アメリカ発GPS機器のパイオニア、ガーミンジャパン株式会社(以下 Garmin)は、Garminならではの高い測定精度と耐久性、安定性に優れたペダル型パワーメーター『Rally(ラリー)』シリーズより、オフロードバイク専用モデル『Rally XC(ラリー エックスシー)200/100』を2022年1月14日(金)に発売いたします。予約は1月7日(金)より開始します。Rally XC 200/100『Rally』シリーズは、自転車走行時の様々なデータ計測を行えるペダル型パワーメーターで、その最大の特徴は、計測精度です。自動車、船舶、航空機など様々な分野のプロやトップアスリートに向けて高精度GPS機器やウェアラブルデバイスを展開するGarminの技術力を活かし、±1.0%という測定精度を実現し、昨年の発売以来多くのサイクリストより好評を博しています。この度発売する『Rally XC』は、Garmin初となるオフロードライダー専用に設計された製品です。測定精度、耐久性共に、レース、トレーニング双方を想定した極限環境でのテストをクリアし、優れた精度と安定性を獲得しています。多くのMTBサイクリストが愛用するSHIMANO SPDのクリートに対応。さらに、グラベルバイク、クロスバイク、シクロクロスバイクと多彩なカテゴリーに対応し、精密な計測データを提供します。また、Rally RK/Rally RSペダルボディキット(別売)を使用すればロードバイクへの使用も可能です。『Rally』シリーズの既存モデルと同様に、デュアルセンシングとシングルセンシングをご用意。デュアルセンシングは、シッティング/ダンシング※1の合計パワー、ケイデンス※2に加え、左右のバランス、PCO(Platform Center Offset)※3やPP(Power Phase)※4など、総合的な“ペダルストローク”を測定可能。これらを分析することで、効率の良いペダリングやフォームの改善につなげ、パワーロスの軽減、パワーを最大限に引き出す走行をサポートします。シングルセンシングは、シッティング/ダンシングの合計パワーやケイデンスが計測可能。また、「アップグレードペダル」(別売)を使用すれば、デュアルセンサーにアップグレードできます。ペダル型なので、着脱が簡単で別の自転車にもすぐに付け替え可能。カバーなどバッテリー周りの素材や形状、質感など細部にこだわり、高い耐久性と安定通電、メンテナンスフリーなど機能を備えたデザインも評価いただき、『Rally RS200』は2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。『Rally』シリーズは、Garminのスマートウォッチやサイクリングコンピューター『Edge』と、互換性のあるスマートフォンを通じて計測データをその場で確認できます。また、スマートフォンアプリ「Garmin Connect」と同期することで、トレーニングのプランニングや分析も可能です。計測データは、Strava、TrainingPeaks、TrainerRoadからもより詳細な分析や共有ができます。年々人気が高まる自転車。パワーメーターは、パフォーマンスアップだけでなく体の故障や怪我予防にも役立つことから、プロのトレーニングだけでなく、一般のライダーも取り入れるようになっています。特にオフロードでは、不安定なロード条件が、ちょっとした体幹のアンバランスや癖をより際立たせ、時には事故にもつながる恐れもあるといわれます。世界トップクラスのセンシングテクノロジーと長年の研究に裏打ちされたデータ解析技術を持つGarminのパワーメーター『Rally XC』は、ライディングの「見える化」を実現し、トレーニング効果の最大化だけでなく、サイクリスト自身の安全性もサポートします。※1 ペダリング手法。シッティングはサドルに座った状態でペダリングすること。ダンシングはサドルから腰を浮かせるペダリング。※2 自転車において1分間のクランク回転数のこと。自転車に乗る人がペダルを回す速さを示す。※3 ペダル面に対するトルクの分布。個人の癖などの把握だけでなく、怪我や不調など微妙な身体的変化などを把握するのにも役立ちます。※4 ペダリングにおけるトルクのかかり始め、終わりを表示する計測値。力のかかり具合を分析することでサドルやクリートポジションや走行姿勢など様々な改善を導き出せる。【製品概要】製品名:Rally XC200、Rally XC100(SHIMANO SPDクリート対応)価格 :XC200 138,000円(税抜)、151,800円(税込)XC100 82,800円(税抜)、91,080円(税込)発売日:2022年1月14日(金) ※予約開始1月7日(金)【主な特徴】■簡単着脱で複数バイク間での使用が可能ペダルレンチで規定トルク通り締め付けるだけで、より簡単に取付けが可能です。バイク間での付け替えも手軽に行えます。■SHIMANO SPDクリート対応オフロード用に設計されたSHIMANO SPDクリートと相性が良いペダル設計。グラベルバイク、クロスバイク、さらにはシクロクロスバイクと、多彩なカテゴリーにも対応。また普通のペダルのようなデザイン性と、厳選した素材を使用し優れた耐久性も実現しています。■安定性と耐久性に優れたバッテリーカバー通電部分の形状を花びら型のバネにすることで、電池の形状変化に対応。通電部のフレッチングを大幅に軽減し、メンテナンス不要で長期間使用できます。■サイクリングダイナミクスデュアルセンサーによりシッティング/ダンシングの合計パワー、ケイデンス、左右バランス、トルク効率、パワーフェーズ、プラットフォームセンターオフセットなどのペダリング解析が可能です。■Garminデバイスと連携してパワーデータの分析が可能Garminのデバイスを使って計測データをその場で確認できます。さらにスマートフォンアプリ「Garmin Connect」や、Strava、TrainingPeaks、TrainerRoadなどのサードパーティ プラットフォームとデータを同期することで、ポストライド分析や、データ共有、マッピング、ルーティングプランニングなどを行うことが可能。Tacx Trainingアプリと、TrainerRoadなどに接続して、屋内でトレーニングできます※。「Garmin Connect」でファームウェアのアップデートも容易に行えます。※互換性のあるスマートフォンとのペアリングが必要です。■<XC200> 左右独立計測が可能なペダル型パワーメーターデュアルセンシング(2つのセンサーで計測すること)で、シッティング/ダンシングの合計パワー、ケイデンス、左右のバランス、PCO(Platform Center Offset)やPP(Power Phase)を測定できます。■<XC100> シングルセンシングのペダル型パワーメーター合計パワー及びケイデンスを測定できます。※アクセサリーの「アップグレードペダル(税抜72,000円、税込79,200円)」でデュアルセンサーへのアップグレードができ、サイクリングダイナミクスなど全機能が使用可能になります。製品の詳細は下記URLよりご確認ください。 <製品仕様>・重量 :XC200 440g、XC100 451g・バッテリータイプ:LR44/SR44(x4) or CR1/3N(x2)・稼働時間 :約120時間・耐荷重量 :105kg・測定精度 :±1.0%・対応クリート :SHIMANO SPD・Qファクター :53mm(55mm)・スタックハイト :13.5mm・無線通信 :ANT+(R)、Bluetooth(R)【サイクリングコンピューター Edge】Edge 1030 Plus軽量コンパクト、高精度なGPS、豊富なデータ項目、直射日光下でも視認性の高い半透過型ディスプレイ、ロングバッテリーなどの基本性能をはじめ、パフォーマンス計測、ナビゲーション機能、スマート機能、などの多彩な機能を搭載し、ライダーをサポートする高性能GPSサイクルコンピューターシリーズ。ワークアウトをデバイスに同期してトレーニングを行ったり、シンプルでわかりやすい簡易ナビゲーションで目的地までも正確にナビゲート。事故検出機能により、万が一の際もデバイスがバックアップ。コネクテッド機能により、スマートフォンとも連動できます。稼働時間も長く、1日十分にライドをすることができます。【Garmin】についてGarmin(ガーミン)はアメリカ合衆国で創業されたGPS機器メーカーです。ゲイリー・バレル(Gary Burrell)と高民環(Min H. Kao)によって1989年に設立されました。Garminという社名は創業者2人の名前の一部、GaryとMinに由来します。Garminは創業当時から変わらず、ライフスタイルを豊かにするナビゲーションおよび通信デバイスを作ることを目標としてきました。無線技術をはじめ、自動車、航空機、船舶、フィットネス、アウトドアなど多岐な分野にわたって革新的な製品を展開しており、これまでに数億台のGPS 受信機を製造・販売しています。創業以来一貫して黒字経営を行っており、米国株式インデックスS&P500の銘柄にも採用されています。 ※本リリースに掲載されているブランド名、会社名などの固有名詞は各社の商号、商標または登録商標です。※本リリースに掲載されている価格、発売時期、仕様は予告なく変更となる場合がございます。<本製品に関する読者からのお問い合わせ先>ガーミンジャパン株式会社 〒354-0036 埼玉県富士見市ふじみ野東1-7-6TEL : 0570-049530FAX : 049-267-9124E-mail: jp_Info@garmin.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月07日太陽光発電に必要不可欠なのが、売電メーターです。電力会社へ売ることができる電気量を把握するためにも、なくてはならない存在といえるでしょう。しかし、売電メーターがどんな役割を果たし、どのくらいの種類があるのか、詳しくは分からないという方も多いと思います。そこで今回は売電メーターに着目し、その特徴や賢く選ぶポイントなどをご紹介します。売電メーターにはどんな役割がある?電気を使用している建物には、必ず電力量計が設置されています。通常は、電力会社から送電される電気を使用するだけなので、電気の消費量さえ分かれば問題ありません。しかし、ご自宅で発電した余剰電力を売る際には、売電メーターも必要になります。売電メーターとは、電力会社にどれだけ売電したかを測定するために使われる設備です。取り付ける機器はどんなものでもよいわけではなく、契約した電力会社が認定している機器のみが設置可能とされています。太陽光発電システムを設置したご家庭では、一般の電力量計とは別途で売電メーターが必要となります。毎月、自宅へ電力会社の検針員がチェックに来て売電した量を測り、その量に応じて売電収入が得られる仕組みとなっています。また、売電メーターは10年に1回は必ず交換しなければなりません。電力会社との金銭的なやり取りが生じる電気の使用量を、正確に測定する必要があるためです。売電メーターの購入費用だけでなく、取替費用も念頭に入れておくとよいでしょう。では、売電メーターの所有権は誰にあり、取替費用は誰が負担するのでしょうか。基本的に電力会社の考え方によって異なり、下記の3パターンがあります。・売電メーターは電力会社所有、取替費用は無料・売電メーターは電力会社所有、取替費用は使用者が負担・売電メーターは使用者所有、取替費用も使用者が負担契約する電力会社ごとに対応が異なるため、まずは情報収集し、所有権について詳細を調べておくとよいでしょう。売電メーターは「アナログ」と「デジタル」と「スマートメーター」の3種類現在主流となっている売電メーターには、アナログ式とデジタル式の2タイプがあり、一般的にデジタル式の方が設置費用は高くなる傾向があります。アナログ式は10,000円台、デジタル式は100,000円程度になる場合もあります。最近では「スマートメーター」という太陽光発電のメーターも登場し、広まっています。売電メーターと買電メーター両方の機能が備わっているため、1つのメーターを設置すればOKという便利なものです。アナログメーターの場合、検針員が発電量などを確認するために毎月自宅を訪問していましたが、スマートメーターには通信機能を持たせているため、月に1回検針する必要がなくなり、遠隔で使用状況を確認してもらうことが可能です。太陽光発電の費用を無料で比較売電メーターを賢く選ぶポイントは?気になる価格情報も!売電メーターを選ぶ際、何を基準にすればよいのでしょうか。選ぶポイントと、気になる価格について解説いたします。【ポイント1】10年後の取替費用をチェック「売電メーターの役割」のところでも紹介しましたが、売電メーターは10年経つと必ず交換しなければなりません。先を見据え、最初にどの電力会社と契約し、どの業者に設置を依頼するか、よく検討しましょう。太陽光発電の売電メーターを売っている販売店と長い付き合いがあり、定期的なメンテナンスもきちんと行っている場合は、その店舗にお願いするのが安心です。そうした関係がない場合は、電力会社から購入できます。10,000~20,000円くらいあれば交換可能です。ただし、新規購入の場合と同様に、取替の場合もアナログ式とデジタル式で値段がまったく異なります。アナログ式は10,000円台からあるのに対し、デジタル式は100,000円くらいです。売電メーターが指定されている電力会社の場合、思った以上にコストがかかる可能性があります。電力会社が費用を負担してくれる場合もあるため、その点も確認が必要でしょう。【ポイント2】スマートメーターにするかどうか太陽光発電の売電メーターはアナログ式とデジタル式が主流ですが、今後はスマートメーターが主流になる可能性が高いでしょう。交換時期にスマートメーターにしておくと機能性や利便性でメリットが多いです。スマートメーター本体は10,000円くらいが相場となっており、比較的安く買うことができるようです。電力会社によっては積極的に設置を推進しているところも多いため、工事費も含めて無料で交換してくれるケースが増えています。太陽光発電を設置するタイミング、売電メーターの交換のタイミングによってはお得になる可能性が高いでしょう。まとめ太陽光発電をご自宅で始めるには、売電メーター以外にもさまざまな機器設置費用がかかります。状況によっては土地の造成が必要な場合もあるため、総合的にお得に設置してくれる業者選びが重要となります。また、売電メーターの取替費用もしっかり把握しておかなければなりません。必ず相見積を取って、価格の比較だけでなく、技術がありメンテナンスなども丁寧に行ってくれるところを探しましょう。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月17日電力自由化により、私たちにとって身近なものになりつつあるスマートメーター。2020年代にはすべての家庭へ設置されることが予定されています。今回はそんなスマートメーターについて、導入のメリットやデメリットなどを解説していきます。■スマートメーターってどんなもの?スマートメーターは電力の自由化にともなって導入が進められている電力量計測器で、いわゆる電気メーターの1つです。スマートメーターの導入以前には2つのタイプの電気メーターを用いていたのですが、これら従来の電気メーターとスマートメーターにはどのような違いがあるのでしょうか?【従来の電気メーターとの違い】電気メーターの種類の1つに、アナログ式誘導型電力量計があります。機械式でメーター内部に円盤が組み込まれていることが特徴です。電力を使用すると電源からメーター内部にも電力が届き、円盤が回転します。円盤の回転数は電力の使用量と連動しているので、回転数を確認すれば電力の使用量を計測することができます。また、電子式電力量計と呼ばれるタイプもあります。メーター内部に電子回路を組み込んだ電気メーターで、オール電化を採用しているご家庭で多く利用されています。アナログ式のようにコイルや円盤、ギアなどはなく内部がすべて半導体で構成されています。より正確に計測できる、計測した電力使用量を複数表示できる、時間帯ごとの電力使用量を記録できる、といったアナログ式にはないメリットがあります。スマートメーターとは、分かりやすくいえば電子式電力量計に通信機能が付加された電気メーターです。しかしながら、30分単位で使用電力量を計測できるほか、電力会社とネットワークでつながっているため遠隔操作も可能であり、電子式電力量計に比べて格段に充実した機能が備わっているといえます。【HEMSとの違い】HEMS(ヘムス)は、より正確には「ホームエネルギーマネジメントシステム」といいます。HEMSはスマートメーターと仕組みがよく似ているので、ここで2つの違いに触れておきます。HEMSとはご自宅のありとあらゆる電化製品を、ネットワークにつないで管理するシステムです。30分単位で電力の使用量を計測・記録してくれる点はスマートメーターと同じですが、スマートメーターが計測するのは家庭全体の消費電力であるのに対し、HEMSはひとつひとつの電化製品の消費電力を計測することができます。つまり、ご家庭にHEMSを導入すると「ある時間帯にどの電化製品がどれだけの電力を消費していたか」をこまかく知ることができるのです。また、スマートフォンと連動させることにより、エアコンなどのオンオフを遠隔操作で行うことが可能になります。さらにより機能性の高いものでは、それぞれの電化製品を自動制御し、消費電力を一定に保つことができるものもあります。スマートメーターはご家庭と電力会社をつなぐもの、HEMSは電化製品全体のまとめ役、と考えれば理解しやすいかもしれません。将来的には、スマートメーターとHEMSを連動させることが期待されています。たとえば、スマートメーターが電力の使用状況を電力会社に送信し、電力会社はその情報に基づいた最適な電気料金プランを提供します。そして契約している電気料金プランに沿って、HEMSが電化製品の稼働状態を管理していくといったことが可能になるのです。■設置や交換にはどれくらいの費用がかかるの?【導入に費用はかからない】電気メーターは各家庭に備え付けられていることから、使用者のものだと思っている方も多いかもしれません。しかし実は、電気メーターは電力会社が所有しているものです。そのため、スマートメーターを含むすべての電気メーターは無料で設置や交換ができます。ただし、外壁不良などがあったときはスマートメーターの設置や交換の際に、ご自宅の修繕工事などが必要になることがあります。その場合は、工事費用は消費者が負担することになるので注意が必要です。【導入までの流れ】スマートメーターの設置や交換は基本的に、家を建てる、引っ越しをする、電力会社を切り替えるなどのタイミングで行われます。電力会社を切り替える場合は、新たに契約する電力会社に申し込みをした後に地域の電力会社(「一般電気事業者」と呼ばれる、東京電力など各地域の電力会社のこと)が日程を調整のうえ設置や交換を行ってくれます。家を建てたり引っ越しをしたりする予定がなく、引き続き地域の電力会社から電力の供給を受ける場合は、既存の電気メーターが10年の耐用年数を迎えたタイミングでスマートメーターへ切り替えることになります。スマートメーターの導入といっても、電気メーターを変更するだけで電線を引き直すといったことはないので工事は短時間で済みますし、原則として立ち合いの必要もありません。基本的には停電となることもありませんが、場合によっては電源を落として工事をすることもあるため、IT機器などをお持ちの方は事前に確認しておきましょう。■どんなメリットやデメリットがあるの?【メリット1】使用電力量の「見える化」で節電現在使っている電化製品を省エネ性能が高いものに買い替えたり、電化製品の使い方を見直したり、電気の代わりにガスや石油を使う製品に移行したりなど、ご家庭で実践できる節電対策はたくさんあります。しかし、これまでは電力会社から毎月送られてくる使用電力量の変動を見るくらいしか節電対策の効果を知る術がなかったのです。スマートメーターを導入すれば、電力の使用量を数値として確認することができ、より効果的な節電対策が行えるようになります。もちろん、スマートメーターだけではひとつひとつの電化製品の使用電力量まで計測することはできません。しかし、30分単位という比較的短い時間で記録されるのでこまかくチェックしていけば、「どの電化製品の消費電力が大きいか」といったこともある程度把握することができるでしょう。【メリット2】ライフスタイルと電気料金プランの適合30分単位で記録された消費電力のデータを管理・分析していけば、どの時間帯にもっとも多くの電力を消費しているのかが分かります。そのため、夜間が安いプラン、早朝が安いプラン、土日が安いプランなどライフスタイルに合わせて最適な料金プランに変更し、効果的に電気代の節約につなげることが可能です。また、それぞれのご家庭でライフスタイルに適した電気の使い方を考えることは、結果としてピークシフト(電力の使用量がピークとなる時間帯を、別の時間帯や曜日に移行すること)にもつながります。そのため電力の需要と供給のバランスが安定し、停電の発生を最小限に抑えることもできます。【メリット3】人件費の削減従来の電気メーターでは、電力使用量を人の目でチェックする必要がありました。現代で電気をまったく使わないご家庭はほとんど0に等しいので、月に一度検針のために必要になる人件費も莫大なものになります。一方で、使用した電力量が電力会社に自動で送信されるスマートメーターでは検針の必要はありません。将来的には、削減された人件費が電気料金の割引に還元される可能性もあるかもしれませんね。【メリット4】契約変更や手続きの簡略化各家庭のスマートメーターは電力会社とネットワークでつながっているため、遠隔操作が可能です。そのため、契約アンペア数の変更や引っ越しによる契約手続きの際にも、わざわざ電力会社の担当者に出向いてもらう必要はありません。これにより立ち合いなどの手間と時間が短縮され、契約の変更や諸手続きは今よりずっと簡単になります。【メリット5】メーターの精度や耐久性の向上従来の電気メーター、特にコイルやギアなどを用いた機械式のアナログ式誘導型電力量計は、経年劣化により計測の精度が低下することが分かっています。そのため、10年の耐用年数が設けられ、10年ごとにメーターの交換が行われていました。一方でスマートメーターに使われている半導体シリコンは、熱に強く故障率も低いといわれています。そのため、従来の電気メーターよりも耐久性が増し、計測の精度も向上すると考えられます。【デメリット】消費者のプライバシーが侵される危険性現代では日常生活において電気が果たす役割は大きく、こまかな時間帯での消費電力の状況は、家庭内でのライフスタイルに直結するといっても過言ではありません。スマートメーターでは、30分ごとの使用電力量がデータとして逐一電力会社に送信されます。そのため、通信環境や電力会社のデータ管理の方法によっては、個々人が意図しないところで個人情報が外部に漏れたり、プライバシーが侵害されたりする可能性も否定できないのです。この点については国もスマートメーター導入における課題の1つとして認識しており、対策についての協議が進められています。■すべての家庭に設置されるって本当?【スマートメーターの導入は国が進める施策】スマートメーターは、実は設置したい人が設置すればいいというものではありません。スマートメーターの導入は、2014年に国が策定した「エネルギー基本計画」の一部として考えられたものです。2020年代にはすべての家庭に導入されることが予定されており、現在も全国10ヶ所の一般電気事業者によって、各家庭への設置が進められています。【導入の背景】国の施策としてスマートメーターの導入を進める背景には、2011年に起こった東日本大震災の影響があります。地震や津波により福島第一原子力発電所が大きなダメージを受けたことは記憶に新しいかと思いますが、その余波で全国各地のほとんどの原子力発電所は現在運転停止の状態です。これにより電力不足が深刻な問題となっているのです。電力不足を解消するには、電力量の供給を増やすよりも全体的な需要を減らすほうが効率的です。そこでスマートメーターを導入し、消費電力量を可視化することで、個々に節電の意識を高めてもらおうという狙いがあります。また、東日本大震災以降は火力発電への依存が高まっており、電力の供給コストが膨らんでいることも大きな問題となっています。国内の供給電力のうち、化石燃料である天然ガス、石油、石炭を利用した火力発電の割合は約87%(2013年現在)に及びます。一方で、国内でまかなえているエネルギー資源はたった6%であり、発電に必要なエネルギー資源のほとんどは国外からの輸入に依存しているのが現状です。そこで注目されているのが再生可能エネルギーです。代表的なものは風力や太陽光などで、これらは一度資源として利用しても比較的短い時間で再度生み出すことができます。つまり、半永久的に枯渇することがない点で、エネルギー資源として大きなメリットがあるといえます。しかし、これらのエネルギー資源には、天候によって電力の供給が左右されてしまうデメリットもあります。そこで電力の供給量が不安定になった場合でも問題なく電力を届けることができるように、需要と供給のバランスを維持することが重要なポイントになります。国はスマートメーターの導入に加えて、2030年には各家庭にHEMSを導入することも目標として掲げています。これにより、将来的には各家庭の生活状況に沿った、適切な時間帯別の料金プラン提供することができるようになります。消費電力のピーク時間帯を分散させることができれば、電力の需要と供給のバランスの維持が可能になるでしょう。【導入の現状】現在、スマートメーターの導入は全国10社の一般電気事業者によって本格的に進められています。2020年代の導入完了が目標として掲げられていますが、より具体的には東京電力で2020年度末、中部電力と関西電力で2022年度末、沖縄電力で2024年度末、それ以外の6つの電力会社で2023年度末の完了を予定しています。しかしながら、2016年3月時点で東京電力ではすでに約10万件の遅れが出ています。また、電力会社が負担している年間300億円にも上る設置費用について、今後どのように対応していくか、導入完了後に各家庭の個人情報をどのように管理していくか、といった課題も見えてきています。■まとめいかがでしたか?スマートメーターの導入は、今後の私たちの生活に密接に関わってきます。導入によるメリットだけでなく、導入にいたった背景にさまざまな問題があることを知り、ひとりひとりが「限りある資源を大切にしながら、生活の質を向上していく」ことを意識していきましょう。
2017年03月01日東京電力と東京ガスは12月21日、2016年1月より、東京電力のスマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した東京ガスの検針業務の自動化に関する共同実証試験を開始すると発表した。同実証実験では、東京都小平市の約500戸の住宅において、東京電力がすでに設置しているスマートメーターと、東京ガスが新たに設置した試験用のガスメーターを無線通信で接続したうえで、東京電力のスマートメーターシステムを活用し、東京ガスが試験用ガスメーターの検針データを取得する通信試験を実施する。期間は2016年1月から8月までの8カ月間で、東京ガスが通信成功率や通信所要時間などの確認を行うことで、検針業務の自動化に必要な装置やシステム全体の性能・有効性を検証し、東京電力はスマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した新たな事業展開に向けて、技術・運用面での課題抽出を行う予定だ。
2015年12月22日アニメの放送時間になると声優ボイスで知らせてくれるアプリ版「アニ・メーター」に、現在放送中のTVアニメ『ヴァルキリードライヴ マーメイド』の「処女まもり」(cv. 井澤美香子)ボイスが追加実装された。アニメライフをさらに便利にするサービス「アニ・メーター」では、観たいアニメ番組の一括管理が可能で、観たいアニメを登録すれば、アプリやWeb上でまとめてアニメ情報を取得できる。アプリ版「アニ・メーター」を使って、『ヴァルキリードライヴ マーメイド』を視聴登録しておけば、放送直前(5分~6時間に設定可)に、「処女まもり」から電話がかかってきた演出が表示され、このためだけに録り下ろされたオリジナルボイスが再生される。ボイスは、全部で5パターン用意されている。そのほか「アニ・メーター」に関する詳細は「アニ・メーター」公式サイトをチェックしてほしい。(C)VALKYRIE DRIVE PARTNERS
2015年11月25日現在「WebNewtype」で展開されているWebサービス「アニ・メーター」がさらに進化。Android/iPhoneアプリ「アニ・メーター」となって本日11月10日(火)より配信開始となる。アニメライフをさらに便利にするサービス「アニ・メーター」では、観たいアニメ番組の一括管理が可能。観たいアニメを登録すれば、アプリやWeb上でまとめてアニメ情報を取得することができる。さらにアプリでは、「ボイスリマインド機能」を搭載。ボイスには、タイトルを選ばずリマインドに使える「デフォルトボイス」(男女2パターン)と、特定のアニメで使用できる「キャラボイス」の2バージョンが用意されており、「キャラボイス」第一弾は、アニメ『ハッカドール THE あにめ~しょん』から「ハッカドール1号」(cv. 高木美佑)が登場。電話の着信を模して、キャラからの着信があったかのようなリアル体験で、アニメキャラのリマインドボイスを全7種からランダムで聞くことができる。なお、キャラボイスは今後も続々と追加される予定となっている。そのほか詳細は「アニ・メーター」公式サイトにて。(C)2015 赤松中学・KADOKAWA刊 / ProjectAA(C)DeNA/ハッカドール THE あにめ~しょん製作委員会
2015年11月10日ユニットコムは、かざすだけで温度を測定できるコンパクトなサーモメーター2モデルを、パソコン工房の通販サイト内雑貨店「Nantena」にて販売開始した。価格はストラップタイプの「N033-DT8230」が1,599円、クリップタイプの「N032-DT8250」が1,383円(いずれも税込)。対象物に触れることなく温度測定が可能な赤外線放射温度計。推奨される測定距離は10cmで、-50℃~230℃まで(N032-DT8250は最大250℃まで)の温度を計測可能だ。測定精度は±2%前後。N033-DT8230のサイズは直径20×高さ100mm、重量は30g。N032-DT8250はW22×D16×H120mm、重量は25g。いずれも電源はボタン形電池×2個を使用する。
2015年10月31日サンコーは24日、USB機器の電流と電圧をチェックするUSBチェッカー「パワーメーター」を発売した。サンコーレアモノショップでの直販価格は税込980円。パワーメーターは、USBの電圧(V)と電流(A)を計測してデジタル表示するチェッカー。本体のUSB A(オス)コネクタをPCのUSBポートやUSB-ACアダプタに接続し、本体のUSB A(メス)コネクタにはスマートフォンなどのUSB機器をつなぐ。接続後はすぐに計測が始まり、USB給電(ホスト)側からの供給電圧と電流を、約2秒ごとに切り替えながら表示。例えば、スマートフォンに対する急速充電の可否や、ホスト側USBポートの故障判定(出力電圧が0)などに利用できる。測定範囲は電圧が3.5Vから6V、電流が最大4A。本体サイズはW65×H22×D14m、重量は14g。
2015年09月25日MARSHALは4日、「丸の部品」シリーズの新製品として、PCの各種ステータスを表示する「USBアナログメーター」を発表した。価格は税込3,980円。CPUの使用率、メモリの使用率、HDDの温度を表示するアナログメーター。専用ソフトを使用し、CPUとメモリの情報はタスクマネージャーから、HDDの温度はレジストリから読み込む。PCとはUSBで接続する。本体内部にはブルーLEDを搭載。暗い場所でも鮮やかに発光する。文字盤は簡単に開けられるので、ユーザーによる改造も可能。ただし、同製品は「玄人向け製品のため、サポートは行っていない」とする。インタフェースはUSB 3.0。ハブポートを1基備えるUSBケーブルが付属。本体サイズはW65.5×D55×H63.5mm、重量は約56g。同製品は9月5日より同社の秋葉原直営店「MARSHAL PREMIUM STAGE リアル店」にて100個限定で発売したが、すでに完売。次回入荷は9月中旬という。
2015年09月07日東北電力は8月28日、スマートメーターを利用する電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)を発表した。対象はHEMS機器を使用中の利用者、受付開始は9月1日、提供開始は10月1日。新サービスは、30分ごとの指示数(電気の使用量)などスマートメーターで計測したデータを、利用者のHEMS機器に発信するもの。これにより、利用者の電気使用量の可視化や対応する家電機器の自動制御が可能になるなど、効率的な電気の使用に繋がるものと考えているという。同サービスを利用するにはスマートメーターの設置が必要になるが、スマートメーターを設置していない利用者については、同サービスへの申込みに合わせて同社がスマートメーターへの取替えを行うとのこと。なお同社は、一般家庭など低圧で電気を使用している一部契約メニューの利用者を対象に2015年1月から、現在設置しているメーターの検定有効期間満了時期に合わせて順次スマートメーターへの取替えを進めているという。加えて10月1日以降は、取替えの対象を深夜電力および融雪用電力を除く全ての契約メニューに拡大すると共に、新築による電気使用の新規申込みなどに対してもスマートメーターを取り付けるなど、設置対象を拡大する。なお同社は、2023年度末までに自社サービスエリア内の全利用者へのスマートメーター設置を目指している。同社は、引き続き利用者が電気を効率的に使用できるよう、今後もスマートメーターの機能を利用するサービスの提供などに努めていくという。
2015年08月29日アットマークテクノは7月29日、次世代無線通信規格「Wi-SUN」でスマートメーターと通信可能なHEMS(一般家庭向けのエネルギー管理システム)機器向けプラットフォーム「Armadillo-Box WS1(アルマジロボックス ダブリュエスワン)」を発表した。「開発セット」と「量産品」の2種類を提供し、開発セットの価格は3万円(税別)、発売は8月5日。2016年に実施予定の電力自由化を控え、新しいHEMS機器やサービスの実現に向けて、多くの企業が動き出している。特に、従来の電力会社を介さずスマートメーターから直接データを取得するルートである「Bルート」は、電力会社の制約を受けずリアルタイムにデータを取得可能であり、新しいサービスでの利用が期待されているという。新製品は、USB・LAN・Wi-SUNの各モジュールを搭載する省電力のボックス型組み込みコンピュータ。ユーザーが開発したアプリケーションを書き込むと、HEMS機器を実現できる。同社は、HEMSによる新サービスを検討している新電力会社やインターネット・プロバイダ、SIベンダーなどを主なターゲットとして、Bルートに対応したHEMS機器のプラットフォームとしての利用を想定している。同製品は、Wi-SUNでスマートメーターと通信可能であり、また小型サイズのため、場所を選ばず手軽に設置できることが特長。配電盤にCTセンサーを接続する従来型とは異なるスマートメーターとの連携型のため、開発や設置にかかる費用の大幅削減も期待できるという。OSとしてLinuxを採用し、カーネルやデバイス・ドライバなどの基本ソフトウェアはオープン・ソースで提供。また、試作から量産製造まで対応可能なOracle Javaライセンス(JREライセンス)を標準バンドルするため、自由なアプリケーション開発が可能としている。例えば、使用電力量が異常に増えた際に警告メールを送信する機能などの実装が可能で、さらに、クラウド・アプリケーションを開発して連携することで、遠隔からスマートフォン経由で見守り・監視を行うサービスなど各種用途にも応用できる。なお同製品は、ユビキタスが提供するプロトコル・スタックである「Ubiquitous ECHONET Lite」に対応、Wi-SUN Profile for ECHONET Lite(TTC JJ-300.10 A方式)準拠の各社製スマートメーターとの接続が可能。ユビキタスが提供するSDKで開発すると、Armadillo-Box WS1と各社のスマートメーターとの間に加えて、家電や太陽光発電システムなどのECHONET Lite対応機器の間の通信も実現するとしている。なお、Armadillo-Box WS1開発セットの購入者には、同製品で動作するUbiquitous ECHONET Liteのサンプル・アプリケーションをユビキタスから無償提供する。量産向けの「Armadillo-Box WS1量産品」は2015年10月に発売予定であり、100台単価で2万円以下の販売価格を想定している。
2015年07月30日中部電力は6月22日、2015年7月より同社管内の全地域において、一般家庭を対象にスマートメーターの設置を開始すると発表した。同社では、スマートメーターの導入計画に基づき、2014年10月より、一部地域において、通信機能およびシステムなどの検証を目的として、一般家庭などを対象に、約12,500台のスマートメーターの設置を行った。今回、これらの検証が完了したことからスマートメーターの設置を開始する。同社のWebによれば、スマートメーターは、電気の使用量を計る「計量機能」、電気の入り切りを行う「開閉機能」、遠隔で検針などを行う「通信機能」を備える、次世代型の電気メーターで、「従来型メーター」では、検針スタッフが毎月各家庭に訪問して、1カ月単位に電気使用量を検針していたが、スマートメーターでは30分ごとの使用量を計量できるほか、通信機能の活用により遠隔での検針も可能だという。今後、現在設置しているメーターの検定有効期間満了時の取替や、新たな電気の使用などに併せて設置を行うなどして、2023年3月までに、同社管内のすべての顧客への設置を完了するよう取り組んでいく。また、スマートメーターの全地域での設置開始に併せ、同日よりHEMS等を通じた電気使用状況の見える化を希望する顧客に対する情報提供サービスの受付を開始した。同社では、30分ごとの使用量について、家庭向け会員サービス「Club KatEne(クラブ カテエネ)」に加入することにより、ホームページで使用状況を詳細に確認できる。
2015年06月22日日本オラクルは5月11日、東京電力がスマートメーターから取得するデータの高速処理IT基盤に、オラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine」を導入し、稼働開始したと発表した。東京電力は、2014年4月よりスマートメーターの導入を開始し、2020年には2700万台に達する見込みだという。また、2015年2月1日より東京電力多摩支店サービスエリアのスマートメーター約14万台を対象に新システムの稼働を開始しており、段階的に拡大している。今回、これらスマートメーターから取得する検針値などのデータを収集管理するIT基盤として、スマートメーター運用管理システムを構築することが決定。東京電力はハードウェアとソフトウェアが最適に稼働するよう設計されたエンジニアドシステムズの活用により、導入作業開始から1年未満でシステムの稼働開始を実現したという。東京電力は、信頼性と拡張性の高いスマートメーター基盤の実現により、今後、顧客の使用形態に応じた多様な料金メニューの設定、よりきめ細かな省エネ支援などに取り組んでいく。
2015年05月11日キーサイト・テクノロジーは3月3日、Truevoltシリーズ デジタルマルチメータとして、6.5桁品「34465A」と7.5桁品「34470A」を発表した。TruevoltシリーズはAC実効値測定にデジタル・ダイレクト・サンプリング方式を採用し、実効値計算により、追加誤差を考慮する必要なく最大10のクレストファクタを実現している。従来品と比較し、データ保存用のメモリ容量が増え、微小電流の測定にも対応できるため(1μAレンジをピコアンペアの分解能で測定)、出力電流の非常に低いデバイスでも正確に測定できる。さらに、温度の変動を補正するオートキャリブレーション機能を装備している。測定データを数値だけでなくグラフィカルに表示する。また、高速な測定データを取得できるほか、測定データや画面イメージのメールやドキュメントへの貼付け・保存が可能となっている。さらにトレンド/ヒストグラムチャートなど、高度なグラフィカル機能を装備し、詳しい解析を短時間で行える。測定方法として、一般的な連続測定、傾向解析用のデータロギング、過渡現象捕捉の3つが用意されている。34465Aは、高速化、高確度、大容量メモリを実現した、高性能な6.5桁クラスのデジタルマルチメータ。34470Aはさらに高い分解能と確度を備える7.5桁のデジタルマルチメータであり、省電力化の進むデバイスの微小電流などの測定に適している。すでに販売を開始しており、発表日の販売予定価格は、34465Aが15万4792円(税別)、 34470Aが31万9649円(同)となっている。
2015年03月04日東京電力は2月2日、多摩支店サービスエリアのスマートメーターが設置された約14万台(1月20日時点)の顧客に対し、スマートメーターシステムを活用したサービスの提供を順次開始すると発表した。同社はこれまで、東芝と「スマートメーター用通信システム」を、NTTデータと「スマートメーター運用管理システム」をそれぞれ共同で開発していた。具体的には、顧客が引っ越しなどの際に、スマートメーターの電力量(検針値)を遠隔で取得することにより、顧客の立ち会いなどの負担を軽減するとともに、停電の際、遠隔でスマートメーターの通電状況を確認することにより、復旧までの時間を短縮化する。今後、多摩支店サービスエリアにおけるサービスの提供状況を踏まえ、段階的にエリアを拡大し、7月からはサービスエリア全域においてサービスを提供する予定。
2015年02月03日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは1月20日、プレシジョンLCRメータの低価格モデル「E4980AL」を発表した。従来品である周波数20Hz~2MHz対応のプレシジョンLCRメータ「E4980A」は、0.05%の高い基本確度と4.5mΩ~172MΩの広い測定範囲(100kHz、10%確度範囲)により、電子部品開発・製造時の特性評価や、電子機器製造時の電子部品評価に使用されている。また、材料の誘電率や透磁率を計測するアプリケーションなど、幅広い分野で使われている。同製品は、「E4980A」の広い測定範囲と高い確度の測定性能をそのまま継承しながら、上限周波数を抑えることで、低価格・高品質を実現している。上限周波数は300kHz、500kHz、1MHzの3種類がオプションとして用意されており、100kHz以上での測定時に12ミリ秒の測定速度を有している。なお、販売予定価格は、周波数20Hz~300kHzモデルが53万1504円(税抜き)から、同20Hz~500kHzモデルが75万8629円(税抜き)から、同20Hz~1MHzモデルが98万5753円(税抜き)から。すでに販売を開始している。
2015年01月20日ロームは1月7日、M2MやIoT、スマートメータをはじめとするスマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」に準拠する汎用無線通信モジュール「BP35A1」の量産およびインターネットでの販売を開始したと発表した。同製品は、2014年4月よりサンプル出荷を開始して以来、電波法認証取得済みでHEMSに最適なファームウェアを搭載するなど、どのような機器にも容易にWi-SUN通信を実現できることから好評を博していた。今回、月産3万個規模の量産ラインの確立とインターネット販売に必要なドキュメント、ファームウェアなどの準備が整ったことで、1月よりアールエスコンポーネンツ、チップワンストップ、コアスタッフの3社にて、Wi-SUNモジュール本体と各種評価ボードのインターネット販売を開始する。汎用Wi-SUNモジュールのインターネット販売は業界初の取り組みとなるという。なお、「BP35A1」でWi-SUN通信を実現するために必要な情報はすべてWebサイト上に完備されており、誰でも手軽にWi-SUNを使うことができる。価格はWi-SUNモジュール本体の「BP35A1」が7500円、アダプタボードの「BP35A7」が650円、アダプタボード用留め具の「BP35A7-accessories」が250円、マザーボードの「BP359C」が7500円となっている。
2015年01月08日東京ガスと日立製作所は12月19日、神奈川県横浜市水道局の協力の下、同一の無線システムを共用して水道・ガスメーターの自動検針を行う実証実験を実施することに合意したと発表した。実証実験は、2015年4月から2016年3月までの1年間、横浜市水道局が所有する集合住宅において、水道・ガスメーター無線自動検針システムを導入・運用するもので、スマートメーター用無線通信規格「Uバスエア」を採用した無線システムを共用して水道・ガスメーターの自動検針を行う。検針員の目視による実際の検針データと同システムで自動収集した検針データを比較することで、無線通信の信頼性など、実運用面からの有効性を総合的に評価・検証する。役割分担としては、東京ガスが検針データの収集までを担当し、日立が収集データの加工・蓄積を担当する。
2014年12月19日STMicroelectronicsは11月13日、スマートメータ用SoC「STCOMET」がG3-PLCの新プロトコルの認証を取得し、エコシステムが強化されたと発表した。「STCOMET」は、2014年9月にG3-PLC Allianceが発表した新しいG3-PLC認証プログラムを完了した。また、現在稼働中の400万台以上のスマートメータに適用されているPRIME Allianceが策定した最新のPLC規格 PRIME 1.4の相互接続性試験にも合格している。さらに、PRIME 1.3.6の認証取得に加え、S-FSK IEC61 334-5-1、METERS AND MORE、IEEE 1901.2 PLC規格にも対応している。このうち、PRIME Allianceが2014年5月に発表したPRIMEプロトコルの最新バージョンである1.4には、電気的ノイズの多い環境下でも信頼性の高い通信を可能にする新しいロバストモードなど、複数のアップデートが含まれている。「STCOMET」は、相互接続性試験に合格した最初のチップセットで、既存インフラとの互換性を維持しながら、新しい機器での最新技術の活用を可能にしている。そして、G3-PLCは、周波数スペクトルの効率的な使用とノイズの多いチャネル条件下での高いノイズ耐性を実現するスマートグリッド用通信プロトコルである。G3-PLC認証プログラムを完了した「STCOMET」を使用することで、相互接続可能な高性能製品の開発が可能になる。また、STは現在使用されている主要プロトコル規格のPRIME 1.4/1.3.6、G3-PLC、METERS AND MORE、IEEE 1901.2などを対象としたプロジェクトを迅速に開始できる充実した開発エコシステムを有していることを強みとしている。この開発エコシステムでは、プロトコルスタック、リファレンス設計、単相・三相メータ向けのプロトタイプ作成用ハードウェア、電力計測管理ソフトウェアやソフトウェア統合用サポートドライバなどの各種ツールが提供される。この他、「STCOMET」は、プログラムが可能なのに加え、ファームウェアのアップグレードに対応しており、さまざまな市場・分野で使用され、異なるPLC規格に準拠する製品に同一設計を適用することができる。加えて、ARM Cortex-M4をベースとした最先端のアプリケーション処理サブシステム、高精度なメータ用フロントエンド、プログラム格納用の内蔵フラッシュメモリとRAM、プライバシー保護とアンチハッキング保護を実現する専用セキュリティエンジンを高度に集積している。そして、PLCモジュールは、プログラム可能なDSPモデム、包括的な送受信フロントエンド、p-p出力が28Vのパワーアンプで構成されている。最大500kHzまで拡張された帯域幅には、北米で使用されるFCC周波数帯域と日本で使用されるARIB周波数帯域が含まれている。さらに、遠隔操作による設定が可能なため、事業者の長期運用コストを最小化するとしている。なお、パッケージは20mm×20mm×1mmサイズのTQFP176。現在、特定顧客向けに提供中。
2014年11月14日Microchip Technologyは11月6日、単相スマートメータおよび電力監視向けに高精度、高集積電力計測アナログフロントエンド(AFE)「MCP3919/3912」2品種を発表した。電力計測インフラは世界各地で刷新が進んでおり、最新世代のスマートメータ開発では、より高い精度と多機能化を備えたAFEが求められている。また、サーバ用電源および分配器(PDU)、電子式サーキットブレーカ、スマート電源タップ、そして産業、商業およびコンシューマ市場向けのその他のデータ収集製品などで用いる先進の電力監視システムの設計でもこのような高機能、高性能AFEが求められている。同社のAFEは、高精度、高集積度、単相電力計測に最適な内蔵回路数でアプリケーションの性能を向上させるのに加え、AFEの精度が電力メータの校正を容易にし、生産コストが削減できるという。具体的には、24ビットΔΣ型A/Dコンバータ(ADC)を「MCP3919/3912」でそれぞれ3回路と4回路内蔵している。これらのADCは、業界最高クラスの精度の93.5dB SINAD、-107dB THD、112dB SFDRを達成し、高精度な信号収集と高性能な電力監視用最終製品を実現する。また、中性線監視付きの単相電力メータ(3回路必要)、単相3線式電力メータ(4回路必要)に最適な内蔵回路数となっている。さらに、低ドリフトの参照電圧源、プログラマブルゲインアンプ、位相遅延補償、巡回冗長検査(CRC)なども内蔵している。なお、パッケージは、28ピンQFNおよびSSOP。2品種ともすでにサンプル出荷、および5000個単位の量産出荷を開始している。この他、「MCP3912」の評価用ボード「ADM00499」と「MCP3919」の評価用ボード「ADM00573」も合わせて発表している。
2014年11月07日On Semiconductorは、IoT(Internet of Things)やスマートメータ向けに高性能、高信頼性、高効率な通信をサポートするSoCトランシーバ「NCS3651x」ファミリを発表した。同ファミリは、2.4GHzの超低電力無線トランシーバで、ZigBee、6loWPAN、ワイヤレスHART、独自バージョンなどのプロトコルをサポートしたIEEE 802.15.4-2006規格に基づいており、低データ速度で断続的な通信を行うIoTアプリケーションでの使用に適している。さらに、1.0V~3.6Vの標準バッテリによる単一電源動作と最高クラスの低い送受信電流により、低消費電力および高効率を実現するために最適化されている。これにより、環境発電などの代替エネルギーに対する市場の需要拡大が促進される他、サポートできるバッテリの種類が増えると同時に、バッテリ寿命を劇的に延長できるとしている。また、同製品には、32ビットARM Cortex-M3プロセッサ、およびデータ保存用RAM、プログラム保存用フラッシュメモリなど、さまざまなコンフィギュレーションが組み込まれている。この中には、最高クラスのフルメモリコンフィギュレーションへの対応が含まれており、複数のアプリケーションおよびソフトウェアプロトコルをサポートする。この他、複数の周辺機能により、外部コンポーネントを最小限に抑えて完全なワイヤレスネットワークを設計できるとしている。なお、パッケージはRoHS対応のQFN-40。現在、一部の顧客向けにサンプル出荷を開始しており、2015年初頭から半ばに量産出荷を開始する予定。
2014年11月06日Maxim Integrated Productsは10月29日(現地時間)、世界の電力会社の規格に適合する1つの共通コアを使用して電力メータを設計し、開発期間を短縮できるメータ用SoC「ZON」ファミリを発表した。電力メータの規格は世界各国で異なり、電力会社は顧客と地域のニーズに応じてさまざまなタイプのメータを求めている。このため、メータ会社は電力会社の要件が変化したとき、柔軟かつ迅速に対応する必要がある。また、現在のメータ用IC設計においては、同一チップ上で各種のメモリ容量を提供することによって柔軟性を持たせているが、メモリサイズの変更のみであり、電力会社の規格およびモデルの進化に合わせてメータを最適化させることができないため、ファミリソリューションと呼ぶことはできない状況にあった。今回発表の「ZON」ファミリは、メータ会社が同じファームウェアを採用する1つのプラットフォームを用いて機能を最適化し、まったく異なる顧客ニーズに対応することができる汎用的なソリューションとなっている。具体的には、あらゆる構成に対応するため、単相(1相)用の「M」と多相(3相)用の「P」の2つの製品シリーズがラインナップされており、ローエンド、ミッドレンジ、およびハイエンドのメータ用に調整されたオプションを備えている。さらに、両シリーズは同じ高精度32ビット計算エンジンを、メータのアプリケーションマイコンとは別に搭載している。これにより、システムコアの作業負荷が軽減される他、ユーザーがデバイス間でアプリケーションコードを移植することが可能なため、高度なIPの再利用が促進されるという。なお、「M1/M1L」、「M3」、および「P3/P3L」製品は、同社のWebサイトおよび一部の販売代理店で提供中。今後、さらに多くの製品の発売が予定されているという。また、リファレンスデザイン、評価キット、および検証されたDLMSソフトウェアスタックも利用可能となっている。
2014年10月31日読書の秋ですね。秋の夜長に、温かい飲み物を片手に読書に励んでみませんか? 今回は、親子でもっと新しい本に出会いたくなる、読書を応援するサイトをご紹介します。■読書量を管理できる便利なサイト「読書メーター」とある保護者向けの読書に関するアンケートによると、「子どもにもっと本を読んでもらいたい」と回答した保護者は9割にのぼるそうです。しかし、現実は「ママ、絵本読んで!」という子どもからのリクエストに、「またこの絵本!? 別の本にしたら?」「今忙しいから、またあとでね」という会話を、多くのママがした経験があるのではないでしょうか。幼少期の読み聞かせは子どもの心をはぐくみ、親子の絆を強めるといわれています。子どもの「この本が読みたい!」という気持ちを大切にするとともに、親子でもっとたくさんの本が読みたくなる、そんなサイトが 読書メーター です。無料会員登録をすると、マイページで読んだ本を登録し、読んだ日時、感想を読書記録として残すことができます。こちらが、私の息子(4才)の読書メーターマイページです。このように、いつどれだけの読書をしたのかが一目で分かります。読み終わった本の表紙も表示されるので、パッと見てどんな絵本を読み聞かせたのかがわかりやすいですよね。感想も入力できるので、読み聞かせをしていて反応が良かった、あまり興味を示さなかったなどのコメントを残すことができます。最初は興味を示さなかった絵本でも、しばらく経って読み聞かせてみると、以前とは違うプラスの反応が得られることもあります。そんなところからも、子どもの成長を感じられますね。また、子どもと一緒に記録をつけることによって、「これだけ読めた!」「今月はまた一つお気に入りの絵本が増えた!」と、親子で達成感を共有することができます。その達成感は「また次の絵本が読みたい」という読書欲を促すきっかけにもなることでしょう。■「相性」機能を使って、新しい本と出会おう!マイページには「相性」という機能があります。自分が読んだ本の情報を元に、ほかのユーザーとの相性度や、そのユーザーが最近読んだ本を知ることができます。相性度が高いユーザーとは趣味が似ていることが多いので、そのユーザーを通じて、次に読みたいと思える本を新しく見つけることができるかもしれません。そのほか、ほかのユーザーの感想も読むことができるので、絵本選びの参考にもなりますね。国立青少年教育振興機構の研究では、子どもの頃の読書活動は豊かな人生への第一歩であると報告しています。親自身も本を読んでいる姿を実際に見せ、子どもに自然と本に触れられる毎日を過ごせるのが理想ですね。参考: 国立青少年教育振興機構「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究 報告書」
2014年10月30日東京電力は4月2日、次世代電力計(スマートメーター)の通信機能に関する技術検証を目的に、4月より東京都小平市の一部地域において、1000台程度のスマートメーターを設置することを発表した。検証期間は2014年4月~6月までの3カ月間で、実フィールドにおける携帯電話方式の通信状況および計量器取替工事の作業性などに関する検証が行われる。同社では今後、2014年7月から東京都全域、2014年度後半からは同社のサービスエリア全域において、従来計器の検定有効期間満了時の定期的な取替のほか、新築などにおける新たな電気の使用申込みにあわせて本格的にスマートメーターの設置を行っていく予定としており、2014年度で約190万台の設置を見込むとするほか、2020年度までに同社サービスエリアすべての計器をスマートメーターとする計画としている。またこれに合わせて、2015年7月より、スマートメーターを活用した各種サービス(遠隔での検針やアンペア容量変更、より詳細な電力使用量の見える化、当該データを用いた新たなサービスの提供など)を提供していく予定とも説明している。
2014年04月02日横河電機は2月27日、細胞の塊や培養容器に貼りついた状態の細胞の画像から、個々の細胞の形態を簡単かつ高精度に定量化する共焦点定量イメージサイトメーター「CQ1」(画像1)を開発したと発表した。細胞検査を初め、iPS細胞やES細胞、STAP細胞などの多能性細胞による再生医療研究、がんなどの疾患研究では、細胞の画像観察に加え、面積や形状などの形態を定量化して把握したいというニーズが高まっている。正常状態の細胞のデータと比較することで、細胞がどのような状態にあるかを簡単に判断することができるのが主な理由だ。対象となる細胞には、培養液中の浮遊細胞、培養容器に貼りついて単層状に培養された平面培養細胞、3次元培養された細胞の塊などがある。これらを定量化するためには、これまでのところは、蛍光顕微鏡を使って目視で測定するか、細胞の形態を定量化する専用装置を利用するのが一般的だ。それら従来の装置は、細胞の塊を1つ1つの細胞に分けたり培養容器から剥離する必要があったりすることから、データの種類や精度に限界があった。そのため研究者や検査士は、塊のまま本来の生体機能や特性を維持した状態で、形態に関する多様で高精度なデータを取得できる装置を求めていたのである。そこで同社は、これらのニーズに応え、累計台数2200台以上という世界中の研究機関で広く使用されている共焦点スキャナユニット「CSU」を中心としたワンボックスタイプの共焦点定量イメージサイトメーターとして、「CQ1」を開発した。共焦点スキャナユニットは、通常の光学顕微鏡に取りつけて共焦点顕微鏡システムにすることができるユニットだ。共焦点顕微鏡は、蛍光試薬などで染色した試料にレーザを照射し、励起された蛍光を観察することで、きわめてコントラストの高い鮮明な画像を、任意の焦点距離で選択的に得ることができるのが特徴である。このため、試料を切片にすることなく生きたまま断層(スライス)画像を得たり、そのスライス画像データから3次元立体像を構築したりすることが可能だ。さらにCSUは「ニポウディスク(回転円板)」とマイクロレンズアレイを組み合わせた従来にない「マイクロレンズアレイ付きニポウディスク式共焦点光学技術」が採用されているのが特徴である。ニポウディスクには多数のピンホールが渦巻き状に配置されており、これによってマルチビームスキャンを行うことが可能だ。さらに、このニポウディスクのピンホールに光を集中させてより明るくするために組み合わせられているのが、微小なレンズを格子状に並べたマイクロレンズアレイである。これにより、高速スキャン性能を保ったまま、光の利用効率を大幅に改善可能。この技術により、細胞を塊のまま個々の細胞の表面積、体積などの3次元形態情報や細胞の位置情報を簡単に、しかも高精度に定量化できるのである。CQ1の特徴を改めて述べると、まず「細胞を剥離せず、形態情報を高精度に定量化」が可能な点だ。細胞の塊をバラバラにしたり、培養容器から細胞を剥離したりすることなく細胞本来の生体機能や特性を維持した状態で、高精度に定量化することができる。2次元情報である面積に加え、3次元情報である体積、表面積、細胞の個数や位置、細胞内の微小な粒子の位置、蛍光強度などの各種データを視認性よく、表・グラフ形式で表示すことが可能だ。2点目は、生きた細胞観察機能を有している点だ。CSUについても前述の通りだが、共焦点スキャナとして、レーザ光による細胞ダメージ(光毒性)や蛍光退色を最小限に抑えながら、細胞のスライス画像を高速に得ることができる。CQ1にはCSUが搭載されているので、生きた細胞の3次元、多色観察が可能だ。研究や検査で使った細胞も破棄する必要がなく、細胞を無駄なく活用できるため、再生医療用細胞の品質管理・検査・実験に適しているとする。3点目は、再現性の高いデータ。励起するレーザのパワーモニタ機能により、安定したレーザパワーを維持すると共に、定期的に内部校正を行い、レーザパワー以外の変動要素の影響も補正し、再現性の高いデータが取得できるようになっているとした。そして主な市場だが、再生医療分野、医学・病理学・解剖学・生物学などの基礎研究分野、薬学、創薬研究、細胞を扱う研究・検査分野(FISH法など)やこれらに関連する分野としている。用途は、iPS/ES/STAP細胞研究、再生医療に用いられる細胞研究、創薬、疾患研究における細胞品質評価、病理切片評価などとした。発売は2014年5月を予定しており、同社は同製品を3月4日から6日まで国立京都国際会館で開催される「日本再生医療学会総会付設展示会」に参考出品する予定とした。なお、CQ1の仕様は以下の通り。光学モード:マイクロレンズ付き広視野ニポウディスク共焦点、位相差(オプション:画像2)蛍光観察レーザ:405/488/561/640nmから2~4色選択、10穴フィルタホイール内蔵搭載カメラ:sCMOS2560x2160ピクセル、16.6mm×14.0mm (2倍対物レンズで96ウェルプレートの1ウェル全範囲をカバー)対物レンズ:最大6本 (2倍~40倍ドライのみ、位相差、長作動)培養容器:マイクロプレート(6、12、24、96、384ウェル)スライドガラス、カバーガラスチャンバ、ディッシュ(35、60mm)特徴量:細胞数、細胞内顆粒数、輝度、体積、表面積、面積、周長、直径、球形度、円形度、ほかデータ形式:画像:16bitTIFFファイル(OME-TIFF)、表示画面をPNG形式で出力、数値:FCS形式、CSV形式本体サイズ・重量:600mm×400mm×298mm、38kgユーティリティボックスサイズ・重量:275mm×432mm×298mm、18kg
2014年02月28日