KADOKAWA メディアファクトリーは3月27日、『愛の哲学』(柴門ふみ 著/税別1,400円)を発売した。著者は、漫画家・エッセイストの柴門ふみさん。柴門さんは、若者たちの恋愛をテーマにして『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』『同窓生―人は、三度、恋をする―』など多くの作品を発表している。それらの作品作りを支えていたのは、柴門さんがお茶の水女子大学の哲学科で学んだ哲学の知識なんだとか。「理性では解決できない人を動かす圧倒的な力、それは愛という不可思議な感情。そしてそれを解き明かすのは『愛の哲学』だった。複雑に絡まりあう人間関係のトラブルは愛の哲学で解決できる」(同書紹介文より)。内容は、「なぜ今、哲学なのか」「年齢別 出会う言葉」「私が出会った哲学の言葉」「特別対談 羽入佐和子×柴門ふみ『なぜ哲学を学ぼうと思ったのですか?』」。愛の正体を読み解くことで、「なぜ、大好きな人に大好きな気持ちが伝わらないのか」「なぜ、あの人といると不愉快な気持ちになるのか」など、気になる人の気持ちが見えてくるという。
2015年04月02日●デビュー当時から変わらない職業観同世代の女優の中でも、ひときわ異彩を放っているのが今年成人を迎えたばかりの二階堂ふみ。2009年に『ガマの油』でスクリーンデビューを飾って以降、毎年数本の映画に出演しているが、特に昨年は『ほとりの朔子』『私の男』『渇き。』『日々ロック』とそれまででは最多となる4作に出演するなど、周囲からの期待と注目は年々高まっている。そんな彼女にとって今年初めて公開される出演作が、大阪・味園を舞台に描かれる『味園ユニバース』(2月14日公開)。二階堂演じるバンドマネージャー・カスミは、記憶を失った男(関ジャニ∞・渋谷すばる)との出会いを通じて、ある変化を感じはじめる。果たして、二階堂自身にとっての「変化」とは? 本人取材でその一面を垣間見ることができた。その証言者の一人となるのが、同作でメガホンを取った山下敦弘監督。同作の舞台あいさつで「沖縄からわざわざ会いに来てくれて」と今から6年前の出会いをうれしそうに振り返っていた山下監督。昨年、共通の知人の結婚式で2人は再会を果たした。その二次会で、二階堂は「ずっと山下さんの隣で営業していました(笑)」と猛烈アプローチ。同作の出演が決まったのは、そんなきっかけだった。このことについて、二階堂は「一緒にやりたい方は全力で行きます。園(子温)さんがおっしゃっていたんですけど、当たり前のことだと。『その人の現場に行きたい』という監督に対してのアプローチは、誰かを通してやるんじゃなくて、自分でやるのが当たり前のことだと思います」と話す。「私にとっては普通でした」とデビュー当時から変わらないことだそうだが、山下監督の目にも6年前の二階堂は「すごく一生懸命」と映っていた。女優としての変化は予想を上回り、「すごい女優。いろんな引き出しを持っている」「がんばっている姿に感動した」と心技両面の成長を肌で感じたという山下監督。二階堂演じるカスミは、大阪生まれの関西弁であることから、山下監督は「すごく苦労したと思う」と想像していたが、本人にとっては演じること自体が「全部、難しい」と受け止めている。そして、「もちろん、関西弁は難しかったですし、でもそれは標準語が簡単とかそういうことではありません。キャラクターへのアプローチの1つのもの」と冷静に捉える一方、「大阪の人が聞いた時に違和感があったら説得力に欠けてしまうので、そうならないように取り組まなければいけないなとは思いました」という覚悟も。全編大阪ロケで、関西弁が飛び交う現場の雰囲気も”役の説得力”の手助けとなったという。●人生で最も大切なものは?今回の取材は、完成披露舞台あいさつ後に行われた。その日の二階堂は昼のイベントに出席し、夕方からの舞台あいさつ前後には同作の取材。現在放送中のドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)も撮影中のため、相当多忙な日々を送っていると思われるが、「そこは大丈夫です」と語る。「忙しいことはいいことだと思いますし。特別自分が忙しいとは…」と本人にとっては大きな問題ではないようで、「作品に入ってバタバタしたりすることはありますけど、終わったらゆっくりする時間もあります」とリラックスした表情を見せる。映画やドラマの撮影に追われていたことから現役での受験は断念。一浪してまで大学にこだわる芸能人は珍しいが、「入ってみないと分からない場所だったので、それで挑戦してみようかと」という思いによる決断だった。大学に進学してよかったことを聞いたところ、「今はまだ在学中なので、それを客観的に考えられるようになるのは、卒業してからだと思います。しばらく時が過ぎ去ってから」。「その時、その時で全力で取り組まないといけないことばかりなので、そういうふうに見つめ直す時間もあまりありません。それはどの作品に入る時にも言えることなんですが、目の前にあることをただ自分の出せる限りの力で取り組むしかないと思っています」と力強い言葉を残した。2011年の第68回ヴェネツィア国際映画祭で、新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を染谷将太と共に受賞(『ヒミズ』)した二階堂。その後も、数々の映画賞でその名が上がり、昨年の功績が認められて第39回エランドール賞新人賞、そして、第38回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞(『私の男』)するなど、今では映画界に欠かせない存在となっている。このことについて「うれしいことなのでそれはありがたくいただいて、そういう時はこれからも頑張っていこうという気持ちになります」と素直に喜びながら、「でもそこを意識して作品を取り組んでいるということはありません」と付け加える。「年々、楽しいことが増えていっています。2014年も楽しかったですけど、今年ももっと楽しい良い年にしたいなと思っています。去年は目の前にあることをひたすらやっていました。今年もそういう年になるんじゃないかなと思います」と仕事の向き合い方に変化はないようだが、その言葉からは充実ぶりがにじみ出ている。『味園ユニバース』には、カスミが大切なものを指の本数で表すシーンがある。今の二階堂は、果たして何本の指を立てるのか。「私はカスミとは違って、数え切れないくらいいっぱいあるなと思います(笑)」と数を明かすことはなかったが、その中での一番大切なものを聞いたところ、真っ先にこう答えた。「今も、これまでも、そしてこれからもずっと。一番大切なのは支えてくれている人たちです」。(C)2015「味園ユニバース」製作委員会■プロフィール二階堂ふみ1994年9月21日生まれ。沖縄県出身。12歳の時「沖縄美少女図鑑」に掲載された写真がきっかけとなりスカウトされる。役所広司の初監督作品『ガマの油』(09)でスクリーンデビュー。2011年『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演。そのほかの出演作に『ヒミズ』(11)、『指輪をはめたい』(11)、『悪の教典』(12)、『脳男』(13)、『地獄でなぜ悪い』(13)、『四十九日のレシピ』(13)、『ほとりの朔子』(13)、『私の男』(14)、『渇き。』(14)、『日々ロック』(14)など。今年は『味園ユニバース』のほか、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(4月4日)、『この国の空』(夏)の公開を控えている。
2015年02月13日2015年4月10日(金)より東京・世田谷パブリックシアターで上演される舞台『つながる音楽劇「麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~」』の制作発表が11月20日、都内で行なわれ、キャストの渡部豪太、皆本麻帆、脚本・演出のウォーリー木下、音楽監督を務めるミュージシャンのトクマルシューゴが出席した。【チケット情報はこちら】小説家、いしいしんじの作品を舞台化した同作。とある港町を舞台に、先天的な心臓病を抱えている少年「ねこ」の成長と、吹奏楽団を軸に巻き起こる事件を描いている。同公演のチラシには「観客はそれぞれ、一人が一個ずつ、何か音の発するものを持参すること」と書かれており、観客が舞台上の楽団と一体になり、芝居に参加できるというのも見所のひとつだ。主役の「ねこ」を務める渡部は「脚本を読んだときにおもちゃ箱をひっくり返したようなお話だと思いました。また、演出の説明を聞いたときも、同じようなドキドキを感じました。きっとお客様も同じような感覚になってくれるんじゃないでしょうか」と同作の印象を語った。「ねこ」が恋する女の子「みどり色」を演じる皆本は「いしいさんの作品は本当に好きで、この話をいただいた時から毎日いしいさんの作品を枕元に置いて寝ていました。劇中ではピアノを演奏するところがあるのですが、私はまだちょっとしかピアノが弾けないので、これから本番までにしっかり鍛えたいと思います」と決意を述べた。音楽監督を務めるトクマルは「この作品はたくさんの小さなエピソードが段々と繋がっていって、最後に大きな結晶となるのが美しいのですが、それは、それぞれ小さな楽器だけど、それを鳴らすとどんどん繋がって、大きな合奏となる音楽というものと繋がっていると思っています。なので、それを体現できるような音楽を作れればいいなと。また、過酷なんですが、音楽は全編生演奏でやろうと考えてます。舞台の空気が作用して、鳥肌が立つような演奏をお聞かせできるような気がしています」と自信をのぞかせた。ウォーリー木下は「お客様には、ただお芝居を観にいくという感覚ではなく、何を持っていって音を鳴らすか考える、そういう所から楽しんでほしい」とコメント。 また、この日の会見では、クーツェ役に世界的タップダンサーの熊谷和徳が、プロジェクションマッピングを駆使した映像で出演することも発表された。『つながる音楽劇「麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~」』は2015年4月10日(金)から19日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアター、4月23日(木)から4月26日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。なお、チケットぴあでは一般発売に先がけて最速抽選いち早プレリザーブを実施。受付は11月22日(土)午前11時から28日(金)午前11時まで。
2014年11月21日ドラマ「若者たち2014」に出演する野村周平と、『私の男』を始め、話題作の出演が続く二階堂ふみら若手俳優陣が集結する映画『日々ロック』。この度、劇中でキュートな“アイドル”姿を披露する二階堂さんの歌って踊る映像がメイキングと共に公開された。勉強もスポーツもダメ、彼女もいないサエない高校生・日々沼拓郎(野村周平)。だが、大好きなロックを演奏しているときだけは、本当の自分を解放できる。極限まで解放しすぎて思わず“全裸”になってしまう…それが彼の“日々ロック”だった。ある日、友人の誘いでバンド「ザ・ロックンロール・ブラザーズ」を結成することになり、拓郎はギター&ボーカルを担当することに。やがて高校を卒業後、夢をあきらめきれない3人は伝説のライヴハウス・モンスターGOGOで活動を始める。ある日、「ザ・ロックンロール・ブラザーズ」のライヴ中に、ひとりの酔った女・宇田川咲(二階堂ふみ)が客席から乱入!拓郎のマイクを奪い、「RCサクセション」の「雨あがりの夜空に」を熱唱し始めたが、彼女は斬新なスタイルで世界的な評価を得ているトップアイドルだった――。今回公開された映像では、落ち込んでいた主人公・日々沼拓郎(野村周平)が街中で二階堂さん演じる超絶キュートなトップアイドル・宇田川咲の新曲を聴き、やる気を漲らせる場面。そして、併せてPVのダンスシーンを撮影するメイキングが収められている。映像と共に流れる楽曲は、若年層から圧倒的な支持を集めるアーティスト・DECO*27提供の「SUNRISE」。「私を救ってくれた音楽みたいに誰かにこの新曲が届くことを祈っています。どんなに落ち込んでも新しい朝はくる」という咲のメッセージが込められている。そんな彼女の歌声を受け取り、背中を押されて一気に曲を書き上げる拓郎。どうやら可愛さだけではなく、彼のような人々に歌を通して勇気を与えているのが、絶大な人気を誇る理由のようだ。「Pafume」や「きゃりーぱみゅぱみゅ」を思わせるキラキラの衣装に身を包み、ダンスシーンを撮影する二階堂さんの姿は必見!まずはこちらの映像から新境地に挑み続ける二階堂さんの超絶キュートなアイドル姿をご覧あれ。映画『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年09月29日神木隆之介と二階堂ふみが初共演を果たした、WOWOWのドラマ「変身」の完成披露試写会に出席。互いの印象を語ると共に、意外な願望を明かし会場を沸かせた。東野圭吾の人気小説を原作に、脳移植手術によって別の人格に支配されていく青年とその恋人の姿を描いた医療サスペンス。神木さんは二階堂さんより1歳年上だが、二階堂さんの印象を問われると「僕にとっては最初は『どんな人なんだろう?』とずっと謎でした。芝居をご一緒するにつれて、(歳が)近いんだなと感じる元気な部分もあれば、お母さんみたいなことを言う大人な一面も持っている」と語る。一方の二階堂さんは「(作品の中で役として)相手を想う気持ちやモチベーションは、現場での信頼関係がすごく大事になる。神木さんは(俳優のキャリアでは)ものすごい大先輩ですが、優しくていつも助けてくださいました」とふり返る。作品にちなんで“変身”に関する願望を尋ねると、神木さんは「もっと打たれ強い人間になりたい」と告白。「電車にに乗り遅れただけで落ち込んで、『何でもっと早く準備を…』となってしまうので(苦笑)。『1本くらい平気だよ、オレ』と思えるようになりたい」と強い自分への変身を望む。二階堂さんは「セーラームーンとかいいですね。美少女戦士になってみたい!」と語り、周囲のスタッフに「(オファーを)ぜひ回してください(笑)」と意外な変身願望を明かす。さらに、自分自身ではなく互いを変身させるなら?という問いに二階堂さんは「(いまのままの神木さんが)大好きなので」と語り、「タキシード仮面になってほしい!」と「セーラームーン」での共演を熱望し、会場は笑いに包まれた。WOWOW連続ドラマW「変身」は7月27日(日)22:00より放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2014年07月19日浅野忠信と二階堂ふみが共演したセンセーショナルな衝撃作『私の男』のプレミア試写会が、6月2日に新宿ピカデリーで開催。浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、熊切和嘉監督、舞台となった紋別のゆるキャラで観光大使の紋太くんが、舞台あいさつに登壇した。『私の男』は、第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の同名小説を映画化した禁断の愛の物語。大震災の津波で両親を失い、10歳で孤児となった少女(二階堂ふみ)と、彼女を引き取り、育てていく遠縁の男(浅野忠信)。孤独だった2人が、時を重ねていくうちに、強い愛と絆で結ばれていく。メガホンを取ったのは、『夏の終り』(2013年)の熊切和嘉監督。浅野は、「40歳になり、今の自分にしか演じられない役をいただきました。感謝しています」と、充実感あふれる表情で語ると、二階堂も「私にとって運命的な作品になりました」と力強くアピール。浅野は30代について「役者として、どうやって苦手なものを克服するか、得意なものをどう伸ばすかが大変でした」と振り返った後、今回の役柄について「40代でやりたいとイメージしていたような役。どうやってかみ砕いて、自分のものにしていくかを考えるのが楽しかったです」と笑顔を見せた。極寒の流氷に入るシーンがあった二階堂は「撮影は全編通して寒かったです。でも、本物だからこそ出せる臨場感や空気感があったので、良いシーンに仕上がったと思います」と手応えを口にした。流氷のシーンを二階堂と演じた藤は「危険でした。じじいがじじいを演じると、ぎくしゃくしちゃう。二階堂さんがすごく心配してくれました」と苦笑い。さらに「新しい才能の現場であると、うれしい。勉強ばかりしてた。僕、まだ伸びますから」とおちゃめに語り、会場を和ませた。熊切監督は、俳優陣について「すごく波動の来る方とやれました。撮っていて、ワクワクしました」と満足気にコメント。最後に、紋別のゆるキャラで観光大使の紋太くんが、本物の流氷を持って駆けつけ、笑顔で写真撮影を行った。『私の男』は6月14日(土)より全国公開。
2014年06月04日ビジネスパーソン向けイベントコミュニティ「SHAKE100(シェイクハンドレッド)」で1月21日、経済ジャーナリスト 木暮太一氏と、元陸上選手でスポーツコメンテーターを務める為末大氏による『「頑張ってもムダ」は本当か!? ~僕らが生きるこんな時代の戦い方~』が行われた。前回に引き続き、『あきらめる力 勝てないのは努力が足りないからじゃない』(プレジデント社/1,500円+税)を著した為末さん、『カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話』(サンマーク出版/1,500円+税)著書である木暮さんの話の中から、生きていく方法論を探っていく。○才能がない人はどうやって生きていったらいいのかまずテーマとして掲げられたのは「才能がない人はどうやって生きていったらいいのか」。木暮「僕自身はあんまり才能がないと思っているんですよ。人の何倍もかけないと同じことができなかったり、細かいところをミスしたり、要領が悪いんですよ。新人のころは『怒られ侍』というあだ名がついたくらい(笑)」為末「開き直り力って大事だなって思うんですよね。『僕の弱点はこれです』と開き直った時点で、ある種の価値がある。自分の欠点を隠しながら生きてる方がつらい気がします。自分の欠点を指摘してもらって、あだ名にしたりする方が、ポジショニングできますよね」昨今のアイドルでも「センター」を狙わずに自分のポジションを見つけることが多くなってきたのではないかと指摘する木暮さん。それを受けて、為末さんは「キラキラした場所を諦める」ことでもあると語る。為末「僕はいまだに100mをうらやましく思うことがある。でも諦められないでいたら、多分ハードルでの成功もなかったでしょう。そのときに僕が本当に戦っていたのは『みんなに最も尊敬されるポジションをとりたい』という気持ちです。プライドが高い方だったので、『みんなにほめられてー!』という気持ちをぐっと我慢して、光から振り向いて1人ニッチな戦いに行って…これ実はみんな頭ではわかっていて、心と戦えるかにかかっている気がしますね」本当に王道の道で戦い、逆転ホームランで勝てる場合も存在するが「宝くじを買うときは当たる確率を知っておかなければならない」と持論を展開。2名に共通しているのは、自分の弱さやできなさを認めた上で戦略的な選択を行っていることだそう。「確率をねじまげて挑んであとあと後悔するのはよくない」(為末さん)、「成功者バイアスというのがあって。成功事例しか見えてないので、同じ場所に行けば勝てるように見えてしまう。そういうのは正しくないと思います」(木暮さん)と、分析した。○自分の分野はどうやって決めたらいいのか続いて出たのは「自分の分野はどうやって決めたらいいでしょうか」という質問。木暮「自分の分野って僕自身まだ決まってないんです。今もたまたま通過点だと思っています」為末「僕もあまり決まってないですね。1個決まってるのは『生き残る』でしょうか」木暮「生き残るために何をしましたか?」為末「勘違いしないことですね。スポーツ選手は引退したとき、このままこの華やかな世界が続いていくのではないかと勘違いするんです。でも実際はただの人なので、自分が弱者だというところからスタートしないと。実は引退時会った人に必ずした質問があります。『もしあなたが私だったら何をしますか』『僕はどうしたらいいでしょう』という2つで、合計200~300人くらいに聞きました(笑)。きっと、やかんは自分がやかんだって知らないと思うんです。なので、ぼくの使い道を教えてくださいと聞いていきました。そうすると、『あなたはポットに見える』『あなたは包丁に見える』とか教えてくれるんですよね」木暮「今、為末さんのおっしゃったことと同じことをマルクスが言ってるんですよ。マルクスは、世の中で商品になるものには2つの要素が必要だと言っています。1つは『積み上げ』。そのものを誰もが手に入れられるなら商品にはならなくて、何かが手を加えたり経験を積んだりするから商品になるんです。もう1つは『他の人にとって価値がある』こと。引退したスポーツ選手は、今までの積み上げはあるのですが、それだけでは商品にはなり得ない。他の人から見てどうなのかが必要になるのでしょう。経済学的にすごく正しいですね」為末「みんなあまりにも意志の力を信じすぎている気がしていて。ビジョンや意志が世の中を動かすと言う人が多すぎる。そんなものなくても、生き残っていく可能性を探っていくのが大切だと思いますね」○やる気は有限、使うとなくなる!また最後には「勝つことが難しいところでどうやってモチベーションを保つべきか」という質問が。為末「ずっと自分を引き上げてる状況って人間疲れますよね。人は揺らぐってことを覚えておいてほしいんです。晴れの日も雨の日もあるけど、それなりにやっていこうと。技術も揺らぐんですよね。昨日はうまく走れたけど今日はできなかった。でもまた波が来るよって楽観的に考えている方が良いと思います」木暮「これは僕の持論ですが、やる気は有限で使うとなくなるんです。なのでやりすぎると、一気に消費してなくなり、次の日にやらなくなるんです。僕はやる気があるときほど、あえてすぐにやらないでじらすという方法をとっています(笑)」才能や自分の分野など、仕事をして生きていくうえで誰もが悩むところ。自分の実力や需要を把握して、だめなところも認めることで道が拓けてくるのかもしれない。現代を生き抜くためのヒントが見つかるイベントだった。
2014年03月10日意志の強さを感じる大きな瞳に黒髪、すっと通った鼻筋。沖縄出身で現在18歳の二階堂ふみさんは、現在放送中のドラマ「Woman」をはじめ、「悪の教典」「脳男」など多くの作品に出演し、いま注目を浴びている若手女優の一人です。そして、サブカル男子への取材で「気になる女優」として一番多く名前が挙がったのも実は彼女。今回は、サブカル男子への取材をもとに二階堂ふみさんの魅力を分析。その中で見えてきた、サブカル男子にモテる方法をご紹介します。■1.影がある「可愛らしいルックスでキャピキャピしてない感じがいい。あの暗さっていうか、ちょっと狂気っぽいところに、演技だって分かっててもゾクゾクする」(21歳/大学生)宮崎あおい似の黒髪で可愛らしいルックスですが、映画やドラマでは、少し病んだ印象の演技を披露している彼女。あの影のある感じがやみつきになるようです。ただ、素人がやりすぎるとメンヘラ認定されて友達すら失い兼ねませんので、影の演出はほどほどに。■2.大人びたエロス「名前ぐらいしか知らなかったけど、結構年の離れた人と熱愛報道とかがあって、ミステリアスっていうか、なんかエロイ。自分の知らないところで、本当は大人になってる、みたいな。それから結構好きになった」(19歳/フリーター)二階堂ふみさんは1994年生まれの18歳。ですが、今までに熱愛報道があったお相手は、共演した俳優で年の差なんと16歳です。確かに、すごく年上の人と付き合ってる人って、何となく「大人の世界もわかってる」という雰囲気や、大人びたミステリアスな魅力面を感じさせますよね。■3.自分の世界がある「中2っぽいことにかわりはないんだけど、そのキャラを貫いてる感じがかっこいい。何言うか予想できなくて、逆に興味が湧きます。でもその中に真面目でしっかりした感じも見えるから、不思議な子だけど、ちゃんとしてるんだなって好印象」(24歳/アパレル)”大人になってしたいことは?”と聞かれて『朝帰り』と堂々と答えたり、”自分の好きなところは?”に対し『眼球がキレイ』と答えるなど、予想外のコメントや爆弾発言なども多い二階堂ふみさん。自分の世界を持っていて、まっすぐ正直な姿には、女性でも潔さや憧れを感じますよね。■4.好きなものが多い「もともと自分が好きなバンドについてTwitterで話してたんで、そこから見るようになったんですけど、他にもいろんな音楽の話をしてて。見ていて刺激的だし、なんか仲間意識が芽生えるっていうか。(笑)彼女の話を参考に、僕も新しく開拓していったりしてます」(20歳/専門学生)二階堂ふみさんは、Twtterで自分の好きなものについてのコメントも多くしています。ジャンルは、音楽・絵・ファッション・人など、新旧問わず様々です。その趣味の広さが、サブカル男子を惹きつける要因の一つにもなっているのです。自分の好きなものが明確、かつそれに対して貪欲ということも、サブカル男子の特徴の一つ。そんな彼らを落としたいなら『彼の好きなものを調べて共通点をつくる』というのもいいですが、同ジャンルの中から新たに自分が好きなものを発掘して、彼に紹介するのもいいかもしれません。■おわりにいかがでしたか?演技力だけでなく、そのエッジの効いた性格も彼女の魅力となって、サブカル男子にじわじわ人気が広がっているようですね。ただし!エッジの効いたものは好きですが、二番煎じとわかるとそっぽを向くのもサブカル男子の特徴。あくまでこれは参考に、オリジナルの深みのある女性になってください。(Sakura/ハウコレ)<おすすめ記事>・あきらめるのは早い!男がタイプでない女性に魅かれる瞬間・5つ・壇蜜に学ぶ「お色気テクニック」6選・官能小説家直伝!彼を虜にしちゃうエッチな囁き・5選
2013年09月02日