堀田真由と小林薫が共演し、日本が誇る伝統工芸・津軽塗が繋ぐ父娘の物語を描いた『バカ塗りの娘』がバンクーバー国際映画祭に出品されることが決定。さらに新たな場面写真も解禁された。9月1日より全国公開となった本作は、「津軽塗の美しさに感動した」「故郷を思い出して、家族に会いたくなった」「それぞれの登場人物が踏み出す姿に勇気をもらった」「見終わった後、温かい涙が溢れ出た」など、絶賛の感想が続々と寄せられ、【ミニシアターランキング】では第1位(初週金土日の動員数 ※興行通信社調べ)にランクイン。300年以上も変わることなく受け継がれてきた津軽塗だが、近年は若手職人を中心に、現代のニーズに合わせ、若い感性を活かし新たな可能性を広げる取り組みもされている。劇中でも主人公・美也子(堀田真由)は、廃校になった小学校のピアノに津軽塗を施すという新しいことに挑戦する。この度、「津軽塗をやっていくことは簡単じゃない」と言う津軽塗職人の父の反対を押し切りながらも、既成概念にとらわれない新しい津軽塗に挑戦した美也子の姿と、出来上がった鮮やかなピアノを嬉しそうに眺める兄・ユウ(坂東龍汰)とユウのパートナー・尚人(宮田俊哉)の姿を切り取った場面写真が解禁された。ピアノにはカラフルな津軽塗の模様が施され、その美しく丁寧な仕上がりに思わず見入ってしまうほど。劇中で使用された津軽塗のピアノは、現在、弘前市立博物館にて展示中(9月18日まで)。また劇中において、美也子の塗った津軽塗のピアノがオランダで展示されることが決まるが、この映画『バカ塗り娘』自体も、青森から全国へと公開が広がり、海外映画祭が続々決定。今月オランダで行われる第18回カメラジャパン・フェスティバルへの出品に続き、9月28日から開催される第42回バンクーバー国際映画祭パノラマ部門への出品も決定した。劇中と同様に、世界へと羽ばたこうとしている本作に注目が集まる。『バカ塗りの娘』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バカ塗りの娘 2023年9月1日より全国にて公開※青森県先行あり(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年09月09日今泉力哉監督作『アンダーカレント』がバンクーバー国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが分かった。また、9月21日(木)に完成披露上映会が実施されることも決定した。今回正式出品が決定したパノラマ部門は、世界各地から注目の映画を上映する部門。2018年には是枝裕和監督の『万引き家族』が外国長編映画観客賞を受賞し、今年も是枝監督の『怪物』の上映が決まるなど、近年日本映画が多く注目されている映画祭だ。バンクーバー映画祭プログラムガイドでは下記のように評価され、今回の上映に海外からも期待が寄せられている。また、今泉力哉監督からもコメントが到着した。「今泉力哉の心揺さぶるドラマは、『他人の心の内をどうすれば知ることができるのか』という、普遍的な問題に対し珍しいアプローチをする作品だ。映画の冒頭、かなえ(真木よう子)は夫の悟(永山瑛太)が忽然と姿を消して休業していた銭湯を再開しようとしていた。そこへ堀(井浦新)が仕事を探しに現れ、不穏な空気が流れ始める。一方、私立探偵の山崎(リリー・フランキー)は悟の失踪について調べていた。次第に、かなえが2つの重荷を背負った女性であることが浮かび上がってくる。解決できない謎と、あえて明かさない秘密。豊田徹也のマンガを映画化した今泉監督は、観る者に忍耐を求め、その忍耐に十分に報いる作品を作り上げた。ゆったりとしたペース、控えめな感情、心理的な曖昧さが、驚くべき事実を次々と明らかにするための完璧なお膳立てとなっている。瞑想的で、詩的で、さりげなく、『アンダーカレント』は挑発的な問いを投げかけ、豊かな答えを与えてくれる」(バンクーバー映画祭プログラムガイドより)<今泉力哉監督コメント>バンクーバー国際映画祭で本作が上映されること、とても嬉しく思っています。国や地域を超え、この映画のひとつの主題である「人をわかろうとすること」や「理解できない存在をそれでも理解しようとして寄り添うこと」がカナダの観客にどう届くのか、単純に楽しみです。埋められない心の穴や罪の意識を引き連れて、それでも他者と関わりながら生きていく登場人物たちが、映画が終わった後も観客ひとりひとりの中で生き続けますように。監督 今泉力哉また、9月21日(木)には新宿バルト9にて完成披露上映会を実施。真木よう子、永山瑛太、江口のりこ、そして今泉力哉監督が登壇する予定。解禁日時より先行予約がスタートする。『アンダーカレント』は10月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アンダーカレント 2023年10月6日より全国にて公開(C)豊田徹也/講談社(C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年09月06日10月6日(金) 公開の映画『アンダーカレント』が、第42回バンクーバー国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定した。『アンダーカレント』は、「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭でオフィシャルセレクションに選出されるなど、国内外で人気を誇る豊田徹也による同名漫画の実写化作品。突然夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえを真木よう子、夫が失踪したかなえの前に「働きたい」と現れる謎の男・堀を井浦新、失踪したかなえの夫の行方を期間限定で探すことになる探偵・山崎をリリー・フランキー、突然失踪したかなえの夫・悟を永山瑛太、かなえと悟の同級生でかなえに探偵・山崎を紹介する菅野を江口のりこが演じる。監督は『愛がなんだ』『ちひろさん』などを手がけた今泉力哉が務める。今回正式出品が決定したパノラマ部門は、世界各地から注目の映画を上映する部門。2018年には是枝裕和監督の『万引き家族』が外国長編映画観客賞を受賞し、今年も是枝監督の『怪物』の上映が決まるなど、近年日本映画が多く注目されている。映画祭のプログラムガイドには、「今泉力哉の心揺さぶるドラマは、“他人の心の内をどうすれば知ることができるのか”という、普遍的な問題に対し珍しいアプローチをする作品だ。映画の冒頭、かなえ(真木よう子)は夫の悟(永山瑛太)が忽然と姿を消して休業していた銭湯を再開しようとしていた。そこへ堀(井浦新)が仕事を探しに現れ、不穏な空気が流れ始める。一方、私立探偵の山崎(リリー・フランキー)は悟の失踪について調べていた。次第に、かなえが2つの重荷を背負った女性であることが浮かび上がってくる。解決できない謎と、あえて明かさない秘密。豊田徹也のマンガを映画化した今泉力哉は、観る者に忍耐を求め、その忍耐に十分に報いる作品を作り上げた。ゆったりとしたペース、控えめな感情、心理的な曖昧さが、驚くべき事実を次々と明らかにするための完璧なお膳立てとなっている。瞑想的で、詩的で、さりげなく、『アンダーカレント』は挑発的な問いを投げかけ、豊かな答えを与えてくれる」と評価され、今回の上映に期待が高まっている。第42回バンクーバー国際映画祭は、9月28日(木) から10月8日(日) にかけて開催。『アンダーカレント』は、9月28日(木) の21時、30日(土) の12時30分(いずれも現地時間)に上映される予定となっている。また、本作の完成披露上映会を9月21日(木) に新宿バルト9で行うことが決定。主演の真木をはじめ、永山、江口、今泉監督が登壇予定で、チケットは先行抽選販売を9月14日(木) まで実施中。■今泉力哉監督 コメントバンクーバー国際映画祭で本作が上映されること、とても嬉しく思っています。国や地域を超え、この映画のひとつの主題である「人をわかろうとすること」や「理解できない存在をそれでも理解しようとして寄り添うこと」がカナダの観客にどう届くのか、単純に楽しみです。埋められない心の穴や罪の意識を引き連れて、それでも他者と関わりながら生きていく登場人物たちが、映画が終わった後も観客ひとりひとりの中で生き続けますように。<作品情報>映画『アンダーカレント』10月6日(金) 公開公式サイト:完成披露試写会のチケット情報はこちら:豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年09月06日戸田恵梨香、永野芽郁が母娘役で共演する映画『母性』が、第41回バンクーバー国際映画祭に正式招待作品され、廣木隆一監督と原作者の湊かなえが現地での舞台挨拶に登場した。本作は『あちらにいる鬼』『月の満ち欠け』の公開も控える人間ドラマの名手・廣木隆一監督が、『告白』など数々のベストセラーを生み出してきた湊かなえの同名小説を映画化したエンタテインメント作品。繊細かつ大胆な演技で新境地を切り開いた戸田、永野をはじめ、大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオら実力派キャスト陣が集結し、ひと際キャラの濃い母娘たちを熱演している。先日、北米最大級の映画祭のひとつ、第41回バンクーバー国際映画祭にて、正式招待作品として華々しくワールドプレミアが行われ、湊かなえと共に、廣木隆一監督が現地での舞台挨拶に登場。2018年『ここは退屈迎えに来て』以来4年ぶりのバンクーバー登場とあって、新作を心待ちにしていた現地の観客から拍手喝采で出迎えられた。左から)廣木隆一監督、湊かなえ廣木監督といえば下積み時代、世界最大のインディペンデント映画祭として有名なサンダンス映画祭に見出されアメリカに留学後、2003年の『ヴァイブレータ』で国内外40以上の映画祭で大きな注目を浴びた。今ではヴェネチア、トロント、ロッテルダム、上海、釜山、香港など、世界各地の映画祭でその名を轟かせており、世界が新作を待ちわびる監督のひとりだ。今回バンクーバー国際映画祭では、観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的に今年から新設され、最優秀賞を争う対象となる「ショーケース」部門からの出品となった。映画祭のプログラミングチームは「今回の最新作は、これまでの廣木監督の多くの作品と同様に、女性の心理とその複雑な感情の網目を、思いやりと細やかな感性で探っています。ワイドスクリーンで撮影され、ドールハウスのような美しさを持つこの作品は、類まれなふたりの女性の心理を分析し、母性に対する規範的な前提を覆す意欲作です」と選出理由を語っている。さらに「監督はまた、私たちが登場人物の行動を理解するのに苦しみながらも、どこかで深い共感を呼び起こさせるような、俳優の素晴らしい演技を引き出しています。勇敢で美しく、魅力的なこの作品は、悲しい物語ではありますがその中に優しさと思いやりの余地を残していると感じました」と、女性の繊細な心情を描くことに定評のある廣木監督の手腕を絶賛した。「戸田恵梨香の狂気がすごかった」第41回バンクーバー国際映画祭の様子満員御礼となった上映会場では、ところどころで笑いが起きたかと思えば、終盤にはすすり泣きが響くなど、目の肥えた観客たちからもリアクションは上々だったようで、「とても深いストーリーで心が揺さぶられた」「視点の描き方が面白かった。視点の違いで声や表情が違うのがすごかった」「主演女優さん(戸田恵梨香)の狂気がすごかった」との声が寄せられた。『母性』の制作について廣木監督は「ナレーションで全てを説明するようなことはしたくなかったので、役者さんのリアルな芝居を引き出すことに注力しました。戸田さんも永野さんも、それぞれのキャラクターの感情とリアルな芝居というものを一生懸命に追求してくれて、脚本に書かれていることを基に、毎回素晴らしいものを組み立てて撮影に臨んでくれたので、それを見るのが楽しみでした」と振り返った。また観客から「海外のことを頭に入れて映画を作るのか?」と問われた際は「海外の人たちというより、日本の人たちがどう考えて、どう行動するかを念頭に置いて作っています。それを海外の方たちがどう思うかだと思います。それが映画の個性になると思います」と自身の信念を明かした。その言葉に頷くように、湊かなえも「廣木監督はひとつの物語の中に複数の視点が存在する物語を撮るのがとてもお上手なんです。同じ出来事をルミ子・清佳の視点で見るとこんなに表情も違うんだと見て分かる、廣木監督だから撮れた奇跡の映画だと思います」と太鼓判を押した。なお『母性』は、10月24日に開幕した第35回東京国際映画祭でも、特別招待作品(ガラ・セレクション部門)としてジャパンプレミアが決定している。廣木監督の新たな代表作として、日本国内でも話題を集めそうだ。『母性』11月23日(水・祝)公開(C)2022映画「母性」製作委員会
2022年10月28日11月23日(水・祝)に公開となる映画『母性』が北米最大の映画祭のひとつ、第41回バンクーバー国際映画祭正式招待作品として上映された。この上映には廣木隆一監督と原作者の湊かなえが現地で参加した。ハリウッド映画の撮影地としても知られ、ロサンゼルスの北に位置する事から通称“ハリウッド・ノース”と呼ばれているバンクーバーで開かれるバンクーバー国際映画祭は、1982年に始まり「映画芸術を通じて各国の相互理解を深め、映画産業の活性化を図る」をテーマに掲げ、毎年約300作品が上映され、これまでにもポン・ジュノ監督や三池崇史監督作品のプレミア上映を行うなど数多くのアジア人監督を輩出してきた歴史を持つ映画祭。この度、本作は、世界各国から集められた18本の長編映画によって構成され、バンクーバーの観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的として今年から新設され、観客賞の対象にもなっている「ショーケース」部門への出品。非常に大きな期待を集めながら、ワールドプレミアが開催された。現地には、過去に『ここは退屈迎えに来て』などでもバンクーバー国際映画祭へ度々招待されている名匠・廣木隆一監督と、原作の映像化作品が世界中で熱烈な支持を集める原作者・湊かなえが参加。コロナ禍の影響で昨年ようやく一部の映画館上映が復活していたものの、本格的にリアルなイベントを催せるのは実に3年ぶり。650人収容の歴史ある会場は満席で、観客の熱気に包まれる中、ふたりが少々緊張の面持ちで舞台挨拶に登場すると、映画祭の完全復活を待ちわびていた満員の観客からとびきり盛大な拍手が。廣木監督は久々のバンクーバーの観客からの温かい歓迎に「今日はありがとうございます。上映後もQ&Aセッションがあるのでたくさん質問してください。そして映画を楽しんでください」と喜びもひとしおの様子。そして今回が映画祭初参加となった湊は、「キャー!」という歓声もあがる中「今日はありがとうございます。話すとネタバレになってしまうので(笑)、とにかく映画を楽しんでください」と目を輝かせて挨拶した。そして、残念ながら現地での参加は叶わなかった主演の戸田恵梨香から、サプライズでこの日のためだけにメッセージ映像が届いていることが明かされた。「その場所でみなさん、そして原作者の湊さん、廣木監督にお会いしたかったのですが、伺うことができず本当に残念です。この映画は母性に運命を狂わされた、母と娘の物語を描きます。ルミ子は、母親を深く愛していながら、なぜか自分の娘には同じ気持ちを抱くことができない、稀有なキャラクターです。母性とは何か、そしてその資質はいつ得られるのでしょうか。バンクーバーの皆様、ご来場のみなさまがこの映画をどんなふうにご覧になって、どんな感想をお持ちになるのか、とても楽しみにしています。どうぞお楽しみください。」とメッセージが流れ上映開始となった。本編上映後にはQ&Aセッションも本編上映中も所々で笑いが起きたり、すすり泣きが聞こえるなど世界初上映となった本作に集中している観客たち。エンドロールが流れ始めると同時に拍手が起こり、エンドロール中も再び起こる拍手。そして終了後、監督と湊が客席から大喝采に包まれながらステージに登壇。興奮冷めやらぬ中行われたQ&Aセッションで、まずMCからの本作を監督することになった経緯を聞かれた廣木監督は「プロデューサーが僕が湊さんの作品を作ったらうまくいくのではとオファーしてくれた」とコメント。原作者としてキャスティングに参加したかとの質問に湊は「そこはいつも気になるところかもしれませんが、原作者はこの人にやって欲しいと頼むことはなくて、決まったら報告を受けるだけなんです。今回は母のルミ子が戸田恵梨香さんだと聞いて、え!戸田さん!もう母親役やるの!と驚いたのですが、完成した作品を観て感激して鳥肌がたちました。今本を読み返しても戸田さんの顔しか浮かばないほど、戸田さんにしかできないと思いました」と大絶賛。続いて今日ここで観れてとてもハッピーという観客から「海外のことを頭に入れて映画を作るのか?」と質問が。廣木監督は「海外の人たちというより、日本の人たちがどう考えて、どう行動するかを念頭において作っています。それを海外の方たちがどう思うかだと思います。それが映画の個性になると思います」と答え、湊が執筆活動において「本を書くときにどこの国に向けてとか、この国の人に受けたいとは考えていなくて、人間の心の奥底にあるものは共通なのだと思います。きちんと人間の内面を描いていれば、どこの人にも通じると思います」と話すと監督も思わず「Me, too!」と同調し笑いを誘う場面も。さらに男性から「女性は2種類あると本編に出てきたが、種類を見分ける方法はあるか」と質問が出ると会場から笑いが。湊は「男性は常にいいところだけを見て不都合なことから目をそらそうとします(笑)、辛いとき、大変なときに逃げずに目をそらさずに見ていたら、どちらか見分けがつくと思います」との答えに、女性が多く集まった会場からも納得といった空気が流れていた。そして「本作は日本でどう受け止められると思うか」の問いには「母娘の在り方はたくさんあり、正解はないもの。そこに疑問を持ってもらえると嬉しいです。自分だったら母と娘どちらを助ける?私ならどっち?と考えられる。日常の母娘の中で考えるのはいいことだと思います」と廣木監督。湊は「廣木監督はひとつの物語の中に複数の視点が存在する物語を撮るのがとてもお上手なんです。私の小説は同じ物事も視点が変わると違って見えることを書くことが多い。『母性』でも同じ出来事をルミ子・清佳の視点で見るとこんなに表情とか違うんだと見てわかるのが、廣木さんじゃないとできなかったと思います」とコメントした。初めて聞く湊の監督への気持ちに廣木監督は「良かった~!」と嬉しさを見せていた。人物の繊細な心の機微や、謎めいた物語の先に待つ衝撃的で大胆な展開など、日本だけにとどまらず海を越えてそのテーマ性や内容に熱視線が送られている本作。それを証明するように時間いっぱいまで多くの質問が集中し、“母性”が万国共通で人生の大きなテーマとなることが浮かび上がる濃厚なディスカッションが繰り広げられていた。ワールドプレミアで世界でもっとも早く本作を鑑賞した、目の肥えたバンクーバーの観客からは、上映終了後に「とても面白かった!ユーモアもあって魅了された」「自分にも母と娘がいて、自分はどの母なのかと思って観ていた」「視点の描き方が面白かった。視点の違いで声とか表情が違うのがすごかった」「主演女優さん(戸田恵梨香)の狂気がすごかった。今日見れて良かった」など、それぞれがそれぞれの立場で本作を楽しんだ様子が伝わってきた。Q&Aセッション後、ロビーにふたりが姿を現すと、そこには興奮冷めやらぬ観客の、長蛇の列が。ふたりは最後まで一人一人と言葉を交わし、写真を撮って観客に応えていた。バンクーバー国際映画祭観客賞は、日本時間10月10日(月・祝)の映画祭終了後に発表予定。日本に先駆け世界を惑わせたはじめた『母性』。日本でも10月24日から始まる第35回東京国際映画祭特別招待作品(ガラ・セレクション部門)としてジャパンプレミアが決定している。『母性』11月23日(水・祝)公開■イベント情報第35回「東京国際映画祭」10月24日(月)~11月2日(水)開催開催地:日本・東京日比谷・有楽町・銀座エリア公式サイト:
2022年10月07日映画『母性』が11月23日(水・祝)に公開となる。この度、北米最大の映画祭のひとつ、第41回「バンクーバー国際映画祭」正式招待作品としてワールドプレミアが行われ、廣木隆一監督と湊かなえ(原作)が現地での上映に参加することが決定した。さらに、第35回「東京国際映画祭」において、特別招待上映(ガラ・セレクション部門)・ジャパンプレミアが行われることも発表されている。2010年に映画興行収入38.5億円を記録した『告白』から12年。数々の傑作を生み出し日本中を震撼させてきたベストセラー小説家・湊かなえが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の作品で、累計発行部数100万部を突破した『母性』(新潮文庫刊)が映画化。ある未解決事件の語り手となる母娘を演じるのは、戸田恵梨香と永野芽郁。さらに物語に登場するひと際キャラの濃い母娘たちを大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督を務めるのは人間ドラマの名手・廣木隆一。そしてJUJUが歌う「花」が主題歌として作品を彩る。物語は愛せない母と愛されたい娘、ふたりぞれぞれの視点で語られるひとつの事件を中心に展開。“母性”に惑わされるのは母か、娘か。2つの告白で180度逆転した先に明らかになる衝撃の真実とは。期待が高まる国際映画祭への上映決定で、本作は早くも2022年下半期の映画シーンで見逃せない映画となっている。「バンクーバー国際映画祭」では世界各国から集められた約18本の長編映画によって構成され、バンクーバーの観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的とする、今年新設の「ショーケース」部門からの出品。湊かなえ原作の映像作品は海外の映画祭で熱烈な支持を集めており、中島哲也監督作『告白』が第63回「カンヌ国際映画祭」のスクリーニングで大喝采を浴び、黒沢清監督作『贖罪』が第69回「ヴェネチア国際映画祭」に正式招待されるなど、各地の観客を沸かせてきた。そして、昨年よりポスタービジュアルの監修をコシノジュンコが務め、会場が日比谷・有楽町・銀座エリアへと移し進化を続ける第35回「東京国際映画祭」では「ガラ・セレクション / Gala Selection」として特別招待上映が決定。続報に注目だ。<廣木隆一:監督・コメント>バンクーバー国際映画祭の皆さんに新設部門「ショーケース」の1本として、本作を選んでもらえて感謝です。世界でも通じるテーマだと思っているので、ここから発信できることも嬉しいです。<湊かなえ:原作・コメント>海外の方々に映画『母性』を観ていただけることを、心から光栄に思います。「母性」という世界に共通する普遍的なテーマの作品を、観客の皆さんがどのような表情で観て、どのようなリアクションをされるのか、とても楽しみであり、それを会場で体感できることに緊張と喜びを感じています。原作者としては『母性』上映中、スクリーンを見守りたいけれど、小説家としては客席の観察をしていたい。国際映画祭への参加も、バンクーバーの訪問も初めてです。熱気があふれているだろう会場で、エンターテインメントの魅力や力を、受け止め切れる限り吸収し、日本に持って帰りたいと思います。<「バンクーバー国際映画祭」プログラミングチーム・コメント>廣木隆一監督の新作を再びバンクーバーの観客に届けられることを嬉しく思います。1995年の『魔王街 サディスティック・シティ』から2018年の『ここは退屈迎えに来て』まで、監督の作品を多数上映してきました。今回の最新作は、これまでの廣木監督の多くの作品と同様に、女性の心理とその複雑な感情の網目を、思いやりと細やかな感性で探っています。湊かなえさんの小説を映画化した『母性』は、母を愛しながらも同じ感情を娘に抱くことができない女性の物語です。 ワイドスクリーンで撮影され、ドールハウスのような美しさを持つこの作品は、類まれなふたりの女性の心理を分析し、母性に対する規範的な前提を覆す意欲作です。監督はまた、私たちが登場人物の行動を理解するのに苦しみながらも、どこかで深い共感を呼び起こさせるような、俳優の素晴らしい演技を引き出しています。勇敢で美しく、魅力的なこの作品は、悲しい物語ではありますがその中に優しさと思いやりの余地を残していると感じました。『母性』11月23日(水・祝)公開■イベント情報第41回「バンクーバー国際映画祭」9月29日(木)~10月9日(日)開催※現地時間開催地:カナダ・バンクーバー公式サイト: 第35回「東京国際映画祭」10月24日(月)~11月2日(水)開催開催地:日本・東京日比谷・有楽町・銀座エリア公式サイト:
2022年09月08日俳優の妻夫木聡が主演を務める映画『バンクーバーの朝日』(14)が、dTVで配信スタートした。1900年代初頭、多くの日本人が新天地を夢見て、遥か遠くカナダへと海を渡った。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは差別、過酷な肉体労働、貧困といった厳しい現実だった。そんな中、日本人街に一つの野球チームが生まれる。チームの名は“バンクーバー朝日”。夢も希望も持てなかった激動の時代。やがてチームは人々にとって、一条の光となっていく。彼らは何を信じ、何を求めて走り続けたのか。歴史の波間に埋もれていた“真実の物語”が今、ここに甦る。「朝日」のメンバーには、キャプテンのレジー笠原役の妻夫木聡、エースピッチャーのロイ永西役に亀梨和也、セカンドを守るムードメーカーのケイ北本役に勝地涼、キャッチャーのトム三宅役に上地雄輔、サードのフランク野島役に池松壮亮ら、豪華キャストが集結。さらに、高畑充希、宮崎あおい、佐藤浩市、貫地谷しほり、ユースケ・サンタマリア、鶴見辰吾、石田えりらも出演している。(C)2014「バンクーバーの朝日」製作委員会
2022年04月08日俳優の東出昌大が海外映画祭デビューを果たした。主演を務めた映画『GONIN サーガ』 (公開中)が現地時間9月30日にカナダのバンクーバー国際映画祭で上映され、石井隆監督と共に舞台あいさつを行った。海外映画祭初参加にあたって東出は、「撮影現場で苦楽を共にした、キャスト、スタッフ皆さまの思いと日本人であることの誇りを背負って、胸を張って登壇できれば」と意欲的。石井監督も「96年にモントリオールFANTASIA映画祭で石井隆特集があり、『GONIN』『GONIN2』が招待上映された」と振り返り、「あれから20年近く、再び『GONIN サーガ』がバンクーバー映画祭で招待上映されると聞き、僕は目まいとため息が漏れた」と同シリーズで再びカナダの地へ立つ思いを語っていた。会場となったインターナショナル・ビレッジ・シアターは、海外ジャーナリストやカナダ人、カナダ在住の日本人ら400人の観客で満員。上映終了後の劇場に東出が登場すると大歓声が上がり、東出は司会者の「英語話せるんですよね?」という無茶な振りに苦笑しながらも英語でのスピーチを行った。現地在住の日本人も多く詰めかけた様子を見て、「不慣れな英語を話さなくてもいいんじゃないか、と思った」と笑いながらも「たくさんの国の方がいらっしゃる会場で、日本語だけでは不公平だから」と気遣いをみせた東出。この日のために練習したという英語で、「I’m Masahiro Higashide, the main actor of GONIN Saga (『GONIN サーガ』で主演を務めました東出昌大です)」とあいさつし、「This is my first time to attend an international film festival. I am very excited to be here today and it is an honor to have been invited (初めての海外映画祭参加で非常に興奮しています。ご招待いただき光栄に思っています)」と万感の思いを伝えると、ファンから温かな拍手がおくられた。さらに、劇場外のレッドカーペットには劇場に入れなかったファンが約100人集まり、東出が姿を現すと一気にヒートアップ。現地媒体のインタビューに応じた後は、多くのサインや握手でファンと交流した。1泊3日の強行スケジュールだったせいか、東出が「もう少しいたかった!」と本音を漏らす一幕も。観客の反応にも大きな刺激を受けたようで「見ているものは同じなのに、ここで笑うのか、とか、こんな見方もあったのか! と思うほど新鮮だった」と初の海外映画祭ならではの発見もあったようだ。そして、「映画に携わる人間として、これからも海外の人にも自信をもって送り出せる作品を作っていかなければならない」と気持ちを新たに語った。本作は、1995年公開の映画『GONIN』の続編となるバイオレンスアクション。19年前の暴力団五誠会大越組襲撃事件で父親を殺された久松勇人(東出)と大越大輔(桐谷健太)が、ある事件をきっかけに新たな闘いへ身を投じていく様を描く。メガホンを取った石井監督は、プログラマーのトニー・レインズ氏から「この凶暴な新作『GONIN サーガ』に驚きながら石井隆について2つのことが明らかだ」との前置きとともに、「1つ目は、この20年間の社会経済的な変化の中で彼が最先端であり続け、数少ない監督にのみ可能なことだが、今について正確につかんでいることだ」「2つ目は、日本ネオ・ノワールの比類なきマスターであるということだ」と絶賛されている。(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
2015年10月02日第33回バンクーバー国際映画祭に招待されていた映画『バンクーバーの朝日』(12月20日公開)が現地時間の10日、「観客賞(Rogers People’s Choice Award)」を受賞した。同映画は、第33回バンクーバー国際映画祭(9月25日~10月10日)「特別招待作品(ガラプレゼンテーション)部門」に正式招待され、ワールドプレミア上映を実施。妻夫木聡、亀梨和也、石井裕也監督が現地を訪れ、現地の日系人やカナダ人から熱烈な歓迎を受けた。バンクーバー国際映画祭は1982年よりカナダの都市バンクーバーで開催されている、北米最大規模の国際映画祭の1つ。国内外の映像作品を紹介し、北米の映画産業活性化の一助になっているとともに、東アジア作品の発掘と育成にも力を入れている。「観客賞」は、同映画祭で最も観客から支持を得た作品に贈られており、昨年は、福山雅治主演の『そして父になる』(2013年、是枝裕和監督)が受賞。2年連続で日本の作品が観客賞に選ばれることとなった。映画『バンクーバーの朝日』は、戦前のカナダ・バンクーバーで、差別や貧困の中にあってもフェアプレーの精神で戦い抜き、白人社会からも賞賛と圧倒的な人気を勝ち得た野球チーム"バンクーバー朝日"を題材にした作品。監督は石井裕也、出演は妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、佐藤浩市ほか。(C)2014「バンクーバーの朝日」製作委員会
2014年10月14日『舟を編む』『ぼくたちの家族』を手がけた石井裕也監督が、実在した野球チームを基に描いた映画『バンクーバーの朝日』。現在カナダ・バンクーバーにて開催されている第33回バンクーバー国際映画祭で本作のワールドプレミア上映が行われ、主演の妻夫木聡と亀梨和也(KAT-TUN)が石井監督と共に現地に赴き映画祭に参加した。本作は、戦前カナダ・バンクーバーに実在した日系カナダ移民の二世を中心とした、“サムライ野球”の原点ともいわれる野球チーム「バンクーバー朝日」の奮闘を描く。キャストには妻夫木さん、亀梨さんを始め、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮が野球チームの一員として参加。彼らを支えるヒロインに高畑充希、宮崎あおい、貫地谷しほりら“朝ドラ女優”たちが集結している。今回、「特別招待作品(ガラプレゼンテーション)部門」にて招待された石井監督は、「ドラゴン&タイガー部門」を含め、当映画祭への出品は今回で5回目。現地マスコミからの関心も高く会見では、「バンクーバー国際映画祭には7年前に初めて来てから何度か参加しており、親しみを持っていましたが、こうしてバンクーバーを舞台にした映画を作ることになり、非常に縁を感じています」とコメントした。続くレッドカーペットには、あいにくの雨模様にも関わらず約1,000人のギャラリーが詰めかけ、妻夫木さん、亀梨さん、石井監督は、辺り一帯を埋め尽くすファンの声援に迎えられ会場入り。上映前に登壇し、「ここに来ることができてとても嬉しいです」(妻夫木さん)、「いまとても興奮しています。映画を楽しんで行ってください」(亀梨さん)とそれぞれ英語で挨拶した。さらにこの日、“バンクーバー朝日”で実際にプレーし、現在もカナダに在住しているケイ上西功一さんが会場に駆け付け、キャスト・監督と熱い握手を交わした。「この映画を作るため何度も日本からカナダにおみえになり、私もインタビューに臨んだ結果、映画が出来上がり、このバンクーバー国際映画祭にて世界初公開されることを大変有難く思う次第でございます」と喜びを語った。上映中は、本物の野球観戦さながらに、劇中の登場人物たちが逆転すると拍手が起き、「うまい!」「がんばれ朝日!」などといった掛け声も。上映が終わると、場内にはスタンディングオベーションが起こり、作品を称える声にあふれた。一緒に鑑賞していた妻夫木さんは、「きっと受け入れてくれると信じて今日ここにやって来ましたが、想像を越えていて、映画を観ながら応援する声や笑い声を聞いた瞬間に涙が出てきました。こんな映画に自分が関わっているということが誇らしいですし、僕たちが刻み込んだ想いは、確実にバンクーバーの人たちにも伝わっていると身をもって感じました」と喜びのコメント。亀梨さんも「この地で、この映画をバンクーバーの方たちと観ることができ、とても嬉しいです。ここで改めて客観的に映画を観て、自分の中で色々なものがさらに色濃く繋がっていったという感じです。こんな映画に参加させていただいていたんだなあと、幸せに感じました」と今回の映画祭で実感したようだ。石井監督は、「バンクーバーで上映することで少なからず心配はありましたが、上映中、観客のみなさんも一緒になって朝日のことを応援してくれたのは嬉しかったですし、単純に、本当に来てよかったと思っています。バンクーバーのお客さんたちの反応は“強くてでかい”という印象です。一生懸命なプレーへの声援ともいえる“笑い”が温かったです」と語った。『バンクーバーの朝日』は12月20(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月01日バンクーバーからこんにちは。コブス横丁、カナダ駐在員のつくしのです。ここしばらくごぶさたしておりました……が!「(祝)あと2週間とちょっとでバンクーバーオリンピック開催!!」ということで、今日は「オリンピック前のバンクーバーの街角」を、コブス横丁らしくサラッとご紹介して行きたいと思います。それでは「バンクーバーゆるり旅」へレッツゴー!こちらは、ダウンタウンの中心部にある美術館横に設置されたカウントダウン時計。個人的には「地味じゃん」なんて思ってしまった次第ですが、開催のキッカリ3年前からここに鎮座してきた時計だということを知って、急にシミジミしちゃいました(単純)。時計の反対側は、パラリンピック開催日までをカウントダウンしています。ちなみにこの時計は、男のあこがれブランドとしても名高いスイスの高級時計メーカー、オメガ社によるものです。地味なんて言って、申し訳ありませんでした(現金な私)。オメガ社は今回のオリンピック/パラリンピックのオフィシャルタイムキーパーでもあります。時計から1ブロックほど歩くと、「Granvilleストリート」と「Georgiaストリート」の小さな交差点に出ます。ここ一帯はデパートや飲食店がたくさんあり、学生や観光客が多い場所です。東京で言えば新宿・伊勢丹前の交差点と原宿・旧GAP前の交差点を足して2で割って、さらに規模を10分の1に縮小した感じとでも言いましょうか……。この通りで今もっとも目立っているのは、「the Bay」というデパート。今回のオリンピック/パラリンピックのユニホームやグッズのオフィシャルメーカーにもなっていて、館内ではグッズもたくさん売られています。上の写真がその「the Bay」の外観なのですが、実はこの建物を取り囲んでいるオリンピックポスターが、ちょっとしたいわく付きで……。ここのスペースの広告主であるVISAは、ポスターの中に自社国のアメリカ人選手を9人起用したのに対し、カナダ人選手は7人しか起用していないんです。今回は“バンクーバーオリンピック”なのに!ここ、カナダなのに!そんなわけで憤慨しているカナダ人もいるというニュースを小耳に挟みました。いやはや、VISAってば勝ち気ですねぇ。ふむ……。と、考えごとでもしながら、今回のオリンピックのために作られた電車に乗ってみてはいかがでしょう。こちら、「the Bay」のお向かいにある「Vancouver City Centre」駅の入り口です。ここから乗れる「カナダライン」は、ここダウンタウンとバンクーバーの空港を結ぶ地下鉄で、昨年の8月に開通しました。とある平日夕方の、カナダライン車内風景です。込むときは、「東京よりはちょっとマシか」くらいに、かなり込みます。たったの2車両しかないカナダラインは、東京で言えば「東急世田谷線の小ささ」+「東京メトロ東西線の暗さ」を2で割った感じとでも言いましょうか。日中は2~3分に1本の頻度で走っているので、個人的には東京メトロ副都心線より便利だと思っています。乗車券はめったにチェックされませんが(アバウトですね!)。社会人だし、27歳だし、怒られたくないし、ちゃんと2.5ドル(遠くまで行く場合は3.75ドル)払って乗ります。当然か。続いては、「サラッとした街案内」と前置きしただけあって、早くもクライマックス。イングリッシュベイ(ダウンタウンから歩いて20分くらい)にたたずむ、「イラナーク」の写真をお届けします。「イラナーク」とはカナダの現地人イヌイットの言葉で「友人」という意味です。このイラナーク、今回のオリンピックのエンブレムになっています。なかなかすてきでしょう!ちなみに、このイラナークがいるイングリッシュベイは、こんな感じ。街のすぐ横のビーチなのに、すごく広くてキレイです。カナダに来て、ときどきこの海岸をお散歩するのですが、景色があまりにキレイで、少し寂しくなって、かなり切なくなって……泣けるもんなら泣きたい気持ちになります。そんなセンチメンタルな私を癒やしてくれるのが、この「友人」こと「イラナーク」なのでした。「元気出してね」(と言ってくれている……?)みなさん、こんなバンクーバーでもうすぐ開催の冬季オリンピック/パラリンピックに、ぜひご注目を。そしてぜひ、バンクーバーに遊びに来てください。(つくしの万葉/プレスラボ)【関連リンク】(※カナダラインってすごい名前の地下鉄ですね。日本で言えば『日本線』ってことか。それはそうとつくしのさんが寂しそうなので、現地に居るor旅行に行った人は話しかけてあげてください)空腹時の閲覧注意!台湾B級グルメの魅力!こちらは台湾ゆるり旅オリンピック中継で、自作の応援FAXを読み上げられたい!!オリンピック競技テレビ観戦の際、ご参考になれば何よりです【コラム】世界遺産は誰がどうやって決めるの?
2010年01月27日