■乳幼児医療費助成とは?子どもにかかる医療費を、自治体が助成してくれる制度。なので、名称や助成内容などはさまざま。詳細は、住民票がある市区町村の役所に確認を!■乳幼児医療費助成制度でもらえる金額は、いくら?助成額は、自治体によって異なる。たとえば、かかった医療費全額を助成する自治体もあれば一部の場合もあるし、助成の対象年齢も乳幼児に限らず、中学生まで対象にしている自治体もある。■乳幼児医療費助成制度でもらえる人は、どんな人?国民健康保険や会社の健康保険など、公的医療保険に加入し、乳幼児医療費助成の加入手続きをした人。加入の手続きが遅れた場合、さかのぼって助成が受けられるかも自治体によって異なる。■乳幼児医療費助成制度の手続きの概要①住んでいる市区町村の助成内容・手続き方法を確認する自分が住んでいる市区町村の助成内容や手続きの方法を、役所の窓口や自治体のWEBサイトで確認しておく。市区町村の境目に住んでいて、他自治体の医療機関を使う可能性がある人は、「他自治体の医療機関を受診した場合」もチェックしておく。②赤ちゃんの健康保険に加入手続きし、健康保険証を受け取る赤ちゃんが入る健康保険に加入手続きをする。加入の手続きをする際に、「いつごろ健康保険証が届くのか?」の目安を確認しておくと、乳幼児医療費助成の申請タイミングの参考になる。③役所で手続き後、乳幼児医療証を受け取る赤ちゃんの健康保険証を持参して役所で助成を受ける手続きをする。健康保険証が届いていない場合でも、手続きできる自治体もある。手続き後、しばらくすると乳幼児医療証が届くので、これを医療機関の窓口に提示することで助成が受けられる。■乳幼児医療費助成 DATA※この記事は2016年11月末現在の法令・情報に基づいて書いています。(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2017年01月10日こんにちは、ライターの齋藤惠です。2016年10月16日に政府は、乳幼児用液体ミルクの国内製造・販売の解禁を検討している ことを発表しました。そこで今回は、乳幼児用液体ミルクのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。製造・販売が解禁されたら、ママにとって、また赤ちゃんにとって、生活がどのように変わるのでしょうか?●乳幼児用液体ミルクとは?まずは従来の粉ミルクとの違いから確認したいと思います。無論、粉末状から液体状になっているわけですが、みなさんは実物をご覧になったことがあるでしょうか?海外製の液体ミルクならネットでも確認することができます。一見すると、口の広いペットボトル飲料のような印象ですね。メーカーによって特徴は異なるようですが、超高温滅菌処理済み、グルテンフリー、アレルギーの原因となり得る卵、ナッツ、小麦、豆の不使用、保存料不使用など、国内の粉ミルク同様に安全性への考慮はされているようです。賞味期限は常温で約半年から1年くらいと長期保存が可能 で、容量も200mlほど。水もお湯も一切使わずに、開封するだけで赤ちゃんに飲ませることができます。●メリットは?・いつでもどこでも授乳ができる・手間なく、すぐに飲める・ママ以外の家族(パパなど)も授乳に参加できる・災害時の非常食になる・密封ボトルで衛生的・母乳だけでは不足しがちな栄養もとれるまず第一に、幼児用液体ミルクの一番のメリットは、その手軽さでしょう。粉ミルクでは、お湯で溶かして、冷やして、飲ませ終わったら哺乳瓶を殺菌消毒するところまでがセットです。はじめから終わりまですべてを合計すると結構な時間がかかります。事情があって母乳を飲ませることができないママさんにとってミルク授乳は助かる反面、数時間おきにやってくる面倒な作業でした。そこで、粉ミルクに代わって液体ミルクを使用した場合を考えると、お湯で溶かす作業も冷やす作業も省く ことができます。さらに、哺乳瓶を殺菌消毒する必要もありません。これなら子どもがおなかを空かせて泣き出しても、ほんの数秒でミルクを与えることができますね。液体ミルクによるママの精神的負担の軽減効果は期待できそうです。また、災害時や外出時など、日常以外でママが授乳できないときにも活躍しそうです。●デメリットは?・値段が高い・保存方法を誤ったミルク、賞味期限の経過したミルクを与えてしまう恐れがある・海外メーカー製造による安全性の不安今は国内での製造と販売が禁止されているので、液体ミルクを購入するには個人輸入しか方法がありません。当然、市販の粉ミルクの相場と比べれば格段に割高です。また、海外のメーカーに頼ることになるので、万が一、赤ちゃんの体に合わなかったときの対策や保障のことを考えると、気軽に普段使いしづらいのが現状です。●国内シェア拡大に期待!乳児用液体ミルクの製造・販売が国内メーカーに広がれば、粉ミルクと同様の信頼を持って安い値段で買えるようになるかもしれません。そうすれば、男性の育児参加 もしやすくなり、さらには災害時の赤ちゃんの栄養問題 もカバーできそうですね。欧米と比べ、まだまだ母乳育児推奨の声が根強いと言われる日本ですが、母乳が出ずに大変な思いをしているママがいることも事実です。新たな選択肢として液体ミルクが、近い将来、そんなママと子どもたちの大きな手助けになることに期待したいですね!【参考リンク】・規制改革ホットライン検討要請項目の現状と措置概要 | 内閣府(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月31日【ママからのご相談】次男が2歳半になりました。長男のときはイヤイヤ期の対応が本当に大変だったので次男でも覚悟を決めていたのですが、いまだにそれらしい兆候がありません。それどころか、一人でじーっと遊んでくれることも多く、私の相手もあまり欲していないようです。次男は言葉数も少なく、世話は楽なのですが、発達障害じゃないかと心配になってきました。どこで診てもらえるでしょうか?●A. 専門機関があるので安心してください!ご相談ありがとうございます。子育て研究所代表の佐藤理香です。「うちの子が発達障害だったらどうしよう!?」と焦る気持ち、よくわかります。毎日、子どもの様子をみているママだからこそ、「長男のときと違う!」「何かが変わっている気がする」などと感じるのだと思います。ただ、2歳の子どもは個人によって成長の度合いが大きく異なる年齢 です。一般的な発達障害の基準では、専門家でも決定づけるのが難しいと言われています。まずは、発達障害の基礎知識についてお伝えしたうえで、専門機関等をご案内しますね。●『発達障害』ってなんだろう発達障害をもつ子どもは、一般的にコミュニケーションをとるのが苦手で、人間関係を築くのが大変 だと言われています。かつては誤解されることも多く、「困った子ども」「言うことを聞かない子ども」などと、親の教育が不足しているかのように言われたものです。その後、脳の研究が進んだことで、発達障害の認知が広まりました。今では、多くの人が脳の障害であることを理解しています。発達障害といえば、代表的なものが『自閉症 』。一度は聞いたことがあると思います。近年では、『アスペルガー症候群 』や『広汎性発達障害 』『学習障害(LD) 』『注意欠陥多動性障害(AD/HD) 』と、障害の種類も多様になってきました。発達障害の種類や特徴については、以前『ウチの子そうかも? ママが確認すべき「発達障害」の種類&特徴』でまとめましたので、ご参照ください。●2歳児が発達障害!? 判断は慎重に発達障害は早期発見が大事だとは言われていますが、乳幼児期の子どもには慎重な判断が求められます。乳幼児の場合は、心も体もまだまだ未熟な状態です。月齢によって成長度合いも大きく異なります。このため、多くの専門機関でも、早期に発達障害の診断をくだすのは慎重になっている 現状があります。低年齢の子どもにみられる発達障害の特徴としては以下のことがあげられるようです。・相手を求めずひとりで遊ぶことが多い・視線を合わせない・人見知りをしない・指さしで伝えようとしない・触れられることを嫌がる・偏食・言葉の発達が遅い・音に敏感である育児書を読んだりネットを見たりして、知識や情報をもっている親ほど、「うちの子、大丈夫?」と心配になるところですが、まずは焦らずに子どもの様子を見守りたいところです。●どこで診断してもらえるの?発達障害は早めに気づき、適切な療育(りょういく)を受けることで、さまざまな能力を伸ばしていくことができます。「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあれば、次の機関に相談してみましょう。●各市町村の専門機関各市町村など、自治体には子どもの発達障害を診断する専門機関があります。専門機関の名称はさまざまで一概には言えませんが、「発達障害者支援センター」や「子ども支援センター」などが多いようです。また「児童相談所」でも発達障害の相談ができます。「療育施設」や「保健所」で対応していることもあり、まずは自治体の窓口に問い合わせてみる ことをオススメします。●病院などの医療機関子どもの発達障害の診断は「小児神経科」や「児童精神科」で行っています。成人向けの「精神科」などでも子どもの診断をしているところもあるので、各医療機関に確認が必要です。『日本小児神経学会』では、子どもの発達障害について診療を担当する医師のリストを公開していますので、参考になさってくださいね。【参考リンク】・発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン()●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月25日【ママからのご相談】0か月の乳幼児がいるママです。母乳しか飲まない子どもが熱中症にならないか心配です。白湯を与えても嫌がって飲みません。何かよい熱中症対策はありますか?●A. 涼しいところにいても赤ちゃんから目を離さず、空腹時以外にも少しずつミルクや母乳を与えましょう。ご相談ありがとうございます。ライターの齋藤惠です。赤ちゃんは体温が高く、汗をかきやすいものです。しかし、新生児は母乳やミルクしか飲まず、大人と違って冷たい飲み物を飲ませるわけにもいきません。さらに白湯も嫌がって飲まないとなると、暑い日に水分が足りているのか心配になってしまいますよね。今回は、そんなママさんの悩みを解消するために、赤ちゃんの熱中症対策について具体的にご提案したいと思います。●熱中症って、どんな病気?まずはじめに、水分不足が赤ちゃんに与える影響についてご説明します。暑い夏の日にエアコンがきいた室内にいる赤ちゃんが、十分涼しい環境にいるにも関わらず熱中症になってしまうことがあります 。これは新生児の体温調節機能が未発達なため、大人よりも簡単に体温が上昇してしまうために起こります。大人にとっては快適な室内でも、赤ちゃんにとっては暑く感じることがあるのです。そこで夏の熱中症対策にはこまめな水分補給が欠かせないのですが、赤ちゃんは自分から水分不足を教えてはくれません。お腹がすいたら泣いてくれますが、それだけではなく赤ちゃんの機嫌が悪くなったりグッタリしていたり、おしっこが極端に少ないといった異変を感じたら、それは熱中症の疑いがあります。たとえ涼しいところにいても、赤ちゃんから絶対に目を離さない ようにしてください。●ミルクしか飲まない赤ちゃんの熱中症対策は?子どもを熱中症から守るために大切なのは早めの対策です。母乳やミルクしか飲まない新生児の場合はそれだけでも大丈夫なのですが、ミルクの温度をできるだけぬるめにする、母乳をいつもよりもこまめに与える といった方法が効果的です。空腹時以外にも少しずつミルクや母乳を与えて脱水対策をおこないましょう。また、離乳食が始まっている赤ちゃんなら、母乳やミルク以外の湯冷ましや乳児用の飲料水を与えた方がよりよい水分補給になります。最近は、電解質やブドウ糖などを含んだ乳児用の経口補水液 も市販されていますので、暑い日には積極的に赤ちゃんに飲ませてあげましょう。いずれにせよ、赤ちゃんが喉の渇きを感じる前に飲ませてあげなければいけません。しかし、やはり赤ちゃんは「喉が渇いた」とは言ってくれませんから、時間をみて定期的に水分を与えてあげるとよいでしょう。そして当然ながら、赤ちゃんに熱中症の疑いがみられたら迷わず医療機関を受診してくださいね。【参考リンク】・ベビーケアレポート(専門情報)小児医療・育児関連専門職情報サイト | 和光堂()・乳幼児の熱中症を予防しましょう | 弘前市(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年07月25日虐待死のニュースで時折指摘されることがある「乳幼児揺さぶられ症候群」。赤ちゃんが激しく揺さぶられることによって脳に障害をきたす疾患のことを指す。親たちはどのようなことがきっかけで、赤ちゃんを揺さぶってしまうのか。そしてどうしたら、被害を防ぐことができるのか。同疾患に詳しい国立成育医療研究センター研究所・社会医学研究部部長の藤原武男氏に聞いた。○赤ちゃんが「泣きやまない」ことが引き金に「乳幼児揺さぶられ症候群」は、赤ちゃんが激しく揺さぶられることによって脳の周りの血管や神経が引きちぎられ、さまざまな障害が起こる疾患のこと。言語障害や失明、最悪の場合には死に至ることもある。最近では、児童虐待の死亡事故を報じるニュースで耳にするケースも多くなっている。これらの事態を重く受け止め、厚生労働省は2015年から死亡事故事例の検証結果(子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について: 第11次報告)の調査項目に「乳幼児揺さぶられ症候群の有無」を追加した。検証結果によれば、平成25年4月1日から平成26年3月31日までに発生した児童虐待による死亡事例(心中以外)のうち、最も多かった直接死因は「頭部外傷」。このうちの6割が「乳幼児揺さぶられ症候群」(疑い含む)だった。判明した加害動機のうち多くを占めたのは、赤ちゃんが「泣きやまないことにいらだったため」で、「実母が泣きやまない女児をあやそうと両手で持って揺さぶり、意識障害とけいれんで救急搬送されている」「実母が外出している間、実父が食事中泣きやまない女児にいらだち暴行を加えた」などのケースが報告されている。○イライラしたら赤ちゃんから離れても構わない死亡事故に至らないまでも、赤ちゃんが泣きやまないことにイライラしてしまった親は少なくないのではないか。藤原氏によれば、イライラしたときに赤ちゃんを激しく揺さぶる衝動をコントロールするために必要なのは「泣き」についての知識なのだという。「これまでの研究で、赤ちゃんにどのような関わり方をしても、生後1~2カ月頃には泣きのピークを迎えることがわかっている。そのときは何をやっても泣きやまない。1日に合計5時間以上泣くこともあり、それでも正常ということを知ってもらいたい」と話した。「抱っこをする」「授乳する」「おくるみでくるんであげる」「ビニールをくしゃくしゃさせた時に出る音を聞かせる」などを試した上で泣きやまないときには、「自分がイライラする前に、赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所に寝かせてその場を少しの間離れても構わない」とのことだ。○「泣き」の知識があれば被害は予防できるしかし親たちがこのような知識を持っていることで、本当に虐待は予防できるのか。この点については、藤原氏が行った興味深い研究がある。調査は、千葉県鎌ヶ谷市で生後4カ月の子どもを持つ母親1,594名に対して実施したもの。2010年6月から2012年1月の間に市が開いた乳幼児健診に参加した人を対象とした。市では、(1)妊娠8カ月のクラスで幼児の泣きの特徴と推奨される行動についてのDVDを見せる、(2)乳児期の家庭訪問の際、幼児の泣きについての情報を載せたパンフレットを配るという2つの施策を実施。藤原氏は、(1)も(2)も体験した母親、(1)(2)のいずれかを体験した母親、(1)も(2)も体験した母親の3グループにわけて分析を行った。その結果、幼児の泣きの知識に関しては体験した施策の数が多い母親ほど定着が見られた。さらに、「泣きやまないときには赤ちゃんから離れる」という行動をとった回数も、同様に多くなったのだ。公的な施策が、虐待を防ぐための行動を実践するために効果を発揮していることがわかる。この調査結果に加えて、藤原氏は「周囲が育児に関わることの大切さ」も指摘。「夫の協力も含め、さまざまな人が育児に関わることで日常生活のストレスは軽減される」と話してくれた。赤ちゃんの泣きの特徴や対処の仕方については、母親だけでなく周囲の理解も必要となってくるだろう。※写真と本文は関係ありません
2016年01月05日三輪車などのおもちゃや、ベビーカーなどの移動用具でのヒヤリ・ハット経験が最も多い―。東京都生活文化局が行った調査で、乳幼児を育てるために使う製品でけがをしそうになった「ヒヤリ・ハット」経験や、実際にけがを負った「危害」の実態が明らかになった。調査は2015年1月20日~2月10日の期間にインターネット上で行われ、東京都および近県在住で6カ月~6歳(就学前)までの乳幼児と同居する保護者3,000名から回答を得た。○三輪車の事故は100件調査報告書によると、「乳幼児が使う製品」で危害やヒヤリ・ハットを経験した保護者は26.5%。年齢は2歳(360件)が最も多く、1歳(301件)、3歳(255件)が続いた。性別は6歳では男の子の割合が女の子を上回っているが、その他の年齢では大きな違いは見られなかった。項目別にみた危害、ヒヤリ・ハット経験では、おもちゃ(538件)が最多。製品別に見ると三輪車(100件)が特に多く、「前のめりに転倒し地面にあごを強打して出血した」「道にあった石に乗り上げてしまい、バランスを崩して転倒した」などの回答があった。おもちゃ以外の事例では、「歯ブラシをくわえたままソファーでジャンプして転び、のどの中を突いてしまった」「公園で遊んでいたら、フードが木の枝に引っかかって、首が絞まりそうになった」「ファスナーに指を挟んだ」などがあがっている。○抱っこひもや自転車を利用の際にも危険が多い「乳幼児を育てるために使う製品」で危害やヒヤリ・ハットを経験した保護者は32.0%。年齢は1歳(461件)が最も多く、0歳(399件)、2歳(308件)が続いた。性別は5歳を除いて男の子の割合が女の子の割合を上回っており、6歳児では約7割が男の子だった。項目別にみた危害、ヒヤリ・ハット経験では移動用具(698件)が特に多かった。製品別に見るとベビーカーが最多で、「子どもをベビーカーから降ろして、たたむときに指を挟んでしまった」などの回答があった。さらに、「前かがみで抱っこひもを背中で止めようとした時に子どもが頭から落ちてしまった」「子どもを幼児用座席に載せたまま自転車を止めて、目を離したすきに自転車が倒れてしまった」など抱っこひもや子ども乗せ自転車を使用中にヒヤリ・ハットを経験した保護者が多数いることもわかった。移動用具以外に関しては、「ベッドガードの隙間から落下した」「キッチンゲートを子どもが自分で開けようとして指が挟まってしまった」「コンセントキャップを口に入れた」といった事例が寄せられた。○予想をしない行動が”ヒヤリ”の原因それでは、なぜこのようなヒヤリ・ハットが起こってしまったのだろうか。理由を尋ねたアンケート結果によれば、いずれの項目でも「乳幼児が保護者の予想しない行動をした」「保護者が乳幼児から目を離した」などが上位に入っている。これについて都は、自分の意思で物を動かせない「お座りまでの時期」は、顔のそばにタオルやぬいぐるみを置かないようにするなど、「子どもの成長時期によって、特に気をつけることが違う」と指摘している。「ハイハイからつかまり立ちの時期」は、口、鼻、耳に物を入れやすかったり、「歩き始める時期」はバランスを崩して転びやすかったりといった特徴がある。それぞれの時期に応じて、異物を飲み込んでいないか注意したり、歯ブラシなどを持たせたまま立ち上がらせたりしないといった対策が必要だろう。都生活文化局は乳幼児にまつわる事故の防止に役立ててもらおうと、調査結果をまとめた「乳幼児の身の回りの製品事故防止ガイド」を作成している。気をつけるべきポイントをおさえておくだけでも、事故を防げる可能性は高くなる。1度目を通してみてはいかがだろうか。※冒頭の写真と本文は関係ありません
2016年01月04日子どもが小さいうちは、予防接種やちょっとした体調の変化などで病院にかかる回数も多いものです。日常的に病気を診てもらったり、気軽に相談に応じてくれたりする病院があればママも心強いですよね。「子育てと病院」に関する調査結果では、そんな乳幼児の病院事情が詳しく紹介されています。子どものかかりつけ医を「決めている人」は全体の約8割医師・病院検索サイトのドクター・オウチーノが行った「 『子育てと病院』に関するアンケート調査 」によれば、「月に1回以上、子どもを病院に連れて行く」という人は48.4%と約半数の結果に。また、「子どものかかりつけ医はいますか?」という質問に79.0%の人が「いる」と答え、約8割もの母親が子どものかかりつけ医を決めていることがわかりました。かかりつけ医を決めた理由には「家から近いから」という意見がもっとも多く、先生が丁寧に話を聞いてくれるなど「信頼できる先生だから」という意見も多いようです。また、かかりつけ医を決めていない人の中には「その時の症状や時間帯によって使い分ける」「1ヵ所では不安」という意見も挙げられています。子どもを病院に連れて行く時に「困っていること」子どもを病院に連れて行く際、困るのは「待ち時間の長さ」ではないでしょうか。私も子どもが小さかった頃は、「いつ泣きだすか」とヒヤヒヤしたことがありました。今回の調査でも「待ち時間が長い」が36.3%、「他の子どもの菌をもらう」が20.2%、「予約が取りづらい」が9.7%など、子どもを病院に連れて行く際のお悩みが明らかになっています。絵本やおもちゃが常備してある医院でも、時間が長いと子どもが飽きてしまうことも多く、おお腹が空いたり、眠くなってぐずったり…と「どうしようもない」状態に陥ってしまうママも多いよう。「連れていくのはしんどいけれど、きちんと診てほしい」というママの心の葛藤が見え隠れしているようです。子どもが病気になった時の対処法また、仕事をもつワーキングマザーを対象に「仕事がある日に子どもが病気になった場合、どう対処していますか?」と質問すると「自分が仕事を休む・早退する」という人が72.0%、次いで「両親・義親に頼る」が28.0%、「夫が仕事を休む・早退する」が13.3%という結果となりました。自分が仕事を休む・早退するのは「融通がききやすい職場だから」とする人が多く、子育てに理解のある職場も多いようです。ただ、自分で解決できない場合は夫よりも自分や義理の両親にお願いする場合が多く、夫婦で仕事と育児を両立させることは難しい現状も明らかになっています。子どもの体調変化は、ママの不安の種になってしまうことも。頼れる病院がある、という支えはとても心強いものです。各家庭に合った良い病院選びも、子育てにおいて重要なことのひとつといえそうです。(すだあゆみ)
2015年12月10日乳幼児の「揺さぶられっ子症候群」をご存じでしょうか? 赤ちゃんが強く揺さぶられることにより、脳と頭蓋骨をつなぐ血管が傷つき、出血することで起こる症状の総称です。特に身体が未成熟な新生児から生後6ヵ月までの子供がなりやすいといわれています。泣き止まない赤ちゃんをあやすため強く揺すった時に起きるケースが多いようです。脳が損傷すると、運動機能の障害や発達障害などが残ったり、最悪の場合、死に至ったりすることもあるので注意が必要です。今回は、そんな乳幼児の揺さぶられっ子症候群にさせないために注意すべきことをご紹介します。■赤ちゃんをあやす時も、揺さぶられっ子症候群になる?揺さぶられっ子症候群は「2秒間に5~6回揺さぶる」「10秒間の間に激しく5回ゆする」など、赤ちゃんを激しくゆすった場合に起き、あやす時に適度に揺らす分には生じにくいといわれています。ゆすってあやす行為といえば、赤ちゃんを持ち上げたり下ろしたりする「高い高い」が思い浮かぶ方も多いでしょう。「高い高い」などでも、普通にあやす程度の衝撃では、基本的に問題はないでしょう。ただし、あまりにも大きく高低差をつけて「高い高い」をした場合、揺さぶられっ子症候群になってしまったというケースが確認されていますので、注意が必要です。■赤ちゃんが泣き止まない時こそ、冷静になろう揺さぶられっ子症候群の原因は、あやす時よりむしろ、何をしても泣き止まない場合に焦って強く揺らすことによるものが多いのです。赤ちゃんが泣いたら、まずは抱っこ、授乳、おむつ、この3つを試してみましょう。それでもまったく泣き止まない場合、焦って、とにかく赤ちゃんをどうにか泣き止ませようと強く揺すってしまうと、乳幼児揺さぶられっ子症候群になってしまいかねません。そんな時こそ冷静になることが大切です。赤ちゃんがまったく泣き止まない場合、私が試している方法3つがこちらです。・赤ちゃんの泣き止む音を集めたスマホアプリを聞かせる・部屋の温度を調整する・ドライブをするこれらのほか、泣き止ませるための工夫をさまざま試したうえでも泣き止まない場合は、友人や親などに電話で相談したり、行政が行っているお母さん支援のホットラインを利用したりしてみるとよいでしょう。1時間以上泣き止まなかったり、いつもと違う泣き方だったりする場合は、病院に連れていくことも必要かもしれません。乳幼児揺さぶられっ子症候群を防ぐためには、お母さん一人で悩まないように、そして、赤ちゃんが泣き止まなければ泣き止まないほど冷静になるように意識しましょう。今回は乳幼児揺さぶられっ子症候群とその対策についてまとめました。知ってしまうと怖く感じるかもしれませんが、普通にあやす分には問題はないのであまり気にしすぎず、また泣き止まない時には一人で悩まず、一呼吸おいて赤ちゃんに接してみてくださいね。
2014年09月16日夏に向かうこの時期から乳幼児がかかりやすい感染症があります。なかには、初めて聞く病名もあって驚くママも多いと思いますが、あらかじめ基本的なことを知っておくといざという時に慌てずに対応できるでしょう。これからの時期に知っておきたい、夏の感染症3つをご紹介します。■夏風邪の代表格「ヘルパンギーナ」名前だけ聞くと、インパクトを強く受けるママも少なくないと思います。私自身、子どもがかかり、かかりつけの小児科医から病名を言われて「かっこいい横文字だけど一体どんな病気なの?」と。実は、夏風邪の代表格でした! 強い喉の痛みからはじまるケースが多く、38度以上の熱が、2~3日続くこともありますが、とにかく喉が痛い。真っ赤になったり、喉の奥に小さなみずぶくれが数十個できたりします。とにかく食事や水分がとりにくいほど喉が痛むので、あまりかまずに飲み込めるような柔らかいものをご家庭では与えてください。酸味のあるジュースなど刺激が強いものはできるだけ避け、味の薄いものがベスト。脱水症状には気をつけて、こまめに水分をとることも大切です。イオン飲料、白湯、麦茶や味噌汁、野菜スープなどを与えるママが多いよう。【完治の目安】発熱:2~3日 口内の水疱:1週間弱■小さい頃に聞いたことがありますか? 「プール熱」正式名称は、咽頭結膜熱。プールでの感染が多いため、日本では昔から「プール熱」と呼ばれています。プール以外は感染しないのか? ということではなく、ウィルスを含んだプールの水が目や口に触れてしまうことで感染しやすい、ということです。感染した人が触ったものを触ることでも感染するので注意してくださいね。症状としては、喉が腫れて痛みだすと同時に結膜炎を起こし、急に39度ぐらいの高熱を出すことも。目ヤニが出たり、目がしょぼしょぼするといった症状が出たら熱が出るサインです。プールに入るときは、前後にしっかりシャワーし、目もしっかり洗いましょう。【完治の目安】3~7日程度■その名の通り、手足・口に発疹が! 「手足口病」口の中、手のひら、足の裏などに発疹や水疱ができる「手足口病」。ヘルパンギーナとの違いは、手足に発疹がでること、37~38度の発熱(1~2日)もしくは出ないなど高熱ではないことが特長です。ヘルパンギーナ同様に口の中の水疱は、触れたりつぶれたりすると痛むので喉ごしのよい食事や刺激の少ない水分をとることをおススメします。【完治の目安】発疹がかさぶたになり取れる・7日~10日程度どの感染症も飛沫や接触で感染します。冬だけでなく夏も!手洗いやうがいなどしっかりと予防する習慣が必要ですね。いずれの場合も、症状が出たらいち早く受診するようにしてくださいね。
2014年06月12日オプトは3月20日~25日の期間、「妊活」期(子供を作る準備期)・妊娠期・「乳幼児~子育て」期の男女1,050人を対象に、「妊娠・出産・子育て」に関する情報行動の実態とニーズについての調査を行った。○44%が妊活期の情報はテレビで入手まず、妊活の時期に調べた情報について尋ねたところ、「年齢と出産」が77%、「出費や経済面」53%、「妊娠中の健康・生活」48%となった。また、その情報源については「テレビ番組/テレビCM」44%が最も多く、以下「友人・知人」36%、「一般雑誌の記事・広告」24%、「病院・医院」24%が続いた。○育児と両立できる職場環境の情報に関心次に、妊娠・出産・子育てについて最も関心のあるものを聞くと、全ての時期で「育児と両立できる職場環境」が上位にあげられているほか、「子育て支援制度・サービス」も比較的どの時期でも関心が高くなっている。このほかは時期によって関心事は異なり、妊活期で「不妊治療」「出産する病院選択」、妊娠期で「産後ケア」、第一子0歳では「子供の食事」、第一子1~2歳で「保育園・幼稚園」「しつけ」、第一子3~5歳で「子供の教育・習い事」などが挙げられた。○保育園・幼稚園の情報が不足妊娠・出産・子育てに関して不足している情報について尋ねると、全ての時期で「保育園・幼稚園」が多く見られた。妊活期・妊娠期や出産後では「自治体への届け出や法律・制度」「行政の子育て支援や手当」などが上位になっている。出産後は「子供の遊び場」「子育て中・子育て後の仕事」との回答も多く見られた。また、家族を除く妊娠・出産・子育ての相談相手については、「地元の友人・知人」「学校(時代)の友人・知人」が多く見られる。これら相談相手とのコミュニケーションツールとしては「LINE」が最も多く70%近くにのぼっており、「メール(携帯・スマホ)」も40%台と高い結果となった。市区町村の妊娠・出産・子育て支援制度の活用状況についてみると、妊活期では男女とも70%以上が「制度そのものをよく知らない」と回答した。妊娠期以降のステージでも、30~40%程度が「制度そのものをよく知らない」としており、行政の子育て支援制度について、周知状況の課題がうきぼりになっている。行政から入手したい妊娠・出産・子育て情報については、男女とも各時期を通じて「保育園・幼稚園・育児施設」「マネー・税金」「制度・サービス」が多く挙げられている。
2014年04月07日誰しも一度は来ると言われるモテ期。今か今かと待ち構えている筆者はさておき、モテ期が来れば、付き合う相手はよりどりみどり。うらやましいですよね。そこで、読者の皆さんに、モテ期があったかどうかアンケートで聞いてみました。調査期間:2012/2/2~2012/2/4アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)Q.あなたにモテ期はありましたか?はい25.8%いいえ74.2%なんと!モテ期があった方が3割弱もいらっしゃいます。うらやましい。では、いったい、どんなモテ期だったのでしょう。●大学2年~社会人1年目。この人!と狙った男をことごとく好きにさせていた。男性の方から「真剣に付き合ってほしい」と言われ続け、友人に「どんなテクニックを使ってるのか?」と真剣に聞かれた。(29歳/女性)ぜひ、そのテク教えてほしいです!●高校生1年生の時。3~4人くらいの女性との深い接触があった。デートに誘われたり、夜遅くまで一緒に語り合って「帰りたくない」って言われたり、女子大生の家に泊めてもらったり……。ほかに好きな女性がいたので、当時は周りからのアピールに全く気付かなかった。今考えると、もったいないと思う。(29歳/男性)後悔、先に立たずですよね。●高1かな。やせてたし。電車に乗った前の人にアドレスを聞かれたりした(23歳/女性)初対面でアドレスを聞かれるのは相当なモテぶりです。●学生時代。入学早々サークルの同期に告白され、つきあい始めた翌年、別れを切り出されたのでバイト先の男友達に相談したら「おれならお前のことを幸せにできる」と突然告白され、しかもサークルの後輩が私のことを「○○先輩スゲェかわいい」と話していたと友達から聞かされた3年間。でも、本当に好きだった人からは振り向いてもらえませんでした(29歳/女性)あまずっぱいーですね。次に、モテ期が来なかった!という方に「モテようと頑張ったことがあるか」聞きました。はい13.2%いいえ86.8%全体の1割程度の方が、モテようと頑張った経験があるみたいです。どう頑張ったのかを聞いてみました。●ソフトモヒカンがはやってたころ、自分もマネしてたら頭に○○がのってるみたいと言われた(25歳/男性)○○は臭いアレです。でも、そんなこと言われたら泣きそうです。●もてようと思ってメークなどに気を付けていた時には彼氏はできず、もういいやとなったら彼氏ができた(27歳/女性)筆者の人生もそんなもんです……。●体を引き締めようと思いジョギングを始めましたが、足を疲労骨折しました(34歳/男性)頑張るのもほどほどに。全体的にモテ期は学生時代に来た!という方が大半で、モテようと頑張った!という方は男性が多くいらっしゃいました。一度は来てほしいモテ期。あなたのモテ期はどんなのでしたか?(マイナビニュース編集部)
2012年02月10日