昨年3月に「金子國義一周忌回顧展」を開催したKHギャラリー銀座が、3月16日より「金子國義×コシノヒロコEROS 2017」を開催する。「ネコ」「ヒロコ」とお互いを呼び合う仲で、金子はヒロココシノが以前使用していた扇を持ったブランドロゴの作者としても知られている。前回は金子の絵画とコシノのスタイル画を展示。今回は“EROS”をテーマに、金子の神髄ともいえる油彩人物画とドローイング、コシノは江戸時代の春画から得た衝撃から、男女をモチーフにした新作の油彩人物画を初披露する。会場には生前の金子が愛用した品々を展示した部屋も再現され、私室を覗くような官能的な体験も演出される。3月16日から31日の期間、「ファッションヘッドラインを見て」と言ってくださった方、先着5名に「金子國義×コシノヒロコ展」のポストカード(2枚組)がプレゼントされる。【展覧会情報】「金子國義×コシノヒロコEROS 2017」会期:3月16日~5月7日(3月26日、4月9日、23日休廊)会場:KHギャラリー住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F時間:10:30~19:00(3月21日は17:00まで)入場無料
2017年03月06日ユマ コシノ(YUMA KOSHINO)が、2017年春夏コレクションを2016年10月21日(金)に東京・渋谷ヒカリエで発表。コンセプトは“Optical Illusion”。エッシャーのだまし絵のような視覚効果を表現していた。ブルーのレーザーがランウェイの道筋を示し、ショーは始まる。ジャケットやスカート、ソックスに配されたアルチザンジャカードは、クリーミーなカラーのトップスと合わせて存在感を放った。重たげな印象を抱くと思いきや驚くほど軽々と揺れる。コレクション序盤は同系色のアイテムを合わせていたが、ミニマルなミュージックにイレギュラーな鋭い音が入り会場を期待感に包むと、徐々に視覚的なコントラストを訴えかけるように。暖色のオレンジと寒色のブルーのアイテムを組み合わせたり、光沢感で冷ややかな印象の素材とふわふわと暖かそうなニットなどの素材を合わせたり。さらに、テクスチャーをミックスすることで、引き立て合って相互作用を生んでいた。熱量を感じるマルチストライプのようなグラフィックは、リボンや裾のカッティングによる効果で、下から上へと私たちの視線を常に動かす。これは、水が重力に逆らって坂を上っていくように見えるエッシャーのだまし絵を想起させる。ラストは、ブラックと原色のプリーツウェーブのドレス。一枚の布から出来ているプリーツは、歩くと風を含み一瞬一瞬カラーバランスが変化する。釘付けになるような錯覚・視覚効果をグラフィックと素材感で表現し、期待で終始目が離せないコレクションだった。
2016年10月24日ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)の2017年春夏コレクションが、2016年10月20日(木)に恵比寿ガーデンホールにて発表。“BOUNDARY(境界)~あたりまえへの挑戦~”と題された今季のコレクションは一体どのようなものなのか、会場は期待に包まれた。登場したファーストルックは、サイドにラインが入ったスキニーパンツにタンクトップを合わせたシンプルなデザイン。素材はジャージのようなもので、伸縮しながらドレープを作る。続く数ルックも同素材だが、スポーティな印象を与えるそのラインはやがて曲線となり、デザインにユニークさをプラスしていった。突然、曲調の変化と同時に、ワードローブも変化。赤や青、黒がぶつかり合うキュビスム絵画のような柄が現れた。キュビスムを創始したピカソ風の描写を取り入れたモデルのメイクが、このユニークな柄と共鳴する。写実的な絵画を捨て、自らが考えるリアリズムをキュビスムによって獲得しようとしたピカソは、コレクションのテーマである“あたりまえへの挑戦”をした代表的人物といえるだろうか。多彩な素材のうちいくつかは、スポーツへの関連を想像させた。メッシュのタンクトップや、ダンボールニットのように厚みと柔らかさを持った生地。アクティブな要素を保ちつつも、曲線を描く絶妙なカッティングによって優雅さを損なわない。常に前へ、先へと挑戦しようとするスポーツが、“あたりまえへの挑戦”というテーマの元に、キュビスムと一つになっていく。終盤は、オールホワイトとオールブラックのルックのみだ。メッシュやカッティング、ジャカードといったマテリアルの多様性を生かし、それらを重ね、ワードローブに変化をもたらす。当たり前のカラーに限定された中での表現の挑戦には、崇高ささえ感じることができた。
2016年10月23日展覧会「片岡鶴太郎 ×コシノヒロコ× 荻野綱久 -森羅万象-」が、KH ギャラリー銀座で開催される。会期は2016年6月17日(金)から7月18日(祝・月)まで。ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)のデザイナー・コシノヒロコが、自身のアート作品を発表する場として2012年にオープンしたKH ギャラリー銀座。ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで幅広く活動し、多様な形で展開する彼女の作品世界を季節ごとに紹介している。そんな会場を舞台に、本展ではコシノヒロコの新作を含む5点、片岡鶴太郎の未発表絵画2点を発表。また、荻野綱久の約15点の作品は全国で初の披露となる。コシノヒロコは自然が持つ生命力をテーマに、生涯を通して制作活動に取り組む。四季折々の自然を、創造の源にした作品が並ぶ。俳優として活躍する一方で、画家として真摯に制作を続けている片岡鶴太郎。作品から感じられる自然への温かいまなざしと豊かな色彩は、多くの人々を惹きつける。片岡の息子である荻野綱久は、父の薦めで音楽から絵画へと表現の幅を広げてきた。そのシンボリックな幻想世界は、音楽と相互に関わりながら展開される。長年の経験を誇る片岡とコシノが彩る空間に、荻野の若い感性を加え、創り上げられた展覧会。是非足を運んでみてはいかがだろうか。【開催概要】片岡鶴太郎 ×コシノヒロコ× 荻野綱久 -森羅万象-会期:2016年6月17日(金)〜7月18日(祝・月)※会期中無休。会場:KH ギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F開館時間:10:30〜19:00入場料:無料TEL:03-5159-6877
2016年06月11日ミズノ(MIZUNO)が、体操競技日本代表選手の公式ウエアを発表。デザインは、ファッションデザイナーのコシノヒロコが担当する。男子代表のウエアは3種類。一つは、「日本」という漢字をジオメトリックに描いた、シャープで力強さが感じられるもの。「JAPAN」のロゴを配置し、リズム感や敏捷さを表現したモデルと、両脇に三角形の矢印を配置し、上へ向かうベクトルでエネルギーを表現したモデルも展開する。一方、女子代表のウエアは「金魚」をデザインコンセプトに用いて、美しさとユニークさ、チャーミングな魅力を纏わせた。桜を大胆にあしらい日本らしさを添えたモデルも並ぶ。【問い合わせ先】ミズノお客様相談センターTEL: 0120-320-799
2016年06月10日ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)の16-17AWコレクションが3月17日恵比寿ガーデンホールで行われた。鱗文と七宝文などの幾何文様に白をベースに瑠璃色と唐茶色のジャカードニット。あるいはジオメタリック柄をコバルトブルーとシナモンカラーで組み合わせたジャカードニット。いずれも同じ対象物ながら表現が変われば、見えてくるイメージが変わる。メゾン創設は1964年と言うから世界的に見てもランウェイ形式でのコレクションを自らの名前のもと、現役で発表し続けるデザイナーとしてはギネス級だ。そのヒロココシノの原点とも言える東洋と西洋の融合が、この数シーズン以上に際立った今シーズンのコレクション。海外の老舗ブランドが次々にアーカイブを紐解くコレクションを展開するなかで、自らのアーカイブを自らが進化させるエネルギーは衰えを知らない。幾重にも重ねた贅沢な用尺は言うに及ばず、染色、プリント、ジャカード、刺繍など日本の伝統技術を最新の技法でエッジを際立たせ、まさにジャパンラグジュアリーのオンパレード。カラーパレット、柄、素材など、すべてが今回のテーマの「混沌」に表現されるべく、無秩序に溢れさせたかのようないたずらは、すべてのルックをスリッポンスニーカーでまとめているというのが、ブランドをエイジングさせないヒロココシノらしい時代観だ。Text: 野田達哉
2016年04月06日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日デザイナーでアーティストとしても活動するコシノヒロコのアート作品を展示する東京・銀座のKH ギャラリーで、イラストレーターの宇野亞喜良とのコラボレーションによる展覧会「コシノヒロコ + 宇野亞喜良」が6月26日から7月26日まで開催される。同展では、ファッションとイラストレーションというそれぞれの分野で日本を代表する表現者である2人が、“肖像画”を主題に競演する。コシノヒロコは世界各地の民族衣装を身につけた人物画群を中心に、宇野亞喜良は世界的ミュージシャンの肖像画群から歌舞伎のポスター原画まで約60作品を出展。それぞれがジャンルを超えた活躍が注目を集める2人のアーティストの世界観が融合した、新たな切り口で魅せる空間となっている。同展について、コシノヒロコは「無言劇のように私の中を通り抜ける宇野さんの作品と出会って、もう何年が経つのでしょうか。昔から互いの活躍を意識し、それぞれに舞台を築き上げた今、肖像画を介してその世界を静かに見つめ合おうと思うのです」とコメント。宇野亞喜良は、「コシノヒロコさんは、まるで画家のように絵がうまい。水墨画から油彩まで、抽象から具象まで、その表現領域は広いのである。その中の肖像画というジャンルで2人展が企画された。同じ空間にぼくの絵のコレクターである岩田照雄さんの好意で50号大の肖像画群をお借りできることになり、ヒロコさんのエネルギーにやっと対応できるような気がしている」と語っている。【イベント情報】展覧会「コシノヒロコ + 宇野亞喜良」会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13和光並木通ビル 地下1階会期:6月26日~7月26日※会期中無休時間:10:30~19:00
2015年06月25日ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが、イベントの企画・運営などを行うSCRAPが手掛ける「リアル脱出ゲーム」との異色のコラボレーションを発表。6月23日、ライブハウス・Zepp Tokyoにて、最新作「仕立て屋シャルロッテの秘密」のオフィシャルデザイナー就任記者発表会に出席した。様々な場所に参加者を閉じ込め、そこに仕掛けられた謎を解き明かし、制限時間内に脱出するというゲーム。マンションの一室から大きなホール会場、廃病院まで、毎回異なる場所とテーマで展開され、その度に人気コミック『ワンピース』や『進撃の巨人』『新世紀エヴァンゲリオン』など話題のコンテンツとコラボし、アメリカやシンガポールでも人気を博している。全国のライブハウス・Zepp Hall6会場にて開催される、今回のリアル脱出ゲーム「仕立て屋シャル ロッテの秘密」。“ファッション×謎解き”が物語のテーマに選ばれたが、SCRAP代表の加藤隆生さんは「我々はいつも物語(=謎)に入る入り口を探しています。殺人事件だったり、ファンタジーなものだったり、恋愛だったり、そんなちょっとした入り口。ファッションも日常に溶け込んだ物語の入り口になるような気がしました」と今回のきっかけを振り返る。また、NHKのドキュメンタリー番組をきっかけに注目を集めている、コンゴ共和国の“オシャレ命”の紳士集団「サプール」の影響もあったという。「ドキュメンタリーの中で、『サプール』の方々がこんな風に言ってたんです。『昔はケンカばかりしていたけど、今はケンカはしない。なぜなら、服が汚れてしまうから』と。当たり前なんですけど、諍いってそういう所から無くなっていくのかなと思いました。オシャレをすることは、一番戦争から遠いものなんじゃないかと思います」と反戦のメッセージも込められていると、最新作の根幹となる部分をチラと明かした。この日、登壇者が立つ舞台上には、コシノさんが手掛けたコレクションも展示された。その前に立った、コシノさんは司会者からコラボの感想を求められると「こういうことをやったことがないので、全く分かりません」とバッサリ。しかし、「(自身とリアル脱出ゲームとのコラボは)何かドキドキ感があって、どうなるのかと期待しております。ファッションといっても、一般に売られているものではなくて、ここに並んでいるものはキューバなどでファッションショーをやった時のものだったり、フィナーレで使ったものだったり、中には、有名なお客様がお求めになったものと同じものもあるので、恐らく普段、近くで見ることのない特別なものを持ってきています」と今回の意気込みを感じさせた。後ろに置かれた服、そしてコシノさん自身が舞台上で独特の存在感を放ち、集まった報道陣の目を釘付けにしたが、自身が手掛けたデザインのインスピレーションの源泉を聞かれると、「人間の肉体が最も美しいと思っているんですね。その肉体の中に流れる血や肉体そのもので、常に“丸”なんです。でも、ただの丸ではなくて、人間ですから常に動いている。遠い世界ではなくて、常に自分に一番身近なものですね」と明かしていた。ちなみに、同じくファッションデザイナーである姉・コシノヒロコさんと妹・コシノミチコさんについても言及。「コシノ家に関しては、一貫したものはまずやらない。全員が違うことをやる。誰かの真似をするということは、意味がないと思うんです。姉が右に行けば、私は左に行く、そういうものなんですね。家の中はみんな同業者ですから、3人でいるときはファッションの話は全くしないですね(笑)。影響するといことは、影響されることだと思います。そこに進歩はない。子どもの頃からの闘いです」と確固たる信念を語っていた。【イベント詳細】リアル脱出ゲーム「仕立て屋シャルロッテの秘密」会場:全国のライブハウス・Zepp Hall 6会場にて順次会期:7月17日から9月20日料金:<前売券>3,000円:<当日券>3,500円
2015年06月23日コシノヒロコがファッションデザイナーから離れ、ひとりのアーティストとして2011年にパリ装飾美術館で行った際に制作された大作が、銀座のKHギャラリーで日本初公開された。「コシノヒロコ 四季の対比」と題された今回の作品展は、コシノが本格的に絵画に取り組むようになった2011年の作品と新作を展示。メキシコを旅した時にインスピレーションを得、2011年に発表しテキスタイルのプリントとしてもコレクションに使用されたサボテンの作品なども公開されている。完成された作品の上に新たに石膏など新しい色、画材を重ねることで陰影をつけた新作など、月と太陽、光と影、暖と寒など自然界の様々な対比をテーマに、それを四季の移ろいとして構成し、描きながら作品を構築していく作家としての哲学を感じさせる企画となっている。今回パリの個展で発表し、国内では初公開となった大作は「これまで書では屏風など大きな作品は数多く発表していたけれど、今回展示したのは絵画として初めて手がけた大きさ。自宅のアトリエで見ているより、やはりギャラリーに展示されて存在が際立った」とは小篠弘子本人の弁。3月のメルセデスベンツファッションウィーク東京で発表された15-16AWコレクションでは、北欧の森をテーマに植物や動物の絵画モチーフが動的な美しさが洋服に落とし込まれ、若返りを果たしたコレクションとなったが、今回のアート作品では幻想的ながら静的な作品として展示され、コシノワールドの多面的、複層的な魅力が表現されている。現在は「2年後に予定されているイタリアでの大きなエキジビションを準備中」と、常に新しい活動に向けて精力的な創作が続く。今回の展覧会は6月14日まで開催される。【イベント情報】「コシノヒロコ四季の対比」会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F会期:5月20日~6月14日時間:10:30~19:00(会期中無休)入場無料
2015年05月22日「KHギャラリー銀座」はコシノヒロコ(小篠弘子)による展覧会「午睡の協奏曲 ~妖精達のささやき~」を15年2月22日まで開催する。今回展示されるのは、コシノヒロコが手掛けるレリーフ状の作品。布を寄せたシワやヒダは動物や植物の姿を描き、無邪気な妖精と戯れる幻想的な世界を出現させた。その他、国際芸術祭「BIWAKO ビエンナーレ 2014」に出品された作品も登場する予定。【展覧会情報】小篠弘子午睡の協奏曲(まどろみのコンチェルト) ―妖精達のささやき―」会場:KH ギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座 4-3-13 和光並木通りビル B1F会期:12月11日から15年2月22日無休時間:10:30から19:00但し12月27日から15年1月4日は冬期休業。
2014年12月16日ファッションデザイナーとアーティストの二つの顔を持つ小篠弘子(コシノヒロコ)が8月24日まで、東京・銀座のKHギャラリーで展覧会「樹、そして生、輝、軌、喜、気・・・」を開催している。2012年のギャラリーオープンから7回目となる今回の展覧会は、小篠が長年描いてきた「樹」をテーマにした15体の作品を集めたもの。新作の他、以前パリで展覧会を行った時に発表した作品や今年1月に京都で行われた小篠の喜寿を祝う会で飾られた屏風などを展示している。オープニングレセプションに出席した小篠氏は「13年前、芦屋にアトリエをオープンした時には、そこに植えたセンペルセコイヤのように、一生みずみずしく、若々しくいたいと思い、アトリエをセンペルと名付けた。今も自然の中で生活することが大切だと考え、東京でファッションの仕事をし、週末には芦屋に戻って自然や樹から元気をもらって作品を作るという生活を続けている。ある意味で、樹は私の永遠のテーマ。人間には無い自然のエネルギーの強さや大地に根を張り、でんと構える姿や生き様に憧れている」と話した。【イベント情報】樹、そして生、輝、軌、喜、気・・・会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13和光並木通りビル地下1階会期:8月24日まで時間:10:30から19:00会期中無休(8月9日から17日は夏期休業)
2014年06月16日ファッションデザイナーのコシノジュンコが、破天荒なパフォーマンスで知られるBiSの新メンバーとして正式加入したことが発表された。コシノはメンバー選抜のオーディションに極秘で参加。その圧倒的な存在感で合格したとのこと。コシノが加わった新生BiSは11月5日の電報の日に二子玉川ライズ・ガレリアで開催される「HOT DENPO FESTIVAL 2013」に出演。コシノがデザインしたクラッチバッグ型電報「アトラクス(Artlux)」の発売記念イベントで、コシノがデザインした新衣装をまとってBiSが新曲「恋する電報JAPAN」を披露するほか、コシノのスピーチ、BiSとコシノによる電報に関するトークセッション、握手会などが行われることになっている。アトラクスは、コシノがパリコレで発表したデザインをモチーフにゴールドでアレンジされたクラッチバッグの中に電報文がセットされた中台紙が入って届けられる電報で、受け取った後もスマートフォンや書類などが収納できるファッションバッグとして使用することができる。BiSはBrand-new idol Society、新生アイドル研究会という意味を持つアイドルグループで、2011年3月にアルバム『Brand-new idol Society』でデビュー。24時間歌い続けるライブや、樹海を全裸で走りまくるミュージック・ビデオなどアイドルとは思えないアバンギャルドな行動やビジュアルで話題を呼んでいる。今年9月にミッチェルことミチバヤシリオが脱退、5人体制で活動していたがコシノの加入により6人編成となった。
2013年10月29日2013年3月21日、恵比寿 ガーデンホールにてヒロコ コシノのコレクションが発表された。今季のテーマは、「花の記憶」。デザイナー本人のイメージする花の表情を服に落とし込んだ。花の持つふくよかなディテール、花をモチーフにしたグラフィックや抽象的な水玉、チェック、瑞々しさや枯れていく儚さを色や形で表現したコレクション。この秋冬らしい優しいふくらみやフリルディテールなどモダンかつ造形的なデザインが美しい。・ コレクション情報詳細
2013年04月05日10月3日(日)からスタートするNHK連続テレビ小説『カーネーション』の主題歌を椎名林檎が手がけることが決定した。東京事変の公演情報ドラマはコシノアヤコをモデルに、3人の娘を世界的ファッションデザイナーに育て上げたヒロインの波乱万丈の生涯を描く作品。楽曲提供にあたって、椎名は「連続テレビ小説へ書き下ろさせて戴くことは、夢でした。今はただただ、オンエアの日々が楽しみでなりません」とコメント、朝ドラへエールを送った。新曲のタイトルはドラマと同じ『カーネーション』。同曲は椎名林檎名義では約2年半ぶりのシングルとして今秋リリース。また、椎名は来月9月から自身のユニット、東京事変の全国ツアーも予定。9月30日(金)の府中の森芸術劇場を皮切りに、全国18会場で開催する。チケットの一般発売は8月28日(日)より。チケットぴあでは先行抽選を宮城・岩手・香川公演を8月18日(木)11:00まで、東京・埼玉・神奈川公演を8月19日(金)11:00から8月24日(水) 11:00まで受付。東京事変 LIVE TOUR 2011 DISCOVERY9月30日(金)府中の森芸術劇場 どりーむホール(東京)10月2日(日)静岡市民文化会館(静岡)10月7日(金)仙台サンプラザホール(宮城)10月8日(土)岩手県民会館(岩手)10月10日(月・祝)ニトリ文化ホール(北海道)10月14日(金)北陸電力会館本多の森ホール(石川)10月16日(日)新潟県民会館 大ホール(新潟)10月19日(水)大宮ソニックシティ 大ホール(埼玉)10月25日(火)・26日(水)福岡サンパレス ホテル&ホール(福岡)10月28日(金)鹿児島市民文化ホール第一ホール(鹿児島)11月3日(木・祝)神戸国際会館こくさいホール(兵庫)11月4日(金)倉敷市民会館(岡山)11月6日(日)広島市文化交流会館(広島)11月12日(土)・13日(日)名古屋国際会議場 センチュリーホール(愛知)11月16日(水)神奈川県民ホール(神奈川)11月22日(火)・23日(水・祝)グランキューブ大阪 メインホール(大阪)11月25日(金)アルファあなぶきホール 大ホール(香川)12月1日(木)・2日(金)東京国際フォーラムホールA(東京)
2011年08月17日