パートでも傷病手当金はもらえる?扶養内に入っている場合や受け取り日数・書き方も解説

パートは正社員ではないので、病気やケガをしたときに傷病手当金がもらえるのか不安に思う方も多いと思います。


傷病手当金制度は、なんとなく名前は聞いたことがあっても、 

  • 制度の仕組みがよくわからない 
  • パートでも傷病手当はもらえますか? 
  • 扶養内で働いている場合は傷病手当金がもらえるの? 

など、悩みを持つ方も少なくないでしょう。
 


昨今新型コロナウイルスの感染拡大にともない、いつご自身に感染疑いがかかるかわからないため、万が一仕事を長期間休んだ時のために不安は残したくないですよね。
 


今回この記事では、パートの傷病手当金について、 

  • パートが傷病手当金をもらえる条件 
  • パートで傷病手当金を受け取れる日数は? 
  • パート退職後も傷病手当金をもらうことはできるのか 

など、詳しく解説したいと思います。 


パートでも条件を満たせば、傷病手当金をもらうことができます。


病気やケガになって長期間働くことができなくなったときのために、役立つ知識をたくさん解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。


内容をまとめると

  1. 被扶養者または国民健康保険に加入している場合は傷病手当金の対象外
  2. 傷病手当金は支給開始日から1年6か月まで受け取ることができる
  3. 傷病手当金は、1日あたり給与の約3分の2程度が受け取ることが可能
  4. 雇用保険の傷病手当のポイントは失業中であるかどうか
  5. 傷病手当てについて、さらに疑問が浮かんだり、難しいと感じることがあったりするときはお金のプロに無料相談するのがおすすめ
  6. 今ならスマホ1つで保険のプロに無料オンラインができるのでこの機会にお金に関する悩みを全て解決しましょう!

おすすめ保険相談窓口はこちら
マネーキャリア相談
相談員の数は業界トップクラス&ベテラン揃い
保険見直しラボ
最大31社の保険商品を比較可能

パートが傷病手当金をもらえる条件


傷病手当金とは、病気やケガで会社を休んだときに、被保険者やその家族の生活を保障するために設けられた制度です。


正社員だけではなくパートで働いている方でも、以下の条件を満たせば傷病手当金を受け取ることができます。

  • 健康保険の被保険者である
  • 仕事に就くことができない状態
  • 業務外の病気やケガによる療養
  • 3日以上会社を休んで4日以上仕事ができない状態
  • 会社を休んでいる間お給料が発生していない
ただし、たとえ条件を満たしていたとしても、
  • 被扶養者である
  • 国民健康保険に加入している
上記で挙げる2つのケースに当てはまる方は、傷病手当金の対象外となります。

この見出しでは、パートが傷病手当金をもらえる条件について、さらに詳しく解説したいと思います。

パートで働いている方は、ご自身が当てはまるかどうかぜひチェックしてみてください。

扶養内に入っている場合は支給されない!バレずにもらう方法はないの?

パートで働いている方のなかには、配偶者の扶養に入っているケースも多いと思います。


傷病手当金は、病気やケガで働くことができなくなったときに、本人や家族の生活を守るための公的制度です。

そのため、扶養内で働いている方は「生計を立てている人」として認められないため、傷病手当金が支給されません。


配偶者が病気やケガで会社を休んだ場合は、申請すれば傷病手当金が受け取れます。しかし、ご自身の場合は対象外となるためその分のお給料は出ないということ。

また、バレないように傷病手当金の申請をしようにも、配偶者の健康保険なのですぐにバレてしまうでしょう。

もし、ご自身が病気やケガで働けなくなったときに傷病手当金が欲しい場合は、一度雇用条件をチェックしてみましょう。

働いている会社の規模や労働時間、年収が条件を満たせば扶養から外れて健康保険に加入することができます。もし、ご自分で健康保険に加入していれば、病気やケガで会社を休んだときは傷病手当金が受け取れるでしょう。

国民健康保険に加入している場合は支給されない

パートで働いている方で配偶者の扶養内に入っていなくても、国民健康保険に加入している場合は傷病手当金は支給されません。


その理由は、傷病手当金の支給は「健康保険」から行われることが挙げられます。


健康保険とは、

  • 協会けんぽ
  • 各種共済組合
主に上記で挙げたものであり、そのなかに国民健康保険は含まれていません。

ただし、自治体や各種国民健康保険組合によっては、傷病手当金を支給するところもありますので、気になる方は一度傷病手当金の有無について確認してみるとよいでしょう。

健康保険と国民健康保険は、同じ健康保険という名前から傷病手当金がもらえるのではないかと勘違いする方もいます。

ご自身が加入しているのが健康保険なのか、国民健康保険なのかをしっかりと理解しておきましょう。

公休日を含む待期期間を満たす【有給もうまく使おう】

傷病手当金の支給条件のひとつに、待期期間というものがあります。


待期期間とは、

  • 病気やケガのために、3日間連続して休んでいること
この、3日間連続という点がポイントになります。

つまり、
  1. 土日祝日(公休日)有休を使った場合もOK
  2. 3日連続して休まないと待期期間はリセットされる
待期期間は「3日間連続して休む」ことが条件となっているため、2日間休んだあとに1日出社した場合、一度リセットされて新たに3日間休まなくてはいけなくなります。

逆に、しっかりと3日間休んで待期期間を成立させておけば、そのあとに1日会社に行ったとしても次の日から傷病手当金の支給が開始されます。

待期期間の考え方は、以下を参考にしてみてくださいね。
  • 月・火・水と平日3日間欠勤した…待期期間完成
  • 日・月・火と公休日を含む3日間欠勤した…待期期間完成(公休日はカウントされるため)
  • 月・火と平日2日間欠勤したあと、水曜日出社して、木曜日に欠勤した…待期期間が3日間無いため、傷病手当金は不支給となる
3日間の待期期間中のお給料が無いと厳しいという方は、有給もうまく使うとよいでしょう。

パート(時給者)で傷病手当金を受け取れる日数は?


傷病手当金は、

  • 最長で1年6か月まで支給される

1年6か月分の支給金が全てもらえるという意味ではありません。


実際に具体例を挙げて受け取れる期間を確認してみましょう。

  1. 同じ病気で2年間休職した場合…1年6か月分
  2. 病気で1年休職し、復職して3か月働いたが再度同じ病気で半年休職した…1年3か月分
手当が開始されたあと、症状が良くなって会社に復帰した場合、また同じ病気で会社を休めば復帰した期間も傷病手当金の支給期間に該当します。


もし、1年6か月を超えてしまった場合は、同じ病気やケガが原因で会社を休んでも傷病手当金を受けとることはできません。

また、病気で長期間休むことが原因で、やむなく退職をするケースもあるかと思います。
この場合、傷病手当金を受け取っていたらどうなるのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。

傷病手当金の支給期間中に退職をした場合は、
  • 退職日までの勤続年数が1年以上あるかどうか
勤続年数によって大きく変わってきます。

退職後も傷病手当金を受け取りたい場合は、資格喪失後の継続給付というものがあります。

このケースについては、次以降の「パート退職後も傷病手当金をもらうことはできるのか」で詳しく解説します。

パートでもらえる傷病手当金の計算方法は?


パートでもらえる傷病手当金は、給与のおよそ3分の2程度です。全額もらえるわけではありませんので、計算方法をしっかりとチェックしておきましょう。


1日あたりの傷病手当金の計算方法は、

  • 直近12か月分の平均月収÷30日×2/3
一律で金額が決められているわけではありませんので、ご自身のお給料を確かめて計算してみてください。

また、女性の場合は妊娠時のつわりや切迫流産などが原因で、休業をして傷病手当金を受け取るケースもあるかと思います。

休業中に出産をしてそのまま産休に入る場合、傷病手当金と出産手当金の両方の受給資格を満たすことになりますが、それぞれ満額受け取ることはできません。

原則として受け取るお金は出産手当金のみになりますが、もし、傷病手当金のほうが金額が高ければ差額を受け取ることが可能です。

パート退職後も傷病手当金をもらうことはできるのか


病気やケガが原因で会社を退職した場合、原則として傷病手当金の受給はできません。


しかし、以下で挙げる受給要件を満たしていた場合は、資格喪失後の継続給付が可能となります。

  • 退職日までに健康保険の被保険者期間が継続して1年以上ある
  • 退職時に傷病手当金を受給している・もしくは受給要件を満たしている
  • 退職日以降も病気やケガが原因で仕事に就くことができない状況であること
  • 退職時に傷病手当金の受給期間が1年6か月未満であること
資格喪失後の継続給付は、最低でも1年間の保険料を支払えば退職後は保険料を支払わなくても傷病手当金を受け取ることができます。

本来であれば、退職後は新しい病気やケガに備えて国民健康保険や任意継続保険に加入しなくてはいけません。

しかし、傷病手当金に関して言えば、継続している病気やケガのために資格喪失後の継続給付を活用している方が多いのが実情です。

【シミュレーション】パートで休職したら傷病手当金をいくらもらえるか


では、パートで働いている方が、病気やケガをして傷病手当金を受け取る場合、いくらくらいになるのかを実際にシミュレーションしてみましょう。


以下のケースを例として考えてみます。

  • 傷病手当金の支給開始後、2か月後に復職
  • 復職して3か月後に病気の症状が悪化してふたたび休職
傷病手当金は最長で1年6か月支給されますが、同じ病気の場合は復職期間も支給日として計算されます。

そのため、傷病手当金の支給期間は復職期間の3か月を差し引いた1年3か月となります。

次に、以下のケースを例として、傷病手当金の支給額の計算をしてみましょう。
  • 支給が開始された日以前の12か月の標準報酬月額は20万円
計算方法は以下のようになります。
  • 200,000円÷30日×2/3=4,402円
1日あたりの傷病手当金の支給額は4,402円となります。(小数点第1位を四捨五入)

傷病手当金はお給料の全額が給付されるわけではなく、3分の2になりますので計算をするときに間違えないでくださいね。

パートの方の傷病手当金申請方法や書き方【協会けんぽ】休職に診断書は必要?


次に、パートの方の傷病手当金の申請方法や申請書の書き方について見ていきましょう。
傷病手当金の申請書は会社の担当部署、もしくは協会けんぽの場合はご自身でホームページからの取得が可能です。

申請書は主に以下の項目に分かれています。
  1. 健康保険の被保険者情報
  2. 申請内容
  3. 事業主が記載する申請者情報
  4. 医師が記載する申請者情報
申請をする方は、1と2のみ記載をしてください。3は会社、4は医師が記載するページになります。ただし、すでに退職している場合は3の記載は不要です。

1の健康保険の被保険者情報は、
  • 健康保険証に記載されている記号・番号
  • 住所や氏名などの申請者情報
  • マイナンバー
  • 傷病手当金の振込先口座情報
主に、上記で挙げた情報を記載してください。

2の申請内容は、
  • 申請者の仕事内容
  • 疾病名や初診日などの記載
  • ケガの場合は「負傷原因届」や「第三者行為による傷病届」も別で必要となる
  • 労災保険による休業補償の有無の記載
疾病名や初診日は、間違えないためにも医師が記載したものを参考にしてください。

また、労災保険の休業補償を受けている場合は、傷病手当金は支給されないため必ずチェックをしましょう。

傷病手当金の申請方法の流れは、
  1. 傷病手当金の申請をしたい旨を会社に伝える
  2. 申請書類を入手する
  3. 医師や会社に申請書類の記入を依頼する(それぞれ余裕をもって依頼しましょう)
  4. 申請書類に必要事項を記入する
  5. 会社の担当部署に申請書類を提出する
傷病手当金の申請は、仕事ができなくなった日の翌日から2年間と申請期限が決まっています。

この期間を過ぎてしまいますと、申請することができなくなるため十分に気を付けましょう。

パートが雇用保険に加入している場合の傷病手当とは


パートが雇用保険に加入している場合、失業中に病気やケガを負って仕事ができない状況にあれば傷病手当が支給されます。


名前が同じなので混同してしまいそうですが、制度が全く異なるためしっかりと理解しておきましょう。


雇用保険の傷病手当のポイントは、「失業中」であるということ。健康保険の傷病手当は「在籍中」となるため気を付けてください。


雇用保険に加入していたパートの方が会社を辞めたら、退職後にハローワークで求職手続きを行うことで「失業給付」が受け取れます。


しかし、

  • ハローワークの手続き後15日以上、病気やケガによって仕事ができない期間がある場合は失業給付ではなく傷病手当が受け取れる
傷病手当が受け取れる期間は、失業給付と同じ期間になります。

また、すでに失業給付を受けていた期間がある場合は、その期間を差し引いた残りが給付されます。

ここまで読んで、「内容が難しくて理解できない。」という疑問が残った方も少なからずいらっしゃると思います。

そのような方は自分1人で理解しようとせずにお金のプロに無料で相談をしてみましょう。専門的な内容はプロに任せることが最前な方法です。 

今ならスマホ一つでお金のプロに無料で相談をすることができるので、この機会にお金に関する悩みを解決しましょう。

おすすめお金相談窓口はこちら
マネーキャリア相談
相談員の数は業界トップクラス&ベテラン揃い
(有料)日本FP協会で相談
自分で相談員を選べる

参考:コロナウイルス感染の疑いがあった時、パートでも傷病手当金はもらえる?


新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される昨今では、感染疑いがあったときに傷病手当金が受け取れるのか不安ですよね。


もし、新型コロナウイルスの感染が疑われる場合、

  • 感染疑いがある時点でパートとして勤務していること
  • 新型コロナウイルスに感染・もしくは感染が疑われる症状が出ており、療養のために仕事ができない状況にあること
  • 仕事ができなくなった日から起算して、3日間の待期期間があること
上記で挙げた条件を満たせば、新型コロナウイルスの感染疑いがあった方でも傷病手当金が受け取れます。

ただし、申請できる対象期間が設けられていることがありますので、申請前に一度確認してみてください。

まとめ 傷病手当金は条件があるがパートでも受け取ることができる!


パートでも傷病手当金が受け取れるのか、受け取れないケースや支給条件などを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • パートで働いている方が、扶養に入っている・国民健康保険に加入している場合は支給されない
  • 傷病手当金は支給開始日から最長で1年6か月まで受け取れる
  • 傷病手当金は、1日あたり給与のおよそ3分の2程度が受け取れる
  • 雇用保険の傷病手当のポイントは「失業中」であるということ
以上となります。

パートの方も条件を満たせば、病気やケガで働けなくなった場合に傷病手当金が受け取れます。

近年は新型コロナウイルスの感染拡大もあって、いつご自身に感染疑いがかかるかわかりません。

いざ傷病手当金の申請がしたいとなったときに、条件が合わなくて申請できなかったなんてことのないように、しっかりと知識を身につけておきましょう。

おすすめの記事