1月31日から2月2日コペンハーゲン・ファッションウィークが開催され、初めてデンマークへ足を運ぶことに。ファッションもさることながら、やっぱり北欧デザインといえば機能性が高くミニマリズムな家具や工芸品などライフスタイルに特化したアイテムが気になります。筆者が暮らすパリでは数年前から北欧レストランがジワジワ人気を上げていますし、現地のリアルな食文化も知りたい! ということで、今回は事前リサーチも万全に整え3日間のコペンハーゲン旅を満喫したジャーナリストELIE INOUEの街レポートを、3回に渡ってご紹介します。(更新は毎週土曜日)Day1 コペンハーゲンに到着して最初に驚いたのは、街中の自転車の数! 自転車レーン、自転車専用信号、駐輪場も街中にしっかり整備され、電車の中にはベビーカーや車椅子とともに自転車優先置き場も。子どもを乗せるのは後ろではなく、前の広めのカートが一般的なようです。ホテルのレンタルバイクや乗り捨て可能なシティバイクでの散策がオススメです。子どもを乗せるカートが前についた自転車電車内の自転車優先置き場初日は街の中心街、ノアポート(Nørreport)駅周辺を歩きながら散策。まず向かったのは、北欧で人気の建築家とインテリアデザイナーのデュオがオープンしたライフスタイルストア「スティルベン・キッチン(Stilleben Kitchen)」。デンマーク製のキッチン用品、プレート、ベッドリネン、オブジェなどが取りそろいます。特に北欧らしいシンプルで洗練された陶器のプレートが多く、和食器ともケンカせず日常的に使えそうなアイテムが並んでいました。スティルベン・キッチン(Stilleben Kitchen)【Stilleben Kitchen】住所:Frederiksborggade 22, 1360 København Kロイヤル コペンハーゲン(Royal Copenhagen)日本でも百貨店やオンラインショップで購入可能な「ロイヤル コペンハーゲン(Royal Copenhagen)」は、街の中心地に店を構えています。王室使用のために18世紀に誕生した陶器メーカー。繊細な絵が描かれたティーカップがロングセラーアイテムで、ここ本店には奥にティーサロンも併設されていました。【Royal Copenhagen】住所:Amagertorv 6, 1160 København K周辺には百貨店「イルム(ILLUM)」や高級ブティックが並ぶ、ショッピング街です。北欧らしいカラフルな外壁の建物が並ぶ街並みを歩きながら楽しみつつ、デンマーク出身の友人に教えてもらったピザレストラン「ゴームズ・ピザ(Gorm’s Pizza)」に到着。同レストランに然り、コペンハーゲンは地産地消のオーガニック系レストランが多数あります。税金が高いため、ランチは最低2,000円以上と少々お高め。スーパーで売られている食料品は東京とさほど変わらないので、デンマーク人にとっても外食はかなりかさむようで、自炊がほとんどなのだとか。日本のように食文化が豊かではないためか、街中で見かけるレストランといえばピザ、バーガー、あとは軽食を提供するカフェがほとんど。高額な割には味のレベルが高くないので、行きたいレストランは事前に口コミサイトやガイドブックでチェックしておくべき。ゴームズ・ピザ(Gorm’s Pizza)「ゴームズ・ピザ(Gorm’s Pizza)」ではトマトソースベースのピリ辛ビーフと野菜が乗ったピザと、クリームソースベースのスイートポテトとトリュフが乗ったピザをチョイス。どちらもあっさりとした味つけで、薄い生地で軽く食べられるピザで女性にオススメです!【Gorm’s Pizza】住所:Magstræde 16, 1204 København K
2018年02月24日デンマークの首都コペンハーゲンに「食産業の異端児」がひっそりと佇む。ヨーロッパで初めての「ゴミ」を食材として利用するレストラン。いかにもデンマークらしい、自由で、やさしくて、クリエイティブで、ハッピーで、ピースなレストランだ。 名前は「Spisehuset Rub & Stub」。NPO(非営利団体)によって運営され、デンマーク難民委員会にも参加している。目的はただ一つ。食品廃棄物と戦うこと。 食産業から生まれた〝ゴミ〟を利用して、コペンハーゲンからゴミを減らす活動をしているクリエイティブで、途方もなくピースなレストランを取材した。 (英語版サイトはこちらから)〝ゴミ〟レストランへ! デンマーク人の友達に「面白い場所ある?」と聞いて教えてもらったレストラン。住所だけ調べて、とりあえず下調べなしでレストランに向かった。 カッコいい!! 後から聞いたところによると、この建物なんと築300年以上!コペンハーゲン市内の中でも有数の歴史的建造物らしい。店内へ。 デンマークらしいシンプルなオシャレを演出するレストラン。 メニューはどうやら3つ。 一番上のを注文すると、店内を見て回る間もなく食事が。 はやっ!! スタッフから一言、「おかわりは自由よ」。 おいしい!!! この後、おかわり2回(笑)。食べ終わると、スタッフを見つけて直撃取材へ。「ちょっと時間いいですか?」と声をかけると、「10分だけね」とスタッフのマリアさん。 まず、食事はおいしい。でも何が面白いのだろうか?「友達に面白い場所教えてって聞いたら、ここを紹介してくれたんだけど、何が特別なんですか?」 そんなことも知らずに来たの?あなたが食べた食材の40%は〝ゴミ〟よ (えっ、えーーーー!!!) 「ゴミ」と聞いて驚いたが、ちゃんと厳選された〝ゴミ〟が寄付され、使われているという。形が悪くて売れない農作物だったり、生協やスーパーマーケットで賞味期限切れになった商品だったり。 私たちは、食料廃棄物と戦っているの。だから食べ物のゴミを減らす活動をしているの このレストランのポイントは5つ。非営利、ボランティア、日替わりメニュー、おかわり自由、持ち帰り自由。 おかわりも持ち帰りも自由。いっけん矛盾するように思うでしょう?でも、ゴミを出さないことは、消費しないこととは違う。消費しながらもゴミを減らせるサステナブルな道がある、と私たちは信じているの。その代わり、メニューはその日にならないとわからない。当日にならないと、どんな〝ゴミ〟が調達できるかわからないから、メニューを前もって決められないの。もちろんこちらの一方的な都合だけど、お客さんとしてもリアリティがあって面白いでしょう このレストランは2013年秋にオープンし、最初の1年半で3.5トンもの〝ゴミ〟を生き返らせたという。食事の中の〝ゴミ〟の割合は現在平均40%。この割合をあげようと日々挑戦中だという。また、ベジタリアンメニューも必ず毎日用意し、どんな人にも食事を楽しんでもらう工夫をしている。 「物質」ではなく、「物語」を消費して前進する ここで一つの疑問が。このレストランはどのように運営されているのだろうか? 私たちは非営利組織。私たち主要なスタッフ4人以外、すべてボランティアによって成り立っているの スタッフの内訳は、2人のキッチンリーダー、フロアマネージャー、プロジェクトマネージャー。ボランティアスタッフはなんと120人いるんだとか。ものすごい人数…。 では、どんな人がここで働いているのだろうか? モチベーションは人それぞれ。時間が余ってる人、シェフとして訓練したい人、社会問題に問題意識がある人、いろんな経験を積みたい人、コミュニティに身を置きたい人…… 食料廃棄物が大問題だって当たり前だよね。誰だってわかる。そういうコモンセンス(良心)によってこのレストランは成り立っているの。従業員もボランティアもお客さんも、みんなこの社会問題と戦っているのよ。だからなんとなく働いているのとは違う。私ももともとボランティアとして入ったんだけど、途中で雇ってもらって、今では仕事をしながら仲間と戦って。何より、食べに来てくれるお客さんを見るのが本当にうれしくって。そこにはおいしい以上の何かがあるから 「食料廃棄物」という物語に、仲間が集まる。そして、一人ひとりの求めるものは違えど、同じ大きな目標に向かって共に前進していく。 誰もこうしろ、ああしろと強制したりはしないの。関心が強い人はボランティアとして参加すればいいし、そこまで関心はないけど問題意識が少しでもある人は消費者として参加すればいいから やさしさや想いをシェアできる仲間がここに集い、コミュニティが生まれる。だからだろうか。このレストランはとても温かく、居心地がよくて、ピースなのだ。 〝Less is More〟私たちの信じる道 私たちは、〝Less is More〟を信じているの このレストランは、革新的な食料廃棄問題の解決法を提案しながら、新しい価値観を作ろうとしているの ゴミ排出大国、日本。20世紀型の物質至上主義的な資本主義に飼いならされたぼくらは、どうしても物質的な豊かさと精神的の豊かさをイコールで結んでしまいがちである。しかし、このレストランはその価値観に真っ向から反対する。「少ないことはより豊かだ!」と。 マリアさんは最後にこう付け足した。 これって、ものすごくデンマーク的な価値観なんだけどね コペンハーゲンで出会った、21世紀型の革命的なレストラン。常識や固定概念にとらわれず、自分の信じる豊かな世界を実現しようとする。そんなレストランはどの角度から覗いてもどこまでもやさしく、ピースで、とても美しい。デンマークの人々の根底に流れる、自由と寛容性、それと共生の精神。その文化の上にクリエイティビティを開花させ、食料廃棄問題という闇に希望の光を照らす。ここからやさしい革命が始まる。 ※この記事はウェブメディア「EPOCH MAKERS」の提供記事です。EPOCH MAKERS – デンマークに聞く。未来が変わる。世界の片隅で異彩を放つ、デンマーク。この小さな北欧の国は、情報化がさらに進んだ未来の社会の一つのロールモデルになり得る。EPOCH MAKERSはその可能性を信じて、独自の視点から取材し発信するインタビューメディア。URL: photos and Texts by Taiga Beppu ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!デンマーク人が発明!インドの「貧困問題」を解決する『ゴミ袋 製レンガ』!? インドの貧困問題を解決できる鍵は「ゴミ」だった?人類が、直面している大きな課題である「ゴミ問題」だが、最近スポットをあてられているのはビニール袋などの「プラスティッ...
2017年03月06日デンマーク発のライフスタイル雑貨ストア「フライング タイガー コペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)」が8月8日と9日に、「早朝フェス」や話題の「スライド・ザ・シティ」などのイベントを手掛けるフジモトタイチとタッグを組み、“ひげ”の祭典「Flying Tiger Hige Festival 2015」をSpilbar KYOTOで開催する。“ひげフェス”こと「Flying Tiger Hige Festival 2015」は、サンタクロースのトレードマークでもあり、世界中でパーティーアイテムとしても登場するハピネスの象徴である“ひげ”をテーマにしたイベント。フジモトタイチとタッグを組み、“八”という文字がひげに似ていることから制定された“ひげの日”である8月8日に合わせて開催される。当日は、参加者に同ショップの人気アイテム「マスタッシュ(口ひげ)」がプレゼントされ、参加者同士で思い思いのひげのつけ方を楽しむことが出来る他、ヒゲドライバーやOfficial 髭男dismなどのミュージシャン、京都大学髭研ヒゲ研究会など、“ひげ”をアイコンやテーマとするアーティストを迎えたパフォーマンスも実施。ひげにまつわるフードやフォトブースも用意される。また、8月8日午後8時8分8秒には、参加者全員で“ひげラインダンス”を踊るという演出も予定している。【イベント情報】「Flying Tiger Hige Festival 2015」会場:Spilbar KYOTO住所:京都府京都市中京区河原町通三条下る大黒町59-4 フライング タイガー コペンハーゲン京都河原町ストア3階会期:8月8日・9日時間:17:00~21:00料金:800円
2015年07月29日いつも新しいアイテムに出会えるキャンペーン””Flying Tiger Flying”が2014年4月25日(金)よりスタート。「フライングタイガーコペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)」では毎月最終金曜日から始まるキャンペーンを2014年4月25日(金)よりスタート。毎月のキャンペーンテーマに沿ったアイテム約100種類を、各店舗入り口付近にディスプレイさせる。5月はオリジナルデザインのくじらモチーフや、ブルーやストライプをモチーフとした”海・お魚・マーメイド”がテーマ。他にも旅行やアウトドアで活躍する新アイテムも揃う。【キャンペーン概要】期間:2014年4月25日(金)~5月29日(木)*以降は毎月最終金曜日にキャンペーンの内容が変更になる。商品:キャンペーンアイテムは約100種類、順次店頭に並ぶ。各店舗によって取扱いアイテムが異なる場合あり。店舗詳細はこちら元の記事を読む
2014年04月21日「フライング タイガー コペンハーゲン」がついに本日東京初上陸を果たした。「フライング タイガー コペンハーゲン」は、1995年に北欧デンマーク・コペンハーゲンで誕生した。ユーモアや色彩に富んだアイテムを通じて、驚きとエンターテイメントにあふれたショッピング・エクスピリエンスを提供するファンライフスタイル雑貨ストアだ。当日の午前9時から表参道の店舗前には、オープンに駆け付けた客が行列を作りはじめ、店舗で販売しているアフロやサングラスなど仮装グッズが配られた。11時のオープン直前には、雨にも関わらず仮装をした610人のユニークな大行列を作り上げていた。オープン後も行列に並ぶ人は増え続け、オープンから1時間後の12時には1000人の客が並んだ。先頭に並んだ、寺田恵美さん(39歳 会社員)は、「今日は6時半から表参道で待っていました。この日をすごく待ち望んでいて、オープンしてくれて凄く嬉しいです! ドキドキ・ワクワクしますし、表参道に来る機会が増えそうです!」と表参道ストアの開店を喜んでいた。オープン前に行われたオープニングセレモニーでは、ブランド創業者のレナート・ライボシツが登壇。「このストアはデンマークのストアとほぼ一緒の構成になっています。このストアが皆様のデンマーク旅行へのきっかけになってくれることと思います。まずはこちらのストアでユニークなデザインや雰囲気をお楽しみください。本日はありがとうございます。皆様を歓迎いたします。」と表参道ストアがオープンする思いを語った。人気アイテム!そして入店を待つ客とのカウントダウンでオープンの11時を迎えると、仮装をした客は歓声を上げながらレナート・ライボシツや店員とハイタッチを交わし店舗へ流れ込んだ。買い物を終えた小堀智子さんは(36歳 会社員)は、今回だけで2万円分購入したことを話し「見れば見るほど欲しくなるし、もう1周したらさらに買うものが増えそうでした。商品が入れ替わるので、また来たいです!」と両手にショッピングバックを持ち、満足そうに満面の笑みで話した。フライング タイガー コペンハーゲン 表参道ストア tel.03-6804-5723住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-3-2営業時間:午前11時~午後8時 公式サイト
2013年10月02日デンマーク生まれのユニークな雑貨ブランド「タイガーコペンハーゲン(TIGER COPENHAGEN)」のアジア初進出となった大阪アメリカ村店が2013年7月21日(日)にオープン一周年を迎える。これを記念して、当日買い物をした先着111名にオリジナルクッキーをプレゼントする。「タイガーコペンハーゲン」はデンマーク発の雑貨ブランドで、ユニークでカラフルなアイテムをリーズナブルな価格で提供している。昨年オープンした大阪アメリカ村店は、アジア初出店の店舗であり、現在まで通算50万人以上が来店するなど、話題となっている。2013年7月21日(日)のオープン一周年当日には、買い物をした先着111名にオリジナルデニッシュバタークッキー缶のプレゼントを実施。これは日本のタイガーコペンハーゲンでは初の食品アイテムとなっている。【店舗概要】TIGER COPENHAGENアメリカ村ストア所在地:大阪市中央区西心斎橋 2-10-24 プレヴュービル1F・2F営業時間:10:00~21:00電話番号:06-4708-3128☆関連記事:サザビーリーグが北欧ブランド「Tiger」の独占的パートナーシップを交渉中「タイガーコペンハーゲン」今年度中に東京へ進出元の記事を読む
2013年07月19日スカンジナビア航空(SAS)はこのほど、成長を続ける米国路線を強化するため、週9便の増便を発表した。2013年4月8日より、コペンハーゲン - サンフランシスコ間路線を開設して週6便の運航、そして2013年4月1日よりコペンハーゲン - ニューヨーク間の深夜便を週3便増便する。同社にとって北米は、成長を続けている重要な市場であり、数多くの国際企業や北欧企業が米国の西海岸と北欧諸国を結ぶ直行便を強く待ち望んでいたという。また、コペンハーゲンからニューヨークへの深夜便の増便を望む声も多かったとのこと。こうした需要に応えるかたちで今回の新規路線の開設と増便が決定したという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日