描かれているのは、“7月15日”だけ。映画『ワン・デイ23年のラブストーリー』は、運命のその日だけを切り取っていくことで、23年に及ぶある一組の男女、エマとデクスターの愛の軌跡を、独特かつ斬新な手法で描いた愛の物語です。出会い、喧嘩をし、すれ違い、相手への愛を思い知る。積み重なっていく何気ない日々が、どれも貴重な愛の証となっていくさまを、最高にロマンティックで、最高にドラマティックなラブストーリーとして仕上げたのは、ロネ・シェルフィグ監督。コペンハーゲン出身の国際派女流監督である彼女は、『幸せになるためのイタリア語講座』でベルリン国際映画祭銀熊賞、『17歳の肖像』でサンダンス映画祭観客賞を受賞しているほか、アカデミー賞にもノミネートされる実力派です。そこでシネマカフェでは、いま世界が注目するシェルフィグ監督とのインタビューを通して、作品、そして監督自身の魅力に迫りました。「脚本を読み終えた瞬間に泣いたのよ」「これはラブストーリーで、とても感情豊かなストーリーで、とても機知に飛んだ脚本なの。この数時間で、エマとデクスターが変化を遂げる20年のドラマを見られるわ。あってはならない悪い決断もあるけれど、2人が味わう幸せや楽しみも多いのよ」。作品についてこう語るシェルフィグ監督。個人的にもとても気に入っているというこの物語は世界中で賞賛されたデイヴィッド・ニコルズの同名小説が原作で、ニコルズ自身が小説を脚本化しています。映画製作が進むと、すぐに監督候補としてシェルフィグの名前が挙がったとか。オファーを受けた彼女自身も快諾したのだと言います。「初めて脚本を読んだとき、まだ知らない友達が書いたんじゃないかと思ったわ。すごくユーモアが伝わってきたし、エマとデクスターの愛や友情に簡単に感情移入できた。それにとても感動的な物語だから、脚本を読み終えた瞬間に泣いたのよ」。7月15日だけを23回切り取っていくというユニークな語り口についてはこんな風に捉えているそう。「主人公であるエマとデクスターは7月15日に大学を卒業する。その日の夜に出会い、関係を結びそうになる。それから同じ日の2人の人生模様を見ていくの。必ずしも毎年2人が一緒にいるわけではないけれど、20年間の同じ日の2人を通して、2人が成長し、それぞれの恋愛体験を通して、お互いに誰よりも愛している存在だと気づいていくのよ」。結ばれそうで結ばれない、愛しているのに気づかない。そんな2人にもどかしさを感じる人も多いはず。監督自身は、エマとデクスターの関係についてどこに共感したのでしょう。「答えになっているか分からないけど、私は2人がお互いにいいところを引き出しているところに共感したの。やはりエマはデクスターの自信を引き出したと思うし、デクスターはエマにとって父親以外でいつもそばにいる唯一の男性だった。エマのおかげでデクスターは“愛とは何か?”に気づくのよ。私はこの映画を撮るにあたって、何人かのジャーナリストに“男女の友情はあり得るのか?”と質問したのだけど、その答えは私の口からは言わないわ(笑)。ただ、私自身はそういう男女の友情はあると信じているわ。脚本の中で一番好きだったのが、2人がお互いのことをちゃんと想い合っているところだったの。デクスターはほかの女性と結婚したし、エマと一緒にいないときもあるけれど、この映画の中ではずっと2人の友情が唯一生き延びているの。それがこの映画の素晴らしさなの」。アン・ハサウェイの個性を通して輝く、ヒロイン・エマエマという人物は、まじめでしっかり者。自分の意見も情熱も持ち、倫理観も高く、仕事熱心。「弱点と言えば、大学で一番かっこいい男子学生のデクスターに惹かれているところ」と監督。ともすれば、地味で目立たない女性にも見えてしまうが、そんなエマに息を吹き込んだアン・ハサウェイについての印象とは?「彼女のこれまでの作品は知っているけど、他に類を見ない、信じられないほど才能豊かな女優で、彼女だからこの作品をうまくやれたと思っているわ。エマが体験する長い間の変化をよく理解している。それを見事に体現しているだけでなく、同じ年頃の女性が誰でも共感できるように演じているわ」。アンは、たまたま脚本を初期段階で読んでいて、シェルフィグ監督がメガホンを取ることになったと聞くと、すぐにコンタクトしてきたのだそう。「アンはロンドンまで飛んできて『どうしてこの役をくれないの?』と言ってきたの。アンにはエマのユーモアと強さがある。経験もあって、誰より役の温かさやか弱さを出せる女優よ」。アンがエマという役を、観る者が感情移入できる存在にしてくれたとシェルフィグ監督。「違う解釈はいくらでもあるでしょ。イギリスの小説は何度も映画化されるから、20年後にはまた違う解釈が生まれるでしょうね。でも彼女は情感がたっぷりで、温かくて、深みがあると同時に、重たくなくて、敏捷性もある。その両方を備えた彼女はまさに映画スターよ。彼女なしではこの作品は想像できない。もちろんキャストによってイメージされるものは違うわ。この手の作品は、違う俳優なら、また違う映画になったのでしょうけど、彼女はこの作品にとって素晴らしい贈り物だったと思う。彼女の経験や才能はもちろんだけど、何より彼女の個性がエマを通して輝いているわ」。一方、もう一人の主人公であるデクスターが、何かとエマに戻っていく関係についてはこう話しています。「シークエンスが変わるごとにデクスターは新しい恋人を連れているわ。とても人を楽しませる魅力的な男性で、一緒にいて気持ちのいい人。デクスターはみんなを楽しませるし、そんなに我が強くない。でも後年、彼は辛い体験を通して、自分というものを理解していくの。でもいつもみんなの期待に応える人ね。エマは彼のことを見抜いていると思う。出会った瞬間に彼を分かっている。そして彼を愛する。デクスターも後でその気持ちに気づくけど、最初から彼女のことを愛しているからよ。演じたジム・スタージェスは一貫してデクスターに好意的だったわけじゃないけど、でもスクリーンの中ではデクスターは外見的にはとても上品で、魅力的だったのがよかったわ。ジムが演じてくれたおかげで、さらに楽しめるものになったんじゃないかしら」。物語や俳優たちの競演はもちろん、激動する時代の変化が楽しめるのも、本作の魅力の一つ。「マーガレット・サッチャーが首相だった時代や、アメリカではレーガンが大統領だった時代、ちょうどベルリンの壁が崩壊した89年あたりが中心。これがちょうど作品の始まる時期なので色々と事件はあるけれど、ラブストーリー自体はこういった時代背景との繋がりは意識しなかったの。というのも、時代の変化というものがこのストーリーを圧倒することは避けたかったから。衣裳や化粧、小道具など遊べる要素はあったし、ファッションもロンドンぽい感じにしているけど、感情をきちんと引き出すためにそういった要素は敢えて抑え気味にしたの。デクスターの方がエマより時代性と関連していたわね。車だったり、TV局に勤めていたり、音楽的なものだったり。ある意味で彼は時代の被害者というか、犠牲になった部分はあるわ。エマはどちらかというとクラシカルで、フィクショナルなキャラクターだった。彼女はいまの時代に比べて、自分が人生で何を求めているのかを見つけるのに苦労している気がするわ」。ラブストーリーを1日ずつ切り取る作業23年間のラブストーリーを切り取っていくというスタイルについて、面白かった点、苦労した点について聞いてみると、「これは本当にいろんなことが楽しめた映画で、フィルムメイキングのいろんな側面を引き出せた映画だったわ」と当時をふり返ります。「シーンによってはすごく生き生きしてエネルギーあふれるシーンもあれば、もう少しダークで感情深いシーンもあり、いろんな映画的な言語を引き出せたのではと思います。撮影においても、クレーンでダイナミックな雰囲気の中での生き生きしたシーンを撮ることもあれば、それとは対照的な人物のクローズアップのシーンなども撮ったわ。私の他の作品と比べると、色や音楽を多用しているから、いろいろな要素を一貫性のあるものにしなければならなかったの。いろいろな場所で撮影しなければならなかったし、いろいろな人が入れ替わり立ち変わり登場するし、グラフィックデザインにおいても多種多様なものを使用したので、観客が観たときに安心して観られるような、いい作り手が作っていると分かるような、統一感を見せるのに気を遣ったわ。そして、撮影自体は7月から9月まで及んだのだけれど、夏の雰囲気を出さなければならなかったので、順番も前後したしフランスにいる間にパリとブルターニュのシーンをまとめて撮ったりもしました。こういった撮影は役者に負担がかかるわね。時系列で撮影していくのは私の夢でもあって、以前にもやったことがあるのだけど、やってみたら意外とそんなにいいものでもなかったの。いずれにしても、映画の中で時系列の自然さが出ていたのならとても嬉しいわ」。(text:June Makiguchi)::アン・ハサウェイ interviewcoming soon!■関連作品:ワン・デイ23年のラブストーリー 2012年6月23日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日ジェイミー・フォックスが、『デイ・アフター・トゥモロー』や『紀元前1万年』で知られるローランド・エメリッヒ監督のアクション大作『White House Down』(原題)のキャストに加わるかもしれない。ジェイミーは、ホワイトハウスがテロ集団によって襲撃され、大統領を含めた全員が人質となるという極限状態で闘うシークレット・サービスを描いた同新作スリラー映画への出演を検討しているようだ。出演契約は完了していないものの、ジェイミーは大統領役に興味をそそられており、この役柄について代理人を通して製作者と接触しているという。また、チャニング・テイタムも大統領を救う使命をおびたエージェント役に関して出演交渉中だ。間もなく公開となる『アメイジング・スパイダーマン』も手がけたジェームズ・ヴァンダービルトが同作品の脚本を担当し、2013年に公開予定を目指して年内にクランクイン予定とのこと。本作は、ジェラルド・バトラーが出演予定の『Olympus Has Fallen』(原題)に続く、ホワイトハウスを題材にした2作目のアクション映画となる。そんなジェイミーは、セス・ゴードンが手がけたコメディー作品『モンスター上司』が最後のお目見えとなっていたが、レオナルド・ディカプリオが悪役を演じることでも話題のクエンティン・タランティーノ監督最新作『ジャンゴ繋がれざる者』が次回作として待機中だ。■関連作品:アメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月、丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年06月08日毎年アカデミー賞授賞式の後にスターたちが向かうの各所で行われるアフター・パーティ。アカデミーが主催する公式のアフター・パーティ「ガヴァナーズ・ボール」や「VANITY FAIR」誌主催のパーティが人気だが、今年はガヴァナーズ・ボール会場でトラブルが発生した。『ブレードランナー』(’82)『追いつめられて』(’87)などで80年代に活躍した女優のショーン・ヤングが会場外で警備に当たっていた男性と言い争いになり、彼を殴ったとして逮捕されたのだ。2万ドルの保釈金を支払って留置場を出た直後、ショーンは「私は(入場者の)列のそばにいただけで、誰にも迷惑をかけていませんでした」と「People.com」の取材にコメントした。最初に事件を報じたゴシップ・サイト「TMZ.com」によると、ショーンは別の警備員に取り押さえられ、警察の到着まで拘束されたという。ショーンはパーティの入場チケットは所持しておらず、会場前にいたのは、パーティ招待者と写真を撮り、自身のFacebookのページに載せたかったからだと話している。「彼らに『駄目です。出てください』と言われたので、帰ろうとしていたところを腕をつかまれ、引きずられたのよ。それで腕を振り払おうとして彼に当たってしまったんです」。悪いのは自分ではなく、セキュリティの方だと主張するショーンは「セキュリティの人たちには公式に謝罪をしてもらいたいです」と言い、彼女の拘束を指示した映画芸術科学アカデミーの弁護士にも謝罪を要求している。映画芸術科学アカデミー側は「ガヴァナーズ・ボール会場前でヤングさんとトラブルがあったのは事実ですが、彼女を告発したのはアカデミーではありません」とコメントしている。(text:Yuki Tominaga)特集:第84回アカデミー賞© ロイター/AFLO■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】歴史を塗り替える快挙の数々をふり返り【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!
2012年02月28日超新星主演の学園青春エンタテインメント映画『僕たちのアフタースクール』の公開初日(5日)に、超新星のメンバーからグァンス、ソンモ、ジヒョク、ゴニルの4人と、ヒロイン役を演じた大政絢、佐々木詳太監督が登壇し、舞台あいさつが行なわれ、大いに盛り上がった。その他の写真本作は、本国、韓国はもちろん日本でも絶大な人気を誇るアイドル・グループ、超新星が『君にラブソングを』に続いて主演した青春劇。メンバー6人がそれぞれ個性的な留学生たちに扮し、魅力を発揮する。得意のダンスはもちろん、コミカルな演技や制服姿も見どころ。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で注目されたヒロイン、大政絢の好演も光る。すべて日本語で行なわれた舞台あいさつでは、まず最初に、先日、入隊したリーダーのユナクから観客へのサプライズ映像を上映。「メンバーそれぞれの演技力も見てください!そして、僕のブログにも載せてください。僕が戻ってくるまで、超新星の映画第2弾『僕たちのアフタースクール』の応援、よろしくお願いします!」と語るユナクの映像に歓声が沸くひと幕も。その後、登壇した超新星の4人と、大政、佐々木監督のトークがスタート。劇中で着た制服について、ソンモが「僕が通っていた高校の制服はおしゃれじゃなかったんです。最近の人はこんなにおしゃれな制服を着てるのか…とびっくりした」とコメント。共演者については、グァンスが「ほんとに素晴らしい方たちと共演できて光栄です。ユナクと別所(哲也)さんのシーンを監督さんの隣でずっと見ていたんですが、ほんとにかっこよくて。楽屋で芝居のことをたくさん話したんですけど、芝居について勉強できたし、また共演できればいいなと思った」と語り、さらに「ソンモは本当によかった! 初めてなのに、それが信じられないくらい。今までみなさんが知らなかった、ソンモの魅力を観れるんじゃないかなと。ジヒョクもジヒョクらしくうまくできたし、ゴニルはやっぱり現場としては一番先輩だから、先輩らしくうまくできたし、ユナクもリーダーとしてうまくやってたし、ソンジェ君も、ものすごっくかわいい。クラブシーンは誰にも負けないくら魅力的だから楽しみにして下さい。そして、大政さんの演技も最高です!」と本作の見どころをPRした。この日は、ゴニルの誕生日ということもあって、メンバーに内緒で行なわれたサプライズ企画では、観客全員で「ハッピーバースデー」の歌を合唱するなど、笑顔あふれるイベントとなった。『僕たちのアフタースクール』公開中
2011年11月07日レオナルド・ディカプリオがFBIの創立者J・エドガー・フーバーを演じる『J・エドガー』のロサンゼルス・プレミア後のアフターパーティにリンジー・ローハンが押しかけ、ちょっとした騒動を引き起こした。リンジーは3日、「PLAYBOY」誌の撮影を終えた後、パーティ会場のハリウッド・ルーズヴェルト・ホテルに撮影時の衣裳とメイク((黒のミニドレスに真っ赤な口紅)のまま現われ、中に入ろうとした。「セキュリティと口論になったリンジーは、あらゆるセレブの名前を挙げて、『レオに会わなきゃいけないの』と訴えていました」と目撃者は「New York Post」紙に語る。強引に入場した彼女に招待客はドン引き状態だったという。「彼女は会場内をすごい勢いで歩き回ってレオに近づこうとしましたが、彼はセキュリティや友達に囲まれている状態でした」。それでもあきらめがつかず、レオがクリント・イーストウッド監督や脚本を手がけたダスティン・ランス・ブラックと話しているときに、一緒に写真を撮ってほしいと人を介して頼んだが、断られたという。パーティにはロン・ハワードやハーヴェイ・ワインスタイン、ブレット・ラトナーといったハリウッドの一流映画人たちの姿もあり、リンジーは『J・エドガー』も手がける大物プロデューサー、ブライアン・グレイザーに会いたいと探しまくっていたが、グレイザーはすでに会場を後にしていたという。リンジーのスポークスマンは「彼女はパーティに乱入したのではありません。出席者の1人に誘われていたのです。レオとクリントに一緒に写真を撮るようお願いしたかについては知りませんが、会場から出るようには言われていません」とコメントしている。リンジーは保護観察の条件に違反したという理由で30日間の禁固刑を言い渡されていて、9日に収監される予定だ。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?レオナルド・ディカプリオ、うら若きモデル2人を手玉にとる二股交際?クリント・イーストウッド、3年ぶりに俳優業に復帰か?映画主演を検討中レオ、FBI長官役で悲願のオスカーなるかイーストウッド監督作とのタッグ作公開決定
2011年11月07日ダニエル・デイ=ルイスがスティーヴン・スピルバーグ監督によるエイブラハム・リンカーンの伝記映画の主演を務めることが、製作会社のドリームワークスより発表された。当初はスピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』に主演したリーアム・ニーソンがリンカーン役に決まっていたが、今年初めに降板が発表された。理由は公にされていないが、製作が遅々として進まない状況にニーソンが業を煮やしたという説もある。ドリス・カーンズ・グッドウィンの著書「Team of Rivals/The Political Genius Of Abraham Lincoln」を映画化する企画で、デイ=ルイスは早速リンカーンが政治家としてのキャリアをスタートさせたイリノイ州スプリングフィールドに赴き、リサーチを開始した。地元紙の「The State Journal-Register」によると、デイ=ルイスは19日にリンカーン大統領博物館やリンカーンの自宅、旧州会議事堂Old State Capitalなどを訪問したという。スピルバーグは「ダニエル・デイ=ルイスは無声映画、映画の黄金期、そして遠い未来からふり返ったとしても偉大な俳優のひとりに数えられることは間違いない。ついに『Lincoln』(原題)で我々の道が交差することを感謝し、刺激を受けた」とコメントしている。映画のクランクインは来年秋、公開は翌2012年を予定している。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:7月に極秘挙式したペネロペ・クルスが妊娠を発表!現在4か月半豪華キャストが集結した傑作ミュージカル『NINE』DVDを5名様プレゼントペネロペ・クルス、でき婚報道を否定【シネマモード】ソフィー・マルソー、木村多江らが示す映画とブランドの素敵な関係【シネマモード】アカデミー賞授賞式を見ているような『NINE』こんな気分にオススメ
2010年11月22日トム・クルーズ&キャメロン・ディアス主演の『ナイト&デイ』の特別映像が到着!2人のインタビューに世界各地で行われたロケの様子が収められている。空港で偶然出会った笑顔が素敵なロイ(トム)に心惹かれるジューン(キャメロン)だったが、実は彼は特殊な任務を負ったスパイ!これまでごく平凡に生きてきた彼女が、嵐のような大事件に巻き込まれていくさまが描かれ、目まぐるしいアクションが展開する。トムはインタビューで本作を「ロマンティック・コメディとアクションの融合」と表現し、キャメロンも「15年の女優人生でこんな作品は初めて」と本作への特別な思い入れを吐露している。ジャマイカのビーチではトムとキャメロンは熱烈に抱き合って転げ回る…と思いきや敵の飛行機の爆撃が!これらの爆破シーンもCGは一切なし。ボストンの高速道路での激しいカーチェイスのシーンでは、トムがあっちの車からこっちの車へ。キャメロンも負けじと(?)180度スピンを披露しているが、こちらでも、2人はスタントは使わずに果敢にアクションに挑戦している。ジェームズ・マンゴールド監督曰く「トムもキャメロンもスタントマンになれる!」。ザルツブルクでもトムは、ワイヤー1本を身につけて屋根の上でのスタントを見事にこなしている…というよりもはや楽しんでる?セビリヤでは、トムはキャメロンを後ろに乗せて、バイクで牛と共に疾走する。このシーンについてはトムが熱く解説!「キャメロンも乗ってるし必死だったよ!」とふり返る一方で、トムの背中にしがみついていたキャメロンは「最高に楽しかったわ」と満面の笑顔を見せている。そしてロンドンでは、グラミー賞3度受賞の人気グループ「ブラック・アイド・ピーズ」のワールドプレミアにトムが“乱入”。ライヴでの貴重な映像が収められている。激しいアクションシーンの舞台裏を見ると、映画がもっと楽しめるかも?まずはこちらの特別映像をチェック!『ナイト&デイ』は10月9日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集「恋と危険は隣り合わせ」■関連作品:ナイト&デイ 2010年10月9日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:トム・クルーズ、滞在14時間来日も「次は『M:i:IV』でゆっくり来るよ」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第7回)映画で見てみたいカップルと言えば?危険で衝撃的でロマンティック!『ナイト&デイ』女性限定試写会に25組50名様ご招待トム&キャメロン来場!『ナイト&デイ』ジャパン・プレミアに15組30名様ご招待キャメロン・ディアス、38歳の誕生日はうわさのA・ロドリゲス選手と一緒にお祝い
2010年10月05日映画『ナイト&デイ』で共演しているトム・クルーズとキャメロン・ディアスが、映画の日本公開を前の9月下旬、揃って来日することが決定した。ごく平凡な人生を歩んできたジューン(キャメロン)と謎多き男・ロイ(トム)。空港での偶然の出会いにジューンが胸をときめかせたのも束の間、ロイが関わるある巨大な事件に彼女も否応なしに巻き込まれるハメに…。相次ぐ絶体絶命のピンチを豪快に切り抜けていくロイと、迷う間もなく彼の旅の道連れとなったジューンがアクション&ロマンスに満ちた冒険を繰り広げる。トムにとっては、『ワルキューレ』のプロモーションのため、妻のケイティ・ホームズと愛娘のスリちゃんを伴って来日して以来、約1年半ぶりの日本。一方のキャメロンは、『ベガスの恋に勝つルール』のプロモーションで共演のアシュトン・カッチャーと共に来日して以来、約2年ぶりとなる。トムといえば、熱心なファンサービスで知られ、来日時には常にファンを楽しませる様々なイベントを実施。貸切の新幹線や飛行機でファンとの交流を図ったり、モーターボートで東京湾を横断しての登場やヘリコプターでビルの屋上に着陸するなど、そのアライバルの方法も話題に。ちなみに、映画の撮影地でもあるスペインのセビーリャで開催されたワールドプレミアの際には、撮影でも使用されたバイクとスポーツカーに乗って、劇中のワンシーンを再現した大迫力のカーチェイスをナマで披露した。キャメロンと共に来日する今回は、どのような趣向で楽しませてくれるのか?さらに、少しでも早く日本のファンに作品を観てもらいたいというトムの要望で、トムからのプレゼントという形で、日本記念日協会が認定した10月6日の“トムの日”に、本作の先行上映を行うことも決定!上映される劇場のうち、デジタル上映館ではトムとキャメロンのスペシャルメッセージが上映される予定だという。ハリウッド2大スターが日本の地でどのようなトークを繰り広げるのか?映画同様、サプライズはあるのか?ケイティ&スリちゃんは?『ナイト&デイ』は10月9日(土)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ナイト&デイ 2010年10月9日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:トム・クルーズ、非公開のカウンセリングをサイエントロジーに隠し撮りされていた?47歳トム・クルーズ、頭上120メートルで貫禄アクション!次なる目的地は…?ブランジェリーナ家に対抗?ケイティ・ホームズも娘とアイスクリーム・ショップへトム・クルーズ&キャメロン・ディアス、急接近!『Wichita』現場写真が到着【ハリウッドより愛をこめて】トム・クルーズ&キャメロンがスパイ映画で再タッグ!
2010年08月27日『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督が、“終末”と呼ぶにふさわしい、天変地異の中で世界が崩れ落ちていく様を最新技術を駆使して映像化した『2012』のDVD&ブルーレイが早くもリリース。このDVDとブルーレイに特典映像として収録されている、ウディ・ハレルソン演じる“終末論を信じてやまない男”チャーリー・フロストが視聴者(?)に向けて情報を発信する姿を収めた特別映像がシネマカフェに到着した。こちらの映像は、本編とは関わりのない、“スピンオフ”とでも言うべき特別映像。“終末の予言者”を自称し、周囲からは変人扱いされているチャーリーだが、彼の元には世界中から世界の終わり、政府の陰謀に関わる様々な“機密情報”が届けられるのだとか…。今回お届けする映像でチャーリーが紹介してくれているのもそんな情報の一つ。情報源は何と、日本の東京在住の“ミチコ”という女性。この“変人”チャーリーをして「君はかなり病んでいるようだよ、ミチコ」と言わしめたその情報の内容とは?『2012』と言えば、とにもかくにも衝撃的な映像が話題だが、ウディ・ハレルソンの“名演”が光るこちらの映像もお楽しみに!『2012』DVD&ブルーレイは発売中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『2012』DVDスタンダード版価格:1,980円(税込)『2012』DVDエクストラ版価格:2,980円(税込)『2012』DVD&ブルーレイセット価格:3,990円発売・販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売中■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:『2012』衝撃の大災害映像の意外な(?)制作風景を大公開!ブラピ再降臨 vs J・デップ!写真でふり返る来日ハリウッドスター2009【後編】『2012』初登場1位ひと目見れば凄まじさが分かる!特別映像を公開ジョン・キューザック『2012』インタビュー地球滅亡の前に何をする?パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?
2010年03月19日『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』が先週末公開を迎え、週末2日間で45万9,768人を動員、興行収入5億7,365万9,750円を記録し、堂々の初登場No.1を獲得した。この大ヒットスタートにさらに拍車をかけるかのように、これを観ればこの作品の世界観が一発で分かる!本作の特別映像が到着した。文字通り“崩れ落ちる”日常生活、都市全体が巨大な口に呑み込まれるがごとく沈んでいく様子、行き場を失って堕ちていく列車などなど驚異的な映像が描き出される!百聞は一見にしかず。抜群の説得力を持つこちらの映像だが、一体、ここまで地球が崩壊する中で物語はどこへ向かうのか――?ジョン・キューザック演じる主人公一家に訪れる結末は?北米を除く海外興行収入は累計で3億4,110万ドルに到達、北米累計も1億820万ドルで公開10日間で1億ドルを突破!ほかにも『ニュームーン/トワイライト・サーガ』が全米では先週末そして日本では今週末、さらに今後は『アバター』など話題作が続々と公開されるが、どこまで数字を伸ばすのか?『2012』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。こちらの特別映像は、こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:ジョン・キューザック『2012』インタビュー地球滅亡の前に何をする?パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!【ハリウッドより愛をこめて】ジャクソン家には映画収益入らず?その真相は…『2012』インタビューエメリッヒが「この映画の良心」と称した地質学者の素顔
2009年11月25日『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』はマヤ文明の予言にある2012年の世界滅亡を驚異的な技術で映像化した大作。『キンキーブーツ』、『トゥモロー・ワールド』などで幅広い活躍を見せる英国の実力派、キウェテル・イジョフォーは地球滅亡の予兆にいち早く気づく地質学者・エイドリアンを演じている。「誰も見たことのない映像がある」災害やパニックを描く作品は作り尽くされた感もあるが、イジョフォーは「ここには誰も見たことのない映像がある」と自信をのぞかせる。「ローランドはこのジャンルにおける第一人者。その彼がいままで以上のスケールに挑んでいるんだ。加えて、キャラクターが魅力的で、しっかりしたドラマがある。人間の持つ希望や恐怖、倫理が描かれている。地球を大切に、というエコロジカルな視点にも触れる作品になったと思う」。VFXを多用するため、撮影現場ではグリーンスクリーンに囲まれて演じていたが、「僕は舞台出身だから、想像力を使って演じるという点で違和感はなかった。舞台では、細い枝2本を置いて森と設定する場合もあるからね。ローランドがとても説明上手なのにも助けられた。ただ、完成した映像は僕の想像をはるかに越える壮大さで、本当に驚かされた」。エメリッヒにとって、この映画は“ラブ・アフェア”?一見、温和な印象のエメリッヒについて、「とてもナイスガイで穏やかな人。超大作のトップに立つ姿は意外でもあるんだけど、素晴らしいアイディアも経験も豊富で、気持ちよく一緒に働ける」と語る。「そういえば、なぜディザスター・ムービーばかり撮るのかと尋ねたら、彼は『これはラブ・アフェアなんだよ』と笑っていたよ」。エメリッヒが「この映画の良心」と評したエイドリアンだが、イジョフォー自身はストーリーが進む中で彼が下す決断について、「賛否両論、分かれるところだと思う」と言う。「僕は彼の行動は正しいと思うけど。もし僕自身がこういう事態に直面したら、やはり本能や勘に頼ると思うね」。(text:Yuki Tominaga)ローランド・エメリッヒ インタビュージョン・キューザック インタビュー:coming soon■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:想像を超える、大迫力の連続ディザスター『2012』試写会に5組10名様をご招待エメリッヒ最新作『2012』冒頭53分を初公開!でもまだたった3分の1?『2012』予告編到着!が…現実は映画よりも衝撃的?2012年終末説が熱いローランド・エメリッヒが描くマヤの予言による地球滅亡『2012』の一端を明かすエメリッヒ最新作『2012』映像が世界初公開安めぐみは「滅亡前に結婚したい!」
2009年11月12日『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作で、マヤ文明の予言にある2012年の世界の滅亡をテーマにした『2012』。完成が待たれる本作のオープニング53分間の映像の報道陣向けの上映会が10月1日(木)に行われ、上映後には来日中のエメリッヒ監督、主演のジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、プロデューサーのハラルド・クローサーによる舞台挨拶が開催された。衝撃的な映像にざわめきの残る会場。そこへ、エメリッヒ監督からは驚愕の事実が発表された。曰く「今回ご覧いただいたのは半分ではなく、3分の1。あと3分の2が残っています。でも、決して長くは感じられませんよ」とのこと。完成版は3時間近くに及ぶ超大作になる模様。ジョンが演じたのは、小説家を目指すジャクソンという男。このキャラクターについて「心が離れてしまった家族をひとつに戻したいと思っている。このような大災害の中で、自分にとって本当に大切なものは何かに改めて気づかされ、自分にとって一番大切な家族を守るために全力を尽くす男なんだ」と説明。ジョン自身との共通点について「僕自身も、家族、友人、愛する人のためなら命を投げ出すと思う。この映画を観れば、自分にとって何が大切か、これからの人生をどう過ごしていくべきかを考えさせられると思う」と語った。キウェテルは地球の滅亡が近づいていることをいち早く察知する科学者に扮した。「事実を知って、果たして自分は誰を救うべきなのかという倫理的、道徳的な葛藤が生まれる。そして、もしかしたら自分の生きる道を変えなければならないような決断を迫られることになる」と語り、「僕が最後まで生き残れるかだって?それは、ここでは教えられないよ。でもこの場で演じてみせようか(笑)?」と付け加え、会場の笑いを誘った。プロデューサーのクローサーに本作の製作に至る過程を尋ねると「最初にこの映画のアイディアを監督に話したら、『もうディザスター・ムービーは作りたくない」と反応は良くなかったんだ。でも、この2012年地球滅亡説はマヤ文明だけでなく、世界中で昔から唱えられていることを監督に説明し説得した結果、『よし!やるからにはビッグなスケールでやろう』ということになったんだ」と説明してくれた。最後にジョンは「最後の最後まで、誰が助かって誰が助からないのか全く予測できない。そこがこの映画の面白いところさ」と集まった報道陣の期待を煽った。『2012』は11月21日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:『2012』予告編到着!が…現実は映画よりも衝撃的?2012年終末説が熱いローランド・エメリッヒが描くマヤの予言による地球滅亡『2012』の一端を明かすエメリッヒ最新作『2012』映像が世界初公開安めぐみは「滅亡前に結婚したい!」
2009年10月01日いやはや、いったいこの男、何度地球を壊せば気が済むのか――?『インデペンデンス・デイ』に『デイ・アフター・トゥモロー』など、信じられないような映像世界を世に送り出してきたローランド・エメリッヒ。このたび新たに、彼の興味を引いたのは、マヤ文明における地球滅亡の予言。2012年12月に人類の歴史は終わるというマヤ暦に基づいて最新作『2012』は製作され、今回もまた凄まじい映像を作り上げた。公開は11月。現在も完成に向けて作業が続けられているという本作について、エメリッヒが口を開いた。「不可能と思える映像に惹かれる」先日監督が来日した際、報道陣に向けて公開されたフッテージ映像では、地盤が沈下し、街が雪崩のように崩れ落ちていく映像が映し出された。監督は、誇らしげにこう語る。「不可能と思えるような映像に惹かれるんです。見たことのないイメージを作ることで、人々を劇場に向けさせることができると思っています。昔、映画が出来たばかりの頃、ある人が線路にカメラを置いて、走ってくる汽車の映像を撮ったんです。観客はあまりの迫力に劇場から逃げ出しました。その評判が口コミで広まってみんなが劇場に押し寄せたそうですが、自分が作りたいのは、まさにそんな映像です」。前作『紀元前1万年』を製作した際には「マンモスの毛が風にそよぐのを再現するのが難しかった」と並々ならぬ細部への思い入れを語っていたエメリッヒ。では、本作で最も苦労したのはどのような部分だろうか?「やはり、いかにリアルな映像に見せるかがポイントです。L.A.の街を精巧にコンピュータで作り上げ、そこで地震を起こしたりしました。また、イエローストーン国立公園のシーンでは、空から火の玉が降ってくるんですが、そうすると多くの煙が上がります。煙を作るのは、いまだに非常に難しいことなんです。今回はとにかく、凄まじい出来事が数多く起こりますからね。そのために新たなソフトウェアを開発し、いまだに映像を作る作業は続いているんです」。「知っている人々と知らない人々、それぞれの物語を描いている」今回、大災害に見舞われ、家族を守るために奮闘する主人公を演じるのは、エメリッヒが「元々、僕は彼の大ファン」と言うジョン・キューザック。彼の起用を含め、人間ドラマの部分についてこう語る。「必要とされたのは、ごく普通の人間であると同時に知的な部分がある俳優。僕は俳優を見るとき、その人がコメディをできるかどうかで見ます。彼には必要な要素が揃っていました。そして、今回の物語で見せようとしたことは2つあります。1つは、この先起こる災害のことを知っている政治家たち。彼らはパニックや株の暴落を恐れて災害のことを隠し、秘密裏に船を作っています。もう1つは、ジョン・キューザック演じるジャクソンのように何も知らない一般の人たちのこと。彼は偶然この事実を知り、別れた妻や子供たちを取り戻すためのセカンドチャンスを与えられることになるんです。物語の終盤では、この2つの立場の人たちが同じ船に乗り込むことになっていて、複雑な話になっています」。さらに、日々進化し続ける映像技術について尋ねると…。「私が映画作りを始めた頃は、脚本段階でこれは可能か?不可能か?ということを考えながら書いていました。『インデペンデンス・デイ』のときは、試す前から不可能とされたこともありましたが、いまでは全てが可能です。とは言え、お金と時間があればの話ですがね(笑)。いずれ俳優を含め、全てをパソコン上で作り上げることができるようになるでしょう。SFやファンタジーにとってそれは適した技術だと思いますし、興奮しますよ。僕自身は、平凡な日常に、突如として非日常が入り込んでくるような物語に惹かれますが、次回作ではヒューマンドラマを撮るつもりです。エリザベス1世の時代の話なのですが、その時代をロケで再現するのではお金がかかり過ぎるため、ヒューマンドラマでありながら、ビジュアル・エフェクトを使い、俳優たちにはブルー・スクリーンの前で演技してもらうことを考えています」。いまだ製作中の作品を抱えているというのに、次の作品へのアイディアが続々と飛び出してくる。この男のイマジネーションは底なしか――。まずは『2012』で現実以上かもしれない“未来”を体験してほしい。■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開紀元前1万年 2008年4月26日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.■関連記事:エメリッヒ最新作『2012』映像が世界初公開安めぐみは「滅亡前に結婚したい!」執念で描き上げたマンモス!ローランド・エメリッヒ監督が 『紀元前1万年』を語る「僕だって愛を信じているよ」『紀元前1万年』の新星、スティーヴン・ストレイトアッキーナ、セクシーな“紀元前1万年コスチューム”でハリウッド進出?大迫力の映像で贈る『紀元前1万年』プレミア試写会に15組30名様ご招待
2009年08月14日『インデペンデンス・デイ』に『デイ・アフター・トゥモロー』 、『紀元前1万年』など驚愕の映像で多くの観客を魅了してきたローランド・エメリッヒが最新作『2012』のフッテージ映像を携えて来日!7月22日(水)、本作のフッテージ映像が、ここ日本で世界初公開され、エメリッヒ監督が出席しての記者会見が行われた。2012年に人類は滅亡するという、古代マヤ文明の暦および予言を軸に、地球を襲う大災害と何とか生き残ろうと奮闘する人々の姿を描いた本作。十数分間のフッテージ映像では、大洪水や火山から噴き出した火の玉が街を直撃するさま、地震による地崩れで街全体が沈み込んでいく映像などが大迫力で映し出された。この日は、日本では46年ぶり、今世紀最大の皆既日食が見られるはずだったが、東京はあいにくの空模様。太陽の異常活動が天変地異を引き起こすという映画の内容だけに、監督は「天気は残念でしたが、日食というのは何かが起こりそうな予感を感じさせます。今日という日は、映像を公開するのにふさわしい日だと思います」とニヤリ。現在、完成に向けてなおも製作途上にあるこの自信作については「1,400〜1,500というこれまでにない数のエフェクト・ショットを使用しています。とにかく、様々な視覚効果には手を焼きました」と苦労をふり返った。気になる物語はというと「地球滅亡の危機を知っている人と知らない人という2つのグループのドラマを描いています」と明かす。「実際、こうした事態に直面したとき、政治家はそれを国民に知らせるか?と考えたとき、恐らく秘密にするのではないかと思いました。そうした人々の中にも、秘密にしておくことに道徳的な葛藤を覚える人もいるでしょう。この部分をドラマとして描きたかったんです。もう一つのグループ――事実を知らない人々の物語の主人公は、離婚経験のある作家です。彼は父親、そして夫として一度失敗しているわけですが、今回の事態は、家族の絆をもう一度深めるセカンドチャンスになるわけです」と熱く語った。そしてこの後、スペシャルゲストとして安めぐみが登場し、監督に花束を贈呈。安さんもこの日、初めて本作の映像を見たそうだが「本当に起きたらどうしよう?と思うくらい衝撃的でした」と感想を語り、監督に「(映画の中で)地球はどうなっちゃうんですか?」と完成前にもかかわらず、いきなり物語の核心について尋ねた。これには監督も「それは、映画を観てもらうしかありませんよ」と答え、会場は笑いに包まれた。安さんは「もしも地球が滅亡すると分かったらどう過ごすか?」という質問に「仕事は辞めますね。世界遺産とかを見て回りたいし、結婚もしたいです。できることは全てしたいです」と語った。監督は最後に「本当に重要なものは何か?何を救うべきか?といったことについて考えさせてくれると思います」と映画をアピールし、会見は終了した。『2012』は11月21日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
2009年07月23日