傷病手当金が早く欲しい!振込日・支給日の通知はハガキでくる?いつ振り込まれる?

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傷病手当金は、ケガや入院などで休業するともらえる給付金です。

安心して治療に専念するには、できるだけ早く欲しいと考えるのは当然でしょう。
しかし、審査が厳しいことや書類不備によって、振込が遅れることも珍しくありません。

実は、傷病手当金を早くもらう方法があるんです。

そこで今回は、
  • 傷病手当金の支給と振り込まれる曜日の関係
  • 傷病手当金の振込を早める方法
  • 傷病手当金の正しい申請手順
  • 支給日や金額などの通知はどうなっているのか
  • 振込が遅すぎるときにどうやって確認するか
以上のことを中心に解説します。

毎月受け取るには、書類のことや申請のことなど、注意すべきポイントがいくつもあります。
それらを正しく理解して、振込が遅い、と心配しなくてもいいようにしましょう。

傷病手当金を早く欲しい人は必見です。
ぜひ、最後までご覧ください。  

内容をまとめると

  1. 傷病手当金はケガや入院などで休業したときにもらえる
  2. 加入している健康保険組合によって支給日が決まっている
  3. 早く欲しいなら、申請手順をしっかり守ること
  4. 傷病手当金にも税金がかかる
  5. 早く欲しい人は、毎月きちんと申請したほうがいい
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傷病手当金の振込日・支給日の通知はくる?


傷病手当金を早く欲しいと思っていても、それがいつになるのかわからないと不安になるでしょう。


しかし、そんな心配はありません。

傷病手当金が振り込まれるときは、事前に通知が本人のもとに届くからです。


支給日の数日前に、健康保険組合から「支給決定通知書」というハガキが送られてきます。

それには、支給日はもちろん、支給額や振込口座などがすべて載っています。


ただし、紛失しても再発行してもらえることはほとんどないので、大切に保管しておいてください。


加入している保険組合によっては、WEBによる通知のところもあります。

その場合は、事前にIDパスワードが発行されるので、自分で確認することも可能です。


早く欲しいと焦らなくても、支給中はこのような形で通知が来るので安心してください。

そもそも傷病手当金の支給日はいつ?

傷病手当金が早く欲しいといっても、支給日はいつなのかご存じですか。


実は、手続きが完了したらすぐもらえるわけではありません。

組合によったり、初回か2回目以降の受給かで大きく変わったりします。


そこでまずは、

  • 傷病手当金の支給スケジュール
  • 支給と曜日の関係
  • 初回の審査が厳しく、日数がかかる理由

以上について、解説します。


これを読めば、支給日のスケジュールで不安になることがなくなります。

傷病手当金が支給されるスケジュールは?

傷病手当金は、基本的に給与の締め日ごとに毎月申請します。

勤務先の担当者に申請すると、担当者から健康保険組合に連絡がいき、その後健康保険組合から支給されます。


たとえば、給与支払い日が月末の場合、10月~11月を例にして、スケジュールを確認してみましょう。

日程内容
10月中旬申請書の取り寄せ
記入・依頼
10月31日給与の締め日・申請
11月上旬支給決定通知書の送付
11月中旬以降支給・振込

10月31日に申請すると、はやければ2週間ほどで支給されます。


審査や手続きがあったり、会社によって異なるので一概にはいえませんが、11月中旬には、指定の口座に振り込まれることがほとんどです。


特に、2回目以降の支給については、それほど審査もかからないため、スムーズに支給されます。


振り込まれる前に、支給決定通知書というハガキが被保険者のもとに届きます。

それで支給日が確認できるので、いつ受け取れるのかと不安になることもありません。


以下で、より具体的な日程や曜日について確認します。

傷病手当金の振込日は?曜日に関係ある?

傷病手当金は、毎日振り込まれるわけではありません。

健康保険組合によってことなりますが、10日・20・末日にしているところが多いようです。


たとえば、10月末の給与の締め日に申請すると、書類などに不備がなければ、支給されるのは10日・20・末日のいずれかです。

確認は、支給前に送付される支給決定通知書でおこないます。


ただし、これらの日が土日や祝日、連休と重なっているとその前日に支給されます。


仮に、10月31日に申請すると20日に支給されるというスケジュールを想定します。

10月31日が月曜日なら、振込日は11月20日になりますが、この日は日曜日です。

20日が平日ならこの日に支給されます。

しかし、日曜日の対応はないため、11月はその2日前の18日金曜日が支給日となります。


また、年末年始やGWのような連休前は手続きが止まることも多く、組合によってはその月だけ予定が変更することも珍しくありません。


事前にスケジュールが送られてくることもありますので、確認しておくといいでしょう。

傷病手当金の審査は厳しい?初回は時間がかかって支給が遅れる?

傷病手当金を早く欲しいと思っても、初回の審査はかなり厳しいです。


組合が申請書類を確認・審査しますが、細かいところまでチェックされます。

場合によっては、事業主や主治医に直接確認をとることもあるようです。


その際、特に主治医が記入した所見の内容に問題があると審査に落ちる場合があります。

いちばん多いのが、医師が就労可能と判断したとき。

医療機関などにかかっても、軽いけがや体調不良などでは支給されません。


そのような状況確認や内容の審査があるため、初回の審査は長いときには2か月以上かかることもあります。

しかし、初回の審査での認定が厳しい分、2回目以降の支給はスムーズにおこなわれます。


傷病手当金の受給を希望するときは、事業主はもちろん、主治医に所見をしっかり書いてもらうことが重要です。

傷病手当金の振込が遅すぎる!早く欲しい場合の対処法は?

傷病手当金が早く欲しいと思っても、振込日がなかなかこない、と焦る気持ちもわかります。


支給を早めることはできませんが、支給を遅らせないコツをつかめば、毎月決まった通りに支給してもらうことができるんです。


そこで次は、傷病手当金の支給を遅らせない方法として、

  • 申請書を複数枚用意する
  • 毎月、必ず申請する
  • 医師や会社への記入依頼を早めにする
以上について、解説します。

この手順を踏めば、振り込みが遅いことで不安に感じることが減るでしょう。

申請書を複数枚、準備しておく

傷病手当金が早く欲しい場合のポイントの1つ目は、申請書を複数枚準備しておくことです。


傷病手当金の申請書は、1か月で1枚ずつ必要です。

そのため、数か月にわたって申請する場合、毎月貰っているとそれだけで時間がかかってしまいます。


また、申請書の記入も被保険者だけではありません。

そのあとに、

  • 事業主による記入
  • 主治医による記入
をしてもらい、提出します。

事前に複数枚用意しておくことで、毎回準備する時間を省くことが可能です。

毎月申請する

傷病手当金が早く欲しい場合のポイント2つ目は、毎月きちんと申請することです。


実は傷病手当金は、複数月にわたってまとめて申請することも可能です。

毎月申請するよりも回数が少なくなるので、そのほうが手間は省けるように感じるかもしれません。


しかし、いままで休んだ期間の分しか申請できませんから、まとめて申請するということは、申請するまでの数か月間は無収入になります。


また、まとめると申請する分量も増えるので、本来なら2週間程度でもらえるはずが、審査に時間がかかり、なかなか支給されないかもしれません。


もちろん、体調不良やケガの状態によっては、きちんと申請できない月があってもかまいませんが、申請できるのに申請しないと、支給が遅れ、経済的にも苦しくなります。


傷病手当金をはやくもらうためには、毎月申請してください。  

医師、会社に早めに申請書の記入を依頼する

傷病手当金が早く欲しい場合のポイントの3つ目は、医師や会社に早めに申請書の記入を依頼しておくことです。


特に、医師に依頼すると、通常記入までに1週間程度かかります。

そのため、給与の締め日近くになって依頼すると、その月の申請に間に合わないかもしれません。


その後、会社に記入を依頼する日数も必要ですから、医師の所見の記入は早めに依頼しておくことをおすすめします。


もし給与の締め日が月末なら、医師にはその月の中旬には記入してもらうように手配しておきましょう。

目安としては、締め日の2週間ほど前になります。


ただし、早めといっても過去の病状における分しか記入してもらえません。

今後も休む予定だからといって、未来の所見まで依頼するのはやめましょう。

傷病手当金の申請方法をおさらい


傷病手当金を申請するには、書類を取り寄せ、正確に記入し、申請しなくてはいけません。

また、本人だけが書けばいいのではなく、会社や医師に依頼する必要もあります。


そこで次は、申請方法の手順として、

  • 申請に必要な書類
  • 申請手順
  • 記入するときに注意すること

以上について、解説します。


早く欲しいと思っていても、書類に不備があると余計に時間がかかってしまいます。

注意点を確認して、スピーディに申請してください。

必要な書類は?

傷病手当金を申請するには、「傷病手当金申請書」が必要です。

1つで4枚セットになっており、被保険者本人用が2枚、会社用が1枚、担当医師が記入する分が1枚になっています。


被保険者が書く内容は、

  • 氏名
  • 保険番号
  • 振込先の口座番号
  • マイナンバー
  • 休業した期間・日数
  • 仕事内容
などを記入します。

会社用には、
  • 勤務状況
  • 給与の金額

などの記入を依頼します。


担当医師の分には、

  • 病名
  • 最初に診察した日
  • 治療内容
などを詳しく書いてもらいます。

この内容に不備があると、審査で落ちてしまうことがあるので注意が必要です。
特に、体調やケガなどがよくなってからの依頼になると、就労可能と判断されることがありますので、気をつけてください。

ちなみに、ケガの場合は「負傷原因届」も一緒に提出してください。
これも健康保険組合からもらえます。

手続きの手順は?

手続きの手順は以下のようになります。

  1. 仕事を休業する旨、会社に報告する
  2. 申請書を取り寄せる
  3. 被保険者本人が2枚目まで記載
  4. 医師に申請書の記載を依頼
  5. 会社に申請書の記載を依頼
  6. 申請する

まずは、会社にケガや入院などで長期間仕事を休業したいことを報告します。


次に、「傷病手当金申請書」への記入が必要になるので、被保険者本人が書類を取り寄せてください。

もしくは、健康保険組合のHPからダウンロードすることも可能です。


数か月休むことになる場合は、複数枚準備しておいてください。


次に、本人分の書類を書きます。

マイナンバーや傷病手当金が振り込まれる口座番号などを記入します。

記載間違いがないようにしましょう。


そして、医師に「療養担当者記入用」を記入してもらってください。

これを書いてもらうことで、「被保険者は現在、働ける状態にない」と証明できます。


病院に持参しても、その場で書いてもらえるわけではありません。

1週間~10日間ほどの猶予を見ておいてください。


最後に、会社に「事業主記入用」を記入してもらいましょう。

給与額などはもちろん、これにより休業していることが証明されます。


すべての書類がそろったら、会社の担当に渡しましょう。

担当者が申請してくれますので、あとは審査の結果を待つだけです。

書類不備に注意

被保険者用の書類に記入するときは、不備や間違いに注意してください。

特に、被保険者証に記載されている番号や記号は気をつけましょう。


万一、番号などが不明のときは、マイナンバーでも対応できます。

マイナンバーを記載し、本人確認書類を追加して提出しましょう。


療養のために休んだ期間」は、本来なら働いていた日数に公休日も加える必要があります。

実際に仕事を休んだ日数だけではありませんので、間違えないように。


仕事内容」を書くところには、具体的な内容を書いてください。

会社員、工場勤務などだけでは認められません。


たとえば、SEプログラマー、営業事務アシスタント、保育士など、どんな仕事をしているのかがはっきりわかるように書きましょう。


もし記載事項を誤ったときは、訂正印を押して書きなおしてください。

傷病手当金の振込が遅すぎる場合の問い合わせ先は?


経済的な事情などで、傷病手当金を早く欲しいと思っていても、なかなか振り込まれないこともあります。

ハガキなどによる通知で確認できますが、連絡もないまま待たないといけないときは、本当に振り込まれるのか心配になるでしょう。


そんなときは、加入している健康保険組合の窓口に問い合わせてください。

申請中なのか、どこかで不備があり、その訂正などが必要なのかなど、進行状況を教えてもらえます。


問題がなければ、1か月ほどで振り込まれますが、2か月ほど待っても振り込みがないときは確認するといいでしょう。


ただし、初回の申請や複数月の分をまとめて申請しているときは、通常よりも振り込まれるまで日数が必要ですので、注意してください。

傷病手当金の支給金額は?


傷病手当金の支給金額は、月給の3分の2程度が目安です。

実際には、1日あたりにもらえる金額は、以下のような計算式で求められます。

支給開始以前の12カ月の平均報酬月額の平均÷30日×(2/3)

報酬月額とは、毎月の保険料を算出するための基準となる給与のことです。


以下で、報酬月額に応じた1日あたりの傷病手当金の支給額をまとめました。

この金額に、休んだ日数をかけたものがもらえる金額になります。


およその目安になりますので、詳細な金額が知りたい場合は、加入している健康保険組合に問い合わせてください。

実際の等級は1~50までわかれています。

等級報酬月額支給額
15175,000~185,000円3,780円
17195,000~210,000円4,447円
19230,000~250,000円5,333円
22290,000~310,000円6,667円
25350,000~370,000円8,000円
30485,000~515,000円11,113円

(参考)傷病手当金受給中も払わなければならない税金とは?


傷病手当金を受給していても払わなければいけない税金があります。


休業中で、経済的にも余裕のないときですから、免除してほしいと考えるのは当然のこと。

しかし、税金によってはそういった事情とは無関係に、義務として課されるものがあるのです。


そこで次は、

  • 社会保険料
  • 住民税や所得税
について解説します。

税金は収入がなくなったからすぐに払わなくていい、というものではありません。
義務として払う税金があることを、知っておいてください。

社会保険料

社会保険料には健康保険料厚生年金保険料がありますが、会社員などは給与から事前に引かれていることがほとんどです。

被保険者として、保険料を納めている形になっています。


傷病手当金を受給しているときも、被保険者であることに変わりはありません。

そのため、実際の給与がなくても社会保険料の支払いはあります。


支払う金額は、休業前に給与から天引きされていた分と同じだと思っていてください。

住民税、所得税

所得税住民税も、通常は給与から支払いますが、休業中はそれぞれの扱いが若干違います。


所得税については、収入が傷病手当金のみなら非課税になります。


これは、傷病手当金が非課税なので、収入には入らないからです。

そのため、収入が0円と判断されるので、休業中は所得税の支払いはありません。


ただし、配当金などの副収入があると、税金が発生するので注意してください。


住民税は、前年度に所得があった分にかかる税金なので、前年度の収入があれば、それに応じた金額を支払い続けなくてはいけません。


税金によって、支払うかどうかが変わるので、しっかり覚えておきましょう。

まとめ 傷病手当金は早めに依頼、毎月申請しよう


傷病手当金が早く欲しい人のために、申請手順や振込が遅れないようにする方法をお伝えしましたが、いかがでしたか。


今回のポイントは、

  • 傷病手当金の支給日は、組合によって決まっている
  • 早く欲しいなら、書類の記入など早めに依頼する
  • 初回の審査と、書類の不備があったときなどは振込が遅れる
  • 毎月早く欲しい人は、給与の締め日に申請する
  • 傷病手当金にも税金がかかる
でした。

仕事を休業すると、経済的な事情もあり、傷病手当金を早く欲しいと考えるのは当然でしょう。
しかし、早く欲しいからと焦ってミスをしては余計に時間もかかります。

書類の記入申請手順を守り申請すれば受け取れます。
その上で、通知がなかったり、振込が遅すぎるなど、なにか気になることがあれば、加入している健康保険組合に問い合わせましょう。

傷病手当金は、ケガや入院など仕事を休業しても、治療に専念できるようにするための制度です。

こまめな申請が必要ですが、早く欲しい、支給してもらって安心して休みたいという人は、早めに対応を心掛けましょう。

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