米国の人気子ども番組『セサミストリート』に登場するキャラクターの関係性が議論の俎上に上がっている。バートとアーニーは作中ではルームメイトで親友同士。とても仲が良いことから、2011年に「2人は同性愛者のカップルだ」という噂が広がり、Facebookで2人を結婚させようとする署名活動が行われた。制作者側は「2人は男性とみなされているがあくまでもパペットであり、性的指向はない」と噂を否定し、騒ぎは沈着した。今回、この話題が再び持ち出されたのは、番組の脚本家の1人マーク・サルツマンが、バートとアーニーのエピソードは、自分と男性パートナーの関係に基づいて書いている、と発言したことによる。番組を提供するNPO法人セサミ・ワークショップはTwitterで声明を発表。「常々言っているように、バートとアーニーは親友です。彼らは未就学児童に、人はどんなにお互い同士が違っても良い友達になれる、ということを教えるために創り出されました。男性キャラクターであると認識されていますし、他のセサミストリートのマペットがそうであるように、人間のような仕草もします。しかし、彼らはあくまでも操り人形であり、性的指向は存在しません」「セサミストリートは常に、インクルージョンと受容を支持してきました。ここはあらゆる文化とバックグラウンドを持つ人々を受け入れる場所です。バートとアーニーは親友になるために、そして子どもたちに『自分と違う人とも仲良くやっていけるんだよ』ということを教えるために生まれたのです」サルツマンはQUEERTYのインタビューで、「15年間にわたりバートとアーニーをカップルとして描いてきた」と明言。「彼らはそう(カップルである)としか説明のしようがない」とまで言い切っている。長年番組で操り人形師としてマペットたちに命を吹き込んできたフランク・オズはTwitterで持論を展開。「マーク・サルツマン氏は、バートとアーニーはゲイなのか?と訊かれたみたいだね。彼がそのように思っているのはいいよ。もちろん実際は違うけどね。ただ、なぜそんなことを質問したんだろう。何か問題があるの?どうして人がゲイかどうかを定義する必要があるんだい?ストレートかゲイか、なんてことより、人間であるということのほうがよっぽど大切だよ」番組の意向と、脚本家の創造の源が乖離していたことは間違いないが、性別や性的指向、そして人種といった人間を“区別”するものが存在しないことこそが、『セサミストリート』の世界の素晴らしさではないだろうか。
2018年09月19日ディズニーの名作『ライオン・キング』のブルーレイやDVDを収録したダイヤモンド・コレクションMovieNEXが発売されたのを記念して、劇中で主人公シンバの仲間になるミーアキャットのティモンと、イボイノシシのプンバァにまつわる秘話を収録した特別映像が公開になった。『ライオン・キング』特別映像『ライオン・キング』は、動物たちの王国を舞台に、王の息子として生まれたライオンのシンバが成長していく姿を描いた作品。本作は今も根強い人気を誇っており、MovieNEXには本編だけでなく、多彩なボーナス映像も収録されている。このほど公開された映像によると、ティモン役のネイサン・レインと、プンバァ役のアーニー・サベラは当初、ハイエナの役を希望していたという。しかし、ふたりがオーディションでの演技と、ふたりのコンビネーションのよさを監督たちが絶賛し、ティモンとプンバァ役に抜擢された。映像には、収録中のふたりの姿も登場。マイクを前に丁々発止のやりとりを繰り広げる姿は、ファン必見だ。『ライオン・キング』ダイヤモンド・コレクション MovieNEX 発売中4000円+税デジタルも配信中
2015年12月08日