元スパイのプチ探偵屋さん、マイケル・ウェスティンが活躍する「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」。前回は、そんなマイケルの元カノにして、スパイ仲間でもある美女・フィオナをフィーチャーしました。最終回となる今回は、またまたマイケルを悩ませる女性のお話。マイケルのお母さん、マデリンの登場です。17歳で実家を飛び出して以来、マイケルが故郷マイアミと距離を置いてきたのは、そもそも家族と距離を置きたかったから。亡き父との確執をはじめ、家庭事情のあれこれがマイケルの頭をいまも悩ませています。そのあたりの事情をマイケル役のジェフリー・ドノヴァンに聞いてみました。「マイケルは故郷であるマイアミから離れたくて仕方がないんだ。過去や家族など、彼が捨てた全てを象徴するのがマイアミだからね。でも、捨てたいと思っているものほど、ちゃんと向き合わなくてはならないときが来る。スパイをクビになったことで、マイケルはマイアミという過去に目を向けざるを得なくなるんだ」。そして、そんなマイケルを故郷でウキウキと待ち受けるのが母・マデリン。夫と息子の確執に母としての責任を感じながらも、マイケルの帰郷が嬉しくて仕方のない彼女は、長い間離れて暮らしてきた息子との時間を取り戻そうとちょっと必死。しょっちゅう電話をかけてきては、マイケルをイラッとさせます。しかも、マイケルがプチ探偵業を始めてからは、「マイケル〜、ご近所さんが困ってるの。助けてあげて〜」と何かにつけ(よかれと思って?)彼を頼ってくる始末。母に頭が上がらず、ついつい頼みを聞いてあげてしまうマイケルの日常は、どんどんトホホなものになっていきます。マイケルってば、陰謀の解明にも忙しいのに…。そんな母子の関係について、マデリン役のシャロン・グレスにも話を聞くことができました。シャロンは80年代のTVドラマ「女刑事キャグニー&レイシー」でも有名なベテラン女優さんです。「マデリンはテンションの高いヘビースモーカー。とても支配的だし、マイケルにとってはまさに“地獄の母”ね(笑)。でも、マデリンは本当の意味でマイケルの心をつかめるかもしれない唯一の人間でもあるのよ。子育てが上手だとは言えないし、いい母親だとも言えないけど、マデリンとマイケルの間には確かな愛情があるの」。一方、“息子”のジェフリーはこう語っています。「マイケルと僕の共通点はたくさんあるけど、そのひとつがマデリンに歯が立たないこと!彼女は手に負えないほど強烈な母なんだ(笑)。どんな物事も解決できるマイケルが、母親にだけは弱いのが面白いよね…」。やっぱり母は強し?マデリンとマイケルの母子関係は、ジェフリー自身にとっても興味深いもののようです。続けて、こんなことも教えてくれました。「マイケルが親元を離れて国のために戦ってきたように、僕自身にも役者を目指して故郷を離れ、ニューヨークに出た経緯がある。母から逃れるためではないけど(笑)、信念を持って故郷を出た点は僕もマイケルも一緒なんじゃないかな」。いまや「バーン・ノーティス」の主演スターとして、映画『チェンジリング』の熱演も記憶に新しい実力派として、全米の人気者となったジェフリー。母が息子を誇りに思っている点も、マイケルとジェフリーの共通点かもしれません。とは言え、“母”のシャロンはこんなこともポツリ。「マイケルの頭の良さは母親譲りなの。だから、彼がスパイとして状況を上手くコントロールできるように、マデリンも息子を上手く操れるの。人を操るって、アートでもあるのよ(笑)」。マイケルのトホホな日々はまだまだ続きそうです…。(text:Hikaru Watanabe)<セル>「バーン・ノーティス元スパイの逆襲日本オリジナル・カット版[初回生産限定]」(第1話&第2話)価格:999円(税込)発売中「バーン・ノーティス元スパイの逆襲DVDコレクターズBOX」(6枚組・全13話)価格:10,290円(税込)発売日:2010年1月8日(金)<レンタル>・vol.1〜3:2009年12月2日(水)レンタル開始・vol.4〜6:2010年1月8日(金)レンタル開始発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン公式サイト: 2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:バーン・ノーティス元スパイの逆襲 [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.128「バーン・ノーティス」元スパイの女難 1シネマカフェ的海外ドラマvol.127「バーン・ノーティス」トホホなスパイ美学第3の男、日本上陸!「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」特製長袖Tシャツを3名様プレゼントシネマカフェ的海外ドラマvol.126痛快スパイドラマ!「バーン・ノーティス」
2009年11月27日スパイをクビになって以来、故郷・マイアミでトホホな日々を送るマイケル・ウェスティン。そんな彼の毎日をさらにトホホにしている女性のひとりが、マイケルの元カノにして元IRA工作員でもあるスパイ仲間の美女、フィオナです。今回は「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」をぐいぐい引っ張るヒロインに迫っていきましょう。マイケルが日々の生計を立てるため、プチ探偵業を営んでいるのはすでにお話しましたが、そんな彼を手助けしているのがフィオナ。過去に彼と愛し合ったものの、任務のせいで別れ別れになってしまったフィオナはいまもマイケルのことが大好き。一連の事情のせいで弱りきったマイケルの前にひょっこり現れ、以来べっとリと彼をストーカー…、いえサポートします。最初は「それどころじゃないよ」的雰囲気を放っていたマイケルも、なんだかんだでフィオナのお世話に。ふたりの恋愛模様も「バーン・ノーティス」の見どころです。しかも、このフィオナ、見かけはセクシーでキュートだけれど、実は超凶暴な武闘派の中の武闘派。銃撃と爆弾作りをこよなく愛し、悪者と戦うときは「マイケル〜、面倒臭いから撃ち殺しちゃいましょうよ。うふ」が基本スタンス。できれば穏便に済ませたいマイケルとは対照的なのです。そんなフィオナについて、マイケル役のジェフリー・ドノヴァンにまたまた聞いてみました。「マイケルはできる限り人を傷つけたくないと思っているけど、フィオナは人を撃ったり、吹き飛ばしたりするタイプ。何しろ彼女はクレイジーなんだ(笑)。そんなふたりの関係は、お決まりの男女のパターンとは違うし、演じるのがすごく楽しいよ。フィオナ役のガブリエル・アンウォーと僕の相性も抜群にいい。でも、僕自身がフィオナのような女性と付き合えるかと言ったら、答えは“ノー”だ。すぐさま逃げるね!」ジェフリーの話にも出たように、フィオナを演じるのはガブリエル・アンウォー。『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』でアル・パチーノとタンゴを踊った女性、もしくは日本でLUXのCMに出演していた女優と言えば思い出される方も多いでしょうか。少し前に取り上げた「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」にも出演しています。そんな彼女をフィオナ役に起用した製作総指揮、マット・ニックスにこんな裏話を教えてもらいました。「オーディションにやって来たカブリエルに“寝ていたマイケルが目を覚まし、フィオナと話す”というシーン(第1話)を演じてもらったのだけど、そのとき、ガブリエルはいきなりベッドを蹴り飛ばしたんだ。ほかの候補者たちはみな、マイケルが目を覚ますのを待っていたのにね。満場一致で彼女に決まったよ(笑)」。マット・ニックスはこのオーディションの後、ガブリエルからインスピレーションを得て脚本を書きかえ、フィオナのキャラクターをより固めていったのだそう。いまあるフィオナの凶暴さはガブリエルから生まれたもの?…かもしれません。また、「バーン・ノーティス」では、過激キュートなフィオナが着こなすマイアミ流露出度高めファッションやヘアスタイルなども見どころ。何かと目の離せない存在なのです。最後に、フィオナという役について、ガブリエル本人にも直撃してみました。「フィオナを演じることは、私にとってセラピーみたいなもの。演じるだけですっきりするもの。セラピストなんていらないわ(笑)!この役をもらえたことを、女優として本当に感謝しているの」。次回はフィオナよりもっと恐ろしい(?)マイケルを悩ませる第2の女性のお話です。(text:Hikaru Watanabe)<セル>「バーン・ノーティス元スパイの逆襲日本オリジナル・カット版[初回生産限定]」(第1話&第2話)価格:999円(税込)発売日:2009年11月13日(金)「バーン・ノーティス元スパイの逆襲DVDコレクターズBOX」(6枚組・全13話)価格:10,290円(税込)発売日:2010年1月8日(金)<レンタル>・vol.1〜3:2009年12月2日(水)レンタル開始・vol.4〜6:2010年1月8日(金)レンタル開始発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン公式サイト: 2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:バーン・ノーティス元スパイの逆襲 [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.127「バーン・ノーティス」トホホなスパイ美学第3の男、日本上陸!「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」特製長袖Tシャツを3名様プレゼントシネマカフェ的海外ドラマvol.126痛快スパイドラマ!「バーン・ノーティス」
2009年11月19日ある日突然、スパイをクビになってしまったマイケル・ウェスティンが、生活費を稼ぐためにプチ探偵業を営みながら、解雇にまつわる謎と陰謀を追っていく「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」。作品の概要をご紹介した前回に引き続き、今回は、主人公マイケルのあれこれに迫っていきたいと思います。このドラマが単なるスパイ・アクションではないことはすでに触れましたが、ひと味違う味わいにしている張本人がまさにマイケル!敏腕スパイではあったものの、基本的には温厚で冷静、合理的に物事を運ぼうとする一方、頼み事をされたら嫌とは言えない人の良さも持ち合わせている彼のキャラが、プチ探偵業や陰謀解明を通して見え隠れするところに面白さがあります。と言うのも、スパイという職業は、(マイケルの言い分によると)映画などで描かれるよりもはるかに地味らしく、そのへんにある日用品を使って敵地に乗り込むためのスパイグッズをちまちまと作ったり、地道なリサーチを重ねることもしばしば。5分前行動どころか1〜2時間前行動をとるのがお約束で、常に不測の事態を考慮しての振る舞いを求められるのだそうです。そんなマイケル的スパイ事情について、マイケル役のジェフリー・ドノヴァンはこう語っています。「大抵のアクション作品に欠かせないアイテムは銃。けれど、このドラマでは、鍛え抜かれた男が銃を使わずに問題を解決していくんだ。シーズン1の冒頭に、“いきなり銃を抜くなんて大人気ない。大人はダクトテープで戦う。この方がずっとスマートだ”というマイケルの台詞がある。面白おかしく語られているけど、その真意は“できれば誰も傷つけず、問題を解決しよう”ということ。僕はそんなマイケルのスタンスが大好きだね」。そう、ジェフリーの言うように、元スパイのマイケルは正真正銘の「鍛え抜かれた男」。空手歴30年でもあるのだそうです。それなのに、どこぞのアクションヒーローよろしく問答無用で相手をボコボコ倒すのではなく、ちまちました努力を重ねてゆるりと問題を解決しようとするのが素敵ではありませんか?真に強い男ほど、流血を望まないものなのかもしれません。とは言え、「だったら、前回、“ド派手なアクションシーンをマイアミの街中で撮影している”と紹介していたのは何だったんだ!」という疑問がわいてきますよね…。そうなんです。「バーン・ノーティス」にアクションは…もちろんあります。流血を好まない男・マイケルと言えど、流血を防ぎきれないのが、舞台である犯罪都市・マイアミのマイアミらしさ。戦いたくないのにな〜と思いつつも、敵にパンチをお見舞いせざるを得ない状況に陥ってしまうマイケルのトホホっぷりもまた、彼の魅力なのです。そんなマイケルの“嫌だな〜感”を顕著に表しているのが、劇中に多く登場する彼のモノローグ(ナレーション)。望まない展開に陥りがちなマイケルの呟きやぼやきを、ちょっと笑えるモノローグによって私たちは知ることができます。モノローグについても、ジェフリーに聞いてみました。「僕自身、モノローグがすごく気に入っているんだ。毎日14時間×週5日の撮影の合間を縫って収録するから、スケジュール的には大変だけどね。大抵はリハーサルの後、本番を迎えるまでの15〜20分間の休憩を利用して録音する。でも、ある金曜の夜なんて、夜中の1時30分に撮影が終わり、“さあ帰ろう”と思ったら、“いまからモノローグを収録するぞ”と呼び止められたことがあったな…(苦笑)」。マイケルに負けず劣らず、ジェフリーも大変そう!次回は、そんなモノローグ収録よりもっと大変な(!)マイケルの女性関係のお話です。(text:Hikaru Watanabe)<セル>「バーン・ノーティス元スパイの逆襲日本オリジナル・カット版[初回生産限定]」(第1話&第2話)価格:999円(税込)発売日:2009年11月13日(金)「バーン・ノーティス元スパイの逆襲DVDコレクターズBOX」(6枚組・全13話)価格:10,290円(税込)発売日:2010年1月8日(金)<レンタル>・vol.1〜3:2009年12月2日(水)レンタル開始・vol.4〜6:2010年1月8日(金)レンタル開始発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン公式サイト: 2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:バーン・ノーティス元スパイの逆襲 [海外TVドラマ]■関連記事:第3の男、日本上陸!「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」特製長袖Tシャツを3名様プレゼントシネマカフェ的海外ドラマvol.126痛快スパイドラマ!「バーン・ノーティス」
2009年11月12日敏腕スパイとして世界各国を飛び回っていた生活から一転、ある日突然スパイ職を解雇されてしまった男マイケル・ウェスティンが活躍する「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」。全米で2007年から放送が始まり、すでに3シーズン目に突入している本作がいよいよ日本でDVDリリース開始!そこで、超オススメ作でもある「バーン・ノーティス」の魅力を徹底解剖していきたいと思います。まず、ストーリーを紹介しますと、冒頭でも触れたように、主人公はスパイをクビになってしまった男、マイケル・ウェスティン。危険な任務を遂行している最中、突如自らのクビを知った彼が、あれよあれよと言う間に、故郷マイアミに連れ戻されてしまうところから物語が始まります。理由も分からないまま職を追われ、収入源を断たれた上に故郷で暮らすハメになったマイケルは、生活費を稼ぐためにプチ探偵業を開始。解雇にまつわる謎と陰謀を追いながら、持ち前の諜報員スキルを活かして様々な事件を解決していくのが主な流れです。という展開からも分かるように、「バーン・ノーティス」の舞台はずばりマイアミ!しかも、「CSI:マイアミ」から「NIP/TUCK」、「デクスター」まで、マイアミを舞台にした海外ドラマは意外と多いものの、現在、実際にマイアミで撮影をしている連続ドラマは「バーン・ノーティス」だけなのだそうです。今回、撮影現場までお邪魔し、スタッフに話を聞いたところ、「マイアミを舞台にしたTVドラマで、全編をきちんとマイアミで撮影している作品としては『マイアミ・バイス』(80年代の名作ドラマ)以来なんだよ」とのこと。たしかに、「バーン・ノーティス」の中に登場するマイアミの風景は、ほかの作品にはないリアリティがあり、有名な観光地からビーチ、さらには地元っ子御用達のスポットまで、あらゆる角度からのマイアミを楽しむことができます。また、製作総指揮のマット・ニックス曰く、「L.A.ほどではないけれど、大規模なアクションシーンの撮影にも経験豊富な現地スタッフがマイアミには多い」のだそう。私たちが撮影を見学した日も、街の一角で(!)ド派手なカーアクションのシーンが手際よく撮影されていました。しかも、カンの鋭い方はストーリーを紹介した時点で既にお気づきかと思いますが、「バーン・ノーティス」はスパイを主人公にした物語と言えど、単なるカッコいい系のアクションではなく、そこはかとなくトボけたコメディの雰囲気も。何せ、スパイが主人公なわけではなく、スパイをクビになった無職の男が主人公ですからね…。いつの間にか窮地に立たされてしまったマイケルのトホホっぷりと、太陽の降り注ぐマイアミが醸し出すお気楽ムードのミスマッチ感が作品の魅力のひとつ。その一方、犯罪都市であるマイアミの闇が、マイケルのプチ探偵業をだんだんハードなものにし、物語にスリルを加えていくという側面も併せ持っています。次回からは、クビになっちゃったマイケルっていったいどんな人?ということで、トホホだけれどものすご〜くカッコいいマイケル・ウェスティンのあれこれに迫りつつ、作品の魅力をさらにクローズアップしていきます。マイケル役のジェフリー・ドノヴァンも登場してくれますよ!(text:Hikaru Watanabe)<セル>「バーン・ノーティス元スパイの逆襲日本オリジナル・カット版[初回生産限定]」(第1話&第2話)価格:999円(税込)発売日:2009年11月13日(金)「バーン・ノーティス元スパイの逆襲DVDコレクターズBOX」(6枚組・全13話)価格:10,290円(税込)発売日:2010年1月8日(金)<レンタル>・vol.1〜3:2009年12月2日(水)レンタル開始・vol.4〜6:2010年1月8日(金)レンタル開始発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン公式サイト: 2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:バーン・ノーティス元スパイの逆襲 [海外TVドラマ]
2009年11月06日