電子書店パピレスが運営し、コミックから小説、実用書、雑誌、グラビアと幅広いジャンルの電子書籍を取りそろえている電子貸本サイト「Renta!」。特にコミックは、少年漫画、少女漫画、ティーンズラブ、レディース、青年漫画、4コマ、萌え、サブカル、ボーイズラブなど最も豊富なラインナップを誇っているが、今回はその中からティーンズラブコミックの12月の月間ランキング上位作品をピックアップして紹介していこう。○嘘!アイツが私の旦那様!?~目覚めたら10年後の未来宮越和草 urocoの『嘘!アイツが私の旦那様!?~目覚めたら10年後の未来』は、17歳の高校二年生“はるか”のタイムスリップ物語。ある日、幼なじみの“健也”に背中を押され、憧れの同級生@@@に告白しに行こうと思った矢先、階段から落ちてタイプスリップ。気づいてみればそこは10年後の世界。なんと結婚していたのはケンカばかりしていた健也だった……。書き下ろし連載作品で、毎月1話づつの展開で全27ページの仕様。どうなるんだ、この先は! と3話目にしてやきもきさせるのは、著者、宮越和/urocoの手腕というべきか。気持ちは処女なのに、身体はしっかり経験済み、納得イカズとも身体はイク、という摩訶不思議な、複雑な乙女心の主人公"はるか"。現実の17歳の世界に戻るのか、"健也"との結婚生活or恋の行方は? いやしかしもしかすると10年後が現実世界なのかも? ティーンズラブ的なアダルト描写も見事だが、純粋に"はるか"の未来が気になってしまう、そんなコミックだ。○えろ◆めるへん 人魚姫ティーンズラブをはじめボーイズラブなど月3本ほどの連載を抱える売れっ子、高野弓の『えろ◆めるへん 人魚姫』は、『えろ◆めるへんあしながおじさん』や『えろ◆めるへんシンデレラ』、『えろ◆めるへんラプンツェル』など、さまざまなティーンズラブ作家の手による“えろ◆めるへん”シリーズの最新刊。今回のテーマは人魚を扱った、ずばりファンタジー&メルヘン。まだ未熟な人魚であるロッテはある年齢に達しようやく外海へ出ることができた。しかし嵐の中、座礁した瀕死の王子アベルを助けてしまった。偶然出会う、悪魔J(ジェイ)のススメで、自身の声と引き換えに人間の身体を手に入れたロッテであったが、生きるために"清気"を摂り続けなければならない……アベルに恋心を抱きつつも、肉欲に溺れるロッテの物語。生きるために“清気”を摂り続けるという設定故の、冒頭より立て続けに続く激しいエロシーンが印象的。物語がどこへ行くのかと気にしつつも、またエロ、という展開で、読者をがんがん引っ張って行く……これがティーンズラブ。○夜伽執事 レイ編夜伽執事とは、とある上流階級の娘に男を喜ばせる夜の作法を教え込むのがその仕事。『夜伽執事』として好評を博した"夜伽執事ハトリ"(全5巻)のストーリーに続いて、今回の主役は鷲羽崎(わしゅうざき)家にやってきた一流の夜伽執事とされるレイ。主である鷲羽崎の願いは、娘の夜凪(やなぎ)を孕ませてほしいというもの。その言葉に驚きつつも、夜凪の本当の思いをも鑑み、夜伽執事としての仕事を全うしていく……。養子であるはずの夜凪を、主はなぜ迎え入れられないのか、驚きの展開もありつつ、物語はどんどん進行していくという内容。著者の晴山晴緒は、『えろ◆めるへんラプンツェル』や『桜の木の下にはケダモノ男子が埋まってる!?』など美しい筆致で人気を博している人物。あくまでもティーン向けということで稚拙なラブシーンではありつつも、その絵柄と急ピッチなシーン展開で読み応えあり。5位は宮越和草 urocoの『吸血愛人~禁断の交わり』、7位は村上みちこの『スーツを着た悪魔』、10位はユカの『官能小説家は乙女にささやく』などがランクインしている。なお12月のティーンズラブコミックランキングは以下の通り。(文:大口八太郎)
2013年12月26日ワールドは12月7日、スタイリスト百々千晴がディレクターを務めるウィメンズブランド「ジンジャーエール(GINGER ALE)」の1日限定ショップを代官山T-SITE蔦屋書店ガーデンギャラリーにオープンする。今回の限定店舗では、シューズブランド「ハルタ(HARUTA)」とのコラボローファーの新色を先行販売する他、コート、アウターを始めとするブランドのフルラインアップをそろえる。ジンジャーエールは今シーズンよりスタート。今年9月にはルミネ新宿ルミネ2に1号店をオープンした。
2013年12月04日人気急上昇中の若手実力派、木南晴夏が初の長編映画に主演した。新米学芸員(木南晴夏)と創作意欲を失った余命わずかな芸術家(ミッキー・カーチス)が、古い懐中時計に秘められた恋の物語を紐解いていくことで止まっていたそれぞれの時間が再びを動きだす心温まる物語。初挑戦へのプレッシャーや女優としての今後についてインタビューをした。■今回の役柄について教えてください。私が演じた涼香という役は自分でもびっくりするくらい、自然に演技に入り込むことができました。普段の私と涼香の境目がなくて、カットがかかってもあんまり変わらないから周りの方も驚いていました (笑)。■長編作品初主演というプレッシャーはありましたか? プレッシャーはありましたが、ミッキー・カーチスさんに色々な面で助けていただきました。ミッキーさんは不思議な魅力を持っている方で、自分が不安に思っていてもミッキーさんを見たら安心できるんですよ。撮影が長引いて疲れていても“役者は待つのが仕事だから”って、キャスト・スタッフのみんなを引っ張っていただいて、全ての面でサポートしていていただいていたように思います。■金子監督の印象はいかがでしたか? スタッフさんに対してもキャストに対しても真摯に対応してくれる、とても愛がある監督さんだと感じました。■初共演であるミッキー・カーチスさんの印象はいかがでしたか? お会いする前は、目上の方だし二人の芝居が多いので緊張もあったのですが、実際はすごくお茶目で可愛らしい方でした。今回、ほぼ自前の衣装で出演されているんです!行人さんの雰囲気にもピッタリで凄くおしゃれですよね! ■現場の雰囲気はいかがでしたか? ミッキーさんが現場の雰囲気を作ってくださって、皆さんと打ち解けるのにも時間がかからず、すぐに仲良くなれて本当に楽しい現場でした。オフの日もみんなでうどんを食べに行ったり、喫茶店に行ったり、一緒にいましたね。■撮影で苦労したことはどんなことですか? 苦労というほどではありませんが、制服を着たことですね。本当に恥ずかしくて! 24歳の時にも着る機会があったのですが、26歳でまた着るとは思いませんでした。周りのスタッフさんは“全然、問題ないよ! ”ってフォローしてくれたんですが、とにかく恥かしくて…(笑)。■香川オールロケ作品ということですが、香川県の印象はいかがですか? 高松市内は都会ですが、一歩外へ出ると山と海が共存していて凄く過ごしやすい場所でした。地元の方の協力も凄くて、サポータークラブができていて驚きました。皆さんとても親切でした。それと、うどん県ということで映画の中でもうどんを食べていますが、私自身もうどんが大好きなんです。香川は今回で2回目だったんですが、初めてプライベートで言った時もうどん巡りをしたくらい。今回も絶対うどんを食べようと決めていて、合計で6軒は回りました(笑)。■木南さん演じる涼香は学芸員ですが、木南さん自身はアート・美術に興味はありますか? 美術館やギャラリーに行ったりしますね。どちらかというと近代的な作品が好きです。でもこの作品でアートのイメージが少し変わりました。■役者として大切にしていることはありますか? 相手のセリフに対してのリアクションを大切にしています。だから、相手のセリフはあまり覚えないようにしています。そうしないと新鮮なリアクションができないので。私、無器用なんです(笑)。■目標にしている女優さんはいらっしゃいますか? 樹木希林さんです。どんな役でも自分のものにしているので、すごく憧れていると同時に目標にしています。■女優としてのターニングポイントになった作品はありますか? 『20世紀少年』ですね。あの作品を見てくださった方が多くて、“『20世紀少年』を見て決めたよ”とおっしゃってくれる監督さんもいたくらいです。■木南さんの理想の男性像はどういった方ですか? 最近気づいたのですが、少年っぽい人がタイプですね。そう考えるとミッキーさんが当てはまるかも(笑)。お茶目で、可愛らしい人が理想です。■最後になりますが見どころをお願いします。私はこの映画の“これまでとこれからの時間をあなたに捧げます”という台詞が大好きなのですが、“自分はこれからの時間を誰とどう過ごしていきたいのか”ということを改めて考えさせられました。琴電でのクライマックスシーンが一番の見どころですが、ラストに向かって涼香やミッキーさん演じる安藤行人がどんどん変わっていく姿を是非、見て欲しいです。■作品情報『百年の時計』 公式サイト 5月25日よりテアトル新宿にてロードショー、ほか全国順次公開(c)さぬき地産映画製作委員会/真鍋康正 小松尭 大久保一彦 金子修介 金丸雄一
2013年04月30日淀川長治さんと言えば「さよなら、さよなら、さよなら」水野晴郎さんと言えば「いやー、映画って本当にいいもんですね~」という決めゼリフが必ず出たものですが、お二人とも亡くなってしまい、今、テレビには老若男女が知っている映画解説者という人が存在しないですよね。ということは、水野晴郎さんは、日本の放送史上最後のメジャーな映画解説者と呼べるかもしれません。晩年はバラエティー番組でトリッキーなキャラクターをイジられたり、B級映画界の金字塔とも呼べる「シベリア超特急」シリーズで監督デビューしたりと才能をいかんなく発揮されていた水野晴郎さんですが、やはり彼の本職は何と言っても映画解説。しかし映画の本編はDVD化されて、時を越えても支持されるのに対し、映画解説はその時代にのみ有効なのか、もはや過去のVTRを観る機会がなくなってしまいました。うーん、もう見られないものだとすれば、もう一度あの映画解説を見たい気もするなーと思っていたら、なんと、水野晴郎さんの映画解説だけを100本も集めたDVD『水野晴郎 名画100解説』が7月17日に発売されたらしい。販売元のエースデュースさんに話を聞いてみました。そもそもどうして映画解説だけのDVDを出そうと思ったんですか?「弊社はもともと水野監督の『シベリア超特急』を作品化していたこともあり、追悼の意味を込めて発売することになりました」映画解説者の優劣というのは素人目には分かりづらいですが、水野さんの解説者と魅力は?「水野さんならではのゆったりとした聞き心地の良い語り口、名シーンが思い浮かぶようなシーンの解説、監督やヒロインを思い入れたっぷりに紹介する、などが魅力かと思います」(同)確かに映画に対する愛はただならぬほど感じる人ですよね。低予算のB級映画と言われることも多い「シベ超」を見ても、映画としてあと一歩な点は多々あれど、それをカバーする愛や勢いを感じます。わがコブス横丁も、ネット界のシベ超を目指したいところですが、100本もの解説の中でも、これは名解説中の名解説と呼べるものはありますか?「そうですねー、以下の3本ですかねー」■『西部戦線異状なし』……「これぞ名作の1本」と解説■『我等の生涯の最良の年』……水野さんが生涯で一番好きだと話していた■『荒野の決闘』……最後の決闘シーンの解説は素晴らしいですどれもこれも古い時代の名作が並びますね。水野さんの趣向が透けて見えるようです。もちろん、1解説ごとにチャプターが分かれているので、水野さんの解説を見終わった後に本編の映画を見るという『一人金曜ロードショーごっこ』もできます。この夏休み、空調の効いた部屋で名解説と名画ざんまいも良いですね。いやー、映画って本当にいいもんですね。(梅田カズヒコ/プレスラボ)【関連リンク】映画の放邦題って、どうやって付けてるの?秀逸な邦題。いったい誰が付けているんでしょう『トランスフォーマー/リベンジ』ワールド・プレミアに潜入!叶姉妹がコブス横丁に!!それだけでご飯何杯も食えます
2009年07月31日