平成2年に復活して以来、恒例となった東京・歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」。1990年、ともに30代だった十八世中村勘三郎と十世坂東三津五郎が主軸となり、若い俳優たちで創り上げた盛夏の歌舞伎興行だ。今年は勘三郎の長男・中村勘九郎と次男・中村七之助、三津五郎の長男・坂東巳之助が父たちの後を継ぎ、奮闘する。八月納涼歌舞伎 チケット情報「歌舞伎興行の無かった月に新しく創って、それを定着させるのは本当に大変なこと。子どもの頃から出させてもらって僕たちにとっても宝物のような興行です」と勘九郎。一部の『棒しばり』では次郎冠者をやる。大正時代、踊りの名手六代目菊五郎と七代目三津五郎が踊りの要である手を使わずに踊る趣向がうけ、その後勘三郎と三津五郎のふたりで度々上演され名コンビと博された。勘九郎は「巳之助くんとはいつか絶対やりたいと思っていましたが、こんなに早く叶うとは。やれる喜びと同時に、(父達がいない)悔しさもあります。大変思い出深い役なのでしっかり踊りたい」と気を引き締める。太郎冠者を勤める巳之助は「以前、父と1回やらせていただいた事があります。踊りは下半身が基礎ですから。本当に踊りが上手いと、下半身さえ動けば(手が使えなくても)上半身は勝手についてくると父もよく申しておりました」と思い出を語る。七之助は日本版“シンデレラ”と言われている『おちくぼ物語』で継母たちにいじめられながらも貴公子との恋を成就させる美しい姫役に。「一番楽しみなのは隼人くんとやることですね。かつて納涼では僕が一番若かったのに、ついにこういう時期が来たかと。お話は分かりやすいですし、最後がきれいに終わらないところが歌舞伎らしくていいですよ」。また、二部の『京人形』では京人形の精をやる。「操られているわけでもないし、人形振りとも違うので、自分なりに調べたりしています」と意欲を見せる。彫刻の名工・甚五郎は勘九郎が勤める。二部はもうひとつ『逆櫓』を上演し、勘九郎が畠山重忠に挑戦する。第三部の『芋掘長者』はしばらく上演が途絶えていたのを、十世三津五郎が振付けし直し、2005年の勘三郎襲名披露興行で45年ぶりに復活上演したもの。主人公の藤五郎を中村橋之助、その友達治六郎を巳之助の配役。「父が復活して世に出した作品を、今回は橋之助のお兄さんが上演してくださる。自分たち以外の別の役者の方にも演じてもらえることが息子として単純に嬉しいですね」と巳之助は言う。同じく三部の『祇園恋づくし』は4月に亡くなった中村小山三の遺言になったと話す勘九郎。「3月にお見舞いに行ったら、顔を見た途端『今度の八月、これやんなさいよ』って言ってたんです」。納涼歌舞伎への思いを勘九郎はこう話す。「苦しい思いも好きな思いも経験させてもらいました。父たちの精神を引き継いで、来年、再来年へと続けていきたいと思っています」。公演は8月6日(木)から東京・歌舞伎座にて上演。
2015年07月24日東京都千代田区皇居北の丸公園の千鳥ヶ淵で7月13日、参加者がボートからお濠に灯ろうを浮かべ、夏の一夜を楽しむ「千代田区納涼の夕べ」が開催される。○約700個もの灯りが水面を漂う会場となる皇居北の丸公園の西側に広がる千鳥ヶ淵で毎年開催される同イベントでは、夏の夕暮れから夜にかけておよそ700個もの灯ろうのほのかな光が浮かび上がる。今年からLEDボールが水辺に加わるとのこと。ボート乗船者の募集はすでに締め切られたが、見学は無料。18時45分頃から乗船が始まり、19:00頃にセレモニーを開始、19:40頃に下船が終了となる。主催の千代田区観光協会は、「観覧場所は狭いですが、注意しながら多くの皆さんに楽しんでいただきたいです」とコメントしている。
2015年07月09日東京都葛飾区の葛飾区柴又野球場(江戸川河川敷)で7月21日、「平成27年度葛飾納涼花火大会」が開催される。荒天時は翌日に順延される。○カラフルな花火が見どころ今年で49回目を迎える同イベントでは、葛飾区の花である「花しょうぶ」をイメージした花火や、ひとつの花火が5色に変化する「牡丹花火」など、約1万3,000発が打ち上げられる。さらに、下町の祭りを再現した音と光が奏でる「ドレミ花火」や、江戸時代から伝わる日本固有の花火「和火(わび)」、再現が難しいといわれるパステルカラーの「パステルスターマイン」、リング型花火が回転するような「ぐるぐる花火」、パステルカラーが現れては消える「イルミネーション」などの花火も披露される。フィナーレには、眩しいほどの光に包まれる「大空中ナイアガラ」など、同イベントならではの趣向を凝らした花火を見ることができる。また、同イベントは観覧席から打ち上げ場所までの距離が近く、臨場感あふれる花火が楽しめるとのこと。打ち上げ時間は、19時20分から20時20分までとなる。
2015年07月06日ビールがおいしいこれからの季節、納涼会やバーベキュー大会など、仕事関係でお酒を飲む機会も増えると思いますが、飲み会でのマナーはきちんと押さえられていますか? (c)TAGSTOCK2 - Fotolia.com難しいことは抜きにして楽しくコミュニケーションをとりたい場面だからこそ、周囲の人が気持ちよく過ごせるように、さりげない気配りができるステキな女性でありたいですね。飲み会でのポイントをもう一度おさらいしてみましょう。■席次の基本は奥が上席、入り口近くが末席飲み会で座る席は、一般的には奥側が立場が上の人の席になります。参加メンバーの中で自分の立場が一番低い場合は入り口に近い席に座り、運ばれてきたお皿を配ったり、料理をとりわけたり、注文をとったりといった役割を率先的にこなしましょう。自分が幹事でなくても積極的にそういった役割を引き受けると周りからも好印象です。和室の場合は、「入り口から遠い」以外に、「床の間の前」や「掛け軸のあるところ」、「壁側」、「外の景色が眺められる」などの席が上席の目安になります。■お酒が苦手でも乾杯はつきあいましょう最近はお酒がまったく飲めないという人も増えているようですが、お酒が飲めなくても1杯めの乾杯はお酒でしたいものです。ひと口飲んでソフトドリンクに変えるのもOKですし、ひと口も飲めない場合は飲む真似だけでも問題ありません。■お酌はひと声かけてから相手のグラスの中身が減ってきたらお酌をしたいものですが、時間がたったお酒と新しいお酒が混ざるのを気にする人もいるので、前のお酒が残っているのにどんどん注ぎたすのはNG。「次は何を飲みますか」「もう1杯いかがですか」とひと声かけてみましょう。自分がお酒を勧められたら、グラスに残っているお酒はすべて飲みほしてからお酌をしてもらうのが理想的です。飲めない場合は「ありがとうございます。せっかくですがまだ大丈夫です」と笑顔で断ればOK。お酒によって注ぎ方と受け方が違ってくるので、以下を参考にしてください。■お酒の種類で注ぎ方や受け方も違います注ぎ方:右手でビンを持ち、左手を下からそえる形。最初は勢いよく、ほどよく泡がたったらゆっくりと注ぐ。ラベルを上にして持つと見た目が美しい。受け方:最初はグラスをかたむけ、ほどよく泡がたったらグラスを立てる。注ぎ方:徳利の真ん中付近を右手で持ち、下から左手をそえる。徳利の首を持つのはNG。注ぐ際、杯に触れないように注意。受け方:右手で杯を持ち、杯の底に左手をそえて胸元くらいの高さで持つ。注ぎ方:ワインボトルを右手のみで持ち、グラスの3分の1ほど注ぐ。受け方:グラスに手を触れず、卓に置いた状態で注いでもらう。飲み会の席ですから、仕事の話はほどほどにして、普段はなかなか話す機会のないプライベートな話などもして和やかに周囲と打ち解けたいですね。ただし、酔った勢いでうっかり失礼なことを言ったり、思わぬ失態をおかさないよう、飲み過ぎには注意しましょう。
2014年07月03日6月28日、東京・歌舞伎座新開場柿葺落「八月納涼歌舞伎」に出演する坂東三津五郎、中村福助、中村扇雀、中村橋之助、坂東彌十郎、中村勘九郎、中村七之助が揃いの浴衣に身を包み、歌舞伎座タワー5階の屋上庭園で制作発表会見を行った。歌舞伎座の建替え前は8月の恒例となっていた「納涼歌舞伎」。新しく開場した歌舞伎座で4年ぶりに復活する。三津五郎は「この納涼歌舞伎を引っ張ってくれた中村屋(勘三郎)は新しい歌舞伎座での納涼歌舞伎を楽しみにしていました。残念なことにそれは叶いませんでしたが、彼のいない穴を感じさせないよう、ここにいる7人で力を合わせて、一生懸命盛り上げていきます。どうぞご声援のほどよろしくお願いします」と挨拶。続けて福助が、「我々にとって、とても大切な興行です。勘三郎の兄さんも上から力を貸してくれることと思います。勘九郎と七之助が中村屋代表で力をいっぱい出してくれるでしょう。心の中では兄さんと一緒に勤めていきたいと思います」とコメントした。また、扇雀、橋之助、彌十郎もそれぞれ次のように語った。「まさか自分が『狐狸狐狸ばなし』の伊之助をやるとは夢にも思わなかった。新しい歌舞伎座で前へ前へと進んでいく私たちの姿をみなさんにお見せしたい」(扇雀)、「先輩方の情熱を間近でみて、芝居の面白さ、作り方を見てきました。その熱い思いを継いでいくのが、僕たちの使命であり、中村屋の兄貴への恩返しだと思っています」(橋之助)、「中村屋がいつも、“俺たちチームだから”と言ってました。中村屋が見ていたらどう思うか、OKサインもらえるかなって思いながら、今後は観客のみなさまからOKサインをいただけるよう懸命に勤めたい」(彌十郎)。勘三郎への想いを込めて意気込みを語る出演者たち。それを受けて勘三郎の息子である勘九郎と七之助は「納涼歌舞伎は父が楽しみにしていた公演です。いろんなものをやりたいという企画が本当に進んでおりました。今回は残念なことになってしまいましたが、父が歌舞伎座で一番最初に踊りたかった演目であろう、『鏡獅子』を七之助と交代で踊らせていただき、ほんとうに幸せです。父の意思と魂を引き継いで一生懸命勤めたいと思います」(勘九郎)、「みなさまがおっしゃってくださった想いは、空の上で父も喜んでいると思います。そして出られない悔しさもいっぱいだと思います。私もチームの一員として戦力になれるように勤めてまいります」(七之助)と話していた。公演は8月2日(金)から24日(土)まで、東京・歌舞伎座にて。チケットは7月12日(金)より一般発売開始。なお、チケットぴあではプレリザーブ先行を7月4日(木) 11:00より7月10日(水) 11:00まで受付。
2013年07月04日「納涼ビアガーデン」の開催時間は、平日・土曜日が17:00から20:30までの3時間30分、日曜日が15:30から20:30までの5時間で、ラストオーダーは20:00となっている。生ビールが1杯400円とリーズナブルな価格が特徴。おつまみも焼きそば、焼き鳥、たこ焼き、枝豆、唐揚げなどビアガーデンの定番のメニューをはじめ、ジンギスカンなど豊富な品揃え。8月2日に始まり、例年通りにぎわいを見せている。JR函館駅1階の「お土産POっPO」、「@カフェステーション」の2店舗では、お得なおつまみサービス券付き生ビール券(1杯券5枚つづり)を2,000円で販売。当日でも購入が可能だ。JR函館駅は、駅弁も充実している。「納涼ビアガーデン」の共催者であるジェイ・アールはこだて開発が販売する駅弁だけでも「鰊みがき弁当」「いくら醤油漬け弁当」「かに寿し弁当」「ほたてめし」「つぶ貝弁当」「函館幕の内」「季節の釜めし」「豚とんとん」「北の家族弁当」「青函トンネル弁当」「蝦夷ちらし」「うにいくら弁当」「北の駅弁屋さん」「ひらめ一押鮨」と、豊富。駅弁ファンならずとも、うなるラインアップだ。さて、「納涼ビアガーデン」ではイベントも用意されている。生バンドの演奏や「北海道日本ハムファィターズ」の試合の大型テレビ中継など、多数。スケジュールはナイター中継が17日(土)・23日(木)・30日(木)、生バンド演奏が12日(日)・16日(木)・24日(金)・26日(日)。18日(土)・20(月)・21日(火)には「津軽三味線」のライブも予定されている。また、17日(金)・23日(木)に行われる豪華な景品が当たる「チャリティ抽選会」では募金が全額函館市に寄付される。なお、「納涼ビアガーデン」、イベントともに、都合により、予告なく中止になる場合があるので注意が必要だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月10日今年35年を迎え、鹿児島県錦江湾の夏の風物詩として親しまれている「桜島納涼観光船」が7月21日から運航を開始する。鹿児島市内から鹿児島のシンボル・桜島へ渡る「桜島フェリー」。24時間運航で、地元の人には欠かせない基幹交通手段となっている。この「桜島フェリー」が7月21日(土)~9月2日(日)まで毎夜7時、鹿児島本港フェリーターミナルから出航し、夕景が美しい桜島大正溶岩原や沖小島、古里温泉郷などを間近に見ながら約2時間かけて錦江湾内を遊覧する「桜島納涼観光船」に様変わりする。「桜島納涼観光船」に使用されるのは昨年3月に就航したエコシップの「サクラエンジェル」で、1階から4階までエレベーターで移動できるバリアフリーシップでもある。乗り場は鹿児島港桜島フェリーターミナル、乗船開始は午後6時30分、午後7時に出航する。10分ほど走ると、目の前には夕日に染まった桜島の溶岩原が広がり、振り返ると鹿児島の市街地の夜景が眺望できる。船上では、涼しい夜風に当たりながら、鹿児島市街の夜景や、毎夜50発打ち上げられる大迫力の水中花火を見ることができ、気分も爽快(そうかい)に。さらに船内では、2階で土曜日、日曜日にライブやヒーローショーなど「ステージショー」が開催されるほか、霧島錦江湾国立公園の誕生を記念した「錦江湾○×クイズ大会」や、優秀者に焼酎「桜島」が当たる「大声コンテスト」、毎日1名にiPod shuffleほか、平川動物園ペア入園券、かごしま水族館ペア入館券、イルカのぬいぐるみが当たる「お楽しみ抽選会」、貼(は)り絵アートなどイベントも盛りだくさん。また、飲食は1階に「フードワゴンコーナー」、3階にうどん・そばの「やぶ金」、さらに最上階の4階屋上デッキにある「ホテル・ユニオン」運営による洋上ビアガーデンでは、冷え冷えの生ビールや黒豚や黒毛和牛、海鮮食材などを地元食材使った料理のほか、手軽なつまみも充実。美味しい料理に舌鼓を打ちながら錦江湾クルージングを楽しめるのもうれしい。なお、料金は大人(中学生以上)が1,000円、小児(1歳以上小学生まで)は500円、ファミリー乗船券(4名まで、うち大人2名まで)2,400円。8月13日~15日は運休。8月25日の「かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会」開催日には2隻出港を計画している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日