●iCloudミュージックライブラリとは8月14日に配信されたiOS 8.4.1では、修正された項目の中に「iCloudミュージックライブラリをオンにできない問題を解決」とある。これまでiTunes Storeで曲を買ったことがある人でも、iCloudミュージックライブラリについてはあまり意識してこなかった人も多いのではないだろうか。そもそもこれは一体どんな機能なのだろうか?○ユーザーのライブラリをクラウドへiCloudミュージックライブラリはApple Musicの機能として提供されるもので、一言でいえば「iCloudにアップロードしたiTunesライブラリ」のことだ。Apple Musicでは、ライブラリをクラウドにアップロードして解析することで、ユーザーがどんな曲を聴いているのかなどの嗜好を分析し、お勧めのプレイリスト作成などに利用している。そのためにライブラリをアップロードするのだ。Apple Musicでは曲やアルバム、プレイリストを「マイミュージック」に追加する場合、iCloudミュージックライブラリをオンにすることが求められる。ミュージックライブラリをオンにしなくても構わないが、その場合はユーザーがアップロードした曲は利用できず、iTunes Storeで購入した曲だけが対象となる。アップロードしたライブラリは、同一Apple IDを使用するMacやiOS機器10台までの間でストリーミング/ダウンロード再生が可能だ。なおiCloudミュージックライブラリをオンにするとき、ほかの機器のローカルライブラリの曲をアップロードしてライブラリに「結合」するか、クラウド側のライブラリでローカルのライブラリを「置き換え」するか選択できる。●iTunes Matchとの違い○iTunes Matchとは何が違うの?ユーザーのライブラリをクラウドにアップロードするというと、日本でも昨年からサービスを開始した「iTunes Match」がある。こちらは年間3,980円のサービスで、アップロードしたファイルがiTunes Storeで販売されている場合、ダウンロードするとファイルが元のファイルではなく、iTunes Storeで販売されている曲に置き換えられる。たとえば昔購入してMP3の128kbpsでリッピングしていたCDが、iTunes Matchでアップロードすると、AACの256kbpsとしてダウンロードできるわけだ。このとき、元のファイルの素性は問われずiTunes Storeで正規に購入した曲と同じ扱いになるため、一部では違法にダウンロードした曲を合法ファイルに置き換える「ロンダリング」とも言われていた。ユーザーがアップロードしたファイルがiTunes Storeで販売されているとき、AACファイルに置き換えられる点はiCloudミュージックライブラリでも同じだが、iTunes Matchでは著作権保護機能(DRM)のないファイルがダウンロードできるのに対し、iCloudミュージックライブラリでは、Apple Musicで配信されている曲の場合、DRM付きのファイルがダウンロードされる(手持ちにない、Apple Musicからダウンロードしたファイルと同じDRM)。このDRMは「ミュージック」アプリおよび「iTunes」上でしか再生できない(ほかのアプリから利用できない)というものだ。通常はそれほど気にする必要はないのだが、もしクラウドにアップロードしたからローカルのファイルを処分してしまってもいいや、とファイルを削除してしまうと、あとでダウンロードしたファイルがすべてDRM付きになってしまうわけだ。ローカルのファイルは捨てないように、バックアップをとっておこう。なお、iTunes MatchとiCloudミュージックライブラリを同時に利用していると、iTunes Matchが優先されるようだ。
2015年08月14日ヤマハは、ニコニコ動画などで人気の2.5次元コスプレダンスユニット「アルスマグナ」の「神生アキラ」の声をもとに開発したVOCALOID4対応の男性歌声ライブラリ「VOCALOID4 Library アルスロイド」を発売する。発売時期は9月下旬。価格は、ライブラリ単品のダウンロード版が税抜1万円。同製品は、明るい元気な歌声が特徴の歌声ライブラリ。テンポの早い楽曲との相性が良く、他の楽器音に埋もれることなく楽曲中で使用できるという。推奨音域はD2~A3で、推奨テンポは80~220BPMとなっている。対応OSは、Windows 8.1/Windows 8/Windows 7 SP1(32/64bit)、OS X 10.10/10.9/10.8。また、より細やかなニュアンスの歌声を作り出すことができるクロスシンセシス機能に特化したセカンダリシンガー専用「Extension Library」2本(Bright/Soft)、楽曲制作に役立つ約900種類のボイスマテリアルも同梱される。なお、UNIVERSAL MUSIC STOREでは、「アルスマグナ」メンバーによるチュートリアルDVDが付属した、初めてVOCALOIDにトライする人向けの予約限定スペシャルパッケージ 「アルスロイド ~VOCALOIDはじめます盤~」は9月23日に発売予定(価格は税抜1万8,000円)。
2015年08月04日ヤマハは23日、「VOCALOID 4」向けの新たな歌声ライブラリとして、小林幸子さんの声をもとに開発した「VOCALOID4 Library Sachiko」を発表した。直販価格は12,000円(税別)。7月27日17時より公式オンラインストアにてダウンロード販売を開始する。同時に体験版の配布も始める。パッケージ版の発売は8月下旬の予定だ。「VOCALOID4 Library Sachiko」は、日本を代表する歌手である小林幸子さんの声で楽曲制作が楽しめる「VOCALOID4」用の女性歌声ライブラリ。特徴は「クリエイターの情熱を生々しく歌い上げる、圧倒的なソウルフルボイス」としている。推奨音域はD2~B3、推奨テンポは60~175BPM。小林幸子さんのこれまでの歌唱データから「こぶし」や「しゃくり」などの特徴を分析し、本人に近い歌いまわしを再現できるジョブプラグイン「Sachikobushi」を付属。「声の立ち上がり」や「振れ幅」などの好みの効果を選ぶだけで、小林幸子さん風の歌い方にすることが可能だ。さらに、本人による400種類以上のボイスマテリアルを用意。「歌います!」「レッツゴー」など定番の掛け声から、「それでは!お手を拝借うううぅ!」「降臨!」といった特殊なものまで、幅広く収録されている。パッケージに描かれている「Sachiko」のキャラクターデザインにはイラストレーター・碧風羽(みどりふう)さんを起用。また、製品ロゴである「Sachiko」の文字は、小林幸子さんの直筆によるものとなっている。対応OSはWindows 7 SP1 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.8~10.10。使用の際は別途エディタソフト「VOCALOID4 Editor」が必要。
2015年07月24日ガイノイドは、歌声合成ソフトウェア「VOCALOID4」に対応した歌声ライブラリ「VOCALOID4 Library v4 flower(ブイフォウフラワ)」を2015年7月16日に発売する。単体パッケージ、およびDAWソフト「VOCALOID4 Editor for Cubase」をセットにしたパッケージを用意するほか、単体版と既存ユーザーに向けたアップグレード版のダウンロード販売も行う。価格はパッケージ版がいずれもオープン、単体ダウンロード版が1万800円、アップグレード版は5,400円。本製品は、2015年に発売された女性歌声ライブラリ「VOCALOID3 Library v flower」をアップデートしたもの。ロックに特化したキレのある歌声が特徴となっており、VOCALOID4への対応はもちろん、新たにグロウル機能を搭載したほか、原音の見直し、滑舌の改善を行い、ギターサウンドが前面に出るような激しい楽曲においても埋もれないボーカルサウンドを実現。スローロックからアップテンポなヘビーサウンドまで幅広く利用しやすくなった。また、同製品のシンボルキャラクターである「flower(フラワ)」も大幅にイメージチェンジ。デザインはインターネットなどで人気の△○□×(みわしいば)氏が担当したもので、短髪、ショートパンツ姿の中性的なビジュアルに生まれ変わっている。なお、パッケージ版には購入者特典として、楽曲『vividest』の楽器・パート別オーディオデータ、△
2015年07月01日AHSは、VOCALOID用歌声音声ライブラリ「VOCALOID4 miki」を発表した。発売日は2015年6月18日。同社オンラインストア価格は、ナチュラルが税抜9,800円、スターターパックが税抜16,000円。同製品は、アーティスト「フルカワミキ」の生声を忠実に再現して制作されたボーカルライブラリ。従来製品である「VOCALOID2 SF-A2 開発コードmiki」に、新機能「グロウル」を加えてVOCALOID4音源としてさらにナチュラルにパワーアップさせた。その歌声は、高音域・中音域・低音域と、音域ごとに異なるキャラクターバリエーションがあり、広い音域でそれぞれの表情と魅力を発揮する。また、付属ソフトとして、簡単に音楽を作成できるソフト「Music Maker Silver」、手軽にミュージックビデオなどの動画を作成できる「キャラミん Studio 90日製品版」、動画編集ソフト「Video Easy SE」も収録。さらに、ヤマハ「VOCALOID4 Editor」の体験版も付属する。なお、ヤマハ「VOCALOID4 Editor」をセットにしたバンドルパック「VOCALOID4 miki スターターパック」もラインナップされている。
2015年05月22日AHSは、VOCALOID用歌声音声ライブラリ「VOCALOID4 猫村いろは」2製品を発表した。発売日は2015年6月18日。同社オンラインストア価格は、「ナチュラル」および「ソフト」が各税抜1万800円、コンプリート ナチュラル・ソフト(両製品の同梱版)が税抜1万7,800円、スターターパックが税抜2万3,800円。同製品では、従来の「VOCALOID2 猫村いろは」の力強い特徴を生かしつつ、「グロウル」音声の追加収録を行った「ナチュラル」と、新規に制作が行われた優しく柔らかく歌う「ソフト」のふたつのボーカルライブラリをラインナップ。その歌声は、音域の広さとキレイな発音を追求しており、リズムにも忠実に制作が行われている。また、付属ソフトとして、簡単に音楽を作成できるソフト「Music Maker Silver」、誰でも簡単にミュージックビデオなどの動画を作成できる「キャラミん Studio 90日製品版」、簡単動画編集ソフト「Video Easy SE」も収録。さらに、ヤマハ「VOCALOID4 Editor」の体験版も付属する。なお、ふたつのライブラリがセットになったパッケージ「VOCALOID4 猫村いろは コンプリート ナチュラル・ソフト」、ヤマハ「VOCALOID4 Editor」をセットにしたお得なパック「VOCALOID4 猫村いろは スターターパック」も用意されている。
2015年05月22日インターネットは、VOCALOID4専用ライブラリ「VOCALOID4 Library がくっぽいど」の4ラインナップ、および「VOCALOID4 Editor」をセットにした 「VOCALOID4 Starter Pack がくっぽいど」の4ラインナップを発表した。発売日は4月30日。価格は、各単体ライブラリのパッケージ版が1万3,000円/ダウンロード版が1万400円で、COMPLETE版のパッケージ版が2万5,000円/ダウンロード版が2万円(いずれの価格も税別)。同製品は、アーティスト『GACKT』の声をベースに制作した同社「VOCALOID がくっぽいど」を、VOCALOID4にネイティブ対応した最新モデル。ラインアップは、GACKTの基本的な声をベースに制作した「がくっぽいど NATIVE」、パワフルな声の部分をベースに制作した「がくっぽいど POWER」、ささやくような優しい声の部分をベースに制作した「がくっぽいど WHISPER」の3製品と、全ライブラリをセットにした「がくっぽいど COMPLETE」。さらに、各ライブラリ商品と歌声データ作成・編集を行う「VOCALOID4 Editor」をセットにしたスターターパックの全8製品となっている。なお、キャラクターイラストはマンガ家の三浦建太郎氏が手がけている。
2015年04月22日アンテナハウスは4月17日、PDF表示機能をAndroidアプリへ組み込めるライブラリ「Antenna House pdfview」の販売を開始した。同ライブラリでは、PDFファイルをビットマップ画像に変換することにより、PDFファイルの表示・閲覧機能やテキスト検索の機能をAndroidアプリケーションへ組み込むことができる。同ライブラリはネイティブコードで開発されており、インターフェース(API)はC言語の関数の形式で提供される。また、Java言語で使用するサンプルとして、簡易ビューアのソースコードおよび実行ファイルが付属する。対応プラットフォームは、Android 4.0.4~4.4.4。なお、同ライブラリには評価版が用意されており、購入前に機能を試すことができる。
2015年04月17日NVIDIAはGPUに最適化したライブラリを各種、開発、提供しているが、その一環として、Deep Neural Network(DNN)開発用の「cuDDN」というライブラリがある。このcuDNNの概要がGTC 2015で発表された。なお、cuDDNは昨年9月に第1版がリリースされ、現在は改良版の第2版がリリースされているという状態である。DNNの開発は、U.C.BerkeleyのCaffe、モントリオール大のTheanoなどのフレームワークを使えば、基本的な機能はライブラリの呼び出しだけで記述でき、詳細な機能をプログラムする必要はないので、大幅に省力化できる。しかし、これまでは、それぞれのフレームワークのGPU対応は個別に行われており、効率が悪かった。cuDNNはDNNで使われる基本的な機能をまとめたCUDAライブラリであり、すべてのフレームワークから簡単に呼び出して使えるということを目的としている。これにより、フレームワークごとにCUDAコードを書くという無駄が省け、NVIDIAが最適化したライブラリを提供するので、性能的にもよいものができる。DNNの各層の処理は、入力画像とフィルタのConvolutionを計算し、2×2や3×3の小領域の最大値を取るMax Poolingを行い、その値をActivation関数という非線形な関数で変換するという処理となる。中でも、Convolutionの計算が大部分で、80~90%の実行時間を占める。従って、この部分の高速化が重要である。cuDNNの設計目標は、DNNのDeep Learningに必要な機能を提供し、多様なデータ格納形式に対応できる柔軟性を持ち、性能と使用メモリ量のトレードオフができるようにすることである。メモリに余裕がある場合は、ワーク領域をたくさん使っても性能を上げる方が良いが、メモリがきつい場合は、性能はある程度犠牲にしてもメモリを使わないことが重要である。このように色々な状況に応じて最適な機能を提供するわけである。cuDNNの第1版をcaffeに組み込んだ結果を次の図に示す。この結果はAlexNetの学習の例である。誤差を出力から入力に伝搬させて学習を行うBackward Propagationの処理が一番時間が掛かっており、156,270秒掛かっていたが、cuDNNの使用で120,651秒と1.3倍にスピードアップされている。そしてForward Propagationでは109,310秒が75,330秒と1.45倍になっている。この結果、cuDNNの使用で、全体では1.36倍のスピードアップが得られている。Convolutionの計算が主要な処理であるが、その計算にはいろいろなパラメータがある。学習には何万枚かそれ以上の画像が使われるが、ミニバッチとよぶ数10枚から1024枚程度の画像を一まとめにして処理するのが一般的である。これがMinibatch Sizeである。そして入力となる(直前の層の出力である)Feature Mapが何枚あるのか? (入力画像の場合はRGBで計3枚)画像全体の縦横のサイズ、何種類のフィルタを使って何枚のFeature Mapを出力するのか、フィルタカーネルの縦横サイズ、ゼロを詰め込む半端部分のサイズ、フィルタの縦横のずらし量の指定が必要である。さらにデータがどのように格納されているかのバリエーションがあるので、全てのケースに対応し、性能が出るようにライブラリを作るのはかなり大変である。Convolution(畳み込み)の計算はデータを行列の形に格納しなおして、行列積として計算する、FFTを使って周波数領域のデータに変換して計算する、元のデータ格納形式のまま、畳み込みを計算するなどの方法が考えられる。行列積として計算する方法(GEMM)は安定して高性能が得られるが、並べ替えた行列を格納するため多くのメモリを必要とするという問題がある。FFTは大規模な処理では効率が高いが、これもメモリを多く必要とし、フィルタをずらす部分の処理が難しい。直接、畳み込みを計算する方法は、メモリのオーバヘッドは無いが、各種のケースに対して最適化するのが難しいというように一長一短がある。2D ConvolutionはImageにFilterを重ね、対応するピクセルの値を掛けて、総和をとる。この例ではフィルタは3×3であるが、実際には10×10とかもっと大きいサイズが使われる。イメージの中に枠で示された部分にフィルタがある場合は、次の図の右側のように枠内のピクセルを行ベクトルに並べ替え、フィルタを列ベクトルに並べ替えて内積を計算すれば良い。そして、フィルタを当てる領域を右に1ピクセルずらせて同じ操作を行う。これを繰り返すと、イメージ側の行ベクトルが増えて行き、行列×ベクトルの計算になる。実際のDNNの処理では、1つの画像にいくつものフィルタが適用され、さらにミニバッチの数だけの異なる画像を一括して処理する。そのため、行列×行列の計算となるのでGEMMが使え、より高い演算性能が得られる。なお、ここでは紙面の都合でフィルタは2×2で描かれている。そうすると、もとのイメージやフィルタの行列をGPUのシェアードメモリに転送してやれば、LINPACKなどで長年にわたって最適化されてきた行列積の計算法が使える。このやり方では、GPUのシェアードメモリにデータを転送するときに並べ替えを行ってやれば良い。しかし、イメージの格納形式やストライドの違いなどがあり、並べ替えのアドレス計算に手間が掛かる。しかし、どのアドレスのデータをどこに持っていくかは、データの格納方法やストライドに依存するのでアドレス計算に手間が掛かる。別の方法としては、並べ替えのインデックスは事前に計算しておき、それを見て並べ替えを行うという方法がある。この手法をAlexnetとOverfeatに適用した結果が次の図である。1層目では性能はあまり上がっていないが、2層目以降では47~48%と大きな改善が得られている。cuDNNの呼び出しでは、どのアルゴリズムでConvolutionを計算するかを直接指定することもできるが、NO_WORKSPACEを選ぶとワークスペースを使わない直接法が使われ、PREFER_FASTESTを選ぶと、必要なワークスペース量は気にせず、一番早いアルゴリズムが使われる。さらに、SPECIFY_WORKSPACE_LIMITを選ぶと、ワークスペースとして使用できるメモリの上限を指定することができ、ライブラリはその範囲内で性能が最高になるアルゴリズムを選んでくれる。現状では、まだ、最適化されていないが、cuDNNでは3DのConvolutionもサポートされている。今後の計画であるが、Maxwell GPU向けの最適化が優先順位が高い。そして、3Dの機能の充実、Local Response Normalization機能のサポート、FFTによる畳み込みの検討などを考えているという。cuDNNは、まだ、歴史が浅いが、今回のGTCに見られるようにNVIDIAはDeep Learningに力を入れており、開発が強化されていくと思われる。
2015年04月10日CadenceとIntelは、両社の協業によりインテル・カスタム・ファウンドリのユーザー向け14nmライブラリのキャラクタライズ・リファレンス・フローの提供を開始したことを発表した。また同時にIntelの14nmプラットフォーム向けデジタルおよびカスタム/アナログフローの実現において引き続き緊密な協業を続けることを発表した。同リファレンス・フローは、Cadenceの「Virtuoso Liberateキャラクタライズ・ソリューション」および「Spectre Circuit Simulator」を中心に構成し、高精度な14nmロジックライブラリを実現する。また、14nmロジックライブラリ向けのリファレンス・フローにより、Libertyライブラリ、AOCVディレーティング・テーブルの作成、ライブラリのバリデーション、信頼性の確認が可能になる。これらはVirtuoso Liberate、Virtuoso Liberate LV、Virtuoso Varietyキャラクタライズ・ソリューションおよびSpectre Circuit Simulatorを使用して開発されており、先端のタイミングモデル(ECSM、CCS)、ノイズモデル(ECSMN、CCSN)、パワーモデル(ECSMP、CCSP)をはじめとする高精度なロジックライブラリを実現可能。さらに、インテル・カスタム・ファウンドリのユーザーは、カスタムプロセス、電圧、温度コーナー向けにロジックライブラリを再キャラクタライズし、同様のキャラクタライズ・メソドロジーに従ってカスタムセルをキャラクタライズすることもできる。インテル・カスタム・ファウンドリは、Intelの14nm Tri-Gateプロセス・テクノロジーで広範囲にわたる設計プラットフォームを開発。インテル・カスタム・ファウンドリのSoC向け14nm設計プラットフォームは、クラウド・インフラ、およびモバイル・アプリケーションをターゲットとしている。Intelの14nmプラットフォームは、3DのTri-Gateトランジスタを利用する第2世代の設計プラットフォームで、チップの動作電圧、リーク電流を低くすることによって、前世代の先端トランジスタに対して高い性能とエネルギー効率の組み合わせを実現している。
2015年03月23日大日本印刷(DNP)は、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した画像を、高速で綺麗に自動補正するプログラム「DNP画像色補正ライブラリ」を発売した。同製品は、DNPが印刷やフォトプリント事業を通じて培ってきた画像処理の要素技術をパッケージ化し、企業が自社の製品やサービスに組み込むことができるコンピュータープログラム(ライブラリ)として提供するもので、第1弾の2製品「画像切抜きライブラリ」「顔画像性別年齢推定ライブラリ」に続く第2弾となる。今回発売する「DNP画像色補正ライブラリ」は、独自の6つの色補正技術を搭載し、撮影した画像1点1点に合わせた最適な補正方法を自動的に計算して適用する。具体的には、露出不良による暗い画像の補正、色バランスの補正、コントラストの補正、色調の補正、ピントの補正、デジタルノイズの除去。画像1枚当たり約1秒で色補正処理を行う。これらの技術は、デジタル写真を生活者自身が店頭などでプリントする同社のセルフプリント機「PrintRush(プリントラッシュ)」や、撮影した画像データからオリジナルフォトブックを作成するサービス「DreamPages(ドリームページ)」などで実証されている。税抜き価格は、300ライセンス込みで480万円から。ライセンス数によって価格は変動する。DNPとしては、画像を扱うシステムやサービスを開発・提供する企業を中心に同ライブラリを販売し、3年間で3億円の売り上げを目指す方針。
2015年03月20日AHSは、VOCALOID4用歌声ライブラリ「VOCALOID4 結月ゆかり」を、3月18日に発売すると発表した。価格は純・穏・凛の各種パッケージ版が税抜1万800円、全シリーズを同梱したコンプリート・パッケージ版が税抜2万3,800円。VOCALOID4版となる同製品では、VOCALOID3版の歌声ライブラリを継承する「純」(ナチュラルボイス)にくわえ、ウィスパー系の歌声の「穏」、そしてパワー系の「凛」をラインナップ。VOCALOID4の目玉機能である「クロスシンセシス」およびグロウルなどにも対応し、表現力が向上した。また、各歌声ライブラリにはブレスから各セリフ、エフェクトなど、さまざまな追加音声を非圧縮Wave形式にした音声ファイル「exVOICE(エクスボイス)」も収録。さらに、3つの歌声ライブラリをセットにしたコンプリートパック、VOCALOID4 Editorがセットになったスターターパックも用意される。音楽作成ソフト「Music Maker Silver」、誰でも簡単にミュージックビデオなどの動画を作成できる「キャラミん Studio 90日製品版」、簡単動画編集ソフト「Video Easy SE」なども付属する。なお、「VOCALOID3 結月ゆかり」ユーザー向けの「V3結月ゆかり優待版」、AHS製品ユーザー向けの「AHSユーザー特別版」もAHSストアにて販売されるとのこと。
2015年02月10日島津製作所は1月23日、大阪大学大学院 情報科学研究科 バイオ情報工学専攻 代謝情報工学講座との共同研究の成果として、「LC/MS/MS MRMライブラリ代謝酵素(酵母)」を発表した。価格は120万円(税抜き)。同製品は、微生物による物質生産の研究において、迅速かつ簡便に同社のLC/MS/MSを用いた代謝酵素の定量プロテオミクスを行えるようにしたライブラリであり、バイオエタノールなどの物質生産や真核生物のモデル生物として基礎研究が行われている出芽酵母の中央代謝経路に関連する228種類の代謝酵素を測定するための分析条件(計3584 MRMトランジション)を収録している。従来の方法は、1つのタンパク質に対する測定条件の開発フローに約8時間といった長時間を要することが課題だったが、ラボで検証済みの同メソッドによって、スムーズに分析業務を開始することができる。さらに、安定同位体で標識したペプチドのMRM条件も収録しており、生育条件や遺伝子型などの異なるサンプルにおける代謝酵素の存在量の差異を、高い精度で解析することも可能となっている。また、代謝酵素の定量プロテオミクスをより身近なものとする同ライブラリによって、バイオ燃料開発などの生物工学分野をはじめ、酵母を活用した高品質な食品開発や酵素の機能解析などの食品化学分野、生化学、メタボロミクス分野などの最先端の研究開発をサポートするとしている。
2015年01月24日インターネットは、男女7人組のパフォーマンスグループ"AAA"のメンバー、伊藤千晃の声をベースにしたVOCALOID3専用ライブラリ「VOCALOID3 Library Chika」を発売した。価格はパッケージ版が1万1,664円、ダウンロード版が9,331円。同製品は、VOCALOID3 Editor新合成エンジンの特長を生かした高音質ライブラリ。「Tiny VOCALOID3 Editor」が同梱され、メロディと歌詞を入力すれば歌声の作成が可能となっている。このライブラリの特徴は、「低音から高音まで幅広い音域と、しっかりとした歌声の中にもかわいさがあふれる歌声」となっている。また、VOCALOID3 Editor、およびWindows版VOCALOID Editor for Cubaseにて使用可能な各種VOCALOID3 Job Pluginも収録。さらに、製品登録ユーザーを対象に、ミックス専用ソフト「OPUS Express for Windows」、VST エフェクトプラグイン「FormantShift VST(Windows 版)」が無料でダウンロード提供される。対応OSはWindows8.1/Windows8/Windows 7(32/64bit)、Mac OS X 10.9, 10,8(32/64bit)。なお、初回出荷版パッケージ版には、特典としてキャラクターイラストをあしらった紙ケース付のあぶらとり紙2種類も同梱される。
2014年10月20日米Appleは25日(米国時間)、iOS 8の最新版となる「iOS 8.0.2」を公開した。iOS 8からの新アプリ「HealthKit」やフォトライブラリの不具合などを修正。また、前バージョンとなる「iOS 8.0.1」で報告された不具合も修正されている。24日(米国時間)に公開された「iOS 8.0.1」では公開直後から、圏外になる、Touch ID(指紋認証)が使えない、といった不具合を報告する「iPhone 6」、「iPhone 6 Plus」ユーザーが相次ぎ、数時間後には公開が終了。その後Appleは不具合を認め、「数日中にiOS 8.0.2を公開する」としていた。新たに公開された「iOS 8.0.2」では、そうした「iOS 8.0.1」での不具合を修正。また、本来「iOS 8.0.1」で修正される予定だった「HealthKit」の関連アプリがApp Storeで入手できない問題、一部のアプリがフォトライブラリの写真にアクセスできない問題、iCloudバックアップのバグなど、多数の修正がされている。
2014年09月26日ミスミは4月15日、工場の設備や装置の機械設計を支援する自動化機構事例ライブラリーサイト「IDEA NOTE (アイデアノート)」を、4月7日に公開したことを発表した。自動化機構事例ライブラリーサイトは、業界としては初の試みだ。ミスミは第1弾として100事例を掲載し、5月末までに300事例の拡充を目指すとした。製造業の最前線で使用される工場設備・装置の分野では、機械設計の効率化のために、2次元や3次元CADソフトが普及し、装置部品メーカーによるCADデータの提供が進んでいる。しかし、装置への要求仕様を元に、機構やコスト、品質を検討する構想設計は、個人の経験・アイデアや過去図面の参照に依存しており、時間や手間がかかっているのが現状だ。こうした問題を解決するのが、装置などの自動化機構事例を多く集めたライブラリーサイト『IDEA NOTE』だ。各事例に対して、技術情報や CAD データも付加し、若手設計者の教育ツールとしてもご活用できる。ミスミは今後、中国版などへの海外展開も予定しており、取り組みがより多くの機械設計者の業務効率化や若手技術者の育成に貢献できることを、目指していくという。
2014年04月16日グレープシティは、JavaScript UIライブラリ集「Wijmo(ウィジモ)」の新製品「Wijmo Enterprise 2013J v3(ウィジモ エンタープライズ)」を1月30日より発売を開始したと発表した。WijmoはフロントエンドでHTML5対応のリッチUIを提供するJavaScriptライブラリ集で、データグリッド、チャート、スケジュールなどの幅広いカテゴリを網羅し、jQuery UIの標準ウィジェットよりも高度な機能を提供。日本では、2013年5月より発売を開始し、今回は2回目のメジャーバージョンアップとなる。今回発売する新製品は、既存製品「Wijmo Professional」にExcelライクな操作性と機能を持った「SpreadJS(スプレッドJS)」ウィジェットが加わったトータルパッケージ製品で、「SpreadJS」の他にも、日本の業務アプリケーション開発に最適化された機能をもつ多くのウィジェットが収録されている。SpreadJSは、Excelと同等の操作性と機能をWebアプリケーションで実現させる、包括的なHTML5スプレッドシートコンポーネントで、同社が20年にわたり販売している、表計算グリッドコンポーネント「SPREAD(スプレッド)」で培った技術を活かして開発され、データのフィルタリング、数式や関数、条件付き書式、多彩な外観設定など、データグリッドとして非常に多くの機能を備えている。また、SpreadJSの拡張機能として、開発生産性と使いやすさをさらに向上させるGUIデザイナ「SpreadJSデザイナ」とExcel入出力機能「ExcelIOサービス」を収録した「Optional Pack for Wijmo Enterprise」も準備。Wijmoシリーズはサブスクリプション方式で販売しており、「Wijmo Enterprise」で初期費用が9万円、1年単位の更新料が3万6千円(どちらも税別)。
2014年02月05日ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーL.L.Cは28日、沖縄県名護市喜瀬に「ザ・リッツ・カールトン沖縄」をオープンする。ホテル「ザ・リッツ・カールトン」の世界78番目の開業。日本では大阪、東京に続いて3番目、初のリゾートホテルとなる。県内の金秀リゾートが昨年9月1日をもって営業を終了した「喜瀬別邸ホテル&スパ」を、コンバージョン(転換)プロジェクトとして約12億円かけて改装した。客室全97室のほか、3つのレストランやバー、ラウンジ、スパなどで構成される。また喜瀬カントリークラブ内に位置しており、海を見下ろす18ホール チャンピオンシップ コースに三方を囲まれている。「ザ・リッツ・カールトン スパ by ESPA」では、10室のトリートメントルームと風化珊瑚礁タイル岩盤浴、フィットネスジム、屋内プールを備え、トータルなスパ体験を提供。最高品質の植物エキスやマリンアクティブなどを原料とした英国ESPAブランドの製品が取り入れられているという。記者発表会で同ホテルの総支配人・吉江潤氏は、「日本で一番のラグジュアリーリゾートを目指す」と意気込み、「まだ沖縄に行ったことがない、という人にも訪れていただいて沖縄の観光業全体が盛り上がれば」とコメントした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月19日