「一生懸命、自分の中から言葉を探してる」と岡田将生は言った。作品や役柄についてではなく、そのときのインタビューについて語った発言なのだが、俳優・岡田将生の生き方そのものを表していると言える。10代の頃から誰もが羨むような輝かしい成功の階段を上り続けてきたように見えるが、その陰で常にもがき、自らと向き合ってきた。だからこそ、映画『アントキノイノチ』で演じた主人公の杏平に対して、まず何より感じたのは強い共感だった。壊れた心を少しずつ再生していく杏平を演じながら岡田さんは何を探し、何を伝えようとしたのか?その内なる思いを明かしてくれた。10代の自分とリンクした、杏平の心の葛藤映画冒頭、裸で民家の屋根の上に座り込み虚空を見つめる岡田さんの姿が映し出される。高校時代のある出来事がきっかけで、心を壊してしまった杏平。22歳の岡田さんは、自らが10代の頃から感じてきた思いを重ね合わせながら物語と向き合っていった。「ふと『何でおれは生きてるんだろう?』とか『これからどんな大人になって、どういう社会で生きていくんだろう?』ということを考えることが10代のときから僕自身ありました。漠然とした不安を感じながら俳優という仕事をさせてもらって、その中で僕はこの仕事が好きだと気づいて続けられている。でも杏平くらいの頃は何も分からずにいて、そのリアルさに『おれもそうだったな』とリンクしました」。ある悪意に疲弊し自ら命を絶った友人。その悪意の矛先が今度は自分に向けられることへの恐怖と戸惑い。そして期せずして発見した己の内にある憎悪と周囲の無関心――。そうしてバラバラになった心を、杏平は遺品整理業という仕事を通じて再生させていく。こうしたひとつひとつの心の動きを岡田さんは丁寧に演じている。「僕自身、いじめられた経験もあるし、それがどんなにつらくて嫌なことか分かっています。僕はまだ22歳ですが、そういうところを若い人にきちんと伝えたいと思ったし、『分かりたい』って思う自分がいました。何より、生に対してもがき、苦しんでいる姿、少しずつ杏平が前に進んでいく姿がいいなと思えたんです」。演技の面でポイントとなったのは杏平が生まれつき抱えている吃音(きつおん)。杏平の周囲との距離感やもどかしい思いが伝わってくる。一方で岡田さんは「映画を観る方に届いたらいいなと思った大切なセリフ」に関しては監督に対し、あえて吃音を含ませずにストレートに表現することを提案したという。「榮倉(奈々)さん演じるゆきが過去を告白するシーンでの、杏平の『自分がどうして生きてるか分からない』というセリフはすごく好きで、それを吃音で言うべきかどうか悩みました。あとは文化祭で杏平がみんなに問いかけるシーン。あの心からの叫びでも吃音が出てないです。あのセリフを噛んで言ってしまうと、ただもがいている一人の生徒に見えてしまい、(周囲への思いが)伝わらないと思ったんです」。ちなみに全編を通じて岡田さんのモノローグが入るのだが、こちらも吃音はなく、落ち着いた口調で語られている。物語の中でもがき、葛藤する杏平とは違う人物のようにも感じられるが…。「あのモノローグは現在よりもずっと先の杏平という設定で、少し達観した立場から語ってるんです。僕は最初、そういう風に思ってなかったんですが、監督から成長した杏平が過去をふり返るような形にしてほしいと言われて『あぁ、なるほど』と思いました」。「これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい」先述の榮倉さん演じるゆきの告白のシーンを「『いま生きてるんだな』、『息して、目の前の人と話してる』というのを感じながらその場にいた」と述懐。ゆきと杏平の出会いをこんな言葉で説明する。「杏平にとってはいい時期に巡り合えた同じ傷を抱えた女性。巡り合わせなのかなと思えました。原作の小説や台本を読んだときから僕は親のような気持ちで『お前、ゆきちゃんと出会えて本当によかったな』って思ってました(笑)。それは巡り合うべき人だったし、傷をなめ合うのではなくて、一緒に一生懸命考えて、“生きていく”ということを見出せる人。僕自身、これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい。色々なところに行って色々な人と会って、新たな発見を求めている自分がいるんです。それはいまでも思っているし、だからこそ現場が好きなんです」。「終わったときは寂しくて、永島杏平という役から離れるのが嫌だなと素直に思えた」と岡田さん。クランクアップを迎えたその足で美容院に直行して髪を切り、気持ちを切り替えたというエピソードからも役柄への強い思い入れがうかがえる。ゾクリとするような歪んだ笑みを浮かべて悪意を体現した昨年の『悪人』、己の内の悪意と憎悪に押し潰されて心を壊していく今回の『アントキノイノチ』と、強く役柄を引きずってしまいそうなヘビーな作品で際立った存在感を放っているが、出演作品を決める基準は?「僕自身は作品選びにはタッチしてないです。ただ、マネージャーや事務所の人には『こういう作品をやってみたい』ということは普段から少し伝えています(笑)。20歳を超えてから、高校生を離れて次のステップとして社会派というか、メッセージ性の強い作品に携わりたいという思いはありましたね。いまも違うジャンルの映画を観ると『こういうのをやってみたい』とか思います。いまは…しばらく恋愛映画から離れていたんですが、『ラブ・アクチュアリー』を観て幸せになったので(笑)、ハッピーエンドのラブストーリーをやりたいと言ってます」。探しているのはきっと言葉だけではない。時に疾走し、立ち止まり、泣いて、叫んでまた歩き出し…。岡田将生の旅はまだまだ終わらない。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生のサプライズプレゼントに榮倉奈々、思わずウルリシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ岡田将生、釜山映画祭でサイン攻め!『アントキノイノチ』への特別な思い明かす
2011年11月10日東京ファッションウィーク三日目は、鳥居ユキ氏デビューから 100回目のコレクションが、東京ドームシティホールで開催された。2012年春夏コレクションは、ボーダーの爽やかな春夏らしいスタイリング。ユキ トリイらしいパリクチュールっぽいお嬢さんスタイルのオンパレード。若々しくキュート、そして仕立ての良さが感じられるジャケットやスプリングコートは、春らしいフラワープリントと初夏らしいすっきりした小花柄が満開。ショーの後半は、デザイナー50周年のお祝いを兼ね、1962年からスタートしたユキ トリイの歴史がスライドで流れる。氏ゆかりの大御所芸能人、文化人の方々のお祝いのドレスアップでのウォーキングの後、高橋克典さんのエスコートで、本人が登場。沢山の拍手の中、天から金の紙ふぶきでショーは幕を閉じた。素晴らしくエンターティンされた、50周年のお祝いコレクションであった。>>その他、ファッションウィーク情報は こちら
2011年10月20日来年のNHK大河ドラマ「平清盛」で岡田将生が演じる源頼朝の姿が初めて公開された。物語の語り部でもある頼朝を演じての岡田さんのコメントも到着した。武士の棟梁として平家一門の栄華と繁栄を築いた平清盛(松山ケンイチ)の生涯を全50回で描き出す本作。頼朝は、清盛と覇権を争い敗れ去った源義朝を父に持つ源氏の正統な後継者。父が敗れた際になぜか清盛は頼朝を殺さずに罪人として伊豆に流す。尊大な父の憎き仇・清盛を倒すことを夢見て頼朝は鍛錬を重ね、39歳で鎌倉にて決起。やがて壇ノ浦で平家を打ち滅ぼし、源氏の棟梁として幕府を興す。1月8日(日)の第1回目の放送では、まず誰よりも最初に頼朝が映し出される。平家を滅ぼして歓喜する兵たちを見ながら頼朝は「平清盛とはいかなる男だったのか?」、「私はあの男に本当に勝ったのだろうか…」と自らに問いかける。そこから頼朝の目線で、創成期の武士たちの物語、そして武士として初めてこの国の覇権を握った清盛という男の偉大さが綴られていく。今回、初めての大河ドラマ出演となった岡田さん。実際に参加してみての感想を尋ねると「まず、ロケの規模の大きさにビックリして、本当に凄いなあと思いました。かつらも衣裳もすごく凝っていて、気持ちが上がって、役にすんなり入れました。すんなり入れた分、思っていたより緊張せず楽しんでやれました」と手応えをつかんだ様子だ。第1回放送で誰よりも早く登場することになるが「台本を読んだ時点でそのことを知り、とても恐縮しています」とも。決起の時点で39歳、平家滅亡のときにはすでに40歳を超えているため、今回、解禁となった写真でも頼朝は白髪交じり。凛々しさとどこか憂いを感じさせる表情が印象的な岡田版・頼朝。史上最年少で務めるナレーションにも期待したい。「平清盛」は2012年1月8日(土)よりNHKにて全50回で放送。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生&榮倉奈々、トロフィーの重みで受賞を実感!『アントキノイノチ』モントリオールで高評価岡田将生は仏語でスピーチ決めた!ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑
2011年09月27日岡田将生と榮倉奈々主演で、さだまさし原作の同名小説を映画化した『アントキノイノチ』の完成報告会見が10日に都内で行われ、岡田、榮倉をはじめ、原田泰造、松坂桃李と瀬々敬久監督が登壇した。その他の写真本作は、それぞれ過去のトラウマで心を閉ざしてしまった杏平(岡田)とゆき(榮倉)が遺品整理という命と向き合う仕事を通して出会い、次第に心を通わせ“自身と人とのつながり”について向かい合う姿を描いた作品。撮影中に東日本大震災が発生し、瀬々監督は「このまま撮り続けてもいいものかと考えたが、震災後に命の大切さや絆が大事だと語られるようになったので、この映画を通してよりみなさんに伝われば」とあいさつ。“命の大切さ”を訴える本作についてキャスト陣も「この時期に参加できてよかった」と口を揃えた。その瀬々監督の印象について榮倉は「私の顔を見ながら“岡田さん”と呼ぶので、まず監督に名前を覚えてもらうのに必死だった」と話し、松坂も「岡田くんとのシーンでは“松岡くん”と言うからどっちを呼んだのか分からなかった」と暴露。岡田は榮倉との初共演について「僕より2歳上だけど、とても話しやすくて心が和らいだ」と話す一方で、榮倉は「岡田くんはとても純粋で、小学生と話してるみたいだった」とコメント。岡田は赤面しながらも「僕もう22歳なんですけど…でも嬉しいです」と複雑な表情を見せる場面もあった。本作は第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門で正式出品が決定し、現地時間19日に予定されている公式上映には岡田、榮倉、瀬々監督が登壇する予定で、岡田は「世界の方々に見てもらえると思うと嬉しい。映画祭を楽しみながら、みなさんと映画を共有できたらいいな」と喜びの表情を浮かべた。『アントキノイノチ』11月19日(土)全国ロードショー
2011年08月10日海外でも高い評価を受ける諏訪敦彦監督が、フランスの俳優イポリット・ジラルドと共同監督で製作し、昨年のカンヌ国際映画祭でも喝采を浴びた『ユキとニナ』。本作で、フランス人の父親と日本人の母親の不仲のあおりを受け、そのはざまで揺れる少女・ユキを演じ、“小さな大女優”と称賛を浴びたノエ・サンピからシネマカフェに向けてメッセージが届いた。ノエ自身、劇中のユキと同じく、日本人とフランス人の血を引く女の子。普段はフランスで暮らし、フランス語で話すことが多いというが、こちらの動画メッセージは日本語で語ってくれている。昨年のカンヌ国際映画祭の雰囲気をすっかり楽しんだ様子で、同じ日に行われた舞台挨拶でも「次はベルリンに行きたい」と語っていたノエ。少しはにかみながら語る彼女の姿に思わず微笑んでしまうが、映画の中で見せている、揺れ動く少女を繊細に演じるさまには心打たれること間違いなし!諏訪監督が「ルノワールの絵画から抜け出てきたよう」と評した小さな名女優にご注目あれ!『ユキとニナ』は恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開中。※こちらの動画コメントは、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ユキとニナ 2010年1月23日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開■関連記事:フランスの天才少女が来日!『ユキとニナ』舞台挨拶でさくらまやが歓迎の熱唱!主演ノエ・サンピ&諏訪敦彦監督舞台挨拶付き『ユキとニナ』試写会に5組10名様ご招待女優選びは“直感”!『ユキとニナ』諏訪敦彦×イポリット・ジラルド記者会見モデルの雅姫らが審査員に!『ユキとニナ』お手紙コンクール開催【カンヌ国際映画祭】日仏の国境越え、2つの才能が描く“家族”『ユキとニナ』会見
2010年01月23日今年のカンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、多くの称賛の声が寄せられた『ユキとニナ』。そのカンヌで“小さな大女優”と絶賛された主演のノエ・サンピが来日し、12月22日(火)に東京・日仏学院で行われた本作の試写会で、諏訪敦彦監督と共に舞台挨拶を行った。映画で演じたユキと同じく、日本人のお母さんとフランス人のお父さんを持つノエは日本語で「こんにちは」と挨拶するも、大勢の観客を前にちょっぴり照れくさそう。本作で映画初出演を果たしたが「映画に出れてすごく嬉しかった」と語った。ノエの好きなシーンは「ニナちゃん(=アリエル・ムーテル)とケンカをするシーン」とのこと。監督は「普段から仲が良かったからケンカのシーンは演じづらくなかった?」と聞くと「そのちょっと前に、本当にケンカをしたのでそのときのことを思い出してやってみた」と監督もそれまで知らなかった秘密を明かし、会場を沸かせた。諏訪監督はノエを選んだ過程について「何人かの子と会って、即興の演技をやらせてみたりしたんですが、彼女には見ているだけで惹きつけられた。(撮影は)楽しくも大変でしたが、彼女の素晴らしい存在感が映画の中で表現されていると思います」と称えた。この日はゲストとして、今年の日本レコード大賞の新人賞を史上最年少受賞した、“天才演歌歌手”さくらまやが登場。ノエに花束を贈呈した。まやちゃんは映画について「ノエちゃんの演技がとっても自然ですごいな、と思いました。私の好きなシーンは森の中を歩いてるシーンと妖精の手紙を書くシーン」と語った。これに対し、ノエは「森の中のシーンは面白いけど、石とかがあって大変だった…」と撮影の様子を明かしてくれた。そして、まやちゃんは、かつてマイケル・ジャクソンも歌った「ママがサンタにキッスした」を英語バージョンで披露!まやちゃんの歌声に諏訪監督は「素晴らしい。僕は本当はミュージカルが大好きで、いつかミュージカル映画を撮りたいと思ってるんです。そのときはぜひ!」と壇上で早くもまやちゃんにオファーを出していた。さらに、来年に向けての目標を尋ねられたノエとまやちゃん。ノエは「今年はカンヌに行ってすごく楽しかった。来年はベルリンの映画祭に行きたい」と目標を掲げた。まやちゃんは「キャンペーンでいろんなところに回った1年でした。来年ももう一度キャンペーンを頑張って、みなさんに『ありがとうございます』と言いたい」と語り会場の大人たちを唸らせた。『ユキとニナ』は2010年1月23日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開。■関連作品:ユキとニナ 2010年1月23日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開■関連記事:主演ノエ・サンピ&諏訪敦彦監督舞台挨拶付き『ユキとニナ』試写会に5組10名様ご招待女優選びは“直感”!『ユキとニナ』諏訪敦彦×イポリット・ジラルド記者会見モデルの雅姫らが審査員に!『ユキとニナ』お手紙コンクール開催【カンヌ国際映画祭】日仏の国境越え、2つの才能が描く“家族”『ユキとニナ』会見【カンヌ現地レポ 03】監督週間も開幕コッポラ&ヴィンセント・ギャロに喝采!
2009年12月23日国際的に高い評価を浴びる諏訪敦彦監督とフランスの名優、イポリット・ジラルドが5年におよぶ親交を経て合同で製作した『ユキとニナ』が来年1月に公開を迎える。これに先立ちフランスよりジラルド監督が来日し、11月14日(土)に東京日仏学院にて諏訪監督と共に記者会見に臨んだ。本作の撮影に関して、あえて役割分担をせずに撮影を進めたという2人。ジラルド監督は「ひとつの“賭け”をしたと思っています。どんな映画になるか分からないで、 取り組んだのですから。“つくること”によって“つくる方法”を学んでいったと思います」と説明した。映画では、フランス人の父と日本人の母を持つ少女・ユキが、両親の離婚をやめさせようと親友のニナと共に奮戦する姿が描かれる。ユキ役のノエ・サンピについてジラルド監督が「(日仏の親がいるなど)様々な条件に合うキャストをパリで見つけるのは非常に難しいことでした。私はノエ・サンピを選ぶことに複雑な気持ちでしたが、結果的には良かったと思っています。諏訪さんの直感ですね」と言えば、諏訪監督は「映画作りにおいて、大きな賭けは俳優を選ぶときです。ノエの顔から受ける印象がとても残ったのです。初めて演技をするので、どうなるか分からなかったのですが、私の直感は正しかったと思います。彼女には惹きつけるものがあります。ノエからたくさんのことを教えられ、成長できたと思います」と自らの決断に満足そうな表情を浮かべ、小さな主演女優を称えた。そして、今回の共作についてそれぞれ、「発想は、一人でするものではありません。様々な人が参加することで、映画が成長していきます。私が想像もしなかった形の映画になりました。一人だと(気持ちは)楽ですが、到達できないこともあります。これからも共同でものを作ることをしたいと思っています」(諏訪監督)、「私が発見したことのひとつは、映画は脚本作り、撮影、編集、ミキシングというように長いプロセスによってできているということです。映画には、より自然で人間のルーツに関わる部分や、人間の奥底にあるものが出てくるのだと思います」(ジラルド監督)とその意義を語ってくれた。『ユキとニナ』は2010年1月23日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開。■関連作品:ユキとニナ 2010年1月23日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開■関連記事:モデルの雅姫らが審査員に!『ユキとニナ』お手紙コンクール開催【カンヌ国際映画祭】日仏の国境越え、2つの才能が描く“家族”『ユキとニナ』会見【カンヌ現地レポ 03】監督週間も開幕コッポラ&ヴィンセント・ギャロに喝采!
2009年11月16日ヨーロッパで注目を浴びる諏訪敦彦監督とフランスの名優イポリット・ジラルドが手を組み共同監督作品として完成させ、今年のカンヌ国際映画祭でも高い評価を受けた『ユキとニナ』。本作の公開を記念して、家族、友達、恋人など大切な人へのメッセージを手紙に託す「お手紙コンクール」を実施。審査員として諏訪監督を始め、審査員にはデザイナーおよびモデルとして活躍し、そのライフスタイルが同世代の女性から絶大な支持を受ける雅姫、国内外で活躍中の絵本作家・いせひでこが参加する。両親の離婚に直面した9歳の少女・ユキとニナの心の揺れ、家族、親子、夫婦のつながりを優しく丁寧に描き出した本作。撮影前には、ユキ役のノエ・サンピとニナ役のアリエル・ムーテル、日本にいる諏訪監督との間で手紙のやり取りがなされ、そこで綴られた彼女たちの気持ちは監督の手で、台本に反映されていったという。今回、応募先着の130名様にはクレールフォンテーヌ社製、カラフルでまん丸なPOLLENメッセージカードをプレゼント!審査員による審査結果の発表は1月中下旬予定。また、メッセージカードは映画の公開期間中、恵比寿ガーデンシネマのロビーに展示されるとのこと。『ユキとニナ』は2010年新春より、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。※お手紙コンクールの詳細は『ユキとニナ』公式サイトにて。『ユキとニナ』公式サイト■関連作品:ユキとニナ 2010年新春、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開■関連記事:【カンヌ国際映画祭】日仏の国境越え、2つの才能が描く“家族”『ユキとニナ』会見【カンヌ現地レポ 03】監督週間も開幕コッポラ&ヴィンセント・ギャロに喝采!
2009年11月11日