女優の松居一代(59)が16日、自身のブログを更新。夫で俳優の船越英一郎(56)と結婚して2年目に妊娠するも、流産していたことを明かした。「衝撃告白 天国の娘へ」というタイトルで更新した松居は、「特別なおはなし」と書き出し、「どうして元気なの・・って聞かれるどうして強いの...っていわれるそれはあたしにも悲しくって 辛い過去があるからなの」「実はねぇ・・・天国にいってしまった 我が娘さくら が応援しているからなの」と明かした。そして、「結婚して 2年目だった身が引き裂かれるほどに欲しかった !!!!帝王のあかちゃんを授かった!!!!あたし 45歳帝王42歳」と、"帝王"こと船越との間に赤ちゃんを授かったことを告白。「でもね・・・ある日 病院で『心臓が止まってます』って言われちゃって・・・」と打ち明けた。松居はあかちゃんをお腹から取り出すことを拒否するも、高熱が出始め危ない状態になり、緊急手術を受けることに。赤ちゃんは女児で、「さくら」って名づけて供養したという。「生きていたら・・・今年の春から高校生なんだきっと帝王に似て可愛かっただろうね」とつづった。また、流産したショックで立ち上がれない松居に、船越が「子供がほしかったらもっと若い女性を選んだ。生涯共に生きたいから君を選んだ」と声をかけたことも明かした。「15年過ぎた今も・・・さくらはあたしのなかで生きてるだから・・・あたし頑張れるのよどんな悲しいことがあっても歯を食いしばって立ち上がれる」と松居。「かあさん がんばって ってさくらが・・・天国から応援してるからあたしの命ある限り食らいついてさくらの分も生きます」と決意を記し、「こんなあたしだけどこれからもよろしくね本当にありがとう」と締めくくった。
2016年12月16日皆さんは流産の確率を飛躍的に下げる『着床前スクリーニング』という検査をご存じですか?あまり聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、着床前スクリーニングとは簡単に言うと体外受精の際に行われる検査の一つです。日本でほぼ唯一着床前スクリーニングを実施している『大谷レディスクリニック』の報告によると、平均年齢40.4歳の女性に行った愛着床前スクリーニングでは、着床率が約2.2倍になったとのこと。また、流産率は通常の約4分の1にまで減少した といいます。過去に流産経験を持つ人や高齢出産する女性にとっては大変興味深い数字ですよね。今回は、着床前スクリーニングについてお話しします。●着床前スクリーニングって何をするの?日本で現状行われている体外受精の方法と、着床前スクリーニングの方法は少し異なります。日本で行われている体外受精の方法は、女性から取り出した卵子を男性の精子に受精させていくつかの受精卵(胚)の中から医師が目視で健康状態にあると判断した胚を選んで子宮に戻すというもの。一方、着床前スクリーニングでは胚の一部を摂取して検査をし、染色体に異常のないものを選んで子宮に戻します。前者は目視による選別 のため、実際には異常を持つ胚を子宮に戻してしまうことも多いですが、後者ではきちんと染色体検査 をしているため、確実性が高いと言われています。しかし、日本ではこの着床前スクリーニングは禁止されており、体外受精を行う際は前者の方法が取られます。●着床前スクリーニングが日本で禁止されているワケなぜ日本では着床前スクリーニングが禁止されているのでしょうか。ひと言で言うと、「倫理上の問題があるから」 です。日本の母子健康の増進を目指す『日本産科婦人科学会』という非常に影響力の大きい学会が、着床前スクリーニングは「命の選別になる恐れがある」という理由で禁止しているため、日本の病院では導入されていません。着床前スクリーニングはダウン症などの染色体異常や性別の判定ができる精密さがあるため、命の選別につながりかねないという懸念があるのです。とはいえ、前述した大谷レディスクリニックの研究結果を受け、日本産科婦人科学会は3年間かけて大規模な臨床実験を行うことを2015年に決めています。結果次第では数年後には日本でも着床前スクリーニング検査を受けられる日が来るかもしれません。●あなたはどっち? 着床前スクリーニング検査への賛否●反対派の意見『人が命の選別をするなんてあり得ない。たとえ受精卵だとしても、それはすでに命の卵みたいなもの。それを選別するということは、殺人をしているのと同じこと だと思います』(41歳女性/独身)『子どもは親を選べません。逆に親が子どもを選ぶこともできないはずです。自然の摂理に反して選別をすることに強い違和感を覚えます』(32歳女性/2歳男児のママ)『よく考えて欲しい。たしかに技術としては素晴らしいけど、これは今障害を持って生きている人たちを否定する行為に他なりません。彼らは失敗作なのですか?そんなわけないでしょう。どんな障害を持っていても、生きていく権利が人間にはあるはずです』(45歳女性/7歳女児のママ)倫理的な側面から反発する人が多い印象を受けました。たしかに着床前スクリーニングを受けるということは、本来生まれてくるはずだった“異常のある受精卵”を選別して排除する ことにつながりかねません。その行為に他意はなくとも、染色体異常を抱えながら生活している人にとっては自分が否定されているような気持ちになる可能性もあります。物を整理整頓するかのような感覚で命を選別していいのか、そういう問いかけも反対派の人たちからは聞かれます。●賛成派の意見『子どもに健康な状態で無事に生まれてきてほしい 。それはどんな母親でも思うことです。着床前スクリーニングを受けて異常のない受精卵を選ぶことに何の問題があるのか分からない』(38歳女性/妊活3年目)『着床前スクリーニングを反対している人は、自分が流産するツラさを知らない人たちだと思います。少しでも流産の確率を下げる方法があるならそれにすがる……一度流産を経験した女性は皆そうすると思います』(34歳女性/2歳男児のママ)『正直私には障害を持つ子どもを育てていく自信がありません。もし障害のある子が生まれたら、子どもにも不幸な思いをさせるかもしれません。だから私はこの検査には賛成です』(27歳女性/独身)賛成派の意見にはさまざまなものがありますが、「子どもを健康に産むためにはやむを得ない」という人が多く見受けられました。とくに流産を一度経験してしまうと、二度と出産できない体になってしまうケースもあります。そのため、次に産まれてくる子どものために着床前スクリーニングを受けたいという人もいました。----------いかがでしたか?いずれ日本でも認可されるかもしれない着床前スクリーニングですが、“命”に絡む問題であるため意見はさまざまなようです。今後どのような動きになっていくのか、注目しておくようにしたいですね。●文/パピマミ編集部
2016年07月25日化学的流産とは、妊娠のきわめて初期に起こる流産で、受精はしたものの何らかの理由で着床しなかったり、または着床が続かなかったりした状態を指します。化学的流産が起きた場合は個人差により痛みも出血もありますが、妊娠していたこと自体に気づかずに過ぎるケースが多いようです。過去には化学的流産に気づく人はほとんどいなかったと言われていますが、近頃では妊娠検査薬の性能が向上し、妊娠のごく初期段階(妊娠3~4週ごろ)でも陽性反応が出るものがあるため、化学的流産が知られるようになりました。初期流産(化学的流産)が起きやすい時期妊娠12週目以前に起こる流産のことを初期流産といいますが、その中で化学的流産は妊娠5週目頃に起きやすいようです。流産自体は妊婦さんのうちおよそ10~20%が経験するとの統計もありますが、この数値には化学的流産は含まれていません。医学的には、胎嚢や胎芽、胎児の心拍が確認されてはじめて妊娠が確定しますが、化学的流産が起きる時期は胎児がそこまで成長しておらず、妊娠確定対象になりません。化学的流産は、医学上では流産として扱われていないために流産としてカウントはなされず、産婦人科の問診票でも“流産の回数”に記載する必要はありません。初期流産(化学的流産)の症状、原因となる理由化学的流産は、いつもよりも重く、痛みが強い生理が遅れてやってきたような感覚が自覚として現れると言われています。流産前は受精卵に反応して体内のホルモンバランスが変化し、子宮内膜も厚みを増しています。化学的流産にともないこの子宮内膜がはがれるため、通常の生理よりも強い痛みを感じる傾向があるためです。個人差はありますが、出血に混じり、親指の先ほどの白い塊が出るケースもあるようです。化学的流産の原因のほとんどは、受精卵の染色体異常によるものです。染色体異常のある受精卵はそもそも着床できないか、着床しても胎嚢が確認できる前に発育が止まってしまいます。それが通常の生理と同じメカニズムで体外に排出されるのが化学的流産であり、掻爬手術などの医療措置は基本的には行いません。初期流産(化学的流産)を防ぐには原因のほとんどが受精卵の染色体異常であることから、これを防ぐ手立てはありません。化学的流産が起きたとしてもその原因がママの生活習慣などにあったというわけではなく、自然に淘汰された結果として考えられています。例えば妊娠が分かる前にスポーツなどで身体を動かしたり、仕事で心身が疲弊していたり、夜更かししたりした後で化学的流産が起きても、それはママのせいではありません。妊娠が分かる前に薬を飲んでしまった場合も同様です。初期流産(化学的流産)が起きてしまったら化学的流産は受精卵の自然淘汰であり、自然の摂理です。どんな人にでもそれなりの確率で起こる可能性があります。あまり大きく気を落とさずに、心の回復を待ちましょう。通常、健康的な30歳の女性であっても、受精する卵子の約25%に染色体異常があると言われています。化学的流産の原因のほとんどが受精卵の染色体異常により起こりますが、一度経験した人が次回以降も科学的流産を起こすつながりを示すものはなく、次回以降の妊娠に影響することはありません。ただし、まれなケースですが何度も繰り返し化学的流産が続くようであれば、不育症など母体側の原因も考えられるため、産婦人科を受診したほうがよいでしょう。化学的流産は、早期妊娠検査薬などで早めの妊娠チェックを行った人こそ気づきます。赤ちゃんを心待ちにした気持ちとは裏腹に、陽性反応が出たにもかかわらず流産したという現実に大きなショックを受けるかもしれません。ですが、化学的流産が起きるということは少なくとも排卵や受精には問題がなく、妊娠は可能であるということでもあります。自信を持ち、妊娠しやすい健やかな身体作りを心がけ、いつでも赤ちゃんを状態で迎えられるように過ごしましょう。
2016年04月04日流産とは、妊娠22週未満に妊娠が終わってしまうことで、自然流産の発生頻度は約15%です。妊娠12週未満を早期流産、12週以降22週未満を後期流産と区別します。後述する「切迫流産」は、流産ではありません。妊娠初期に、少量の性器出血や軽度の下腹部痛があり、子宮口が未開大であるときは、「切迫流産」と診断されます。切迫流産とは、出血や腹痛が原因で診察を受けた場合につく病名。流産発生の危険があり、安静や入院しての治療が必要な場合があります。切迫流産は、不安になってしまう名前ですが、まだ流産してしまったわけではなく、妊娠を継続できるケースも多いので、パニックにならず、お医者さんの指示に従いましょう。一方、多量の性器出血があり、陣痛のような下腹部痛があって、子宮口が開大している時は、流産が進行している状態である進行流産が疑われます。その他、胎児及びその付属物が完全に排出される完全流産、一部が残留する不全流産、胎児が子宮内で死亡し、子宮内に停滞しているが、母体には自覚症状がない稽留流産などがあります。残念な話ですが、流産は妊娠のうち約15%に起きる、そう珍しくない現象なのです。なかでも妊娠初期の流産は、主に受精卵・胎児に問題があって妊娠が継続できないケースが大半。受精卵の染色体異常や、胎児の臓器が育たないといった理由であり、妊婦さんが生活に気をつけたからといって防げるものではありません。また、妊娠検査薬では陽性反応が出たものの、子宮内に受精卵が着床できず、そのまま月経がはじまる(検査薬も陽性ではなくなる)場合を、初期流産(化学流産、ケミカルアボーション)といいます。この現象は、これまではふつうの生理だと思われていた出血が、妊娠検査薬の発達により最近になってわかった現象で、いわゆる流産にはカウントされません。みんなどうだった? 妊娠初期の「流産」の体験談・母子手帳を貰うとき、質問される内容が、流産何回など、プライバシーに関する事もあるので、オープンな窓口に抵抗を感じました。(36歳)・双子の妊娠だったが、妊娠初期には流産の可能性もあるからと医師に言われたため、妊娠が分かってすぐには母子手帳を取りに行けませんでした。(27歳)・心拍が確認されて、妊娠初期の流産の確立が下がってから母子手帳を貰いに行きました。以前に一度流産してしまったので。院側からもだいたいそのくらいに母子手帳を貰ってきてくださいと言われました。(39歳)・母子手帳を貰う時、流産の事を記入しなくてはいけないのが辛かったです。(32歳)・母子手帳を提示して、初めて勤務時間の短縮や軽減を受けられるので、妊娠してすぐに母子手帳を交付してもらいました。前回は妊娠初期に流産になり、まっさらの手帳だけが残って悲しかったです。(34歳)・母子手帳をあまり早く交付してもらうと、万が一、妊娠初期に流産してしまった時に悲しい思いをするから、妊娠判定の婦人科ではゆっくりでいいと言われました。でも転院して妊婦健診を受けるためには母子手帳と一緒にもらえる健診補助券が必要だったので、10週で交付してもらいましたが、結局いつ交付してもらうのがよいのかがよくわかりませんでした。(33歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日流産とは、妊娠22週未満に妊娠が継続できなくなること。流産の発生時期が、12週以降22週未満の場合、「後期流産」として初期流産と区別され、法令上は、この後期流産は死産として扱われます。 自然流産の発生頻度は約15%ですが、そのうち初期流産は約13.3%、後期流産が約1.6%です。つまり、妊娠中期には流産の確率は妊娠初期に比べて下がります。妊娠中期が一般的に「安定期」と呼ばれるのは、このことにもよります。しかし、確率は低くなるものの、残念ながらゼロではありません。妊娠中期に起こる後期流産の原因は、絨毛膜羊膜炎、頸管無力症、子宮筋腫、子宮の奇形などの母体に要因がある場合が多くなります。このような症状を持っている妊婦さんでも、必要に応じた治療をおこなうことで、流産を防ぐことができる場合もあります。また、「切迫流産」と呼ばれる症状は、まだ流産したわけではなく、妊娠が継続できる可能性は高いですので、悲観しすぎず、医師の指示に従いましょう。切迫流産の際には、子宮収縮がある場合はウテメリンなどの張り止めを投与したり、感染症には抗生剤を投与します。子宮頸管の状況によっては手術で子宮頸管を縛る場合もあります。切迫流産の場合はとにかく安静にすることが重要なので、妊婦さんにとってはつらいでしょうが、とにかく無理をせず休むことが重要です。絶対安静の場合は、入院の措置が取られることもあります。みんなどうだった? 妊娠中期の「切迫流産」の体験談・1度目は妊娠中期での流産で、ラミナリアでの処置を受け分娩入院しました。2度目は妊娠初期、7週からの出血で切迫流産で15週まで入院。絨毛膜下血腫が原因でしたが、安静が一番の治療だということで、とにかく寝ていました。胎盤が完成する5か月に入るとウソのように落ち着きました。・安定期に入って安心して出かける機会が多くなりました。ある日出血して切迫流産と診断されました。約半月お風呂も入れず、絶対安静でベットで寝ている毎日だったので、今までいかに動きすぎていたかが、よくわかりました。・切迫流産、早産の可能性があったので、会社に事情を説明し妊娠7ヶ月から産休にしてもらいました。自宅では家事も旦那さんにお願いできるところはお願いして安静にしてました。・下の子の時、妊娠中期の5か月ぐらいの時、スカートやタイツにダーッと流れるほどの大出血をしました。胎盤が下のほう気味だったのと、上の子の世話で無理してしまったせいで、切迫流産のような感じになったようです。母に来てもらい、どうにか乗り切りました。上の子がいると休めませんが、割り切って休息するようにしないと大変なことになります。・営業の仕事を継続しての妊娠での切迫流産はきつかった。上司や産業医に相談し、業務軽減の措置、通勤の時間帯をずらす、時短勤務などを実施した。医師の診断書が必要だが、いつの間に科体がしんどくても仕事をがんばってしまいがちなので、しっかりと今の自分の状態を勤務先には話しておくべきだと思った。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日三井化学は、クリエイターとのコラボレーションプロジェクト「Material Meets Creative Team」を、広告・クリエイティブの専門誌「月刊ブレーン」にて開始し、その第1弾としてDRAFTのアートディレクター・川上恵莉子氏が「SWP」配合の特殊な紙で「LEDの蛍光灯」を制作した。「Material Meets Creative Team」は、これまで無かったような新しい視点で「素材の魅力」を分かりやすく伝える、クリエイターとのコラボレーションプロジェクト。広告・クリエイティブの専門誌である「月刊ブレーン」の"クリエイティブリレー"コーナーにおいて、さまざまなクリエイターとコラボレーション製品を紹介していくという。その第1弾として登場したのが、DRAFTのアートディレクター・川上恵莉子氏。川上氏は、三井化学の技術で実現した世界唯一の合成パルプである「SWP」(ポリオレフィン合成パルプ)の入った特殊な紙を使って「LEDの蛍光灯」を制作した。SWPは、紙漉きの工程において天然パルプなどと混ぜ合わせることで、染色では実現できない高い白色度、熱をかけると透明に変化すること、熱でシールできること、エンボスで立体表現ができるなど紙に特殊な機能を実現させ、デザイン性を活かしたファッションカタログや包装容器、名刺、グリーティングカード、ブックカバー、ランプシェードなどに使用されているという。川上氏はそんなSWPの特徴を活かし、通常の紙ではつくれないプロダクトとして、光と直結するモチーフとして蛍光灯の形を深いエンボス加工で表現したということだ。なお、川上恵莉子氏は1982年、東京生まれのアートディレクター。2006年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2008年、DRAFT入社。主な仕事に、丸松製茶場「san grams」のブランディング、がまぐち専門店「ぽっちり」のグラフィックや、真鍮を使ったプロダクト「Tabar」など。2013年、JAGDA賞受賞。2015年、ADC賞受賞。
2016年01月13日住友化学は12月28日、情報電子化学部門の韓国拠点である東友ファインケムで有機ELパネル向けタッチセンサーパネルの生産能力を現行の1.4倍に増強すると発表した。同社にとって有機ELパネル向け製品の能力増強は今回で3度目で、新ラインによる量産開始は2016年10月の予定。有機ELパネルは液晶パネルと比べ、バックライトが不要なため、省電力で薄くて軽い上に、画像の明暗において高コントラストで応答速度にも優れることから、スマートフォンに有機ELパネルを採用しているセットメーカーが増加している。また、パネルメーカーは次世代のフレキシブルディスプレイの開発を進めており、住友化学は、今回のタッチセンサーパネルの生産能力増強に加えて、同製品のフレキシブル化など高機能化と製品ラインアップ拡充に取り組むとしている。
2015年12月28日住友化学と独BASFは12月21日、化学品安全性評価システムの構築を目指して共同研究を開始することに合意したと発表した。近年、農薬や医薬品などの登録申請に関する規制は厳しさを増し、従来よりも精緻な安全性評価データの提出が義務付けられている。また、動物福祉の観点から動物試験を減らすよう求める声が、世界的に高まってきている。このため両社は、安全な化学品の提供と従来の動物試験を削減するシステムの構築を目指し、共同研究に取り組むという。この第一歩として、従来法に比べて効率的で精緻な評価が可能となる、培養細胞を用いた生体を使わない化学品安全性評価システムの構築を行っていくとしている。
2015年12月21日積水化学工業(積水化学)は12月8日、自動車のフロントガラス全面に文字や図を表示することができる合わせガラス用中間膜「自発光中間膜」の基礎技術を確立したと発表した。近年、自動車走行時の安全性向上や、車室内のIT化に対応するため、速度や車線に関する情報をフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを採用する車種が増加している。同社は2008年にHUDシステムに対応した「楔形中間幕」を発売。しかしこの楔形中間膜を利用した現行のHUDシステムは、フロントガラスの限られた部分だけに映像を投影する仕組みで表示できる情報量が限られているため、同社はより多くの情報を表示できるよう、自発光中間膜の開発をすすめている。自発光中間膜には発光材料が含まれており、車内に設置するプロジェクターから特殊なレーザー光を照射すると、照射された部分が発光し、文字や画像を表示する仕組みとなっている。また、表示物は全角度からの視認性を有し、運転席以外の席からも見ることが可能。なお、12月10日~12日に東京ビッグサイトで開催される展示会「エコプロダクツ2015」にて、同技術を用いたデモ機が展示される。同社は今後、2018年の上市を目指し、自発光中間膜の開発を進めていくという。
2015年12月09日東京大学(東大)は12月7日、アルマ望遠鏡のデータベースを用いて、非常に希薄な分子ガスの存在を示す「分子吸収線系」を新たに発見し、銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を明らかにしたと発表した。同成果は、同大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 修士課程1年 安藤亮 氏、河野孝太郎 教授、国立天文台チリ観測所 永井洋 特任准教授らの研究グループによるもので、12月7日付けの日本科学誌「日本天文学会欧文研究報告(Publication of the Astronomical Society of Japan)」オンライン版に掲載された。宇宙空間に存在する星間ガスの中には、非常に希薄なためそれ自身が発する光を直接観測するのは困難なものがある。こうした希薄な分子ガスの性質を探るうえでは、遠方の明るい電波源を背景光として、手前側の分子ガスによる吸収線を影絵のように捉える「分子吸収線系」という手法が有効であることが知られている。同研究グループは、チリ共和国のアンデス山中に建設された巨大電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」での観測時において目標天体の“位置合わせ”に用いられる基準光源のデータを調査することで、新たな分子吸収線系の発見を試みた。今回、アルマ望遠鏡が観測した基準光源36天体のデータを調査した結果、3つの新たな分子吸収線系の発見に成功し、計4天体の方向で多様な分子の吸収線を検出。さらに2天体の方向では、非常に珍しいというホルミルラジカル(HCO)を検出し、従来知られていた中で最も希薄な星間分子ガスを捉えたとともに、その希薄なガスが大質量星などからの紫外線にさらされた環境にあることを明らかにした。アルマ望遠鏡のデータベースには、1000天体以上におよぶ基準光源のデータが収められており、全世界に公開されている。この中には新たな分子吸収線系が隠されている可能性があり、今後これらのデータの調査が進むことで、新たな分子吸収線系が発見され、それ自身光らない希薄な星間ガスに関する知見がさらに広がることが期待される。
2015年12月07日三和化学研究所は12月4日、インフルエンザウイルス抗原検査キット「ファインビジョン Influenza」を12月7日に発売すると発表した。同製品は、A型およびB型インフルエンザウイルス抗原の検出を目的とした検査キットで、陰性判定を5分、陽性反応の大半を1分以内で検出できるという。また、カセット形状であり、判定ラインのマルチカラー採用で高い視認性を実現したため、必要に応じて患者自身に感染の有無を確認してもらうこともできる。価格は10テスト用で1万3000円/キット(税抜き)で、同社は初年度1万5000キットの販売を目標としている。
2015年12月04日ケースレーインスツルメンツは12月2日、グラフィカル・タッチスクリーンを搭載したベンチトップ電気化学測定システム「2450-EC型/2460-EC型」を発表した。電気化学テストは従来、ポテンショスタットと一般的にはカスタマイズできないメーカ製ソフトウェアを使用して行われてきたが、同ソリューションはカスタマイズが可能なソフトウェアを備えることで、実験の実行、測定、ボルタモグラム曲線などを容易に実現できるようになった。また、結果は計測器のディスプレイに直接表示でき、ピンチ/ズームなどのジェスチャ操作も実行可能。そのため、測定結果をすばやく解析し、迅速に研究/設計の判断を下すことができるようになるという。なお、2450-EC型は最高200Vまたは1Aの印加/測定、最大22Wのソース/シンクが可能であり、2460-EC型は最高100Vまたは7Aの印加/測定、最大100Wのソース/シンクが可能。両機種ともに最小10nV、10fAの測定感度、最小20mV、10nAの印加/測定レンジ、0.012%の基本測定確度、6.5桁の分解能を有しているほか、高解像度5型タッチスクリーン・ディスプレイを装備しているため、直感的な操作が可能だという。
2015年12月02日ロジテックINAソリューションズは12日、旭硝子製の化学強化ガラス「Dragontrail X」を採用した液晶保護ガラスフィルムとして、iPhone6 / 6s / 6 Plus / 6s Plus / Xperia Z5 / Xperia Z5 Compact用の6モデルを発売した。○LSF-DX2I6VAシリーズ厚さ0.21mmの極薄液晶ガラスフィルム。iPhone 6 / 6s用と、iPhone 6 Plus / 6S Plus用の2モデルに、それぞれブラックとホワイトの2色を用意する。のぞき見防止用のモデルで、ブラインド加工によって正面以外からは見えにくくなっている。暗い場所で視認性が半減する角度の目安は、左右30度まで。厚さはほぼ気にならず、ラウンドエッジ加工を施すことで貼り付けた際の違和感はほとんどないとしている。総厚は0.401mmで、コーティング層が0.025mm、強化ガラス層が0.21mm(角R部:0.18mm)、塗装層が0.016mm、光学ノリ層が0.015mm、PET層が0.05mm、シリコン層が0.035mm、剥離シールが0.05mm。本体サイズは、iPhone 6 / 6S用が約W62.63×D133.58×H0.401mm、iPhone 6 Plus / 6S Plus用が約W72.78×D153.36×H0.401mm。アルコールパッド、クリーニングクロス、埃除去シートが付属する。○LSF-DX1Z5T / LSF-DX1Z5CT厚さ0.15mmの極薄液晶ガラスフィルムで、Xperia Z5用とXperia Z5 Compact用の2モデルを用意。上記のiPhone用と同じラウンドエッジ加工を施しているが、のぞき見防止加工はされていない。総厚は0.325mmで、コーティング層が0.025mm、強化ガラス層が0.15mm(角R部:0.18mm)、光学ノリ層が0.015mm、PET層が0.05mm、シリコン層が0.035mm、剥離シールが0.05mm。本体サイズはXperia Z5用が約W67.75×D141.69×H0.325mm、Xperia Z5 Compact用が約W60.35×D122.95×H0.325mm。アルコールパッド、クリーニングクロス、埃除去シートが付属する。
2015年11月12日産業技術総合研究所(産総研)は10月19日、従来より公開している化学物質リスク評価のための大気モデルADMERおよび河川モデルSHANELに、化学物質の漏洩事故を想定した新たな機能を追加し、ADMER Ver.3.0.およびSHANEL Ver.3.0として公開した。ADMERは気象、人口などの基礎データを内蔵し、排出量と簡単な物性を入力すれば化学物質の大気中温度、沈着量などを詳細な空間解像度で推定することができ、国、自治体、企業などで活用されている。今回の機能向上では、自然災害や産業事故で汚染物質が突発的に放出されるような場面でも利用できるように、時間解像度の向上による短期間評価への対応や、ワーストケース条件の抽出、各地点での全ての発生源からの影響の割合を知ることができるソースリセプターマトリックス解析機能などを追加し、短時間の汚染状況の推定に対応した。一方、SHANELは河川流域での化学物質のリスク評価に必要な河川水中濃度を推定するモデルで、全国の人口、土地利用、下水道などの3次メッシュ(約1km格子)単位の流域データを搭載し、気象データや化学物質の排出量と基本的な物性を入力するだけで河川水中の濃度をコンピュータ上で計算することができる。主に大手洗剤企業などで界面活性剤の生態リスク評価に活用されてきたが、今回の機能向上ではより短期間の評価を可能とするとともに、空間解像度の向上により従来よりも小規模な範囲での解析を行えるようなった。また、流量が少ないワーストケースでの濃度推定を短時間で行える機能も追加されている。産総研は今後、両モデルを日本国内だけでなく、日本企業が海外でも活用できるように、国際版の開発を進めるとしている。
2015年10月20日自分や友だちの妊娠がわかったとしたら、とてもおめでたいこと。母子ともに元気で出産を終えられるのがいちばんですが、実は流産のリスクは意外に高いものなのです。最近では第一子を30代で出産する人が増えてきましたが、35歳での流産発生率はおよそ16%、6人に1人が流産を経験する計算になります。自分や周りの人にも起こる可能性がある流産の発生率について見ていきましょう。■流産の定義は妊娠22週未満まで流産とは、妊娠22週未満までに、なんらかの理由で妊娠が継続できなくなってしまった状態のことをいいます。ほとんどの流産は妊娠11週までに起こるといわれています。原因の大半は受精卵に問題があることで、これを防ぐ方法はいまのところありません。いろいろ気をつけていても、流産が起こってしまうことはあるのです。■若くても流産発生率は意外に高い流産のリスクは、年齢とともに上がることが知られています。研究によって差がありますが、いくつかの研究をまとめた『Advanced Fertility Center of Chicago』によれば、その確率は30歳以下で8%、30~34歳でも12%。多くの人が子どもを産む30代前後でも、流産の確率は意外に高いのです。■年齢とともに流産のリスクは上昇35~37歳になると、流産の発生率は16%、38~39歳では22%に上昇します。さらに40代では40~41歳が33%、42~43歳は45%と、年齢が少し上がるだけで発生率が格段に高くなっていきます。44~46歳では60%と、実に半分以上の人が流産を経験する計算になります。年齢とともに流産リスクが上がるのは、染色体の異常が増えるためだと考えられていますが、なぜ年齢が上がると染色体以上が増えるのかはわかっていません。■自分や誰かを責めてはいけない子どもを授かったという喜びが大きい分、流産すると悲しみは深くなってしまいます。流産したお母さんは自分を責めたり、周りの人も「なんとか防げなかったのか」と暗にお母さんを責めたりするようないい方をしてしまうことがあります。しかし流産が起こる原因は、受精卵側の問題や、染色体異常など、防ぎようのないものが大半。誰もが当事者になるかもしれないだけに、おぼえておきたいところです。■流産リスク下げるためにできること心がけだけで防げるものではないとはいえ、流産のリスクを低くするためにできることはあります。まず禁煙は大原則。喫煙をしていると流産の発生率は高くなりますし、子どもが無事に生まれた場合にも悪影響があります。そして、アルコールの摂取にも注意が必要。特に妊娠して最初の3ヶ月は、1日1杯程度の量でも流産リスクが高まってしまいます。カフェインのリスクには諸説ありますが、コーヒーなら1日2杯、紅茶なら3杯程度に抑えたほうがよいといわれています。また、肥満の女性は要注意!体重(kg)を身長(m)×身長(m)で割ったBMI値が30以上の人は、標準体型の女性にくらべて、2倍も流産発生率が高いのです。*授かった子どもが無事に産まれてくることは、私たちが思う以上に大変なことなのですね。妊娠が発覚したら、無事に元気な赤ちゃんが生まれてこられるように気をつけましょう。(文/スケルトンワークス)【参考】※Female Age and Miscarriage and Fertility-Advanced Fertility Center of Chicago※Miscarrige-ABC Health&Wellbeing
2015年10月18日三菱化学とパイオニアは7月30日、ブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールを開発し、8月1日よりサンプル出荷を開始すると発表した。ブルーライトは波長380~495nmの光で、可視光線の中で最もエネルギーが強く、ほぼ減衰すること無く網膜に達するため、目の疲れなどの原因になる。また、就寝前に大量のブルーライトを浴びる睡眠を司るホルモンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下すると考えられている。近年、パソコンやスマートフォンなど、ブルーライト成分を多く含む光源を採用した機器の使用時間が増えていることから、長時間浴びることへの注意喚起がなされている。両社が開発したブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールは、有機ELパネルに青色素子を使用しておらず、光の中にごくわずかなブルーライト成分しか含んでいない。また、色温度1900K、ろうそく色タイプの同モジュールは、寝室などの照明や、医療現場での照明のほか、光による損傷が懸念される文化財や絵画などの保管用照明にも適しているとしている。
2015年07月30日シーイーシーと日本マイクロソフトは6月24日、大手化学メーカーである積水化学工業(積水化学)の海外15拠点で、マイクロソフトのERP製品「Microsoft Dynamics AX 2012」の一斉導入を完了したと発表した。導入構築は、シーイーシーとそのグループ会社である希意禧(上海)信息系統有限公司(シーイーシー上海)の共同で行われたもの。積水化学グループは、数多くの拠点とグループ会社を持ち、グローバルに事業展開。国内では自社開発のグループウェアやERPを使って情報共有を進めてきたが、海外では通貨や税制対応のためにERPパッケージを利用し、拠点ごとに異なる製品を使用していた。しかし、海外連結会社の決算情報などをいち早く収集、共有させるため、海外支社の標準ERPとして、「Microsoft Dynamics AX 2012」を採択した。プロジェクトは、中国、台湾、シンガポール、タイ、インドネシアの15社を対象に1年間かけて実施され、本稼働を開始。販社用と生産拠点用のデータベースを統合したことによって、1システムからの全データの可視化が可能になった。また、製品やバージョンの統一によって人材やノウハウを共有可能となっただけでなく、新規の拠点立ち上げの場合、最短1ヶ月でERPシステムを構築できるようになったという。
2015年06月25日給与計算アウトソーシングのペイロールは4月20日、従業員(契約社員・アルバイト含む)とその扶養家族あわせて約2万件の三井化学のマイナンバー対応業務を受託したと発表した。三井化学は、マイナンバー制度の対応にあたり、「法が求める安全管理措置を適切に講じることを前提に、事務コストの増加を最小化する」ことを基本方針としており、ペイロールの「マイナンバー管理サービス」がその方針に合致したことから、ペイロールに委託することを決定したという。三井化学は、2016年1月に実施を予定している約2万件のマイナンバー収集と、2016年1月以降に発生するマイナンバーの収集、保管から廃棄に至るまでの運営・管理をペイロールへ委託する。三井化学が利用するペイロール「マイナンバー管理サービス」は、マイナンバー制度の施行に備え、事業会社を対象に、従業員や扶養家族などのマイナンバーを管理するために独自開発したソリューションサービスで、番号法ガイドラインに準拠した安全管理措置を講じたマイナンバーセンター(北海道江別市)で番号収集、保管等を行い、マイナンバーの取扱いをクライアント企業から分離する。クライアント企業担当者の手を介さずに従業員から直接回収・本人確認を実施できるという。従業員から回収した申告書はペイロールでの本人確認業務後、2名体制で入力しミスが無い体制を構築。マイナンバーの完全独立方式に準拠し、マイナンバー情報を保有するサーバーと個人情報を保有するサーバーを分けることでセキュリティを担保する。
2015年04月21日三菱化学は4月2日、同社の子会社である三菱化学メディアが4月中旬より、「Verbatim(バーベイタム)ブランド」にて3Dプリンタ用フィラメントの新製品「プリマロイフィラメント」を発売すると発表した。同製品は、三菱化学が開発・製造したポリエステル系熱可塑性エラストマー「プリマロイ」を用いた材料押出方式対応の3Dプリンタ用フィラメントで、従来のABS、PLA素材とは異なる柔軟性のある造形物の作製を可能とするものとなる。プリマロイは、三菱化学がエラストマー設計技術と樹脂変成技術により工業化に成功した、ラバー素材のようなしなやかさを持つポリエステル系熱可塑性エラストマー。耐油性・耐熱性・耐候性・印刷塗装適正に優れており、これまでにボールペンのラバーグリップ部分など、多くの工業製品に採用されてきた実績がある。このプリマロイフィラメントはそうした特長をそのままに、多くの材料押出方式3Dプリンタで使用できるように設計されているとのことで、ラバーのようなしなやかさと各種の機能性を兼ね備えた造形物を作製することを可能とするという。なお三菱化学メディアでは、今後も多くのプリンタで使用可能な汎用性樹脂フィラメントから、独創的な特長を持った機能性樹脂まで、三菱ケミカルホールディングスグループの知見を生かした高品質3Dプリンタ用フィラメントを展開していく予定だとしている。
2015年04月03日住友化学は2月3日、日立金属の化合物半導体材料事業を買収すると発表した。買収時期は4月1日を予定している。今回の買収により住友化学は日立金属の窒化ガリウム基板・エピウエハ、ガリウムヒ素エピウエハなどに係る事業を取得することとなる。化合物半導体は、シリコンなどの単元素の半導体に比べて電子移動速度が速く、高速・高周波動作、受発光などの特性がある。住友化学は「情報電子化学部門の長期事業ポートフォリオで、次世代パワーデバイス向け化合物半導体材料を有望分野と位置づけており、今回の買収を通じて事業を一層強化し、同分野に置けるリーディング・カンパニーを目指してまいります」とコメントしている。
2015年02月03日リプロセルは1月27日、日産化学工業(日産化学)と共同出願していた造血幹細胞の増幅方法に関する特許が国内で成立したと発表した。同発明は骨髄および臍帯血中に含まれる造血幹細胞を従来の30倍、効率的に増幅する技術に関するもの。臍帯血移植はドナーの負担が少ない手法として白血病の治療で利用が広がっているが、臍帯血の量が十分でないという問題があり、同技術はその解決につながる可能性がある。同社は、同発明の成果を最大限に活かし、将来の事業の中核として見据える再生医療分野への進出に向けた取り組みを推進していくとしている。
2015年01月29日三菱化学は1月27日、マツダと共同で、自動車の外装意匠部品にも無塗装で使用可能なバイオエンプラ「DURABIO」の新グレードを開発したと発表した。「DURABIO」は、再生可能な植物由来のイソソルバイドが原料のバイオエンプラで、耐衝撃性、耐熱性、耐候性などにおいて、一般的なエンプラより優れた性能を有している。また、発色性が良く、透明度も高いので、顔料を配合するだけで、つややかな光沢のある表面を作ることができる。さらに、表面が堅くて丈夫なので、擦り傷が付きにくい。このため、塗装工程が不要になり、塗料から出るVOC(揮発性有機化合物)排出をなくすことも可能という。今回、マツダが自動車内外装意匠部品への適用に向けた加工技術の最適化を主導して実施し、三菱化学が「DURABIO」の材料特性の最適化を主導して実施することで、自動車の内装意匠部品に加え、外装意匠部品にも使用できるグレードの開発に成功した。これにより、従来の塗装にはなかった新たな質感を実現したとしている。なお、新グレードは、2015年にマツダから発売予定の新型「マツダロードスター」の内装意匠部品として採用され、その後順次、量産車の外装意匠部品にも展開される予定。
2015年01月28日住友化学は1月22日、米Universal Display(UDC)から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることで合意し契約を締結したと発表した。住友化学は、今回の契約で取得した技術ライセンスを活用することにより、照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ、有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
2015年01月22日富士通と富士通マーケティングは、中堅・中小規模の製造業向けに、グリーン調達業務を効率化し適切に含有化学物質管理を行うソフトウェアパッケージ「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA EcoLink(プレミア エコリンク)」(以下、EcoLink)を12月1日より販売開始すると発表した。EcoLinkは、富士通システムズ・イースが開発したもので、REACH規則やRoHS指令などの製品含有化学物質法規制で禁止・制限されている化学物質を、サプライチェーン全体で把握・管理するソフトウェア。不定期に改定される最新の製品含有化学物質の法規制情報は、富士通から定期的に提供される。また、これまで、家庭用電気製品、通信機器、照明装置などが対象だったRoHS指令において、2014年7月より医療機器も適用対象に追加され、本製品では医療機器の含有化学物質の管理にも対応している。フラットデザインのメニューを採用したほか、電気・電子機器、自動車、材料といった業界によって異なる多様な業界標準フォーマットに対応している。価格は60万円(税別)/1ライセンスからで、2014年12月下旬より出荷を開始する予定。
2014年12月01日三井化学は10月22日、超高精細ナノインプリント向けフッ素系材料「FROMP」を開発したと発表した。詳細は、10月22日~24日に開催される「第13回ナノインプリント・ナノプリント技術国際会議(NNT2014)」にて発表された。同開発品は、独自の触媒技術を駆使し、ナノインプリントのレプリカモールドに最適な仕様となるように分子構造が設計されており、優れた透明性と耐光性を有することから、UV硬化型材料に用いることができる。また、様々な材料からの離形が容易で、幅広い材料の型に使用できる。さらに、マザーモールドのパターンを、正確にレプリカモールドへ転写し、40nm L/Sの超高精細を達成できるとしている。
2014年10月27日三井化学は10月27日、紫外光(10~400nm)に加え、より可視光側の400~420nmの波長光の暴露からも目の健康を守ることが可能なレンズ用材料「UV+420cut」を開発したことを発表した。目は常に太陽光からのダメージに晒されており、波長400nmまでの紫外光(UV)で眼球が日焼けすることなどがあることから、UVから目を守ることは重要とされている。しかし、近年の研究から紫外光から紫の波長である400~420nmの短波長帯も、眼組織中で最も脆弱な網膜組織にダメージを与え、白内障や加齢黄斑変性の要因となり得ることが指摘されるようになっていた。同波長光は、従来からサングラスでは一部がカットされていたが、一般の視力矯正メガネのレンズでは400nmまでしかカットされておらず、420nmまでカットできるレンズの開発が期待されていた。同製品はそうしたニーズに対応できるレンズとして開発されたもので、10月より屈折率1.67、1.74のレンズ用材料から販売を開始。すでに東海光学の新製品「ルティーナ」に活用されているという。
2014年10月27日日立ハイテクノロジーズ(日立ハイテク)は、小型の臨床化学自動分析装置として、コンパクトサイズ(設置面積0.59m2)ながら比色項目最大処理能力を400テスト/時まで向上し、臨床検査業務の効率化と迅速化を実現した日立自動分析装置「3100」を開発し、発売を開始したと発表した。同装置は1995年に同社が発売した小型の臨床化学自動分析装置「7020形」の後継機種に位置づけられており、検査の迅速化や項目数の増加などのニーズに対応するため、新たに制御ソフトを開発し処理能力を向上させたほか、新型の試薬保冷庫により試薬架設数を増加させることで、同時分析項目数の拡大を実現したという。また、分析性能を向上させることで、試薬反応液量を少量化した場合でも、高い分析精度を維持することができるほか、内蔵型の操作部は、画面構成をシンプルにすることで、少ない操作で簡単に使用できるような工夫が施されたとしている。
2014年10月03日日本合成化学工業は7月24日、産業資材用PVOHフィルム「ハイセロン」生産設備の増設を発表した。「ハイセロン」は水溶性PVHOフィルム。自動車の曲面転写印刷材、ユニット包装材料、農業用のシードテープなどの幅広い用途に使用されており、国内外市場での需要増加や用途拡大が見込まれている。現在は大垣工場で生産しているが、熊本工場に生産設備を新設し、安定供給を図る。
2014年07月25日三菱化学は3月24日、大成建設と共同で、有機薄膜太陽電池を用いた発電する建物外壁ユニットを開発し、大成建設が都市型ゼロエネルギービル(Zero Energy Building:ZEB)の実現に向け、建設を進めている建物へ導入し、実証試験を開始すると発表した。近年、建物の省エネや災害時における機能維持に関する要求が高まっており、快適性を損なわずに消費エネルギー量を削減し、その上で必要なエネルギーを再生可能エネルギーなどで賄うことで年間の消費エネルギーを限りなくゼロにするZEBの実現へ向けた取り組みが加速している。太陽光発電は、その要素技術において重要な再生可能エネルギーだが、パネルの設置面積が限られる都市部の建物においては、より多くの発電量を確保するために、屋根や屋上面への設置に加え、壁や窓などの側面を有効活用することが必須となる。しかし、建物の外壁へ設置するためには、サイズや色など建物に求められるデザインに対応できるフレキシブル性や軽量性、また、建物の長寿命化に伴う機器更新の容易さなどが必要となり、本格的な建物の外壁対応型太陽光発電パネルは今まで実用化されていなかった。今回、両社が開発した有機薄膜太陽電池外壁ユニットは、薄くて軽く、色の自由度を持ち合わせ意匠性が高い三菱化学の有機薄膜太陽電池を使用し、建物外装に関する設計・施工において多くの実績とノウハウを有する大成建設の技術を用いることで、クリーンで持続可能なエネルギーを供給しつつ、建物の多様な階高やスパンへの適応、多様な色の選定が可能な意匠性、軽量性、将来の機器更新の容易性などを併せ持つ本格的な発電する外壁ユニットとなっている。今後、大成建設の技術センター(横浜市戸塚区)内に建設中のZEB実証棟へ、同有機薄膜太陽電池外壁ユニットを導入し、実用化に向けた実証を進めていくとしている。
2014年03月25日女優のグウィネス・パルトロウは、2003年に英人気バンド「コールドプレイ」のクリス・マーティンと結婚。その後、可愛い2児に恵まれた夫妻だが、悲しいことに流産により第3子を失っていたことが英「The Mail on Sunday」紙の取材で明らかになった。グウィネスは、現在40歳。第3子の出産をまだ諦めてはいないという彼女は、以下のように話している。「子供たちは、いつも『赤ちゃんを産んで!』って言ってくるの。まだ先のことは分からないけれど、あとひとりは産めるかもしれないとも思っているわ。3人目の子を失ったんですもの。だから考えてはいるの」。現在グウィネスは、長女・アップルちゃん、長男・モーゼスくんという2児の母親。去年8月のインタビューでは「3人目の子供をほしいとは思っているけれど、おむつとかそういった赤ちゃんまわりの経験をまたしたいかと問われれば、分からないわ」と発言し、第3子の出産を断念したのかと思われていたが、子供たちの希望もあり、「やはりもうひとり産みたい」という気持ちを捨てることができなかったようだ。しかし、彼女は流産について、このように語っている。「第3子を妊娠したとき、本当に酷い経験をしてしまったの。うまく行かなくて、私は死にかけてしまった。だから“今の状態で満足すべき?それとも、もう一度頑張ってみるべき?”と悩んでいるの」。それ以上、流産の詳細については語らなかったグウィネスだが、彼女ををこれまでずっと支え続けてきたのは、夫のクリスのようだ。「クリスは子供たちに素晴らしい父親なの。そんな人の子供を授かれて、本当に心が休まるの。私とクリスは共に献身的な親で、決断はすべて2人で話し合って決めるようにしているのよ。そして支えが必要なときには互いを頼りにしあうの」。グウィネスにとって、3人目の妊娠で危険な状態になってしまったことで、もうひとり授かることに不安はあるに違いない。しかし、良き夫であり良き父親であるクリスに恵まれ、かわいい2人の子供たちの希望をかなえるニュースは、もしかしたら、届くのかもしれない。(C) Getty Images(text:Mieko Nakaarai)
2013年03月20日