LIXILの浴室事業部 浴室開発部 部長 浜田広一氏と、プロトラブズ合同会社 社長&米Proto Labs, Inc.役員 トーマス・パン氏による対談。後編となる今回は、スパ体験を可能にするシステムバス「SPAGE」が世に出るまでの"こだわり"について話が弾んだ。○ユニットバスの歴史パン氏:私はお風呂の歴史に詳しいわけではないですが、70年代のユニットバスにはマイナスのイメージがあったように思います。そこからどのような変遷を経て、SPAGEのようなハイグレードのものが生まれるに至ったのでしょうか。浜田氏:ユニットバスが作られるようになったのは、前回の東京オリンピックが開催された1964年からです。ちょうど高度経済成長の時代で、タイルを一枚ずつ貼っていく在来工法では時間がかかってしまい、住宅の供給に追いつかなかったので、ユニット化が考案されたんです。この時点では省施工がテーマでしたので、お風呂としてのクオリティは置き去りでした。パン氏:確かに、浴槽が小さくて膝を抱えて体育座りしないと入れなかった記憶があります。浜田氏:そんな状況が変わったのは、ちょうどバブルが弾けたあと、1990年代の半ばぐらいからです。ユニットバスから「システムバス」と呼ばれるようになり、高機能なジェットバスが登場しました。この頃から「自分の好きなものが選べる」ようになってきます。実は、昔のユニットバスはB to Bのビジネスで、お客様には選択肢があまりなかったんです。今は30年40年使われ続けたユニットバスの取り替え時期に来ているので、SPAGEはリフォームの需要にうまく合わせることができたと思っています。○「本当にこれで良いのか」を越えてパン氏:SPAGEの開発には、エンジニアリングやコストなどさまざまな難しさがあったと思いますが、最も困難だったことはなんでしたでしょうか?浜田氏:一番大変だったのは「本当にこれで良いのか」という社内の声でした。「肩にお湯をかけるだけでこんな高い製品が売れるのか?」「お風呂で見られるようにしただけでこんなに高いテレビが売れるのか?」という意見です。今までに無い新しいものを作ろうとすると、こうした声を乗り越えていくことが必要になるのですが、今回は特に苦労しました。パン氏:商品企画の段階で難しさがあったわけですね。浜田氏:こうしたハードルを越えるきっかけとなったのは、実際の「体感」です。発売前、弊社研修施設に実物のSPAGEを設置して、営業マンやショールームの担当者、幹部数名に入らせたんです。結果的には、すぐさま「これは売れる」と断言をもらえました。やはり実体験は説得力が違いますね。○空間をこだわり抜くパン氏:肩湯や打たせ湯などの機能は、いかようにでもバリエーションを作れると思いますが、御社のマーケティング資料で内部の構造を拝見すると、作り手がこうあるべきという具体的なイメージと数値目標を持って、何度もテストを重ねてできた商品であることを強く感じますし、その情熱を資料で伝えようとしていますね。実際の反応が良いのは、当然かもしれません。浜田氏:開発メンバーは何回も何回もお風呂に入って試し続けました。ひょっとしたら、設計している時間より入浴の時間の方が長いかもしれません(笑)。パン氏:入浴も仕事だったわけですね(笑)。しかし、これは自分の製品じゃないと頭を切り換えて、客観的に審査する意識も必要だったのではありませんか?浜田氏:はい。その上で単純に身体を洗うだけでなく、もっとリラックスできる空間にするためにはどうしたらいいか、という所まで突き詰めて考える必要がありました。ディテールのところでさらに一歩踏み込むとき、最後の最後には産みの苦しみがあります。でも、それをやるかやらないかで、でき映えが大きく変わってきますから。パン氏:日本のものづくりは、そうして最後まで突き詰める能力が世界一だと常々感じています。浜田氏:SPAGEのメインターゲットであるアクティブシニアの方々は、趣味の道具へのこだわりをすごくお持ちでしょうし、また、現役時代にはものづくりに携わっていた方も多くいらっしゃると思います。そうした方々にも認めて頂けるものができたと思っています。○お風呂にもっと楽しみをパン氏:販売から半年以上経って、ユーザーからはどのようなフィードバックがあったのでしょうか。浜田氏:おかげさまで従来製品の3倍以上の売り上げがあり、まだまだ伸びています。一方で、もっとコンパクトなものが欲しいという要望も頂きました。首都圏には、駅に近くて立地は良いマンションだけれど、築数十年経っていてお風呂が古く、シャワーを浴びるだけで我慢して暮らしているという方が大勢いらっしゃったんです。パン氏:すると、さらにぎゅっとコンパクトサイズに詰めたSPAGEも必要とされているわけですね。このようなフィードバックをもとに、まだまだ進展の可能性を秘めている。商品の勢いを感じますね。浜田氏:日本は世界でも珍しいお風呂文化を持つ国です。ただ身体を洗うだけでなく、お湯に浸かってとことんリラックスする。そんな楽しみを、より多くの方に届けていきたいと思います。
2015年06月25日自宅で温泉のような入浴体験ができるシステムバスルーム「SPAGE(スパージュ)」が、2014年8月にLIXILから発売された。お湯のベールが肩をなでる「アクアフィール(肩湯)」など、繊細な機能の数々が大きな反響を呼んでいる。いま、日本のお風呂文化は、どんな製品に辿り着いたのだろうか。同社 浴室事業部 浴室開発部 部長の浜田広一氏と、プロトラブズ合同会社 社長&米Proto Labs, Inc.役員 トーマス・パン氏による対談を、前後編でお送りする。○自宅で温泉体験をトーマス・パン氏(以下パン氏):本日は「お風呂」という身近な製品についてお話を聞けるので、楽しみにして参りました。まずは、なぜSPAGEが生まれたのか、その経緯や背景を教えていただけますか?浜田広一氏(以下浜田氏):大きく影響しているのは社会的なタイミングです。団塊世代の方々が退職されて、今後の人生はゆっくりしようという時期に差し掛かってきました。そんな時期だからこそ提供できるお風呂はなんだろうかと、2年前から検討を重ねて企画しました。全体のコンセプトは「スパ(温泉)」です。温泉好きな方は大勢いらっしゃいますので、自宅で温泉のような入浴を楽しめるお風呂を提供しようと考えたわけです。パン氏:確かにSPAGEには「アクアフィール(肩湯)」など多くの機能がありますね。こうしたコンポーネントは既にあったのでしょうか。それとも今回の企画のために、ゼロから開発したのですか?浜田氏:我々には地道に研究しているテーマが複数ありまして、アクティブシニア向けの製品開発を始めたとき、過去の研究から使えそうなものがないか改めて探しました。そこで、肩にお湯を当てることが身体にどのような良い影響を与えるかといった研究を見つけて、これはまさしく温泉気分を生む商品にできるとピックアップしたのがはじまりです。○お湯を自在に操る技術パン氏:先ほど実物で「アクアフィール(肩湯)」を触らせていただきましたが、出てくるお湯の薄さに驚きました。あれほど均一に柔らかくお湯を出すには、かなり苦労をされたのではないですか。浜田氏:もともと研究所の段階では肩の暖まりだけを考えていて、二つのノズルからお湯が別々に流れるという仕組みだったんです。それをもっとお客様が触ってみたくなるものにしたいと改良を始めたのですが、これが大変な作業でした。試した形状は100個以上です。3Dプリンターなどでお湯の通り道を何回も何回も試作して、このままでは発売できないんじゃないかというぎりぎりまで試して、なんとか間に合いました。パン氏:並々ならぬこだわりがあったのですね。「アクアタワー(打たせ湯)」の方も触りましたが、こちらは見た目以上に勢いがありました。マッサージとして充分に気持ちよさそうです。浜田氏:温泉の打たせ湯は高いところから出ているため自然にお湯が切れるのですが、家庭のバスルームでは天井高さに制限があるためそうもいきません。そこで部品に内蔵した羽根車でお湯を切って断続的に出すことで、心地よい打たせ湯になる工夫をしました。パン氏:特別に圧力を上げているわけでは無かったのですね。浜田氏:重力と水の切り方だけでやっています。断続的にお湯を出すということは、今はもう標準になっている「エコフルシャワー(節水シャワー)」でやっていたのですが、この技術を使えば、打たせ湯ができるのではと考え、挑戦したわけです。いずれの機能も、INAX時代から水をコントロールする技術を追求し続けているメンバーがいたからこそ、実現できました。○SPAGEという「部屋」浜田氏:さまざまな入浴形態を楽しめる「空間」に仕上げたというのが、SPAGEの大きな特徴です。間接照明が浴室を柔らかく照らし、音響は入浴中の体勢で一番よく聞こえるようチューニングされています。さらに、映像は視野角いっぱいの広さで楽しめるようになっています。パン氏:これはもう、お風呂というより「リラグゼーション&エンタテインメントルーム」ですね。浜田氏:流れる水の音もまた心地よくて、小川のせせらぎのように感じていただけます。五感に訴えるような製品にできたと思っています。パン氏:大きな特注スペースであればいくらでもカスタム機能を持たせられると思いますが、あえて1坪というユニットバスサイズで、一般の住宅でも導入できるようにしたのは、戦略的な背景があったのでしょうか?浜田氏:そこが我々開発部隊の力の見せ所でした。お金持ちの方ならば、大きな空間で自分の好きなように設計することができるでしょう。それをぎゅっとコンパクトにして、限られた空間の中に多くの機能があり、しかもシステムバスなので工事も2、3日で終わる。いかに合理的に空間の中に納め、温泉気分を味わうというベネフィットを提供できるかが重要なポイントでした。○空間の価値を提供するパン氏:従来のお風呂は「乾燥機があって洗濯物が干せる」といった便利さや機能重視のものが多かったような印象があります。しかし、SPAGEはスタイルを一貫していて、デザイン的にとても練り込まれていますね。浜田氏:デザインと機能の両立は、かなりやり込みました。デザインが良いほど使いにくくなってしまうことが、往々にありますので。パン氏:機能を追求しているとデザイン性が見えにくくなると思うのですが、両者を融合させる開発の仕組みはあるのでしょうか?浜田氏:昔はそもそも人数が少なかったので、エンジニアがデザインまでやっていました。しかし、規模が大きくなるにつれ分業化が進み、コミュニケーションがうまく取れない時期もありました。ここ数年は開発にあたって、デザイナーとエンジニアがどんな物をつくるのか、すり合わせを行うワークショップを重ねています。また、お客様がどう使われているかという行動観察も開発にとって重要なポイントになっています。お風呂も単純に浴槽やシャワーといった「もの」をつくるだけでなく、その「空間」でどう楽しんでいただけるか、そこまで考えて開発をするスタイルにシフトしているというわけです。パン氏:独立したコンポーネントの一つひとつのアセンブリーではなく、お客様に全体の空間として提案する。エンジニアリングもデザインも妥協せず、マーケティングサイドの見方までを統一して製品を完成させている点が、とても素晴らしいと思います。快適な入浴を追求したSPAGEが世に出るまでには、技術面以外にも大きなハードルがあったという。後編では、その課題と解決を中心に対談をお届けする。
2015年06月18日とっても多才な浜田ブリトニータレントでもあり、漫画家でもある才能豊かな浜田ブリトニーが、さらなる才能を発揮して、今年「アンチエイジング アドバイザー」の資格を見事取得した。浜田は、2013年に「ダイエット アドバイザー」、2014年には「肥満予防健康管理士」の資格を取得している。さらには、浜田自身もダイエットドリンクによって、減量に成功。「ダイエットやアンチエイジングに関する、質問やお悩みに沢山答えていきたい!自分自身も(自称)二十歳の若さをずっとキープします!」(株式会社ステップワールド プレスリリースより)と、新しい資格を取得したことについての想いも語っている。「アンチエイジング アドバイザー」とは?一般社団法人の「日本肥満予防健康協会」が発行および認可している。“年齢を重ねることで生じやすい老化を制御し、ボディの若々しさをキープする為に役立つアドバイスができる人材”を育成する資格。美的90選 ベジライフ酵素液彼女が減量で利用したのは、「美的90選 ベジライフ酵素液」のダイエットドリンク。麹菌や酵母菌などに加え、厳選された果物や野菜、海藻類、野草あわせて【90種類】もの発酵原料から抽出されたエキスを“熟成発酵”させた「植物発酵のエキス」だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社ステップワールド プレスリリース (PR TIMES)・株式会社ステップワールド・浜田ブリトニーのパネェ!BLOG
2015年03月14日(画像はプレスリリースより)驚異の2ヶ月で-10Kgのダイエット!『美的90選ベジライフ酵素液』の販売元である、株式会社ステップワールドが編集協力をした、『浜田ブリトニーのずぼらダイエット』が2013年10月10日(木)に発売されました。元ホームレス漫画家という肩書きを持つ浜田ブリトニーが『美的90選ベジライフ酵素液』を効果的に使いながら2ヶ月半で10Kgの減量に成功。また驚くべきことに、10Kgのダイエット成功後も大きなリバウンドはせず、最終的に-17Kgを達成した経緯を綴った本を発売しました。同著は、自身を「ずぼら」であると自負する浜田ブリトニーが減量に成功した様々なテクニックを惜しみなく紹介しています。ダイエット本でおなじみのエクササイズや食事だけでなく、ずぼらな日常生活を送っていても減量に成功できる秘訣が満載です。『美的90選ベジライフ酵素液』って何?『美的90選ベジライフ酵素液』は普段の食事と置き換えて飲むことで大幅なカロリーダウンが期待できる商品です。さらに、人間の代謝作用に重要な役割を持つ「酵素」がダイエットを効果的にサポートします。≪「浜田ブリトニーのずぼらダイエット」概要≫著者名:浜田ブリトニー発売日:2013年10月10日定価:1,260円 (税込)ISBNコード:9784812496947(引用:プレスリリースより)【参考リンク】▼株式会社ステップワールドプレスリリース
2013年11月04日ダイエットの継続効果!漫画家でタレント、ギャル語を使いこなすその独特なキャラクターで存在感を発する浜田ブリトニーが、現在のダイエット成果を報告。18日夜でついに、41kg台に突入したそうだ。彼女のダイエットは昨年12月から、「体重公開ダイエット2」として、ブログで経過報告を行いながら続けているもの。かなりその効果があらわれてきたようで、この日、表示は「41.8」を示している。高校生以来の体重?!本人もこの結果には喜んでいるようで「41キロ台は高校生ん時ぶりかもw」とコメント。ダイエットとしては酵素ダイエットを継続しているそうで、とくに朝ごはんに置き換えて飲んでいるという。146cmで41.8kg。ダイエット開始当時からすると、52.2kgの体重があったため、すでに10kgを超えるウエイトダウンに成功していることになる。ファンからも「すっごーい!」「おめでとうございます」「超うらやましい」などのコメントが多数寄せられており、その変身ぶりにも「めちゃ綺麗になりましたね」といった絶賛の声があがっている。まだまだ続行の意欲を見せている彼女。行き過ぎには注意してほしいものだが、その努力はなかなかのものだ。元の記事を読む
2012年03月20日