みなさん、こんにちは!アメリカでは、先日の“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの訃報で話題は持ちきりです。一番最初に訃報を伝えたゴシップサイト「TMZ.com」をはじめ、様々なウェブサイトでその続報が伝えられています。まず、死因に関する様々なうわさにより、マイケルの死の間際にそばにいた主治医のコンラッド・マーレイ氏が非難の的となっています。しかし、それはあくまでうわさであって、薬物に関する解剖や様々な調査の結果が出るまでは誰も真相を知りえないわけです。それもおそらく4〜6週間かかるでしょう。家族さえも、本当に同医師に責任があるのか、定かでないのですから。一方、マーレイ医師本人は、もちろん疑惑を否定しています。先週末にかけて、彼はロス市警でおよそ4時間にわたり、当日何が起きたのかを事細かに伝えたそうです。曰く、彼がマイケルがベッドに横たわっているのを発見したときは、既に呼吸は止まっていたそうですが、まだ脈は残っており、すぐさま心肺蘇生を始めたとのこと。そこで浮かび上がる疑問は、なぜ医師はマイケルを床に下ろさずに蘇生を始めたのか?ということ。というのも、心肺蘇生を行うには固い所に身体を置かなくてはいけないということは医師なら誰でも知っていることなのです。この様子だと、まだまだこれから問題が出てきそうですね…。その間、家族はエンチノにあるマイケルの両親の家に集まり、葬儀のこと、そしてマイケルの早すぎる死を惜しむ、数々の追悼コンサートのオファーについて話し合いました。生前のマイケルは、普段から母親とは連絡を密に取っていて、亡くなる数日前には父親とも話をしていたそうですが、兄弟や妹のジャネットとはしばらく疎遠になっていたようです。そのため、マイケルの薬物摂取を促すような人がいたのか、または死を防ぐことは出来なかったのか?尽きない疑問の真相を明かそうと必死です。しかし残念ながら、その答えはまだ闇の中。そして、音楽のあらゆるチャートで、マイケルのアルバムやシングルはナンバー1にランクしています。人々は、とにかくマイケルの歌を聴き足りないようなのです。また、彼の3人の子供の親権についても論争が始まっています。法律上では、長男と長女の実母であるデビー・ロー(生前のマイケル専属の看護師でもありました)に養育権があるのですが、家族は彼女との親権争いをする意向です。しかしながら、デビーはこの子供たちは、生物学的に彼女の子供であってマイケルの子供ではないと主張!マイケルが彼らの実の父親ではないことは、もう何年にもわたりうわさされてきたことですが、デビーはマイケルの子供を産むことに合意し、精子バンクを通して2人の子供を妊娠したのだそうです。何はともあれ、ただジャクソン家が気の毒でしょうがありません。早く問題が解決することを祈るばかりです。(text:Lisle Wilkerson)写真は6月28日、「BET Awards ’09」に出演した際のジャネット。ショーのホストを務めたジェイミー・フォックスがステージの上までエスコートした。© Reuters/AFLO
2009年07月04日6月25日(現地時間)午後に50歳の若さで心不全のために急逝し、世界中に大きな衝撃を与えたマイケル・ジャクソン。司法解剖が行なわれたが、外傷などがないことから他殺の可能性は低いと判明したものの、毒物検視の結果を受けた最終的な結果が出るのは4〜6週間後になると発表された。マイケルの死因については薬物濫用の憶測が飛んでいて、心配停止状態になる直前、主治医から強度の鎮痛剤「デメロール」を注射されていたという。一方、マイケルの遺族は独自に再度の遺体解剖を依頼したことが、米の芸能情報サイト「TMZ.com」により明らかになった。マイケルの急逝は、エンターテイメント業界の各方面にも大打撃となっている。特に7月13日のロンドンを皮切りに予定されていた久々のコンサート・ツアーが不可能となったいま、企画・プロモーション会社、公演予定会場や周辺の宿泊施設、飲食店などが見込んでいた推定10億ドルとも言われる利益はゼロになり、経済への影響も甚大だ。また、サシャ・バロン・コーエン主演の『Bruno』(原題)も、マイケルの姉・ラトーヤの出演シーンをカットする憂き目にあったことがHollywood Reporter誌で報じられた。サシャ扮するゲイのファッション・ジャーナリスト、ブルーノがラトーヤにインタビューするシーンで、ブルーノがマイケルに似た立ち居振る舞いをする場面が、「ジャクソン・ファミリーに敬意を表す」という理由でカットされた。マイケルが亡くなった日の午前中にはファラ・フォーセットもガンと闘病の末、62歳の生涯を閉じた。70〜80年代に絶頂を極めたポップ・アイコン2人が奇しくも同じ日にこの世を去った。(text:Yuki Tominaga)写真は12年前のワールドツアーのもの。ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)でのライヴ。再びロンドンで、その勇姿を拝むことは叶わなかった。© Mark Shenley/Camera Press/AFLO■関連作品:Bruno (原題)
2009年06月29日6月25日、私は朝起きてまず「チャーリーズ・エンジェルズ」に出演している女優、ファラ・フォーセットの訃報を聞きました。もちろん全米が悲しんでいました。しかし、彼女は3年ほど前からガンと戦っていたので、国民は少し心の準備が出来ていたのかもしれません。しかし、その5時間後に、“キング・オブ・ポップ”こと、マイケル・ジャクソンが亡くなることを、誰が想像したでしょう。最初にこの事態を耳にしたのは、「TVガイド」誌で働く友人からの知らせでした。お昼過ぎの12時30分頃(現地時間、以下同様)、マイケルが心拍停止状態に陥り、UCLAメディカル・センターに搬送された、とEメールが届きました。すぐに嫌な予感がしたんです…。いろんなウェブサイトをすぐにチェックしましたが、真っ先に死亡を伝えたのは、最もメジャーなニュース/ゴシップサイトのひとつ、「tmz.com」でした。その直後、セレブゴシップ誌の「OK Magazine」も訃報を伝えましたが、「BBC」、「CNN」、「NBC」、「CBS」、「FOX」などの報道機関は「昏睡状態である」としか伝えなかったのです。そのため2時間くらい、「twitter」や「facebook」、もはやインターネット全てがマイケルは死亡したのか?生きているのか?という話題で持ちきりでした。誰もが偉大なる音楽スターが亡くなってしまったということは信じたくなかったのです…。15時20分頃、UCLAで働く友人から、建物はヘリコプターに囲まれ周囲は大混乱だ、と電話がありました。彼女によると、病院の前には大勢の人が集まり、祈っている人もいれば、泣いていたり、各々好きなマイケル・ジャクソンの歌を歌っていたりしている、と。さらにマイケル・ジャクソンを真似た格好をしたファンもいたそうです。そのとき、彼女はまもなく病院から公式な死亡の発表が出るだろうと言っていましたが、その通り、15時30分頃、UCLAから発表がなされました。アメリカ中がショックを受け、「CNN」、「FOX」、「BBC」等もサイトで「マイケル・ジャクソン、50歳で死去」というニュースをトップで伝えました。アメリカだけでなく、世界中が悲しんだ瞬間ですね。誰が今日この日、世界で最も人気のあるポップ界の王を失う、と考えたでしょう?死去が正式に報じられた途端、世界中の人がネットをアクセスしているのではないかというくらい、あちらこちらでアクセスが集中しました。「facebook」、「myspace」、「twitter」はマイケル・ジャクソンの思い出を語る人々の書き込みであふれていました。最後に、私の個人的な思い出を語らせてください。私にとって、一番の思い出は初めてマイケルのデビュー・アルバム、「オフ・ザ・ウォール」を聞いたときです。私は確か小学6年生で、サマー・キャンプで行われていたダンス・パーティで初めて耳にしたんです。そのとき、彼の歌声やパワーにすっかり魅了されて、「これは誰の曲なの!?」って思ったことをよく覚えています。もちろん、それから彼は、世界的大スターになったことは言うまでもないですね。マイケル、あなたがいなくなり淋しくなります。どうか安らかに眠ってください。(text:Lisle Wilkerson)今年6月3日、L.A.のスタジオ近くで子供たちと歩く姿を目撃されたマイケル。© Splash/AFLO
2009年06月26日