更新日:2020/12/21
がん保険は複数加入が可能?2つ契約するメリット・デメリットは?
内容をまとめると
- がん保険は複数加入することができる
- がん保険に複数加入するメリットは、保障が厚くなること、情報量が増えることなど
- デメリットには保険料が高額になること、手続きの手間が増えるなど
- がん保険に加入するときに抑えておきたいポイントは、給付金の支払い条件、通院給付金、先進医療や緩和ケア、女性特有のがんへの保障
- 複数のがん保険に加入するときの注意点は、免責期間と保障の重複など
- 医療保障とがん保険のセット加入はあらゆる病気への保障が厚くなる
- 複数契約する際、重複保障しないように保険のプロに無料保険相談するのがおすすめ
- 今ならスマホ1台で無料オンライン相談できるので、保険の悩みをこれで解消しましょう
目次を使って気になるところから読みましょう!
がん保険は複数契約することが可能!2社加入するとどうなる?
がんになったときに備えて、または親戚や仕事上の付き合いなどで2つ3つと複数のがん保険に加入している人も多いかと思います。
がん保険に2つ加入したとき、それぞれの保険会社から保険金を受け取ることができるのでしょうか。
実はがんと診断されたとき、またはがんが原因で入院したときなど、保険金はそれぞれの保険会社から受け取ることができます。
大事なことは、加入しているがん保険の要件を満たしているかどうかということです。
重複加入した場合の給付金申請の際の注意点
加入している2つのがん保険に、給付金を申請するときの方法や注意点について説明していきます。
給付金の申請方法
給付金は、加入しているがん保険を扱う保険会社の申請方法にそって行います。
がん保険の給付金は、申請することで受け取ることができます。
申請はそれぞれの保険会社に対して行うため、2つ加入していれば2回申請手続きを行うことになります。
基本的な申請方法としては、保険会社に連絡して、指定された必要書類を送ります。
また、オンラインで申請が行える保険会社もあります。
給付金を申請するときの注意点
保険会社によっては、診断書はコピーでも大丈夫なところ、コピーはダメなところがあります。
もし、2つともコピーがダメであれば、診断書を2通貰うことになります。
診断書は有料で、病院によって料金は違いますが1通3,000円から高いところでは1万円ほど必要になります。
その分申請手続きに必要な手数料が多くかかることもあるので、あらかじめ確認しておくことが必要です。
がん保険に複数加入するメリットとは?
複数のがん保険に加入できても、はたして複数加入するメリットはあるのでしょうか。
そこで、がん保険複数加入のメリットとして
- それぞれのがん保険の強みを活かし、より安心感を得られること
- 複数のがん保険それぞれの担当者から情報を得ることで情報量が増え、比較や判断がしやすくなる。
- 医療費をカバーできる範囲が広がり、安心感が増すこと
- 保険会社が破綻した場合のリスク対策に役立つこと
について説明していきます。
複数のがん保険に加入するメリットは意外にも多くあるので、ぜひチェックしてください。
メリット①加入するそれぞれのがん保険の強みを活かせる
複数のがん保険に加入すると、加入しているそれぞれのがん保険の強みを活かせるというメリットがあります。
がん保険はそれぞれ特徴があります。また同時に強みとしているポイントもそれぞれの保険で違います。
例えば、アフラック『生きるためのがん保険Days1』は通院への保障が厚く、主な保障は診断給付金50万円、入院給付金1日1万円、通院給付金1日1万円です。
アクサダイレクト『がん終身』は診断給付金が高く設定されており、主な保障は診断給付金100万円、入院給付金1日1万円、通院保障なしという内容になっています。
この2社のがん保険に加入すると、通院への備えとがんと診断されたときの手厚い保障を両立させることができます。
メリット②複数の担当者から情報を得て比較することができる
複数のがん保険に加入すると、それぞれの保険会社の担当者から情報を得られるというメリットがあります。
担当者の持っている知識はひとそれぞれですが、保険会社ごとに持っている情報や考え方は偏ってくることでしょう。
そのため1つの保険会社では、情報が特定のものに限られてしまう場合があるのです。
複数のがん保険に加入し、それぞれの担当者と話をすることで、情報は増えて比較することもできるので、さまざまな面から保険を見つめ直すなど判断がしやすくなります。
メリット③医療費をカバーできる範囲が広がる
複数のがん保険に加入すると、医療費をカバーできる範囲が広がるというメリットがあります。
例えば、A社のがん保険では保険適用の範囲外であるがんにかかってしまった場合でも、B社のがん保険で適用が可能であればB社で保障がカバーできるのです。
そのため、1社だけ加入するよりも2社加入していた方が、保障の範囲が広がるため安心感が増すと考えられます。
加入するときは、カバーできるようにしっかりと保障内容をチェックすることが重要です。
メリット④保険会社が破綻した場合のリスクを減らすことできる
複数のがん保険に加入すると、保険会社が破綻した場合のリスクを減らせるというメリットがあります。
もし万が一破綻した場合、保障は100%継続されるとはいえません。
そこで、保険会社破綻への心配を軽減するために保障を分散して複数の保険会社に加入するという方法があります。
例えば、入院保障として1日10,000円を考えたとき、1つの保険会社で10,000円の入院保障の保険に加入するのではなく、A社では5,000円の保障、B社でも5,000円の保障を設定して加入するのです。
がん保険に2つ以上加入することのデメリット
複数のがん保険に加入することで、デメリットになることはあるのでしょうか。
そこで、がん保険複数加入のデメリットとして
- 保険契約数が増えるため、保険料が高額になる
- それぞれの保険会社に手続きを行うため、給付金や保険金請求手続きの手間と費用が増える
- あまりに多くの保険に加入すると不正利用を疑われ、国税庁の調査が入る可能性も
について説明いたします。
複数のがん保険への加入は、メリットだけでなくデメリットもあります。加入を検討するときはメリットとデメリットの両面から考えることがおすすめです。
デメリット①保険契約が増える分、保険料が高くなる
複数のがん保険に加入すると、保険料が高くなるというデメリットがあります。
複数のがん保険に加入するということは、保険の契約数が増えるために毎月支払う保険料は高くなります。
単純に考えると、同じような保障の保険に2つ加入すると保険料は二倍になるのです。
そこで気をつけなければならないことは、保障内容の重複です。
保障内容が重複している場合、必要以上の保険料を支払うことになる可能性もあるので、加入するときは保障内容をしっかりとチェックすることが大切です。
デメリット②給付金や保険金請求手続きの手間と費用が増える
デメリット③不正利用を疑われ、国税庁の調査が入る可能性も
複数のがん保険に加入すると、不正利用を疑われる可能性があるというデメリットがあります。
常識的とは言いがたいほど多くのがん保険に加入し多額の保険金を受け取った場合、万一のための保障以外の目的で保険を契約しているとみなされてしまいます。
そのようにみなされると、国税庁の調査対象になり調査が入ってしまう可能性があるのです。
場合によっては事件性も疑われ、罪を問われる可能性まであります。
そのため、がん保険への加入は2社程度に抑えておくのが賢明といえるでしょう。
がん保険の複数契約を考えているなら、保険のプロに無料保険相談してみましょう。今ならスマホ1台で無料オンライン相談できるので、保険の悩みをこれで解消できます
複数のがん保険に加入している人の体験談を紹介
より手厚い補償になります
複数のがん保険に加入する際の抑えておきたい5つのポイント
がん保険に加入する際、どんなポイントをチェックしたら良いのでしょうか。
そこで、
- 保険会社によって違うがん保険の給付金の支払い条件は、比較することが大切
- 入院給付金と通院給付金は、通院給付金を重視することがおすすめ
- 最近増えている先進医療に対する保障もチェック
- 緩和ケアに対する保障があるとより安心
- 女性の場合、女性特有のがんに対する保障は大切
について解説いたします。
保険は複雑でわかりにくいという印象がありますが、チェックするポイントに注意しておくと、自分にぴったりでより安心な保険を選ぶことができます。
①給付金の支払い条件を比較(複数回診断給付金を受け取れるか)
複数のがん保険に加入するときに大切な事は、給付金の支払い条件を比較することです。
初回の支払い条件はほとんどの保険会社はがんと診断されたらとなっていますが、がんの治療をうけたらという保険会社もなかにはあります。
2回目以降も初回支払いから2年経過が条件の保険会社もあれば、1年経過という保険会社もあります。
さらに給付金の回数制限が設けられていることもあるので、注意が必要です。
これらのことからわかるように給付金の支払い条件はがん保険によって異なります。
保険金が支払われると思っていたら支払われなかった、などということを防ぐためにも、事前に確認する事が大切になります。
②入院給付金と通院給付金
最近のがん治療において、放射線治療や抗がん剤治療は通院で行われる割合が増えてきているようです。
がんの種類、症状によっては、一度も入院をしないで治療を終えるというケースもあります。
がん保険は選ぶ保険によって、入院を重視するタイプの保険や通院を重視するタイプの保険と特徴はさまざまです。
しかし、最近のがん治療で通院が増えてきていることを考えると入院を重視するタイプの保険では保障が不十分に感じることがあるかもしれません。
以上のことから、これからがん保険を選ぶときは入院給付金よりも通院給付金を重視して選ぶことがおすすめです。
③先進医療に対する保障
④緩和ケアに対する保障
がんと診断された後の治療法のひとつとして、緩和ケアがあります。
緩和ケアとは、がんにかかることで出てくる痛みを和らげる目的で疼痛緩和薬などを使用することです。
最近のがん治療では、がん治療と平行して緩和ケアを治療の初期の段階から行うことが多いようです。
そこで、治療法が増えると治療費が気になるところですが、がん保険のなかには、そんな緩和ケアに対して給付金が支払われるものもあります。
ある保険会社の例を挙げると、緩和ケアを受けたとき1回10万円の基本給付金額が月1回を限度として通算60ヶ月保障されます。
このような緩和ケアに対応したがん保険に加入していると、万が一の時は安心して治療を受けることができますね。
⑤女性の場合、女性特有のがんに対する保障
がんの種類の中には、子宮がんや乳がんなど女性特有のがんがあります。
なかでも、初期のがんである上皮内新生物である非湿潤性の乳がんが見つかった場合
、手術や乳房再建術、抗がん剤治療、ホルモン剤治療が必要になり、一般的ながん治療と同じくらいの治療費かかかることがあるようです。
しかし、がん保険のなかには上皮内新生物と悪性新生物とは区別され、上皮内新生物の治療は保障の対象外になっているものがあります。
そのため、女性ががん保険の加入を考えるとき女性特有のがんを保障してくれる保険を選ぶことがとても大切といえます。
チェックポイントが多いので、保険のプロに相談してみることをおすすめします。
がん保険の複数契約を考えているなら、保険のプロに無料保険相談してみましょう。今ならスマホ1台で無料オンライン相談できるので、保険の悩みをこれで解消できます。
複数のがん保険を選ぶ際の注意点3つ
複数のがん保険に加入する際、どんなポイントに気をつけたら良いのか気になりますよね。
そこで、
- がん保険の保障が適用されない免責期間に注意!
- 保障内容の重複に注意!
- 上皮内新生物が保障されないがん保険もある
について解説いたします。
これらのポイントは、複数のがん保険に加入するメリットを最大限に生かすためにも、ぜひ気をつけたいものです。
①がん保険の保障が適用されない免責期間に注意!
ほとんどのがん保険には保険加入時から責任が開始する日まで、免責期間が定められていることに、気をつけましょう。
免責期間の意味とは、保障を行わないつまり保険が払われない期間です。
例えば、90日に免責期間を決めている保険においては、保険加入時から90日以内にがんが見つかっても保険金は受け取れません。
免責期間は保険が、加入者にとって公平であるために必要な期間です。
体調に違和感を感じつつもがん保険に加入し、その後すぐに病院を受診しがんと診断されて、保険に加入して間もないのに保険金を受け取ることは公平とはいえません。
そのようなケースを未然に防ぐために、免責期間が存在しているといえます。
しかしなかには、免責期間なしのがん保険もあります。その保険は診断一時金がなく、手術など治療への保障がメインであるという特徴があります。
複数のがん保険に加入するときには、免責期間のない保険と、ある保険を組み合わせると空白期間がなくなるので、安心感が増すでしょう。
②保障内容の重複に注意!
複数の保険に加入するときに、特に気をつけなければならないことは保障内容の重複です。
保障内容が重複しても保険金を受け取ることはできます。しかしそのために余計な保険料を支払うことになってしまうのです。
例えば、A社とB社それぞれの保険会社に日額1万円の入院保障をかけていたとします。
すると、がん診断されて入院したらA社から日額1万円、B社からも日額1万円の合計日額2万円の入院保障を受け取ることになります。
通常の倍である2万円の保障が必要でしょうか。この場合は保障内容が余分になっている可能性があります。
この例のように、保障内容が重複すると保障が余分になってしまうのです。
③上皮内新生物が保障されないがん保険もある
がん保険のなかには、上皮内新生物が保障対象外になるものがあることにも注意が必要です。
上皮内新生物とは初期のがんであり基底膜よりも上、つまり上皮内にとどまっているためほとんど転移の可能性がないものを指します。
しかし乳がんなど一部のがんでは、手術や抗がん剤治療などがん治療と同等の治療を行うので、治療費が高額になることもあります。
そのため、上皮内新生物も保障の対象としている保険の方がより安心といえます。
医療保険とがん保険をセットで加入する方法もある!注意点あり
複数のがん保険に加入することで、保障が手厚く、より安心感が得られますが、医療保険とがん保険をセットで加入する方法にもメリットがあります。
メリットは、
- あらゆる病気への保障に対応できる
- 保険の見直しが容易
という点があげられます。
医療保険とがん保険をセットで加入することでがんだけでなく、幅広い病気への保障が可能になります。
また、あらゆる病気を対象とした医療保険、がんを対象としたがん保険とそれぞれの保険は目的が明確なため、見直す際にもどんな保険に入っているのかわかりやすく、不要と感じる保障だけを見直しやすいというメリットもあります。
また、デメリットは
- 保険料が高額になる
という点があげられます。
がん保険の複数加入と同様に複数の契約をすることで、月々支払う保険料が高額になります。
医療保険とがん保険をセットで加入する際の注意点
医療保険とがん保険をセットで加入する際の注意点について詳しく解説していきます。
注意点としてあげられることは
- 保険料が高額になる
- 保障内容の重複
です。
契約数が増えるので、保険料は高額になります。
保険料が高額になることが心配であれば、がん保険を終身保険ではなく、定期保険タイプに加入すると、更新が必要になりますが、今の保険料を抑えることができます。
次に注意すべき点は、保障内容の重複です。
医療保険とがん保険で、保障が重複する場合があります。
例えば、医療保険の先進医療特約です。医療保険に先進医療特約をつけていれば、がんの先進医療の保障も適応可能なので、がん保険では先進医療特約をつける必要がないでしょう。
がん保険の複数加入をする場合、保障が重複しないように保険相談をするのがおすすめ
保険の保障内容は複雑なものが多くあります。
がん保険の複数加入をする場合に、保障内容が重複しているのかどうかわからないことも多いでしょう。
もし、がん保険の複数加入したいけれど保障内容に自信が持てない場合は、保険相談サービスの利用がおすすめです。
保険のプロであるFPが的確にアドバイスをしてくれるので、目的に合った保険に入ることができます。
また、重複や無駄についても指摘してくれるので、ぜひ一度保険相談サービスのご利用を検討してみてください。
まとめ:がん保険は複数加入することができるが、注意点あり
がん保険の複数契約について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- がん保険は複数加入すると、保険金をそれぞれ受け取ることができるが、手続きもそれぞれ行う必要がある。
- がん保険に複数加入するメリットは、保障が厚くなること、情報量が増えることなどがあり、デメリットには保険料が高額になること、手続きの手間が増えるなどがある。
- がん保険に加入するときに抑えておきたいポイントは、給付金の支払い条件、通院給付金、先進医療や緩和ケア、女性特有のがんへの保障である。
- 複数のがん保険に加入するときの注意点は、免責期間と保障の重複など。
- 医療保障とがん保険のセット加入はあらゆる病気への保障が厚くなる。複数契約する際、重複保障しないように保険のプロであるFPへの相談もおすすめ。
でした。
これらのポイントに気をつけながら、より安心できる保障を手に入れたいものですね。
今加入している保険の保障に物足りなさを感じたことはありませんか。
がん保険は1つしか入れないのではないか、と思っている人も多いかと思います。
実は、がん保険は複数契約することができます。
そして複数契約することでより安心感を高めることができるのです。
そこで今回は、
などについて解説していきます。
がん保険を上手に複数契約するために抑えておきたいポイントも解説していますので、最後までお読みください。