マット・デイモンが、極限まで臨場感を追求した怒涛のアクションに挑む『ボーン』シリーズの最新作『ジェイソン・ボーン』。約10年の時を経て復活した本作に、新たに参戦しているのが、『リリーのすべて』でアカデミー賞を受賞し、世界中から注目を浴びているアリシア・ヴィキャンデル。そんな彼女の “仕事ぶり”をとらえた新場面写真が解禁となった。去る8月18日(木)には主演マット・デイモンが前作『ボーン・アルティメイタム』以来9年ぶりに来日、雨も降る中、日本のファンたちの声援に応じ、レッドカーペット・イベントでは「ファンのために作った作品」と熱い思いを明かしていた本作。3部作からパワーアップし、ネクストステージに向かう本作で、象徴的な新キャラクターとなるCIAエージェントのヘザー・リーを演じているのがアリシアだ。今回解禁された場面写真は、アリシア演じるヘザーの姿を捉えたもので、作戦室からクールに指示を出す姿や、モニターに映る映像(ボーンか!?)を必死で分析する姿、物憂げにボーンに背を向けている姿など、想像が膨らむ画像ばかり。スタンフォード大卒の才女であり、上昇志向の強いヘザーは、出世のため手柄を立てようとボーンに接近するのだが…。アリシアといえば、今年2月に発表されたアカデミー賞助演女優賞受賞も記憶に新しく、その『リリーのすべて』をはじめ、『エクス・マキナ』や『コードネーム U.N.C.L.E.』といった話題作に次々出演。第73回ベネチア国際映画祭ではマイケル・ファスベンダーと共演した『THE LIGHT BETWEEN OCEANS』(原題)がワールドプレミア上映されたばかり、リブート版『トゥームレイダー』(2018年公開)の主演にも抜擢された。そのキュートなルックスと確かな演技力で、全世界的に人気も評価もうなぎのぼり。いま、ハリウッドの監督たちが最も起用したい女優の1人となっている。当然、ポール・グリーングラス監督も彼女の才能に惚れ込み、ストーリーの大きなカギを握るリー役をオファー。「才能ある新世代の俳優を起用したかったんだ。『エクス・マキナ』と『リリーのすべて』のアリシアの演技は素晴らしかった。でも正直なところ、出演を快諾してくれるとは思わなかったよ」と、アリシアの出演を嬉々として語っている。実は、アリシア本人は本シリーズの大ファンだったそう。「昔、ロンドンに住んでいたとき、撮影を行ったパディントンからそう遠くないアパートで3人の女の子と住んでいたの。皆お金がなかったから、服もベッドもシェアしていた。日曜日にパブで飲むだけのお金がないときには、『ボーン』でも観る?って感じで、皆で何度も3部作を観たの。出演が決まった際は、すぐに元ルームメイトたちに電話したわ!」と、意外な下積み時代のエピソードを明かし、念願の出演に喜びをあらわにした。3部作を知り尽くした(?)新ヒロインとして、はたしてアリシアはジェイソン・ボーンとどのように関わるのか!?常に観る者の予想を裏切る本作から、ますます目が離せない。『ジェイソン・ボーン』は10月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日アリシア・ヴィキャンデルが、第73回ベネチア国際映画祭にて9月1日(現地時間)行われた『THE LIGHT BETWEEN OCEANS』(原題)のワールドプレミア上映に、共演のマイケル・ファスベンダーとそろって登場。上映後、観客の号泣とスタンディングオベーションを目の当たりにしたアリシアは感極まり、大粒の涙を見せていた。本作は、ライアン・ゴズリング×ミシェル・ウィリアムズで倦怠期夫婦のリアルを描いた『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督の最新作。第1次世界大戦後、オーストラリアの孤島ヤヌス・ロックを舞台に、相次いで子どもを亡くした灯台守夫婦が、島に流れ着いた生後間もない赤ん坊をわが子として育てる愛の選択を描いた物語。原作は、Amazon.comで4,700以上もの五つ星レビューを獲得した、M・L・ステッドマン著のベストセラー小説。今回、ベネチアでのレッドカーペットには、シアンフランス監督のほか、劇中で夫婦役を演じたマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルが登場。本作の共演がきっかけで交際中といわれる、いま最もホットな2人の登場に、会場のボルテージは一気に最高潮へ!その熱気も冷めやらぬ中、上映が始まると、間もなく場内にはすすり泣く声が。クライマックスでは号泣する観客も見受けられ、上映後、涙の跡もそのままの観客たちから贈られたスタンディングオベーションに、マイケルと監督は歓喜の笑顔。アリシアは感極まった様子で大粒の涙をぬぐっていた。日ごろは辛口の目の肥えた記者たちも、涙する人が続出し、「クリネックスの株価が上がるほど観客は泣くに違いない!」(The Guardian)、「体験すべき芸術作品であり、知的で心に沁みわたる今年の最高傑作のひとつ!」(New York Observer)、「今年のこれまでの作品の中で最も美しく、感動を味わえる2時間」(Entertainment Weekly)など、心を鷲掴みにされたというレビューが後を絶たない。記者会見にも3人はそろって登場、監督は「スティーブン・スピルバーグ監督が、僕が撮った『ブルーバレンタイン』の大ファンだったそうで、彼の会社ドリームワークスから『新作を撮らないか』という声がかかりました。それまではオリジナルの作品ばかり撮っていたので、原作があるものを撮ってみたかったときにこの原作を紹介されたのです」と、制作のきっかけを説明。本作では「真実と愛の狭間で人間は何を選択するのか」と描きたかったと語り、「頭で考えるのではなく、心で感じる作品にしたかった。ヒーローやヒロイン、悪役が登場するのでなく、ただ僕はありのままの“人間”を描きたかったのです」とコメントした。また、マイケルは本作への出演に、「この作品の話が決まったのはアリシアがブレイクする直前でした。その時点ですでに有名な女優をキャスティングすることもできたと思うのですが、監督から『アリシアに賭けてみたい』と打ち明けられました。彼女自身が生来持っているポジティブな天真爛漫さが、イザベルにぴったりだと感じたのを覚えています。彼女がイザベルを演じてくれたことが、この作品を成功へ導いたのだと思います」と、彼女をベタぼめ。アリシアも、「元々、シアンフランス監督の作品のファンだったのですが、私がこの作品の話を聞いたときはすでにマイケルの出演が決まっていました。『作品に出たい』という想いと、『もしかしたら役をもらえないかも』という不安な気持ちが混在していましたが、失敗を恐れずにチャレンジして本当によかったです」と、改めて手応えをかみしめた様子だ。今回の役柄を、「実生活では子どもはいませんが、『将来家庭をもち、子どもができたときに私はどう感じるのだろう』と考えて演じました。この作品に出会い、イザベルという役を演じて、学ぶことがたくさんありました」と、ふり返りながら語った。『THE LIGHT BETWEEN OCEANS』(原題)は2017年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月02日『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞に輝いたエディ・レッドメインが2年連続で主演男優賞にノミネートされ、アリシア・ヴィキャンデルが同助演女優賞を受賞した『リリーのすべて』。その待望のブルーレイ&DVDリリースを前に、本作から、エディが“リリーになるまで”に迫ったスペシャル映像がシネマカフェにて解禁となった。本作は、いまから80年以上前、トランスジェンダーや性別移行という言葉はもちろん、その概念さえもなかった時代に、世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話を題材にした物語。男と女として結婚したアイナーとゲルダ。だが、アイナーは“自分らしく”、リリーとして生きるために、世界で初めての性別適合手術を受けることを決意。ゲルダはそんなリリーを必死に理解し、支え続けることを決意する…。車いすの博士から一転、トランスジェンダーの女性という難役に挑んだエディは、俳優魂を全身全霊つぎ込み、再び世界中から絶大な称賛を浴びて第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネート、賞レースを席巻した。今年は、あの『ハリー・ポッター』の新シリーズとなる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で主演を務めるなど、いま最もアツい演技派俳優の1人だ。また、ゲルダ役のアリシアも、アカデミー賞視覚効果賞受賞作『エクス・マキナ』をはじめ、『ジェイソン・ボーン』、『トゥームレイダー』リブート版など、話題作への出演が続く最注目の若手女優。本作では見事、助演女優賞に輝いた。この2人の名演に思わず引き込まれる本作から到着した、今回のスペシャル映像。エディとは『レ・ミゼラブル』でもタッグを組んだ監督のトム・フーパーは、「驚くほど熱心で誠実」と、彼の仕事ぶりを語る。一方、エディはアイナー/リリー役を演じるにあたり、トランスジェンダーの人たちに事前に会ってリサーチをしたという。「勇気や強さも持ち、複雑な事情や現実について話してくれた人はみんな、若いころから自分の性別に違和感を持っていた」と語る。そして、彼が演じる上で一番気をつけたことは、内なる自分が現れたのがいつだったのか、本来の“性の目覚め”の部分だったことを明かした。また、リリーの姿をどうするかは、撮影の1年前からすでに思案されており、『博士と彼女のセオリー』のスタッフでもあったジャン・スウェルがメイクで身体的な変化を表現、エディの演技の手助けにひと役買うことになった。そんなエディが演じるリリーを初めて見たとき、アリシアは「とにかく抱きしめたくなった。正真正銘のリリーで、彼女のことを知りたくなった」と告白、繊細にリリーを演じ切ったエディに大絶賛を贈る。さらに、「エディに匹敵する相手役を探すのが大変だった」と言うフーパー監督は、「アリシアがいてくれて本当に良かった」と、映画史に残る愛の物語を体現した2人の俳優をそろって称えている。『リリーのすべて』ブルーレイ+DVDは9月7日(水)よりリリース、同日ブルーレイ&DVDレンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2016年09月01日アリシア・ヴィキャンデルが、交際中のマイケル・ファスベンダーと共演作のプロモーション活動でニューヨークを訪れた。アリシアとマイケルは2014年に撮影された『The Light Between Oceans』(原題)で共演し、交際が始まった。アリシアは2015年の『リリーのすべて』で第88回アカデミー賞助演女優賞を受賞、マイケルも同年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『スティーブ・ジョブズ』や『X-MEN:アポカリプス』(8月11日公開)など出演作が相次ぎ、多忙な日々が続いている。仕事とはいえ、一緒に過ごす時間が増えたことを2人は楽しんでいる。アリシアは「私たちはとても喜んでいるの。クランクアップしてから2年近く経って、ようやく映画が世に出るんだから。2人ともこの作品をとても誇りに思っています」と「E!News」の取材に語った。ニューヨークでは仕事の合間を縫って、アリシアとマイケルはホテルから外出、居合わせたファンのリクエストに快く応じて一緒に写真を撮ったりしていた。(text:Yuki Tominaga)
2016年07月27日かつてない臨場感と極限のリアリティで世界中の観客を熱狂させ、21世紀の映像表現に革命を起こしたアクション映画の金字塔「ボーン」シリーズの最新作『ジェイソン・ボーン』。この度、今月の北米公開を目前に、現地時間7月18日(月)、本作のプレミアがラスベガスにて開催された。記憶を失い、愛する者を奪われた最強の暗殺者=ジェイソン・ボーン。最新作では、全世界が待ち望んだポール・グリーングラス監督とマット・デイモンのシリーズ最強タッグが復活し、さらに本年度アカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル、そしてトミー・リー・ジョーンズやヴァンサン・カッセルといった名優が新たに加わり、孤高の暗殺者の物語は、遂に<新章>へと突入する。この日会場となったのは、アメリカ・ネバダ州のラスベガスにある劇場Colosseum at Caesars Palace。「JAISON BOURNE」と記されたブラック・カーペットが敷かれ、隣にはカジノというまさにラスベガスらしさ満載の会場に、本作の公開待ちわびる大勢のファンが集結していた。そしていよいよ、会場に豪華スタッフ&キャストが登場すると、大きな歓声が!スーツ姿をピシリと決め登場したのは主演のマット。常に笑みを絶やさず、相変わらずのナイスガイぶりで人々を完全に魅了。そして、『リリーのすべて』ではアカデミー賞を受賞し、本作でボーンと大きな関わりを持つことになるCIAエージェント役のアリシアは、ルイ・ヴィトンのドレスを着て登場。また、監督のポールやボーンとつながりの深い元同僚役のジュリア・スタイルズといったシリーズおなじみの面々から、トミーやヴァンサンら、新しい顔ぶれも勢揃いし、パワーアップして帰ってきた本作にふさわしい豪華なプレミアイベントとなっていた。マットは「ジェイソン・ボーンという役には本当に感謝している。この役は僕のキャリアを変えてくれた。この(映画の)仕事は本当に好きだし、これまで色々な映画を作ってこられたけど、それもこのジェイソン・ボーンという役のお陰だと思っているんだ」と想いを語る。また、元々「ボーン」シリーズの大ファンだったと話すアリシアは、「撮影の初日、私のシーンはなかったんだけれど、ヘアメイクのテストのためにセットにいったの。撮影現場に行きたくて。というのもマットに会ったことがなかったし、だからワクワクしながら、恐る恐る現場を歩いて、ちょうど地下でマットがボクシングをする冒頭シーンを撮影していたのだけど、人垣の向こうにマットが見えた。『わあ、ジェイソン・ボーンがあそこにいる』って思ったわ。自分が大好きな作品の世界に足を踏み入れた気分だったの」とふり返った。そして新たな敵役として本作に参加するトミーは「引き受けることが出来て良かった仕事だったよ。出演できたのはとても嬉しいし光栄だ」と語り、「ポールがほかの監督と違うところは、たくさんのカメラを同時に回すことだ。普段しない経験だったよ」と新たな経験も本作でしていたようだ。前作から長い間隔をあけての本作最新作ということで、ポール監督は「長い時間が経った。実は以前にも一度作ろうという話になったことがあったけれど、その時は一度止めて、そしていま作りたいという話になって、今回作ることになったんだ。”イケる”と感じた時に撮る、とってもシンプルさ」とも明かしていた。またマットとの再タッグには「彼はファンタスティックだよ! 本当に良い奴なんだ。なんたって彼はジェイソン・ボーンなんだから!」と絶賛していた。『ジェイソン・ボーン』は10月7日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月21日マット・デイモン主演×ポール・グリーングラス監督で、新たに放つシリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』。このほど、本作の新ヒロインとなるアリシア・ヴィキャンデルが、マット・デイモン演じるボーンの隣に佇む新ポスタービジュアルと、ボーンの父親について初めて明かされる30秒のトレーラーが解禁となった。記憶を失い、愛する者を奪われた最強の暗殺者=ジェイソン・ボーン。かつてない臨場感と極限のリアリティで世界中の観客を熱狂させ、21世紀の映像表現に革命を起こしたアクション映画の金字塔シリーズが、<新章>として9年ぶりにスクリーンに帰ってくるのが本作だ。今回解禁となった新ビジュアルには、高層ビルの夜景をバックに、前を見据え銃を構えるボーンと、シリーズ初登場となる最旬女優アリシアの姿が。過去シリーズでは、ジュリア・スタイルズ演じるCIA局員のニッキー・パーソンズがボーンの謎の解明に大きな役割を果たしていたが、同じくCIAの局員と思われるアリシアの役柄は、彼の行く手を阻む存在なのか、それとも助けとなる存在なのか?いまだ謎に包まれているが、その姿は「取り戻した記憶すべてが覆されたとき、新たな戦いが始まる」という文字と共に、想像のさらに斜め上をゆく本シリーズらしい展開を期待させている。また、合わせて解禁された30秒トレーラーは、謎多きボーンの新事実を匂わせる内容となっていることにも注目!前作『ボーン・アルティメイタム』(’07)で暗殺者となった自らの記憶を取り戻し、姿を消したボーンが、今回、突如として表の世界に姿を現す。何かを解明しようと暗躍し、「父はテロリストに殺されたはずだ」と何者かに詰め寄るボーン。前3作でも明かされなかった彼の家族の謎が、本作では大きな鍵を握ることが伺える。そして「ジェイソン・ボーンを確認。必ず殺せ」と指示を出すトミー・リー・ジョーンズ。CIAの大物と思われる彼はいったい何者なのか?ボーンについて何かを知っているのか!?また、ボーンを追う凄腕の刺客かのようなヴァンサン・カッセルの姿も登場する。次々と映し出される迫力あるアクションシーンと、存在感を見せる新キャラクターたち、そしてボーンが追う新たな謎に、ますます公開が待ち遠しくなるばかりだ。『ジェイソン・ボーン』は10月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月06日アリシア・ヴィキャンデルとエヴァ・グリーンが、『Euphoria』で共演することになった。シャーロット・ランプリングも出演する。ヴィキャンデルは主演のほか、プロデューサーも兼任。監督は、ヴィキャンデルとスウェーデン映画で2度組んでいるスウェーデンの女流監督リサ・ラングセット。ラングセットにとっては初めての英語での映画となる。撮影は8月にドイツでスタートの予定。その他の情報ヴィキャンデルは『リリーのすべて』で今年のオスカー主演女優賞に輝いた。次回作はこの夏北米公開予定の『ジェイソン・ボーン』。最近は、ヴィム・ヴェンダースが監督するスリラー『Submergence』を撮り終えている。共演はジェームズ・マカヴォイ。また、リブート版『トゥーム・レイダー』の主役にも決まったところだ。グリーンの次回作は、ティム・バートン監督の『Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children』。北米公開は今年9月。ランプリングは『さざなみ』で、今年のオスカーの主演女優賞をヴィキャンデルと争っている。文:猿渡由紀
2016年06月23日主演エディ・レッドメイン、監督トム・フーパーという『レ・ミゼラブル』の2人がタッグを組み、世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語を映画化した『リリーのすべて』。本作待望のブルーレイ&DVDリリースが、9月7日(水)に決定した。風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻・ゲルダと結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む“女性性”に気づく。それがどういうことなのかもわからないまま、“リリー”という女性として過ごす時期が増え、心と身体が一致しない状態に苦悩するアイナー。一方のゲルダは、夫の変化に戸惑いながらも、いつしか“リリー”こそアイナーの本質であると理解していく――。『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を獲得したエディが、フーパー監督との再タッグで挑んだのは、まだトランスジェンダーという言葉や概念が確立していなかったであろう1920年代を舞台に贈る、鮮烈なラブストーリー。時代の空気感を表現した、華やかなファッションやインテリアなど衣装や美術も必見だ。エディは、主人公・リリーの何がほかの人との違いを生んだのかについて、「元来あった資質」「ゲルダの存在」「夫婦ともに先進的な思考を持ったアーティスト」「時代的な背景」などのさまざまな可能性を推測し、役作りをしたという。俳優魂を全身全霊つぎ込み、トランスジェンダーの女性という難役を繊細に体現したエディは、2年連続でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、再び世界中から絶大な評価を浴びた。今後、主演待機作には、ハリー・ポッター新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が控えている。また、リリーの理解者・ゲルダを好演したアリシアは、本作で見事アカデミー賞助演女優賞を受賞。「世界で最も美しい顔100人」に選ばれるほどの美貌のみならず、演技派女優としても世界的に認知され、アカデミー賞視覚効果賞受賞の『エクス・マキナ』、ヒロイン役に抜擢された『ジェイソン・ボーン』、そしてアンジェリーナ・ジョリーの当たり役を引き継ぐ『トゥームレイダー』リブート版など、話題作への出演が続き、いまもっとも勢いのある女優となった。ほかにも、本作には個性的な演技派が勢ぞろい。初めて“リリー”として出かけた彼女を見初めるヘンリクには、『007』シリーズQ役でおなじみのベン・ウィショー。夫妻の友人でバレエダンサーのウラには、『マジック・マイク XXL』のアンバー・ハード。アイナーの幼なじみでゲルダのよき相談役となる画商のハンスは、『君と歩く世界』のマティアス・スーナールツが演じている。『アバウト・タイム 愛おしい時間について』『博士と彼女のセオリー』『ラブ・アクチュアリー』など、恋愛映画のヒット作&名作を数々送り出してきたワーキング・タイトルが届ける、“本当の自分らしく”生きることを求めた恋愛映画に、もう一度、心震わせてみて。『リリーのすべて』は9月7日(水)よりブルーレイ&DVDリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年06月19日ブラッドリー・クーパー主演最新作にして、シエナ・ミラー、オマール・シー、ダニエル・ブリュール、アリシア・ヴィキャンデルら豪華キャスト競演で贈る美食エンタテインメント『二ツ星の料理人』。このほど、ブラッドリーが“世界一セクシーで危険なシェフ”の役作りの秘密を語るインタビューを交えた特別映像が、シネマカフェに到着した。本作で彼が演じるのは、美食の街パリを追い出されたワケありの二ツ星シェフ、アダム・ジョーンズ。今度はロンドンを舞台に、シエナ演じる女性シェフ、エレーヌや、オマール演じるパリ時代の同僚ミシェルとともに、ダニエル演じるトニーのフレンチレストランを世界一のレストランにするべく奮闘するのだが…。そんな本作に監修として参加しているのは、実際にロンドンでミシュラン星付きレストランを仕切るスターシェフ、マーカス・ウェアリング。クーパーが演技のモデルにしたという、毒舌の伝説シェフ、ゴードン・ラムゼイの右腕も務めたほどの腕前を持つ。キャスト陣への調理指導のみならず、「彼なくしてはこの映画が完成しなかった」とブラッドリーが語るほどに、マーカスの存在は絶大だった様子。実際にアダムの「セリフの3割はマーカスのアイディア」だったそうで、「俺がやったように料理を提供しろ!」「このレベルを守れ!」「指紋は残すな!」といった迫力あるリアルなセリフはどれもマーカスが言っていたもの、「僕はただそのまま繰り返しただけなんだ」とブラッドリーは明かしている。そのマーカスが用意した絵画のように美しい最先端の料理と、渾身のひと皿ができるまでのバトルのような激しい舞台裏を、本作では存分に堪能することができる。「正しいことをやろうとするんだけれども、何でもひとりでやろうとするから間違いを犯してしまう」とブラッドリー自身も語る、過去にワケあり、性格に問題あり(?)の天才シェフぶりと見事な美しい料理の競演にも注目だ。『二ツ星の料理人』は6月11日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月25日『リリーのすべて』で本年度アカデミー賞助演女優賞を受賞し、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーとしても活躍するなど、いま最も旬な女優として日本でも注目を集めるアリシア・ヴィキャンデル。このほど、その出演作となるブラッドリー・クーパー共演の『二ツ星の料理人』と、美しすぎる人工知能ロボットを演じる『エクス・マキナ』が6月11日(土)に同日公開されることが分かった。“世界一セクシーな男”と評され、世の女性を魅了する“イケメン演技派俳優の最高峰” ブラッドリー・クーパーの元カノ役を演じる『二ツ星の料理人』。一流の腕を持ちながらも大きな問題を抱えていたアダム・ジョーンズが料理人として再起をはかるため、ロンドン美食界の友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込み、女性料理人のエレーヌ(シエナ・ミラー)やパリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)らとともに世界一のレストランを目指していく物語だ。劇中で多くは語られていないが、どうやら過去にアダムはアルコールやドラッグにハマり、かなり泥沼だった様子…。そのころの彼女が、アリシア演じるアン・マリー。ある日、シェフとしての再起をかけ奮闘するアダムに、過去の借金について取り立て屋が訪ねてくるのだが、自分の借金でもあるからと、アンがさらっと莫大な借金を返してしまう!何ともかっこよすぎる彼女だが、アダムには「俺のことは忘れて幸せになって欲しい」と言われてしまうのだ。一方、本年度「アカデミー賞」視覚効果賞受賞の『エクス・マキナ』で彼女が演じるのは、世界最大のインターネット会社“ブルーブック”のCEOネイサン(オスカー・アイザック)が作った美しい女性型ロボット“エヴァ”。会社の抽選会に当選した24歳のプログラマー、ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、賞品としてネイサンが所有する山あいの邸宅に1週間滞在できることに。だが、人里離れたその地でケイレブを待っていたのは、興味深くも不可思議な、人工知能にまつわるある実験だった…。同作のアレックス・ガーランド監督は、「エヴァに必要な側面がすべてアリシア・ヴィキャンデルに宿っていた。彼女はあらゆる意味で完璧でした。とても美しい女性であるだけでなく、とてつもない才能を持った女優」と絶賛。バレエ経験を生かした美しい立ち姿で、AI搭載ロボットという難役をこなした彼女に太鼓判を押している。こんなに美人なのに振られてしまうアリシアと、キュートな笑顔を封印したロボットさながらのアリシア、まったく異なった役柄で魅せる彼女に、今年は目が離せそうもない。『二ツ星の料理人』は6月11日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほか全国にて公開。『エクス・マキナ』は6月11日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日リブート版『トゥームレイダー』のララ・クロフト役に、アリシア・ヴィキャンデルが決まった。ヴィキャンデルは、『リリーのすべて』で今年のオスカー助演女優賞を獲得したばかり。昨年、アメリカでは出演作が4本公開され勢いに乗っている。次回作は、この夏公開の『ボーン』シリーズ最新作『ジェイソン・ボーン(原題)』。その他の情報新しい『トゥームレイダー』は、若く経験の浅いララ・クロフトが、最初の冒険に出る姿を描くものになるという。この役は、ハリウッド中の若い女性が欲しがっており、エミリア・クラーク、シアーシャ・ローナン、デイジー・リドリー、カーラ・デルヴィーニュなどの名前も候補に上がったらしい。文:猿渡由紀
2016年05月02日『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが、美しき人工知能ロボット“エヴァ”を演じることでも話題沸騰の『エクス・マキナ』。本作から人工知能がもたらす恐ろしい近未来を予感させる予告編がついに解禁、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のドーナル・グリーソンとオスカー・アイザックが全く違ったキャラクターで登場することも分かった。24歳のケイレブ(ドーナル・グリーソン)は世界最大のインターネット会社で働くプログラマー。会社の抽選会に当選し、賞品として普段は滅多に姿を現さないCEO、ネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山あいの邸宅に1週間滞在できることに。その場所で、美しい女性型ロボットに搭載された人工知能のテストに協力するケイレブ。だが、実験は次第に怪しげな心理戦と化し、やがて人間と機械の主従関係は崩壊していく――。本年度「アカデミー賞」視覚効果賞を見事受賞し、『わたしを離さないで』『28日後…』のアレックス・ガーランドが監督・脚本を務める本作。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で冷酷な敵役を演じたドーナルは『アバウト・タイム 愛おしい時間について』のような朴訥とした青年に、オスカーはポー・ダメロン役とは一転、ヒゲ面の謎多きCEOに、さらにアリシアは美しすぎる人工知能ロボットという難役に挑んでおり、いま映画ファンが最も注目するキャストが集結している。ガーランド監督は本作について、「ケイレブ、ネイサン、“エヴァ”3人の人間が繰り広げる頭脳戦です。互いが互いを試し、相手を精神的に打ちのめそうとする。そして主従関係を築いていくんです」と語る。だが、主要登場人物の1人が女性型ロボット“エヴァ”という設定によって、作品にはより複雑さが与えられることになった。製作のアンドリュー・マクドナルドはこう語る。「『エクス・マキナ』には2つの楽しみ方があります。基本となるのはサイコスリラーというジャンル映画として見る楽しみ方、しかし登場人物を通して人間の根源的な性質や心理を探るという見方もできます。私は常にキャッチーでありながら知的な作品作りを目指してきました。『エクス・マキナ』はその2つを両立しようとした、これまでにない作品です」。ガーランドは監督デビュー作となる本作において、長年関心を持ち続けていたテーマに挑んでいる。テクノロジーに対して私たちが抱く恐怖や不安、そしてテクノロジーが私たちの生活で担う役割だ。ガーランド監督は、「人は人工知能やコンピューター全般に過剰なまでの恐怖心を抱きます。それは決して頭から離れません。人の“性”なのでしょう。ただ、私自身はあまりテクノロジーを危険視していないので、少し違う角度からアプローチを試みました」と意味深なコメントを寄せる。「『エクス・マキナ』で私が寄り添おうとしたのは、人間ではなくロボットです」と語るガーランド監督。アリシア演じる“エヴァ”に寄り添うとはどういうことなのか…。まずはこの予告編映像から、監督の言葉の意味に思いをはせてみて。『エクス・マキナ』は6月11日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月29日映画『エクス・マキナ』が2016年6月11日(土)に公開される。主演は『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。また、本作もアカデミー賞視覚効果賞を受賞している。アリシア・ヴィキャンデルが扮するのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”。本作では、プログラマーとして働くケイレブが、社長所有の別荘で1週間滞在するチャンスを得るが、そこで女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するというストーリーとなる。本作のキャスティングにあたって、監督のアレックス・ガーランドは、エヴァに必要な側面がすべてアリシア・ヴィキャンデルに宿っていたと言う。彼女は、人工的な雰囲気を出すため顔に白いメーキャップを施して撮影したオーディションビデオを送ったというのだから驚きだ。また、実在しないエヴァを作り出す役作りにも徹底し、CGIの壁を突破して感情を伝えるというところにも重きを置いているのがポイントだ。■ストーリー検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。【作品情報】『エクス・マキナ』公開日:2016年6月11日(土)監督・脚本:アレックス・ガーランド 『28日後...』『わたしを離さないで』出演:ドーナル・グリーソン、アリシア・ヴィキャンデル、オスカー・アイザック(C)Universal Pictures
2016年04月26日アカデミー賞を受賞した『リリーのすべて』やマット・デイモン主演のシリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』が控えるアリシア・ヴィキャンデルが、女性型人工知能搭載ロボットに扮する『エクス・マキナ』。このほど、彼女が演じたその名も“エヴァ”の美しいビジュアルが解禁となった。検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)。彼は、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない、社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”(アリシア)に搭載された、世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。『レヴェナント:蘇えりし者』や『ブルックリン』などオスカーノミネート作への出演が続くドーナル・グリーソンと、『X-MEN:アポカリプス』も公開されるオスカー・アイザックに、『リリーのすべて』でオスカー女優となり、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーとしても活躍するアリシアと、最旬キャストの共演で話題を呼ぶ本作。今回のビジュアルでは、そのアリシアが演じた人間なのか、ロボットなのか、ひと目では判断がつかないほど美しい女性型ロボット“エヴァ”の姿が明らかにされている。本作のアレックス・ガーランド監督は、エヴァに必要な側面がすべてアリシアに宿っていたと言う。「彼女はあらゆる意味で完璧でした。とても美しい女性であるだけでなく、とてつもない才能を持った女優であり、子どものころからバレエの訓練を受けていました。そのため、自分の体の動きを正確に制御することができるんです。歩き方から、手の動き、頭のほんの少し傾けるといった動作までもね」。アリシアにとっても、『エクス・マキナ』はすべての希望に当てはまる映画だった。彼女は、人工的な雰囲気を出すため顔に白いメーキャップを施して撮影したオーディションビデオを送ったが、それを見た製作チームは、エヴァ役は彼女しかいないと確信したという。とはいえ、役作りでは実体験を基にしてきたという若き演技派女優にとって、エヴァを演じることは困難を極めた。「アレックスとふたりで独自のルールを作らなければなりませんでした」と彼女は説明する。「実在しないものを作り出すにはどうすればいい?1つの疑問に答えるたびに、新たな疑問が100個浮かぶんです」。また、アリシアの演技の目標は、CGIの壁を越えて感情を伝えることにもあった。「観客には、まずエヴァに驚いてほしいですね」と製作のアロン・ライヒは話す。「エヴァが初めて登場するシーンでは、彼女もネイサン(オスカー・アイザック)も機械であることを決して隠そうとしません。とても美しく愛らしい女性の顔を持ったロボットです。ですから観客は、初めはテクノロジーとしての彼女に驚き、そして、次第に彼女の人間性に惹かれていくのです」。アリシアが演じたこの“エヴァ”はすでに世界中で高い評価を受けており、本年度「ゴールデン・グローブ賞」では『リリーのすべて』のゲルダ役で主演女優賞(ドラマ部門)、本作で助演女優賞にWノミネートされたほど。まるで“生命”を感じさせるかのような、美しすぎるロボット姿をこちらから確かめてみて。『エクス・マキナ』は6月11日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月24日いま世の女性たちがこぞって、その一挙手一投足に視線を注ぐ最も熱い世代がある。1989年前後に生まれた、現在25~27歳の20代中ごろの女優やセレブたちだ。「1989」といえば、言わずと知れたテイラー・スウィフトのグラミー賞受賞アルバムのタイトルにして、彼女が生まれた年。その年、日本は昭和から平成になり、消費税が初めて導入され、世界ではベルリンの壁が崩壊し、時代が大転換を遂げた1年でもあった。その89年に生まれたのが、テイラーをはじめ、『ルーム』でオスカー女優となったブリー・ラーソンや、注目の続編『Fifty Shades Darker』(原題)などが控えるダコタ・ジョンソン。そして翌90年、東西ドイツが統一され、冷戦が終わり、中東近辺が焦臭くなってきた年には、『JOY』で4度目のノミネートを受けたオスカー女優ジェニファー・ローレンスや、『アクトレス~女たちの舞台~』で米国女優として初の仏セザール賞を受賞したクリステン・スチュワート、フェミニスト活動に専念するため女優休業を明らかにした『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンと、人気・実力ともにトップといえる若手女優たちが誕生している。言うなれば、彼女たちは激動の時代をタフに生き抜いている、大人になった“ハーマイオニー”世代。そんな最旬の世代といえる彼女たちに迫った。まず、89年生まれ、現在26歳のブリーは、『ルーム』で息子とともに[部屋]から脱出し、人生の再生に挑んだ母親を熱演して、アカデミー賞をはじめ各映画賞を制覇。一躍、時の人となった。授賞式後のアフターパーティでは、早速、幅広い交友関係で知られるテイラーたちと過ごしていたことも伝えられている。新星のごとく登場したかのように思われがちだが、両親の離婚後、6歳から演技をはじめ、9歳でデビューを果たしており、キャリアは長い。アメリカではトニ・コレットの娘役で出演したファミリードラマ「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」などで知られ、映画『スコット・ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団』『21ジャンプストリート』『ドン・ジョン』などでも印象的な役を演じてきた。また、シンガーソングライターとしても活動していた時期もある。2013年に出演した珠玉作『ショート・ターム』で、居場所のない少年少女たちの短期保護施設のケアワーカーを演じ、ゴッサム賞などを数々受賞。そして、今回の『ルーム』では、7年間幽閉されていた女性を演じるため、食事制限や隔離された生活を自ら送るなどの徹底した役作りで挑み、見事オスカーも獲得。その姿には、“若き日のメリル・ストリープのよう”との声も上がっているほどだ。今後は、『キング・コング』最新作でトム・ヒドルストンやサミュエル・L・ジャクソン共演の『Kong: Skull Island 』(原題)やマーティン・スコセッシ製作総指揮の『Free Fire』(原題)などが控えている。『ルーム』の子役ジェイコブ・トンブレイ君とは、『スター・ウォーズ』トークですぐに打ち解けたそうで、役を越えても大の仲良し。そろって初来日した2人の動向も大きな注目を浴びた。オスカー女優といえば、同じく初ノミネートにして「助演女優賞」を獲得した『リリーのすべて』のスウェーデン出身アリシア・ヴィキャンデルは、88年生まれの現在27歳。『リリーのすべて』では、エディ・レッドメイン演じる世界初の性別適合手術に臨んだリリーを、真の愛で支え続けた妻ゲルダを好演。すでに観賞した人たちからも、自身の性別違和に勇気を持って向き合い、女性へと変容していく様を繊細に演じたエディとともに、その姿を戸惑いながらも受け入れ、見守ったアリシア演じるゲルダに心を動かされる人が続出中だ。彼女も9歳からスウェーデン王立バレエ学校に通い、「レ・ミゼラブル」などのミュージカルに出演していたが、ケガでバレエを断念。一時期は、ロースクールに通っていたこともあったという。母国のTVドラマや映画で注目を集め、マッツ・ミケルセン共演の『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』や、キーラ・ナイトレイの義妹を演じた初めての英語作品『アンナ・カレーニナ』で鮮烈な印象を放ってハリウッドに登場した。2015年、いまやハリウッドの“イットガール”と呼ばれるアリシアは、「シャネル(CHANEL)」のミューズでもあり、レッドカーペットでは注目の的に。今後はマット・デイモン主演『ジェイソン・ボーン』のヒロインを務めることでも話題を呼んでおり、ブラッドリー・クーパー主演『二ツ星の料理人』ほか、美しすぎるAIロボットに扮した『エクス・マキナ』が6月に日本上陸する。ちなみに、ブリーは2016年、アリシアは2013年に“ネクストブレイク枠”といわれる英国のBAFTAライジングスター賞にノミネートされているが、先日の予告編解禁で話題沸騰の『スーサイド・スクワッド』の要注目女子、マーゴット・ロビーもその1人(2015年ノミネート)。90年生まれ、オーストラリア出身の彼女は、祖父母の農場などで子ども時代を過ごし、10代のときには女優になる夢のために3つの仕事を掛け持ちしていたという頑張り屋。自国のTVドラマ「Neighbours」で話題となり、ハリウッド進出後はドラマ「PAN AM パンナム」などを経て『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの妻役を好演して、世界的に知られるようになった。現在公開中の『マネー・ショート華麗なる大逆転』にもカメオ出演しており、『スーサイド・スクワッド』ではワルなのにとびきりキュートで、どこか憎めないハーレイ・クイン役に扮しているマーゴット。さらに、北欧男子アレクサンダー・スカルスガルドが筋骨隆々のターザンを演じる『ターザン:REBORN』ではターザンの妻ジェーン役をゲット、続々と新作が決まっており、目が離せない存在の1人だ。さらに、TVドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール」で本国で大ブレイク中のメリッサ・ブノワや、ウディ・アレンら名匠に気に入られているエマ・ストーンが88年生まれ、『シンデレラ』のリリー・ジェームズ、『ブラック・スキャンダル』で存在感を見せたジュノー・テンプルが89年生まれと、ミドル20代は実に層が厚く、少し下には『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデイジー・リドリー(’92年生)、『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン(’94年生)、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のマイカ・モンロー(’93年生)、『ダイバージェント』シリーズのシェイリーン・ウッドリー(’91年生)と注目女優たちが続々。これからは美しいばかりでなく、中身は骨太で根性のある(?)彼女たちが、映画界を引っ張っていく存在となるのだろう。(text:cinemacafe.net)
2016年03月27日本年度アカデミー賞にて、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『マットマックス 怒りのデス・ロード』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』という並み居る超大作を抑え、見事「視覚効果賞」を受賞した『Ex Machina』が、ラテン語で“機械仕掛けの”という意味の原題そのままに『エクス・マキナ』として、ついに日本公開されることが決定した。検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に、1週間滞在するチャンスを得る。人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、ある仕事。それは美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された、世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。本年度アカデミー賞にて「視覚効果賞」を受賞し、小規模作品ながら賞レースを席巻し、話題を呼んでいた新感覚SFがついに日本上陸。美しい女性型ロボット“エヴァ”には、公開中の『リリーのすべて』でエディ・レッドメイン演じるトランスジェンダーの主人公に寄り添い、支え続けた女性を好演し、アカデミー賞「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。彼女は、10月公開の『ジェイソン・ボーン』ではヒロインを務め、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2015年秋冬キャンペーンのミューズとしても活躍するなど、いま最も旬な女優として日本でも注目度上昇中だ。また、エヴァを見守る“ブルーブック”社員のケイレブには、日本でもロングランヒットとなった『アバウト・タイム 愛おしい時間について』でタイムトラベル能力を持つ心優しい主人公のティムを演じ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ではファースト・オーダーを指揮するハックス将軍に抜擢、レオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』にも出演するなど、実力派俳優として活躍するドーナル・グリーソン。そして、“ブルーブック”社長のネイサンには、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』でゴールデン・グローブ賞を始め数々の映画賞にて「主演男優賞」にノミネートされ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ではレジスタンスの宇宙一のパイロット、ポー・ダメロンを演じるなど、演技派俳優として名高いオスカー・アイザック。8月に控える『X-MEN:アポカリプス』にも出演する。さらに、ディカプリオ主演作『ザ・ビーチ』の原作者で『わたしを離さないで』『28日後...』で脚本を務めるなど、数多くの話題作を手掛けてきたアレックス・ガーランドが、本作で監督デビュー。手がけた脚本はアカデミー賞にノミネートされた。VFXを駆使した美しくリアルでスタイリッシュなビジュアルと、最旬キャストによる登場人物も、場所も限定されたミニマムなストーリーテリングで、人間と人工知能の主従関係を巡る心理戦を描いた本作は、あらゆるアップデートがなされた最新のSFスリラードラマといえそうだ。『エクス・マキナ』は6月11日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月24日アリシア・ヴィキャンデルが、先日の第88回アカデミー賞にて初ノミネートにして「助演女優賞」に輝いた『リリーのすべて』。このほど、主演のエディ・レッドメインとともに近日来日するトム・フーパー監督が本作に惹かれた理由や、こだわりの撮影手法などについて明かす特別映像が解禁となった。本作は、1930年代、恐らく“トランスジェンダー”という言葉もなかった時代に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人女性、リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。メガホンをとったフーパー監督といえば、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞「作品賞」「監督賞」など4冠に輝き、『レ・ミゼラブル』では「作品賞」を含む8部門にノミネート、「助演女優賞」ほか3部門を受賞した。本作ではアリシアの受賞ほか、エディが2年連続で「主演男優賞」、さらに「美術賞」「衣装デザイン賞」にもノミネートされていた。届いた映像では、本作の製作を担当したアン・ハリソンが、「トム(・フーパー監督)はこれが愛の物語であることを即座に理解してくれた。ジェンダーを超えた愛の物語だと」と話し、監督が脚本を読んで3度も泣いた理由が明らかにされている。また、リリーとゲルダを支えるハンス役のマティアス・スーナールツは、「映画づくりを愛するがゆえ、トムは撮影のすべてに情熱を傾けていた」と話し、リリー役のエディは「トムはあらゆることに精通していて、理にかなったやり方を撮影の際に求めた。でも演じる際の感覚も大切にしている」と監督の撮影に対する姿勢を絶賛。ゲルダ役のアリシアは、登場人物の絵画的配置やライティング、対照的な構図について、「トムは登場人物の感情をデリケートに、そして繊細に描いた」と語っている。さらに、全編を通じて絵画のように美しく表現されている理由を、「アイナーとゲルダは美を基準に世界を見ていた。アイナーは風景に魅かれ、ゲルダは女性の美しさをカンバスに表現した。だから私も映像美にこだわった」と語るフーパー監督。「デンマーク人の画家、ハンマース・ホイを基に彼の絵に描かれた住居を再現した」と言い、「撮影監督のダニーに無理を頼んでハンマース・ホイの絵のような柔らかな光を映像化したんだ」と、美しく独特のもの悲しさを放つ映像の秘密を明かした。「1920年代のこの物語には献身的な愛があり、その愛が人々の感動を呼ぶんだ」と語る監督。その思いは、アートの街・コペンハーゲンを静止画のようにとらえた静ひつで美しい映像作りにも込められている。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日第88回アカデミー賞において「主演男優賞」(エディ・レッドメイン)ほか4部門にノミネートされ、アリシア・ヴィキャンデルが接戦といわれた「助演女優賞」を制した『リリーのすべて』。本作を製作したのは、イギリス・ロンドンを拠点とする映画製作会社「ワーキング・タイトル・フィルムズ(Working Title Films)」だ。本作をはじめ、『レ・ミゼラブル』『ラブ・アクチュアリー』など、時代や国を越えて愛される名作を次々生み出しているこのスタジオに迫った。1983年に設立され、現在はティム・ビーヴァン&エリック・フェルナーが共同代表を務める「ワーキング・タイトル」は、これまで100を超える作品を世に送り出し、全世界でトータル50億ドル以上もの興行成績を誇っている。映画が始まってすぐのオープニングクレジットで、そのロゴを目にしたことのある人も多いはずだ。エディ・レッドメインが「主演男優賞」を受賞した『博士と彼女のセオリー』、本作を手がけたトム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』、アリシアの初めての英語作品『アンナ・カレーニナ』から、ジョー・ライト監督×キーラ・ナイトレイの『つぐない』、ティム・ロビンスが監督を務めた『デッドマン・ウォーキング』、コーエン兄弟の『ファーゴ』、シェカール・カプール監督×ケイト・ブランシェットの『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』まで、実に11本のオスカー像を獲得。38回の英国アカデミー賞のほか、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭などで数々の賞を獲得してきている。また、賞レースで名前の挙がる作品だけではなく、『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』など、世界中で愛されヒットを記録したラブストーリーを中心にエンターテイメント作品も数多い。そんなワーキング・タイトルが次に送り出すのが、世界で初めての性別適合手術を受けた女性の実話を元に、1組のカップルが織り成す鮮烈な愛の物語となる『リリーのすべて』。かつてないほどにトランスジェンダーを受け入れる傾向になりつつある昨今、本作はまだその言葉や概念すらなかった時代を呼び起こす。『博士と彼女のセオリー』でオスカーを獲得したエディは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたスティーヴン・ホーキング博士を演じたときと同様、本作においても特殊メイクに頼らず役作りに全身全霊を捧げていたという。「エディは驚くほど澄みわたった純粋な心の持ち主だ」と語るのは、フーパー監督。「彼が最も気にかけていたのは、リリーの感情の遍歴だった。それを彼が労力と時間をかけて追究した結果、リリーの外見的な要素もおのずと後からついてきた。全ては内面からあふれ出た努力の結晶だ」と、エディの役作りの神髄に触れている。トランスジェンダーの女性の心の揺れ動きを描いた作品として、また真実の愛の物語として、『リリーのすべて』もワーキング・タイトルの歴史にその名を刻むことになる。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.アンナ・カレーニナ 2013年3月29日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURES
2016年03月02日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞に輝いた。本作は、世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家アイナー・ベイナーとその妻の愛を描いたラブストーリー。アリシア・ヴィキャンデルは、エディ・レッドメイン演じるアイナー・ベイナーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダを演じた。初のオスカーを手にしたアリシアは「認めていただき本当にありがとうございます」と感激。「すばらしいキャストの方々と共有したいと思います」と喜びを爆発させた。そして、主演のエディを見つけて「そこにいるのね」と話しかけ、「本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできませんでした」と感謝の気持ちを伝えた。助演女優賞はそのほか、『キャロル』のルーニー・マーラ、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のレイチェル・マクアダムス、『ヘイトフル・エイト』のジェニファー・ジェイソン・リー、『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが「助演女優賞」を獲得。アリシアはエディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現し、見事受賞に至った。いまから80年以上も前、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも、本当の自分らしく生きることを望んだ主人公リリーと、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑いながらも一番の理解者であり続けた妻・ゲルダが織りなす、魂の触れ合いのドラマを描く。同作は主演男優賞(エディ・レッドメイン)、助演女優賞(アリシア・ヴィキャンデル)、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。受賞したアリシアは客席にいるエディに向かって「エディ、そこにいるのね、本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできなかった。私がここにいるのはドリームチームのおかげです」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日『リリーのすべて』の演技により、2月21日に行われたアカデミー賞直前の映画賞、第20回サテライト賞(Satellite Awards)において「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。彼女はすでに全米映画俳優組合(SAG)賞、放送映画批評家協会賞(BFCA)などで多くの「助演女優賞」を手にしており、ゴールデン・グローブ賞では本作と『Ex Machina』(原題)で「主演女優(ドラマ部門)/助演女優賞」にそれぞれノミネート。本作で、エディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現する彼女の演技は世界中で高く評価され、日本でも注目度急上昇中だ。このほど、そんなアリシアの魅力に迫った特別映像がシネマカフェに到着した。若きオスカー俳優エディが、いまから80年以上も前、“本当の自分”に気づき、勇気を持って生きることを選んだデンマーク人女性を演じる『リリーのすべて』。本作で、エディに負けない存在感を発揮しているのがアリシアだ。日本時間2月29日(月)に発表となる第88回アカデミー賞では、エディが「主演男優賞」に、アリシアが「助演女優賞」にそろってノミネートされており、最有力候補として期待を集めている。スウェーデン出身のアリシアは、キーラ・ナイトレイの義妹を演じた『アンナ・カレーニナ』やマッツ・ミケルセン共演の『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』で鮮烈な印象を放ち注目を浴びると、『コードネーム U.N.C.L.E.』のヒロインに抜擢され、本年度賞レースを席巻している『Ex Machina』では美しい人工知能ロボットを好演。今後も、マット・デイモン主演のシリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』(原題)のヒロインを務めるなど話題作が控えている。今回届いた本作の映像では、愛する夫が夫でなくなると分かってもなお、“リリー”という女性として新たな人生を送ることを同じように望む妻ゲルダ役についてフィーチャー。アリシアは、「自分の内面は女性だと信じている」と医師に打ち明ける夫の手を握り、「私もそう思う」とすかさず答え、一番の理解者であり続けたゲルダを熱演する。「愛する人を手放す勇気に胸を打たれた。ゲルダは最愛の人にすべてを与え、その人が自由に飛び立つままにするの」と語り、「ゲルダという女性を理解し、デリケートに繊細に演じたわ」と役作りについて明かす。また、フーパー監督は彼女の演技について、「本作を描いたのは変化を恐れない無条件な愛、アリシアが力強く表現してくれた。エディと渡り合える女優は少ないが、アリシアが居てくれて幸運だった。この役を演じられる女優はなかなかいない」と大絶賛。そして、リリーを演じたエディも、「彼女は感情を深く表現することができて、僕にも大いに刺激になった」と、この共演を通じて自らも影響を受けたことを打ち明ける。「アリシアがすごいのは、理詰めで演じる面と本能的に演じる面の両方を持っている点だ」。本映像の後半で明らかになるのは、これまで誰も成功したことのない、未知の手術を受けに旅立つ夫と、それを見送るゲルダの感動的な場面。ゲルダの伸ばした手はどこか遠いところへ行ってしまう夫を愛おしむ一方、夫を永遠に失う寂しさを押し隠す心情が描かれている。愛する人が不安や苦痛を感じているからこそ、自身も何かすべきだと気づいているゲルダ。そんな難しい役どころを体現したアリシアの力強い演技と、繊細な表情の移ろいにぜひ注目してみて。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月24日映画『リリーのすべて』(3月18日)で共演する俳優のエディ・レッドメインと新人女優のアリシア・ヴィキャンデル、トム・フーパー監督のインタビューを織り交ぜた特別映像がこのほど、公開された。2016年度の第88回アカデミー賞で、主演男優賞(エディ)、助演女優賞(アリシア)をはじめ4部門にノミネートされていることでも話題の本作は、1926年のデンマークを舞台に、史実に基づいた繊細なラブストーリー。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ)は、肖像画家の妻ゲルダ(アリシア)と共に公私とも充実した日々を送っていたが、ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在を認知する。以来、"リリー"という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深め、一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解していく。公開された特別映像では、エディとアリシアが、実在の人物を演じ、表現することで得たリリーとゲルダのそれぞれの思いについて語る姿を捉えている。見せかけの自分と真の自分の差異に苦悩するリリーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダ役を務めたアリシアは、本作を「最愛の人に全てをささげた女性の物語」と表現。「2人の愛の物語だけど、究極的にはいかに自分を愛するか」とも語るように、おのおのが抱く、それぞれの愛の形に触れていく様も描かれる。一方のエディは、「原作を読んで心を動かされた」と明かしながら、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていくホーキング博士を熱演した『博士と彼女のセオリー』とは一変して、世界で初めて性別適合手術を受けた女性・リリーを体現する。脚本を読んで3度泣いたというフーパー監督は「人生には壁が立ちはだかる。だが2人は困難を乗り越え社会に挑戦したんだ」と断言。また、本作を「『英国王のスピーチ』と関連したテーマを持っていて、真の寛容な愛が変わりゆく相手をいかに受け入れるかを描いた」と打ち明けた。特別映像でも描写される、重い葛藤を心に持ちなが美しく生きようとするリリーについて、エディも「勇気をもって真実の人生を生きた」と語るように、ゲルダのひたむきな愛を受けながら困難を乗り越えた"ひとりの女性"として映されている。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月17日『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督がオスカー俳優となったエディ・レッドメインと再びタッグを組み、ハリウッドの“イットガール” アリシア・ヴィキャンデルとともに挑んだ真実の物語『リリーのすべて』。本作で、エディが演じた実在のリリー・エルベという女性について、エディ自身やアリシア、監督が敬意と称賛を寄せる映像が解禁となった。1920年代のデンマーク。画家夫婦のアイナーとゲルダは、公私とも充実した日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたアイナーは、自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていき…。まだ「トランスジェンダー」という言葉さえなかったであろう時代に、命の危険を伴うと知りながら世界で初めての性別適合手術に臨んだリリー・エルベ。今回到着したのは、いまから80年以上も前に、勇気を持って本当の自分であろうとした主人公リリーにクローズアップした映像となっている。「原作を読んで心を動かされた」と語り始めるのは、本作の演技により2年連続でアカデミー賞にノミネートされたエディ。続けて、「トランスジェンダーの先駆者 リリー・エルベの真実の物語。見せかけの自分と真の自分の違いに苦しむ人間の物語だ」とフーパー監督も説明する。「毎朝…“今日こそ1日中アイナーでいよう”と誓う」と、心と体の違和に悩み、ひとり苦しむリリーに対し、「あなたは私のすべて、生きていてほしい」と手を取るのはアリシアが演じる妻・ゲルダ。ゲルダの献身的な愛を受け、本当の自分になる決心を持って前へと進み始めるリリーの勇気に、彼らはそろって称賛を贈り、アリシアは「究極的には、いかに自分を愛せるかの物語」とコメント、エディも「リリーは勇気をもって真実の人生を生きたんだ」とその勇気に言及する。“本当の自分になる”ことだけを望んで生きたリリー・エルベという一人の女性の勇気に、ぜひ注目してみて。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月08日マイケル・ファスベンダーと交際中の恋人で女優のアリシア・ヴィキャンデルが、ニューヨークで同居を始めたようだ。イギリスの「The Sun」紙によると、昨年から交際している2人は最近、26歳のアリシアが38歳のマイケルのアパートに引っ越す形で同居を始めたという。関係者は、マイケルが女性と真剣に交際するのは久しぶりのことだと話している。マイケルは、憶測を含めて共演者と恋のうわさが絶えない。これまで『SHAME-シェイム-』のニコール・ベハーリー、『X-MEN』シリーズのジェニファー・ローレンス、ゾーイ・クラヴィッツやナオミ・キャンベル、『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴの名前が挙がっている。スウェーデン出身で、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』や『ガンズ&ゴールド』などで知られるアリシアとも、今年公開の『The Light Between Oceans』(原題)で夫婦役を演じている。2人は24日(現地時間)に閉幕した第68回カンヌ国際映画祭にも参加、マイケルがマリオン・コティヤールと共演した『Macbeth』(原題)の公式上映に出席し、その後はモナコのモンテカルロに移動し、F1モナコGPを観戦していた。(text:Yuki Tominaga)
2015年05月26日俳優ブラッド・ピット主演の戦争アクション大作『フューリー』(11月28日公開)で、新兵を演じる俳優ローガン・ラーマンと恋に落ちるヒロイン役を務めた、女優アリシア・フォン・リットベルクのロンドン国際映画祭レッドカーペット登場写真と劇中場面写真が5日、公開された。本作は、1945年のヨーロッパ戦線を舞台に、1台の戦車で300人ものドイツ軍最強部隊を相手に戦い抜いた、5人のアメリカ兵士の絆と壮絶な戦いを描いた戦車アクション大作。10月19日に行われた第58回ロンドン国際映画祭のクロージング・イベントでの本作のワールドプレミア上映に、主演のブラッド・ピットらと共に、ヒロイン・エマ役を演じたアリシア・フォン・リットベルクが、胸元の開いたセクシードレスで登場した。ドイツ出身の21歳で、ドイツ映画界の期待の新星、アリシアは、本作がハリウッド映画初出演となる。今回、アリシアは、ウォーダディー(ブラッド・ピット)率いる戦車小隊に制圧された北ドイツの小さな村で、ノーマン(ローガン・ラーマン)と恋に落ちる少女エマとして出演。戦場での、ひと時の安らぎの時間をノーマンに与える存在となる。エマたちの住む村を制圧したウォーダディーは、ノーマンを連れ、アパートの一室に踏み込む。そこに、逃げ遅れた未亡人のイルマ(アナマリア・マリンカ)と、そのいとこのエマが隠れていた。おびえる2人を気遣いながら、料理を作ってくれるようにウォーダディーが卵を差し出す。そして、ノーマンが部屋にあったピアノを弾き始めると、エマが歌を重ね、2人は瞬く間に打ち解ける。言葉は通じない2人だが、ノーマンは祖母から教わった手相で彼女の将来を占い、「きっと君はすてきな人に出会うはずだ」と伝えると、エマはほほ笑み返す。互いに惹かれ合うノーマンとエマ。2人の短い恋の行方は果たして。2人を待ち受ける戦争という容赦のない運命は、どのような試練を与えるのか。(C)Norman Licensing, LLC 2014
2014年11月05日