NECは3月25日、NFV(Network Functions Virtualization:ネットワーク機能仮想化)技術を活用し、従来に比べて約400分の1の時間で異なるベンダーの製品で構成されたネットワークの性能設計が行えるソフトウェア技術を開発したと発表した。今回開発した技術は、ネットワークを流れるトラフィックデータから、高精度かつリアルタイムにネットワーク全体の動的な状態変化を推定し、シミュレーションを行うことで、ルータやファイアウォールのネットワーク機能の新規構築や増設などに伴う性能設計の自動化を実現するもの。同社は、ネットワーク機能の処理時間やリソース使用量など、外部から測定できるデータをもとに性能の推定を実現にする「統計解析モデル」と、データのトラフィックの遷移を推定する「離散事象システムモデル」を開発。これら2つのモデルを組み合わせて「ネットワーク性能モデル」を生成して、高精度にネットワーク全体の性能を把握することが可能になる。また、機能ごとの性能推定が可能になるため、異なるベンダーの製品によって構成されたネットワークであっても高精度にネットワーク全体の性能把握を実現する。
2015年03月26日プラネックスコミュニケーションズは23日、暗視機能を搭載したネットワークカメラ「CS-QR20」を発表した。価格はオープンで、店頭予想価格は12,000円前後。カメラの映像を手軽に見られるネットワークカメラ。赤外線LEDを使った暗視機能を搭載し、暗い場所でもクリアな映像を得られる。光センサを搭載し、周囲が暗くなったことを検知して自動的に暗視モードへと切り替わる。マイクも内蔵しているので、映像だけでなく音声も同時に確認可能。映像の保存用にmicroSDHCメモリーカードカードスロットを搭載。対応容量は32GBまで。Android / iOS用の専用アプリ「スマカメ」を使うことで、カメラの映像を遠隔地から見られるほか、動体検知機能により映像に動きがあったときにスマホに通知を行う機能も搭載し、留守番中のペットの見守りといったシーンで役立つ。最大10台までのカメラを登録でき、QRコードを読み取ってパスワードを入力するだけで設定が行える。主な仕様は、映像素子に1/4インチ100万画素CMOSセンサを採用、レンズの画角が水平70.6度、垂直43.4度、対角85.4度、焦点距離が3.3mm、絞りがF1.8固定、撮影距離が100cm~で、ホワイトバランス / ゲイン / 露出のコントロールは自動。画像圧縮方式はH.264に対応し、解像度は最大1,280×720ドット / 15fpsに対応する。インタフェースは10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN×1、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(簡易接続システムWPSに対応)。スタンドには三脚用ネジ穴も設けられている。本体サイズはW77×D49×H102mm、重量は約110g(本体のみ)。対応OSはAndroid 4.0以降、iOS 5以降。
2015年03月24日プラネックスコミュニケーションズは、暗視(ナイトビジョン)機能搭載で、暗い部屋でもクリアに撮影できるiPhone/Android対応ネットワークカメラ「CS-QR20」の販売を開始した。価格はオープン。「CS-QR20」はカメラがとらえた映像をスマートフォンで見られるネットワークカメラ。搭載する光センサーが周囲の明るさを感知し、暗くなると自動的に暗視モードに切り替わり、昼夜を問わずに被写体を映し出すことができる。iPhone/Android対応の専用アプリ「スマカメ」からはカメラの映像を遠隔地から見ることができ、映像に動きがあったときにスマートフォンに通知を行う動体検知機能も搭載している。また、録画機能を備え、microSD/SDHCメモリーカードスロットにメモリーカードを挿し、動画を保存することも可能。動画の圧縮方式はH.264を採用し、遅い通信速度でも良好な映像品質が得られ、ストレージ容量の節約も行える。動画の保存時間は、解像度640×480ピクセル、フレームレート15フレーム/秒の場合、2GBで約12時間、4GBで約24時間、8GBで約48時間、16GBで約96時間、32GBで約192時間。本体の設定は、無線の場合はWPSボタン、有線の場合はLANケーブルをつなぎルーターに接続する。モバイルルーターとの接続も可能。スマートフォンとの設定では、「スマカメ」でQRコードを読み取り、パスワードを入力するだけ。同アプリからはカメラの映像を遠隔地から見ることができ、映像に動きがあったときに、スマートフォンに通知を行う動体検知機能も搭載している。カメラは100万画素、解像度はHD 720p(1280×720)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)に対応。Wi-FiはIEEE 802.11 b/g/n対応。
2015年03月24日Fluke Networksの日本法人であるTFFフルークは、小型・軽量ポケットサイズのネットワークテスタ「LinkSprinter(リンク・スプリンター)」シリーズの提供を開始した。同シリーズは、サイズが11.07cm×4.06cm×3.25cmの小さいな筐体と、バッテリーを含む重さが113g~116gと軽量で、PoE、スイッチへのリンク、DHCP接続、ゲートウェイ接続およびインターネット接続を診断する。簡便な操作性とともに、スマートフォンとの連携機能、テストデータの自動クラウド保存機能によって、イーサネット問題の特定、文書化、保存および是正作業をすばやく、簡単にサポートする。測定時に何も操作する必要のないゼロタッチ機能を搭載し、専門のネットワーク技術者のトラブルシューティングテクニックを活かした、LEDの色分け表示によるシンプルな結果確認が可能で、10秒以内にネットワークの接続性を検証できる。また、Wi-Fiアクセスポイントを搭載しているため、スマートフォンなどでテスト結果を確認でき、付属サービスとなるLink-Liveクラウド・サービスを使用すれば、より詳細なテスト結果の確認が可能。同シリーズの価格は1台2万円台(税別)からとなっており、「ユーザ1人1台」のパーソナル・ポケットテスターとして普及することが期待されている。それぞれ機能別に、「LinkSprinter 100」が2万4500円(税別)、「LinkSprinter 200」が3万6600円(同)、「LinkSprinter 300」が4万8800円(同)と3製品がラインアップ。同シリーズは初年度売上目標台数を3000台としている。
2015年03月24日ネットワークを管理するには、ネットワークを構成するレイヤ2/レイヤ3スイッチ、ルータといったネットワーク機器の設定や状態を把握しておくことが重要だ。前回は、SNMPによって、ネットワーク機器の設定や状態を把握し、ネットワークを管理する仕組みについて紹介した。今回は、NETGEAR社のレイヤ2スイッチおよびレイヤ3スイッチと統合ネットワーク管理ソフトウェア「NMS300」を利用して、実際にSNMPの設定と確認の手順を解説する。○ネットワーク構成まずは、SNMPの設定と確認を行う機器とネットワーク構成を確認しよう。機器今回利用する機器を以下の表にまとめている。※PCおよびサーバはすべてWindows 7 Professional※スイッチングハブは管理機能などを持たないので、今回の設定の対象外とする物理構成各機器の物理的な配線をまとめた物理構成が以下の図となる。今回は、最もポート番号が大きいポートを管理用ポートとし、管理用ネットワークを構築する。※管理用ネットワーク内のスイッチングハブは、管理機能など持たない。今回の解説の対象外とする。論理構成論理構成は以下の図のようになる。レイヤ3スイッチでデータ用ネットワークの192.168.1.0/24と192.168.2.0/24を相互接続する。また、管理用ネットワークは192.168.100.0/24のネットワークアドレスを利用する。○設定と確認SNMPの設定内容次の表に、レイヤ2スイッチおよびレイヤ3スイッチに設定するSNMPの設定パラメータをまとめている。SNMPの設定自体は非常にシンプルで、特に難しい内容はまったくない。レイヤ2/レイヤ3スイッチのSNMP設定レイヤ2/レイヤ3スイッチのSNMPの設定を行っていこう。まずは、レイヤ3スイッチからだ。SNMPの設定は、Webブラウザからレイヤ3スイッチの管理画面にログインして[System]→[SNMP]→[SNMP V1/V2]→[Community Configuration]から行う。ここでまず、MIBを参照、変更するときに利用するコミュニティ名を指定する。デフォルトでRead-Onlyとして[public]、Read-Writeのコミュニティとして[private]が設定されている。あとは、[Client Address]および[Client Mask]に、MIBにアクセスできるSNMPマネージャのIPアドレスとサブネットマスクを指定すればよい。続いてTrapの設定だ。[System]→[SNMP]→[SNMP V1/V2]→[Trap Configuration]でTrapを送信するSNMPマネージャのIPアドレス「192.168.100.200」を設定する。Trapメッセージに含めるコミュニティ名はROの「public」とする。そして、Trapメッセージを送信するイベントを[System]→[SNMP]→[SNMP V1/V2]→[Trap Flags]から指定する。今回はリンクのUP/DOWNを検出すると、Trapメッセージを送信することを確かめる。デフォルトの設定で[Trap Flags]のうち[Link Up/Down]は[Enable]となっているので、特に変更する必要はない。以上でレイヤ3スイッチのSNMPの設定は完了だ。レイヤ2スイッチについても設定は同様に行えばよい。SNMPマネージャの設定とSNMPの確認SNMPマネージャとして、NETGEARの統合ネットワーク管理システムである「NMS300」を利用する。NMS300はNETGEAR社のホームページからダウンロード可能で、200台までの機器管理を行うのであれば無償で利用でき、SNMP以外にもさまざまな管理プロトコルに対応しているが、本稿では以下の基本的なSNMPの動作のみを確認する。・MIBの参照・SNMP Trapの確認・管理対象機器の検出NMS300をインストールして起動する。設定はWebブラウザベースのインタフェースだ。ログイン後、まずは管理する機器の登録を行う。[RESOURCE]→[DISCOVERY]→[Quick Discovery]から管理対象機器のIPアドレスの範囲と機器を検出するためのプロトコルを指定して、[EXECUTE]をクリックすればOKだ。検出した機器は[RESORCE]→[DEVICE]上に表示されるようになる。・MIBの参照機器のMIBを参照するには、[RESORCE]→[DEVICE]上の機器をチェックして[More]を展開した[MIB Browser]をクリックする。[Credential Information]タブでは、コミュニティ名などを指定する。標準MIBのオブジェクトを参照するときには、[RFC Standard MiBs]を選択する。参照したいオブジェクトをクリックすると、[Device Results]タブにMIBオブジェクトの内容が表示される。図は、インタフェースでのパケット送受信の統計情報が格納されている[ifXTable]の表示例だ。・Trapの確認レイヤ2/レイヤ3スイッチでリンクのUp/Down時にSNMP Trapを送信する設定をしている。そこで、レイヤ2スイッチとレイヤ3スイッチ間を接続するポート1のケーブルを抜き、再びケーブルを挿してみると、NMS300へSNMP Trapが送信される。NMS300上ではSNMP Trapは、[ALARMS]→[TRAPS]から確認できる。クライアントとサーバ間のデータ用ネットワークの通信ができないときは、経路上のどこかに問題がある。NMS300でSNMP Trapを見れば、レイヤ2/レイヤ3スイッチの両方からLinkDownのTrapが送信されている。すると、レイヤ2スイッチとレイヤ3スイッチ間のリンクに障害が発生していることがわかり、障害の切り分けを迅速に行うことができる。以上が、NETGEARのレイヤ2/レイヤ3スイッチおよび統合管理ソフトウェアNMS300を利用したSNMPの設定と確認だ。NMS300はSNMPだけでなく、さまざまな管理プロトコルに対応し、収集した情報をビジュアルに表示できる。さらに各種レポート機能も充実している。現在のところ、英語版だけだがネットワークを効率よく管理するためのソフトウェアとして非常に有力なソフトウェアだ。○まとめ・SNMPの設定はとてもシンプルで以下の設定を行うコミュニティ名Trapの宛先Trapを送信するイベント・NMS300はSNMPをはじめとするさまざまな管理プロトコルに対応した統合ネットワーク管理ソフトウェア・管理プロトコルで収集した情報をビジュアルに表示し、充実したレポート機能を備える・NMS300は200台までの機器であれば無償で利用可能
2015年03月20日サイバーエージェントの連結子会社となるCyberCasting&PR(CCPR)は3月9日、国内最大級の動画キャスティングネットワーク構築に向け、専門部署「AmeTuber推進室」を設立したと発表した。これにより、芸能人・有名人や読者モデル、一般人、専門家、YouTuberといった、動画キャスティングにおいて需要のある人々とのリレーションを活かし、国内最大級の動画キャスティングネットワークの構築に向けた取り組みを強化する。また、「アメーバブログ」にてオフィシャルブログを運営する芸能人や著名人などオフィシャルブロガーと連動し、メイク動画や料理動画などの企画・制作も開始。そのための動画制作機能も社内に整備する。
2015年03月10日ミドクラは2月26日、同社のIaaSクラウド向けネットワーク仮想化ソリューションである「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット」(MEM)の最新版を提供開始した。24時間365日のサポート、ドキュメント、ミドネットマネージャー(GUI)をセットにした30日間の無償試用版も公開している。同製品は、VMware vSphereやRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 6(RHEL-OSP 6)など、主要なエンタープライズ・クラウド・プラットフォームをサポートする。新リリースでは、OpenStack Junoをサポート。OpenStack Neutron連携では、LBaaS(Load Balancing as a Service)機能の改善によりOpenStack Horizon UI経由でテナントごとにロードバランサーを生成可能にするなど、機能改善している。vSphere関連では連携を改善し、ネットワーク管理者はvSphere環境とOpenStac環境を単一のミドネットで管理できるという。また、RHEL-OSP 6の認証を取得した。さらに、管理ツールであるミドネットマネージャーに機能を追加。BGP設定では、数回のクリックでBGPゲートウェイの容量を変更可能にした。レイヤー4(L4)ロードバランサー設定では変更がより容易になり、ヘルスチェックなどの状態を確認できるようになった。
2015年02月27日アイ・オー・データ機器は25日、いくつかのネットワーク製品について、ラインナップと価格の見直しを発表した。仕様は既存モデルと変わらず、価格と型番が変更される。新しいラインナップは3月下旬から出荷される予定。新しいラインナップとなるのは、無線LAN中継機が1モデル、スイッチングハブが12モデル、有線LANルータが2モデル。価格と型番は下表の通り。無線LAN中継機100BASE-TX/10BASE-Te 対応5ポートスイッチングハブ100BASE-TX/10BASE-Te 対応8ポートスイッチングハブGigabit対応5ポートスイッチングハブGigabit対応8ポートスイッチングハブ有線LANルータ
2015年02月26日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2月4日、新しく開発したグリーンMEMS(微小電気機械システム)センサーを用いたネットワークシステムを構築し、その実証実験を行ったところ10%以上の省エネ効果を確認したと発表した。NEDOは2011年度より、従来センサーの課題とされていた無線通信機能、自立電源機能および超低消費電力機能を搭載するグリーンMEMSセンサーの開発と、開発したセンサーを用いたネットワークシステムの構築およびその導入による先進的エネルギーマネジメントの省エネ効果について実証実験を進めていた。実験では、コンビニエンスストア約2000店舗に無線借電型電流センサー、無線環境(温湿度)センサー、コンセントレータを設置。設備機器の状態・設置環境、ウォークイン扉の開閉状況などを見える化・改善することで、10%の省エネ効果を得ることができた。また、中小規模(500m2未満)のオフィスに赤外線アレーセンサー、コンセントレータを設置し、フロア全体の温度分布・人位置の見える化に基づく省エネ指示を実施したことで、10%以上の省エネ効果が得られたという。2015年上期には、このプロジェクトの成果を活用した人感センサーがオムロンより、主に実証実験を目的として販売が開始される予定で、今後さらなる実用化が進むことが期待される。
2015年02月04日伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、ヴイエムウェアならびにパロアルトネットワークスと共同で、「どこまでできる? ネットワーク仮想化×仮想ファイアウォール」と題したセミナーを2015年2月24日に愛知県・名古屋市、同2月25日に大阪府・大阪市にて開催する。サーバの仮想化やクラウドの進展により拡大を続けるネットワークインフラの管理、運用は企業にとって大きな課題の1つとなっており、そうした課題解決に向け、ネットワークをソフトウェアベースで仮想化することで、ネットワークインフラの煩雑な管理から解放や、構成変更時の作業工数の大幅な軽減の実現に期待が集まっている。同セミナーは、そうしたネットワークの仮想化に興味を持つ人向けに、ネットワーク仮想化の基本的な部分から、その利便性や仮想マシンの運用に対するセキュリティのアプローチ方法などが解説されるほか、実際にネットワーク仮想化を実現するヴイエムウェアの「VMware NSX」と、パロアルトネットワークスの仮想ファイアウォールを実現する「Palo Alto Networks VMシリーズ」の組み合わせによるデモンストレーションをもとにした、利用・活用方法の紹介も行われる予定だという。なお、各会場ともに参加費は無料(事前登録制)。参加申し込み方法は、同社の申し込みWebサイト(名古屋・大阪)にアクセスし、必要事項などの登録を行う形で完了となる。また、会場は名古屋会場がCTC名古屋支店 セミナールーム(愛知県 名古屋市中区錦1-5-11 名古屋伊藤忠ビル)、大阪会場がCTC大阪支店 セミナールーム(大阪府 大阪市北区梅田3-1-3 ノースゲートビルディング)となっている。○「どこまでできる? ネットワーク仮想化×仮想ファイアウォール」名古屋会場日時:2015年 2月 24日(火) 14:30~17:00(受付開始 14:00~)会場:CTC名古屋支店 セミナールーム(愛知県 名古屋市中区錦1-5-11 名古屋伊藤忠ビル)参加費:無料(事前登録制)主催:伊藤忠テクノソリューションズ共催:ヴイエムウェア、パロアルトネットワークス申込み:同社Webサイト大阪会場日時:2015年 2月 25日(水) 14:30~17:00(受付開始 14:00~)会場:CTC大阪支店セミナールーム(大阪府 大阪市北区梅田3-1-3 ノースゲートビルディング)参加費:無料(事前登録制)主催:伊藤忠テクノソリューションズ共催:ヴイエムウェア、パロアルトネットワークス申込み:同社Webサイト
2015年02月04日ネットワークのトラブルは、機器構成にまつわるトラブルや設定に関するトラブルだけではない。サイバー攻撃の脅威が注目される昨今、当然ながらセキュリティがらみのトラブルというものも考えられる。しかしセキュリティの場合、トラブルが起きてから慌てるよりも、平素から安全な体制を構築することの方が先決だ。○ネットワークセキュリティは終わりのない課題もともとヤマハのルータは強力なファイアウォールを備えていることで定評があるが、それだけでは安心できない。防御する側が進歩すれば、攻撃側も進歩するのが世の常である。ウィルスが添付ファイルとして送信されるような初歩的な形、あるいはネットワーク経由の不正侵入といった手口に始まり、オペレーティング・システムやアプリケーション・ソフトウェアの脆弱性を利用した攻撃、それと関連して不正攻撃用Webサイトへの誘導。そして近年では、それっぽく偽装した電子メールを利用してRAT(Remote Access Trojan)を送り込む標的型攻撃といった具合に、脅威が多様化しているだけでなく、手口が巧妙になってきている。昔と同じ考え方だけでは対処できない。ことに標的型攻撃のような「狙い撃ち」のことを考えると、ネットワーク経由の不正侵入だけでなく、電子メールのセキュリティに関する一層の対策強化が求められている。単に「添付ファイルを開かない」とか「添付ファイルに気をつける」とかいうだけの話では済まなくなってきている。第一、添付ファイルはすべて開かない、という対処では仕事にならない。しかも、個人のレベルで「気をつける」だけでは、個人の知識・才覚・カンといったものに依存するので、どうしても防禦のレベルがばらついてしまう。組織全体で同等のセキュリティ・レベルを、それもできるだけ無理のない、負担のかからない形で実現する方策はないものだろうか。○日々成長する脅威への対処脅威が日々成長するのであれば、それに対処する側も、常に最新の対応策を備えることが求められる。それに対して、個々の組織の管理者が個人レベルで情報を収集するとともに、手作業で対策を講じていくのは、たとえ専任管理者がいる組織であっても負担が大きい。ましてや、専任管理者を置く余裕がない中小規模の組織においては、もはや非現実的というしかないだろう。だから、組織内ですべて完結させようと無理をするのではなく、外部のリソースをも活用する必要がある。つまり、成長・高度化する脅威に関する情報と対策といったところで外部のリソースの力を借りて、それを自動的に取り込んで活用できる仕組みを作る。そうすることで、常に最新の情報に立脚したセキュリティ対策を講じる。これなら、静的な情報に立脚して常に同じセキュリティ対策を取るよりも確実性が高いのではないだろうか。では、そういった仕組みを作るにはどうすればよいか。単品のハードウェアやソフトウェアを買い集めてきて、そういったシステムを自力で構築する手も考えられないわけではない。だが、それには製品情報の収集やシステム構築といった手間がかかってしまうし、見落としが生じる危険性もある。その点、最初からそのつもりで作られたセキュリティアプライアンスがあれば、専任の管理者を置く余裕がない中小企業でも、脅威の進化に対応する形で進化するセキュリティ機能を実現できるはずだ。そこで登場するのが、ヤマハのファイアウォール製品「FWX120」というわけだ。もともと、基本的なセキュリティ関連機能として、侵入防止のための諸機能や、好ましからざるWebサイトへのアクセスを強制的に阻止するURLフィルタなど、多様なセキュリティ関連機能を実現している。しかし、それだけで満足するのではなく、新たなメールセキュリティ機能の強化を図ってきた。○二段構えのメールセキュリティ前述した標的型攻撃が典型例だが、近年では電子メールが攻撃手段に用いられる事例が多い。それも、実行形式ファイルをそのまま添付して送りつけるような手法ではなくなってきた。たとえば、警戒されやすい実行形式ファイルではなくPDFファイルを使ったり、攻撃用Webサイトへのリンクを踏ませようとしたり、といった具合に手口が多様化している。さらに、spamメールやフィッシング詐欺といった馴染みの攻撃もあり、これらも電子メールを利用している。こうした事情があるので、電子メールに関するセキュリティ対策の強化は喫緊の課題といえる。そこでFWX120では、クラウド方式のセキュリティ対策を取り入れた。それも二段構えだ。まず、ウィルススキャンを行う手段として、ヤマハが自ら運用するYSC(Yamaha Security Cloud)がある。そこからさらに、マカフィー社が運用するMcAfee GTI(Global Threat Intelligence)にメッセージを転送して、spam判定を実施する仕組みになっている。spamメール対策でも、あるいはウィルス対策でも、判定の基準になる材料が要る。つまり、サンプルを大量にストックして解析しなければ、spamメールかどうか、ウィルスが含まれているかどうか、といった判断ができない。これはユーザーが自らやろうとしても難しい話で、やはり「餅は餅屋」となる。しかも、最新の情報に基づいて対策を常にアップデートする必要がある。そこで、自社ですべて解決しようとするのではなく、ノウハウとデータの蓄積を持っているベンダ(今回の場合にはマカフィー)と組むのは、現実的な解決方法といえる。そしてFWX1200では、自社で対処できる部分と、対処が難しかったり対処に手間がかかったりする部分を、ヤマハとマカフィーで分業する体制をとったのだそうだ。当然、他社のサービスを利用して機能を提供するのであれば対価が必要になるので、FWX120ではメールセキュリティ機能についてサブスクリプションサービスの形態を取り入れた。1年、3年、5年といった単位でライセンスを購入する形である。ネットワークに負荷をかけないためには機器の内部ですべて完結させる方がよいのだが、そうすると、日々新しくなる脅威情報をどのように配布・管理するかという問題が生じる。ひょっとすると、ウィルス対策のようにパターン・ファイルを配布すれば済む話では済まず、判断を担当するエンジンそのものの更新が必要になるかも知れない。そのことを考えると、FWX120ですべて抱え込むのではなく、判定の機能をクラウド・サービスに依存する方式の方が望ましい。常に最新のデータやエンジンを用いた判定ができるし、ユーザーにとっては更新や保守の負担がかからないからだ。ちなみに、この機能もやはり実際に動作させてテストしなければならないので、担当者は手元にspamメールやウィルス付きメールなどをストックして、サンプルに使ったそうである。もちろん、社内のネットワークからは切り離して、迷惑がかからないような形にした上でのことだ。かく申す筆者自身も、たとえばフィッシング詐欺くさいメールが来ると「これはサンプルになるからとっておこう」といって保存している。機器やサービスのテストに使うことがなくても、原稿のネタにはなる。ということで、その一例を蔵出ししてみよう。○メールセキュリティならではの難しさ難しいのは、メールセキュリティはWebサイトと違って「単純ブロック」では話が済まないところだ。つまり、危険そうなメッセージを単に阻止するだけでよいのか、という話である。たとえば、誤認識によって、本来は必要とされるはずのメッセージが阻止されて消えてしまうリスクが考えられる。そうした可能性を考慮すると、「このメッセージは危険そうだからユーザーの元には届けません」という対応では、トラブルの原因になるかも知れない。そのため、FWX120では件名に注意喚起のための文字列を付加するものの、メッセージが受信者のところに届かないように阻止することはしていない。受信者も、相応の注意は払わなければならないのだが、決まった内容の文字列を付加する形態であれば、メーラの自動振り分け機能を使う手もあるから、ユーザー個人の注意力に全面的に依存するよりは確実だろう。
2015年01月30日富士通研究所は1月28日、クラウドのネットワークに障害が発生した時、その障害によって影響を受けた仮想システムを専門家以外でも10秒以内で特定できる技術を開発したと発表した。同社は、物理サーバ間の通信経路情報と通信が発生する仮想サーバの組み合わせ情報を自動的に生成し、各仮想サーバがどの物理サーバに収容されているかという関係に基づいて仮想システムと物理ネットワーク通信経路の関係を自動的に解析することで、障害の影響を受けた仮想システムを数秒で特定する技術を開発した。また、物理ネットワークで冗長構成を採用している場合、物理ネットワークの通信経路情報に加えて、通常使用する現用経路あるいは予備経路を示す状態情報を管理するようにした。これにより、障害発生時に影響を受けた物理サーバ間の通信経路が現用経路である時に限って影響があると判断し、実際にサーバ間通信に影響のあったものだけを特定する。こうした技術により、ネットワーク障害が発生した時、ネットワークの専門知識を持っていない運用者でも、ネットワーク障害によって影響を受けた仮想サーバ間通信を10秒以下で特定することが可能になるという。同研究所は今後、さまざまな環境で同技術の評価を行い、2015年度中に富士通製品への搭載を目指す。
2015年01月28日ディーアンドエムホールディングスは1月15日、マランツブランドのネットワークオーディオプレーヤー「NA6005」を発表した。2月上旬発売で、希望小売価格は税別68,000円となっている。NA6005は、2.8/5.6MHzのDSDや最大192kHz/24bitのFLAC、AIFF、最大96kHz/24bitのALACなどハイレゾ音源再生に対応したネットワークオーディオプレーヤー。DACチップには高性能なシーラスロジックの「CS4398」を採用。原音に忠実な再生を実現するジッターリダクション回路を搭載している。入力インタフェースはUSB Type Aポート(フロント)×1基、光デジタル音声入力端子×1基、ネットワーク端子×1基装備する。ネットワークでは、DLNA 1.5とAirPlayに対応。ネットワーク再生での対応フォーマットはWMA、MP3、WAV、MPEG-4 AAC、FLAC、ALAC、AIFF、DSD。フロントのUSB Aポートには、USBメモリ、iPhone/iPodを接続可能。ネットワーク再生と同じ音声フォーマットを利用できる。アナログ部分は、高速アンプモジュールHDAMを使用したフルディスクリート構成で、HDAM-SA2を採用したヘッドホンアンプも搭載されている。電源回路には大容量のEIコアトランスを採用し、安定した音楽再生が可能だ。電源のオン・オフやボリューム操作などを行えるAndroid/iOS用アプリ「Marantz Hi-Fi Remote」にも対応。Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nに準拠。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、プロファイルはA2DPとAVRCP、コーデックはSBCとAACに対応する。本体サイズはW440×D329×H104mmで、質量は6kg。
2015年01月15日STMicroelectronicsは1月14日、Bluetooth SMART対応ネットワークプロセッサ「BlueNRG-MS」を発表した。同製品は、最新のBluetooth 4.1をサポートする他、1.7Vの電源電圧に対応しているため、バッテリ駆動機器の長寿命化に寄与する。また、2.4GHz帯に対応したBluetooth PHY(物理層)、Bluetooth 4.1プロトコルスタックを動作させるARM Cortex-M0コアおよびAES-128ビットセキュリティ専用コプロセッサを集積している。さらに、API、パワーマネジメント、フラッシュメモリも内蔵されており、これらはネットワークプロセッサとホストマイコン間を明確にソフトウェアパーティショニングするシンプルなSPIバスを介し、アプリケーションのホストコントローラから直接制御が可能となっている。そして、Bluetooth 4.1では、電力効率のさらなる向上と、マスターとスレーブとして動作するデバイス双方のデュアルロールトポロジーへの対応が仕様に明記されている。加えて、Low Duty Cycle Directed Advertising(既知のデバイスに対する間欠的なアドバタイジング)が、接続時における消費電力を最小化する。また、多チャネル通信時の柔軟なデータ交換を実現するL2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)を導入している。さらに、センサからのデータを収集するとともに、データをスマートフォンに送信する周辺機器としても動作するハブなどの機器に電力を供給できる他、1台のスマートフォンで制御可能な通信範囲に制限のない超大規模センサネットワークを構築することもできる。この他、同製品はIP通信に関する最新技術にも対応しているため、IoT機器の将来に焦点をあてた開発が可能になる。なお、パッケージは5mm×5mm×1mmサイズの32ピンQFN。価格は1000個購入時で約1.50ドル。すでに販売を開始している。4月以降には、2.6mmx2.6mmx0.56mmサイズのCSPパッケージでの提供も予定されている。
2015年01月15日NECとNECプラットフォームズは1月7日、スマートフォンなどから遠隔で留守宅のペットの様子を確認できる、センサ機能付きネットワークカメラ「AtermHC100RC Wi-Fiアクセスポイントセット」を発表した。2月上旬より発売する。同製品は、スマートフォン用の無償アプリ「Atermホームコントローラー」を利用することで、外出先からネットワークカメラを簡単に操作できる。ネットワークカメラは、解像度100万画素でパン/チルト機能に対応しており、スマートフォンの操作で、部屋のほぼ全体を高画質画像で見渡すことができる。また、照度センサにより、部屋が暗くなった場合でも自動的に暗視機能が働き、部屋の様子を確認することが可能である。さらに、温度センサや赤外線リモコン機能の搭載により、留守宅の室温をスマートフォンで確認した上で、エアコンのスイッチを付けるなどの温度調節や、テレビ、照明のコントロールが可能で、寒暖に応じて留守宅のペットに快適な環境を提供することができる。そして、動体検知(カメラ映像内の動き検知)時および音声検知時に、スマートフォンに通知するお知らせ機能により、スマートフォンでアラートを受け取れる他、ネットワークカメラ本体にmicroSDカードをセットすることで、動きや音声検知時の動画や静止画を記録できる。加えて、スマートフォンのメールへ動きや音声検知時の動画・静止画を添付ファイルとして送信することも可能となっている。この他、Wi-Fi設定済みのアクセスポイントとして専用の「AtermW300P」が同梱されているため、ユーザーは所有するルータの有線LANポートに同アクセスポイントを接続するだけで、設置できる。
2015年01月08日今回は、第1回でも言及した「ネットワークの見える化」について、さらに深く掘り下げてみることにする。ヤマハのネットワーク製品を利用することの大きなメリットがこれだ。○ダッシュボードがあればワングランスで状況認識前回でも少し触れたが、RTX1210の新機軸として「ダッシュボード」がある。これは、「機器の動作状況をひとまとめに表示して、そこを見れば状況認識が実現できる」というものだ。複数の設定画面や状況表示画面を行ったり来たりする代わりに、ダッシュボードの画面を参照するだけで用が足りれば、それだけ管理者は楽ができる。それでマメに状況をチェックする習慣ができれば、トラブルの発生、あるいはトラブルの予兆を見落とす可能性を抑えることができるだろう。つまり、「見えないものを見えるようにする」だけが「見える化」ではなくて、「見えているものを、より見やすく、見落としがないようにする」というのも「見える化」である。○RTX1210の売りはVPNだけではないRTX1210のポイントとして、「簡単にVPN(Virtual Private Network)のトンネルを "貫通" させられる」というだけでなく、「ネットワークの見える化を実現する」点が挙げられる。ただし、その真価を発揮させるにはRTX1210だけではもの足りない。スマートL2スイッチ「SWX2200シリーズ」も併用したいところだ。そもそも、RTX1210が内蔵するスイッチングハブだけでは、ポート数が足りないケースも多いだろう。よほど小規模なネットワークなら話は別だが、通常はスイッチの増設が必要だ。そこで、ヤマハのSWX2200シリーズを併用することで「見える化」によって楽ができる。そういう図式である。では、そもそも「ネットワークの見える化」とは、具体的にどういうことを意味しているのか。第一の機能は、ネットワークの構成図をグラフィカルに見せる機能だ。それが「LANマップ」だ。初期状態ではこの機能は無効になっているので、まず画面右上隅にある「設定」(実際には歯車のアイコン)をクリックして有効化する必要がある。前回の記事では、RTX1210とRTX1200を対向させて、IPsecで拠点間接続VPNのトンネルを貫通させる実験を行った。その際にはRTX1210のLAN1インタフェースに設定用のノートPCを1台接続した。そこで、その状態でLANマップがどうなったのかを御覧いただこう。端末情報の取得を有効化したので、RTX1210に接続している機器のメーカー名や機種名をはじめとする詳細情報まで把握できる。使用したノートPCはパナソニックのLet’s Note(CF-J10)だが、PCの製造メーカーまできちんと表示されている。また、コンピュータ名「Asteria」も表示されている(筆者宅のLANではコンピュータ名にギリシア神話の神名を使っている)。ノートPCが1台だけでは寂しいので、SWX2200をLAN1インタフェースに追加接続してみた。筆者の手元にはWindowsタブレットが1台あるので、それを無線LAN経由で接続するためにWLX302もネットワークに加えてみた。するとLANマップ次の図のようになる。現時点で、LANマップでWLX302を介した無線クライアント情報は上位のヤマハ製スイッチに接続された情報として表示されるが、将来的にはWLX302に無線接続された端末として表示されるようにファームウェアで対応される見込みだ。将来的にはそこまで見えるようになることを期待したい。RTX1210に限らず、SWX2200シリーズとペアを組むことができるすべてのヤマハルータにもいえることだが、この機能によって得られる最大のメリットは、ルータの設定や管理も、ネットワークの構成把握も、そのネットワークの動作状況把握も、すべてルータの管理者向け画面だけで用が足りることではないかと思う。しかも、前回に取り上げたようにRTX1210はWebブラウザによるGUI(Graphical User Interface)で、比較的容易にIPsec VPNのトンネルを "貫通" させられるというメリットがある。この「VPNと見える化がセットで手に入る」ことのメリットは、専任管理者を置く余裕がない中小規模の組織や企業にとって、特に魅力的に映るのではないだろうか。前述したように、RTX1210ではネットワーク構成だけでなく端末情報も得られるようになったので、資産管理のベース資料を作る役にも立つ。そういう使い方に配慮して、端末情報の一覧をカンマ区切りテキスト(CSV)ファイルで吐き出せるようになっている。実は、最初にSWX2200をリリースして「ネットワークの見える化」をアピールしたところ、「その先の情報も見たい」というリクエストがたくさんあったのだそうだ。つまり、ネットワーク機器の接続状況・動作状況だけでなく、どこにどんな端末機器がつながっているかも知りたい、というわけだ。それに可能な限り応えようとしたのがRTX1210だ。といっても、ネットワーク機器にできることには限りがあり、端末に関して得られる情報は(Windowsネットワークの)コンピュータ名やLANアダプタのMACアドレスぐらいだろう。しかしよくしたもので、MACアドレスの割り当て範囲はメーカーごとに決まっているから、そのデータベースを入手して参照すれば、どのメーカーの製品なのかは分かる。○ネットワークの構成変化がリアルタイムで見えるしかも、この見える化機能がありがたいのは、状況の変化が迅速に反映されるところである。一定の間隔でポーリングを行って状況を把握する方式では、タイミングによっては最新の状況を反映できない可能性がある。しかし、ヤマハ製品ならリアルタイムに近い速さで反映される。たとえば、管理画面を表示させた状態で、ルータやスイッチのポートに接続しているケーブルの抜き差しを行ったり、あるポートから別のポートにつなぎ替えたりしてみよう。ほとんど間を置かずに表示が更新される様子を見て取れるはずだ。これなら、いちいち手間をかけてネットワーク構成図やMACアドレスなどの一覧表を作らなくても済むのではないだろうか。状況を把握したくなったら、ルータの管理画面にアクセスしてネットワーク構成図を表示させれば済むのである。もちろん、構成図や一覧表の新規作成だけでなく、その後の変動を反映させる保守作業についても同様だ。ネットワークの管理プロトコルというと、SNMP(Simple Network Management Protocol)がよく知られている。筆者自身もSNMPに対応したネットワーク機器を試してみた経験があるが、お世辞にも「簡単」とはいえない。ヤマハルータでも、機種によってはSNMPに対応している(対応機種はこちら)。ネットワークの規模が大きく、専任の管理者を置けるぐらいの組織であれば、SNMPをフル活用して運用管理の体制を構築するのもよいだろう。しかし、専任の管理者を置けないような中小規模の組織では、もっと簡単に使えるソリューションが求められる。そういう場面において、対応ハードウェアさえ用意すれば手間いらずで使えるヤマハのルータとスイッチの組み合わせは、大いに重宝されるのではないだろうか。○リンクアップ速度や統計情報も把握できる実は、単に構成情報を得られるだけでなく、ポートごとにリンクアップ速度や統計情報を表示する機能もある。たとえば、「ギガビット・イーサネットのハズなのに遅いように感じる」というクレームが上がってきたときに、「実は低速な規格でリンクアップしていた」なんていう事象を突き止めるところまでは容易にできる。また、ネットワークのボトルネックを突き止めて強化するという話になると、まず「証拠」としてトラフィックの情報を把握しなければならないだろう。そういうときには統計情報の出番がありそうだ。
2015年01月08日NECならびにNECプラットフォームズは、外出先でスマートフォンなどから留守宅のペットの様子を確認できる、センサー機能付きネットワークカメラ「AtermHC100RC Wi-Fiアクセスポイントセット」を2月上旬より発売する。価格はオープン。同製品は、温度センサー、エアコンなどの電源のON/OFFが可能な赤外線リモコン機能を搭載し、留守宅の室温を確認した後に、ペットのいる部屋のエアコンをコントロールすることで、ペットに優しい環境を提供する。外出先からは、無償のスマートフォンアプリ「Atermホームコントローラー」を利用することで、ネットワークカメラを操作できる。ネットワークカメラは、解像度100万画素で、「パン/チルト機能」に対応しており、スマートフォンの操作により、部屋のほぼ全体を高画質画像で見渡すことが可能。照度センサーにより、部屋が暗くなった時も自動的に「暗視機能」が働き、部屋の様子を確認することができる。加えて、動体検知(カメラ映像内の動き検知)および音声検知時に、スマートフォンに通知する「お知らせ機能」により、スマートフォンでアラートを受け取ることが可能。ネットワークカメラとWi-Fi設定済みのアクセスポイント(本商品専用のAtermW300P)が同梱されるため、ユーザーが所有するルータの有線LANポートにこのアクセスポイントを接続するだけで設置できる。
2015年01月08日NECとNECプラットフォームズは、センサー付きネットワークカメラ「AtermHC100RC Wi-Fiアクセスポイントセット」を2月上旬に発売する。両社はペットの見守りカメラとしての利用を想定しているが、エアコンのON/OFF、テレビ・照明のコントロールができ、幅広い使い方ができそうだ。価格はオープン。同製品は、温度センサーやエアコンなどのON/OFFが可能な赤外線リモコンを搭載したネットワークカメラ。スマートフォン専用アプリ「Atermホームコントローラー」を使うことで、外出先からネットワークカメラを操作して室内を見渡したり、留守宅の室温を確認して、エアコンのスイッチのON/OFFを行ったり、テレビや照明のコントロールもできたりする。部屋が暗くなった場合でも自動的に暗視機能が働き、室内の様子を確認することが可能。また、カメラ映像内の動きを検知する動体検知や音声検知時に、スマートフォンに通知する機能も備える。ネットワークカメラ本体にmicroSDカードをセットすることで、動きや音声県知事の動画、静止画の記録も行える。さらに、スマートフォンのメールへ動体や音声検知時の動画や静止画を添付ファイルとして送信することもできる。また、ネットワークカメラとWi-Fi設定済みのアクセスポイント「AtermW300P」が同梱されており、ルータの有線LANポートに同アクセスポイントを接続するだけで設置が可能。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月07日NECおよびNECプラットフォームズは7日、外出先からスマートフォンなどで離れた場所の様子を確認できるセンサー機能付きネットワークカメラ「AtermHC100RC Wi-Fiアクセスポイントセット」を発表した。2月上旬から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は30,000円前後。ネットワークカメラとWi-Fiアクセスポイントのセットモデル。100万画素のCMOSセンサーを搭載し、330度のパンや120度のチルト動作を制御できる。スマートフォン用アプリ「Atermホームコントローラー」(Android版/iOS版)を利用して、外出先からでもカメラの操作が可能。アプリ内には10パターンのカメラ位置が登録されており、ワンタッチでカメラの向きを調整したり、各パターンにユーザー独自のカメラ向きを再登録することもできる。内蔵の温度センサーで設置場所の温度を確認できるほか、赤外線リモコン機能を使うことで部屋にあるエアコンの電源オンオフが可能。ペットがいる場合の室温調整などに役立つ。照度センサーも内蔵しており、設置場所の明るさを検知し、暗い場合は自動で暗視機能が働いて映像を映し出す。本体にはmicroSDメモリーカードスロットを装備し、動画や静止画を保存できる(32GBまでのメディアに対応)。さらに動体検知と音声検知が可能で、検知した場合はスマートフォンに通知する機能を搭載する。この通知メールには静止画や動画の添付が可能だ。帰宅時にはボタン1つで「プライバシーモード」に切り替えて全機能を停止できる。主な仕様は、視野角が水平約48度、垂直約31度、焦点距離が20cm~、対応解像度が1,280×720ドット / 640×352ドット / 320×176ドット。対応フォーマットは動画がH.264、MPEG-4、静止画がJPG。10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN×1基を搭載し、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/n対応無線LANも利用可能。無線LANセキュリティはWPA2-PSK(AES / TKIP)、WPA-PSK(AES / TKIP)、WEP(128bit / 64bit)。本体サイズは約W101×D113×H127mm、重量は約330g。本製品専用となる無線LANアクセスポイント「W300P」は、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応。無線LANセキュリティはWPA2-PSK(AES / TKIP)、WPA-PSK(AES / TKIP)、WEP(128bit / 64bit)。インタフェースは10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN×1基。本体サイズはW43.8×D57.6×H13.3mm、重量は約20g。
2015年01月07日ノキアソリューションズ&ネットワークスは1月5日、パナソニックシステムネットワークス(以下、PSN)のキャリア向け無線ネットワーク事業の譲り受けに伴う事業統合を完了したと発表した。同事業統合は、2014年10月6日に締結された事業譲渡契約書に基づいて行われたもの。ノキアネットワークスが譲り受けたPSNのキャリア向け無線ネットワーク事業は、携帯電話の通信事業者向けの携帯電話(LTE/3G)無線基地局システム事業、および応用無線機器(光・無線中継装置)システム事業。事業統合に伴い、これら事業に属する固定資産および各種取引関係などはノキアネットワークスに移管され、PSNの当該事業に従事する社員300人以上がノキアネットワークスに転籍した。ノキアネットワークスは今回の事業譲り受けにより、今後、製品開発期間の短縮・品質管理技術の向上など製品開発および研究開発の強化と効率化を図るとともに、基地局システムや応用無線機器市場における事業の強化を図る方針。さらに、ノキアネットワークスのモバイルブロードバンド分野におけるグローバルかつ豊富な経験と技術的なリーダーシップを生かして、国内キャリアの国内外における事業展開をより一層支援していく考えだ。
2015年01月06日台湾Plustekは19日、ネットワーク対応とPCレスの操作性、制御OSとしてAndroidを搭載したドキュメントスキャナ「Plustek eScan A150」を発表した。2015年1月上旬に発売し、価格はオープン、店頭予想価格は79,800円(税別)。本体に7型のタッチ液晶パネル(IPS方式、1,280×800ドット)を備え、OSにAndroidを採用することによって、シンプルな操作性とした。PCを使わずに、スキャン結果のメール送信、FTPサーバーやクラウドサービスへのアップロード、USBストレージへの保存、スマートフォンやタブレットへの送信が可能。イメージセンサーは光学600dpiのCIS×2基で、1パス両面スキャンに対応する。ADF容量は50枚、用紙サイズは最小50.8×50.8mm~最大244×356mmだ。スキャンスピードは、A4縦原稿の200dpiカラースキャンで5ppm(10ipm)、A4縦原稿の200dpiグレースケールスキャンで20ppm(40ipm)となっている。インタフェースはUSB 2.0、有線LAN、IEEE802.11g/n対応無線LAN。本体サイズはW318×D170×H189mm、重量は2.8kg。
2014年12月21日オンキヨーマーケティングジャパンは12月18日、オーディオ向けのNAS(ネットワークHDD)「HS-210-ONKYO」シリーズを発表した。発売は12月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は、2TB HDDを内蔵した「スタートシステム」が税別89,000円前後、HDDを別売とした「ケース」が税別64,500円前後。HS-210-ONKYOシリーズは、ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」で購入した楽曲を自動ダウンロードする機能を持つオーディオ向けのNAS。e-onkyo musicでは10月より、スマートフォンでの楽曲購入に対応しているので、帰宅途中にスマートフォンで曲を買うと同時に、自宅のHS-210-ONKYOにダウンロードされるといった利用法が可能となる。ハードウェア面では、2台のHDDを搭載できる設計となっており、ユーザーの手でHDDを増設できる。ファンレス設計であることも特徴だ。CPUはMarvell製で1.6GHz動作、メモリは512MB。1000BASE-T対応の有線LANポートのほか、2基のUSB 3.0、2基のUSB 2.0、SDカードスロットを備えている。サイズはW302×D220×H41.3mm、重量は2TB HDD内蔵モデルで2.1kg、ケースモデルで1.6kg。
2014年12月19日ドリコムは12月16日、動画配信広告ネットワーク「poncan ビデオアド」が、ソフトバンクモバイルの「Tモール動画 for SoftBank」と連携を開始したと発表した。「poncan ビデオアド」は、ポイントサイト・モール等で提供されるリワード広告と、CM視聴を組み合わせた広告手法で、ポイントメディアを中心に広告を配信するネットワークを保有する。広告主は、同ネットワークに向けてリワード型の動画広告を出稿することができる。今回の連携により、広告主は、従来のポイントメディアのユーザーに加え、ソフトバンクモバイルユーザーへの動画広告のリーチが可能となる。一方、ソフトバンクモバイルユーザーは、「Tモール動画 for SoftBank」から動画広告を見るだけでTポイントを獲得することができ、獲得したTポイントは、携帯電話の新規購入・機種変更、毎月の利用料金への充当のほか、Tポイント提携先で1ポイントあたり1円として利用できる。
2014年12月17日ネットワールドは、米Cumulus Networks(キュムラス・ネットワークス)社とディストリビューター契約を締結し、同社が開発・提供するネットワークOS「Cumulus Linux」を、12月8日より販売開始すると発表した。1Gライセンス(参考定価、税別)当たりの価格は11万9,000円(税別)~。「Cumulus Linux」は、汎用スイッチチップを搭載するホワイトボックススイッチで動作するLinux OSで、ネットワールドは、今年7月に販売を開始した台湾のQuanta Cloud Technology社のホワイトボックススイッチに搭載して、今後、改めてスイッチとCumulus OS両方の自営保守サポートを提供するという。「Cumulus Linux」は、汎用のホワイトボックススイッチに最適化されたネットワークOSであり、シェル(bash)やエディタ(vim等)も備えており、設定ファイルがLinuxと同じなので、従来のようにネットワーク機器ベンダー特有のコマンドを覚えてスイッチを設定する必要がなく、サーバ管理者が、Linuxサーバと同様にスイッチも管理・運用できる。また、Open Stack等のクラウドOS、PuppetやChef等の構成管理ツールと連携し、コンピューティングリソースとネットワークの一元管理や運用の自動化を可能にする。ネットワールドは、「VMware NSX」と「Cumulus Linux」を連携するシステムの総合的な技術支援を提供し、Software-Defined Data Centerの普及を加速させる。
2014年12月08日ミックスネットワークはこのたび、全国6445名のうち、スマートフォンやタブレット端末を持つ1347名を対象に、「スマートデバイスを利用したWebサイト閲覧の利用動向調査」を実施し、その結果を発表した。これによると、1日あたりの平均利用時間は、1時間以上使用するとした人がスマートフォンでは62.6%、タブレットでは52.9%となった。利用場所は、スマートフォン・タブレットともに自宅が最も多く(90%以上)、閲覧対象は「ニュースサイト」が両端末において60%を超える結果に。スマートフォンでの閲覧は、ニュースサイトに次いで、「一般向け情報サイト(44.7%)」や「Facebook、TwitterなどのSNSサイト(42.6%)」「企業サイト(41.2%)」が多い結果となった。また、「過去1年以内にWebサイトを閲覧した目的」として最も多かった回答は、両デバイスともに「商品を購入する」で、スマートフォンユーザーが58.7%、タブレットユーザーが69.9%。私用の商品販売価格に関する「情報収集」なども、スマートフォン・タブレットの両方にて約50%の回答があった。なお、ミックスネットワークは12月16日、同調査の結果を紐解くセミナーを実施し、「マルチデバイス最適化成功のポイント」などを紹介する予定。東京都・千代田区のフクラシア東京ステーション RoomAにて、13:30~より開催する。参加費は無料だ。
2014年12月08日ヤマハは、独Axiros社とネットワーク機器事業における製品機能の開発に関する業務提携の契約を締結したと発表した。Axirosは、通信ネットワークに関わる機器の管理・制御とサービスの稼働状況の可視化を実現するソフトウェア群を提供しているソリューションプロバイダー。ヤマハでは、ネットワーク機器事業のさらなる拡大にあたり、顧客価値につながる機器機能の高度化を重要テーマとしており、同分野において高い技術と豊富な経験を持つAxiros社と開発に関する業務提携を結ぶことで、より高い市場競争力を確保できるとしている。両社は、この業務提携を通じて、両社の保有する知見やノウハウを相互活用し、安定したネットワーク環境の提供を一層拡大させるという。
2014年11月28日アットマークテクノと図研エルミックは11月17日、図研エルミックのONVIFのネットワークカメラ向けインタフェース規格準拠のミドルウェア「Ze-PRO IPcam」と音声や動画像をリアルタイム送受信するRFC規格RTP準拠のミドルウェア「Ze-PRO RTP」が、アットマークテクノのARMプロセッサ搭載の組み込みプラットフォーム「Armadillo」に対応したと発表した。ONVIF(Open Network Video Interface Forum)は、IPベースのセキュリティ製品のインタフェース規格標準化を行うフォーラムである。ネットワークカメラに必要な仕様が定義され、規格に準拠した製品同士で映像や音声、制御情報などをやりとりさせることができる。 図研エルミックのONVIF対応製品は「Ze-Pro IPcam」の他に、ストレージサーバ向け「Ze-PRO IPrec」、モニタリングを想定したモニタ部向け「Ze-PRO IPmon」、Android/iOS対応ビューワの開発キット「Ze-PRO Sight Viewer」があり、すでに多くの場面で採用されている。一方、「Armadillo」は、ARMプロセッサ搭載の小型・省電力CPUボードにLinux OSをプリインストールした組み込みプラットフォームである。USBやLAN、シリアルなどの他、カメラや無線通信、タッチパネル液晶など各種インタフェースに対応した製品がラインアップされており、データロガーや監視・制御機器、デジタルサイネージなど、さまざまな用途で採用されている。今回の「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO RTP」の「Armadillo」向けライブラリは、カメラインタフェース対応製品「Armadillo-810/840」で動作するバイナリーコードで構成されている。オリジナルの「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO RTP」から、特に重要な機能が「Armadillo」向けにバイナリとして提供されるという。あらかじめ、「Armadillo」向けに最適化してあるため、組み込みなどの初期工数をかけずに利用することが可能となっている。なお、「Armadillo-810/840」の開発セットを購入したユーザーは、 Armadillo用「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO RTP」を試すことができる評価環境を、アットマークテクノのWebサイトから無償でダウンロードすることができる。
2014年11月18日バッファローは12日、130万画素のCMOSセンサーを搭載するネットワークカメラ「WNC01WH」を発表した。11月下旬に発売する。価格は税別15,400円。スマートフォンやタブレットからのリモート視聴に対応した、有線LAN/無線LAN対応のネットワークカメラ。外出先から子供やペットなどの状況を確認するのに適している。スマートフォンなどとの接続は、専用アプリ「おうちカム」を使い同梱されているQRコードを読み込むことで行う。「おうちカム」ではカメラ映像の視聴のほか、動画や写真の撮影も行え、最大12台までのカメラ本体を接続可能。カメラ部にはスピーカーを装備しているので、スマートフォン経由でカメラの向こう側に話しかけることが可能。動体検知機能を搭載し、検知に合わせて自動で録画開始したりメールを送信したりできる。主な仕様は、センサーが130万画素のCMOS、対応フォーマットがH.264 / MJPEG(動画)、JPG / BMP(静止画)。対応解像度は1,280×1,024ドット / 1,280×720ドット / 640×360ドット / 320×180ドット、フレームレートは30fps / 20fps / 15fps / 5fps。インタフェースは、10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN×1、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW103×D33×H69mm、重量は約97g。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1、Mac OS X10.6~10.9、Android 4.0~4.4、iOS 7.0~8.0。
2014年11月12日ディーアンドエムホールディングスは11月4日、デノンブランドより「CEOL」シリーズのネットワークオーディオシステム「CEOL N9」を発表した。CEOL N9は、CDレシーバー「RCD-N9」とスピーカーシステム「SC-N9」の組み合わせ。発売は11月下旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は、RCD-N9が46,000円前後で、SC-N9が14,000円前後(いずれも税別)。RCD-N9は、2012年8月に発表された「RCD-N8」の後継モデル。コンパクトなCDレシーバーにDLNA 1.5やAirPlayに対応したネットワークオーディオ機能を組み込んだ製品だ。WAV、FLAC、AIFF形式では192kHz/24bit、ALAC形式では96kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生に対応。フロントパネルに装備したUSBポートからも、ハイレゾ音源の再生を行うことができる。インターネットラジオも利用可能だ。無線LANは、IEEE802.11b/g/nに対応。WAC(Wireless Accessory Configuration)やWPS規格に対応しており、簡単にネットワークの設定を行うことができる。また、「Denon Remote App」に対応しており、iPhone/ iPad/ iPod touchやAndroidデバイスから操作を行うことも可能だ。新たにBluetoothに対応。SBCに加えて高音質なAACコーデックも利用できる。NFCに対応しており、スマートフォンなどとワンタッチで接続することが可能だ。パワーアンプは、定格出力65W×2(4Ω、1kHz、THD+N 0.7%)。SDB(スーパーダイナミックバス)やイコライザーなどの補正機能も搭載している。入力インタフェースは、アナログ音声×1系統に光デジタル音声×2系統を装備する。サイズはW280×D305×H102mmで、質量は3.2kg。SC-N9は、φ2cmバランスドームツイーターとφ12cmペーパーコーンウーファーを使用したコンパクトな2Wayバスレフスピーカー。再生周波数帯域は50Hz~20kHzで、インピーダンスは6Ω。最大許容入力は60W(JEITA)で、平均出力音圧レベルは83dB(1m/1W)だ。サイズはW153×D200×H233mmで、質量は2.4kg。RCD-N9には、SC-N9の音響特性に合わせた処理を行うフィルターも搭載されている。
2014年11月04日ディーアンドエムホールディングスは11月4日、デノンブランドよりネットワークオーディオプレーヤー「DNP-730RE」を発表した。発売は11月下旬で、希望小売価格は46,000円(税別)。PCなどに保存されている音楽をネットワーク経由で再生するオーディオ用のネットワークメディアプレーヤーは、音楽配信サービスの一般化や、ハイレゾ音源の登場により注目を集めている製品だ。DNP-730REは、2011年8月に発表した「DNP-720SE」の後継モデルだ。DACチップは、テキサス・インスツルメンツ製の「PCM1795」を採用。高精度なD/A変換のために、ハイブリッドPLLジッターリデューサーを搭載。デジタル音声信号のクロックをリクロックすることで、ジッターによる音質への影響を抑えている。DLNA 1.5とAirPlayに対応しており、DSD 5.6MHzや192kHz/24bitまでのWAV、FLAC、AIFF、96kHz/24bitまでのALACを利用可能だ。ハイレゾ音源以外でも、WMA、MP3、MPRG-4 AACの再生に対応している。フロントパネルにはUSBポートを装備しており、ここからもネットワーク経由の場合と同じ形式のファイル再生を行うことができる。また、インターネットラジオも利用可能だ。アナログ出力回路は、2013年8月に発表したSACDプレーヤー「DCD-1500RE」と同等の回路構成を採用。カスタムコンデンサーなどの高品位パーツも使用されている。無線LANは、IEEE802.11b/g/nに対応。2本のアンテナによるダイバーシティ方式を採用しており、より高速で安定した通信を行うことが可能となった。WAC(Wireless Accessory Configuration)やWPS規格に対応しており、ネットワークの設定は簡単に行うことができる。また、「Denon Remote App」に対応しており、iPhone/ iPad/ iPod touchやAndroidデバイスから操作を行うことも可能だ。出力インタフェースは、アナログ音声(RCA)と光デジタル音声を装備。本体サイズはW434×D297×H73mmで、質量は2.9kg。
2014年11月04日