アレルギー検査について全項目の種類・費用から受け方まで徹底解説！

アレルギー検査には、簡単にできるものから、多くの種類を調べるものまでさまざまです。

そこまずは、

• アレルギーの基本的な39項目と検査の種類
• 遅延型アレルギーとは

について、解説します。

これを読んでいただけたら、検査できるアレルギーの種類や、自分では思ってもみなかった症状などを知ってもらえるはずです。

もしかしたら、と思い当たる節のある人は、一度検査を受けてみましょう。

一度の血液検査では、39全項目のアレルギー検査が可能です。

花粉症や口腔アレルギー症候群などはもちろん、自分では気がつかなったアレルギー疾患も見つけられます。

39の全項目の内容を「吸入系・その他」と「食物系」にわけて、まとめました。

まずは「吸入系・その他」です。

以下は、「食物系」です。

アレルギー検査には、39項目の検査以外にもあります。

• 特異的IgE抗体検査
• パッチテスト

「遅延型フードアレルギー検査」は、219項目の食物に関する検査ができ、「即時型」と「遅延型」にわけて判断します。

通常、食べてすぐに症状が出るのは「即時型」です。

たとえば、甲殻類やソバなどを食べて、すぐにじんましんや呼吸困難などの症状が出るなどが該当します。

そのため、原因であるアレルゲンを発見しやすいのが特徴です。

一方、摂取してから発症するまで時間がかかるのは「遅延型」です。

これは、頭痛、体重増加、肩こり、うつ状態など、アレルギーとは無関係そうな症状が数日経ってから発症するタイプです。

この検査では体内に含まれるIgGという物質を測り、その抗体の数値の高さによって、反応する原因を見つけます。

症状も幅広く、日常生活の疲れやイライラ、不眠などからくるものと見分けがつきにくく、日数が経過しているため原因の特定が難しいという特徴があります。

全項目のアレルギー検査をするのにかかる費用はいくらくらいかご存じですか。

もともとアレルギーの症状があり、投薬や治療などを受けている人が検査するときは、保険が効きます。

そのため、診察などの費用をあわせると、1回につき7,000円ほど。

ただし、特に症状がないときは全額負担となり、費用は15,000円ほどかかります。

もちろん、保険が適用されるかどうかは医師の診断によりますが、念のために検査しておきたいなどの場合は、適用外の費用で受診することになることを知っておいてください。

自分でアレルギー検査を受けたいと思ったり、子どもに受けさせたいと思う方も多いでしょう。

実際に検査を受けられるのは、何歳からでしょうか。

基本的には子どもでも受けられますが、乳幼児には受けさせなくてもいい、という意見もあります。

そこで次は、

• アレルギー検査は何歳でも受けられる
• 乳幼児に検査を勧めない理由

アレルギー検査は、どの年齢でも受けられます。

特に心配なのは、子どもが少し大きくなっていろんな料理を口にするようになるタイミングではないでしょうか。

子どもに多いアレルギーの元となるのは、卵・牛乳・小麦です。

家庭でも外食でも口にする機会も多いものばかりであり、アレルギー症状が出てからでは不安も多いでしょうから、早めに検査しておくことをおすすめします。

この場合、費用は保険適用外ですが、地域によっては未就学児なら補助が出るところもあります。

検査費用として2万円近くかかることもあるので、地域の自治体などに確認してみましょう。

小児科によっては、3歳未満の乳幼児など幼い子どものアレルギー検査をしてくれない場合もありますが、これには以下のような理由があります。

• 採決量が多く、乳幼児には負担
• 実際にアレルギー反応を見るには早い
• 乳幼児にはアトピー性皮膚炎への対応で十分

まず、検査をするには採血が必要ですが、幼い子どもに対する採血は難しく、痛みなどの負担もかかります。

また、検査できるのは鶏卵・小麦・牛乳・ピーナツの４品目であり、陽性率が出ても、実際にどの程度なら摂取できるのか、いつから反応が出るのかなどの判定はできません。

乳幼児であればスキンケアやステロイドの使用による治療、日々の清潔な環境整備などの対応のほうが先決で、効果的です。

特に、食物アレルギーの症状としてはアトピー性皮膚炎が多いので、そのケアをしっかりすることで、症状を改善できます。

いざ、アレルギー検査を受けようと思っても、何科にいけばいいのかわからなければ受けられません。

いまはアレルギー専門の病院も増えていますが、そのような病院が近くになくても、受けられる病院は多くあります。

そこで次は、

• 検査を受けられる診療科について
• 病院による受けられるテストの違い

について、解説します。

検査を受けられる診療科は意外とたくさんありますので、かかりつけ医などで確認してみてもいいでしょう。

アレルギー検査を受けることができる診療科は、内科・皮膚科・耳鼻科などです。

アレルギーの症状は幅広く、体調不良などは内科、アトピー性皮膚炎の症状がひどければ皮膚科、鼻炎がひどいと耳鼻科など、さまざまです。

病院によっては、漢方や美容整形などを扱っているところでも検査できます。

また、アレルギー科専門の病院も増えています。

病院によっては、アレルギー検査は血液検査のみで、パッチテストなどを受けられない場合があります。

実はパッチテストでは、金属、洗剤や化粧品などの日用品に配合されている成分によるアレルギーを検査することも可能です。

たとえば、洗剤を変えたら急に手が荒れだした、指輪をしたところにかゆみが出る、などの症状が出たら、それらの成分が影響しているかもしれません。

しかし、残念ながら金属などは血液検査では調べられません。

また、病院によってはそういった成分まで検査できる環境が整っていないところもあります。

もしパッチテストを希望する場合は、事前に病院に確認することをおすすめします。

アレルギー検査には血液検査やパッチテストなどがありますが、いざというときや子どもために、どこの病院に行けば検査してもらえるかを知っておくことは大切です。

そこで次は、アレルギー検査を受けられる病院を、地域ごとに紹介します。

ここで紹介するのは、以下の地域の病院です。

• 札幌
• 埼玉
• 東京
• 横浜
• 名古屋
• 大阪
• 広島
• 福岡

もちろん、他にもたくさんの病院がありますが、お住まいの場所の近くにあるかどうか、確認してみてください。

札幌で全項目のアレルギー検査が受けられる病院は以下になります。

埼玉で全項目のアレルギー検査が受けられる病院は以下になります。

東京で全項目のアレルギー検査が受けられる病院は以下になります。

横浜で全項目のアレルギー検査が受けられる病院は以下になります。

名古屋で全項目のアレルギー検査が受けられる病院は以下になります。

大阪で全項目のアレルギー検査が受けられる病院は以下になります。

費用は検査内容によりますが、およそ2万円～4万円ほど。

遅延型アレルギーや花粉など、キットによって検査できる内容は異なります。

子どもの指先などから血液を採取したものを送ると、10日前後で結果が返ってくるので、外に出る必要がありません。

また、検査精度も病院で受けるものとそれほど変わらないので、安心です。

以下に、キットを購入できる先を掲載していますので、参考にしてください。

フードパネル検査キッド

いま、20分でわかるアレルギー検査が注目されています。

迅速な検査が、以下の8項目について可能です。

費用も3割負担で3,000円ほどなので、手軽に受けられます。

検査の手順は以下の通りです。

1. 指先から採血する
2. 結果が出るまで待つ（20分ほど）
3. 結果が出たら、医師の診断を受ける

39項目すべてを受けられるわけではありませんが、安い費用でアレルギー反応の出やすい項目について検査できます。

注射も使わないので、子どもが痛がる心配もありません。

アレルギー検査の全項目の内容や費用、受け方、検査の種類などのポイントをご紹介いたしましたが、いかがでしたか。

この記事のポイントは、

• 血液検査では39項目のアレルギーが検査できる
• 治療目的なら保険が適用でき、アレルギーかどうかを調べるときは費用が全額負担になる
• 乳幼児など幼い子どもは検査を受けても、反応の原因を見つけにくい
• さまざまな病院で検査を受けられる
• 自宅で検査できるキットは費用がかかるが、精度は病院で受けるものと変わらない
• 8項目の検査であれば、手ごろな費用で、痛みもなく迅速に受けられる

でした。

アレルギーにはさまざまな種類があり、自分では原因を見つけにくいですが、日常生活に影響が出やすいため、うまく付き合っていかなくてはいけません。

心当たりがないのに体調が悪かったり、特定の食物を摂取したときだけなにかしらの影響が出たりする場合は、医師に相談してみましょう。