クリスマスや年末年始、おうちでもスパークリングワインで乾杯する人が多いでしょう。そしてそんなときは、普段よりちょっと高級な1本を選びたくなりますよね。フランスのシャンパーニュ(シャンパン)は高級スパークリングの代表格ですが、今回ご紹介するのはイタリアのフランチャコルタ(Franciacorta)。シャンパーニュ製法でつくる、ワンランク上のスパークリングワインです。イタリアのシャンパーニュ?フランチャコルタとはイタリアのスパークリングワインは「スプマンテ」と総称されますが、フランチャコルタ(Franciacorta)もスプマンテの一種。ですが、フランチャコルタを名乗ってよいのは、北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタ地方で、瓶内二次発酵方式でつくられたワインのみと決まっています(葡萄の品種や熟成期間など、実際にはもっと厳しい基準があります!)。フランスのシャンパーニュも、シャンパーニュと名乗る条件が決まっていますが、それと同じですね。瓶内二次発酵でつくられるのはシャンパーニュも同じですが、フランチャコルタ地方はシャンパーニュ地方よりも南にあって温暖な気候のため、よりフルーティで軽やかな風味が特徴。イタリアらしい明るいワインともいえます。ちなみに瓶内二次発酵とは、一次発酵の終わったワインを瓶に詰めた後、糖分と酵母を加えて瓶内で再発酵させるという伝統的な製法で、「シャンパーニュ製法」や「トラディショナル製法」とも呼ばれます。大きなタンクで発酵させる方法や機械で炭酸ガスを注入する方法よりも手間とコストがかかりますが、なめらかできめ細やかな炭酸の泡ができるのです。手間と時間のかかる製法であることから、フランチャコルタのお値段はシャンパーニュと同じくらいです。写真の《MIRABELLAFRANCIACORTABRUT(ミラベッラフランチャコルタブリュット)》は成城石井で2,590円(税別)で販売されている商品で、フランチャコルタとしては最安ライン。それでも果実味がしっかりしていて、ふつふつと上がってくる泡がはじけるごとに葡萄の華やかな香りが漂います。フランチャコルタに合わせたい、イタリア食材はコレ!せっかくフランチャコルタを選ぶなら、おつまみもイタリア産で揃えたいものですね。イタリア産のオリーブにイタリア産の生ハム(プロシュット・クルード)、そしてイタリア産のモッツァレラチーズ!モッツァレラチーズは、ワインに合わせてワンランク上の水牛のミルク製にするのはいかがでしょう?牛乳でつくる「mozzarelladivacca(モッツァレラ・ディ・ヴァッカ)」に比べ、水牛乳でつくる「mozzarelladibufala(モッツァレラ・ディ・ブーファラ)」は、ミルクの濃い味わいが楽しめるチーズです。フランチャコルタでとびきりの夜を!トマトをスライスしてカプレーゼをつくれば、あっという間に前菜プレートが完成!美味しいワインに合わせた上等な食材、これ以上の幸せはありませんね。さあ、楽しい冬の夜を過ごしましょう。サルーテ(乾杯)!●ライター一番ヶ瀬絵梨子
2017年12月16日