更新日:2021/01/23
学資保険の解約前の注意点は?かんぽ生命の解約返戻金などについても解説
- 学資保険途中解約のメリット・デメリット
- 実際に途中解約した人の良かった点と悪かった点!
- 解約返戻金を受け取る際にかかる税金や受け取れる金額の目安
- 解約するときに気をつけること、解約しないで学資保険を続ける方法
- 解約の手続き方法・解約後の返戻金の受け取り時期
内容をまとめると
- 学資保険を解約するメリットは、保険料の支払いが厳しくなったときに負担を減らせることや、解約返戻金で新たな資産運用ができる
- 逆にデメリットは、返戻金の元本割れや保障が無くなるなどの損失が生じる
- 貸付制度や払い済み保険などを利用することで、学資保険を継続するのもひとつの手段
- かんぽ生命の学資保険の解約は、年齢が8歳以上であれば継続しているほうがよい
- かんぽ生命の学資保険を続けるよりも、解約したほうがより効率的に資金を積み立てられる手段もある
- なるべく損失を抑えながら、自身に合ったより良い資金計画とは何かをしっかりと検討することが大切
- 自分ではなかなか資金計画が立てられない・・という場合は無料保険相談を利用するのがおすすめ
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
学資保険を途中解約する前に、メリットとデメリットを確認しよう
学資保険を途中解約する際は、メリットとデメリットを理解した上で判断するのが理想です。
支払いが厳しいからと、一時の状況だけでの判断ではのちのち後悔することがあります。
また、月々の支払が厳しいというわけでなくても、かんぽの学資保険は返戻金が元本割れするので、他の手段がない見直しを考えた人もいるのではないでしょうか?
いずれも解約した後に後悔しないよう、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと認識しておきましょう。
学資保険を解約するメリットは?
学資保険の支払いにより、日々の家計を圧迫している場合は、解約した時点で支払いをする義務が無くなるというのが、まず考えられるメリットではないでしょうか。
その他にも以下のようなメリットがありますので、解説していきます。
- 解約返戻金を受け取ることができる
- 他の資産運用資金として充てることができる
まとまったお金ができる
学資保険を解約すると、それまでに積み立てたお金がいくらか帰ってきます。
支払いをした金額や期間によってどのくらいの割合で帰ってくるのかは異なりますが、基本的に支払った金額を下回ることがほとんどです。
ですが、ある程度積み立てた金額があるなら、解約返戻金として得られるため、急な出費として充てることも可能となります。
本当に必要なお金であれば、本来受け取れる金額を下回るとはいえ、ひとつのメリットとなるでしょう。
他の資産運用を始められる
解約後に受け取ったお金を、投資などの資産運用をするとこができます。
株式や仮想通貨などに投資して運用することで、学資保険に支払いをし続けるよりもお金を増やすことができる可能性があります。
ただ学資保険を途中解約することで、既に損失がでているのでその分を取り返したうえ、増やすというのはそう簡単ではありません。
よほど資産運用を理解して、慣れていないと、更に損をしてしまう場合があります。
学資保険を解約するデメリットは?
ここまで、学資保険を解約するメリットについて解説しました。
では、反対に学資保険を解約するデメリットにはどんなことがあげられるでしょうか。
以下の3つについて、続いて解説していきます。
- 元本割れにより、支払った金額よりも受け取る金額が減る
- 学資保険に再加入できない可能性がある
- 万が一に備えた保障がなくなる
元本割れのリスクがある
契約期間の途中で学資保険を解約してしまうと、今まで支払った金額よりも、少ない金額で保険金が返ってくる、いわゆる”元本割れ”をするリスクが高くなります。
実際に元本割れをするかどうかは、支払った期間や金額に加え、学資保険の商品によって異なるので、解約をする前に具体的に金額を保険会社に確認しておいた方がよいです。
ただ、学資保険の多くは契約満期で保険金を受け取ったとしても、返戻率は100%を少し超えるくらいなので、途中解約となると基本的に元本割れしてしまうでしょう。
今までせっかく積み立ててきたお金が途中解約によって減ってしまうのは、もったいないですよね。
再加入する時の年齢制限にひっかかるリスクがある
学資保険は、加入年齢が若いほど良い条件で加入できる傾向にあります。
そのため、再加入を考えたときに今加入している学資保険に劣る条件での加入になることは頭に入れておきましょう。
そして、6歳を超えると加入できる商品の数が格段に減ります。
再加入を考える時期には、年齢制限により学資保険そのものに入ることができなくなっていたということになりかねません。
また、加入年齢が上がるほど返戻率が元本割れしやすくなったり、月々の支払いの金額が高くなってしまうリスクもあります。
契約者が万が一の場合の保障がなくなる
ほとんどの学資保険には、契約者(親)が万が一死亡してしまったり、重度な後遺症が残ってしまって働けなくなったなどのときに備えられた保障がついています。
保険料の支払いが免除され、保険金を受け取れるという保障内容です。
学資保険を解約すると、この保障がなくなってしまいます。
他に終身保険などで万が一のための保障を備えてあれば問題ありませんが、学資保険でしか備えていなかった場合は、万が一のことがあったときの保障は何も無い状態となります。
学資保険の解約返戻金に税金はかかるの?
解約返戻金を受け取る際に、税金がかかるのは支払った金額よりも受け取る金額が多い場合のみとなります。
また、受け取る金額が多くなった場合でも、支払った金額から50万円以内の増額であれば、課税の対象とはなりません。
なので、一般的な契約プランであれば税金はかからないことがほとんどです。
ただ、これは保険料を支払った人が返戻金も受け取る”一時所得税”の場合です。
対して支払った人と返戻金を受け取る人が異なる場合は、”贈与税”が課税の対象となります。
贈与税は、支払った金額や受け取る金額の割合など関係なく、年間の受け取り金額が110万円を超えると発生します。
そのため、受け取る人が異なる場合は、保険金が年間110万円を超えないプラン設定にしましょう。
かんぽ(ゆうちょ・郵便局)の学資保険、払戻金は計算できる?
郵便局なのに学資保険に加入できるかんぽ生命は、手軽で人気が高い商品のひとつです。
貯蓄性に特化しているタイプの学資保険なので、途中解約でも条件を満たしていれば、返戻金を受け取ることができます。
実際にいくら返戻金が受け取れるのかは、保険担当者に依頼して計算をしてもらうしか方法がありません。
「大体でもいいから金額を知りたい・・。」という場合は、契約日より4年以上保険料を支払っている場合は、支払った金額の8割程度は返ってくることを目安に知っておくといいでしょう。
また、契約の際には必ず解約返戻金の推移表をもらっているはずです。
推移表を参照することで、金額の目星をつけることが可能となります。
学資保険を解約する前の注意点や解約せずに済む方法はある?
学資保険をただ解約するだけでは、損失が生じてもったいないですよね。
解約を考えた理由に多くは、まとまったお金が必要になったことや、月々の支払いが厳しくなったことです。
それぞれの解約理由に対応できる手段を紹介しますので、参考にしてみましょう。
<まとまったお金が必要な場合>
- 契約者貸付制度を利用する
- 払い続けられる保険料に減額する
- 加入している特約を見直す
- 払い済み保険にして支払いをストップさせる
契約者貸付制度を使う
解約を考える理由が、一時的にまとまったお金が必要ということだけであれば、契約者貸付制度を利用するのもひとつの手です。
契約者貸付制度は、学資保険に加入していれば利用することが可能で、解約の際にもらえる返戻金の7割から9割を上限として借入することが可能です。
この場合、既に支払っている保険金が担保となります。
あくまでも借りるお金になるので、返済の際は利子を乗せなければいけません。
実際に借入の上限や、どれくらい利子が乗るのかは学資保険によって変わります。
また、学資保険金を受け取る時期までに借入分の返済が終わっていないと、保険金から引かれてしまうので、無理のない返済計画を立てることが大切です。
減額(一部解約)する
まとまったお金が必要という理由ではなく、月々の保険料の支払い自体が厳しいというのが解約の理由であれば、払える金額に減額するという方法がとれます。
学資保険の場合は、保険料の払い込み期間が限られていて短いため、支払い金額を減らすと必然的に受け取れる保険金も減ってしまいます。
ただ、全て解約するよりも返戻率の損失を抑えることができるので、月々の払い込み金額が減ることで続けられるのであれば、おすすめな方法です。
また、将来受け取れる保険金が減るので、子どもの進路に応じて別に資金の準備を考えなければならないことは頭にいれておきましょう。
学資保険に加入しているという環境であるだけで、親に万が一のことがあった場合の保障としても安心です。
特約を解約する
学資保険には、特約がつけられるものがあります。
加入のタイミングで、医療保険などの特約をつけているようでしたら、特約の部分は基本的に掛け捨てとなりますので、解約しても損失はでません。
特約を解約してしまうと、以降その保障は受けられませんが、保険料の減額につながるので保険金の支払いが厳しいときの助け舟となりますね。
払い済み保険にする
今の時点まで払っている保険料をもって、保険金の支払いが完了させることができる払い済み保険というものがあります。
こちらも、月々の支払いが難しいという理由で解約を考えている人におすすめな方法です。
もちろん払い込み金額が少なくなる分、受け取り金額も少なくはなってしまいます。
ただ、すぐにまとまったお金が必要でなければ、解約はせずに学資保険の受け取り時期まで見送ることで、多少返戻率を上げることができます。
払い済み保険は、どんな学資保険でもできるわけではないので、保険会社に詳細を確認してみましょう。
また、払い済み保険にすることで特約がなくなったりなどの条件がある場合もあるので、合わせて確認するといいですね。
解約すべき学資保険やそのタイミングとは?かんぽ生命は大丈夫?
学資保険を見直すときに、解約のタイミングが重要ポイントです。
かんぽ生命は郵便局で気軽に加入ができて、人気の学資保険ではありますが、見直しのタイミングによっては解約した方が良い場合がありますので、その理由を紹介します。
- 元郵便局員が語る!”他にも良い商品がたくさんある”
- ただし、8歳以上と契約年数5年以下は、継続したほうがよい?
かんぽ生命の学資保険は解約した方がいい?
元郵便局員の話によると、かんぽ生命の学資保険は解約したほうがいいと言います。
理由としては、他の保険会社が出してい学資保険のほうが条件が良いものが多いという印象だったそうです。
子どもの年齢が8歳を超えていないのであれば、かんぽ生命は解約してジュニアNISAなど他の貯蓄方法を選択することで、より効率的に資金を確保することができる可能性があります。
しかし、子どもの年齢が8歳を超えるようであれば、ジュニアNISAなどに変えると積み立て期間が10年はかかるため、学資保険を継続した方がよいとされています。
教育資金を受け取る年齢が18歳からになることが多いので、その期間を逆算した結果が8歳という目安ですね。
かんぽ生命の学資保険を解約するべきタイミングとは?
かんぽ生命の学資保険を解約する際に注意すべきなのは、解約のタイミングです。
さきほども説明したよう、子どもの年齢が8歳を超えてしまうと、払い込み期間が短いため、他の貯蓄方法での対応が難しくなります。
そして、かんぽ生命の場合は解約が早ければ早いほど損失が少ないというわけではありません。
ある程度の期間、保険料を納めていないと返戻金はほとんどもらえない仕組みとなっています。
しかし、払い込み期間が5年ほど経過していると返戻金がそこそこもらえるようになるので、そのタイミングで解約したほうがよいでしょう。
どれくらい解約返戻金がもらえるのかなどの条件は、解約前に営業担当に確認するのが確実です。
学資保険の解約手続きの方法は?
学資保険の解約は、保険会社も解約を阻止したいがためにいろいろと大変そうというイメージを抱くかもしれませんが、意外と容易に手続きができます。
こちらでは、おおまかな解約の手順を紹介していきますので、参考にしてみてください。
- 保険会社の多くはネットや店舗、コールセンターなどで解約方法を選択できる
- かんぽ生命は必要書類を準備の上、郵便局窓口に直接行く必要がある
ネット、店舗、コールセンターなどで手続きできる
かんぽ生命の学資保険の解約手続きは?
ほとんどの学資保険が前述のように、解約手続きの方法を選択することができますが、かんぽ生命は、ネットや電話だけで完結することができません。
基本的には、郵便局へ直接足を運ぶことが必須となります。
手順として、まずは解約手続きに必要な書類一式を以下の通り準備しましょう。
- 保険証券(保険証書)
- 印鑑
- 保険契約者の本人確認書類
- 会社所定の通知書 ※郵便局で必要事項を記入する際に必要
上記の他に、代理人による解約手続きであったり契約者が未成年である場合は、追加で必要なものがあります。
これらの書類をあらかじめ準備した上で、郵便局に直接行くと解約の手続きができます。
かんぽ生命の学資保険を解約したら、払戻金はいつ振り込まれる?
それでは、実際に学資保険を解約したら、払戻金(解約返戻金)はいつごろもらえるのでしょうか?
かんぽ生命の保険だと、基本的には解約の書類が受理されてから翌営業日には振り込まれています。
意外と早く振り込まれることが分かりますね。
昔はさらに早いその場で現金を受け取れる”即時現金払い”というのもあったそうですが、今は翌営業日の振り込みが一般的です。
契約している金融機関によっては、例外として振り込みまでに1週間程度かかることがあります。
いずれも払戻金がちゃんと振り込まれているか、後日に送られてくる払い込み通知書を確認するようにしましょう。
かんぽの学資保険は解約すると元本割れ 解約前に対処方法を確認
ここまで学資保険について詳しく説明してきましたが、いかがでしょうか?
最後に大事なポイントをおさらいします。
- 学資保険の途中解約は返戻金が元本割れするリスクが高くなる
- 学資保険を解約すると、契約者に万が一のことがあった場合の保障を他で補う必要がある
- まとまったお金が一時的に必要なら、契約者貸付制度などを利用する
- 月々の支払いが厳しい場合は、特約や保険プランを見直すことで減額ができる
- それでも解約するメリットのほうが大きい場合はタイミングを見て解約手続きをする
また、8歳を超えている場合も、他の資金調達方法ではリスクが高いので、継続するほうがおすすめです。
いずれも、詳細は契約内容や状況によって異なるので、悩んだときはエキサイト相談で保険のプロに相談するのが確実です。