東京メトロはこのほど、地中熱を利用した空調システムを現在建設中の総合研修センター(仮称)と中野車両基地に導入すると発表した。電力量と二酸化炭素排出量を従来より約3割削減できるという。地中熱利用空調システムは、年間を通じてほぼ一定である地中熱を冷暖房の熱源として利用するもの。熱交換井(深度100m)の中に熱交換チューブを通し、水または不凍液をチューブ内に循環させて地中で採熱や放熱を行う方式を採用する。総合研修センター(仮称)では9本の熱交換井を設置してエントランスの空調に、中野車両基地では30本の熱交換井を設置して作業場の空調に、それぞれ活用する。利用開始は中野車両基地が2015年4月頃、総合研修センター(仮称)は2016年4月頃の予定。
2014年11月08日炭酸水が美容にいいことは、みなさんご存知の通り!「二酸化炭素を含んだ水」というと、健康に良くないイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし本当は逆なのです。二酸化炭素は、酸素と比べて浸透圧が25倍程違うため、様々な効能が期待できます。■1.炭酸水の種類炭酸水には2種類あります。・天然炭酸水天然の地下水に、火山活動などで発生した二酸化炭素が混ざり合って生まれた炭酸水です。ミネラル分を多く含む場合が多く、炭酸が抜けにくいのが特徴です。日本では炭酸ガスを含んだ地層が少ないので、天然炭酸水を採取できる場所はごくわずかです。ペリエ、ゲロルシュタイナー、ザ・プレミアムソーダなど、流通しているのは輸入品がほとんどです。・人工炭酸水人工的に炭酸ガスを加えた炭酸水です。最近はご家庭で作れるキットも売られています。ミネラルの成分は天然よりも劣っていますが、値段は天然炭酸水よりも断然安いです。「セブンプレミアム」「サントリー ソーダ」「カナダドライ クラブソーダ」など各種ブランドから販売されています。次に、炭酸水の効果を見ていきましょう。■(1)便秘解消炭酸が体内に入ることで腸の動きが活発化し、便秘や消化不良を解消する作用があります。またミネラルウォーターに含まれるマグネシウムは便通を促し、サルフェートは利尿作用を高めます。特に朝の1杯の炭酸水は眠っていた体を目覚めさせます。■(2)美肌効果ミネラルウォーター(炭酸水)、特に中硬水や硬水はミネラルが多く含まれているため、産後のカルシウム補給や、スポーツ後やダイエット中のミネラルの補給に適しています。ミネラルが多く含まれる硬水には、酸味が強いなどクセのあるものもありますが、炭酸が入っていることでこのクセを感じづらくなり飲みやすくなります。また、最近では炭酸で洗顔をされている方も多いと思います。炭酸ガスは、気泡化するときに、そこにあるアカやゴミを包んで一緒に持って行ってくれるのです。さらに炭酸水は弱酸性なので、アルカリ性に傾いた肌のpHを中和させてくれます。そしてマッサージ効果もあります。■(3)疲労回復疲れを感じている時、人の体には疲労物質である尿酸がたまっています。炭酸水に含まれている重炭酸はこの尿酸と結びつき、体外に排出してくれるため、疲労回復に繋がるそうです。■(4)ダイエット効果炭酸水を飲むことで、ガスにより胃が膨らんで満腹感が出ますので、食事の量を抑えることが出来、ダイエットに役立ちます。■(5)肩こり解消肩こりの原因は、その多くが血行不良と言われています。炭酸水に含まれる二酸化炭素が体内に入ると酸素の供給が活発になり、血流が促進されるそうです。■おわりに炭酸水は、冷やせば冷やすほど炭酸の刺激が強くなります。美容目的に飲む場合には、身体の代謝を低下させないよう、少しぬるい10~12度で飲むことをオススメします。(下山一/ハウコレ)
2014年09月22日産業技術総合研究所(産総研)は8月28日、逆水性ガスシフト反応の触媒活性を有するニッケル錯体触媒を開発したと発表した。同成果は、同所 触媒化学融合研究センター 官能基変換チームの富永健一研究チーム長らによるもの。詳細は、9月24~26日に広島大学 東広島キャンパスで開催される「第114回触媒討論会」にて発表される。逆水性ガスシフト反応とは、二酸化炭素を水素化し、化学原料として有用な一酸化炭素に変換する反応である。従来、逆水性ガスシフト反応の触媒には、ルテニウムなどの貴金属が必須だったが、今回、分子内に3つの結合箇所を持つピンサー型配位子を用いて、非貴金属であるニッケルでも反応を進行させることに成功した。一酸化炭素は二酸化炭素に比べて反応性が高く、多種多様な化学品の原料として用いられているが、高い毒性を持っている。これまで、産総研ではルテニウム錯体を用いて二酸化炭素を一酸化炭素に変換し、その場で次の反応に用いることで、従来一酸化炭素を用いて合成していたプロセスを二酸化炭素で代替する技術を開発してきた。しかし、触媒コストの高さが普及を阻んでいた。今回開発した触媒により、コストを1/100にできるため、機能性アルコールなどの各種機能性化学品の合成プロセスへの応用と普及が期待されるとコメントしている。
2014年08月29日名古屋大学のトランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)は12月24日、植物の光合成および生産量を増加させる技術を開発したと発表した。成果は同大の木下俊則 教授とワンイン研究員らによるもので、米科学誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載される予定。それに先立ち2013年12月23日(米国時間)に同雑誌のオンライン速報版で公開された。気孔は植物における二酸化炭素(CO2)の取り込み口。気孔の仕組みは、光による気孔開口には青色光受容体フォトトロピン、気孔開口の駆動力を形成する細胞膜プロトンポンプや内向き整流性カリウムチャネルの関与がこれまでの研究によって明らかになっている。また、植物が太陽光の下で光合成を行うときにCO2を必要とするが、気孔の孔(あな)を通る際に生じる抵抗(気孔抵抗)がCO2の取り込みを制限する原因となり、これによって植物の光合成の効率を下げることも明らかとなっている。植物の光合成活性を向上させるためには、気孔の開き具合を大きくし、気孔抵抗を低下させることが1つの解決法として考えられているが、これまで人為的に気孔の開口を大きくする技術は開発されていなかったという。同研究は、光による気孔開口反応に関わる主要因子(青色光受容体フォトトロピン、細胞膜プロトンポンプや内向き整流性カリウムチャネル)を、気孔を構成する孔辺細胞のみで発現を誘導するGC1プロモーターを使い、孔辺細胞だけに発現量を上昇させ気孔開口を促進できるかどうかを調査したもの。その結果、気孔開口の駆動力を形成する細胞膜プロトンポンプの孔辺細胞での発現量を増加させることで、光による気孔開口が通常よりも25%大きくなることがわかったという。また、プロトンポンプ過剰発現株のCO2吸収量(光合成活性)は約15%増加し、これにより植物の生産量が1.4~1.6倍増加することが明らかになったという。さらに、過剰発現株では、野生株と同様の乾燥応答や乾燥耐性が見られたという。このことは、過剰発現株が野生株と同様の水分環境で生育可能であることを示すが、一方でその因子は植物の生産量増加に直接結び付かないことが判明したという。同研究により、気孔を構成する孔辺細胞における細胞膜プロトンポンプの発現量を増加させることで、気孔の開口を大きくし、植物のCO2吸収量と生産量を増加させることが可能となった。また、乾燥に対する応答性は野生株と変わらないことから、今後この技術を利用することで、農作物やバイオ燃料用植物の生産量増加が期待できるという。さらに、植物を利用したCO2削減への応用も考えられ、同時にCO2増加の問題の解決に貢献することも期待できるという。
2013年12月25日フェヴリナホールディングスはこのほど、炭酸ジェルパック「ジェルパックS」を発売した。同商品は、顔にのせて使う美容パック。使用前に二酸化炭素の成分を含むジェルと顆粒を混ぜ合わせることで、ジェルの中に炭酸ガスを発生させる。「炭酸ガスを吸収した肌は一時的な酸素不足状態となり、肌細胞は血液から酸素を取り込もうと働きます。結果、年齢と共に低下する肌(細胞)の新陳代謝を活性化させ、血管の拡張と血行決行を促します」(同社)。新陳代謝で肌内部の老廃物を排出し、シミやくすみを抑え、顔を明るくすると共に、血行促進で顔のむくみを取り、肌に弾力を与えるという。なお同商品は330万箱を販売した顔用炭酸ジェルパックの改良品で、肌への二酸化炭素吸収率を約1.5倍に引き上げたものとなっている。今回の商品はジェルの粘度が高いため、炭酸ガスの発生持続時間が約3時間とのこと。顔に使用した後で、首やデコルテなどで再利用もできるという。販売は同社オンラインショップで行っており、価格は10回分が2万6,250円(顆粒10包、ジェル10包、専用シート10枚、スパチュラ1本、容器1個)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日既存の目標を前倒し達成東京海上日動火災保険株式会社は1日、2020年度と2050年度を対象とした、温室効果ガス(CO2)排出量削減についての中長期目標を発表した。同社はすでに「2012年度までに、2006年度実績対比6%削減」という中期目標を設定し、2009年度末に目標を達成。それに伴い、今回下記のような新しい目標の発表となった。<新中長期目標>・中期目標(2020年度): ▲40%(2006年度実績対比)・長期目標(2050年度): ▲60%(2006年度実績対比)6万トンを超える排出量が・・・同社は2006年度にCO2を62,544トン排出。それが2009年度は見事47,900トン(06年度比 ▲23.4%)となり、それをさらに2020年度に37,500トンに、2050年度に25,000トンへとしていくという。同社は排出量削減のために、施設の省エネ化や業務の効率化、自然エネルギーの利用などを積極的に推進。さらに2009年度末には、国内事業活動における「カーボン・ニュートラル」を実現している。同社は今回の発表に際し、下記のような今後の抱負を述べた。当社は温室効果ガス(CO2)排出量の削減を進めるとともに、事業活動における「カーボン・ニュートラル」を継続的に実現し、持続可能な社会の実現に向けて行動してまいります。
2010年12月06日