学資保険はいくら必要?子供の学資保険で月々の保険料相場や金額の決め方を解説

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教育資金は、老後資金・住宅資金と並んで「人生の三大支出」と言われています。なんとなくお金がかかるというイメージはあるものの、実際に教育費にはいくらかかるのか、毎月いくら準備すれば必要額を用意できるのかイメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。

ゴールのイメージが持てないままでいることで、少しでも多く貯めないといけないと思い、日々の家計を必要以上に切り詰めてしまうことにもなりかねません。また、無理をして学資保険を支払ってしまい、不測の事態が生じてお金が必要になったときに学資保険を解約…ということは避けたいですよね。

そこで、無理なく学資保険で教育資金を準備するために、この記事では以下のことについてご紹介します。
  • 大学卒業までに必要な教育費について
  • 満期額資金の目安
  • 月々の支払保険料の平均
  • 保険料を安く抑えるためのポイント
  • 満期額資金の受取時期
  • 学資保険ごとの満期額資金と保険料シミュレーション
この記事を最後まで読んでいただければ、教育資金を貯めるには月々いくらずつ貯める必要があるのかについて、具体的なイメージを持っていただけると思います。教育資金の貯め方について、漠然とした不安を抱えている方は、ぜひ最後までお読みください。

内容をまとめると

  1. 必要な教育費は進学する学校が私立か公立かによって約1,000万円以上の差がある
  2. 高校までの教育費は家計から支出し、まとまった金額が必要になる大学入学時の資金を学資保険で準備する人が多い
  3. 満期学資金の目安は100万円・200万円・300万円である
  4. 毎月の保険料は、家計を圧迫しすぎない10,000~20,000円程度が多い
  5. 払込方法、払込期間によっては保険料を安く抑えることができる
  6. 児童手当を全額学資保険に充当するだけで約200万円が準備できる
  7. 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に無理のない教育費の準備方法を相談できる
  8. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
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学資保険の満期学資金の金額は安い方がいい?目安はいくら?

学資保険の加入を検討している場合、まずは満期額資金をいくらに設定するかを考える必要があります。満期額資金は、多く設定しすぎて家計を圧迫してもいけませんし、必要なときに教育費が不足することも避けたいですよね。


そこで、ここでは満期学資金について考えるときの参考として、以下のことについてご紹介します。


  • 必要な教育費の総額について
  • 満期学資金の相場
  • 満期学資金の受取時期と注意点

そもそも子どもの教育費はいくら必要なの?

学資保険の満期学資金を検討するには、まずは教育費がいくら必要なのかについて考えてみましょう。


文部科学省「子供の学習費調査」と日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」を参考に、学校種別ごとの教育費を下表にまとめました。



公立私立
幼稚園65万円158万円
小学校
193万円959万円
中学校146万円422万円
高校137万円290万円
大学
(文系・自宅通学)
608万円
768万円
合計
1,149万円2,597万円


この表を見てわかるように、進路によって必要な教育費には大きく異なります。このほかにも、習い事や受験のための通塾費用についても家庭によってかかる費用には差が出ます。


大学費用についても、理系であれば文系よりも教育費は高額になる傾向にあります。さらに、自宅から通学するのか、一人暮らしや下宿をするのかによってもかかる費用は違います。


奨学金制度などもあるので、全額を親が準備しなくてはいけないわけではありません。あくまでも、教育費の目安として参考にしてみてください。

満期学資金の目安は、100万・200万・300万が相場

大学卒業までに必要な教育費を計算すると、準備できるか不安になる人もいるかもしれません。しかし、上記でご紹介した教育費は一度に用意する必要はありません。実際に、小中学生のうちは毎月の家計から教育資金を捻出する場合が多いようです。


以上を踏まえたうえで、多くの人が大学受験・大学入学に必要な資金を満期額資金として設定する人が多く、満期学資金の目安は大きく100万・200万・300万が相場です。


最低限の積立で大学の入学金をまかなう場合、100万円を満期学資金とします。受験費用や初年度の学費も踏まえつつ、児童手当を全額貯金すれば支出可能な金額としては200万円です。児童手当以外にも支出が可能であれば、大学受験・入学金・初年度学費として300万円を満期学資金とします。

参考:満期学資金の受け取りはいつがおすすめ?

積立をした学資保険の満期保険金の受け取りの時期についてご紹介します。


払込期間が長い方が返戻率が上がる一方で、必要なときに受け取れないと満期前に解約することになってしまうので注意が必要です。

満期学資金の受け取り時期については、18歳を設定するパターンが多いです。


これは、満期学資金の使途を大学入学費用としている人が多いためです。18歳満期の場合、誕生日以降でないと引き出せないため、2・3月生まれの場合は17歳満期としておくことを忘れないでくださいね。

学資保険の保険料や掛け金は月いくらが平均なの?

学資保険の保険料の支払いについて、周りの家庭がいくら学資保険に支払っているのかが気になったことはありませんか。ここでは、毎月の学資保険の保険料について、以下のポイントについてご紹介します。


  • 毎月の保険料の平均
  • 保険料の決め方
  • 目標の満期学資金から逆算した保険料の目安
  • 少額から加入可能な学資保険について
毎月の保険料額をいくらに設定するかを検討する際に参考にしてみてください。

毎月の保険料は月額10,000円~20,000円が平均的

学資保険の毎月の保険料の平均は10,000円〜20,000円です。


目標とする保険料に足りない場合もありますが、学資保険にお金をかけすぎて毎月の貯金ができなくなってしまうと、 お金が必要になったときに学資保険を解約することになってしまう場合もあります。


そのため、学資保険の毎月の保険料は無理のない範囲に設定しておくことが大切です。10,000円〜20,000円程度であれば、児童手当と家計からの積み立てで比較的無理なく用意できる金額といえます。

目標の満期学資金と払込期間から逆算して、保険料を計算する方法もある

学資保険の毎月の保険料を考える場合、月々無理なく支出可能な金額から計算する方法のほかに、目標とする満期学資金額と受取時期を決めたうえで払込期間を設定し、そこから逆算して毎月の保険料を設定する方法があります。 


学資保険によって金額は異なりますが、満期学資金と払込期間別の保険料の一例について以下でご紹介します。


満期学資金100万円の場合

払込期間毎月の保険料
5年46,430円
10年
23,510円
17年26,720円
100


満期学資金200万円の場合

毎月の保険料
5年92,860円
10年47,020円
17年28,380円


満期学資金300万円の場合

毎月の保険料
5年138,290円
10年70,530円
17年42,570円


契約年齢や保険の種類によって金額は異なりますが、目標金額や払込期間を決める際の参考にしてみて下さい。

参考:月2,000円・月3,000円・月々5,000円の保険料の学資保険はある?

毎月の学資保険料は家計に負担となりすぎない範囲に抑えることが大切です。


10,000円〜20,000円の保険料は難しいが、少しでも教育資金として準備しておきたいと思う人もいますよね。

そのような人は、月々3,000円や5,000円など少額からでも入れる学資保険を検討してみてください。


例えばソニー生命の学資保険では、契約年齢30歳・払込期間15年で試算すると受取学資金は以下の通りです。

月払保険料受取学資金返戻率
3,294円60万円101.1%
4,905円90万円101.9%
大学進学資金のすべてをまかなうことは難しいにしろ、進学費用の一部としては使えます。まずは無理なく支払える保険料で確実に積み立てましょう。

学資保険は払込方法や払込期間などが変わると保険料も変わる

学資保険の保険料は、同じ満期学資金額であっても契約の条件によって変わることがあります。ここでは、少しでも保険料を安く抑えるために、保険料の変動要因についてご紹介します。


  • 契約時の契約者および被保険者(子ども)の年齢
  • 保険料の払込方法
  • 保険料の払込期間
  • 特約の有無
月々の保険料を抑え、少しでも効率的に教育費を貯めるためにぜひ参考にしてみてください。

親や子どもの年齢によって保険料が変わる

学資保険の保険料は、親や子どもの年齢によって変わります。そのため、学資保険への加入を考えているのであれば、早めに加入することをお勧めします。


なお、学資保険は妊娠中から加入することができます。産後に学資保険を検討しようと思っていても、日々慣れない育児に忙しくしているうちに1歳になってしまった、ということもあります。


出産予定日の140日前より加入できるので、体調も落ち着いて時間のある産前のうちに加入しておくこともおすすめですよ。

払込方法によって保険料が変わる

学資保険の払い込み方法には、月払い・半年払い・年払い・一時払いといった方法があります。


月払い・半年払い・年払いとは、保険料の支払いタイミングが毎月・半年毎・年に一度、とする払込方法です。一時払いは、保険加入時に払込期間満了までの年払保険料を一括して支払う方法です。


保険会社に資金を預ける期間が長くなればなるほど運用の効果が期待できるため、一時払い→年払い→半年払い→月払いの順で支払保険料の総額が安くなります。


まとまった額の貯金がなく、毎月の家計から学資保険料を支出する場合は月払いを選択します。しかし、ある程度まとめて支払う資金の余裕がある場合は、月払いではなく半年払いや年払い、一時払いを選択するとよいでしょう。

払込期間によって保険料が変わる

学資保険では、満期学資金の金額を設定したうえで払込方法・払込期間を選ぶことができます。払込期間とは、保険料の支払義務のある期間のことを指します。


例えば18歳満期の契約の場合、満期までの18年間かけて保険料を納める方法もあれば、10年・15年間かけて必要な保険料を払い、18歳の満期までの期間保険会社でその資金を運用し続け、18歳の満期で満期学資金を受け取ります。


払込期間は、短ければ短いほどその後保険会社で運用する期間が長くなるために保険料は安くなります。


比較的教育費のかからない小中学生の間に多めに学資保険を支払っておき、教育費負担が大きくなる高校生になる前に大学入学資金を用意し終えることが出来ます。これも、払込期間を短くすることのメリットといえます。

特約の有無によって保険料が変わる

学資保険は、教育資金の準備のために加入する人がほとんどですが、「保険」でもあるので特約によってさまざまな保障を追加することができます。


代表的な特約としては、「払込免除特約」です。これは、契約者である父親または母親に万が一のことがあった場合に、それ以降の保険料の支払いが免除されるというものです。この特約は自動で付加される保険が多いようです。


ほかにも、医療保険特約や障害特約、災害特約など保障機能を充実させる特約があります。しかし、これらの特約をつけることで保険料は値上がりし、返戻率が100%を下回る可能性があります。


学資保険はあくまでも教育資金の貯蓄のためと割り切り、必要な保障は他の生命保険等でまかなう方がよいでしょう。

おすすめの学資保険で満期学資金と保険料がいくらかシミュレーション!

いままでに、満期学資金や月の保険料をいくらに設定するか検討するにあたってのポイントについてご紹介してきました。ここでは、具体的な商品を例に挙げ、満期学資金と保険料額がいくらかをシミュレーションしてみます。


ここで紹介する保険は以下の2つです。

  • ソニー生命の学資保険
  • ニッセイの「ニッセイ学資保険」
詳しい保険内容や保険料試算については、無料の保険相談でも可能ですのでぜひお気軽に検討してみてください。

満期学資金が200万の場合のシミュレーション

満期学資金(または学資金受取総額)を約200万円とした場合の保険料、返戻率についてご紹介します。ここでは、シミュレーションの例としてソニー生命、ニッセイの学資保険を例に挙げてご紹介します。


  • ソニー生命の学資保険の場合
契約年齢30歳



払込期間月払保険料返戻率
10年16,100円103.5%
15年10,900円101.9%
18年9,220円100.4%


契約年齢35歳



払込期間月払保険料返戻率
10年
16,120円103.3%
15年10,940円101.5%
18年9,220円100.4%



  • ニッセイ学資保険の場合
ニッセイ学資保険では、大学入学に当たる年齢から毎年1回、計5回学資年金を受けとることができます。ここでは、学資金受取総額が210万円(大学入学時に70万円、以降毎年35万円受取の場合)の場合で計算します。

契約年齢30歳



払込期間保険料
返戻率
10年16,534円105.8%
18年9,555円101.7%


契約年齢35歳


払込期間月払保険料返戻率
10年16,569円105.6%
18年9,597円101.3%



満期学資金が300万の場合のシミュレーション

次に、満期学資金が300万円の場合についてシミュレーションします。

  • ソニー生命の学資保険の場合
契約年齢30歳



月払保険料返戻率
10年24,150円103.5%
15年16,350円101.9%
18年13,770円100.8%



契約年齢35歳



月払保険料
返戻率
10年24,180円103.3%
15年16,410円101.5%
18年13,830円100.4%



  • ニッセイ学資保険の場合
ここでは、学資金受取総額が300万円(大学入学時に100万円、以降毎年50万円受取の場合)の場合で計算します。

契約年齢30歳



払込期間月払保険料
返戻率
10年23,320円 107.2% 
18年13,350円104%



契約年齢35歳



月払保険料返戻率
10年23,370円106.9%
18年13,410円103.5%






満期学資金が500万の場合のシミュレーション

最後に、満期学資金が約500万円の場合についてシミュレーションします。

  • ソニー生命の学資保険の場合
契約年齢30歳



月払保険料
返戻率
10年40,250円103.5%
15年27,750円101.9%
18年22,950円100.8%


契約年齢35歳


月払保険料返戻率
10年40,300円103.3%
15年27,350円101.5%
18年23,050円100.4%



  • ニッセイ学資保険の場合
ここでは、学資金受取総額が450万円(大学入学時に150万円、以降毎年75万円受取の場合)の場合で計算します。

契約年齢30歳



払込期間月払保険料返戻率
10年34,980円107.2%
18年20,025円104%


契約年齢35歳



払込期間月払保険料返戻率
10年
35,055円106.9%
18年20,115円103.5%


参考:学資保険の保険料を児童手当で払うのもおすすめ

毎月に家計に余裕がなく、学資保険の保険料を捻出するのが難しいと感じている人には児童手当を活用することをおすすめします。


ここでは、

  • 児童手当の支給金額
  • 児童手当の支給総額

以上についてご紹介します。子どもの年齢に応じて国から支給される児童手当を全額教育費の備えに充当することで、教育費を貯めることができます。教育費の準備に不安を感じている人は、ぜひ実践してみてください。

児童手当とは?月いくらもらえるの?

児童手当とは、子育て支援の一環として子育て世帯へ助成される手当のことを指します。


現在の制度では、出生後中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の子を育てている人に支給されます。



金額/月
3歳未満15,000円
3歳~小学生10,000円
(第3子以降は15,000円)
中学生一律10,000円


上記の金額を、毎年6・10・2月に前月分までを支給されます。一定の所得制限を上回る場合、特例給付として一人あたり月5,000円の支給となります。

児童手当を全て学資保険の保険料に支払うと約200万?

学資保険に加入する余裕がない、と考えている人はまずは児童手当を学資保険の支払いにあてることを検討してみてください。生まれた月によってもらえる児童手当の総額に差はありますが、単純に計算するともらえる児童手当の総額は以下の通りとなります。


  • 3歳未満

15,000円×12カ月×3年=540,000円

  • 小学校修了まで

10,000円×12カ月×9年=1,080,000円

  • 中学生

10,000円×12カ月×3年=360,000円

以上を合算すると、受け取れる児童手当の総額は198万円となります。

大学入学資金として、200万円を準備できるか不安に感じているその場合、まずはこの児童手当を全額教育資金に充当することを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ 学資保険の保険料は1万~2万、満期学資金は100万・200万・300万が目安

学資保険の満期学資金額や月々の保険料についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 必要な教育資金は進路によって異なる
  • 特に大学入学時にまとまった資金が必要になるため、学資保険を使って計画的に準備する必要がある
  • 学資保険の保険料は、無理なく支払える範囲で設定し、平均は1万~2万程度である
  • 満期学資金は、支払可能な保険料から計算し100万・200万・300万が目安である
  • 払込方法や払込期間によっては保険料を安く抑えることができる
  • 学資保険料の捻出が難しいと感じたら、まずは児童手当を全額教育資金に充てることを検討しよう
でした。

ある程度大きな金額が必要になることから、教育資金の準備方法について不安を感じる人もいるかもしれません。教育資金については、必要になる時期まで時間があることから、なるべく早めにコツコツと準備を始めることが大切です。

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