少額投資でハイリターンが得られるか？おすすめの資産運用方法を紹介

投資にはリスクがつきものです。リスクなしでは高いリターンを得ることはありません。

• ハイリスクの投資とは
• ハイリターンの投資とは

について、詳しく解説していきます。

投資がうまくいかずに借金を負ったり、財産を失ったりなどということのないよう生活に支障をきたさない範囲で投資を行うことが大切です。そのためにも、投資を始める前には、自分がどのくらいリスクをとることができるのかを考えることが大事です。

代表されるハイリスクの投資としてよく挙げられるのがFXや先物取引、仮想通貨です。投資をしたことがない方でも耳にしたことがあるかと思います。

投資においてハイリスクとはどのような意味を持つのでしょうか。

それは、投資によって得られる利益や結果が不確実ということです。

投資でリスクとは、資産が減ることや損をすることだけを意味するのではなく、期待できる利益、つまりリターンの振れ幅のことを指します。

例をあげると、100万円を投資して、リターンが2万円から3万円見込める商品よりも、リターンが2万円から10万円見込める商品の方がハイリスクです。

このように、リターンの振れ幅が大きいものをハイリスクの投資と呼ぶのです。

投資で得られるリターンは2種類あります。

それは、

• 配当による利益
• 株などを売却することによって得られる利益

です。

株などを所持していることで定期的に得られる配当による利益は、一般的にインカム・ゲインと呼びます。また、株や債券などを売却することで値上がりした分が利益として得られるのは、キャピタル・ゲインと呼びます。

ハイリターンの投資とは、これらインカム・ゲインとキャピタル・ゲインが大きいものを意味します。

投資を行うとき、大きく資産が増えることを夢見てついハイリターンのものに手を出してしまうこともありますよね。

しかしここで気をつけるべきことがあります。それは、投資ではリターンが大きくなるとリスクも大きくなるということです。つまり、大きなリターンを得ようとすると、多額の損失を生むことになるかもしれないのです。

少額投資でハイリターンを得る資産運用の方法を紹介いたします。

それは、

• 「長期・積立・分散」で投資を行う
• 手数料を安く抑える
• 節税制度を利用する

です。

投資できる資金が少額でも、いくつかのポイントを抑えて投資することで大きなリターンを得ることはできるのです。

また、少額投資はリスクが少ないという利点もあります。それは、投資する金額が少ないので期待できるリターンの幅が自然と小さくなるためです。

ただ、20万円を投資して、5％の利回りで増えるのは1万円です。これでは、ハイリターンとはいえないと感じるかと思います。

それでは、少額の資金でどうしたらハイリターンを得ることができるのか、これから詳しく解説していきます。

資産運用のおすすめの方法は

• 長期投資
• 積立投資
• 分散投資

です。これらの方法について解説していきます。

長期投資

20年、30年と長い期間をかけて投資を行うことです。長い期間続けることで複利効果も期待できリターンを得やすくなります。

積立投資

1つの運用商品を一気に買うのではなく、一定の間隔でコツコツと買い続けます。なるべく安いときに買いたいものですが、そのタイミングを知るのはプロであってもとても難しいことです。

さまざまなタイミングで買うことで、リスクも抑えられて、安定したリターンを得ることができます。

分散投資

投資対象を1つに絞らず、いくつかに分けて投資を行います。分散すると、もし1つの価値が下がってしまったとしても、他のもので損失をカバーすることができるのでリスクを抑えることができます。

資産運用を行ううえで、より大きなリターンを得るためには手数料を抑えることが大切です。

手数料は、1回のみではそれほど大きな金額ではないので見過ごされがちですが、積み重なると大きな金額となり、せっかく得たリターンが減ってしまうことになります。

手数料を抑えるために、投資を始める前に手数料をよく調べることが大切です。

例えば、株の運用を行うとき、売買手数料は証券会社ごとに異なります。

楽天証券では1日定額コースを選んだとき1日の約定合計が100万円以下であれば、売買手数料は0円です。マネックス証券では、10万円までの取引で110円、50万円までの取引で495円の手数料がかかります。

このように、投資を行うときにはそれぞれの取扱金融機関を調べて、手数料を抑える工夫をすることが大きなリターンにつながります。

ハイリターンを得るためには、節税制度を十分に活用することも必要です。

投資を行うときにかかる税金の一例を、以下の表にまとめました。

株やFX、先物取引などにおいて、譲渡所得、雑所得どちらも20.315%の税金がかかります。10万円の利益があっても、2万円以上税金がかかることになりますよね。

そのため、ハイリターンを得るためには納税額を減らす工夫をすることがおすすめです。

株の運用において、利用できる代表的な節税制度は、NISAです。1年間で120万円の非課税投資枠があるので、上手に利用することで納税額を減らすことができ、リターンを増やすことができます。

少額投資でハイリターンを狙うおすすめの方法は大きく分けて2つあります。

それは、投機的な投資と一般的な投資です。そこで、

• 少額投資でハイリターンを狙う投機的な投資方法のおすすめとは
• 少額投資でハイリターンを狙う投資方法のおすすめとは

について、詳しく解説していきます。

「投機」と「投資」は少し意味合いが違います。投資は対象となるものに価値を感じて長期に渡って行うものであり、投機は投資よりもギャンブル的要素が強いものを指します。

株式のデイトレードやFXなどが投機にあたります。近頃ではネット証券が普及し、デイトレードなど投機的な投資を行うひとが増えてきていると言われています。

それぞれの方法について詳しく説明していきますので、これから少額投資を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。

少額投資でハイリターンを狙う、おすすめの投機的な投資方法には、

• 株式のデイトレード
• 先物取引
• FX
• 仮想通貨

が挙げられます。このなかでも特におすすめといえる株式のデイトレードとFXについて、解説していきます。

株式のデイトレード

株式のデイトレードとは、株式を買う、売るという一連の取引を1日で行う投資方法を指します。株の価格は常に変動しています。そこで株を買った価格と売った価格の差を求めてトレードし、リターンを得るのです。

デイトレードは、昼に株価を見ることができ、臨機応変に売買できる人におすすめです。

FX

FXは、アメリカドルやユーロなど外貨を購入し、為替が変動する値動きで利益を得る投資方法です。少額の資金でも始めることができ、レバレッジをかけることで大きな利益を得ることも可能です。しかし、その反面大きな損失が出ることもあるので、ハイリスクな投資方法であるともいえます。

FXは毎日24時間取引をすることが可能なので、日中が仕事などで忙しい人におすすめです。

少額投資でハイリターンを狙う、おすすめの投資方法には

• 株式投資
• 投資信託
• 債券
• 不動産型クラウドファンディング

などがあげられます。このなかから、株式投資と投資信託について解説していきます。

株式投資

ここでの株式投資は、長期にわたって株式を運用します。成長が見込める会社の株式を買い、長期運用します。株式投資は損失を生む可能性もありますが、買うタイミングを分散すること、銘柄も分散することなどに気をつけるとリスクを負いにくくなります。

投資信託

投資信託は、投資のプロが運用を行うので、自分で株価を頻繁にチェックしたりという手間がかかりません。商品によっては手数料も安く、また3％から5％ほどの安定した利益を期待することができます。

これらの投資は、投機的投資のようなリスクが高い投資方法に抵抗がある方におすすめです。

初心者の方にもおすすめできる、少額投資でハイリターンを狙うポートフォリオを紹介いたします。

ポートフォリオへの組み入れをおすすめするのは、以下の3つです。

• つみたてNISA
• 株式の少額投資
• 投資信託の少額投資

年間100万円を投資する場合、ポートフォリオにおけるそれぞれのおすすめの投資金額は以下の表のようになります。

この投資金額は、投資初心者の方向けのリスクを低く抑えたものです。そのため、株式投資を少なめにしました。

リスクをどのくらいとれるのか、それはそれぞれ異なるかと思います。この割合を元に自分流にアレンジしてみてくださいね。

つみたてNISAとは、一定の投資信託への投資で得られた分配金や譲渡益に対する税金が非課税となる税制優遇制度であり、少額からの長期・積み立て・分散投資を支援するために設けられました。

非課税枠は毎年40万円までであり、課税期間は最長で20年間なので、少額投資でハイリターンを狙うのなら、まず利用したい制度です。また、つみたてNISAは上限が毎年40万円と少額なことと、対象が投資信託であることから投資初心者にもおすすめといえます。

つみたてNISAを利用して、毎年40万円積み立てを20年間行うと、総額は800万円です。

そして3％の利益が出たとすると、24万円増えたことになります。

もし、つみたてNISAを利用していないと、24万円の20％ほど、つまりおよそ48,000円を税金として納めることになります。すると、24万円あった利益がおよそ19万円減ってしまいますね。

このことから、もし年間100万円で投資しようと考えるのであれば、まず100万円のうち40万円はつみたてNISAを利用して投資しましょう。

株式の少額投資もハイリターンが狙えるのでおすすめです。

株式の価格は値動きの激しいもの、ゆるやかなものさまざまです。また、社会情勢によっても価格は変動します。初心者の方には値動きの激しい銘柄はおすすめできません。

また、銘柄の中には、高配当のものもあります。初心者の方であれば、高配当の銘柄を購入するタイミングをずらしながら長期にわたって少しずつ買っていくことをおすすめします。また、多くの株数を買えるように株価のあまり高くないものを選びましょう。

年に2度ある配当も楽しめますし、少しずつ買うことで購入単価が平均化されてより大きなリターンが望めます。

ただ、元本割れする可能性があることに気をつけなければなりません。投資信託に比べるとリターンも大きいですが、ハイリスクな投資方法なのです。

このことから、年間100万円で投資をしようと考える場合、株式投資は20万円ほどに抑えることをおすすめします。

投資信託の少額投資は、株式投資よりもリスクが低くプロが運用を行うので利益が出やすく、投資が初めての方にまずおすすめしたい投資方法です。

投資信託には、手数料が安くリスクの低いインデックスファンドと、よりハイリスク・ハイリターンの成長株ファンドなどがあります。

安全性が高いのはインデックスファンドですが、成長株ファンドに比べると、期待できるリターンは少なくなります。そのため、高いリターンを狙いたいのであれば、成長株ファンドに投資を行うと良いでしょう。

ただし、成長株ファンドで投資を行う時は、一気に購入するのではなく一定期間ごとに少しずつ購入すると、元本割れのリスクを低く抑えることができます。

これらのことを考えると、年間100万円で投資を行う場合、投資信託は40万円ほどにすることをおすすめします。

投資は長期で行う場合、短期で行う場合がありますが、そのなかでも短期投資はおすすめといえるのか、疑問に感じるかと思います。

そこで、

• 短期投資の運用とは
• 短期投資の種類とは

について解説していきます。

短期投資のメリットは、利益または損失がすぐに確定することや、資金を効率よく運用できること、銘柄を詳しく調べる必要がないことなどが挙げられます。

反対にデメリットには、配当や株主優待を受け取れないこと、大きなリターンを得ることができないこと、手数料などコストがかかる場合があることなどがあります。

これらのメリット、デメリットをふまえて、短期投資の運用や種類について解説していきます。短期投資を始めようと考えている方は、参考にしていただけると幸いです。

短期投資の運用とは、購入した株式などを1日や2日という短い期間で売って利益や損失を確定させる方法です。なかでも、購入した株式をその日のうちに売る方法をデイトレードと呼び、さらにもっと短い時間軸で売買することをスキャルピングと言います。

例えば、20万円の資金で株式を買い、2,000円利益が出たところで売ります。これを1日に5回繰り返します。すると、1万円の利益になります。つまり1日で5％の利益が出たことになります。これを毎日繰り返すと10日で10万円増えますね。また、増えた資金はまたつぎの株の購入に使えるので、複利効果も期待できます。

このように、短期投資はハイリターンの可能性があるのです。

短い時間で売買を繰り返すことで資金を寝かせている時間がなく、少ない資金でもフル活用して大きなリターンを得ることができるのが、短期投資の醍醐味なのです。

しかし、このような短期投資は毎回うまくいくとは限りません。思うようにいかずに損をしてしまうことが多いことも短期投資の特徴です。そのため、損をすることも覚悟して投資できる方にはおすすめできるといえるでしょう。

短期投資のやり方には

• スイングトレード
• デイトレード
• スキャルピング

の3種類があります。

スイングトレードとは、株式など購入し、2、3日から数週間で売り、損益を確定させます。

デイトレードは、1日で購入から売るまでを完結させます。また、スキャルピングはデイトレードよりももっと短い時間、数秒から数分で取引を完結させ、それを1日の間に何度も繰り返します。

短期投資は、1日から数日で損益を確定するので、リスクも高くなります。また株式投資の場合、個別の銘柄では値動きも大きく特に投資を始めたばかりの方には難しいと感じることでしょう。

しかし、それでも短期投資に挑戦したいと考える方に、上場投資信託（ETF）で短期投資することをおすすめします。

ETFとは、上場している投資信託です。普通の個別銘柄のように自由に売買できるので短期取引も可能です。値動きも激しくなく、また倒産の危険もないので、短期投資のなかでもリスクは低く抑えられます。

少額投資でハイリターンが得られる方法について、解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

この記事のポイントは

• 投資においてハイリスクとは、得られる利益や結果が不確実であること、ハイリターンとは配当や売却益による利益が大きいこと
• 少額投資でハイリターンを得るためのポイントは、「長期・積立・分散」による投資を行うこと、手数料を抑えること、節税制度を活用すること
• 少額投資でハイリターンを狙うには、株式投資や投資信託、また投機的な方法として株式のデイトレードやFXがおすすめ
• 初心者には、つみたてNISA、株式、投資信託でポートフォリオを組み立てるのがおすすめ
• 短期投資を行うなら、上場投資信託（ETF）のデイトレードがおすすめ

でした。

気をつけるべきポイントを頭に入れて投資を行えば、少額投資でもハイリターンを得ることは可能です。積極的な運用で少しでも資産を増やしたいものですね。