ヴィクトル・ユゴーの大河小説をもとに、崇高なテーマ性と壮大な音楽で綴るミュージカル『レ・ミゼラブル』。日本初演から28年たってもなお観る者の心を掴んで離さないミュージカルの金字塔が、今年もまたやってきた。プレビュー公演を経て4月17日に東京・帝国劇場で開幕、初日に先駆け同日、主人公ジャン・バルジャンをトリプルキャストで演じる福井晶一、吉原光夫、ヤン・ジュンモらが取材に応じた。ミュージカル『レ・ミゼラブル』チケット情報日本での上演回数は2800回を超え、今回の上演中に3000回を迎える見通し。「歴史のある作品で、偉大な先輩方が築き上げてきたもの。(3000回は)通過点に過ぎないとは思いますが、その責任をひしひしと感じ、1回1回を大切に、誠心誠意やりたい」と福井。バルジャンと、相対するジャベールのふた役を演じる吉原は「去年に引き続きふた役をやらせていただくので、自分なりに重大に受け止め、いい効果が出るように稽古してきた。(大千秋楽の)9月まで、気を引き締めて真剣に実直に作品と役に向き合えていけたら」と話した。また言葉の壁を越え、韓国からこのカンパニーに初参加するヤン・ジュンモは「この日本での『レ・ミゼラブル』に対する情熱や熱狂を、ひしひしと感じています。歴史のある作品で、この場にいられることが光栄。稽古も、NYやイギリスでやっているような感覚の、クオリティの高いものでした。プライドと緊張感を持って、観客の皆さんに感動をお届けできるよう頑張りたい」と意気込んだ。会見にはほかにジャベール役の川口竜也、エポニーヌ役の笹本玲奈、ファンテーヌ役の知念里奈、マダム・テナルディエ役の森公美子が登壇。「前回は(新演出版に)変わったこということでお客さまに観ていただけましたし、映画の影響もありました。今回はある意味真価が問われる。カンパニー一丸となって真摯に作っていきたい」(川口)、「キャスト、演出含め、毎回新しく変わっている。今回も新作だと思い、気を引き締めて最後までやりたい」(笹本)、「何度もこの作品に出させていただいていますが、毎回、観ていても演じていても、新たな発見があって感動しています」(知念)、「今まで色々な方がこの作品に携わってきた。28年の歴史とともにこの舞台を観ていただくと、また未来の『レ・ミゼラブル』も発見していただけると思う」(森)とそれぞれ話していた。またこの日は、先月開催された「『レ・ミゼラブル』のどじまん・思い出じまん大会」に出場した8歳と4歳の姉妹がサプライズで登場、3人のバルジャンに花束を渡した。その愛らしさにキャストも目尻をさげ、和やかな空気での会見となった。東京公演は6月1日(月)まで。チケットは発売中。その後、愛知、福岡、大阪、富山、静岡でも上演される。
2015年04月20日2015年4月17日(金)より東京・帝国劇場で上演されるミュージカル『レ・ミゼラブル』の制作発表が、11月17日に都内で行なわれ、キャスト73名が出席した。1985年にロンドンで初演の幕が開いた、ミュージカル『レ・ミゼラブル』。同作の日本版は、1987年の初演以降、これまで2817回の上演を記録。2013年には20年以上引き継がれていた演出を一新。舞台装置、照明、音響、衣装、登場人物のキャラクターの描き方などを変えて上演し、大きな話題となった。今回の公演は、その再演となる。会見で、作品に対しての意気込みを聞かれると、ジャン・バルジャン役を務める福井晶一は「前回はジャベールとの2役だったのですが、今回はこの役のみなので、ジャン・バルジャンの生き方をより掘り下げて、良いお芝居ができればと思います」と話した。ジャン・バルジャン役とジャベールの2役を演じる吉原光夫は「出演する喜びはもちろん、同じくらい体力的にも精神的にも苦しみが大きい作品です。日々精進して、作品に対して誠実に、役に対して実直に向き合いたい」と決意を述べた。同作は一部のキャストをオーディションで選定。そこから選ばれ、今回初めてジャン・バルジャンを務める韓国ミュージカル界のトップスター、ヤン・ジュンモは「日本では新人俳優のヤン・ジュンモです」と日本語で笑いを交えて自己紹介。続けて「日本語はまだまだ足りない部分があると思いますが、横にいらっしゃるジャン・バルジャン役の先輩である福井さん、吉原さんに沢山学んで、一生懸命頑張りたいと思います」と語った。また、この制作発表の場で出演が明らかになった、アンジョルラス役の上山竜治は「8年前にロンドンでレ・ミゼラブルを見た時に凄く感動したんですが、それと同時に、ミュージカルの世界は凄く敷居が高いものだと感じていたので、アンジョルラス役をいただけて本当に感激です。うちの母がレ・ミゼラブルにハマっていたので、電話で報告すると喜んでいました」とコメント。また、1997年よりマダム・テナルディエ役を務めている森公美子が、「一番の心配事はこの後にある採寸。少々太りましたので(笑)。ちなみに、フォンテーヌ役を狙っています。いつでも歌える準備はできています」と語ると、それを受けてフォンテーヌ役を演じる知念里奈が「森公美子さんに役を取られちゃわないように頑張ります」と返し、会見場は笑いに包まれた。ミュージカル『レ・ミゼラブル』は東京・帝国劇場で2015年4月17日(金)から6月1日(月)まで上演され、その後、名古屋、福岡、大阪、富山、静岡を周る。
2014年11月18日「最初に完成した映画を観たときは本当にドキドキしたよ。だって、僕も『レ・ミゼラブル』のいちファンで、期待でいっぱいだったからね。でも、映画の序盤で、ヒュー・ジャックマンが釈放状を破り、紙吹雪のように宙を舞うシーン。僕は思わず涙してしまったんだ。あの瞬間、この映画は間違っていない、と思ったよ」。そう語るのは、日本だけで58億円という驚異的な興業収入を記録し、社会現象とまで言われた映画『レ・ミゼラブル』で、マリウス役を演じたエディ・レッドメイン。『マリリン7日間の恋』や『HICK-ルリ13歳の旅』などに出演し、正統派なルックスや少年っぽい笑顔で、日本でもじわじわと女子人気を拡大しているエディ。今回、初来日を果たした彼は、これからの更なる人気上昇を確信させる、紳士的なナイスガイ!エディが「レ・ミゼラブル」に出会ったのはまだ少年の頃。「8歳か9歳くらいのときに初めて舞台を観て、(ストリート・チルドレンの)ガブロッシュになりたい!と思っていたんだ。彼は大人たちを相手に、まるでロックスターみたいじゃない?家族でドライブするときも、車の中でサントラを聞いてた。いつも兄がヒュー・ジャックマンのパートを歌い、僕はラッセル・クロウのパートを歌っていたんだよ」。それから約20年後。以前、まだ俳優として駆け出しだったエディを起用し、それから交友関係を続けていた監督、トム・フーパーと再び『レ・ミゼラブル』で仕事をすることになる。「大好きな『レ・ミゼラブル』に関わることは、まさに“dream come true”だよ!」と身を乗り出して想いを語るエディ。本当に『レ・ミゼラブル』が好きで、ハートの熱い俳優なのだ。エディが演じたマリウスは、裕福な家族の反対を押しのけて、革命運動に関わる若き学生。エディとマリウスの共通点の一つは、エディも名門イートン校出身(ウィリアム王子と同級生!)のエリートであること。両親、兄弟ともにエンターテインメント業界とは全く無縁な家庭環境に育ちながらも俳優を志したそうだが、もしかするとマリウスのように家族から反対を受けた…?「両親は昔から、僕が俳優になることをサポートしてくれたよ。『俳優じゃなくて、プロデューサーとかはダメか?』とはよく言われたけどね(笑)」。「『レ・ミゼラブル』に関しては、家族全員がファンだから、兄なんかはオーディション中、毎日のように『受かったか?受かったか!?』ってメールしてきたよ(笑)。しかも、僕が実家で歌のレッスンを受けることがあって、監督も来てたんだけど、まだ赤ちゃんの姪っ子を連れてきて『コゼット役で出演できないか!?』と監督に訊いていたくらい!プレミアにも家族総出で来てくれたし、とても興奮していたよ」。教養があって、家族に愛され、さらにイギリスの伝統的ブランド「バーバリー(BURBERRY)」のモデルも務めるルックスとスタイル。加えて、俳優で歌も上手いなんて、ちょっと完璧過ぎ…!?トニー賞(ミュージカル界のアカデミー賞)受賞の経験もあるエディだが、ミュージカル映画へ出演することは、また一つ新しい挑戦だった。実は、本作はミュージカル映画としては画期的で、先に歌を収録し、後に“口パク”で撮影するという一般的な方法ではなく、ライヴで歌いながら撮影をしているのだ。「ライヴで歌うことはチャレンジだったけど、ほかの方法でこの映画を撮ることは考えられないね。アマンダ(・セイフライド)とヒュー(・ジャックマン)は、通常の方法でもミュージカル映画に出演しているけど、歌に口を合わせることで頭がいっぱいになってしまって、自由に演技ができなくなるって言ってたんだ」。「ただ、もちろん、20テイクあるときは、歌も20回歌わなければならないし、声が枯れてしまうこともあったよ。みんな、ライヴで撮影した後のポストプロダクションで、声が掠れている部分なんかは後で歌だけ録り直すと思っていたんだ。でも、完成した映画の99.5%は、ライヴで撮った歌だよ。観てて、『なんで僕のあのシーンも使っちゃったんだろう…』って思うところもあったけどね(笑)。トムは完璧さよりも、生の雰囲気を重視してだんた」。監督の“ライヴ”へのこだわりは、クライマックスのバリケードのシーンにもあった。「あのシーンでは、20人の学生に加えてエキストラも40人ほど、さらにカメラクルーも全員、民衆の恰好をしていたから、もうどこにカメラがあるか分からない状態だった。その状況で、トムが『アクション!』と言った瞬間、上からピアノが降ってきた…!僕たちは必至にバリケードを作り、本当に恐怖感があった。だからこそリアリティのあるシーンになったと思う」。エディ自身の最大の見せ場といえば、ソロの「カフェ・ソング(Cafe Song)」。「あの撮影の日のことはもう記憶が真っ白になった程、緊張した」と笑いながらふり返る。「だって、撮影スタッフは『アン・ハサウェイの“夢やぶれて(I Dreamed a Dream)”が素晴らしくて泣けた!』とか、『ヒュー・ジャックマンの歌に感動した!』とか、毎日のようにうわさしてたんだ。僕の撮影日が先延ばしされればされるほど、どんどんプレッシャーは増していったわけで…(苦笑)」。最後に、『レ・ミゼラブル』にちなんだ恋愛の質問を一つ。もしエディがマリウスの立場だったら、コゼット(アマンダ・セイフライド)とエポニーヌ(サマンサ・バークス)、どちらを選ぶ?「それはエポニーヌだよ。小さい頃から彼女に憧れてたからね。セクシーで、ちょっと生意気で、派手な帽子も被ってないしね!」。『レ・ミゼラブル』Blu-ray&DVD発売日:6月21日(金)<価格>ブルーレイ:3,800円(税込)コレクターズ・ブルーレイBOX:8,190円(税込)フォトブック仕様ブルーレイ&DVD:5,240円(税込)DVD:2,480円(税込)発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(photo:Manna Kikuta)■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2013年06月20日第85回アカデミー賞で3部門を受賞した映画『レ・ミゼラブル』のブルーレイ&DVDが21日(金)に発売されるのを記念して、都内3箇所にて衣装展が開催される。その他の写真劇中で実際に使用された衣装が日本に上陸するのは初めてのことで、展示は20日(木)より代官山・蔦屋書店、銀座・山野楽器本店、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの都内3箇所で同時開催される。展示される衣装は会場によって異なり、蔦屋書店にジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンが着用した囚人服、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaにファンテーヌ役のアン・ハサウェイが工場でのシーンで着用した衣装、山野楽器本店にコゼット役のアマンダ・セイフライドが着用したウェディングドレスがそれぞれ展示される。このチャンスを逃したら二度とお目にかかれないかもしれない衣装展は、代官山・蔦屋書店が7月3日(水)、銀座・山野楽器本店が7月7日(日)、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaが7月1日(月)までの開催となる。衣装展巡りをして、再び“レ・ミゼ”の世界観にひたってみてはいかがだろうか。『レ・ミゼラブル』6月21日ブルーレイ&DVDリリースDVD 2480円(税込)ブルーレイ3800円(税込)ブルーレイ・コレクターズBOX8190円(税込)発売・販売:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2013年06月14日『レ・ミゼラブル』が、25日のクリスマスに北米公開された。この日1日の売り上げは、予測を大きく上回る1800万ドル。ミュージカル映画のオープニング成績としては、史上最高だ。その他の写真日本や韓国でひと足先に公開となった『レ・ミゼラブル』は、舞台ミュージカルの知名度が高いこともあり、北米でも公開前からヒットが予測されていた。公開前の前売りチケットの売り上げも2009年の『シャーロック・ホームズ』を抜いて最高記録を打ち立てていたが、公開日の興行成績は、それをさらに上回るものとなった。クリスマスの興行成績としては『シャーロック・ホームズ』に次いで史上2位、週末に重ならないクリスマスの興行成績としては1位。上映時間が2時間38分もあり、回せる回数が少ないことを考慮すると、さらなる快挙と言える。この日映画を観た観客に調査したところ“A-”とすばらしく、口コミ効果でこの後も堅調に売り上げを伸ばすことが予想される。『レ・ミゼラブル』に次いで2位に輝いたのは、やはりクリスマス公開となったクエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』。こちらも予想以上の成績で、観客に調査したところ“A-”となっている。文:猿渡由紀
2012年12月27日現在公開中の大ヒットミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』のTVスポットに、舞台版『レ・ミゼラブル』の大ファンという松岡修造が出演。映画化された本作を熱く語っている映像が公開される。その他の写真本作は、世界43か国で上演され、1985年初演以来、27年間ロングラン上演を続け6千万人を超える動員数を記録した大ヒット同名ミュージカルを映画化。19世紀フランス、ひと切れのパンを盗んだために19年もの間、牢獄生活を送ったジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)を主人公に、激動の時代を生きた人々の姿を描いた一大巨編だ。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞監督賞を受賞したトム・フーパー監督がメガホンを執り、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドらなど豪華キャストが顔を揃える。ジャックマンが、先ごろ発表されたゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされたほか、作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、助演女優賞、主題歌賞の4部門に選出され、さらに話題を集めている。このほど公開されるTVスポット映像では、元プロテニスプレーヤーで、自他ともに認める“熱い男”として、現在はスポーツキャスターやタレントとして活躍中の松岡修造が本作を熱く語っている。松岡は、「僕は、映画でここまで心を動かされたのは初めてです。この映画は明日へ向かう、生きる力があります。もう“感動”というものを超えてしまっていますね」と目頭を熱くしながらコメント。舞台ファンをもうならせた本作のTVスポット映像は、12月27日(木)より地上波にてオンエア予定(一部地域を除く)。『レ・ミゼラブル』公開中文:塚野清香
2012年12月26日ミュージカルの金字塔を映画化した『レ・ミゼラブル』。プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ氏は舞台版同様、俳優の生歌で全編撮影することを力説した『英国王のスピーチ』(10)のトム・フーパー監督の熱意に感銘を受け、本作を始動したことを明かした。その他の写真氏は40年以上も英米の演劇界で活躍を続けるミュージカル界の大重鎮で、ブロードウェイ・ミュージカルの歴代ロングラン作品ベスト3、『オペラ座の怪人』『キャッツ』、そして『レ・ミゼラブル』をプロデュースした剛腕だ。誰よりも『レ・ミゼラブル』を知り尽くす専門家で、作品を深く愛する人物。それだけに舞台版同様、全編を俳優の生歌で撮影するという一大スケールで企画をキックオフした中心人物かと思うが、実は「フーパー監督が最初の構想に待ったをかけた張本人だよ(笑)」と経緯を明かす。「当初は3分の1がセリフだったけれど、フーパー監督の提案で全編同録に変えた。とてもうれしかったよ(笑)」。俳優の生歌で同録する手法を採用したことで、舞台版のDNAを見事に継承した本作。その上、空間的なスケールを得た映画版では、主人公ジャン・バルジャンが苦役に従事する冒頭シーンを皮切りに、後半の革命による激突シーンまで大迫力の一大叙事詩として完成した。フーパー監督は俳優の“表情”と“風景”が重要だったと語っていたが、この点、氏もうなずいて補足する。「舞台では限定的な空間で演じるので、俳優たちの移動や細かい表情の変化をお見せすることは無理だけれど、カメラがある映画の場合は微妙に変わる表情や声色をキャッチできる。演技のスタイルも全然違うので、新しい魅力を加味できたよ」。舞台版にはない新曲「Suddenly」も登場するなど、伝統に囚われない挑戦的な試みを許す氏の広い度量と眼力が作品に新たな息吹を与えたことは確か。そして緻密な方程式の元、企画を進めることがプロデューサーとしての最大の使命かと思えば、意外にも思い切った決断も時に重要だという。「ミュージカルを観て感銘を受けたトムと会ったわけだけれど、僕は『英国王のスピーチ』(10)を観てなくて、実はよく知らない人だった(笑)! でも、その時に映画化のビジョンを熱く説明してくれて、決め手は同録での撮影にこだわったことかな。僕と同じ理由で重要だと力説したことが、今回監督をお願いした最大の理由だよ」。『レ・ミゼラブル』公開中取材・文・写真:鴇田 崇
2012年12月25日「ぴあ」調査による12月21日、22日公開の映画・満足度ランキングは、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』がトップに輝いた。2位に韓国で大ヒットした人間ドラマ『拝啓、愛しています』が、3位に20世紀のファッション界を代表するカリスマ・エディターを追った記録映画『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』が入った。上位作品の画像1位の『レ・ミゼラブル』は、大ヒットミュージカルをヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドら豪華キャストを迎えて、トム・フーパー監督(『英国王のスピーチ』)が映画化した作品。観客からは「ストーリーの多様な魅力に加え、メッセージの奥深さに感動した」「終ってからも涙が止まらなかった! 名作はやはり映画になっても名作だ」「内容も構成も大変よくできていて、舞台にはない映像美を感じた」「ミュージカル映画はめったに観ないが、ヒュー・ジャックマンなど俳優陣の熱演にグイグイと引き込まれた」「鑑賞後は胸がいっぱいになった。人生って素晴らしい!」「鳥肌が立った。それくらい臨場感があった」などの声が寄せられた。出口調査を行なった劇場では上映後に拍手がおこったといい、幅広い世代から熱い支持を集めた。2位の『拝啓、愛しています』は、人生の黄昏時に出会った男女4人の友情と愛を描いたヒューマンドラマ。出口調査では「切ないながらも希望のある映画」「ストーリー、キャストともに素晴らしく、共感できしたり学ぶこともあった」「自分の人生ときちんと向き合っているシニアの方にオススメしたい」など、50代、60代の観客から絶賛する声が相次いだ。(本ランキングは、2012年12月21日(金)、22日(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年12月25日『レ・ミゼラブル』のPRで来日したヒュー・ジャックマンが意外にもミュージカル映画への初挑戦となった本作への出演を渇望したことを明かすとともに、“ウルヴァリン”のイメージが強い(?)日本のファンへ「新しい僕を知ってほしい」と熱いメッセージを投げた。その他の画像初演以来、27年間という驚異的ロングランを記録中のミュージカルの金字塔を、『英国王のスピーチ』(10)の名匠トム・フーパー監督が完全映画化した本作。全編“生歌”で撮影するなど舞台版を忠実に追う一方、映画用に新しく楽曲を作曲するなど意欲的な試みも多く、「これほど求めた作品はなかったよ」とジャックマン自身も参加を渇望したという。「今まで数多くの映画や舞台に出たけれど、ミュージカル映画を経験したことはなかったからね。だから3時間のオーディションを迷わず受けることにしたよ」と、ミュージカル俳優としてブロードウェイ・ミュージカルではトニー賞の主演男優賞に輝くジャックマンも映画では初“舞台”だったのだ。演じるジャン・バルジャンは悲劇の主人公として説明不要の有名キャラクターだが、映画版では心情面をより深く描写。とりわけ“映画オリジナルの新曲”「Suddenly」を歌うパリへ向かう馬車のシーンでは、「バルジャンが愛を知る」重要なシーンに「バルジャンが幸福で、肩の荷が下りたような安堵感を曲で表現したかったと思う。言ってみれば、僕のために書いてくれた曲なので、本当に生涯の誇りになったよ(笑)」と本人も気に入っているそう。映画公開後、ジャックマン主演の舞台版も観たい声が聞こえてきそうなほど人間味に満ちたバルジャンになったが、本人も意欲はあるようだ。「昨年ワンマンショーをブロードウェイで上演したけれど、今度は日本でも上演しようと思っていて、その中に『レ・ミゼラブル』の曲を数曲入れられるかもしれないよ(笑)」とファンの期待に応えようとするジャックマン。「そのためには早く映画が公開になって、僕自身をもっと知ってほしいな」と宣伝にも力が入る。「日本のファンにはいつも変な髪型で、長い爪の男というイメージが強いかもしれないからね(笑)」と“ウルヴァリン”を引き合いに出して謙遜するが、来年は新演出の“本家”舞台版も日本に上陸予定。その前に、ジャックマンの健闘で新しく生まれ変わった珠玉の名作を観ておこうではないか!『レ・ミゼラブル』12月21日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年12月21日来年4月から東京・帝国劇場で上演される名作ミュージカル『レ・ミゼラブル』のチケット最速先行受付が12月20日(木)11:00よりスタートする。『レ・ミゼラブル』チケット情報19世紀フランスを舞台に、貧困に苦しむ民衆の姿や革命を目指す若者たちの戦いを描くヴィクトル・ユゴーの名作を舞台化した英国産のミュージカル。日本でも1987年初演以来、幾度も上演されてきたヒット作だ。今回はロンドン版25周年を記念して制作された“新演出”で上演する。主人公ジャン・バルジャン役には、これまで長く同役を演じてきた山口祐一郎に加え、劇団四季を経て、現在は母国・韓国のミュージカル界で活躍をしているキム・ジュンヒョンが新たにキャスティング。バルジャンを追う刑事ジャベール役には、前回バルジャン役を演じていた吉原光夫ほか、川口竜也が抜擢されている。また、エポニーヌ役には笹本玲奈らおなじみの顔ぶれのほか、人気声優の平野綾が新キャスティングされているのも話題だ。公演は2013年4月23日(火)から7月10日(水)まで。チケットぴあでは、有料会員向けWEB抽選先行「いち早プレリザーブ」を12月20日(木)11:00から1月6日(日)18:00まで、無料会員向けWEB抽選先行プレリザーブを12月21日(金)11:00から1月8日(火)11:00まで受付。
2012年12月20日映画『レ・ミゼラブル』の特別チャリティ試写会が18日に都内で開催され、皇太子殿下が、この日のために再来日した主演のヒュー・ジャックマン、トム・フーパー監督、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ氏と作品を鑑賞した。その他の画像本作は、1985年に初演され、これまでに全世界43か国で上演されてきた大ヒットミュージカルの映画化。ジャックマンが、先ごろ発表されたゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされたほか、作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、助演女優賞、主題歌賞の4部門に選出され話題を集めている。舞台あいさつに立ったジャックマンは、「私には日本で3つの夢があり、それを実現できた。1つめは、12歳の息子と富士山に登頂できたこと。2つめは、ミュージカル映画に出演できたこと。3つめは夢というより大変光栄なことになりますが、皇太子殿下とご一緒にこの映画を観られたことです。今日のことは本当に忘れられない経験になりました」とコメント。さらに、「上映後、(殿下が)若いころ『レ・ミゼラブル』の原作を読んでいて、また舞台も観ておられたと話されていて、『忙しくて映画をあまり観られないけれど、この映画は素晴らしく興奮した』と、おっしゃっていただきました」と明かした。また、ゴールデングローブ賞の候補作品にあがったことについてジャックマンは、「この作品は感動的な映画。人の心を動かせる作品に出演でき、この作品の一部としてノミネートされたことは本当にうれしい。ハリウッドではミュージカル映画が成功することは難しいけれど、この作品がきちんと認知されてうれしい」と語った。『レ・ミゼラブル』12月21日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!
2012年12月19日アン・ハサウェイが今月10日(現地時間)、『レ・ミゼラブル』のニューヨーク・プレミア会場で、下半身が丸見えになってしまうアクシデントに見舞われた。プレミア会場のジーグフェルド・シアターに車が到着し、アンが降車しようとした際、深いスリットの入った衣裳がまくれ上がり、下半身が露出してしまったのだ。アンは下着をつけていなかった。異様なほどの勢いでフラッシュを浴び、事態に気づいたアンは急いですそを下ろしたものの、すでに写真を撮られてしまっていた。衣裳はトム・フォードがデザインした黒のタフタのドレス。その後、ヒュー・ジャックマンやアマンダ・セイフライド、ラッセル・クロウらとレッド・カーペットを歩き、いつもと変わらない笑顔を振りまいていたアンだが、後に「Vanity Fair」誌の記者に「車を降りようとしたときだったの。ドレスがとてもきつかったのよ。カメラのすごいフラッシュを浴びるまで気がつかずにいたの」とこぼしたそうだ。「ショックだったわ。彼らは全て見ちゃったのよ。あの人たちのためにスカートをまくり上げたみたいなものだわ」。「New York Post」紙のゴシップ・コラム「Page Six」によると、アンはインターネット上に問題の写真が出回っていることについて「出ちゃったものはしかたないわ」と動じる様子はまったくなし。そればかりか「次に公の場で車から降りるときは、毛布にくるまって出ることにするわ。笑えるわよ」とジョークを飛ばしているそうだ。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年12月13日21日(金)に日本公開されるミュージカル映画『レ・ミゼラブル』のワールドプレミアの模様が映画公式Facebookで生中継されることが決定した。日本時間6日(木)午前2時頃からロンドンのプレミア会場の模様を配信する。その他の写真本作は、ひと切れのパンを盗んだために19年もの間、牢獄生活を送ったジャン・バルジャンを主人公に、激動の時代を生きた人々の姿を描いた一大巨編。1985年初演のミュージカルを『英国王のスピーチ』で米アカデミー賞作品賞、監督賞などに輝いたトム・フーパーが映画化した作品。ワールドプレミアには出演者のフーパー監督、ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドら先ごろ来日したメンバーに加えて、ラッセル・クロウ、サシャ・バロン・コーエン、ヘレナ・ボナム=カーターらも登壇。ロンドンはフーパー監督の故郷で、演劇のメッカとして知られる街だけに、プレミアは大きな盛り上がるを見せることが予想される。映画『レ・ミゼラブル』ワールドプレミアinロンドン生中継映画公式facebookにて日本時間12月6日午前2時頃より生中継『レ・ミゼラブル』12月21日(金)TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー
2012年12月05日ヒュー・ジャックマンやアン・ハサウェイを始め、ハリウッド・スターたちが美声と熱演を披露する『レ・ミゼラブル』。主要キャストたちは、クランク・イン前にカラオケ・パーティで結束を固めたという。ヒュー扮する主人公、ジャン・バルジャンの宿敵・ジャベール警部を演じるラッセル・クロウが音頭をとり、ヒューも含めたキャストが揃った。ファンティーヌを演じたアンは芸能情報番組「E! News」で「ラッセルがキャストみんなの親交を深める目的で金曜のディナーをセッティングしてくれたの。そこにはキーボードがあって、ピアノ奏者もいたのよ」と語った。いわゆるカラオケではなく、生の伴奏付きで歌ったというわけだ。「私たち全員、すごく緊張して自意識過剰になってたのに、彼は全員に歌わせたのよ」。ファンティーヌの娘・コゼット役のアマンダ・セイフライドは「マペット・ショー」のカエルのカーミットの着ぐるみ姿でエミネムの「Lose Yourself」を歌ったそうだ。「月曜日から撮影が始まったけど、互いに気心が知れているから、とてもリラックスして臨めたわ。ウォーミング・アップのときに謝り合ったり、歌う前にいちいち言い訳したりする必要がなかった。先入観を持たずに、すぐ共演者として一緒に仕事するモードになれたのよ」。作中では敵役のラッセルだが、面倒見の良さは、むしろジャン・バルジャンに近いようだ。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年12月05日1985年の初演以来、ロンドンで27年間にわたり上演が続き、今もなお人気を誇る同名ミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』が12月21(金)に公開される。本作は、登場人物の心情をリアルに表現するために、通常のミュージカル映画では用いられない“前代未聞の撮影方法”が採用された。このほど、その模様をおさめた特別映像が公開された。特別映像これまで多くのミュージカル映画では、撮影前に役者の歌唱部分をスタジオで収録し、撮影時に録音された音源を聴きながら演技するという手法が一般的だった。しかし、この方法だと“数か月前に歌った歌”を聞きながら、“撮影中の心の動き”を表現することになってしまう。そこで、本作ではセットにピアニストを常駐させ、仮の伴奏で歌と演技を同時に行い、編集時に仮伴奏を豪華なオーケストラ音楽に差し替えるという手法がとられた。このほど公開された特別映像では、カメラ後方で伴奏するピアニストの姿と、それに合わせて歌い、演じる俳優たち、そして彼らの歌声を完璧に捉えるべく奔走するスタッフの姿が収められている。特別映像で出演者たちが「自由に演じることができる」「演じながら歌うと感情がそのまま声のトーンに表れる」と語る通り、この方法では俳優はその場で感じた気持ちを歌にこめることができる。しかし、歌いながらセットを移動する俳優たちの歌声を完璧な状態で録音しなければならないという技術的な課題や、俳優は撮影するたびに何度も歌い続けなければならないという難点もある。しかし、本作ではそのような難点を乗り越えても“その場で歌う”ことにこだわった。トム・フーパー監督は「その場で歌えば、ストーリーの真実味を保つことができる」と語る。本作は、パンを盗んだ罪で19年間服役した男を主人公に、激動の時代の波に飲まれながらも自由や希望を求めて立ち上がろうとする民衆の姿を描いた感動作で、“レ・ミゼラブル(ああ無常)”という題名の通り、愉快な歌や軽快な踊りではなく、苦しみの中で希望の光を求めて歩もうとする“登場人物の心の揺れ動き”が最大の見どころだ。だからこそフーパー監督とヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドら俳優陣は“歌で感情を表現する”ことを最優先に撮影を敢行。この挑戦は大きな成果をあげているようで、すでに作品を観た報道陣、批評家からは絶賛の声があがっている。『レ・ミゼラブル』12月21日(金)TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー
2012年11月30日1985年の初演以来、世界43か国で上演され、6千万人を超える動員数を記録した大ヒットミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』の最新予告編がこのほど公開された。『レ・ミゼラブル』新予告編本作は、ひと切れのパンを盗んだために19年もの間、牢獄生活を送ったジャン・バルジャンを主人公に、激動の時代を生きた人々の姿を描いた一大巨編。1985年初演のミュージカルを『英国王のスピーチ』で米アカデミー賞作品賞、監督賞などに輝いたトム・フーパーが映画化した作品で、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエンらが出演する。このほど公開された予告編は、物語のダイジェストシーンを出演者たちが歌うナンバーを交えて描いたもの。通常、ミュージカル映画は撮影前に歌唱部分のみをレコーディングスタジオで収録し、映画撮影の際には録音されたトラックに合わせて演技をするが、本作ではセットでピアノ演奏を行い、俳優は小型のイヤモニターで伴奏を聴きながら歌唱し、その後にピアノ部分をオーケストラ演奏に差し替えることで、登場人物たちの心情がこもった歌唱を捉えることに成功。現在、一部の映画館では、この過程を紹介する特別映像が上映されている。また、映画ではミュージカルでは使用されていないオリジナル楽曲『Suddenly』も歌われる。近年のミュージカル映画は、ドラマの中で突然、歌が始まる違和感を払拭するために様々な試みがなされてきたが、本作はミュージカルにドラマ部分を挟み込んだり、歌とドラマを切り離したりする手法ではなく、“歌にキャラクターの気持ちを込める”という正攻法な道を改めて追求し、ミュージカル映画の王道にして最高峰をめざすという。『レ・ミゼラブル』12月21日(金)TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー
2012年11月20日映画『レ・ミゼラブル』の日本公開を記念して、主演のヒュー・ジャックマンをはじめ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドと、トム・フーパー監督らスタッフが11月下旬に来日することが発表された。その他の写真本作は、ヴィクトル・ユゴーの小説を基にしたミュージカル『レ・ミゼラブル』を完全映画化した作品。パンを盗んだために19年もの間、牢獄生活を送ったジャン・バルジャンの波乱の人生を描く。親日家のジャックマンは、映画『ウルヴァリン:SAMURAI』撮影のため8月にも日本を訪れており今年2度目の来日。先月、結婚したことが報じられたハサウェイは、映画『プラダを着た悪魔』で2006年に来日して以来となり、セイフライドとフーパー監督は、映画のプロモーションとしては初来日となる。さらに、世界最長のロングラン記録を誇るミュージカル『レ・ミゼラブル』を手がけ、本作ではプロデューサーとして名を連ねているキャメロン・マッキントッシュも来日し、本作を盛大にPRする。また、11月28日(水)には都内で、来日キャストも参加する公開記念イベントの実施が予定されている。『レ・ミゼラブル』12月21日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー(C)Universal Pictures
2012年10月31日日本でも1987年の初演以来上演を繰り返しているミュージカル『レ・ミゼラブル』。ミュージカルの金字塔とも呼ばれ、大作ミュージカルの代名詞ともなっているこの作品が、来年の上演から装いも新たに“新演出版”として登場する。10月15日、山口祐一郎らその新『レ・ミゼラブル』に出演するキャスト68名が一堂に会し、製作発表を行った。ヴィクトル・ユゴーの原作を元にした本作は、19年の刑に服したのち脱獄、次第に善に目覚めて行く主人公ジャン・バルジャン、彼を追い続ける刑事ジャベール、さらにその日生きるのもやっとの民衆たちや、革命に燃える学生たちの姿を流麗な音楽で紡いでいく群像劇。1985年のロンドン初演から全世界で上演され、世界での観客総数は6000万人に迫るという、まさに演劇史を代表する名作だ。この作品が舞台装置、照明、音響、衣裳からキャラクターの描き方まで一新、新演出として生まれ変わる。新演出にともない、全キャストがオーディションで決定。この日は応募総数15000人という激戦の中、役を勝ち取った出演者が披露された。ジャン・バルジャン役は、同役を1997年から務めている山口祐一郎と、劇団四季で多くの主要キャラクターを演じた後、母国韓国のミュージカル界で華々しく活躍しているキム・ジュンヒョンのダブルキャスト。山口は「まったく新しい演出家の方で、どうすればオーディションを突破できるのか、当日は(役に合わせて)髭はあった方がいいのか剃った方がいいのか、にこやかにしていた方がいいのか真面目な顔をしていた方がいいのかと迷うくらいに、ドキドキして受けました」とその厳しさを振り返り、キムは「日本の『レ・ミゼラブル』に参加できて本当に嬉しい。難しい役だと思いますが、みんなで力をあわせてお客さんに感動を与えられる作品を作るために頑張ります」と喜びを語った。また革命運動に身を投じる学生マリウスに恋をする少女エポニーヌ役で本作に初参加する平野綾が「この場に立てる喜びと緊張で、泣いてしまいそう。ミュージカル出演は2作目で圧倒的に経験値が足りないので、まわりのみなさんに食らいついていきたい」と語るなど、感無量のコメントを口にする出演者も多数。出演者全員の『レ・ミゼラブル』という作品への思いがひしひしと伝わってくる製作発表だった。このメンバーで贈る新生『レ・ミゼラブル』の誕生を楽しみに待ちたい。出演はほかに吉原光夫、川口竜也、知念里奈、笹本玲奈、山崎育三郎、森公美子ら。すべての役がダブルキャスト、トリプルキャストになっている。公演は5月3日(金・祝)から7月10日(水)まで東京・帝国劇場(4月23日(火)よりプレビュー公演あり)、8月3日(土)から31日(土)まで福岡・博多座、9月7日(土)から23日(月・祝)まで大阪・フェスティバルホール、10月1日(火)から20日(日)まで愛知・中日劇場にて行われる。東京公演のチケットは4・5月分が2月9日(土)、6・7月分が3月16日(土)に一般発売を開始する。
2012年10月16日来年の上演が決定しているミュージカル『レ・ミゼラブル』の出演者が8月22日、発表になった。出演は、主人公ジャン・バルジャンに山口祐一郎、キム・ジュンヒョンなど。『レ・ミゼラブル』は、19世紀フランスの社会情勢を背景に、貧困に苦しむ民衆の姿や革命を目指す若者たちの戦いを描く、ヴィクトル・ユゴーの長編大作小説を元にした作品。日本でも1987年の初演から愛され続けており、これまでに鹿賀丈史、滝田栄、村井国夫、野口五郎、斉藤由貴、本田美奈子.、川崎麻世、夏木マリといった名だたる俳優がこの舞台に立っている。ミュージカルの金字塔とも言うべき存在の作品だが、前回(2011年)で初演から続いた“ロンドンオリジナル版演出”での上演が終了、次回からは日本でも、ロンドン25周年を機に登場した“新演出”での上演が決まっており、それに伴う新キャストも注目されていた。主人公ジャン・バルジャンには、これまでにも長く同役を演じている山口祐一郎に加え、劇団四季で『ジーザス・クライスト・スーパースター』のジーザス役など様々な主要キャストを演じた後、現在は母国・韓国のミュージカル界で活躍をしているキム・ジュンヒョンが新たにキャスティング。バルジャンを追い続ける刑事ジャベールには、前回公演時に史上最年少でバルジャン役を演じていた吉原光夫が役を替えて登板、さらにアンサンブルとして数々のミュージカルの舞台に立ってきた川口竜也が抜擢された。そのほか、エポニーヌ役の笹本玲奈、マダム・テナルディエ役の森公美子ら『レ・ミゼ』おなじみの俳優に加え、エポニーヌ役に声優の平野綾が新キャスティングされるなど、新旧入り混じった出演陣となる。今年は映画版の公開も控えており盛り上がりそうな新生『レ・ミゼラブル』に期待したい。公演は4~7月帝国劇場、8~10月福岡・大阪・名古屋での上演が決定している。なお本日発表になったキャストは下記の通り。ジャン・バルジャン…山口祐一郎、キム・ジュンヒョンジャベール…吉原光夫、川口竜也ファンテーヌ…知念里奈、和音美桜、里アンナエポニーヌ…笹本玲奈、昆夏美、平野綾テナルディエ…駒田一、KENTARO、萬谷法英アンジョルラス…上原理生、野島直人コゼット…若井久美子マリウス…山崎育三郎、原田優一、田村良太マダム・テナルディエ…森公美子、浦嶋りんこ、谷口ゆうな
2012年08月22日1985年の初演以来、世界43か国で上演され、6千万人を超える動員数を記録した大ヒットミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』の日本版特報がこのほど公開された。『レ・ミゼラブル』特報本作の基は、19世紀にヴィクトル・ユーゴーが書いた同名小説。ひと切れのパンを盗んだために19年もの間、牢獄生活を送ったジャン・バルジャンの波乱の人生を描いている。同書は繰り返し映画化、ドラマ化、舞台化され、戦前には日本でも繰り返し実写化されてきた。本作はユーゴーの小説ではなく、1985年初演のミュージカル版を基にした初の映画となり、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエンらが出演する。このほど公開された特報映像は、ハサウェイが歌う人気曲『夢やぶれて(I Dreamed a Dream)』にのせて、主人公ジャン・バルジャンを演じるジャックマンや、警官ジャベールを演じるクロウら出演者の姿が次々と映し出されていくもの。短い映像ながら本格的な歌唱シーンや、19世紀のフランスを再現したセット、過酷な運命に翻弄される登場人物たちを全身全霊で演じる俳優たちの姿を垣間見ることができる。監督を務めるのは、『英国王のスピーチ』で米アカデミー賞作品賞、監督賞などに輝いたトム・フーパー。彼が、全世界で熱狂的なファンを多くもつミュージカルをどのように大スクリーンに描き出すのか気になるところだ。本作は、12月28日(金)から日本公開が決まっていたが、反響の大きさから公開半年前の段階で同月の22日(土)~24日(月)に先行公開されることも決定している。『レ・ミゼラブル』12月28日(金)TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー※12月22日(土)~24日(月)先行ロードショー
2012年06月19日