テルモは9月2日、同社が再生医療等製品として申請していた「骨格筋芽細胞シート」が、同日開催された厚生労働省(厚労省)薬事・食品衛生審議会 再生医療等製品・生物由来技術部会で審議され、条件および期限付承認が了承されたと発表した。同シートは、虚血性心疾患による重症心不全を対象としたもので、2014年10月30日に厚労省へ製造販売に関する承認申請が出されていた。具体的には、患者の大腿部より筋肉組織を採取し、組織内に含まれる骨格筋芽細胞を培養してシート状にして、傷んだ心筋の表面に移植する。これにより、重症心不全の病態改善が期待できるようになるという。なお、同細胞は患者自身から採取する自家細胞であるため、拒絶反応がないことが特徴であるという。
2015年09月03日基礎体温記録アプリ「ルナルナ体温ノート」と連携テルモ株式会社は、7月31日より、女性体温計「WOMAN℃(ウーマンドシーR)W525DZ」と、株式会社エムティーアイが運営するスマートフォン向け基礎体温記録無料アプリ「ルナルナ体温ノート」とのデータの連携を開始した。体調管理や妊活を考える女性の無料基礎体温記録アプリである「ルナルナ体温ノート」は、基礎体温値を入力すると、データが自動でグラフ化される。過去の月経期間を入力すると、次回月経や排卵日を予測し、体温グラフに自動で反映されるため妊娠のしやすい日などが分かりやすいうえ、正しい基礎体温の測定方法やグラフの見方、薬の服用メモなど、役立つ機能が満載だ。基礎体温記録をもっと簡単!もっと便利に!女性は、毎日の基礎体温を測定し記録することで、その基礎体温の変動リズムから排卵の有無や月経周期、ホルモンバランスなどの女性特有の体調を把握することができる。そのためには、体温の値を記録していくことが必要で、多くの女性がノートやパソコンなどでグラフ化して日々の体調管理をしている。この度のデータ連携により、体温計をAndroidのスマートフォン(Android4.0以上)にタッチするだけでデータが自動的にアプリへ転送され、さらにはグラフ化されるため、測定結果の記録がより簡単に手間なく行えるようになった。今まで、データの記録が面倒で敬遠していたユーザーが、手軽に簡単にデータの蓄積を行い、管理ができるよう利便性を向上していく。同社は、女性の基礎体温に関する情報提供サイト「基礎体温でカラダと話そう」を運営し、今後も基礎体温から女性の健康維持をサポートするべく、製品の普及やサイトを通じて、悩み相談やアドバイスなどの情報を発信していく。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社テルモプレスリリース・テルモ基礎体温でカラダと話そう
2015年08月04日テルモやNTTドコモなどの企業14社が6月22日に、「KENKO企業会」を設立したことを発表した。同会は、社員だけでなく、その家族も含めた約30万人の健康増進を目指すヴァーチャル健康コミュニティだとしている。同会は、会員各企業がボランティアベースで集い、それぞれの健康管理プログラムやノウハウの共有を行ったり、新しいアイディアを出し合うなど、相互のベンチマーキングを通じてレベルアップを図ることを目的としている。また、会員間の交流にとどまらず、会員以外の企業にも情報提供を行い、同会参加の輪を広げながら、健康増進のリーディングカンパニー集団となるべく展開していく構えだ。具体的なテーマに関しては、歩く、運動、食事、禁煙、BMI、血圧、血糖、受診率などが検討されており、将来的には取り組み結果を集約、検証し、より効果的な手法の開発、施策の改良改善を目指すという。「KENKO企業会」設立メンバー14社は下記となる。社員数は合計で約12万人だという。ABC Cooking StudioNTTドコモオムロン ヘルスケア協和発酵キリングリーンハウス第一生命保険大日本印刷タニタ帝人テルモニトリホールディングス三越伊勢丹ホールディングスLIXILグループルネサンス
2015年06月23日第一三共とテルモは4月10日、第一三共の関連会社であるジャパンワクチンが皮内投与型季節性インフルエンザワクチンの国内製造販売承認申請を行ったと発表した。近年、ワクチンを皮膚上層部に注射することで、免疫システムの抗原認識を効率的に強化でき、ワクチンの効果を高められることが報告されている。同ワクチンは皮内など皮膚上層部への注射を簡便かつ確実に実施できることを目的に、第一三共とテルモらが共同で開発したもの。テルモが開発した皮内投与専用の注射針とプレフィルドシリンジを組み合わせた皮内投与型デバイスに、第一三共のインフルエンザHAワクチンを充填した。投与デバイスは皮下組織の末梢血管および神経に対するリスクを低減できるように工夫されており、針に対する抵抗感などの低減効果が期待される。
2015年04月10日テルモは2月6日、心停止時の緊急心肺蘇生などに使われるPCPS(経皮的心肺補助)システムの体外循環装置用遠心ポンプ駆動装置「キャピオックス遠心ポンプコントローラー SP-200(通称:NEO)」を国内の医療機関向けに販売を開始したと発表した。同製品は、1994年から販売していた従来機に比べ、大画面タッチパネルを搭載し視認性と操作性を向上させた他、重量を14kgから8kgに軽量化している。さらに、流量センサはトランジットタイム方式を採用しており、従来の専用コネクタを不要にした。なお、希望小売価格はシステムで1240万円(税抜き)から。
2015年02月10日テルモは12月25日、膝下などの末梢血管内治療に用いるPTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty:経皮経管的血管形成術)バルーンカテーテル「Tercross」を開発し、欧州で販売を開始したと発表した。PTAは、動脈硬化などで狭くなった足や手などの末梢血管を、カテーテルで押し拡げる血管内治療法である。従来の薬物治療や外科手術に加え、PTAバルーンカテーテルやステントを用いた血管内治療は、患者の身体への負担が少ないことから、今後広がることが見込まれている。同製品は、病変部での通過性を高めるため、血液に触れると潤滑性が増す親水性ポリマーを表面の一部に施している。また、バルーンの種類を、硬い病変部の拡張に適した耐圧性の高いバルーンと、狭窄した病変部での通過性を重視し、柔軟性を高めたバルーンの2タイプから選択できる。さらに、バルーンの長さも20mm~200mmで6品種がラインナップされており、膝下に多い長い病変部への対応を図っている。この他、カテーテルのシャフトに剛性の高い材料を用いることで、操作性も向上させたとしている。
2014年12月26日テルモは10月31日、虚血性心疾患による重症心不全を対象とした骨格筋芽細胞シートについて、厚生労働省へ再生医療等製品としての製造販売承認申請を行ったと発表した。同社は心筋再生医療について、2007年より細胞シートの開発に着手し、2012年から国内3医療機関で治験を開始し、今年完了した。骨格筋芽細胞シートは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで大阪大学の澤芳樹教授が開発を進め、臨床研究が実施されている。テルモは、大阪大学との共同研究を進め、先端医療開発特区「スーパー特区」の「細胞シートによる再生医療実現プロジェクト」に参加し、さらなる実用化検討を進め、今回の治験の実施に至っている。骨格筋芽細胞シートは、患者の大腿部より筋肉組織を採取し、組織内に含まれる骨格筋芽細胞を体外で培養してシート状にしたものである。それを傷んだ心筋の表面に貼ることで、重症心不全の病態改善が期待できるという。この細胞は患者自身から採取するため、拒絶反応がないことが特徴として挙げられるという。今回の申請が承認されると、世界初の心筋再生医療製品となり、心不全治療における新たな選択肢として期待されるとコメントしている。
2014年11月04日テルモは10月31日、虚血性心疾患による重症心不全を対象とした骨格筋芽細胞シートについて、製造販売承認申請を行ったと発表した。骨格筋芽細胞シートとは患者の大腿部より筋肉組織を採取し、組織内に含まれる骨格筋芽細胞を体外で培養してシート状にしたもの。それを傷んだ心筋の表面に貼ることで、重症心不全の病態改善が期待できる。細胞は患者自身から採取するため、拒絶反応がないことが特徴として挙げられる。同社は大阪大学との共同研究を進めており、2012年に治験の実施に至り、2014年に完了した。同申請が承認されると、世界初の心筋再生医療製品となり、心不全治療における新たな選択肢として期待される。
2014年10月31日テルモは8日、本体の水洗いが可能な婦人体温計「WOMAN℃(ウーマンドシー) W525」シリーズを発売した。希望小売価格は、NFCでデータを送信できる「W525DZ」が税込7,714円、NFCに対応していない「W525ZZ」が税込5,431円となっている。W525シリーズは、水洗い可能な防水仕様の婦人体温計。本体のモニターには、体温表示だけでなく、手動で入力すれば生理開始日からの経過日数、次回の生理予定日・排卵予定日なども表示する。測定データ480日分までを本体に記録可能だ。W525DZは、NFC(近距離無線通信)に対応しており、記録したデータをパソコン用の「WOMAN℃アプリ」に送信する。なお、NFCでデータを送信するためには、NFC対応のパソコンか、NFCリーダー/ライターが必要だ。検温にかかる時間は、予測の場合で約20秒、実測の場合で約5分。毎朝の検温をリマインドしてくれる目覚ましアラーム機能も搭載している。電源にはリチウムボタン形電池(CR2032)×1個を使用。電池寿命の目安はおよそ1年。
2014年10月10日テルモは7月17日、薬剤微量投与に対応可能な構造を採用した閉鎖式輸液システム「シュアプラグAD」シリーズを発表した。入院中や手術後の患者は、輸液(点滴)を使った体調管理が必要となる。特に、手術室や集中治療室では患者の体内に入る薬剤を微量でコントロールする場合があり、注入する際に点滴ルートの接続部にわずかに残留する薬剤の量も考慮する必要がある。同製品の混注部は、薬液滞留をなくすため、独自に開発された新構造を採用しており、薬剤の微量投与にも対応する。また、注射器や点滴器具を接続する際に専用のアダプタは不要で、簡単にかつ迅速に薬液を注入できるようになる。これにより、物品管理もしやすくなり、操作間違いなどのリスクの低減など、経済面、臨床面での価値をもたらすことが期待できる。同社はこれら点滴に用いる医療機器をシステムで提案し、医療現場の安全と効率化に貢献していくとコメントしている。なお、「シュアプラグAD」シリーズには、静脈ライン用コネクタ「シュアプラグAD」、「シュアプラグADマ二フォールド」や、輸液ポンプ用ストップコック「シュアプラグAD三方活栓」を構成品とする自然落下式・ポンプ接続兼用輸液セット「シュアプラグAD輸液セット」、および延長チューブ「シュアプラグAD延長チューブ」がラインナップされている。これらにより、2014年度の売り上げは6億円を見込んでいる。
2014年07月22日テルモは6月25日、薬剤曝露対策を施した閉鎖式抗がん剤投与システム「ケモセーフ」シリーズの1つである、「ケモセーフインフュージョンセット」に、「点滴筒付バッグアクセス」を追加したと発表した。抗がん剤は、制がん作用がある反面、細胞毒性や発がん性を有するものも多く、抗がん剤を取り扱う医療従事者が薬剤曝露によって健康被害を受けるリスクがあることが知られている。ケモセーフは、そうした抗がん剤を取り扱う各種の作業段階において、薬液の飛び跳ねや手指などへの付着を防ぐ工夫が施されたシステムで、今回の「点滴筒付バッグアクセス」の追加により、よりバイアルとの薬剤調製のほか、投与から廃棄まで、薬液の漏れや飛び散りのリスクを低減することが可能になるという。なお、同製品は、20本の出荷単位で、希望小売価格は3万4800円(税別)からとなっている。
2014年06月26日(画像はプレスリリースより)医療の機関にも販売される、低タンパク質のおいしい「食パン」テルモ株式会社は「そらまる(R)食パン」を2月4日から発売する。発売はテルモのウェブサイトの「テルモネット通販」での販売となる。またこの商品は、医療機関も対象としている。テルモは、タンパク質の調整食品「そらまる」シリーズを扱っている。今回の商品は、2013年に発売された「そらまるおかゆ」に続く3弾目の商品だ。パッケージの愛らしいロゴ文字と、ふっくらとした、2つの食パンのプリントは、消費者に食べたいと思わせ、全体的に親しみやすいデザインとなっている。低タンパク質の食パンの特徴この食パンは1箱20袋入り(1袋2枚)で、一般の食パンと比較して、タンパク質が25分の1にカットされている。またカロリーは(1袋2枚) 267カロリーで、タンパク質は0.37gに設定されている。そしてタンパク質の調整とともに、ナチュラルな、おいしい食パンに仕上げる「植物性乳酸菌発酵」の米粉が用いられている。また、そらまる食パンの焼き上がりについて中身は、モチモチな舌触りで、表面はサックリとおいしく味わうことができる。タンパク質を気にする方や、健康に気をつける方は、この商品を試してみては。【参考リンク】▼テルモ株式会社 プレスリリース
2014年02月07日