~アップルシード・エージェンシーの契約作家*医療・マネー・法律の専門家8人が今からできる老後準備の「ダンドリ」を伝授~作家のエージェント会社、アップルシード・エージェンシー契約作家8人が「終活」をテーマにそれぞれの専門分野から提言した『死に方のダンドリ 将来、すんなり逝くための8つの準備 』(ポプラ新書)が2024年3月6日に発売されます。厚生労働省発表の令和4年簡易生命表によると、これは 75 歳まで生存する割合が男性75.3%、女性 87.9%、90 歳までの割合は男性 25.5%、女性 49.8%となっています。同発表では、男性の平均寿命は81.05年、女性の平均寿命は87.09年と示されています。 医学の進歩により、飛躍的に伸びた寿命。仕事ができなくなっても、歩けなくなっても、寿命が尽きるまで生きるためにはお金も必要です。一般的に定年とされる65歳から亡くなるまでの数十年、高齢無職となってから、どのように暮らしていけばいいのか。そこまでに何を備えておけばいいのか-本書は、医療、お金、住まい、相続などさまざまなジャンルの専門家8名の著者が、専門知識と最新データをもとに、高齢者が直面する課題について提言。人生100年時代。少しでも健康寿命を延ばし、余裕のある生活を送るためにできる「ダンドリ」を8人の専門家著者がそれぞれの立場からお伝えしています。前から順番に読み進めても、気になるテーマから読むこともできます。病気で死ぬか、金が尽きて死ぬか…。「生きてるだけ難民」にならないように、終活のバイブルとしてぜひご活用下さい。目次序章:「お金が尽きて死ぬ時代」に突入する/冨島佑允(クオンツ、データサイエンティスト、多摩大学大学院客員教授)第1章病気で死なない時代」の死に方のダンドリ/奥真也(医師・医学博士。医療未来学者)-「生きてるだけ難民」より「計画的老い」を第2章100歳まで生活できるお金を貯めるダンドリ/坂本綾子(ファイナンシャルプランナー)-年代別資産形成のコツ第3章認知症になる前に財産を信託するダンドリ/岡信太郎(司法書士。司法書士のぞみ総合事務所代表)-財産を宙に浮かせないための10の対策第4章老後に住める家を見つけるダンドリ/太田垣章子(司法書士。OAG司法書士法人代表)-人生はまだまだ続く。住むべきは賃貸か、持ち家か第5章100歳までボケない「不老脳」をつくるダンドリ/霜田里絵(医師・医学博士。銀座内科・神経内科クリニック院長)-今日からすぐてきる!不老脳をつくるトレーニング第6章最期を過ごす場所を決めるダンドリ/中村明澄(緩和医療専門医・在宅医療専門医。医療法人社団澄乃会向日葵クリニック院長)-穏やかな最期を迎える「幸せ感じ力」のススメ終章死ぬときに後悔しないためのダンドリ/大津秀一(緩和医療医。早期緩和ケア大津秀一クリニック院長)-私が遭遇した、終末期の患者さんが後悔する22のこと書籍概要出版社 : ポプラ社発売日 : 2024/3/6新書 : 303ページISBN-13 : 978-4591181386著者プロフィール(目次順)冨島佑允(とみしま・ゆうすけ)/クオンツ、データサイエンティスト、多摩大学大学院客員教授(専攻:ファイナンス&ガバナンス)。1982年福岡県生まれ。京都大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科修了。修士( 理学)、MBA inFinance(一橋大学大学院)、CFA協会認定証券アナリスト。大学院在籍時は欧州原子核研究機構(CERN)で研究員として世界最大の素粒子実験プロジェクトに従事。修了後はメガバンクでクオンツ(金融に関する数理分析の専門職)として信用デリバティブや日本国債・日本株の運用を担当、米国のヘッジファンドを経て、2016年より保険会社の運用部門に勤務。2023年より多摩大学大学院客員教授。著書に『見るだけでわかる微分・積分』(PHP新書)、『数学独習法』(講談社現代新書)、『日常にひそむ うつくしい数学』(朝日新聞出版)、『投資と金融がわかりたい人のためのファイナンス理論入門』(CCCメディアハウス)など。奥真也(おく・しんや)/医療未来学者。医師、医学博士。1962年大阪府生まれ。大阪府立北野高校を経て、東京大学医学部医学科卒。英レスター大学経営大学院卒。専門は医療未来学、放射線医学、核医学、医療情報学。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター准教授、会津大学教授を経てビジネスの世界へ。著書に『Die革命』(大和書房)、『未来の医療年表』(講談社現代新書)、『未来の医療で働くあなたへ』(河出書房新社)、『人は死ねない』(晶文社)がある。坂本綾子(さかもと・あやこ)/ファイナンシャルプランナー1988年よりマネー誌、女性誌にて家計管理や資産運用の取材記事を執筆。1000以上に取材。99年ファイナンシャルプランナー資格取得。2010年ファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所設立。20年を超える取材記者としての経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナー講師を行っている。著書に『まだ間に合う!50歳からのお金の基本』(MdNコーポレーション)、『年収200万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SBクリエイティブ)、『絶対に損をしないお金の増やし方』(CCCメディアハウス)、発行部数60万部のベストセラーの改訂新版『節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)など。岡信太郎(おか・しんたろう)/司法書士。司法書士のぞみ総合事務所代表。1983年生まれ。北九州市出身。関西学院大学法学部卒業後、司法書士のぞみ総合事務所を開設。政令指定都市の中で高齢化が最も進んでいる北九州市で、相続・遺言・後見業務を多数扱う。介護施設などの顧問を務め、老後の法的サポートに関する相談を受けている。一般社団法人全国龍馬社中の役員や合気道祥平塾小倉北道場の代表(合気道四段)も務めている。著書に『財産消滅』(ポプラ新書)、『子どもなくても老後安心読本』(朝日新書)、『済ませておきたい死後の手続き』(角川新書)、『「ひとり終活」は備えが9割』(青春新書インテリジェンス)など。太田垣章子(おおたがき・あやこ)/OAG司法書士法人 代表司法書士。専業主婦だった30歳のときに、乳飲み子を抱えて離婚。シングルマザーとして6年にわたる極貧生活を経て、働きながら司法書士試験に合格。これまで延べ3000件近くの家賃滞納者の明け渡し訴訟手続きを受託してきた賃貸トラブル解決のパイオニア的存在。家主および不動産管理会社向けに「賃貸トラブル対策」や、おひとりさま・高齢者に向けて「終活」に関する講演も行い、会場は立ち見が出るほどの人気講師でもある。著書に『老後に住める家がない!』(ポプラ新書)、『あなたが独りで倒れて困ること30』(ポプラ社)など。霜田里絵(しもだ・さとえ)/医師・医学博士。銀座内科・神経内科クリニック院長。順天堂大学医学部を卒業後、同大学病院の脳神経内科医局を経て、都内の病院勤務。2005年から、銀座内科・神経内科クリニック院長を務めるとともに、2011年には医療法人社団ブレイン・ヘルスを設立し、理事長に就任。パーキンソン病、認知症、脳血管障害、頭痛、めまい、しびれなどが専門。日本神経学会専門医、アメリカ抗加齢医学会認定専門医。著書に『一流の画家はなぜ長寿なのか』(サンマーク出版)、『絶対ボケない頭をつくる!』(学研パブリッシング)、『100歳まで絶対ボケない「不老脳」をつくる!』(マキノ出版)、『脳の専門医が教える40代から上り調子になる人の77 の習慣』(文藝春秋)など。中村明澄(なかむら・あすみ)/医療法人社団澄乃会理事長。向日葵クリニック院長。緩和医療専門医・在宅医療専門医・家庭医療専門医。2000年東京女子医科大学卒業。山村の医療を学びに行った学生時代に初めて在宅医療に触れる。病気がありながらも自宅で生活を続けられる可能性に感激し、在宅医療を志す。11年より在宅医療に従事し、12年8月に千葉市のクリニックを承継。17年11月に千葉県八千代市に向日葵クリニックとして移転。訪問看護ステーション・緩和ケアの専門施設を併設し、地域の高齢者医療と緩和ケアに力を注いでいる。病院、特別支援学校、高齢者の福祉施設などでミュージカルの上演を通して楽しい時間を届けるNPO法人「キャトル・リーフ」の理事長としても活躍。著書に『在宅医が伝えたい 「幸せな最期」を過ごすために大切な21 のこと』(講談社+α新書)、『「在宅死」という選択─納得できる最期のために』(大和書房)がある。大津秀一(おおつ・しゅういち)/早期緩和ケア大津秀一クリニック院長。緩和医療医。茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。2006年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。2010年6月から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、緩和ケアセンター長を経て、2018年より現職。遠隔相談を導入した早期からの緩和ケア専業外来クリニックを日本で先駆けて設立・運営し、全国の患者さんが相談可能なオンラインでの緩和ケア相談「どこでも緩和R」を香川県坂出市の「みのりクリニック」と協働して行っている。著書に25万部のベストセラー『死ぬときに後悔すること25』(新潮文庫)、『幸せに死ぬために─人生を豊かにする「早期緩和ケア」』(講談社現代新書)などがある。アップルシード・エージェンシーについて2001年に設立された日本国内で初の本格的な作家のエージェント会社。商業出版での出版プロデュースと作家の広報支援を行う。作家への情報提供、企画書・原稿のブラッシュアップ、出版社等への売り込み、条件の交渉、作家の講演・セミナーの企画等を実施。これまで200名以上の作家のデビューに成功、1100冊以上を書籍化。毎年10冊程度のベストセラーを輩出。現在、契約している作家は医療・教育・経済・教養・ビジネス・文芸と多岐にわたるジャンルで約200名。(255)死に方のダンドリ : HOME : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月06日株式会社カンゼンより、新刊書籍『身体動作解体新書現象を本質的に分解してパフォーマンスを上げる』が3月8日に発売されます。ラグビーをはじめさまざまな競技のチーム・選手のパフォーマンスを飛躍的に向上させたパフォーマンスアーキテクト・里大輔による本質的「身体動作のガイドライン」。■暗黙知をすべて言語化するとありとあらゆる動きを設計できる!!どうすれば速く走れるのか、どうすれば高く跳べるのか、どうすれば強く蹴れるのか――。「本質」を知ると、「現象」が見えるようになり、「評価」できるようになり、「できる」ようになる。ラグビーをはじめさまざまな競技のチーム・選手のパフォーマンスを飛躍的に向上させたパフォーマンスアーキテクト・里大輔による本質的「身体動作のガイドライン」。■もくじ■はじめに■序章暗黙知の言語化パフォーマンスを改善するカギは『暗黙知を言語化すること』/人間の身体を以後課すロジックは複雑そうでシンプル/伝えたいのはパフォーマンスを改善する汎用の解法■一章パフォーマンスとは何か?パフォーマンスを成立させる3階層のチューブバランス/「なぜダメだったのか」の基準があれば感情的な叱責はなくなる/バランスよく取り組みたい3要素『アビリティ』『スキル』『テクニック』/チームスポーツがフォーカスしがちな『スキル』/3階層のバランスが悪いときは『代償動作』が補う/”適応してしまう”という代償動作の怖さ/パフォーマンスチューブを真上から覗くという視点/3階層を『ピラミッド型』で捉えるときの留意点/トレーニングをオーガナイズするのはコーチの役目/予算に応じ、現状と理想の数字の間になめらかな階段を作る■二章アビリティ・スキル・テクニックパフォーマンスを完全解析するための9つの指標/アビリティの3つの指標『速さ』『力』『持久力』/テクニックの3つの指標『ライン』『ポジション』『タイミング』/『ポジション』によって身体の部位と場所の関係性を言語化/テクニックの分析では『タイミング』が最も難解/バッドデモの感覚がわかれば正しいタイミングも明確になる/コーチがいなくても『自走可能な選手』へ導く/スキルの3つの指標『スキャン』『ジャッジ』『ディシジョン』/9つの指標で言語化すれば感覚に依存せずに実行に移せる/子どもの跳び箱に当てはめる『9つの指標』/コーチングには専門的な知識と伝える能力の両輪が必要/言語化するメリットは立ち返れる場所ができること/一個前の段階と、一個先の段階を説明することが明確な基準になる■三章テクニックの分析法「知る」その次に「見る」ことで「できる」/『ライン』――身体のどこに直線があるのか?/『ライン』を意識したまま『ポジション』を意識する/直線と傾斜と組み合わせが美しさと躍動感につながる/独特な身体の使い方を修正すべきか?/ラインと影響し合う『勝ちポジション』/日本人がシュートをふかしてしまう理由/『勝ちポジション』を習慣化する大事さ/動き出しで『勝ちポジション』になるカギは足の3つの関節が曲がっているか否か/オフ・ザ・ボール時は『猫背』でも加速時には『勝ちライン』/『ライン )がピンち垂直に立ったままというケース/正しい『ライン』と『ポジション』を身につけると『タイミング』は自然と合う/タイミングの見方は関節の曲げ伸ばしと始点-終点(着地と最高点)■四章指導スタンスグッドイメージとバッドイメージをセットで使い分け、基準を明確に知ってもらう/重要なのは起きている現象を正確にすべて説明すること/速さや巧さを再現できるか繰り返す方法を知っているか実践編連続写真と動画による実践■おわりに■サンプルページ■編著プロフィール著者:里大輔(さとだいすけ)1985年9月12日生まれ、長崎県出身。スピードコーチ・パフォーマンスアーキテクト。株式会社SATO SPEED代表取締役。陸上の短距離(100メートル)選手時代はジュニアオリンピック、全日本中学生大会などで優勝。大学・実業団陸上競技部の監督を経て日本ラグビー協会のスピードコーチとしてさまざまな代表カテゴリーを指導しながら、サッカー、陸上、野球、バレーボール、バスケットボールなど、さまざまな競技、年齢、国籍のチーム・選手を指導。2019年に日本ラグビー協会コーチングアワード日本代表カテゴリー賞を受賞し、20年にはフランスラグビー協会から招待を受けた。23年は日本ラグビー協会、NECグリーンロケッツ東葛(ラグビー)、明治大学(ラグビー)、NECレッドロケッツ(バレーボール)、サンフレッチェ広島ユース(サッカー)でパフォーマンスやスピードの指導を行う。著書に『RUN FAST! 「走り方」の本質』(東洋館出版社)。構成:清水英斗(しみずひでと)1979年12月1日生まれ、岐阜県出身。プレーヤー目線で試合の深みを切り取るサッカーライター。著書に『サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点』(東邦出版)、『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』(中公新書クラレ)、『サッカー好きほど知らない戦術の常識』(小社)など。Amazon : 楽天ブックス : KANZENショップ : 書名:身体動作解体新書 現象を本質的に分解してパフォーマンスを上げる著者:里大輔構成:清水英斗ISBN:9784862556745定価:1,980円(本体1,800円+税)判型:A5判ページ数:208P発売日:2023年3月8日出版社:カンゼン 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月03日ゲスの極み乙女。の結成10周年を記念した展示会「解体新書」が、2022年6月3日(金)から6月27日(月)までの期間、渋谷パルコのギャラリー エックスにて開催される。結成10周年記念の展示会「解体新書」今回開催される「解体新書」は、ゲスの極み乙女。の結成10周年を記念した展示会。6月に行われる10周年記念ライブのタイトルであり、ベストアルバム『丸』のコンセプトともなった“解体”をキーワードに、ゲスの極み乙女。を構成する様々な要素を紐解いていく。会場内では、この展示会でしか見られない未発表新曲のメイキング映像や、なかなか見ることのできないメンバー同士の1対1の“サシトーク”映像、様々なテーマでセレクトされた歌詞フレーズなどを展示。1曲入りのベストアルバム『丸』で歴代の名曲25曲をマッシュアップしたちゃんMARIの解説メモも必見だ。また、これまでリリースしてきたアルバムにライナーノーツを投稿するコーナーや、メンバーへのお祝いコメントを届けるメッセージボード、等身大のメンバーと写真を撮れるフォトスポットなど来場者参加型のコーナーも充実。日数限定で、この展示会限定の歌詞デザインTシャツをシルクスクリーンプリントで制作できるワークショップも開催される。【詳細】ゲスの極み乙女。結成10周年記念展「解体新書」会期:2022年6月3日(金)~6月27日(月)会場:渋谷パルコB1F GALLERY X BY PARCO住所:東京都渋谷区宇田川町15-1営業時間:11:00-20:00※状況により営業時間は変更になる可能性があり。入場料:500円チケット予約受付:5月28日(土)10:00~※詳細は後日発表。※全日程事前予約制、先着順。※イベント内容は予告なく変更となる場合あり。
2022年05月26日株式会社マガジンハウス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片桐隆雄)は、2022年1月27日に「マガジンハウス新書」を創刊します。第一弾はこちらの2冊雑誌のような発想で「新書」をつくりました!2022年1月27日、「マガジンハウス新書」を創刊します。情報の鮮度やデザインにもこだわり、雑誌的なアイデアで“今”を切り取ります。雑誌的発想とは、情報の鮮度や深度、こだわり、センス、独特の世界観。極上のエッセイから、ビジネス、健康、料理、スポーツ、カルチャーまで、日々の暮らしや仕事に役立つ、人生が豊かになる、知的好奇心を刺激する――マガジンハウスらしい、POPでカジュアルな新書を目指します!「マガジンハウス新書」第1弾はマガジンハウスにゆかりのあるお二人の作品から!■マガジンハウス新書001五木寛之『捨てない生きかた』捨てる身軽さよりも、捨てない豊かさを。「コロナ以後の新時代」を生きる逆転の発想!『平凡パンチ』で「青年は荒野をめざす」という小説を連載していた五木寛之さんが、「マガジンハウス新書」創刊のために書下ろしたシン(新/深/真)・エッセイ。人生には、ひとりぼっちになることが必ずあります。しかし、モノにあふれた部屋に入れば大丈夫。「ガラクタ」という強い家族、強い味方がいるからです。また、「捨てない」というのは、単にモノを捨てないということではありません。「過去」を捨てない、「人」を捨てない、心を捨てない――すべてを含めて「捨てない」と表現しているのです……。著者自身の「捨てない生活」から、仏教の「捨てる思想/捨てない思想」、「この国が捨ててきたもの」までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石を投じます。人生の後半生は、モノに宿った【記憶】とともに生きる黄金の時代なのです!■マガジンハウス新書002松浦弥太郎『新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート』現在『クウネル』で「大きな山をこえるとき」というコラムを連載中の松浦弥太郎さん、超一流の会社社長も愛読していた「きほんシリーズ」待望の初新書化!【幸せを比べない。真似ることをしない。】【こつこつと、貯めるのは信用。】【自分のものにしない、預かる心で。】【ひとつでも多く、人と人を結ぶものを。】【それで人は幸せになるのかと考える。】【さかさまにも考えてみる。】【その場にいない人の話をしない。】など……。著者がきほんとして書き出し、普段から意識している100項目と、仕事に関するきほん100項目に加え、新書化にあたり10のきほんを書き下ろし。100のきほんは、自分を知るために、自分について考えるために、そして自分らしくいるために、しっかりと身につけておきたいきほんの心がけです。【商品概要】「マガジンハウス新書」2022年1月27日創刊(以降、奇数月下旬発売)<マガジンハウス新書001>■書名 :『捨てない生きかた』■著者 :五木寛之■定価 :909円+税■発売日:2022/1/27■ISBN :978-4-8387-7501-9 C0295■サイズ:新書判、200ページ<マガジンハウス新書002>■書名 :『新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート』■著者 :松浦弥太郎■定価 :909円+税■発売日:2022/1/27■ISBN :978-4-8387-7502-6 C0295■サイズ:新書判、248ページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月27日東京都・駒込の東洋文庫は、古代から近代にいたる日本の「医」の確かな歩みを振り返る"解体新書展-ニッポンの「医」のあゆみ1500年"を開催している。会期は4月10日まで(火曜休館、ただし火曜が祝日の場合は次の平日休館)。開館時間は10:00~19:00。入館料は一般900円、65歳以上800円、大学生700円、中・高校生600円、小学生290円。同展は、古代から近代にいたる日本の「医」の確かな歩み、約1500年を振り返り、曲直瀬道三、貝原益軒、華岡青洲、北里柴三郎など日本の医学史上の巨人たちの足跡をたどるもの。1774年、杉田玄白らはオランダ語の解剖図「ターヘル・アナトミア」の翻訳を成し遂げ、「解体新書」を刊行した。同書が日本の医学・医療の発展に多大な貢献を果たしたことはよく知られているが、この一大翻訳事業は同時代の日本の医師と学者に相応の知識があったからこそ実現を見たという。同展では、日本で最初に西洋の解剖書を翻訳・刊行したことで日本の医学史上に多大な影響を与えた「解体新書」の初版本と、「解体新書」の原典にあたる「ターヘル・アナトミア」を並べて展示している。また、杉田玄白が開いた医塾「天真楼」の塾生が記録した貴重な玄白関係資料も初めて公開される。また、江戸のプラントハンターとよばれる小野蘭山によるメモ書きが残る本草書、華岡青洲が行った乳ガン手術の症例集など、日本の医療発展に従事した人々が手書きで残し、現代に伝えられた数々の医学史資料コレクションに光をあて、日本の「医」の歩み約1500年を振り返る。また、関連企画として「『解体新書』その魅力と注目すべきこと(順天堂大学名誉教授・酒井シヅ)」が1月31日14:00~、「日中医学交流秘話―1950年代の医学者の相互訪問をめぐって(青山学院大学教授・飯島渉)」が2月20日14:00~、「絶学の人―解体新書の画家・小田野直武と秋田蘭画(学習院女子大学教授・今橋理子)」が3月5日14:00~開催される。いずれも参加無料、ただし、ミュージアムの入館料が別途必要。参加に際しては申込が必要となる。詳細は同ミュージアムWebサイトにて。そのほか、医学者・北里柴三郎が医学・医療分野のさらなる発展を目指して、1914年設立した北里研究所の共催により、「北里柴三郎記念展示」が同時開催される。北里愛用の顕微鏡など、同研究所が所蔵する資料やパネルの展示をとおして、北里柴三郎から野口英世、志賀潔、そして2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏へと連綿とつながる、近代日本の「医」の系譜が紹介される。また、幕末の日本に訪れたイギリス人外交官アーネスト・サトウ旧蔵のシーボルト著作などが展示される「シーボルト没後150年記念展示」も同時開催される。
2016年01月19日マイナビは現在、50タイトル以上の新書・ビジネス書の電子書籍が40%オフで購入できる、4ストア横断セール『ビジネスパーソン応援キャンペーン』を、7月20日まで開催している。このセールは、マイナビブックス、Amazon(Kindle)、楽天ブックス(kobo)、Google Playの4ストア横断で実施。マイナビの新書・ビジネス書から、ビジネスシーンで役立つスキルや知識、話題のテーマなど、幅広い分野から厳選した56タイトルが対象となっている。一例では、『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』『官僚に学ぶ仕事術』など定番の人気書や、ビジネスシーンでのピンチを乗り切る鉄板フレーズ集『怒らないで聞いてください』。さらに、悩み多き会社員に向けてストレス解消法を紹介する『上司の名前にバカをつけて叫ぶ』など、個性的なタイトルもラインナップしている。具体的な対象商品やセール価格など、詳細は、同セールの特設ページで確認することができる。
2015年06月29日湯本香樹実によるロングセラー小説を、主演に本田望結と中村玉緒を迎え映画化する『ポプラの秋』。このほど、本作の主題歌が、「Every Little Thing」の持田香織の楽曲「少しだけ」に決定したことが明らかになった。大好きだった父を突然亡くした8歳の千秋(本田望結)は、失意の母(大塚寧々)と共に引っ越してきたポプラ荘で、不思議な大家のおばあさん(中村玉緒)と出会う。 父を失ったことで心に不安を抱えた千秋におばあさんは、「自分は亡くなった人に手紙を届けることができる」と話し、その言葉を信じた千秋は死んだ父へ手紙を書き続ける――。1997年に発表された小説をもとに映画化する本作。原作者・湯本氏の作品は、黒澤清監督によって映画化された『岸辺の旅』が、第68回カンヌ映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞したことも記憶に新しい。原作の「ポプラの秋」は、アジアのみならず、アメリカ、ヨーロッパなど世界10か国で翻訳・出版されるロングセラーとなっている。主人公である、大好きだった父を失い傷ついた心を抱える繊細な少女・千秋を、ドラマ「家政婦のミタ」やフィギュアスケートの才能でも注目される映画初主演の本田望結、ポプラ荘の大家のおばあさんを、100作以上の映画出演歴を誇るベテラン中村玉緒が演じる。そして監督を務めるのは、2014年に公開された『瀬戸内海賊物語』にて、少女たちの冒険をいきいきと描いた新鋭・大森研一、撮影監督は、是枝監督の『幻の光』でベネチア国際映画祭オゼッラ・ドゥオロ賞を受賞した撮影界の重鎮・中堀正夫が務める。そして音楽は、ピアニストとしてだけではなく作曲家、俳優とマルチな才能を発揮している清塚信也が手掛ける。このほど決定した主題歌「少しだけ」は、「Every Little Thing」としての活動20周年を迎える持田香織のソロ楽曲。今回の決定に際して、持田さんは「誰かの優しさに触れて、私たちの今日はあって。巡る季節の中で、何気ない毎日の中で、その温もりはとてもとても大切なものだと、そんなことを思わせてくれるお話でした。歌わせて頂けてとても光栄でした」と喜びのコメントを寄せている。本作は、小京都と称される飛騨高山にて撮影が行われており、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」にて三ツ星に輝く古き良き街並みが、映画の中で随所に映し出されている。父を失くした8歳の少女とおばあさんとの心の触れ合いを、美しい景観と共に繊細に描く本作は、本年度の第18回上海国際映画祭「パノラマ」部門の正式招待作品にもなっている。同じく今秋に公開される『岸辺の旅』と合わせて、湯本香樹実原作の作品として大きな注目を集めそうだ。『ポプラの秋』は2015年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月24日中公新書ラクレは9日、「唐揚げのすべて」を発売した。○唐揚げ知識と想いをすべて傾けた、"から揚げの結晶"本同書は、一般社団法人日本唐揚協会会長兼理事長を勤める安久●兵(やすひさてっぺい、●=金へんに矢)氏による、世界初のから揚げ新書。新書にてから揚げの本が発売されるのは日本初のみならず、世界初だという。ご当地唐揚げから「歴代からあげグランプリ(C)」受賞店、全国チェーン店まで完全網羅し、日本唐揚協会認定カラアゲニスト約5万人の推薦店リストまで掲載。また、「唐揚げを知るにはもちろん粉を知っておきたい」「揚げる油のことだって知っておきたい」、さらには「から揚げに最重要な鶏肉のことだって知っておきたい」など、日本中のから揚げファンが常に持つ、から揚げへの熱い気持ちに応える内容。内容は、第1章「なぜ唐揚げは人気があるのか」、第2章「70年代、じつは唐揚げ革命が起こっていた」、第3章「世界を平和にする唐揚げビジネス」、第4章「うまい唐揚げの作り方」、第5章「認定カラアゲニスト5万人 推奨店リスト」。また、から揚げには関係ないものの、パラパラ漫画まで盛り込まれた今までにない新しいから揚げ本になっているとのこと。判型は新書判で、ページ数は208P。価格は780円(税別)。
2015年03月14日●「なんでこの道はこんなに回り道しているんだろう?」道路にはいろいろ謎が多い一冊まるごと「国道」について書かれた新書があると聞いたら、驚くだろうか。『ふしぎな国道』は、国道マニアであるサイエンスライターの佐藤健太郎氏が、国道のおもしろさと国道マニアの世界を紹介している1冊だ。新書とは文庫本よりも少し大きな新書版(173mm×108mm)の判型をした本のことで、教養やハウツーなどのノンフィクションを主に扱っている。入門的に読みやすいことに加え、ハードカバーの単行本などに比べると持ち運びもしやすく、未知の分野でも通勤時間や昼休みなどを使って気軽に読み進めることができる。そんな新書の棚でひときわ目を引いたタイトルの『ふしぎな国道』。新書とともに電子書籍版も販売されている本書に魅力について、今回は著者の佐藤健太郎氏にうかがった。○最初は科学の本を書く予定だった――そもそも、なぜ国道の本を書かれたのでしょうか。本当に国道が好きだったんです。例えば"鉄道マニア"は、ジャンルが確立していてファンも多いですよね。それに隠れて実は道路趣味の人も一定数いて、いろいろなジャンルがあるんですよ。実際に国道を最初から最後まで走ってみる「国道完走」趣味の人もいますし、歴史研究に打ち込む人もいます。最大派閥は、国道らしからぬ細くて荒れた道、"酷道"を走るというジャンルで、mixiのコミュニティは1万人を超えています。それに最近は、廃道を探検するカリスマみたいな方がいて、廃道も一大ジャンルになりつつあります。僕は酷道も行きますけれども、かつて国道であった道、「旧道」の経路を探るのも好きですね。――どうして国道に興味を持たれたんですか。ドライブが好きというのが大きなところです。それから説明が難しいのですが「数字が1から順番についているもの」に惹かれるというのもあります。僕の本業は化学の分野ですが、周期表を1から順に記憶していたり、プロ野球選手の背番号だけやたら覚えていたり。数字が並んでいるものが好きだから、道路の中でも高速道路や林道にはあまり興味がないのかもしれません。(番号がついている)国道を全部見たくなる、マニアックなところがあるんです。道路も探っていくと結構謎があるんですよ。たとえば、国道には欠番があり59~100号が抜けています。地図を見ながら、「なんでこの道はこんなに回り道しているんだろう?」と考えるだけでも楽しくなります。この近所を通っている「国道294号」という道は、見た目上は茨城県の取手市で終わっていますが、法律上は「国道6号」と重複して千葉県の柏市まで走っています。この重複区間が何のためにあるのかよくわからない。道路にはいろいろ謎が多いので、それを探っていくとついついおもしろくなってしまいます。――あとがきで、「最初は科学の本を書いてほしいと言われていたのが国道の本になった」というエピソードがありましたね。「こういう本を書いてくれ」といろいろな出版社の方が来られますが、その時に「サイエンスも良いんですけど、実は国道という趣味もあって……」といつも話していました。でも、「ああそうですか、おもしろいですね。で、本題ですけど」という感じでスルーされて(笑)。今回、講談社の方が国道でいってみようかと思われて、それで執筆にいたりました。――国道の本を書きたいという思いはもともとあったのですね。そうですね。今までに国道の本もいくつか出版されていて、例えば酷道専門の本はあります。でも、国道趣味全体を網羅するような本はなく、自分ならおもしろおかしく書けるのではないか、と思っていました。――国道のおもしろさはあまり知らなかったのですが、読んでいて国道マニアの姿が見えてきました。『ふしぎな国道』は、マニアの視点から一般読者に紹介する構成になっていると感じたのですが、そのあたりはいかがでしょう。僕の本業であるサイエンスの本での「知られていない世界のことを伝えていく」というノウハウが役に立ったのかもしれません。例えば、「階段国道」(※青森県にある階段の国道)というのは、マニアの人にとっては今さら聞くまでもない、聞き飽きた場所ですが、それを知らない人はたくさんいます。マニアの世界の本ですが、マニアックに走り過ぎないよう、読者との距離感をはかりつつ、興味を持ってもらえるよう心がけていました。自分自身のマニアとしての姿と、マニアを外から見た感じの視点を考えながら書きましたね。○「なんでこんな国道があるの」から紐解く内容に――『ふしぎな国道』を執筆するにあたり、構成やレイアウトなど工夫した点はありますか?本来なら国道の歴史から書くべきかもしれませんが、読者が頭からそれを読むのはつらいだろうということで、まずは導入をわかりやすく、「階段国道」の話など興味をひきやすいところから始めています。それらの話で引っ張り込みつつ、歴史に触れるという流れにして、最後は道路標識グッズなど、ちょっとアホなこともやっています。この流れは、編集者さんと話し合って決めました。●良い本の定義は「本を読んだ後に世界の見方が変わる」こと――特に写真が充実していますよね。なるべく写真を多く入れようということで、カラー写真も入れてぜいたくに仕上げていますね。ビジュアルについては、自分の地元の写真があると、「なるほど、この道はこういうのだったんだ」という親しみを持ってもらえる、というのもありました。――話の中で地元の国道が出てくると身近に感じられました。帯の絵も「国道246号線」の標識にしましたが、別バージョンとして「1号線」「2号線」「4号線」も作ってもらいました。東北地区の書店には「4号線」の表紙の本を置くなど、地区によって地元の番号を全面に押し出しています。――確かに東京の人が「246」って聞くと、「ああ、246ね」と思いますね。関西の人に「246」って言うと、「それどこ?」となったりもするんですけどね。帯の番号を何号にするかは散々迷って、3桁の方が見栄えがする。で、3桁国道で一番メジャーなのは「246」かなと。地元である茨城の友達には、「なんでカッコつけて246なんだ」「6号にしろ」とかいろいろ言われましたが(笑)。――タイトルも目に止まりやすいです。これはずいぶん悩みました。最初は『国道入門』というタイトルを考えてました。シュールでいいかなと思ったんですが、目に止まりにくいかもということでボツ。他に、『国道党宣言』とかも考えたんですけど、「変な思想の本と思われるから絶対やめてください」と言われて却下されました(笑)。最後『ふしぎな国道』に決まったのは、『ふしぎなキリスト教』という本が講談社新書にあって、それとの連想で出てきました。もちろん内容は全く関係ありませんが。この本については、タイトルもありますが、表紙(帯)が良かったのかなという気はします。書店で平積みにしてあると、すごく目を引く表紙かと思います。○鉄道に乗らない人はいても、道路を使わない人はいない――『ふしぎな国道』出版後、読者の反応はいかがでしょうか。読者の方におもしろく読んでいただいているようで、それはうれしいことですね。非常に読書量の多い書評家の方にも、早い段階で絶賛をいただきました。彼らはたいていのことは読んで知っていますから、こういう全く知らない変なジャンルというのは新鮮だったのかもしれません。良い本の定義は、「本を読んだ後に世界の見方が変わる」ことだと僕は思っています。この本は、そういう視点が届けられたのかもしれません。道路というのは、普通はただの手段でしかないけど、マニアにとっては目的です。このように、視点をぐっと変えてもらえたということですね。――手段が目的になっているんですね。国道マニアの合言葉で「手段のためなら目的を選ばない」という言葉があります。道を走るという手段のためなら、目的は別に何でもいいから走ってみたいという人達が確かにいて。家族をドライブに連れて行くと称して国道を走るということができるので、趣味としては有意義――かと思っているんですけど(笑)。ちょっと気をつけて見ているだけでも、「ここにこの道ができている」とか発見がありますから。○新書は表紙を見ているだけでも情報が得られる――今回のインタビューでは新書の魅力についてもお聞きしたいのですが、著者として、ずばり新書についてどう考えておられますか?著者としては、正直つらいですね(笑)。こんなにがんばって書いたのに、一冊あたり数十円の収入か、と。しかし裏を返せば、買う方にとっては大変にありがたいということでもあります。僕も本を書く時に、新書を資料として読むことがあるのですが、よくできた本なら一冊で知らないジャンルについて概観できます。700~800円で1ジャンル知ることができるという意味では、これほどありがたいものはありません。もちろん深い情報への入口としても、すごく役に立ちます。本屋に行った時は新書の棚に行き、タイトル見ないでスッと一冊抜いてみるんです。そして読んでみると「ああ、こういう世界があったんだ」と思うこともあるので、ランダムに新書を眺めてみるだけでもおもしろいですよ。『ふしぎな国道』もそうですが、書く立場としては、専門家でない人にもジャンルを概観し、かつある程度踏み込んで知っていただけるように意識しています。専門家やマニアでも「ほう」と思ってもらえる部分があるよう、初心者にもスムーズに頭に入ってくるよう、さじ加減に最も気を使います。――新書で国道の本はメジャーな分野ではないですよね。書くときにそこは意識されましたか?国道の本も2冊くらいはあるのですが、一般の方は国道について全く知らないでしょう。そういう方たちに届けるためには、どうしたら良いかを考えました。カラー写真も入れたのは、編集者さんの意見です。単価は高くなりますが、そのほうがよいだろうと。――知られていないノウハウを伝えるサイエンス系の本の経験が生かされているというお話がありましたが、新書でもそれは同様ですか。生かされたと思います。僕がブログを書き始めたときは、読者を大学1年生くらいに想定して書いていたのですが、絞ったのが良かったと思うんです。理系の大学1年生くらいに向けて書くと、がんばれば高校生も読めるし、専門の研究者には「そういうこともあるのか」というふうに受け取ってもらえる。そこを狙ったのはあります。ブログだと、以前はブックマークで常連の方もいたんですけど、最近はTwitterとfacebookを通じて見に来る人もいて、ブログのエントリーごとに読者が違いますし、「この話題だったらこういう人が来るんだろうな」と、エントリーごとに考えて書いています。●道路を利用するすべての人に読んで欲しい――ブログでの反応は実際に本の執筆にも影響していますか。すごく影響しています。特に、距離の測り方みたいなところでしょうか。世の中には"伝わらない悲劇"がたくさんありますが、伝わらない原因の8割方は相手との距離を測り間違っているだけだと思うんです。相手がどれくらいの意識を持ち、どれくらいのことを知りたいのかというのを測りそこねて伝えてしいまい、とんちんかんなことになるケースがすごく多いだろうと。その距離感を間違えないために、ブログなどで「こういうことを説明しなきゃいけなかったのか」とか、「こういうことを知りたいのか」とかいう、反響を見られたというのはすごく勉強になりました。意外なものがウケたりもしますし。――新書の内容がおもしろくても、読者になかなか届かないということもあると思うのですが、読者に手にとってもらう方法についてはどうでしょう?一時期は新書からベストセラーがたくさん出て、それまでなかった芸能人やスポーツ選手の本が新書で出るようになりました。でも最近では、ベストセラーはそこまで出なくなってしまったというのはありますね。ブログだとリンクを張って、「これに対してこういう反論がある」とか「この人がこういうコメントしている」みたいなのが見られますけれども、本だと1冊読んだだけで終わりになりがちです。でもそうではなく、「こういうものもあるんだよ」、「こういう意見もあるんだよ」とつなげて調べられるようになると良いとは思います。具体的には、書店さんのフェアなどもそうですし、書評のサイトなり、そういうところで1つのジャンルからつながっていくような仕組みが発達するといいですね。○将来は地図や動画との連動に期待――電子書籍で読む方も増えてきていると思いますが、著者としては違いを感じますか。この本だったら、本当なら電子書籍の文章が動画にリンクしたり、地図と連動して「ここにありますよ」と示したりすることができれば良かったですね。道路関係の面白い動画も公開されているので、そちらにリンクしたりということも将来的にできるとよいのですけれど。――電子書籍と新書の相性は良い部分はありますか。僕のように資料として読む人間にとっては、場所をとらず検索もしやすい電子書籍は、大変に便利です。論文なども、場所や検索性の問題から今やほとんどPDFで読みますし、今後は専門書もそうなっていくと思います。動画を使いたい分野や、アップデートが必要な専門書には、電子書籍が向くのではないでしょうか。今後は、漫画と専門書の両端から普及が始まっていくのではないかと思っています。――最後に、改めて『ふしぎな国道』をどのような人たちに読んでもらいたいですか?道路を使っているすべての人に、です。普段、空気のように思っている道路にも、それぞれの歴史があります。この間、奈良県の住宅街にある細い路地みたいな国道に行ってきました。これは飛鳥時代からある「竹内街道」という道で、日本が国家として初めて管理した、いわば元祖国道でした。ただ、今はもう誰もそんなこと知らないし、来歴も知らないでみんな利用している。でも知ってみると「ああ、そういういわれがある道なんだ」と、道路の見方が変わります。というわけで、ぜひ道路を利用するすべての方に、「ふしぎな国道」を読んでいただければと思います。そうすると、1億部くらいのベストセラーになりますしね(笑)。今回うかがった『ふしぎな国道』以外にも、幅広いジャンルの入門書が新書として出版されている。佐藤健太郎氏のように、タイトルを見ないでランダムに新書を選ぶのも1つの手だが、自分の好奇心をそそるようなタイトルから、読みたい本を選ぶのも面白い。馴染みのない読者には、なかなか手に取り辛い新書だが、特定のジャンルを集めた書店のフェアなど、新書の読書層を広げようとする動きもある。直近では、電子書籍を扱うブックリスタが新書をテーマにしたフェア「BOOKFESTA 2015 winter」を開催しており、今回の『ふしぎな国道』をはじめ、電子書籍で配信中の新書6,800冊の中から、タイトルがユニークな作品をピックアップして紹介している。今回のインタビューを機に、これまで新書を読んだことがない方も、気になる新書を探してみてはいかがだろうか。雑学をまとめた本から、ビジネスに役立つ本まで、幅広いジャンルの入門書を扱っている新書。普段触れることのできないような、新しいジャンルへの入門書が見つかるかもしれない。
2015年02月02日学術的な硬い内容だけではなく、マニアックな読み物から芸能人が書いた自伝まで、幅広いテーマが魅力の「新書」。面白いタイトルで我々の興味を引くことが多いですが、みなさんはどのくらい新書を読んでいるのでしょうか?マイナビニュース会員300 人に聞いてみました。○Q.普段新書を読むことはありますか?1位あまり読まない34.3%2位たまに読んでいる 33.3%3位読んだことがない 23.7%4位月1 冊は読んでいる 5%5位月に数冊読んでいる 3.7%1位は「あまり読まない」の 34.3%でした。3 位の「読んだことがない」 (23.7%) と合わせると、約 6割の人が日常的に新書を読んでいないことが分かりました。一方、新書を月に 1冊以上読んでいる人は1割に満たない結果で、「たまに読んでいる」と回答した方が約 3割いるものの、定期的に新書を読む習慣がある方は、少ないことが分かりました。新書は、各大手出版社が定期的に刊行しており、書店内でも競合となる書籍が多い激戦区。その中で、少しでも目立とう、気を引こうと面白いタイトルが多くなる傾向にあるようです。今回の調査では、編集部が「これは特に面白い!」と思った新書のタイトルの中から、どの本を読んでみたいかについても聞いてみました。○Q.タイトルを見て「この新書を一番読みたい」と思ったものを教えてください1位女が嫌いな女(文春新書 )週刊文春編集部・編(15.7%)2位さおだけ屋はなぜ潰れないのか ?(光文社新書) 山田真哉( 15.3%)3位どうせ死ぬのになぜ生きるのか (PHP新書) 名越康文( 15%)4位女子高生の裏社会(光文社新書 )仁藤夢乃(13 %)5位源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか (PHP新書) 中川右介( 12.3%)6位東大卒プロゲーマー (PHP新書) ときど( 8.7%)7位昆虫はすごい(光文社新書 )丸山宗利(7.0 %)8位ヒゲの日本近現代史 (講談社現代新書)阿部恒久( 4.7%)9位科学する麻雀(講談社現代新書 )とつげき東北(4.3%)10位部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書) 牟田和恵( 4%)マイナビニュース読者 300人が選んだ「読んでみたい新書のタイトル」第 1位は、文春新書の「女が嫌いな女」でした。多くの人にとって、他人から自分がどう見えているかは気になる所ですよね。この新書を選んだ理由を聞いたところ、「共感できそう」「他人の行いから学ぶところがありそう」という意見が多かったです。「女だし、気になる。女性を敵にしないように」(女性・東京都)「学べる事が多そうだから」(女性・東京都)「共感できそうで面白いから」(女性・千葉県)第 2位は「さおだけ屋はなぜ潰れないのか ?」。160 万部を売った有名な新書で、読んだことがなくてもタイトルは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。日常生活でふと思う素朴な疑問を、うまくタイトルに活用した好例ですよね。「経済やお金のことに詳しくなれそう」「世の中の仕組みが分かりそう」などという意見が多く、男女まんべんなく人気を集めました。「経理の仕事をしているので仕事に役立ちそうだと思いました。」(女性・広島県)「ちょっとした世の中のからくりを丁寧に説明していて面白そうだと思った」(男性・奈良県)「会計に興味があるから」(男性・埼玉県)第 3位は「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」。テレビでも人気の精神科医・名越康文さんが手がけた最新作です。普段から実践できる仏教の教えについて語るという内容で、人生の深い問いに答えを示してくれそうなタイトルですよね。「生き方が探せそう」「死生観に興味があるから」など比較的高い年齢層のみなさんを中心に人気を集めました。「人間として最大のテーマだから」(女性・兵庫県)「本当にその通りだと思うから」(女性・広島県)「根源的な問題であるし面白そうだから」(女性・京都府)ちなみに筆者が個人的に気になったのは、惜しくも 10位でしたが「部長、その恋愛はセクハラです!」。会社組織の中で働いていると「どこからがセーフか、どこからがアウトか」が分からなくなってしまうこともありがちです。豊富な事例から「セクハラとは何か」を導き出していく本書、気づかないうちにアウトな行いをしてしまわないよう、ぜひ読んできちんとした知識を身に付けておきたいと思いました。ここまで何冊か新書を紹介して来ましたが、タイトルを見て興味を持った本は見つかったでしょうか。最初は、なかなか手に取りづらい新書ですが、より多くの人に読んでもらおうと、各社が様々な切り口で特集を行っています。直近の特集としては、 電子書籍配信を扱うブックリスタが 新書にフォーカスした「BOOKFESTA 2015 winter」と題した特集を開催中 (1月23 日から 2月6 日まで )。特設サイトでは、気になるタイトルから本の詳細が選べるコンテンツが公開されています。新書を日常的に読んでいない約 6割の方も、これを機会に気になる新書を読んでみてはどうでしょうか。ビジネス本に役立つ本から、雑学をまとめた本まで、幅広いジャンルを扱う新書ですから、あなたに合った一冊との出会いがあるかもしれません。
2015年01月26日ポプラは11日、イオンクレジットサービスおよび三井住友カードと協力し、ポプラグループ全店(「ポプラ」「生活彩家」「くらしハウス」「スリーエイト」)で、電子マネー「iD(アイディ)」と「WAON(ワオン)」の取り扱いを開始すると発表した。8月31日に33店舗でサービスを開始しており、今後段階的に対象店舗を広げ、10月末をめどにポプラグループの約700店全店に導入を完了する予定。ポプラでは、2005年11月に全店舗で「楽天Edy」の取り扱いを開始している。このたび新たに「iD」と「WAON」を導入し、拡大する電子マネー決済ニーズに対応することで、顧客の利便性向上を図るという。今後も各社は協力し、顧客の更なる利便性向上と各決済サービスの利用促進を図っていくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月12日