東日本大震災の復興支援コンサートのためにフランスより来日している、女優で歌手のジェーン・バーキンが4月7日(木)、震災被災者の避難所となっている東京・足立区の東京武道館を慰問に訪れた。同所には現在、福島県などから避難してきた94世帯191人が生活しており、ジェーンは職員に案内され避難所の現状を見て回り、被災者一人一人に声を掛けていた。特に子供たちに積極的に話しかけ、ジェーン自らハンディカムを手に「フランスの人々に紹介したい」と少女の姿をカメラに収める一幕も。また、被災者のみならずここで働く職員に対しても深々と頭を下げ、「アリガトウゴザイマシタ」と日本語で感謝を伝える姿も。ジェーンがフランスから持参したチョコレートや栄養ドリンクといった支援物資は、福島県に届けられるという。震災およびその後の原発問題もあり、海外の俳優やミュージシャンの来日の予定が次々とキャンセルとなる中、家族の反対を押し切って、被災者支援のために自費で来日したジェーン。一昨日の6日には昼間に記者会見を行い、夕方には渋谷のPARCOにて自ら募金箱を持って店頭に立ち募金を呼びかけ、夜にはチャリティコンサートに出席した。クラブクアトロで行われたこちらのコンサート「Together for Japan」には、インターネットで4,000を超える応募が集まり、うち約500人が招待された。ライヴはジェーンのひとりでも多くの人に見てほしいとの希望に沿って、USTREAMで配信され、3万2,000アクセスを記録し、Twitterのコメントは6,000にものぼった。彼女に賛同した日本人ミュージシャンや、女優の寺島しのぶ、タレントの篠原ともえらも参加。「キヲツケテ!」など日本語で呼びかけながら7曲を熱唱した。会場に設置された募金箱には総額110万円が寄せられた。これらの義援金は「世界の医療団」を通じて被災地に寄付される。※ジェーンの東京武道館来訪の映像は以下のMOVIE GALLERYでご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュデジタル・リマスター 2010年6月5日より新宿武蔵野館にてレイトショー公開■関連記事:ジェーン・バーキンが復興支援のため仏より緊急来日桜を手に日本にエール!
2011年04月08日歌手、女優として活躍するジェーン・バーキンが、東日本大震災のからの復興支援コンサート「Together for Japan」のためにフランスより急遽、来日。4月6日(水)に東京・飯田橋の東京日仏学院にて記者会見を行った。親日家として知られ、「40年ほど前から。(女優で娘の)シャルロット(・ゲンズブール)がお腹の中にいた頃から」幾度となく来日し、コンサートも行ってきたジェーン。今回の震災発生直後から、TVなどで現状を目の当たりにし心を痛めていたという。「いったい私に何ができるのか?」と考えた末に来日を決意した。被災者、そして日本人に向けて「日本のみなさんの生き方、助け合っている姿がTVでも映し出され、素晴らしいと感動を呼んでいます。先進国で忘れられてしまった心の在りようなど、今回の震災を通じてたくさんのことを学ばせてもらいました」と語った。原発の問題が世界中で報じられる中、「子供たちや友人には来日を止められた」とのこと。「福島で命がけで戦ってくださっている方がいます。自らを犠牲にして頑張っているあの方たちこそ真のヒーローであると思います」と作業に当たっている人々を讃える一方で「ヒーローでも毛布は必要、食べるものも必要です。なるべく快適な環境で彼らが仕事をできるようにしてほしい。東電(東京電力)は、透明性をもってマスメディアに情報を流すべき」と強い口調で訴えた。今回、開催されるチャリティコンサートに関しては「私が歌っている間だけでも、つらいことを忘れていただければ。それが、私がみなさんのためにできる唯一のことです」と語り、桜の枝を手に「桜のような安らぎがみなさんに早く訪れることを祈っています。ガンバッテ!キヲツケテ!」と日本語を交えて呼びかけた。会見後、ジェーンは渋谷のPARCOの店頭で募金を呼びかけ、アカペラで歌声を披露する予定。その後、夜には日本人のアーティストと共に復興コンサート「Together for Japan」に参加する。また明日7日(木)には、避難所のひとつである足立区の東京武道館を慰問に訪れる予定。会場で集まった義援金は「世界の医療団」を通じて寄付される。■関連作品:ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュデジタル・リマスター 2010年6月5日より新宿武蔵野館にてレイトショー公開
2011年04月06日「フランス映画祭2010」が3月18日(木)、東京・六本木ヒルズで開幕し、同所で行われたオープニング・セレモニーで来日代表団の団長、ジェーン・バーキンら15人が華やかにレッドカーペットを歩き、舞台挨拶を行った。先立って行われた記者会見に出席したジェーンは、「桜の時期だと聞いていたので、凄く楽しみにして来ました。日本には10〜15回も訪れているのに、いまだに桜を見ることが出来ていません。今回も難しそうなので、お花見にまた日本に戻ってきたい」と親日ぶりをアピール。日本の映画の印象について「『東京物語』など昔の作品でも女性が大切に描かれていると思います。フランス、特にパリでは海外の映画の上映も多いです。北野武はとても人気があってペドロ・アルモドバルやウディ・アレンと同じくらい有名よ」と話した。英国・ロンドン出身で1968年にフランスに移り、作曲家の故セルジュ・ゲンズブールと2度目の結婚をして、デュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」がヨーロッパで大ヒットするなど話題を呼んだ。流暢に話すフランス語について「イギリス出身の私は、フランス語で歌や演技をするのに苦労した。きちんと学習していなくてセルジュの腕の中で覚えたの。だから最初はスラングばっかり。イギリスではなかなか言わない“R”の発音は、40年経ってやっとキレイな発音ができるようになったわ」とふり返った。オープニング作品の『ミックマック』(原題/ジャン=ピエール・ジュネ監督)の上映前に、代表団15人が舞台挨拶。ジェーンは「日本のみなさまは、世界一素晴らしい観客。日本での人気があったからこそ、こうして団長に選ばれて来ることができました。とても光栄です」と笑顔。同作のジュネ監督は「“ミックマック”と“ビックマック”を混同しないように」と表情を変えずにフレンチジョーク(?)。同作は、悪徳企業に挑む男たちの戦いを描くハートウォーミング・コメディ。「自由に作ってあるから楽しんで」と語りかけた。代表団の1人、ギャスパー・ノエ監督だけがこの日は欠席。ジェーンは「ノエは明日来ます」と説明した。同映画祭は、ユニフランス主催で1993年から始まり、今年で18回目。2005年までは横浜、2006年からは東京や大阪などで、昨年からは東京で開催。今年はジェーンが出演した『テルマ、ルイーズとシャンタル』を含む長編14作と短編9作を上映する。『ミックマック』は夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。「フランス映画祭2010」は3月22日(月・祝)まで開催中。(text:Yoko Saito)フランス映画祭2010開催期間:3月22日(月・祝)まで開催中会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ公式サイト:■関連作品:ミックマック (原題) 2010年夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMAシスター・スマイルドミニクの歌 2010年初夏、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開クリスマス・ストーリー (原題) 2010年秋、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開パリ20区、僕たちのクラス 2010年6月12日より岩波ホールにて公開© Haut et Court - France 2 Cinemaエンター・ザ・ボイド 2010年5月15日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて公開オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reservedあの夏の子供たち 2010年初夏、恵比寿ガーデンシネマにて公開■関連記事:さあ、人生を奏でよう!『オーケストラ!』試写会に10組20名様ご招待ギャスパー・ノエのTOKYOを舞台にした衝撃作『エンター・ザ・ボイド』予告編初公開フランスのオスカー、セザール賞が発表。ヴァンサン・カッセル亡父に捧げる主演男優賞
2010年03月19日