お笑いコンビ・千鳥の大悟が、8日から配信されるJT「スーシャルディスタンス」の新WEB CMシリーズ「あしたの喫煙所」で漫画『あしたのジョー』の丹下段平と初共演する。前作「ゴルゴと大悟ルゴ」が、「日テレCM大賞2021」のデジタル賞に選ばれたJT×大悟の再タッグ。今回の新作では、大悟が特殊メイクで丹下段平そっくりの「大悟段平」に。CMは15秒の「2人にとって」編、「お前が大事」編、45秒の「しつこいジョー」編、「大悟段平、灰になる」編、「丹下段平からの手紙」編、「建て! 建つんだ!」編の合計6編で「丹下拳闘クラブ」や「泪橋」、有名なリング上でのシーンなど『あしたのジョー』ファンにとって馴染みのある舞台が登場する。大悟は丹下段平の特殊メイクについて「スキンヘッドが非常に似合う顔だったということに気づきまして、(スキンヘッドに)してみても良いかなというぐらい。(メイクを)やってくれる人もすごい上手で、1日だけこれで帰っても良いんじゃないかというくらい。明日大変ですけど。それくらい馴染んでます」と満足げ。丹下段平との共演は「力強いですからね、丹下段平さんは。それに負けないように大悟段平をやったつもりです。(手応えは)あります。とにかく前歯が乾いて仕方がなかったです。ただ、やり切りました!」と振り返る。最後に視聴者へ向け「この状態で眼帯もつけてますし前歯も出しているので、ちょっと何話しているか分からないところはお許しください(笑)」と呼びかけた。
2022年02月08日「書いている間、本当に楽しかったんです。どうしたのかと思うくらい、夢中になってしまいました(笑)」その楽しさが読者にも存分に伝わってくるのが大島真寿美さんの新作『渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂結(たまむす)び』。江戸時代に実在し、名作「妹背山婦女庭訓」を残した浄瑠璃作者・近松半二の生涯を軽快に描く作品だ。あの名作の作者が歩んだ人生とは?華やかな浄瑠璃の創作をめぐる物語。「もともと歌舞伎が好きで、編集者に歌舞伎の話を書けって言われていたんです。無理だと言ったんですが、ふと『妹背山婦女庭訓』なら書けるなって。これはもともと文楽の演目なので、まず文楽の勉強から始めてみたらこういう話になりました」江戸時代の道頓堀。幼い頃から父に連れられ芝居小屋に通った穂積成章は、浄瑠璃の虜に。親の勧めで浄瑠璃の作者を目指し名前も「近松半二」と決めるものの、芽が出ない。「半二自身の資料はあまりなくて。分からない部分を自由に考えるのも楽しかった。たとえば、半二が遅咲きだったのは本当の話。でも、当時道頓堀で活躍した歌舞伎作者の並木正三(しょうざ)と半二が幼馴染みだったというのは私のフィクション。同世代で道頓堀にいて、知り合いじゃないわけがないと思ったんです」少しずつ成長していく半二の姿に人間味をおぼえる一方、人々の娯楽だった歌舞伎と文楽のライバル関係や道頓堀の様子も興味深く読める。やがて物語は創作をめぐる話として深みを増す。創作者が突き当たる「真っ黒な深淵」や、「渦」といった表現がとても印象深い。「虚構を作る人はみんな、ちょっとした怖さを味わいながら作っていると感じながら書きました。“渦”というのも自然と出てきたんですが、編集者に重要な言葉だと指摘され、これがタイトルになりました」終盤には意外な語り手が登場するなど物語はスケールを増していく。書き終えても、なかなか気持ちが切り替えられなかったという大島さん。「あまりにも切り替わらないから、仕事とは関係なく『妹背山~』の現代語訳を始めました(笑)」そんななか、嬉しいサプライズが。「偶然なんですが、5月に国立劇場で『妹背山~』が久々に通し狂言として上演されるんですよ。奇跡のコラボだと思って興奮してます(笑)」本作を読んで観劇すれば、より深い体験ができるはず!おおしま・ますみ1962年生まれ。’92年「春の手品師」で文學界新人賞を受賞しデビュー。著作に本屋大賞3位の『ピエタ』、直木賞候補にもなった『あなたの本当の人生は』など。『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』江戸時代の大坂・道頓堀。父に連れられ幼少の頃から浄瑠璃に親しんだ少年が、名作「妹背山婦女庭訓」を生み出すまでの紆余曲折とは。文藝春秋1850円※『anan』2019年4月24日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年04月22日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)が選ぶ書籍を紹介します。■「TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三」豊川斎赫1949年から1959年の10年間に渡り、丹下健三本人が撮影した写真(コンタクトシート)を原寸大でまとめた本書。無類のカメラ好きだった丹下が、自身の作品や渡航先での様子、桂離宮などを訪れた際に撮影した写真の数々。竣工当時の風景を捉えた貴重な丹下作品集でもある。世界的建築家の地位を確固たるものにしたこの10年間に丹下健三がカメラを通して見ていたものとは。建築史に残る永久保存版必須の名著です。【書籍情報】「TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三」著者:豊川斎赫言語:日本語、英語ハードカバー/252ページ/278×310mm発刊:2015年価格:1万4,999円
2015年04月24日TOTOギャラリー・間は展覧会「TANGE BY TANGE 1949-1959 丹下健三が見た丹下健三」を開催する。期間は1月23日から3月28日まで。この展覧会では戦後を代表する建築家の丹下健三が、自らのカメラで撮影した建築写真を展示。その内容は50年代に撮影されたものが中心となっており、多くの未公開写真が今回初めて出品される。東京都庁舎や広島平和会館原爆記念陳列館が、完成当初の姿のままフィルムに収められているが、中でも注目なのが初期代表作の一つとなった香川県庁舎だ。10年間にわたる建設の過程が、丹下の写真によって再現されている。また、丹下は自身の建築物のみならず、桂離宮など国内の伝統建築や、フランスの建築家ル・コルビュジエによる作品なども写真に残している。ファインダーを通じて、丹下が建物のどこに注目していたのか。後に巨匠と呼ばれるに至った、丹下の建築家としてのモーメントを知る、またとない機会となりそうだ。同展の監修を行った建築家の岸和郎は「丹下健三は今でこそ戦後日本を代表する建築家ですが、1人の建築家として何に興味を持ち、それを自分の目でどうとらえようとしたかがよく伝わってくるため、初めて丹下さんが自分にとって近しい存在に思えた」とコメントしている。なお、丹下の10回忌にあたる3月22日には、建築会館ホールでシンポジウム「丹下健三没 10 年『今、何故、丹下なのか』を問う」が開催される。ゲスト講演者には、建築家の岸和郎や豊川斎赫などを招聘。「不安と混乱に満ちた1950 年代を駆け抜けた丹下健三」「20 世紀に丹下健三は何を成し遂げたのか?」「21 世紀に丹下健三は可能か?」の三つのプログラムで、丹下の生涯とその功績を紐解いていく。これに先駆けて、1月には豊川斎赫の編著による書籍『TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三』が発刊される予定だ。【イベント情報】TANGE BY TANGE 1949-1959 丹下健三が見た丹下健三会場:TOTOギャラリー・間住所:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3階会期:1月23日から3月28日時間:11:00から18:00料金:無料休館日:月・日曜日、祝日(3月22日は開館)
2015年01月08日