アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督のもと、主演を務めたレオナルド・ディカプリオが本年度アカデミー賞をはじめ、賞レースを席巻した『レヴェナント:蘇えりし者』。今回は、念願のオスカー獲得につながったディカプリオの俳優魂を明らかにする、7つの“過酷すぎるチャレンジ”に注目した。本作の舞台は、19世紀、アメリカの広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)は、狩猟チームメンバー、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)の裏切りで置き去りにされてしまうばかりか、目の前で愛する息子を殺されてしまう。フィッツジェラルドに復讐を果たすため、“生きる”という意志だけを武器に、グラスは厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、約120キロの容赦ない旅を生き延びようとする――。本作で何より注目を集めるのは、まさに文字どおり“渾身”で挑んだディカプリオの熱演だ。その中の7つの過酷なチャレンジについて迫った。■チャレンジ1:手付かずの大自然を相手に挑んだ撮影!本作の撮影でロケ地として選ばれた場所は、手つかずの自然が残るリアルな未開の土地で、あらゆる場所に点在した撮影ポイントは100か所近くに及んだという。しかも、アカデミー賞史上初、3年連続の撮影賞受賞を果たしたエマニュエル・ルベツキによる撮影は、自然光のみを使うというこだわりのため、1日の内、実際に撮影に使用できた時間は1時間半程度。そのために8~9時間に及ぶリハーサルを行い、ミスの許されない状況の中で毎日撮影が行われた。まるで鑑賞者がその場に居合わせたかのように感じる臨場感は、こうして作り上げられたのだ。■チャレンジ2:バナナで釘が打てる!気温がマイナス27度まで低下することも!手つかずの大自然が広がる土地はとにかく寒く、時にはマイナス27度まで気温が下がったことも。クルーたちは、お互いに凍傷の兆候がないか確認し合ったほどだったという。ディカプリオも「低体温症になりかけたし、何度も風邪を引いたよ」と語っている。しかし、そんな過酷な冬の寒さを相手に、ディカプリオは裸になり、雪にも埋まり、さらには極寒の川にダイブするという荒業をやってのけ、グラスの経験にリアリティを生み出している。■チャレンジ3:本物そっくりのゼリーがあるのに、バイソンの生レバーを食す!劇中で、グラスは木の根を食べ、川で手づかみした魚をそのまま食し、飢えを回避する。それらのシーンも非常に印象的だが、最も衝撃的なのは、ベジタリアンといわれるディカプリオがバイソンの生肉を食らうシーンだろう。このシーンの撮影にあたり、撮影班は本物そっくりのゼリーで作ったレバーを用意したが、ディカプリオはそれを使うことを拒否。リアルさを追求するため、本物の生レバーを食した。思わず咳き込んで吐き出すも、演技を超えた本気のそのリアクションは、そのまま本編に使用されている。■チャレンジ4:鼻の骨を折るほどの格闘シーン!劇中で、重傷のグラスを置き去りにするばかりか、彼の最愛の息子を殺害してしまう非情な男ジョン・フィッツジェラルド。アクションシーンにもリアルさを求めた監督は、終盤、グラスを演じるディカプリオと、フィッツジェラルドを演じるトム・ハーディを実際に殴り合わせた。その過程でディカプリオは鼻を骨折。それでも撮影は続行され、並のアクション映画を超えるほどの迫真のアクションシーンが完成することとなった。■チャレンジ5:世界で話せる人はほとんどいない!?先住民族の言語をマスター!当時の人々の様子もリアルに描くことにこだわった本作。実在する部族も描かれており、歴史研究家も作品に多くのアドバイスを送っている。グラスは部族の女性と結婚しているため、矛盾を生まないよう、ディカプリオは本物の部族の中でも現在では話せる人が10人未満と言われる2種類のネイティブ・アメリカンの言語を習得した。劇中では、息子とのやり取りや回想シーンで、ディカプリオがこれらの言葉を使いこなすところが目撃できる。■チャレンジ6:役作りに1年半! ヒゲを伸ばし続けたのは映画のためだった!リアリティにこだわり抜いた撮影は、なんとあごヒゲにまでも及んでいた。ディカプリオは2014年の冬ごろ、かなり伸びたあごヒゲが端正な顔立ちを台無しにしていると話題になり、世界中を悲しみに暮れさせたが、これは本作に向けた準備だったのだ。当時のハンター、グラス役として求められる量のあごヒゲを蓄えるのにかかった期間は1年半。それだけの間、プライベートでの見てくれには脇目もふらず、ヒゲを伸ばし続けたディカプリオの役者魂には感服だ。■チャレンジ7:まさかのノースタント! 熊に襲われるシーンでは実際に地面にたたきつけられた!劇中で、グラスは灰色熊に襲われて重傷を負う。このシーンばかりはCGも使用されたが、その撮影は過酷を極めた。熊に襲われるグラスの姿を再現するため、ワイヤーで吊るされたディカプリオを何度も地面にたたきつけるという撮影は、スタントマンなしで、1週間に渡って続いたという。劇中で熊に襲われながらグラスが見せる苦悶の表情は、実際にディカプリオが見せたリアルな反応そのものなのだ。ちなみに、熊はどう見ても実物にしか見えないリアルさで、思わず手に汗握る迫真のシーンとなっている。こうした過酷過ぎる撮影は、すべて映画の“リアルさ”のために行われている。CG、スタントといった手法があふれる現代にありながら、ハリウッドの大作映画にもかかわらず、それらの手段をあまり使用せずに撮影された本作の映像からは、大自然の過酷さや登場人物の動きを、まるでその場に居合わせたかのようなリアルさで体験できる。その中で描かれる親子の深い愛と、そこから紡ぎだされる奇跡のサバイバル。まさに唯一無二の映像体験といえそうだ。『レヴェナント:蘇えりし者』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日1997年の『タイタニック』で日本中の女性を虜にしたレオナルド・ディカプリオ。『ロミオ+ジュリエット』『太陽と月に背いて』『仮面の男』…あの頃のレオ様って本当に美しかったですよね?当時は線の細い美少年だった彼も気づけばアラフォー。セクシーなブルーの瞳はそのままに、ダンディーさとワイルドさを併せ持つ大人の男性へと変貌を遂げました。そんなレオ様の最新作『レヴェナント:蘇えりし者』はもうご覧になりましたか?◆ワイルドすぎるレオ様に注目俳優として5度目のノミネートで、本作にて悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得したディカプリオ。今回、彼が演じたのは愛のために復讐の鬼と化した男です。狩猟中にクマに襲われ瀕死の重症を負った上に、仲間の裏切りで目の前で愛息子を殺害された主人公は、復讐を果たすために約120kmの過酷な旅を続け…。2013年の『華麗なるギャッツビー』で魅せたミステリアスな大富豪とは打って変わったワイルドすぎる姿には、度胆を抜かれること間違いないでしょう。◆レオ様のコメントを入手!このたび、作品の大ヒットを記念してディカプリオが明かした映画の見所&撮影秘話を特別に入手!ということで、そのコメントをご紹介します。特製グッズのプレゼントもあるので、ぜひ最後まで見てみてくださいね。――「撮影がとても過酷だったと伺いました。思い出や裏話を教えていただけますか?」ディカプリオ:「ものすごく大変だったよ!誰もが身を粉にして撮影に挑んだ。撮影中はマイナス27度まで冷え込んだこともあったんだ。氷点下の中で裸にもなったし、極寒の川にも飛び込んだ。低体温症にもなりかけたし、数えきれないくらい風邪をひいたよ。でもその甲斐あって、その場に居合わせたような臨場感を表現することができたんだ」確かにこの作品の臨場感はすごいんです。作り物ではない、本当に厳しい環境下で演じられたお芝居ゆえの熱量が感じられるので、まるでレオ様と一緒に19世紀のアメリカを旅しているような気持ちに!――「セリフがあまり多くない役でしたが、言葉無しで自分の考えを伝えるのは難しかったですか?」ディカプリオ:「今まで、言葉によって考えを伝える役を演じることが多かったから、ほとんどセリフが無い今回の役は非常にチャレンジングだったね。監督とよく話し合い、脚本を検討し、特別の瞬間や、グラスが経験したことについて考えて撮影に臨んだんだ」瀕死の重傷を負っている役なので、話すシーンはほとんどありません。その分、表情とボディランゲージで全ての感情を表現している彼に圧倒されちゃいます。特に目の演技には要注目!――「最後に、映画の見所を教えてください!」ディカプリオ:「この作品で描かれるのは、単なるサバイバルじゃない。親子の深い愛情と、それを奪われた男が復讐のために挑む壮絶な旅が描かれているんだ。そして、大自然の中で生き抜こうとする一人の人間のストーリーでもある。日常ではまず味わえない、壮大なスケールの旅に連れて行ってくれる作品だ。ぜひ劇場の大きなスクリーンで鑑賞してほしいな」殺された息子はもちろん、その母である原住民への女性への深い愛も描かれているので、男性としてのディカプリオの魅力も存分に感じられます。ですから、常々、「ひ弱な男じゃ物足りない!私が求めてるのはタフな男なのよ!」と考えている女性が観たら、愛ゆえに強く、時に残忍にもなれる彼の姿に、改めて「ディカプリオってかっこいい」と思うかもしれません。そう、レオ様は『タイタニック』の時から頼れる男だったけれど、今はそこに渋みと野性味が加わって、たとえて言うなら熟成したワインのような深い味わいを醸し出しているんです。ディカプリオの鬼気迫る演技で描かれる、深い愛とそこから紡がれる奇跡のサバイバル。復讐の先には、いったい何が待ち受けているのか…?魂を揺さぶる映画体験を、ぜひ劇場で堪能してください!【STORY】舞台はアメリカ西部の広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの一人、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。さらに反抗したグラスの息子までも、フィッツジェラルドは容赦なく殺してしまった。グラスは、大自然の脅威なか、厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、愛する息子を殺されたことへの復讐の執念のみを武器に、約120キロの容赦ないサバイバルの旅を生き延びなければならない。果たして彼は、激しい怒りを力に変え、奇跡的に死の淵から蘇ることはできるのか!?4月22日TOHOシネマズ 日劇他全国で大ヒット公開中監督:アレハンドロ・G.・イニャリトゥ出演:レオナルド・ディカプリオほか配給:20世紀フォックス映画配給『レヴェナント:蘇えりし者』(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.★オリジナルグッズプレゼント★映画『レヴェナント:蘇えりし者』より、作品の世界観をイメージした「特製レザーノート」を2名様にプレゼントします!ご応募期限:2016年5月23日(月)
2016年05月07日公開中のレオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』のメイキング映像が公開になった。本作で、3年連続でアカデミー撮影賞に輝いた名撮影監督エマニュエル・ルベツキの描き出す映像の魅力に迫った内容だ。『レヴェナント:蘇えりし者』メイキング映像ルベツキは、1964年にメキシコシティで生まれ、朋友アルフォンソ・キュアロン監督の作品を数多く手がけて、好評を博した。彼の名が世界に轟くようになった大きなきっかけは鬼才テレンス・マリック監督の作品を手がけるようになったことだ。これまでネストール・アルメンドロス、ジョン・トールら名だたる撮影監督と仕事をしてきたマリックは、新たにルベツキとタッグを組み『ニュー・ワールド』『ツリー・オブ・ライフ』『トゥ・ザ・ワンダー』を発表。その精緻な映像は多くの観客を驚かせた。その後、ルベツキは2013年の『ゼロ・グラビティ』、2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、2015年の『レヴェナント: 蘇えりし者』で3年連続アカデミー撮影賞を受賞。このほど公開になった映像で、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督は「ルベツキは私の友人であり、兄弟であり、相棒、教師でもある」と言い、ディカプリオは「誰にでも撮影できるような単純な物語ではない」とコメント。映像にはルベツキのインタビューや、リハーサル風景も収録されている。監督が語る通り、ルベツキの最大の魅力は「光を巧みに利用する」ことだ。本作では自然の姿を繊細にとらえるため、本作の物語の時代にはまだ電灯が普及していなかったことを考慮して、撮影はすべて自然光のみで行われた。一方で、ルベツキの映像はいつも“レンズ”の存在を重視し、自然を“単に美しく”切り取ることを良しとしない。映画では、主人公グラスが瀕死の状態で大自然の中を旅する過程が描かれるが、彼が地面を這いながら荒々しく呼吸すればレンズは曇り、太陽の強い光が差し込めば映像に虹色の模様のようなレンズフレアが発生し、誰かが負傷すると飛び散った血がレンズに付着し、しばらく画面に残る。大自然の姿を繊細にとらえながら、“肉眼”で見たものとは違った景色を徹底的に追求し、映画でしか描けない映像がそこに現れる。映像の最後でディカプリオは「息をのむような体験ができる」と作品に自信を見せている。『レヴェナント:蘇えりし者』公開中
2016年04月28日「アカデミー賞」を獲得したレオナルド・ディカプリオの鬼気迫る演技、坂本龍一の自然と人間の葛藤を描いた音楽でも話題の『レヴェナント:蘇えりし者』。このほど、本作で「アカデミー賞」監督賞を2年連続受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥとタッグを組み、同賞史上初の3年連続撮影賞受賞を果たした撮影監督エマニュエル・ルベツキの手法に迫る特別映像が到着した。19世紀の未開拓の荒野を舞台に、ディカプリオが熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に宿す主人公を熱演、約300kmの壮絶なサバイバルを繰り広げる本作。今回、到着した映像は、『ゼロ・グラビティ』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に引き続いて、本作で「アカデミー賞」撮影賞を受賞、ディカプリオやイニャリトゥ監督から親しみを込めて“チーヴォ”との愛称で呼ばれるルベツキの仕事ぶりについてフォーカスしたもの。監督とルベツキは、ディカプリオ演じるグラスの旅の自然な流れを維持するため、時系列に沿って撮影を進めること、自然光をクリエイティブな方法で使うこと、長回しのなめらかで継続的な撮影法を『バードマン』とは全く違う効果を狙って利用することの3つのルールを決めたという。なかでも、自然光撮影については、「当然の選択だったと思う」と監督は言う。「第一に、森に照明を当てる方法はない。太陽があれば、光は十分だ。自然光が持っている複雑ですばらしいところに匹敵するような人工照明は存在しない」と、本作独自の撮影スタイルを明かしている。さらに、撮影は冬だったために、午後2時半ともなれば、樹木の下はもう光がない状態だったという。「何度もリハーサルを重ねて準備を万全にして臨んだ。長いテイクを2、3回撮り直しするのに1時間か、1時間半ぐらいしかなかったからだ」と失敗の許されない撮影だったことを監督はふり返る。このような撮影ができたのは、『バードマン』に引き続いて監督とタッグを組んだルベツキの功績だといえるだろう。その証拠に「ルベツキは照明の名人だ」と監督は絶賛。ディカプリオも「息をのむような体験ができる」と明かすように、自然が持つ美しさや優雅さ、そして荘厳さをも堪能することができるはずだ。『レヴェナント:蘇えりし者』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月28日これまで“無冠の帝王”といわれていたレオナルド・ディカプリオに、初の「アカデミー賞」主演男優賞をもたらした『レヴェナント:蘇えりし者』。このほど、5分強に及ぶ彼のインタビュー映像が到着、オスカー獲得へ導いた本作への熱い思いや、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督との信頼関係が明らかになった。本作の舞台は、19世紀、広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)は、狩猟チームメンバー、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に愛する息子を殺され、さらに森に1人置き去りにされてしまう。グラスはフィッツジェラルドに復讐を果たすため、極寒の大自然の脅威の中、交戦中の部族の熾烈な襲撃をも交わし、約120キロの容赦ない旅を生き延びなければならなかった――。ディカプリオが、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に宿す主人公を文字通りに体を張って熱演、悲願の「アカデミー賞」を手にした本作。到着した映像では、まず、65年ぶり史上3人目の快挙となる“2年連続の「アカデミー賞」”を獲得したイニャリトゥ監督について絶賛している。「(イニャリトゥ監督作品は)“ハリウッド映画”の型にはまらない作品ばかりだ。今回は壮大な作品で彼の個性が生きているよ」。イニャリトゥ監督と、史上初となる3年連続の同撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキの仕事ぶりについても、「何度もリハーサルを重ね、複雑な動きのショットを練り上げるんだ」、「バーチャル・リアリティの世界に入ったように主人公たちの体験を味わえる」と語る。映像の後半で、自身の演じたグラスの役どころに話が及ぶと、力強い言葉が次々と彼の口からあふれてくる様子が伺える。さらに父と子の絆の話になると、心なしか、優しい眼差しで“父親・グラス”そのもののようなディカプリオの姿を、目にすることができる。以前、別のインタビューでは本作を「ドキュメンタリーに近い作品だ」と語り、「熊のシークエンスは、映画史上、見たことがないものになっている。観客としてもう一つ別の感覚を手にしたかのような気になるだろう。アレハンドロとルベツキが一緒に成し遂げたことは、それほどパワフルだ」と懐述していたディカプリオ。物語の発端となる臨場感たっぷりのこのシーンに代表されるように、人間が“生き抜く”かつてないほど壮大で、本質的な映画体験を、ディカプリオ自身も肌身で感じていたに違いない。『レヴェナント:蘇えりし者』はTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月22日本日22日に公開を迎えた映画『レヴェナント:蘇えりし者』で、アカデミー賞主演男優賞を獲得した主演のレオナルド・ディカプリオが、同作への思いを語るインタビュー映像が同日、公開された。本作では、ディカプリオが復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演。65年ぶりの快挙となる2年連続のアカデミー賞監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督、脚本、制作を務め、国際的なアーティスト・坂本龍一が音楽を担当している。舞台は19世紀アメリカの広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ致命的な重傷を負ったグラスは、狩猟チームの一人による裏切りで極寒の地に置き去りになるばかりか、愛する息子を殺されてしまう。彼は復讐のため、生の意志だけを武器に大自然の驚異の中、冬の寒さに耐え、交戦中の部族の襲撃を交わし、約120キロの容赦ない旅を生き延びなければならない。ディカプリオは映像冒頭で、本作のオファーを受けたきっかけを「イニャリトゥの作品だからだ」と断言。脚本段階から製作に携わり、本作の壮大なストーリーを作り上げたイニャリトゥ監督から構想を聞かされただけで、「夢中になったよ」とも続ける。また、イニャリトゥ監督が撮る作品を「"ハリウッド映画"の型にはまらない作品ばかり」と絶賛。「今回は壮大な作品で彼の個性が生きている」と語る。そんなイニャリトゥ監督と史上初となる3年連続アカデミー賞撮影監督賞を受賞した撮影監督のエマニュエル・ルベツキの仕事ぶりについても「バーチャル・リアリティの世界に入ったように主人公たちの体験を味わえる」と力強い評価を送っている。本作については、「ドキュメンタリーに近い作品」と表現。CGを用いたのも、「動物を使ってやれない部分があったからだ」と明かす。中でも「熊のシークエンスは、映画史上、見たことがないものになっている。観客としてもう一つ別の感覚を手にしたかのような気になるだろう」とし、「アレハンドロとルベツキが一緒に成し遂げたことは、それほどパワフルだ」と述懐する。自身の演じたグラスの役どころに話が及ぶと、そのキャラクター性を説明しながら、「彼は実在した人物でありこの事件も本当に起きた」と背景を話し、「グラスは人間の可能性を証明してみせた」とコメント。父と子の絆のテーマになると、劇中で描かれている当時の人種問題などに触れながら、グラスが息子に教えた大切なことをまっすぐな視線で語っている。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年04月22日レオナルド・ディカプリオが第88回アカデミー賞でアカデミー主演男優賞に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』が4月22日、公開を迎える。アカデミー賞(特に会員)に嫌われ、ノミネートで持ち上げられては栄誉を逃すという屈辱プレイを何度も味わった後の、"悲願"の受賞。そもそもアカデミー賞ってナンボのもんじゃ?という意見や、ディカプリオ本人も受賞後のパーティーでオスカー像を飲食店に忘れるなど、その価値は人によって違いそうだが、どういうわけかレオ様の受賞は特別。SNSが盛り上がった現象も、うなずけるというものだ。主演男優賞だけでなく、監督賞と撮影賞も受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』。(1)アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督と撮影監督エマニュエル・ルベツキのコンビ、(2)レオ様とトム・ハーディの激突――もはや多くを語らずとも、この2要素だけで傑作臭が漂う作品だ。実際ストーリーそのものは、シンプルの極み。19世紀アメリカの広大すぎる未開拓の荒野を舞台に、レオ様演じるハンターのヒュー・グラスが瀕死の重傷を負いながらも、愛する息子を殺した同じくハンターのジョン・フィッツジェラルド(トム)に復讐を果たすため、約300キロという過酷な旅に身を投じていくという物語。しかし、これがまるで初めて観るような種類の映画で、圧倒的な映画的興奮に満ち、われわれの心を捕らえて離さない。この点、3月に行われたレオナルド・ディカプリオ来日記者会見で、「アカデミー賞の受賞理由の分析は……難しいけれど、これだけの世界観に入り込める作品は例がなかった。全員が約一年半、作品の世界にどっぷりと浸かったよ。イニャリトゥ監督はどのようにしてあの世界を作り上げたか僕自身にも説明できないけれど、永遠に映画史に残るような芸術作品に仕上がったと思う」とレオ本人もコメント。そして一人の男のサバイバルであると同時に、レオ様本人の関心が高い環境についてのテーマも含まれ、単なる復讐劇でもないと、レオ様は補足した。「この映画はヒュー・グラスの物語であると同時に、アメリカの大自然が侵されていく物語でもあって、それは今も世界中で起きていること。現代では自然や土地、そこに生きている動物たちに対して敬意が欠如している。僕は地球を守りたくて気候変動を問題にしているけれど、そういったものも映画の中には入っているんだ」。おそらく、レオナルド・ディカプリオがオスカー像をゲットした理由のひとつでもあるだろう、生きるという強い意志を持った主人公のグラスが、大自然の脅威に負けることなくサバイブしていく本能的な姿に、観る者は惹かれていると思う。それまでのレオ様は心に闇を抱えた実在の人物や身勝手で自己中心的な犯罪者などを比較的よく話すキャラクターを演じてアカデミー賞界隈をザワザワ言わしてきたが、この点、「ヒュー・グラスは寡黙な男。だから、どの言語、どの国の方々にも伝わりやすかったと思う。そして一人の男のサバイバルストーリーであると同時に、大自然の中での物語でもあるんだ」と、レオ様自身も決定的な違いを語っていた。グラスはほぼ言葉を使わないため、生々しいリアルな演技が必要で、肉体的にも過酷な撮影ではあったが、イニャリトゥ監督と撮影監督が仕掛ける実験的な映像の効果とあいまって、人間の本質や人間と自然との関係などが浮き彫りに。予想以上に"返り"が多い『レヴェナント:蘇えりし者』は、スルー厳禁の傑作ドラマだ。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年04月21日昨年交際のうわさがあったレオナルド・ディカプリオとリアーナが、週末に行なわれた音楽フェスで一緒にいたのを目撃された。レオとリアーナは16日(現地時間)はカリフォルニアで開催されていたコーチェラ・フェスティバルのアフター・パーティ、ネオン・カーニバルの会場で一緒にいるのを目撃された。2人は別々にパーティに来ていたが、会場内で隣り合わせのテーブル席になり、レオの方から彼女に挨拶をしたと「E!News」は伝えている。リアーナは女友だち2人とボディガードが一緒だった。目撃者によると、親密そうに話をしていた2人だが、特にレオが熱心に話しかけ、リアーナは笑顔で応えていたという。昨年2月頃から交際のうわさが立ち、目撃情報も何度か続いた2人だが、いつの間にか自然消滅。レオはその後、15歳下のモデル、ケリー・ローバックと交際していたが、今年になって破局が報じられた。リアーナはF1レーサーのルイス・ハミルトンとの仲がうわさになったが、こちらはルイスが「ただの友だち同士」と交際を否定した。現在フリーな2人だが、関係者の1人は「ただの友だち同士で、いまもつるんでいるだけ」と言う。音楽の趣味が似ているので、ライブやフェスなどで偶然一緒になる機会が多いのだという。2人とも現在は、恋愛する相手を探してはいないそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2016年04月20日4月22日に公開される『レヴェナント:蘇えりし者』で、アカデミー賞主演男優賞を獲得した主演のレオナルド・ディカプリオが、現場を振り返り、意外な"共演者"の存在を明かした。本作では、ディカプリオが復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演。65年ぶりの快挙となる2年連続のアカデミー賞監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督、脚本、制作を務め、国際的なアーティスト・坂本龍一が音楽を担当している。舞台は19世紀アメリカの広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ致命的な重傷を負ったグラスは、狩猟チームの一人による裏切りで極寒の地に置き去りになるばかりか、愛する息子を殺されてしまう。彼は復讐のため、生の意志だけを武器に大自然の驚異の中、冬の寒さに耐え、交戦中の部族の襲撃を交わし、約120キロの容赦ない旅を生き延びなければならない。ディカプリオは、自身もグラスと同じ状況下で撮影を敢行。その現場を「グラスはほとんど一人きりでサバイバルに挑む。周りに誰もいない中で演じている時には、共演者は俳優の仲間ではなく、周囲の大自然たちだった」と打ち明ける。また、「これは本当に貴重な体験」とも言い「映画の撮影と言うより、壮大な旅に出たような感覚」と表現。「この作品に出演できたことは僕の誇りになることを確信している」と胸を張っている。しかし、自然との"共演"は非常に過酷なもの。ディカプリオは、氷点下の中で裸になって極寒の川に飛び込むなど命がけで撮影に臨んでおり、肉体的に厳しいチャレンジとなった。それでも、自ら多くのスタントを手掛けたことから、グラスの意思に一歩近づけたという。自然を相手に過酷な体験をしたのはディカプリオだけではない。悪天候時にはマイナス27度まで下がり、スタッフたちが互いに凍傷の兆候を確認しあう事態に。撮影チームが厳しい環境下での撮影にこだわったことで、ストーリーの真価を引き出すことに成功している。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年04月20日レオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』が間もなく公開になる。本作を手がけたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督は、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と本作で2年連続でアカデミー監督賞を受賞しており、ディカプリオらが監督の魅力を特別映像でたっぷりと語っている。『レヴェナント:蘇えりし者』特別映像イニャリトゥ監督はメキシコの出身で、2000年に『アモーレス・ペロス』で長編デビューし、いきなりカンヌ映画祭で高い評価を集め、2006年の『バベル』では同映画祭で監督賞を受賞。これまで現代の都市を舞台に、そこで生きる人々の極限の状況と心情を、激しいタッチで描いてきたイニャリトゥ監督は、新作でアメリカ西部の未開拓の荒野を舞台に据え、熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまった主人公ヒュー・グラスが、死の淵から蘇り、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いた。ディカプリオは映像で「映画づくりにおいて、アレンドロは真の天才だ」と語り、3年連続でオスカーに輝いた撮影監督のエマニュエル・ルベツキは「アレハンドロは他の監督と違って、わずかなセリフで印象的な映像を作る」と分析。監督の手腕は観客だけでなく、映画人からも高く評価されており、本作には世界からトップクラスのスタッフが集結している。そんな中で、監督は主人公グラスが旅する自然を“背景”以上の存在として描くことにこだわったようで、「自然がキャラクターのひとつとしてグラスを包んだり、変えたり、守ったり、脅したりする」と説明。キャラクターの激しい感情、緊迫感のある演出で観客を魅了してきたイニャリトゥ監督が、これまで舞台にしてきた都市を離れ、“自然”をどのように描き出すのか楽しみだ。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年04月15日<a href="">『レヴェナント:蘇えりし者』</a>で念願の第88回アカデミー賞「主演男優賞」獲得をはじめ、ジャパン・プレミアへの緊急来日など、連日メディアを賑わせているレオナルド・ディカプリオ。彼の代表作といえば『タイタニック』を挙げる人が多いかもしれないが、19歳でアカデミー賞「助演男優賞」に初ノミネートされた『ギルバート・グレイプ』など90年代の作品や、重厚な社会派作品を好む近年の彼には珍しい、明るく軽快な『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』など、“ピュアで美しい”ディカプリオを堪能できる5作品を、シネマカフェではピックアップした。●『ギルバート・グレイプ』(’93)ジョニー・デップの弟役を好演!肉体的、精神的に傷つきやすい家族を守って生きる青年ギルバート・グレイプの姿を通して、家族の絆、兄弟の愛憎、青春の痛み、そして未来への希望を描いたヒューマン・ドラマ。ディカプリオはジョニー・デップ演じる主人公ギルバートの弟で、知的障害を持つアーニーを好演し、アカデミー賞「助演男優賞」にノミネートされた。共演にはジュリエット・ルイス、監督は『ショコラ』『サイダーハウス・ルール』などの名匠ラッセ・ハルストレム。家族愛にあふれ、それでも逞しく生きる若者たちの姿に心打たれる作品。●『ロミオ&ジュリエット』(‘96)ディカプリオのもう1つの恋愛代表作「レオナルド・ディカプリオと言えば、これ!」という人も実は多いかもしれない。ご存知、シェクスピアの戯曲を現代的を舞台に映画化し、とにかく主演の“ロミオ”ディカプリオと“ジュリエット”クレア・デーンズ(<a href="">「HOMELAND/ホームランド」</a>)が美しい。また、いがみ合うモンタギュー家とキャピュレット家を、マフィア同士の抗争という設定に変更するなど、思い切ったアレンジが加えられており、新鮮。本作でディカプリオは、ベルリン国際映画祭「銀熊賞 (男優賞)」を受賞している。●『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(’02)実在の詐欺師を痛快に描く!実在の天才少年詐欺師と、彼を追うFBI捜査官という実話をもとにした作品。ディカプリオ演じる詐欺師のフランク・アバグネイル・ジュニアと、トム・ハンクス演じるベテラン捜査官のカール・ハンラティのテンポの良い掛け合いが痛快なコメディ。軽妙な手口で詐欺を繰り返し、捜査の手を巧みにすり抜けるドキドキのサスペンス要素がありつつ、捜査が進むにつれて、2人の間に芽生えてくる微妙な感情にもグっとくる。監督・製作はスティーヴン・スピルバーグが務めており、ハンクスとともに豪華な顔合わせが実現した。●『ザ・ビーチ』(’00)秘密の孤島で“狂気”に堕ちていくディカプリオアレックス・ガーランドの同名ベストセラー小説を、<a href="">『スティーブ・ジョブズ』</a><a href="">『スラムドッグ$ミリオネア』</a>のダニー・ボイル監督が映画化。現代の若者の倦怠と狂気を、美しい孤島を舞台に描く。『タイタニック』で一世を風靡したディカプリオが、100本以上のオファーを蹴ってまで、出演を決めた異色作と言われている。刺激を求めてバンコクへ向かったディカプリオ演じるリチャードは、現地で出会ったダフィの自殺をきっかけに、日常の全てから解放される夢の楽園を探していくことに。共演にはティルダ・スウィントン、ロバート・カーライル。旅行好きの人は、美しいビーチのある場所に出かけたくなること間違いなし。●『マイ・ルーム』(‘96)メリル・ストリープの多感で反抗的な息子役に白血病で余命いくばくもない姉のために、長年、絶縁状態だった妹とその家族が再会を果たし、新しい絆を築いていくヒューマン・ドラマ。ディカプリオ演じる反抗期の少年ハンクは家に放火し、少年院に入るものの、初めて会った伯母のベッシーと次第に心を通わせていく。“愛”“家族”“思いやり”という普遍的なことを改めて教えてくれる、心温まる作品。母親のリー役にはメリル・ストリープ、その姉ベッシーにはダイアン・キートン、さらにロバート・デ・ニーロも出演している。上記5作品は、スマホ、タブレット、PC、テレビで楽しめる映像配信サービスdTVにて現在配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月10日レオナルド・ディカプリオが本年度アカデミー賞「主演男優賞」、アレハンドロ・G・イニャリトゥが「監督賞」を獲得し、イニャリトゥ監督の熱烈オファーのもと日本から音楽家・坂本龍一が参加した<a href="">『レヴェナント:蘇えりし者』</a>。このほど、七大陸最高峰登頂の最年少記録を持つアルピニスト・野口健が、本作で描かれる主人公の生還劇について、自身の体験と照らし合わせながら分析した特別映像が到着。“死を覚悟したことがある”野口さんのリアルな言葉から、“その男を極限の危機から蘇えらせたものとは何だったのか?”が見えてきた。レオナルドが、ハンティング中に熊に喉を裂かれ、瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺された復讐心に燃える主人公ヒュー・グラスを熱演する本作。彼の鬼気迫る演技と圧倒的な映像に、坂本氏の重厚感ある音楽が加わり、より壮大な世界観を生み出している。今回の映像の中で、ヒマラヤ遠征の最終キャンプで悪天候につかまり、死を覚悟した経験を持つ野口氏は、「家族の存在がないと、意外と死のハードルが下がるかもしれないですね」と打ち明ける。もし、最愛の息子が殺されていなければ、グラスは生きることを諦めたのではないかと話し、死の淵から奇跡的に蘇えったのは、息子を永遠に奪われたことへの激しい怒りと復讐の執念からだと分析。「自分のためではなく息子のために生きるということをみつけたんだと思います」と、野口さんは力強く語る。さらに、エベレストに一緒に登った方の死を通して、「死にゆく人間の覚悟があれば、生きるということを決める側の覚悟もある」と野口さんは言う。その生きる覚悟をグラスとリンクさせながら、「主人公は息子が殺されたときに、自分は生きるという選択をとったわけですよ。その後、川に流されようが、襲われようが、その中でもずっと彼は必死になって生き延びるわけじゃないですか。あれは息子が亡くなったときに“自分は絶対に生き延びるんだ”って覚悟を決めた男の有り様かもしれないですね」と語り、最愛の息子への愛が、男の“生きる”力になっていることに触れる。おそらくレオナルド自身も、超極寒下での撮影で身を持って体験したに違いない極限の状態。サバイバルの終わりに、彼がたどりついた境地とは何だったのか?“生”の意味を深く見つめたドラマを、スクリーンで確かめてみて。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月08日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカーを獲得したことも記憶に新しいアカデミー賞。あるいは、映画界やテレビ界の権威ある賞としてゴールデン・グローブ賞やエミー賞、ミュージカル・演劇のトニー賞、その年の音楽界を象徴するグラミー賞などが注目されることが多いが、今回は音響編集部門に特化した映画賞として知られるゴールデン・リール賞を受賞した海外ドラマ<a href="">「Empire/エンパイア 成功の代償」</a>に注目!本作は、巨大ヒップホップレーベルを舞台にした、華麗なる一族の音楽ドラマだ。あまり日本では馴染みがないゴールデン・リール賞だが、その歴史は意外にも古い。1964年から始まったアカデミー賞「音響編集賞」よりも10年早い、1954年から開催されており、まさに「音響編集賞」の先駆けともいえる由緒ある賞だ。アメリカ映画の音響編集・音楽編集の団体(MPSE)から与えられ、受賞作はいわば音響のプロから認められた証といえる。そんな栄誉ある賞の「TVショート・フォーム 音楽作品部門」を見事受賞したのが、「Empire/エンパイア 成功の代償」。本作は、<a href="">『プレシャス』</a>でアカデミー賞にノミネートされた監督リー・ダニエルズと<a href="">「24 -TWENTY FOUR-」</a>のヒットメーカーがタッグを組み、音楽業界の裏側を舞台に、巨大ヒップホップレーベル“エンパイア”の相続を巡る熾烈な争いと、成り上がり一族経営ゆえのドロドロをスキャンダラスに描き出す。アメリカで放送されるや、シーズン1は12回連続で視聴者数を増加させ、たった4か月で頂点に君臨!視聴者数は「24」超えの1,765万人、放送時のツイート数は330万、YouTubeの動画再生は1,000万回以上と記録的大ヒットに。ドラマ最高額の広告料も誇り、常識を打ち破り続ける社会現象ドラマとなっている。本作の魅力は、なんといってもストーリーやキャラクターに合った音楽。先日発表された第58回グラミー賞では、サウンドトラック部門ノミネート(「Empire (Original Soundtrack from Season 1)」)を果たし、ドラマ業界の枠を超えて、音楽業界からも高い評価を得ている。ジャスティン・ティンバーレイクやジェイZなど数々のアーティストをヒットに導いてきた名プロデューサー、ティンバランドが全曲オリジナルで手がけており、コートニー・ラブ、メアリー・J. ブライジ、ジェニファー・ハドソンなどが、ハマリ役ともいえるゲスト出演の仕方をしていることも見どころだ。本作で、“エンパイア”が抱えるアーティストであり、一家の次男ジャマル・ライオンを演じているジャシー・スモレットは、サントラの中でも「何度も歌っているのに、未だに飽きることがないのが『ユー・アー・ソー・ビューティフル』。あれはベッキーを演じるギャビー(『プレシャス』のガボレイ・シディベ)のために共作した曲で、毎回、ギターとともに曲が流れると幸せな気分になる それと、『グッド・イナフ』と『パワー』も」と、シーズン1でのお気に入り曲を挙げる。また、彼ら兄弟の母親クッキー・ライオン役でゴールデン・グローブ賞に輝いたタラジ・P・ヘンソンは、「私は『グッド・イナフ』がお気に入り。いまだに、聴くと感動するわ」と明かす。「『グッド・イナフ』は、ストーリーを物語る上で、魔法にも似た効果を持っていたと思う。台本を読んだ時点では、どう編集されるか分からなかったけど、実際には、ミュージックビデオのような仕上がりになったわ。子どもが階段の下でゴミ箱に入れられるところが、成長した現在のジャマルとオーバーラップすることで、彼の当時の心情が表現される。音楽を使ってストーリーを表現するうまいやり方だと思ったわ。あの曲を聴くたびに、母親として、鳥肌が立つの。幼い子どもをあんな目に遭わせなければならず、母親は刑務所に入り、ガラス越しでしか息子に会えない。数年後に息子があの日のことを歌っている姿を見る…。本当に深い心情を描いた美しいシーン。個人的には、あの曲がベストね」と語り、ドラマのストーリーになぞられた曲のパワーに感嘆の声を寄せている。まさに“見てよし”“聴いてよし”、必見&必聴ドラマの登場といえそうだ。「Empire/エンパイア成功の代償」はDVDリリース、デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月07日アカデミー賞主演男優賞を獲得したレオナルド・ディカプリオが主演を務める『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)で、音楽家・坂本龍一の楽曲が全編にわたって使用されている音楽版予告が1日、公開された。本作でメガホンを取るのは、65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続アカデミー賞監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。巨額の製作費をかけ、極寒の地で自然光のみを使った9カ月間のロケを敢行した。ディカプリオは、ハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心を燃やす主人公に扮し、鬼気迫る演技で親子の絆を見せる。本作の音楽を作曲した坂本は「この作品には息をのむような素晴らしい映像が詰まっています」と説明。その上で、「私は音楽で、主人公ヒュー・グラスの壮大なドラマを表現しました」と明かす。また、本作の「まだまだ荒い編集の映像を監督と一緒に見て、音楽について実際の音を聞きながら長く話し合いました」と制作背景を話し、「初めて見たその時から、この映画の主人公は"自然"だと思いました」とその感触を口にする。複雑なドラマも描かれている本作だが、特に坂本の気を引いたのは自然の大きさだったようで、「(本作の撮影を務めたエマニュエル・)ルベツキが自然光で素晴らしい精度で撮影しています」と指摘。続けて、「そこで人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかった」とも打ち明けている。『バベル』(07年)でも「美貌の青空」など坂本の楽曲2曲を使用したイニャリトゥ監督は、「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ」と評価。「今回の音楽には、感動的な静寂がある。静寂という"間"が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と大ファンでもある坂本による音楽が、作品にとって重要な役割を果たしていると分析する。坂本は、イニャリトゥ監督との最初の電話で「メロディよりもサウンドだ。サウンドの積み重ねが必要なのだ!」と力説したという。それを思い返しながら、イニャリトゥ監督は「覚えやすいメロディの音楽を使う映画が多いのですが、そういうものを目指していたのではない」と胸を張ってアピールした。公開された映像では、坂本の壮大ながらも奥行きを感じさせる、非常に繊細な音楽を収録。同時に坂本が語った大自然の映像や、ディカプリオの迫真の演技を堪能することができる。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年04月01日俳優として5度目のノミネートでついにオスカーを獲得したレオナルド・ディカプリオが主演を務める、実話を基にした壮絶なサバイバル・ドラマ<a href="">『レヴェナント:蘇えりし者』</a>。このほど、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた坂本龍一による音楽に全編彩られた、新たな“音楽版”予告編映像が解禁、坂本さんからもコメントが到着した。19世紀、未開拓の荒野が広がるアメリカを舞台に、狩猟中に熊に喉を裂かれ、瀕死の重傷を負ったヒュー・グラスの壮絶な生還と復讐劇を描く本作。ディカプリオ渾身の“静”の演技と圧倒的な映像美を、日本が世界に誇る音楽家・坂本さんの音楽が見事にまとめ上げている。予告編の冒頭、坂本氏は「この作品には息を呑むような素晴らしい映像が詰まっています。私は音楽で、主人公ヒュー・グラスの壮大なドラマを表現しました」と明かす。今回の予告編は、初めて全てに劇中の音楽が使用された映像だ。この坂本氏の言葉通り、たっぷり150秒の映像では、大自然の中で繰り広げられるスペクタクルを音楽を通しても堪能することができる。坂本氏は、本作の「まだまだ荒い編集の映像を監督と一緒に観て、音楽について実際の音を聞きながら長く話し合いました。初めて観たそのときから、この映画の主人公は“自然”だと思いました」と語る。本作で全てを包んでいるのは自然の大きさだと感じたそうで、「さらに(撮影監督エマニュエル・)ルベツキが自然光で素晴らしい精度で撮影していますよね。そこで人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかったのです」と続ける。到着した映像を観ても、グラス(ディカプリオ)やフィッツジェラルド(トム・ハーディ)らが織りなす複雑な人間ドラマとともに、人の手のおよばない荒々しくも壮大な自然が表現されていることが分かる。<a href="">『バベル』</a>(’06)でも「美貌の青空」など坂本氏の2曲の楽曲を使用したイニャリトゥ監督は、「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。今回の音楽には、感動的な静寂がある。静寂という“間”が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と語り、大ファンでもある坂本氏の音楽が作品にとても重要な役割を果たしていると分析する。その一方で、坂本氏は「最初に電話を受けたときにも言っていたのが、『メロディよりもサウンドだ。サウンドの積み重ねが必要なのだ!』と。覚えやすいメロディの音楽を使う映画が多いのですが、そういうものを目指していたのではないということです」と名匠とのコラボレーションをふり返っている。臨場感を極めた圧倒的なスケールの映像と、ディカプリオの鬼気迫る演技、それを彩る坂本氏の音楽の融合を、まずはこちらの映像から確かめてみて。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月01日レオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』で音楽を手がけた坂本龍一が作品の魅力と音楽について語った“音楽版予告”が公開になった。坂本が手がけた音楽も登場する。『レヴェナント:蘇えりし者』音楽版予告映像映画は、アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまった主人公ヒュー・グラスが、自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いたもの。映像の冒頭に登場した坂本は「この作品には息を呑むような素晴らしい映像が詰まっています。私は音楽で、主人公ヒューグラスの壮大なドラマを表現しました」とコメント。劇中の音楽は坂本、“アルヴァ・ノト”ことカールステン・ニコライ、The Nationalのギタリストでもあるブライス・デスナーが担当。監督から『メロディよりもサウンドだ。サウンドの積み重ねが必要なのだ!』というリクエストを受けた坂本は、ミニマルな構成でドラマを支える“サウンド”を構築。制作された楽曲と、こだわり抜かれた映像、ディカプリオの決死の演技は見事に調和しており、「人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかった」という坂本の言葉に思わずうなづいてしまう映像になっている。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年04月01日先日、半年にわたるプロモーションの終焉の地として、約2年ぶりに来日したレオナルド・ディカプリオ。このほど、その渾身の主演作『レヴェナント:蘇えりし者』から、念願のオスカー受賞となった本作について自身が解説する特別映像が到着した。舞台は19世紀のアメリカ、その広大な大地のほとんどが荒野だった時代。狩猟中に熊に喉を裂かれ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの1人、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に見捨てられ置き去りにされてしまうばかりか、愛する息子を目の前で殺されてしまう。“生きる”という純然たる意志だけを武器に、グラスは厳寒の大自然のなか、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わしながら、フィッツジェラルドに復讐を果たすため、約300キロの容赦ない旅を生き延びようとする――。ディカプリオが鬼気迫る演技で、愛する息子への思いと復讐心で壮絶なサバイバルに挑む本作。監督・脚本・製作を務めたアレハンドロ・G・イニャリトゥは、いまだかつてない製作費と相当な準備期間をかけて、大自然が猛威をふるう極寒の地で自然光のみを使った9か月間のロケ撮影を敢行。監督として2年連続のオスカーを獲得し、ディカプリオもそのビジョンと手腕に大絶賛を贈っていた。今回の映像でディカプリオは、「これは1人の男の壮大な物語だ」と本作について明かす。マイケル・パンクによる本作の原案小説のように、グラスの物語は、限界を超えた体力と精神力を持つ男の驚異的な話の1つとして長らく語り継がれてきたものだ。そんなグラスの逸話の根底に流れる共感を呼ぶテーマを、イニャリトゥ監督は掘り下げることになった。最愛の息子という大きな喪失にも関わらず、グラスは瀕死の状態を生き延び、何があっても先へ進もうと意思を固める。まさに、彼は死の淵から戻り、“レヴェナント”(黄泉の国から戻った者)となるのだ。さらに、別のインタビューでディカプリオは、「アレハンドロの手にかかると、人間の精神力の素晴らしさ、そして大きな障害を乗り越えるために必要なものについても描かれ、復讐ものというよりも、さらに深みのある話になっていると思う」とも語っている。果たして、蘇えった者が下す復讐の先に“何があるのか”?ますます気になるところだ。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月27日この1週間、国内の映画業界はちょっとしたお祭り騒ぎであった。第88回アカデミー賞で主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ、主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが同時期に来日し、連日記者会見を実施。さらにディズニー作品の来日PRも重なった。衝撃の感動作『ルーム』を引っさげ、初来日を果たしたラーソンは3月21日(月・祝)のジャパンプレミア、翌22日(火)の来日記者会見に登場し、「授賞式で自分の名前が呼ばれた瞬間から、ステージに上がるまでの出来事は覚えていない」と緊張と興奮のオスカー初受賞をふり返った。共演した天才子役ジェイコブ・トレンブレイも同席し、愛くるしい魅力を発揮。会見では利発さを発揮するジェイコブ君の手持ちマイクを、隣のブリーがそっと支える場面もあり、劇中さながらの“親子”ぶりを披露していた。そして3月23日(水)には、悲願のオスカー初受賞を果たしたディカプリオが都内で会見。関係者によると、総勢500人の報道陣が駆けつけたといい、確かに現場を見渡すと近年例を見ない人口密度で驚かされた。会場の熱気とは裏腹に、開始予定の20分遅れで姿を見せたディカプリオは貫録たっぷり。いまだ日本のマスコミは“レオ様”扱いする傾向が強く、某局アナからは「サバイバルするなら、何を持っていく?」なんて質問もあったが、当の本人は軽妙にあしらい、主演作『レヴェナント:蘇えりし者』への思いと、自身が熱心に取り組む環境保護活動の重要性を熱弁。このあたりのギャップも印象的だった。そもそも、その年のアカデミー賞主演男優賞、主演女優賞に輝いたハリウッドスターが2日連続で来日会見を行うのだから、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。加えて、マーベルヒーローが大集合する『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、世界中で一大旋風を巻き起こしている長編アニメーション『ズートピア』とディズニーが放つ新作2本のプロモーションも同じ週に行われる来日ラッシュ!イベントを取りまとめる配給会社、宣伝会社、それを取材するメディア側も大忙しの1週間だった。『ルーム』は4月8日(金)より公開。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。『ズートピア』は4月23日(土)より全国にて2D/3D公開。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)
2016年03月26日4月22日公開の映画『レヴェナント:蘇りし者』のジャパンプレミアが23日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、来日中のレオナルド・ディカプリオが登場した。先月発表された第88回アカデミー賞で12部門にノミネートされ、主演男優賞・監督賞・撮影賞の3部門に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の最新作となる本作。主演のレオナルド・ディカプリオが目の前で息子を殺されて復しゅう心を胸に宿す主人公を熱演し、俳優として5度目のノミネートで悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した記念すべき作品だ。そんな本作のジャパンプレミアに、来日中のレオナルド・ディカプリオが登場。イベントの4時間前には報道陣向けの会見を行ったが、疲れた顔を微塵も感じさせずに「東京の皆さん、また戻って来れてうれしいです!『レヴェナント:蘇りし者』では物すごい体験をしましたが、この映画に関われて本当にうれしかった。日本の皆さん、本当にありがとうございます」と肌寒いイベント会場にも関わらず一目見ようと待っていた観客に感謝の言葉。アカデミー賞の話題にも触れて「私も監督もシネマトグラファー(カメラマン)も全員うれしく思っています。この作品は今までと違う画期的な作品で、ロケ地も過酷な場所で撮影しました。CGも全く使っていませんし、本当に一生懸命作りました。皆さんがこの映画を見てくれたら画期的なものだと体感できると思います。オスカーを受賞して本当にうれしく思っています」と受賞を喜んでいた。イベント最後には日本でのイベント開催ということで、日本伝統の鏡開きで本作のヒット祈願とディカプリオのアカデミー賞受賞を祝うコーナーも実施。小槌で四斗樽をチョンと軽く叩いたディカプリオは「あまり強く打ったらお酒が飛び出して来そうだったのでちょっと怖かったんですよ(笑)」と苦笑いを浮かべるなど、初めての鏡開きはちょっぴり戸惑った様子だった。映画『レヴェナント 蘇りし者』は、4月22日より全国公開。
2016年03月24日来日中のレオナルド・ディカプリオが3月23日(水)、昼間の記者会見に続き、『レヴェナント:蘇りし者』のジャパン・プレミアに登場!詰めかけた約1千人のファンからのアカデミー賞主演男優賞受賞への「おめでとう!」という祝福に「アリガトウ!」と笑顔を見せた。レオの悲願のアカデミー賞主演男優賞に加え、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の2年連続、撮影のエマニュエル・ルベツキの3年連続撮影賞受賞など話題の本作。息子を殺され、大怪我を負ったまま極寒の山に放置された男のサバイバルと復讐を描き出す。会場には多くの女性ファンが詰めかけ、抽選で外れ、会場外の沿道から見学する人々の姿も。「LEO Congratulations!」などと書かれたボードを掲げるファンの姿も多く見られた。そして、壇上にレオが登場すると、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。レオは「みなさん、こんばんは!また日本に戻ってこられたことを嬉しく思っています。この映画で、ものすごい体験をしました。この映画を携えてまた、みなさんにお会いできることが嬉しいです」と笑顔で呼びかける。ファンからの「おめでとう!」という祝福の声には「アリガトウ」と日本語で応え「この映画は、従来の映画とは全く違うスタイルの作品です。ロケも過酷で、CGも最低限しか使わずに作っています。一生懸命作り上げた、特別な一作であり、観ていただければその特別さを体感できると思います。この作品でオスカーを手に入れることができて、本当に幸せです」と喜びを口にした。この日の昼の記者会見では、総勢500名を超える報道陣が詰めかけたが、夜のこちらのイベントは、まだ肌寒い屋外でのイベントにもかかわらず、会場内、沿道を含め約千人がレオの姿をひと目見ようと会場に足を運んだ。レオは改めて日本の熱烈なファンに「みなさん、長年にわたって、僕の出演する作品を応援してくれてありがとうございます。20年以上にわたって、日本のみなさんは僕のキャリアを支え続けてきてくださいました。みなさんにぜひ、この映画を楽しんでご覧いただけると嬉しいです」と呼びかけ、歓声を浴びた。レオは、映画のヒットを祈るとともにオスカー受賞を“日本式”に祝うべく、鏡開きに挑戦!ファンの掛け声に合わせて木槌をふるった。その後、ステージを降りて、ファンの待つレッドカーペットへ!報道陣の取材を受けつつ、ファンのサインや握手の求めに丁寧に応じていた。『レヴェナント:蘇りし者』は4月22日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月24日米俳優のレオナルド・ディカプリオが来日を果たし3月23日に、都内で主演作『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)の記者会見を行った。同作で第88回アカデミー賞主演男優賞を獲得し、“5度目の正直”で悲願を達成。来日は約2年ぶり10度目で、オスカー受賞後は初めてとなる。その他の画像会見にはスチール250人、記者150人、TVカメラ50台、総勢500人ものマスコミが駆けつけ、注目度の高さを証明。記者からオスカー後の心境の変化を問われると、「受賞はありがたいが、目的ではない。これからも変わらず、俳優としての夢や理想を追求し、優れた作品に参加し続けたい」と真摯にコメント。その上で「この映画は、永遠に残る芸術作品。撮影というよりは、壮大な旅に出かけた感覚があり、過酷だった分、チャレンジした自分を誇りに思う」と胸を張った。西部開拓時代の厳しい荒野を舞台に、熊にノドを裂かれて瀕死の重傷を負い、さらに仲間の裏切りによって愛する息子まで奪われたハンター、ヒュー・グラスが、死の淵から“蘇って”復讐を果たすため、壮絶なサバイバルを繰り広げる。ほとんどセリフを発せず、多くのスタントも自らこなす体当たりの熱演が高く評価された。また、ディカプリオの主演男優賞受賞に加えて、イニャリトゥ監督が史上3人目となる2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続の撮影賞に輝いた本作。「以前からイニャリトゥ監督の大ファンだったから、どんなに過酷な現場だろうと、オファーを断る理由はなかった。自然光のみでの撮影も画期的だし、ロケできる時間が限られている分、いざ本番が始まるとアドレナリンが出たよ」とクリエーターの情熱に敬意を示した。「監督と一番時間をかけて話し合ったのは、この作品が人間と自然の関わりを描いているという点。豊かな自然や伝統的な文化が、資本主義によって失われる事態は、今も世界中で起こっているからね」とも語り、自身が熱心に取り組む環境保護活動の重要性を訴える場面もあった。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年03月23日映画『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)で、5度目のノミネートにして悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した俳優のレオナルド・ディカプリオ(41)が来日。23日に都内で行われた記者会見に登壇した。本作で、大自然の脅威の中で壮絶なサバイバルを繰り広げる主人公ヒュー・グラスを熱演したディカプリオ。2年1カ月ぶり10度目の来日を果たし、会見で報道陣から「おめでとうございます!」とオスカー獲得を祝福されると「アリガトウ!」と答え、「日本に戻って来られてうれしい」と笑顔を見せた。そして、「この作品は私にとって特別なもの。人々がその世界観に入り込める作品で、私も1年近くどっぷりつかった」と本作への思いを伝え、「永遠に映画史に残るような芸術作品になったと思う」と手ごたえ。「アカデミーに栄誉をもらったことは名誉あること」と喜び、「このような作品に私はもう二度と関われないかもしれない。それだけ非常に私にとって重要な人生における第一章でした」と語った。受賞による変化を聞かれると、「まだ受賞したばかりなのでわからない。未知のこと」と答え、「自分としては変わらないことを望んでいる。受賞はすばらしいことですが、理想を追求して最高の作品を作り上げていくことが自分の願い。15歳の時から偉大な俳優の英雄たちに続きたいという思いでやってきて、この映画の世界が大好きなんです」と映画への熱い思いを告白。また、オスカー像は「家のリビングにあります」と明かし、「友達が見せてほしいと来ますし、あそこにあるのはうれしい」と話した。さらに、プロモーションでの来日は10回だけれど、プライベートを含めるともっと多く日本を訪れているそうで、「一番好きなのは京都に行くこと。大仏を見たり寺院を巡ったり。日本は歴史が古くてすばらしい文化を持っている」と好きな場所を説明。続けて、「今まで桜の開花時期に来たことがないので今回とっても楽しみにしています。開花したばかりだと聞いています」と初めての桜に期待を示した。(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2016年03月23日第88回アカデミー賞で悲願の主演男優賞を手にしたレオナルド・ディカプリオが来日!3月23日(水)、都内で行われた主演作『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)の記者会見に出席した。日本の地を踏むのは、2014年1月の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ監督)来日プロモーション以来、2年1か月ぶり10度目で、もちろんオスカー受賞後は初めて。会見にはスチール250人、記者150人、TVカメラ50台、総勢500人の報道陣が駆けつけ、ついにオスカー像を手にしてディカプリオを熱烈祝福!ちなみにオスカー像は「自宅のリビングに飾ってあるよ」と明かしていた。ディカプリオがハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され、復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演した本作。ほとんどセリフがない難役に加えて、「バイソンの生レバーを食べた」「格闘シーンで鼻の骨を折った」といった過酷な役作りが高く評価されている。オスカー獲得後の“変化”については、「まだ数週間前の出来事だから、俳優としてどう変わっていくかは未知の領域だね」と言葉を選んだが、「ただ、願わくば今後も変わることなく、夢や理想をとことん追求し、納得いく作品をつくっていければ。映画という芸術が大好きだからね。賞はありがたいけど、目的ではないし」と俳優としての揺るがぬポリシーを語った。ディカプリオの主演男優賞受賞に加えて、 イニャリトゥ監督が史上3人目となる2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続の撮影賞に輝いており、「いまふり返っても、どう撮りあげたのか分からないほど、とてつもない作品。永遠に残る芸術作品であり、僕にとっては誇りなんだ。撮影というよりは、壮大な旅をした気分だよ」と手腕を発揮したクリエーターを讃えていた。今回の来日で楽しみにしていたのは、桜だそうで「何度も日本に来ているけど、桜のシーズンは初めて。ちょうど開花したと聞いて、喜んでいるよ」と満面の笑み。また、本作とも深い結びつきがある環境問題について熱弁する場面もあった。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日レオナルド・ディカプリオが、ついにアカデミー賞「主演男優賞」を獲得した渾身作『レヴェナント:蘇えりし者』。このほど、レオナルドの鬼気迫る演技と、圧倒的な映像美、そして実話に基づく壮絶なストーリーを後押しする音楽を担当した坂本龍一をゲストに迎え、4月7日(木)に恵比寿 ザ・ガーデンホールにて本作を特別上映することが決定。坂本さんがピアノの生演奏を披露することが明らかとなった。本作でレオナルドが演じたのは、ハンティング中に熊に喉を裂かれ、瀕死の重傷を負った実在のハンター、ヒュー・グラス。目の前で最愛の息子を殺され復讐心に駆られた男が、極寒の大自然の中、敵対する部族の熾烈な襲撃を交わしながら、約300kmの容赦ない旅を生き延びようとする姿を熱演し、初のオスカー獲得をはじめ賞レースを席巻。また、脚本・製作も務めたアレハンドロ・G・イニャリトゥは、65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続のアカデミー賞「監督賞」を受賞、自然光のみを使った圧倒的な映像でエマニュエル・ルベツキが史上初「撮影賞」を3年連続受賞した。坂本さんが手がけた「美貌の青空」など2曲を『バベル』(’06)でも使用したイニャリトゥ監督は、「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。今回の音楽には、感動的な静寂がある。静寂という間が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と語り、自身も大ファンである坂本氏の音楽が本作にとって、とても重要な役割を果たしていることを明かす。今月23日(水)に緊急来日することが決まり、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいるレオナルドもまた、「サカモト氏の音楽は、この映画のテーマそのものを表現していると思う。初めて聴いたとき、まさに求めていた音楽だったから、強く感銘を受けた」と大きく心を揺さぶられたことを語っていた。いまハリウッドで最もホットな監督と俳優から賞賛を浴びた坂本さんは、「本作の話があったときは、まだ体調は万全ではなかったのですが、イニャリトゥ監督からの話なので、これは何があってもやらないといけないと内心思いました」と、オファーを受けた当時をふり返る。また、本作については「初めて観たそのときから、この映画の主人公は“自然”だと思いました。人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかったのです」と、その思いに言及した。大島渚監督(『戦場のメリークリスマス』『御法度』)や、山田洋二監督(『母と暮せば』)、ブライアン・デ・パルマ監督(『ファム・ファタール』)といった日本をはじめ、世界の名だたる監督とタッグを組み、ベルナルド・ベルトルッチ監督『ラストエンペラー』では日本人として初めてアカデミー賞「作曲賞」を受賞した坂本さん。また、音楽家としてだけでなく、デヴィッド・ボウイと共演した『戦場のメリークリスマス』や、キーパーソンとなる日本人を演じた『ラストエンペラー』など、俳優としても活躍している坂本さんが、自身が参加し、アカデミー賞3冠を獲得した本作について何を語るのかは気になるところ。さらに当日は、ピアノの生演奏も予定されており、どんなメロディーを奏でるかにも注目だ。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。オリジナル・サウンドトラック盤「The Revenant(蘇えりし者)」(音楽:坂本龍一、アルヴァ・ノト、ブライス・デスナー)は発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月15日『レヴェナント:蘇えりし者』で第88回アカデミー賞主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオが、ガールスカウト・クッキーの販売に図らずも協力していたことが分かった。先月28日(現地時間)に行われた授賞式では、ガールスカウトの女の子たちが客席内でクッキーを販売、売り上げ額は6万5,243ドル(約743万円)になったが、司会のクリス・ロックから「3,000万ドル(約34億円)稼いだじゃないか!」とけしかけられていたレオナルドももちろん購入。買い求めたクッキーの箱を早速開けて見ている姿を撮られたが、ニューヨークのガールスカウトの女の子たちがこの写真を使って手作りの販促ポスターを作ったのだ。写真をプリントアウトした紙には「これはレオです。レオはオスカーが欲しかった。レオは授賞式でガールスカウト・クッキーを買いました。レオはオスカーを受賞しました。レオはスマートです。レオみたいに、ガールスカウト・クッキー(1箱4ドル)を買ってください」と手書きのコピーが添えられている。ガールスカウト側はABCニュースの取材に、写真が面白かったので使うことを思いついたと話している。効果は抜群だったようで、販売場では多くの人がポスターに目を留めて立ち止まり、女の子たちはクッキーを売り込むチャンスに恵まれたそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2016年03月15日映画『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)で悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した俳優のレオナルド・ディカプリオ(41)が、今月23日に東京・六本木ヒルズアリーナで行われる本作のジャパンプレミアに登壇するため、緊急来日することが7日、明らかになった。ディカプリオの来日は、2014年1月の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のPR以来、2年1カ月ぶり10度目。ジャパンプレミアイベントで日本のファンにオスカー受賞を報告し、喜びを分かち合う予定だ。本作でディカプリオは、狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上、目の前で息子を殺され復讐に燃える主人公、ハンターのヒュー・グラスを熱演。雪深く埋まり、マイナス5度の中で裸になり、極寒の川に飛び込むなど、自ら多くのスタントを手掛けた。そして、肉体的に過酷な役であると同時に、繊細な演技でほとんどセリフを語ることのない難役を演じ切った。日本では、ディカプリオがアカデミー賞にノミネートされるや否や、「今回こそは獲ってほしいよなぁ 今回はそれに値する演技だと思うよ!」といった応援ツイートが続々。5度目のノミネートにして初のオスカー獲得を果たした瞬間には「レオ様おめでとう!絶対見ます」などと喜びの声があふれた。また、本作で監督・脚本・製作を務めたアレハンドロ・G・イニャリトゥも、65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続のアカデミー賞監督賞を受賞。かつてない製作費をかけて、大自然が猛威をふるう極寒の地で、自然光のみを使った9カ月間のロケ撮影を敢行した。(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2016年03月08日俳優として5度目のノミネートで、ついに悲願のアカデミー賞「主演男優賞」を獲得したレオナルド・ディカプリオが、その受賞の喜びを日本のファンと分かち合うべく、『レヴェナント:蘇えりし者』を引っさげ、2年ぶりに緊急来日することが決定した!本作は、ディカプリオがハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され、復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演する、文字通りの渾身作。65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続のアカデミー賞「監督賞」を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥが脚本・製作も務め、俳優陣による鬼気迫る演技と圧倒的な映像を、日本が世界に誇る坂本龍一の音楽が見事にまとめ上げている。これまで多彩なキャラクターを演じてきたディカプリオにとって、本作のヒュー・グラス役はまったく新たなチャレンジとなった。雪深く埋まり、マイナス5度の中で裸になり、極寒の川に飛び込み、多くのスタントを自ら手がけた。いままで自分の主張を次々とまくし立て、他を圧倒する役柄が多かっただけに、肉体的に最も過酷な役であったと同時に、ほとんどセリフを語ることのない難役を、細心の演技で見事に演じきったのだ。そしてついに、『ギルバート・グレイプ』で「助演男優賞」にノミネートされて以来、22年越しの初オスカーを手にしたディカプリオだが、日本ではノミネート発表後すぐに「今回こそは獲ってほしいよなぁ 今回はそれに値する演技だと思うよ!」という応援コメントがSNS上に多数投稿された。さらに、受賞の瞬間からは「レオ様おめでとう!絶対見ます」「必ずアカデミー賞獲ってくれると信じていたから、本当に良かった…」という祝福の投稿へと変わり、SNS上も歓喜に沸いた。また、このディカプリオの初受賞に際し、アカデミー賞授賞式中継時のツイート数としては史上最高となる1分間に44万以上の関連ツイートが投稿されたという。まさに、いかに世界中の人々がこの受賞を心待ちにしていたかがよくわかる現象といえそうだ。2014年1月の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のPR以来、2年1か月ぶり、10度目となる今回の来日。3月23日(水)には、東京・六本木ヒルズ・アリーナで行われる本作のジャパン・プレミアイベントに登壇、日本のファンにオスカー獲得を報告し、喜びを分かち合う予定だ。彼の一挙手一投足に、ぜひ注目して。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月08日レオナルド・ディカプリオが俳優として実に5度目のノミネートで、悲願のアカデミー賞「主演男優賞」を獲得した『レヴェナント:蘇えりし者』。このほど、レオナルドが同「監督賞」を2年連続で受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ、そして臨場感たっぷりの映像で「撮影賞」を3年連続で受賞したエマニュエル・ルベツキとともに、本作のテーマについて熱く語る特別映像が解禁となった。本作は、レオナルドが、19世紀アメリカの未開拓の荒野を仲間たちと移動する途中で、熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演した文字通りの渾身作。実在したハンターの揺るぎない息子への愛と絆を鬼気迫る演技で表現し、ついにオスカーを手中に収めた。また、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と本作で65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続の「監督賞」を受賞したイニャリトゥは、脚本・製作も務め、いまだかつてない製作費をかけて、大自然が猛威をふるう極寒の地で自然光のみを使った9か月間のロケ撮影を敢行。撮影監督を務め、3年連続「撮影賞」受賞という史上初の快挙を達成したルベツキは、大きく引いたロングショットとクローズアップを駆使して圧倒的な映像を作り上げている。到着した映像でレオナルドは、「全く新しい感覚だ。あまりの臨場感に息をのむだろう」と明かす。それは、ルベツキと再びタッグを組んだ監督がユニークな撮影スタイルを屋外へ持ち出し、広大な土地をなめらかに進むカメラワークと、登場人物たちの息づかいが聞こえるほどのクローズアップを多用したことだけに留まらない。「グラスの身に起きた悲劇を壮大なスケールで描くと同時に、彼の精神を映し出している」と監督自身が分析するように、そこには映像に加えて、感情移入できる普遍のストーリーがある。「父と息子の愛を最も丁寧に描いた。本作の核となるからだ」と監督が明かすように、レオナルドは最愛の息子を失い、燃えたぎるような復讐心を原動力に、想像を絶する過酷なサバイバルへと身を投じていく父親を演じる。多彩なキャラクターを演じてきたレオナルドにとって、グラスは全く新しい役へのチャレンジとなった。「これまで、私はさまざまな形で考えを多くの言葉ではっきり伝えるキャラクターを演じてきたから、この役を演じることはユニークなチャレンジだった」と語り、ほとんど言葉を使わない生々しい演技が必要とされたことをふり返っている。多くを語らぬとも、その視線、息づかい、身のこなし方などから、壮絶な男の生還を体現してみせたディカプリオ。そんな彼を余すところなくとらえた鮮烈な映像を、ここからも確かめてみて。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月03日本年度の米アカデミー賞で、主演男優賞、監督賞、撮影賞に輝いたレオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』の特別映像が公開になった。ディカプリオ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、撮影監督を務めたエマニュエル・ルベツキが作品の魅力をじっくりと語る内容だ。その他の画像/特別映像本作は“実話”の映画化ではないが“モデル”が存在する。法律の専門家から作家に転身したマイケル・パンクは、19世紀に実在したヒュー・グラスとその時代について長い時間をかけてリサーチを重ね、そこにフィクションを織り交ぜながら小説を執筆。この小説がどの程度、実際の出来事と関連しているかは、現在発売されている書籍『レヴェナント:蘇えりし者』(漆原敦子・訳/早川書房)の巻末に“歴史的注釈”として詳細に記載されている。さらにイニャリトゥ監督は映画化にあたって、小説の核を活かしながら大胆に脚色を行った。特別映像でイニャリトゥ監督は「ジャック・ロンドンの要素をすべて盛り込んだ。美しいほどに残酷で、恐ろしいほどに詩的で、壮大な物語だ」と語る。ロンドンは米国の作家で、飼い犬が誘拐されてソリ犬になったことを機に内なる野生が目覚めていく様を描いた『野生の呼び声』などで知られている作家だ。本作では、クマに襲われて瀕死の状態の中で最愛の息子の命を奪われ、野生の中で捨てられた主人公グラスが、息子への愛、復讐心から甦り、過酷な旅を経て、復讐を果たそうとするドラマが描かれる。しかし、本作は単なる“復讐劇”ではない。グラスを演じたディカプリオは「単なる旅ではなく、彼は一生分の感情を経験する。アレハンドロは何よりも詩的な美しさを追求していた。人生に立ちはだかる不条理に打ち勝つ精神の美しさだ」と言い、撮影監督を務めたルベツキは劇中で彼が旅する厳しい自然は「キャラクターを知る大切な要素だ。外界の変化だけでなく、心の変化を表している」と分析する。本作はサバイバル劇であるのと同時に、愛する妻を失い、息子を失い、自身の肉体も激しく損傷し、死の淵に立った男がそれでも生きようとする“精神”を描いており、ドラマも背景となる大自然も主人公グラスの“こころ”を描くために存在しているようだ。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年03月03日先月28日(現地時間)にアカデミー賞主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ。授賞式後のパーティでは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(’13)で妻役だったマーゴット・ロビーとダンスしたそうだ。マーゴットは「彼はいつもクールに落ち着いているの。(受賞後も)すごく落ち着き払った様子だった。だから私は『リラックスして!オスカーを獲ったじゃない!踊ましょうよ』と言ったら、彼も『OK』って」と語った。「People」誌によると、授賞式でプレゼンターを務めたマーゴットは主演男優賞発表時、レオの名前を聞くや喜びのあまり「叫んだわ。本当に叫んじゃった」とか。授賞式後にアフター・パーティやレストランで過ごした後、レオと仲間たちはハリウッド・ヒルズの邸宅でプライベート・パーティを行なったが、そこにいたのがイギリスのリアリティTVスターのローレン・ハットン。2014年にカリブのリゾート地で知り合った2人は先月再会、レオがロサンゼルスに招待したらしい。パーティは午前8時まで続いたという。(text:Yuki Tominaga)
2016年03月03日