お笑いコンビ・ヤーレンズが、毎月1回最終土曜日に『オールナイトニッポン0(ZERO)』(深3:00)を担当。4月27日深夜、初回放送を迎えた。期待通り、冒頭から楢原正樹が「住田弁護士、お疲れ様でした」とボケ、それをきっかけに『行列のできる法律相談所』にまつわるトークを展開。そこからさらに脱線していき「あずさ2号」「狩人」「刈龍怒(小川直也&橋本真也の合体技)」といったワードが次々と飛び出していった。ネタがこれでもかと詰め込まれて、リスナーとして聴き逃がせない時間が続く中、番組スタートから40分になろうかというところで、やっと自己紹介&タイトルコール。4時台には、60歳以上のリスナーからのメールを募るなど、独自の取り組みも際立った。音楽をもとにした企画も充実しており、なぜか楢原がゴスペラーズ「ひとり」をカラオケで真面目に熱唱する一幕も。桑田佳祐好きな2人にぴったりな「利き桑田」なるコーナーもあり、大いに盛り上がった。最後は「おはようございます!」「いい朝を」と締めくくった。番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。
2024年05月02日お笑いコンビ・ヤーレンズが、毎月1回最終土曜日に『オールナイトニッポン0(ZERO)』(深3:00)を担当する。27日深夜には、いよいよ初回を迎えるが、3月に行われた『オールナイトニッポン(ANN)』ブランド(オールナイトニッポン、オールナイトニッポン0(ZERO)、オールナイトニッポンX(クロス))の2024年度ラインナップ発表記者会見の直前に話を聞くと、止まらない2人のトークが展開された。――1月には単発でANN0をやられてまして一つのワードからどんどん話が発生していく様がリスナーとしては聴き応えがありすぎました。お2人の中で、2時間どうでしたか?【出井】どうだったかな?【楢原】までも、途中休憩も挟みつつ。あれ実は生だと言っても、生じゃなかった。【出井】めちゃめちゃ生だったよ!なんで、生じゃなくするんだよ。【楢原】ダメなことはね、切ってっていうのができるので楽でしたね。【出井】たしかに「生じゃないんじゃないか?」っていうメールは届いていましたけど(笑)。流石にメール読まなすぎるから「収録でやっているだろお前ら」っていうメールは来てましたけど。――自己紹介まで10分くらいかかっていましたからね(笑)。【出井】そういうのが、一応持ち味でやっていますので(笑)。――おしゃべりの部分っていうのは、ラジオを聴いてきたからみたいなところはありますか?【出井】ラジオを聴いて育ったところもあるんですけど、普段からよくしゃべるんで、けっこうそれの延長線上でもあるのかなとは思います。普段しゃべらないコンビとかいるじゃん。なんかラジオの時でしかしゃべらないみたいな。すごいなって思いますね、【楢原】でも、周りの人たちあんまり普段しゃべってなくない?【出井】そうだねー。そこすごいなって思います。【楢原】プロですよね。(自分たちは普段から)いっぱいしゃべってないと不安だからな。そう、使える話を、その中から絞り出してね。本番は、その絞りカスでやっています(笑)。――普段からも仲良くしゃべられていて、その空気感が番組に出ている、それに加えてニッポン放送という環境から『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』のような空気感も彷彿とさせますが…。【出井】うれしいですねー。【楢原】クリームさん、生クリームさんね。【出井】誰ですか、生クリームさんって(笑)?きょう、生かどうかにこだわりますね。【楢原】カスタードさん?【出井】違います!くりぃむしちゅーさん。【楢原】あー「くりぃむしちゅーです、あちちっ」の?【出井】改名してすぐの時はやっていたけど(笑)!「僕たち、くりぃむしちゅーです」【2人】あちちっ。【出井】もう、いいです!質問に答えてください。って、すみません。質問なんでしたっけ(笑)?――ラジオの原体験について伺わせてください(笑)。【楢原】ラジオの原体験っていうのは、ラジオになったことがあるかっていうことですか?【出井】聴いてきた方ですよ(笑)!僕はそれこそ本格的にラジオを聴いたのは、関東から関西に引っ越して、関西弁をすぐに覚えなきゃいけないと。周りになじむために。それで深夜ラジオを結構聴き出しまして。キングコングさんとか、当時の若手芸人の方のラジオを聴いて、関西弁を勉強しているつもりで聴いてたんですよね。それで、内容が面白くて、どんどんハマっていった感じです。【楢原】僕は主にFMしか聴いてなかったんですよ。AMはあんまり聴いてなかった。やっぱり合わなかったんですよ、電波が。【出井】ウソつけよ。【楢原】(自身の髪型を指しながら)このトンガリが電波を拾わなかったんですよ。【出井】あ、それアンテナだったんですか?【楢原】アンテナです。これが、AMの電波を拾わなかったんですよ。だから、桑田佳祐さんのラジオとか、木村拓哉さんのラジオとかを聴いていました。――番組ではコーナーはやりますか?【楢原】やりましょう!月1回ですから。ハガキ職人が偉そうにしないコーナーをやりたいです。【出井】わかる(笑)!【楢原】大喜利出すから、勝手にやっとけって(笑)。【出井】お題は出すから、ハガキ職人が送ってくれてもいいけど、別に読まないとか(笑)。今は、radikoのタイムフリーもあるわけじゃないですか?だから、子育てにお疲れの主婦の方とか、悩む学生諸君とかの声を拾い上げたい。【楢原】新しいところ開拓したいよね。【出井】市井の営みが一番尊いですから、そういうところをすくい上げたいです。【楢原】私はFM育ちだから、悩んでいる人に向けて、オリジナルソング歌うとか、そういうのもやりたい。【出井】そんなコーナーやりたいって、初耳なんだけど(笑)。
2024年04月27日昨年の『M‐1グランプリ』で準優勝し、今、世間の支持を集めるヤーレンズ。自分たちの考えるコンビの魅力や、芸人の世界における「魅了される人」などについて、話を伺いました。ちゃんと積み重ねてきた魅力があるコンビです。左・楢原真樹さん、右・出井隼之介さん。――まず、お二人が魅力的だと思う芸人さんを教えてください。楢原真樹さん(以下、楢原):『ONE PIECE』のボア・ハンコックですね。出井隼之介さん(以下、出井):たしかに魅力はあるけど、芸人じゃないですよ。楢原:身長が1m90cmくらいある海外のモデルさんみたいなスタイルで。出井:あの、ちゃんと答えてもらっていいですか?でも、確実に言えるのは、芸人は笑いを取らなきゃいけないということ。そして、芸人に愛される人は、キャリアや笑いの種類、笑いに向き合う姿勢など、表だけじゃなく裏の部分も含めてリスペクトを集めている人だと思う。ハリウッドザコシショウさんとかがそうですよ。楢原:後輩のことを考えてだろうけど、賞レースの審査員とか、いろいろな仕事もされていて。みんなに好かれている自負があるからこそできることだと思うけど、そこもカッコいいですよ。出井:よく見たら男前だし、体型も赤ちゃんみたいだよね。楢原:ギャップがチャームになってる。でも、若い世代の芸人が尊敬するのはどんな人なのか、聞いてみたいよね。ネタが面白いという1点で評価をする印象があって、僕たちの世代とは少し違う気がするんだけど、何が変わったんだろう。時代?それとも政権?出井:政権は変わりましたけど、またすぐ戻りましたからね。楢原:じゃあ、年号?――テレビに引っ張りだこの自分たちの今の状況をどう見ていますか。楢原:『M‐1』の影響はやっぱりすごいと思いましたね。出井:ただ、何か1つ世に出るきっかけがあれば忙しくなることはわかっていたし、そう信じていたからやっていたという気持ちもあります。ようやく思っていた感じになってきたのかな。――ご自身が思うヤーレンズの魅力はどんなところでしょうか。出井:“積み重ねてきた魅力”だと思います。自分たちで言うのはあれですけど、『M‐1』でやった漫才は、漫才歴2~3年ではできないものですから。年齢の説得力も含めて、漫才や風貌、話す言葉から、ちゃんと積み重ねてきたコンビだと伝わっているのかなと。昨日今日に出てきたけど、絶対に昨日今日に始めたわけではないところが、興味を引いているように思います。楢原:マイクを1本立てて、「何か面白いことを1時間やれ」と言われた時に、一番満足度が高いものができるコンビだと思っていますから。だからこそ、『M‐1』のチャンピオンになって箔を付けたいとも思っているんです。――これまでにコンビとして潮目が変わったと感じた瞬間はありましたか?楢原:えー、なんでしょう。潮のことは漁師が知ってるんじゃないですか?出井:金比羅丸船長のこと?楢原:それは長野(誠)さんでしょ?『SASUKE』の人でしょ?毛ガニの人でしょ?出井:元祖完全制覇の元毛ガニ漁師、秋山(和彦)さんとごっちゃになってますね。って、『SASUKE』の話じゃなくて潮目の話をしましょうよ。でも、コロナが一番大変だった時、それまで死ぬほどやっていたライブがなくなって、二人で公園に集まって喋っていたんです。普段はそんなに洗いざらい喋らないんですけど、不満も含めて本音を言い合い、相互理解が深まったことで関係性が良くなって、それが漫才に生きるようになったんです。そうして自分たちのキャリアや年齢、心境などの全部が2022年にバチッと重なった感じがあって、それから1段分厚く、ウケるようになりましたね。――人を魅了することに関して、テレビと劇場での違いはありますか?楢原:どちらがいいとか悪いとかではなく、単純に笑いを取っている人数でいうと、テレビの収録スタジオにいる人より、劇場の人の方が多いなという感覚です。僕はやっぱり、笑いを取るために芸人をやっているので。出井:劇場はウケないと話にならないですしね。難しいけどやりがいがあるし、それをやってこそ芸人というか。テレビがうまい人は凄腕そば職人と同じで、違うジャンルのリスペクトしている人、という感じです。――お互いの魅力を教えてください。出井:真面目さと、継続する力が高いところですね。Tポイントが2万ポイント貯まっているし、やっていないゲームもログインボーナスだけはもらい続けていますから。でも、芸人にもかかわらず、笑いや“面白い”の判断基準が、自分ではなく圧倒的に外にあるところは変わっている人だと思う。その割にプライドや気難しさもあって、ややこしいんですよね。俺の魅力は?楢原:ねぇ!出井:いやいや、僕に憧れて生きているでしょ?1秒でも長く僕といたい人だし、実際、いつもべったりです。楢原:あー、うぬぼれがすごい!常にポジティブなところが素晴らしい!自己肯定感が高くて羨ましいな~。出井:そう、僕は自己肯定感は高いけど、自己評価は普通くらい。でも相方は、自己評価は高いのに自己肯定感が低く、外からの評価がないとストレスに苦しみ、自分のことも嫌いになるんです。僕のことは好きっていうのもおこがましいくらい憧れてるはず。いいな、俺も憧れの人と漫才したいな~。楢原:お笑いのことや適性を教えたのは僕ですよ?しかし、よく僕みたいなお笑いの化け物についてきたな!出井:お前こそ、よく俺みたいなNo.1ツッコミをつかまえたよ!――最後に、同じ企画に登場するモグライダーさんの魅力を教えてください。楢原:僕は相方に対して“こういうことを言ってくるだろうな”という信頼があるけど、芝さんはともしげさんに対して、そういう信頼はないというか。出井:“予想の範囲外のことをしてくるぞ”という信頼だからね。楢原:ともしげさんも、実は自分で笑いを取ろうとしていて。「芝くんに感謝してる」と言いながら、芝さんの活躍を見て歯ぎしりをするような人間味があるんです。お互い何が起こるかわからないと思っているはず。出井:原始的な漫才の形は、バカな方が大間違いを起こし、もう一人が訂正してツッコむというものですけど、モグライダーはまさに漫才の保守本流だと思います。芝さんは、「俺たちのことを誰も知らない漁村で漫才をやってもウケたいよ」と言っていたけど、モグライダーは可能だと思います。芝さんが思い描くレールに乗った時に取る笑いを何度も目の当たりにしていますが、どんだけウケんねん!って思うくらい、本当にすごいですから。ヤーレンズボケとネタ作り担当・楢原真樹と、ツッコミ担当・出井隼之介のコンビ。2011年に結成、2度の改名を経てヤーレンズに。共にサザンオールスターズの大ファン。『ラヴィット!』(TBS系)不定期出演。『ヤーレンズのラジオの虎』が毎週木曜20時にGERAで配信中。※『anan』2024年3月20日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2024年03月17日お笑いコンビ・ヤーレンズが7日、都内で行われたK-1 GROUPの年間表彰式「K-1 AWARDS 2023」に出席した。今回で7回目の開催となる「K-1 AWARDS」は、K-1 GROUPが開催したプロ大会(「K-1」「Krush」)とK-1アマチュアのすべての大会と出場選手を対象にした年間表彰式。2023年の栄えある「最優秀選手賞」(MVP)や、最も観るものを魅了した試合に贈られる「最高試合(ベストバウト)賞」など全16部門が設けられている。『M-1グランプリ2023』で準優勝したヤーレンズは、「敢闘賞」のプレゼンターとして登場。同賞を受賞した菅原美優選手にトロフィーを贈った。出井隼之介は「『M-1』に出るとこういうところにお呼ばれするのかと、ちょっとびっくりしています」と率直な心境を述べ、「僕らは全然違う賞レースをやっている人間ですが、こういう賞は励みになると思いますので、この賞を励みにさらにステップアップしていただければなと思っています。応援しております。おめでとうございます」と菅原選手にメッセージ。楢原真樹は、マイクに頭をぶつけるボケを繰り出し、「北野武さんのをやらせていただきました」と説明し、「おめでとうございます。これからもどんどん勝ち続けて頑張ってください」とエールを送った。表彰式後、菅原選手とともに取材に応じたヤーレンズ。プレゼンターに初挑戦した2人は「ありがたいですね」としみじみ。出井は「プレゼンターとして出ることがあるんだとまずびっくりして。会場の空気が独特でずっと困惑していたんですけど、最前席のゆうちゃみさんがふざけて合図を送ってきたりしていたんで」と振り返った。
2024年02月07日