今年3月、女性の靴にフッ化水素酸が塗られる事件が起きた。振られた腹いせらしいが、やり過ぎにもほどがある。もしも強力な酸やアルカリに触れたらどうなるのか?ガラスやろうそくをも溶かす酸、眠気を誘うアルカリなどの不思議な物質が、体内深くまで浸透し、壮絶な結果を生むことになるだろう。■体内を巡る酸学校の理科では、酸やアルカリの強さは水素イオン指数(pH)で表されると習った。pHは7を中性とする0から14の範囲で、7未満は酸性、7より大きいものは塩基性(アルカリ性)となる。どちらも7から離れた値の方が強い性質を示す。身近な物質の目安を挙げると、・胃液…1.5~2・ビール…4.5・水道水…6.5~7・せっけん水…7~10・こんにゃく…12だ。pHには常用対数が用いられているため、1の増減が10倍の差を表す。例えばpH1の硫酸を10倍に薄めるとpH2に、100倍に希釈した場合はpH3となる。pHとは異なる尺度として酸解離定数があり、強力な強酸や超酸に用いられる。酸解離定数はKaと表され、数値が大きいほど強いことを意味するが、物質によっては非常に大きな数になる場合があり計算が面倒なため、負の常用対数pKaで表されることが一般的だ。pKaの場合はpHと同様に、数値が小さいほど強い酸を意味する。代表的な薬品を挙げると、塩酸は-3.7、硝酸は-1.8、アンモニアは9.25だ。先のフッ化水素酸は、ガラスを腐食するのでポリエチレンやテフロンの容器で保管するのが定番だ。pKaは2.7程度と数値だけをみるとさほど強力ではないが、フロンガスやフッ化化合物の原料や、金属の被膜除去、ガラスのつや消し加工に用いられる。人間に対しては極めて毒性が高く、体重1kgあたり20mg(ミリ・グラム)を超えると生命に危険が及ぶ。浸透性が高く身体の内部にまで到達するやっかいな薬品だ。細胞内に達するとフッ素イオンがカルシウムやマグネシウムと結合し、毒が全身に行き渡る。同時にカルシウムやマグネシウム不足を引き起こすので、すぐに病院で手当てを受ける必要がある。酸やアルカリで何が最強か?が論じられることがあるが、一概に表現するのは難しい。水で希釈する場合とジメチルスルホキシド(DMSO)溶液にした場合ではpKaが異なり、また何を溶かすかによって尺度が異なるからだ。そのため絶対的な比較ではないが、最強クラスと名高いのがヘキサフルオロアンチモン酸(HSBF6)だ。pKaは-25で、なんと100%硫酸の2,000京倍の強さを誇る。複数の酸を混ぜ合わせた物質もある。フルオロスルホン酸(FSO3H)と五フッ化アンチモン(SbF5)から作られたマジック酸は、ろうそくをも溶かすことからマジックの名がつけられた。硫酸の1,000倍と見積もられ、数値はヘキサフルオロアンチモン酸に及ばないものの、炭化水素をイオン化できる点が評価され、作者のジョージ・オラー博士は1994年にノーベル化学賞を受賞している。ろうそくが溶けたから何?と思ったが、ノーベル賞と聞くと、その特殊性が分かったような気がする。■眠くなるアルカリ酸の逆の存在である塩基(アルカリ)では、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)が最強クラスと呼べるだろう。塩基の強さをあらわすpKbは22と、ヘキサフルオロアンチモン酸の対抗株としてふさわしい超塩基だ。アルカリはタンパク質を分解するため、皮膚や髪を溶かすのが酸と異なる脅威だ。それに加えてリチウムジイソプロピルアミドは、呼吸器への刺激や眠気/めまいを起こすので、触れなくても被害が及ぶ。さらには-25℃以上で引火し、燃焼すると高温で分解し有害な粒子を発生する。水と触れると激しく反応するので、もし火災が起きたら水は厳禁だ。やっかいごとを凝縮したような物質だが、使用頻度の高い試薬と聞くので、くれぐれも事故が起きないことを祈る。■まとめフッ素(F)と水素(H)を原料とするフッ化水素(HF)は、極めてシンプルな構造から成り立つ。たった2つの元素でガラスをも溶かす酸が出来上がるなら、映画「エイリアン」のような強酸の体液を持った生物も、さほど架空な話ではないように思えてきた。(関口寿/ガリレオワークス)
2013年04月21日年齢を重ねても美しくいきいきとノエビアは、美しく年齢を重ねるアクティブ・シニアのための栄養補助食品として、新たに「ノエビアヒアルロン酸潤」を2013年1月5日より発売開始する。うるおい不足やハリ・弾力のなさを感じたり、肌にもっと透明感が欲しいといった美容面でのお悩みや、つい階段を避けてしまったり、運動がおっくうに感じられる、正座が辛いといった健康面での不安を解消、軽快で美しく輝ける毎日をサポートするという。高純度のヒアルロン酸を贅沢に配合この「ノエビアヒアルロン酸潤」には、健康と美容に欠かせない成分としておなじみのヒアルロン酸を、高純度で贅沢に配合。保湿力に優れるヒアルロン酸72mgと、その産生を助ける2つの有効成分、グルコサミンとプロテオグリカンをバランスよく配合している。これにより、ヒアルロン酸だけを摂取するようにも、より高い効果が望めるという。また飲み忘れを防ぎ、いつでもどこでも手軽に飲めるよう、携帯しやすい1日の摂取分を個別包装としているところもうれしいポイントだ。1日6粒を目安に摂取するとよいとのこと。商品は全国の販売店および通信販売で購入できる。健康で美しい毎日をおくりたい方にぜひ。元の記事を読む
2012年12月27日グラクソ・スミスクラインは青山ホワイテリア院長大谷珠美先生監修のもと、20~50歳代の女性800人を対象に「食生活の酸とオーラルケアに関する意識と実態調査」を実施した。最初に、「美容・健康を意識してドリンク剤(美容系・栄養ドリンク)や黒酢飲料、野菜・果実を摂取する習慣があるか?」と尋ねたところ、41.4%が「はい」と回答。続いて「それらに含まれる酸が、歯の状態だけではなく、見た目を損なわせるリスクがあることを知っているか?」と質問したところ、「知っている」と回答したのは31.1%だった。また、ワインを飲む人を対象に「ワインの酸が歯の見た目を損なわせるリスクがあることを知っているか?」と聞いたところ、知っていると回答したのは36.2%。スポーツドリンクを飲む人に同様の質問をすると、「スポーツドリンクに含まれる酸が歯の見た目を損なわせる」リスクがあると知っている人はわずか13.7%だった。続いて、「自身の見た目でコンプレックスを感じている部分は?」と尋ねたところ、「歯の色」と回答した人は29.8%で、約3割が歯の色にコンプレックスを持っていることが分かった。「歯の形(歯並び)」と合計すると6割以上の女性が、歯に対してコンプレックスを感じているようだ。しかし、実際に「女性美」を磨くために行っていることは「衣服・ファッション」「化粧品にこだわる」が上位で、歯にコンプレックスを感じながらも、ケアを行っている人は少ないようだ。食べ物や飲み物に含まれる“酸”によって、歯の表面にあるエナメル質が溶け、ダメージを受けた状態を「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼ぶという。日本人の6人に1人が「酸蝕歯」の可能性があると言われているが、この言葉を知っているかと尋ねたところ「知らない」が77.5%と圧倒的だった。欧米では歯の美しさがとても重要視されているが、日本ではオーラルケアの意識が低いという。美しい歯を保つために重要なのは、飲食物に含まれる“酸”との接触時間を短くして、エナメル質を保護すること。酸性度の高い食べ物を長時間口の中にためず、食べた後はうがいをしたり、お茶や水ですすだりすることがよいとのこと。また、ガムを食べて唾液の分泌を増やすことや、歯磨き剤にこだわることも大切だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日ヒアルロン酸を飲み物や食べ物に混ぜて手軽に摂取アサヒフードアンドヘルスケアは、ハリ&うるおいのお悩みに応える、トータルビューティ・コラーゲン「パーフェクトアスタ」シリーズから、ヒアルロン酸を飲み物や食べ物に混ぜて手軽に摂取できる、リキッドタイプの美容食品「パーフェクトアスタコラーゲン スーパーヒアルロン酸リキッド」を、9月3日より、全国のドラッグストアを中心とした薬局薬店で新発売する。*画像はニュースリリースより美容系成分を含む全14種の成分を配合「パーフェクトアスタコラーゲン スーパーヒアルロン酸リキッド」は、1包あたり“スーパーヒアルロン酸MIX”、“セラミド”、“低分子コラーゲン”、“ツバメの巣”、“プラセンタ”、“エラスチン”、“ローヤルゼリー”などの美容系成分を含む全14種の成分を配合。味・においがなく、コーヒーや紅茶、ヨーグルトなど、どんな飲み物や食べ物にも入れることができ、リキッドタイプのため、冷たいドリンクにもさっと溶け、ペットボトル飲料などにも直接入れて飲むこともできるという。元の記事を読む
2012年08月08日ハリ&うるおいの悩みに応える美容サプリアサヒフードアンドヘルスケアは、ヒアルロン酸とコラーゲンをゼリーで手軽に摂取できる美容食品「パーフェクトアスタヒアルロン酸ジュレ」(5本入り450円20本入り1,700円いずれも消費税別)を、3月5日より全国のドラッグストアを中心とした薬局薬店で新発売する。*画像はニュースリリースよりヒアルロン酸、コラーゲンなど全15種の成分を配合「パーフェクトアスタヒアルロン酸ジュレ」は、女性を中心に人気が高まっている、いつでもどこでも手軽に食べられる、スティックゼリータイプの美容食品。ヒアルロン酸には、従来の高分子ヒアルロン酸と吸収性の良い超低分子ヒアルロン酸を混合した「スーパーヒアルロン酸MIX」を配合。“ヒアルロン酸”、“コラーゲン”に加え、オリジナルの成分“美体質乳酸菌”や“ローヤルゼリー抽出物”“食物繊維”“セラミド”“ビタミンC”など全15種の成分を配合したという。食べやすいピーチ味。ノンシュガー・ノンカフェイン設計で就寝前にも安心して食べることができるとしている。元の記事を読む
2012年02月23日乾燥や加齢によるうるおい不足が気になる人にファンケルは、ナノレベルのヒアルロン酸を新配合した、うるおい不足を感じている女性に向けたサプリメント「ナノ化 ヒアルロン酸」を、2011年12月19日より通信販売、直営店舗および一般流通で新発売する。価格は約30日分(30粒)が、1,780円。約90日分(徳用3袋セット)が4,770円。ヒアルロン酸など3成分が「みずみずしいうるおい」に導く「ナノ化 ヒアルロン酸」は、吸収性に優れた極小サイズのナノレベルのヒアルロン酸を高含有した錠剤型のサプリメント。ほかに、うるおい成分N-アセチルグルコサミンとバリア機能が期待できるセラミドを配合。3つの成分が多角的に働きかけ、「みずみずしいうるおいにアプローチする」という。元の記事を読む
2011年12月17日