「神奈川県などが実施の『地域限定保育士』で、保育士不足は解消されるのか」と題した前編では、保育士不足の現状や制度導入の利点についてご紹介した。そんな中、各自治体ではどのような点を保育士確保の課題と捉えているのか。担当者に聞いた。○潜在保育士の掘り起こしが課題まず第1に課題として指摘されたのは、保育士の資格を持ちながら保育士としては働いていない「潜在保育士」の掘り起こしだ。千葉県の担当者によれば、「希望する勤務時間や場所がマッチングできない」「ブランクがあった後にいきなり現場に出るのが怖い」などを背景に、資格保有者の再就職が進んでいない現状があるという。そんな中でも、新たに資格を取得する人の数は限られているとして、「再就職を促す施策に力を入れていく」と語った。また大阪府では、潜在保育士が再就職をためらう理由として、「条件にあった職場を自力で探すのが難しい」「保育事情がわからず不安」などがあると分析。今年度から潜在保育士を対象にした「大阪府保育士・保育所支援センター」を開設し、求職の相談に応じているほか、セミナーや保育体験を通して、現在の保育情勢を学んでもらう取り組みを始めている。○処遇の改善と働き続けられる職場環境づくりをさらに改善が必要と考えられているのが、保育士の待遇面や職場環境だ。処遇の改善について特に沖縄県では、「他の自治体と比べても保育士の平均年収が低い」と分析。要因のひとつに、認可保育所でも非正規職員の保育士が多いことをあげ、正規雇用化した場合、施設に補助金を支給する制度を今年度から導入している。加えて神奈川県の担当者は、「保育士の平均就業継続年数は7.6年と短いため、現在就業中の保育士が継続して保育現場で活躍してもらうための方策も併せて必要だ」と主張した。県が保育士登録を行っている人を対象に行ったアンケート調査※では、保育士としての仕事を辞めた理由として、「結婚のため」(23.7%)、「妊娠・出産のため」(23.4%)、「育児のため」(15.1%)が上位に入っている。厚生労働省は来年度以降、通常もしくは地域限定とする試験の枠組みを問わず、保育士資格試験を年2回実施する地域を拡大していくという。国には、新たな保育人材の確保に加えて、資格取得者が長く働き続けられる環境づくりも求められているといえるだろう。※平成26年度神奈川県保育士実態調査結果による※画像と本文は関係ありません。
2015年11月14日全国で保育所の整備が進められる中、深刻な問題となっている「保育士不足」。国は平成29年度末までに、46.3万人の保育士が必要だとしているが、そのためには新たに6.9万人の保育士を確保しなければならないという(平成27年1月時点)。その確保策として、今年から導入された「地域限定保育士」の試験がこのほど、神奈川県、千葉県(成田市)、大阪府、沖縄県の4府県限定で実施された。3年間、受験した自治体で働くことを条件に、年1回の試験を2回に増やすというこの試みに、行政はどんな期待を抱いているのか。各自治体の担当者に聞いた。○深刻な保育士不足の実態「地域限定保育士」は、受験した自治体でのみ保育士として働くことができる資格のことを指す。受験者にとって最大のメリットは、通常年に1回しか受験できない保育士試験のチャンスが2回に増える点。保育士登録を行ってから3年を経過すれば、全国で働くこともできる。今年からこの制度を導入した4府県が共通して抱えている悩みはもちろん、深刻な保育士不足だ。このままでは、神奈川県で平成31年度までに約3,000人、沖縄県では平成29年度までに約2,300人の保育士が足りなくなるという。大阪府の担当者は現状として、「受け皿となる保育所を整備することはできるが人がいない」と指摘。千葉県では、国家戦略特区に指定されている成田市限定の導入となっているものの、「成田市だけでなく、東京に近い地域は特に不足している」という。○"より早く"確保できることにメリットしかし、「地域限定保育士」の導入が果たして保育士不足の解決策となるのだろうか。この点について4府県すべての担当者が口をそろえて指摘したのは、「受験回数が増えれば来年4月からすぐに働ける保育士の数が増える」ということだ。保育士資格は3年の間に8科目の試験を受験し、最終的に実技試験に合格することで取得できる仕組みになっている。そのため、未受験科目や不合格科目の残っている受験者が、この制度を利用して合格を勝ち取れば、来年の試験を待たずして、資格を取得できることになる。自治体にとってはいち早く、保育士を確保できることにつながるのだ。10月に行われた地域限定保育士の試験で、沖縄県では約500名が受験。ほかの府県でも、通常試験時を上回る受験申し込みがあったという。約2,000人の受験申し込みがあった千葉県の担当者は、「例年の合格率が20%ほどと考えると、単純に例年より約400人分、合格者数が増えることになり、数としての確保ができる」と話した。さらに制度を導入したのが4府県に限られていることもあり、ほかの自治体在住者が同府県で働いてくれる可能性が高まる点も魅力だという。大阪府の担当者は、「大阪府で働きたいという人の機会を創出することにつながる」と回答。神奈川県や千葉県でも、他地域からの受験者がみられたことに期待を高めている。一方で担当者に取材すると、いずれの自治体もこの制度が抜本的な解決策になるとは考えていないことがわかった。地域が必要としている対策とは何なのか。後編では、課題と行政の施策についてご紹介する。※画像と本文は関係ありません。
2015年11月13日「神奈川県横浜市の保育の実態 - 課題は待機児童ではなく『保留児童』だった」と題した前編では、「待機児童」には含まれなかったものの、申し込みをしたにも関わらず認可保育園に入園できなかったいわゆる「保留児童」の実態について触れた。今年の4月時点で、2,534人にものぼった「保留児童」を解消するため、横浜市はどのようなことに取り組んでいるのか。後編となる今回は、市の施策についてご紹介する。○目標は3,337人の定員確保まず、第1の対策としてあげられるのが受け入れ枠の拡大だ。市は、大規模な宅地開発などにより就学前児童数が増えている地域を、重点的に保育施設の整備を行う「整備が望ましい地域」に指定。今年度中に3,337人の受け入れ枠拡大を図っていくという。さらに方策は施設の新設にとどまらない。幼稚園の預かり保育を充実させたり、入所者が少ない4・5歳児のスペースを使い、期間限定で1・2歳児を受け入れたりするなど、既存施設を最大限に活用。「やれることはすべてやる」という姿勢だ。加えて、保育サービスの相談や案内を行う「保育・教育コンシェルジュ」を配置して、保護者のさまざまなニーズに対応。フルタイム勤務でない保護者に対しても、市が補助している一時預かりの施設などを紹介するなど、きめ細やかなアドバイスを徹底したいとしている。○家賃補助などの保育士確保策も充実また喫緊の課題となっている保育士不足の解消にも力を入れている。ほかの自治体に比べて家賃が高い横浜市では、保育所が保育士のための宿舎を借り上げる際に補助金を支給する「宿舎借り上げ支援」を実施。潜在保育士などを対象にした就職面接会を充実させたり、保育施設の人材確保策の相談に応じたりするなどの取り組みも引き続き進めていくという。正確な集計は出ていないものの、市の担当者によれば「今年も保育園などの利用申込者数は増えるという実感がある」という。そんな中でも取材の最後には、「すべての人が子育てしやすい市を目指したい」と熱い思いを語ってくださった。「待機児童」にとどまらず、新たな課題となった「保留児童」の解消にも全力で取り組む横浜市の今後が注目される。※画像と本文は関係ありません。
2015年11月10日前回に続きご紹介するのは、東京都江東区にある民間学童保育「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」。東急グループが運営しており、施設内にはクライミングコースも設けているのも面白い。○掃除もゲーム感覚で夕方5時過ぎ、「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」の責任者・荒井なつみさんが全体に声をかける。「今から掃除をしまーす」。「掃き掃除10人」「整理整頓10人」「流しの掃除は3人。ここは男女1人ずつ必ず入って」「最後は外回り5人」と担当分けの指示。「ただし今、隣に座っている人と同じところに行ってはいけません」「できるだけ同じ学校の人とも一緒にならないようにしてください。はい、スタート! 」。この合図で、子どもたちはキョロキョロしながら一斉に動き出した。キッズベースキャンプでは、掃除にゲーム性を持たせ興味を引きつけるのが日常的。課題解決のため、子ども同士も密にコミュニケーションをとらなくてはならない。複雑なミッションでも子どもたちはひるむことなく試行錯誤を繰り返し、グループに分かれて持ち場へ散っていった。同施設ではあいさつや礼儀、食事のマナーやお手伝いといった今までは家庭内で教えていたことも、日常のプログラムに組み込んでいる。掃除もその1つというわけだ。週末や長期休みには、提携農場へ出掛けて野菜収穫や田植え、稲刈りなども体験するという。多忙でなかなか遠出のできない家庭には好評だ。○入退室の確認メールが保護者に内容充実の同施設だが、保護者はどう見ているのか。小3の女の子を通わせるお母さんは、「もちろん多彩なプログラムも魅力的だが」と前置きしながら、「何より安心、安全なのがいい」と応えてくれた。「下校時、学校までコーチが迎えに来てくれるので事故の心配がないことと、ICカード管理で入退出時に自分の携帯に自動メールが送られてくるシステムがありがたいです。娘が途中で体調を崩した時はコーチが病院に連れていって付き添い、まめに連絡もくれたので安心してお任せできました」。さらには、「一人っ子なので、異年齢の子と交流を持てるのも嬉しい」と話してくれた。今後、高学年になり塾などの選択肢が増えても、並行してキッズベースキャンプには通わせ続ける予定だという。これから「保活」ならぬ「学活」をする保護者の中には、「民間学童もいいかも……」と考えている人もいるかもしれない。一般的な学童保育の申し込みは幼稚園・保育園で年長の10月頃からだが、人気のある民間学童はあっという間に定員になる。キッズベースキャンプでも、早い家庭では年少から「プレキッズクラブ」に入会し、小学校入学に向けて待機しているという。何事も早め早めの行動が鍵のようだ。
2015年10月22日働くママやパパにとっては欠かせない存在、学童保育。自治体が設立する公設に加え、特に首都圏で近年増加している民間企業などが運営する民間学童がある。ここでは、特徴的な学童保育を紹介。進化している学童保育の"今"をお届けする。○東京・東雲にある「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」東京都江東区にある民間学童保育「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」は、子育て世代の流入が著しいと言われているエリアに立地する。「キッズベースキャンプ」は東急グループの企業が運営しており、東急線沿線をメインに東京都内と神奈川県内で24施設を展開している。「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」のドアを開けると、まず目に入るのが4mはあろうかという高い天井と1年生から6年生まで30名ほどの子どもたち。そしてひときわ異彩を放つのが、壁面に広がるクライミングコースだ。小学1年生の女の子も垂直な壁をスルスルと登っていく姿に驚く。同施設では一般の学童同様、宿題をしたりおもちゃ遊びをしたりも可能だが、その脇でクライミングにチャレンジできるのが面白い。クライミング中は万一落ちても危なくないよう周囲を仕切り、床には厚手のマットを用意。「キッズコーチ」と呼ばれるスタッフ(学童支援員)が必ず補助に付き、安全には気を配られていた。それにしても、なぜ学童にクライミング施設なのか。「この施設のオープン時(2007年)は、ちょうど文部科学省の調査で子どもの運動能力の低下が指摘されていた頃でした」と話すのは広報担当の三沢敦子さん。「学童で何か対策をとれないかと考え、昔は木登りなど、よく"よじ登る"遊びをしていたなというところから、クライミングに着目しました。クライミングは運動能力だけでなく、登るルートを判断することで思考力を育むこともできます。また個人に合わせてレベルを選べるため、異学年が集う学童保育に適していると思いました」とのこと。もともと、店舗用の物件で天井が高かったという好条件も重なり、採用に踏み切ったという。壁を登る子どもたちの様子を見ていると、想像以上に集中している。両手でホールド(石)をつかみ片足ずつ足をかけ、自分の身体を引き上げる。そして次にどこに手を伸ばすか考える。確かに全身を使って遊んでいるうちに体力と知力、両面での発達が期待できそうだ。近年、共働き夫婦の増加に比例して、民間学童がスタンダードになりつつある。一昔前まで学童保育といえば公設のものがほとんどで、預かる学年も低学年までというのが多かった。一人で留守番ができるようになる年齢までの"一時しのぎ"という意味合いが強かった。しかし今では、「年間1600時間にも及ぶ放課後や長期休みの時間を有意義に過ごしてほしい」「ただの留守番はさせたくない」と、あえて民間学童を選ぶ家庭も増えているという。○習い事への中抜けOK、1日単位のスポット利用も「おかえりなさーい! 」。背中のリュックからテニスラケットをのぞかせた男の子が帰ってくると子どもたち全員が声をかけた。キッズベースキャンプでは預かり時間中に習い事への"中抜け"が可能だ。「キッズコーチ」(学童支援員)が、誰が何曜日に何の習い事かを把握していて、行きそびれのないよう声をかけてくれる。希望すれば送迎までお願いできる。子ども達の学校は近隣6つの公立校、私立や国立小などバラバラだが、みんな仲良く活発に遊んでいる。時にはコーチも輪に入り遊びを盛り上げる。こんな和気あいあいとした雰囲気なのだから、常に固定メンバーなのだろうと思ったのだが、毎日通う子ばかりではないという。週2~3日、中にはその日だけのスポット利用の子もいるらしい。入所条件に親が就労中か否かは設けていないので、専業主婦でも子どもを預けることができる。十人十色の利用方法があるようだ。昔は親の就労形態によって、学童へ行ける子と行けない子の間に明確な線引きがあった。だが今では親が共働きの子も、そうでない子も同じ習い事へ行き、同じ学童で遊ぶことができる。仕事をしていても子どもの習い事をあきらめなくていい。仕事以外の用事のある時も気軽に子どもを預けられる。学童は「常に大人の目が届く」「放課後の安全な居場所」になりつつある。後編となる次回は、安全に対する配慮や保護者の生の声などをお届けする。
2015年10月15日ウェルクスはこのほど、「保育士の恋愛事情」に関する調査結果を発表した。調査は8月7日~20日、20代~50代の保育士の女性100名(平均年齢31.8歳)を対象に行われた。○「保育士は"モテる"」と実感した人、17%「付き合いたいと思う女性の職業」「結婚したいと思う女性の職業」といったランキングでは、毎年保育士が上位にランクインしている。そこでまず、保育士は"モテる"と実感したことがあるか尋ねたところ、「ある(17%)」「ない(55%)」「どちらとも言えない(28%)」と、意外にもモテる実感のある人は少数派となった。"モテる"と実感した人からは「保育士が来ると言うだけで、人数が集まると言われた。合コンで仕事を話したときの食いつきかたがすごい」(30代)、「友達の結婚式で 保育士ですって言っただけで男子の輪ができた」(30代)といったエピソードが寄せられたが、一方で「職業での食いつきはいいが、それだけで、最終は容姿でモテるかどうか決まる」(30代)、「女ばかりの職場なので、男性と出会う機会は少ないと思う。結婚していない上司(40~50代)がたくさんいる」(30代)など、案外"モテない"というコメントも目立った。○保育士という職業ステータスは役立つ?続いて、現在、恋人や配偶者がいるか尋ねた結果、57%が「いる」と回答。「今の恋人や配偶者とお付き合いするうえで、保育士という職業ステータスが役立っていると感じますか?」という問いに、半数以上が「いいえ(50%)」「むしろ弊害である(2%)」と、役立っていないと回答した。○出会いの場は「友人・知人の紹介」がトップ最後に、恋人や配偶者とはどこで知り合ったのか教えてもらったところ、「友人・知人の紹介(21人)」が1位に。次いで、現代らしく「SNS・インターネット(8人)」「合コン(6人)」と続き、「職場」と答えた人はわずか3人だった。女性の多い職場だけに、仕事での出会いは難しいことがうかがえる結果となった。
2015年08月26日ここまでの連載記事では認可保育所に入園するための保活を解説してきましたが、今回からは認可外保育所を対象とした保活について見ていきます。まず、保育所は「認可保育所」と「認可外保育所」の大きく2つに分類することができます。国が定める基準に沿って設置された保育所が認可保育所で、それ以外は全て認可外保育所となります。よって、自治体が独自に基準を設けて認証などを行っている認証保育所(東京都)や認定保育施設(神奈川県など)も認可外保育所の一部になります。認可外は認可と比べると規模的に小さい園が多く、個性も出やすいので、良しあしを見極めるのは難しいかもしれません。しかし、「認可外だから認可より劣っているのでは!? 」とバイアスのかかった見方をしてしまうと、良い認可外と出会うチャンスを自ら逃してしまいます。ご自身の子育てに合った良い認可外を見つけるためにも、認可外の特徴や見極め方をしっかり理解しておきたいもの。まずは、保活において意識しておくべき認可と認可外の違いを整理します。○申し込み方法所定の用紙に希望する園名を複数記入して、役所で一括申し込みできるのが認可保育所の申し込み手続き。それに対して認可外保育所は、園ごとに独自の申込書が配布され、申し込み手続きも園ごとに行わなければいけません。つまり、10園に申し込もうと思ったら10カ所を訪問しなければいけないということになります。○選考方法保護者の就労状況や保育ニーズを指数等に落とし込んで選考する認可保育所とは異なり、先着順で選考する園が比較的多くみられます。とはいえ、認可外保育所は園側で入園者を決めることができるので、選考方法も園によってバラバラと考えておいた方がよいでしょう。また、入園基準に就労の有無を設けていない園も多いので、働いていなくても預けられる園が多いのも認可外保育所の特徴です。○保育料認可保育所は世帯ごとに保育料が異なりますが、認可外保育所では園側が設定する保育料を支払います。利用状況に関係なく一律設定の園もありますが、利用日数や利用時間に応じて金額が変わるところが多いようです。このように、認可外保育所は園ごとに異なる部分が多いので、個別にしっかり確認することが基本です。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立てた理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年08月26日「子供の近くで働きたい!」を叶える「保育施設付きシェアオフィス」。シェアオフィスは今や主流となってきましたが、なんと保育施設付きのシェアオフィスがあるんです。「場所がないから」という悩みをなくす「○○ちゃんのママ」ではなく、自分の名前で社会との繋がりを求める世のママたち。しかし、「働きに出たいけど保育所に入れない」「在宅勤務でも子供がいると落ち着いて仕事に時間を割けない」「仕事はしたいけど、出来る限り子供の近くにいたい」など、スキルも経験もあるのに、子供と自分に最適な場所が無く専業主婦を続けている女性は多いですよね。政府は女性活用などと宣っていますが、働きたい女性が抱える問題解決には、政策もインフラもほど遠い状態です。子供の近くで働ける場所あります! そんな中、今後の問題解決モデルとも言うべき施設がオープンしました。ママのための「保育施設付きシェアオフィス」“Maffice”です。この施設を開設するまでの経緯について、代表の高田麻衣子さんにその想い等を聞いてきました。施設オープンのきっかけは3.11高田さんは不動産業界という男社会で長らく働いてこられました。2回の出産、仕事と子育ての両立について、会社や上司からは理解されていないとの実感があったと言います。加えて3.11の東日本大震災。帰宅困難に陥いり子供たちを案じながら歩いた経験から「子供の近くで働ければ」との思いを強くされます。同時に、自分と同じように働く女性のために何かできないかと模索を始めました。「責任ある仕事がしたい。子供に習い事もさせたい。働くママは、仕事でも子育てでもどんどん欲張りになっていくんです。でも、常に100%で稼働していると、イレギュラーなことが起きた時に受け入れる余裕がないんですよ。いっぱいいっぱいのなかで、何かしら楽になることはないかと考えたとき、私にできることは子供のそばで働ける空間作りだなと思ったんです」と高田さん。通勤時間という“無駄”を省く最近では事業内託児所を開設する企業も増えてきましたが、その恩恵に預かれるのはごく一部のママたちにすぎません。高田さん:「基本的に託児所を持つような大企業は都心にあります。会社近辺に住んでいるママ以外は、満員電車に子供を乗せることになります。大人でさえ苦しい状態の電車に幼子を乗せたいとは思いませんよね。やはり自宅近辺の保育所へ預けるという選択を多くのママがしています」そもそも時間的制約のあるママにとって、通勤時間は一番の無駄だと高田さんは言います。シェアオフィスは“ちょうどいい”距離感を実現高田さん:「かといって在宅だと、子供だけでなく、片付けたくなったり、陽のあるうちに洗濯物を取り入れたくなったり、いろいろなものに目がいってしまって、なかなか仕事がはかどりません。家事をパートナーと分担していても、「家にいるのだから」と相手に甘えが出てきてしまいます」そこで考えたのが、子供や家事と程よい距離を実現する「預かり保育サービス付シェアオフィス」という形でした。フリーランスなど在宅勤務の人は、会社勤めの人より保育所への入所が困難という現状の解決策にもなり得ます。また、Maffice利用申込者の中には、本格的仕事復帰に備えて、情報収集や資格取得の勉強中という人も多いそうです。高田さん:「皆さん、仕事をするためのベース作りにとても前向きです。一種の自己投資といった感じですね」一方、都心にオフィスを構える企業にお勤めのママが利用するには、企業側の理解と努力がまだまだ必要のようです。多様な働き方を認め、上手にマネジメントすることが、女性活用の近道だと思うのですが……。女性は社会に対して前向きです。そんな女性を“活用”する企業側はどうでしょうか?※参考: 「保育施設付きシェアオフィス」Maffice【料金】<デスク使用のみ>固定デスク(時間制限無し)65,000円/月フリーデスク(40時間)25,000円/月~<保育付き/フリーデスク使用>ショートプラン(40時間)36,000円/月レギュラープラン(80時間)68,000円/月【営業時間】平日9:00~19:00/土日祝10:00~18:00【住所】東京都世田谷区上用賀1-25-20【TEL】03-6853-7927【HP】【アクセス】東急田園都市線「用賀駅」徒歩15分東急バス「馬事公苑駐在所」徒歩1分Image photo by Pinterest
2014年12月30日ドワンゴは12月1日、東京・中央区の同社オフィス内に事業所内保育施設「どわんご保育園」を開園した。「どわんご保育園」は、同社グループ従業員の乳幼児(満1歳~2歳の3月末まで)を対象とした事業所内保育施設。地域の保育施設に空きがなく、働き続けたいのになかなか復職できないといった女性社員の声に応えたもので、開園を迎えた今回、定員10名のうち4名の入園者が決定したという。同施設では、通勤時の荷物を減らすためのランドリーサービスが導入されるほか、運営費の一部を会社が負担するなど、社員がより安心して働くための環境づくりが進められる。同社は、2013年7月に現在の歌舞伎座タワーオフィスへ移転。以来、フロアごとに異なるオフィスデザインの採用や、社内美容院、社内カフェ、社内リラクゼーションサロンの設置など、社員が元気に働け、社内の活性化につながるオフィスづくりを進めてきた。今後は制度面においても整備を行い、より女性が活躍できるチャンスを増やし、女性幹部社員の増加につながるワークスタイルの実践に積極的に取り組んでいくという。
2014年12月01日Aruba Networks(Aruba)は11月25日、スタジアム、商業施設、ホテル、病院などの施設内にいる施設内にいる顧客の好みに合わせた広告や施設案内などをモバイル機器に配信するソリューション「Aruba Mobile Engagement」を発表した。日本国内では、2015年1月下旬から提供予定。Aruba Mobile Engagementでは、顧客の位置情報をBeaconとWi-Fiを活用した「Aruba Beacons Bluetooth Low Energy(BLE)テクノロジー」を搭載したアプリで取得する。顧客が自分で作成した個人用のプロファイルと位置情報を基に、適切な情報を配信する。例えば、医療機関にAruba Mobile Engagementを導入した場合、患者がアプリを承認するすることで、自分が読める言語で病院のパンフレットや通知標識、受診科の情報を取得できる。顧客のセキュリティを重視し、顧客自らが3段階のプロセスで承認しないとアプリが正常に作動しないほか、利用した顧客の個人情報を残さない。顧客がサービスを終了すると、通信が自動的に遮断される。
2014年11月26日未就園児を対象として保育を行う、通称「プレ保育」。プレ保育を実施する幼稚園は意外と多く、プレ保育に参加しながら、入園する幼稚園を決めるという人も少なくありません。幼稚園によって未就園児が参加できる日数や保育内容は異なりますが、プレ保育に参加することで各幼稚園の特色や雰囲気などを知ることもできます。今回は、プレ保育に足を運ぶことで、どんなメリットを得られるかについてピックアップしてみました。■幼稚園の環境に馴染み、入園準備を整えられるいざ入園になった時、子どもが幼稚園に全然慣れていなくて困ったというケースはめずらしくありません。泣いて登園を嫌がったり、園生活でも本来の自分を表現することができなかったりすることもあります。しかし、プレ保育を利用することで、「幼稚園は楽しいところ」というイメージを定着させることができ、入園後の不安を軽減することができます。集団生活の第一歩となるので、子どもにとっても新鮮で、お友だちとの関わり方を学ぶきっかけにもなっていきます。■顔見知りの人が増える近所に同じ年代の子どもやママ友がいない人も、プレ保育に足を運ぶことで、顔見知りの人をつくることができます。プレ保育ではママ同士の交流もあるので、子育てについて語ったり、普段のストレスを解消したりするきっかけになるはずです。入園してからも、ある程度お互いのことを知っている人がいるのといないのとでは、精神的な面でも大きく違いますよ。■複数の園の未就園児保育を利用すれば、入園先を検討できる1つの園だけだと、ほかの幼稚園のことを知らないまま終わってしまうかもしれません。できれば複数の園のプレ保育に参加してみましょう。各幼稚園で雰囲気や特色、保育スタイルは大きく異なります。それぞれの幼稚園を見極め、最も子どもに合った園を選んであげることができるのも、プレ保育の良いところです。■行事やイベントに参加することができる芋掘りやクリスマス会、英会話教室など、大きな行事や催しの時に、未就園児も参加できるというかたちをとっている幼稚園は多く、家庭だけでは体験できないような経験ができるのも、プレ保育ならではのメリットです。ほかのお友だちと一緒に楽しみながら体験できるので、親子の思い出になったり、子どもの成長に良い影響を与えてくれたりもするでしょう。近くに未就園児を対象とした保育を実施している幼稚園があるかどうかをチェックして、ぜひプレ保育に参加してみてくださいね!
2014年11月04日ドワンゴは16日、子育てをしながら働く女性社員の復職支援策の一環として、東京・中央区の同社オフィス内に事業所内保育施設「どわんご保育園」を開設することを発表した。開設予定日は2014年12月1日。「どわんご保育園」は、同社グループ従業員の乳幼児(満1歳~2歳の3月末まで)を対象とした事業所内保育施設。地域の保育施設に空きがなく、働き続けたいのになかなか復職できないといった女性社員の声に応えたもので、同施設では、通勤時の荷物を減らすためのランドリーサービスが導入されるほか、運営費の一部を会社が負担するなど、社員がより安心して働くための環境づくりを行っていく。同社は、2013年7月に現在の歌舞伎座タワーオフィスへ移転。以来、フロアごとに異なるオフィスデザインの採用や、社内美容院、社内カフェ、社内リラクゼーションサロンの設置など、社員が元気に働け、社内の活性化につながるオフィスづくりを進めてきた。今後は制度面においても整備を行い、より女性が活躍できるチャンスを増やし、女性幹部社員の増加につながるワークスタイルの実践に積極的に取り組んでいくという。
2014年10月16日ドワンゴは16日、本社オフィス内に保育施設「どわんご保育園」の設置を発表した。同施設は東銀座・歌舞伎座タワー内のドワンゴ本社オフィスに12月1日開設予定。○ランドリーサービスの導入も同社では近年、育児休業を取得し子育てをしながら働く女性社員が増えている一方で、保育施設に空きがないため復職できないというケースも多く存在していた。スムーズな復職を後押しし、働く女性のキャリアを築く環境をつくるために「どわんご保育園」を開設することとなった。通勤時の荷物を減らすためのランドリーサービスの導入や、運営費の一部を会社が負担するなどの環境を作っていくという。また同社はほかに社内美容院、社内カフェ、社内リラクゼーションサロンの設置などオフィス面から社内の活性化を図ってきたが、今後は制度面も整備し、女性幹部社員の増加につなげる取り組みを行っていくとのことだ。
2014年10月16日富士通マーケティング(以下、FJM)は、クラウド型保育園業務システム「保育ねっと」の提供を6月より開始していると発表した。今回、埼玉県戸田市の市営保育園8施設でシステム構築し、順次運用を開始している。「保育ねっと」は、園児や保育士の入退園管理の自動化と延長保育の集計報告書の自動作成及び独自の指導計画書の自動作成などを提供。メール配信と災害時に特に有効な双方向掲示板を連携させたメッセンジャー機能により、保育園と保護者との双方向コミュニケーションの強化も図る。また、給食・栄養管理機能で、日々の給食の献立の確認とアレルギー対応が受けられる。入退園管理の自動化では、QRコードで園児の入退園管理や保育士の出退勤時間のチェックも行える。記録を集計することにより、自治体向け報告書、家庭向け請求、保育士勤怠結果集計が自動で作成される。メッセンジャー機能では、1回の操作でメール配信と掲示板の立ち上げを同時に行うことが可能となり、保護者向け連絡事項やメッセージを保護者のPCや携帯電話へ配信できる。給食・栄養管理機能では、献立作成から栄養素計算、アレルギーチェック、食材発注、関連書類作成、購入管理までを一連で行え、献立・材料・分量を登録し、メニューを選択するだけで献立表ができ、給食月報が作成できる。なお、「保育ねっと」は、クラウドサービスでの提供のため、インターネットにつながる環境があれば中小規模の施設でも導入できる。価格は、初期導入費用30万円から、標準月額使用料2万円(いずれも税別)、サポート費は別途必要となる。今後、富士通マーケティングでは、「保育ねっと」を公立保育所・幼稚園および民間の保育所・幼稚園・託児施設に加え、幼保連携型認定こども園へも展開し、従来の販売形態と、富士通マーケティングの中小市場向けクラウドマーケットプレイス「azmarche(アズマルシェ)」も活用しビジネス拡充を図っていく。
2014年07月10日森ビルは2012年8月に完工した「アークヒルズ 仙石山森タワー」に、港区の認可保育園「まちの保育園 六本木」を12月1日に開園する。施設内への認可保育園の設置は同社が初となる。同園はナチュラルスマイルジャパンが運営。以前には、園併設の地域に開かれたカフェや近隣の大学・商店街などと連携した都認証保育園、「まちの保育園 小竹向原」を手掛けている。「まちの保育園 六本木」は同社初の認可保育園であり、近隣住民の方々との交流に加え、どもたちを育むことを目指すという。また、文化的で国際的な地域の特性を生かし、森ビルや大使館、近隣文化施設・商業施設との連携、オフィスワーカーとの取り組みなどを視野に入れていくという。同園の対象年齢は生後57日~未就学児。保育定員は0歳児6名、1歳児8名、2~5歳児各9名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月28日数年前から話題になっている、モンスターペアレント。子どもの通う保育施設や学校などに対して理不尽な要求をする親を意味する言葉ですが、その数は決して少なくないよう。現在3歳~5歳の子どもたちをあずかる、保育園、幼稚園勤務の先生3人にお越しいただき、現場のリアルな話を聞いてみました!※プライバシー保護のため、名前は伏せています。今回登場するのは、いずれも20代の保育士であるAさん、Bさん、Cさん。■幼稚園の外でのけんかなのに……皆さんは、勤務する保育園や幼稚園で、モンスターペアレントに遭遇したことはありますか?Aさん「正直、モンスターペアレントの定義が定かではないので、モンスターと言えるか分かりませんが、理不尽なクレームはよく言われますね」Bさん「私は一度、園外で別の幼稚園に通う子どもとけんかをし、けがをさせた子どもの親に、『幼稚園でちゃんと子どもの教育をしていないからだ!』と言われたことがありました」え、幼稚園内じゃないのに?Bさん「そうです。でも、親の言い分としては『お金を払っているのだから、子どものしつけを行うのも当然だ』と……。もちろん、普段からやってはいけないことは教えているけど、子どものしつけは親もすべきこと。それに、園外で起きたけんかなら、親がしかるのが当たり前だと思います」Cさん「子どものしつけを幼稚園に委ねようとする親って、結構いますよね。自分の子どものしつけは自分でしなさい、と言いたくなります。絶対に言えませんけど(笑)」■わきがで集中できない? 理不尽な言動の数々……これまで遭遇した中で、一番やっかいだった保護者はどんな人ですか?Aさん「運動会でビデオを撮る際、かけっこをしているレーンにまで出てきて撮影する親。危ないので注意したところ、『これを撮影しないと、将来思い出を懐かしむことができなくなる。その責任を負えますか!?』って……(笑)」Bさん「親御さんの中に、わきがの人がいるのですが、参観日が近くなると『わきがの○○さんが参観に来ると、子どもが集中できないので来させないでほしい』と言う親がいます。親同士でいじめをしないでほしいですね」Cさん「子どものけんかに口出しをする親が一番やっかい。自分の子どもが『○○くんにたたかれた』と話したといい、幼稚園に怒鳴り込みに来た親がいました。相手の子ども(しかも年下)に聞いたところ、先に手を出したのはその子だったことが分かったのですが、それを聞いても『殴られたから殴り返すなんておかしい』と……。そもそも、年下に手をあげた自分の子どもを叱るべきだろ!と思ってしまいました」■それでもやっぱり言い分を聞くことが必要?そういった保護者に対して、対処法はあるのでしょうか?Aさん「なかには、けんか腰で怒鳴る人もいますが、最後まで言い分をしっかり聞くことだと思います。どんな理屈でそう思ったのかを聞き、保育園側はなぜそれができないのかを説明すること。それでも主張が変わらない保護者に対しては、この保育園では望むような教育はできないのかもしれないと、やんわりと伝えた方がいいですね」Bさん「そうそう。話を聞いてあげることって意外に大事ですよね。一概には言えませんが、理不尽なクレームを言ってくる母親の中には、育児ストレスがあったり、家庭や仕事の悩みを抱えていたりする人も。クレームの内容だけじゃなく、家庭での過ごし方などを聞いてあげて、共感してあげることも大事です」Cさん「私は、味方を増やすことかな。できるだけ多くの保護者に『今年はいい先生だ』と思ってもらうことで、クレーマーも空気を読んで言ってこなくなるので」ありがとうございました。子ども以上に大変な親たち。子どもを大事に思う気持ちは理解できますが、エスカレートしすぎて、子どもが教室にいづらくなる……ということは避けたいものですね。(山本莉会/プレスラボ)
2012年11月19日