20世紀を代表するスペインの芸術家、ダリの回顧展『ダリ展』が7月1日、京都市美術館で開幕した。国内では過去最大規模の回顧展となる今回、スペイン、アメリカのダリ・コレクションの全面的な協力により、193点の作品が一堂に集結。開幕前日には、スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団のリュイス・ペニュエラス事務局長、国立ソフィア王妃芸術センターのミショー・ミランダ・パニアグア副館長、アメリカのサルバドール・ダリ美術館のチャールズ・ヘンリ・ハイン館長を招いての記者会見と内覧会が行われた。「ダリ展」チケット情報シュルレアリスムを代表する画家として活躍し、多くの人々を魅了してきたダリ。本展は、少年時代に描いていた初期作品から、広島・長崎の原爆投下に衝撃を受けた頃の作品、巨匠たちに触発された作品を描いた晩年など各時代ごとに紹介し、創作の軌跡を辿るものとなっている。開催にあたって、後藤結美子学芸員は「絵画に限らず、ジュエリー、映像、本の挿絵、版画など非常に多彩なダリの作品を193点ご紹介しております。時代と共に変化していくダリの好奇心をご覧いただければ」と、コメント。ダリが設立したガラ=サルバドール・ダリ財団のリュイス事務局長は「本物と対峙することができるのは、非常に重要なチャンスだと思います。生涯に一度の経験かもしれませんので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたい」と、本展の貴重さを語った。アメリカのサルバドール・ダリ美術館は、ダリの親しい友人であったレイノルズ、エレノア・モース夫妻が、40年もの歳月をかけてコレクションした作品をベースに作られた美術館。「ダリ財団、ソフィア美術館と共に、私たちのミュージアムが指名されたことを誇りに思います。現在考えられる最高の、最大の展覧会が実現しました」と、チャールズ館長。さらに、マドリードの国立美術館である国立ソフィア王妃芸術センターのミショー副館長は「ダリの作品は、何度観ても毎回新しい発見があるんです。日本の皆さまにも、何度もいろんな目線でご覧いただき、彼の持つ作品の秘密を探り出していただければ」と、コメントした。また、ダリ財団から依頼された京和傘の日吉屋が、ダリが愛用していた和傘の複製品を製作。その贈呈も行われ、直径2.7メートル、柄の長さ1.65メートルの和傘が披露された。ダリ展は9月4日(日)まで京都市美術館、9月14日(水)~12月12日(月)まで東京・国立新美術館にて開催される。取材・文:黒石悦子
2016年07月06日京都市美術館「ダリ展」開催記念ランチコースが、ウェスティン都ホテル京都のレストラン「グランドビュー」にて2016年7月1日(金)から9月4日(日)まで提供される。20世紀美術を代表する画家サルバドール・ダリ。 彼は美術の巨匠としてだけでなく、食通としても知られる。その食事へのこだわりは、子供の頃に料理家を目指し、さらに、料理本も執筆するほどであった。今回のランチコースは、そんなダリが好んで食したオマールや帆立といった食品を使い、彼が創作活動を行ったスペインやフランス、アメリカなどの国の料理の要素を織り込んだ。メニューは料理はダリの作品からインスピレーションを受けている。国産牛サーロインを使ったメインは、柔らかなお肉の味わいはもちろん、添えられたサラダのグリーンとお肉の赤が鮮やかなコントラストを生んだ美しい一皿。デザートのマスカルポーネのムースには、作品中にも登場する卵のモチーフが用いられ、黒いお皿に浮き上がるよなラズベリーの濃厚な色あいは、ダリの奇妙な魅力をもった作品を見事に表現している。【詳細】京都市美術館「ダリ展」開催記念ランチコース期間:2016年7月1日(金)~9月4日(日)料金:4,500円/チケット付 5,400円(税・サービス料込)※「ダリ展」のチケット半券を提示で通常価格より600円引き■メニュー・サーモンの小さなリエット仕立てと薫香をまとわせたオマールの低温コンフィ上賀茂トマトのセミドライとスペイン産オリーブの香り・帆立のソテーと京都産小蕉のブイヨンスープ仕立て・国産牛サーロインのロースト サラダ添え 香草バターと黒胡椒風味のソース・マスカルポーネのムース 3種のベリーソルベとフルーツを添えて・コーヒー または 紅茶
2016年07月01日サルバドール・ダリの日本では過去最大規模の回顧展となる「ダリ展」が、京都・京都市美術館で7月1日から9月4日まで、東京・六本木の国立新美術館で9月14日から12月12日まで開催される。1904年にスペインに生まれたサルバドール・ダリは、1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、シュルレアリスムを代表する画家として活躍。絵画や彫刻の創作のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作を手掛け、執筆活動も精力的に行うなど、様々なジャンルで才能を開花させた。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来された作品を中心に、国内所蔵の重要作品を加え、油彩、ドローイング、オブジェ、ジュエリー、書籍、映像など約200点によって多面的なダリの創作活動の全貌を網羅的に紹介。会場では、若き芸術家ダリが敬愛したラファエロ制作の自画像を思わせるかのようなポーズをとっている《ラファエロ風の首をした自画像》といった初期作品をはじめ、後に映画監督として活躍し、ダリと映画『アンダルシアの犬』を共同で製作したルイス・ブニュエルの威厳のある表情が印象的な《ルイス・ブニュエルの肖像》、4歳下の妹のアナ・マリアをモデルとして後ろ姿を描いた《少女の後ろ姿》、人間の頭部や手、ナポレオン、モナリザなど、様々なものが朽ちるかのように溶け合った巨大な塔が圧倒的な存在感を示している《子ども、女への壮大な記念碑》、広島と長崎に原爆が投下されたことを知って製作した《ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌》など多様な作品が公開される。【イベント情報】「ダリ展」(京都展)会場:京都市美術館 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124会期:7月1日~9月4日時間:9:00~17:00※ただし、8月11日、12日は19時まで※入場は閉館の30分前まで料金:一般1,600円、高大生1,100円、小中生600円休館日:月曜日(ただし、7月18日は開館)「ダリ展」(東京展)会場:国立新美術館 企画展示室1E 住所:東京都港区六本木7-22-2会期:9月14日~12月12日時間:10:00~18:00※毎週金曜日は20時まで※ただし、10月21日、22日は22時まで※入場は閉館の30分前まで料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料休館日:火曜日
2016年06月26日20世紀を代表する芸術家のひとり、スペインのサルバドール・ダリ(1904-89年)の回顧展「ダリ展」が、東京との2会場での開催が決定。日本での本格的な回顧展は約10年ぶりで、過去最大規模の展示となる。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、日本国内の重要作品を加えた約200点の作品によってダリの世界を紹介する。スペイン、フランス、アメリカとさまざまな場所で創作活動を行ったダリ。絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置、衣裳のデザイン、挿絵や映画の制作までを手掛け、ジャンルを超えて多彩な才能を発揮し、その独特の世界観は、今なお多くの人々を魅了している。本展では、初期から晩年までのダリの創作の軌跡をたどりながら、ダリの世界を多角的な視点で紹介する。ダリのファンならずとも、ぜひ足を運んでみたい。これまで知らなかったダリ作品に出会えるかもしれない。「ダリ展」は、7月1日(金)~9月4日(日)京都・京都市美術館にて、9月14日(水)~12月12日(月)東京・国立新美術館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年04月25日スペインの芸術家サルバドール・ダリの過去最大規模の回顧展が、今年、京都と東京で開催される。ダリ展 チケット情報3月24日スペイン大使館にて記者発表会が開かれ、京都展が7月1日(金)から9月4日(日)まで京都市美術館で、東京展が9月14日(水)から12月12日(月)まで国立新美術館で開催されることが発表された。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団、サルバドール・ダリ美術館、国立ソフィア王妃美術センターという世界の3つの主要なダリ・コレクションが一堂に会する初めての機会になる。シュルレアリスムを代表する画家としてスペイン、フランス、アメリカと様々な場所で独自の世界を作り上げたダリ。初期から晩年までのダリの創作の軌跡を国内外から集めた約200点の作品を8章に分けて紹介する。京都展は5月14日(土)から、東京展は6月2日(木)からチケットぴあにて販売開始。1枚目の画像サルバドール・ダリ《子ども、女への壮大な記念碑》1929 年、140.0×81.0cm、カンヴァスに油彩、コラージュ国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia, Madrid(C)Salvador Dali, Fundacio Gala-Salvador Dali, JASPAR, Japan, 2016.
2016年03月25日