人気TVドラマ『北の国から』シリーズの脚本家で知られる倉本聰氏が、23日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)に出演し、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと対談した。番組内で「最近の雑誌編集者は、原稿に対して感想や意見を全く言ってこない」と語った倉本氏は、そこからドラマのプロデューサー、ディレクターに台本を目の前で読ませ、意見を求めるようになったという。逆に鈴木プロデューサーは、スタジオジブリの宮崎駿監督に、作品について意見を求められる立場。宮崎監督の引退作品としても話題となった『風立ちぬ』についても例外ではなく、冒頭だけ見せられ「A案は主人公の堀越二郎とカプローニの友情物語。B案は、二郎と菜穂子のラブストーリー。どちらが良いと思う?」と問われ、本作は構想段階で2案あったことを明かす。しかし、鈴木プロデューサーは「それぞれやったらつまらない。なんとか一緒にできないですか?」と返答し、今の『風立ちぬ』の物語が作られていった。すると倉本氏は「テレビの場合も、僕はまず本を書くと、まずプロデューサー、ディレクターに目の前で読んでもらうんですよ」と語り、「反応を見てて『泣いたな』『笑ったな』とかその反応を見て、何も笑いも泣きもしないと『あ、ダメだね』って、目の前で(原稿を)破くんです」と衝撃的な行為を打ち明ける。しかも倉本氏は、1時間のTVドラマで150枚におよぶ原稿を破くため「これを破くのがね、ちょっと練習しましたけども(笑)電話帳で」と稽古済みであり、破った原稿はゴミ箱に捨て「残そうというケチな心を残すと、やっぱり次にいけない」と話していた。"原稿を目の前で読む"ということは鈴木プロデューサーも同様らしく「宮崎も高畑も、必ず目の前で読むことを要求するんです。だから、ゆっくりなんか読めない。読む時が勝負なんです」と話すと、倉本氏も「書く側はそれが勝負ですよ」と同意。立場は違えど、原稿を読む瞬間が両者にとって"勝負"であり、倉本氏は、よりよい作品を作り上げるため、プロデューサーの反応がない台本に関しては、破り捨てることも辞さない姿勢であるという。
2014年02月25日名駅(=名古屋市中村区と西区にある地名)エリアの超高層ビル街から徒歩数分のところに、名古屋では知る人ぞ知る飲み屋街がある。戦後のドヤ街からの流れをくむ佇(たたず)まいは、まさに「ザ・昭和」。空襲で焼野原となったエリアにできたこの飲み屋街は、名称こそないが実は酒飲みのメッカなのだ。とは言え、ここは4~5軒の店が軒を並べる小さなこの飲み屋街。しかし、その濃さを知れば、メッカという言葉にも納得するはず。今回は、庶民の胃袋を満たす「名古屋の酒のアテ」を紹介したい。まずは、昭和29年(1954)創業の「のんき屋」。この界隈でもっとも有名な店だ。店頭に並ぶのは味噌おでん、焼き鳥、そして串カツ。定番の名古屋メシがズラリだ。店内にテーブルがあるけれど、今回はツウらしく店頭での立ち飲みといきたい。おでんの鍋は、赤味噌仕立てのつゆがグツグツと湯気を立てている。よく味がしみた大根や練り物をセルフで皿に取っていただく。串カツもそう。目の前でキツネ色に揚がった串カツをセルフで取り、ソースの入ったバットに漬けていただく。もちろん二度漬け禁止。え?名古屋風に味噌カツが食べたい?そんな時はおでんの鍋にボトッと串カツを漬ければいい。常連客の冨田順一さんに話しかけた。安城市からわざわざ電車に乗ってやってくるという。「串カツを焼き鳥のタレに絡めるとまたウマイんだ!」満面の笑みでアドバイスしてくれた。筋金入りの「のんき屋ファン」に見える冨田さんだが、「実はね、ここには常連しか知らない裏メニューもあるんだって!僕はここに15年通っているけどまだ認められてないんだよ」。15年でも知らない裏メニューがある!?常連への道のりは険しいようだ。とはいえ、個人的には「どてやき」がイチオシだ。味噌で煮込まれてトロンと柔らかい豚のモツで、甘辛さとモツのうまみが口に広がる。ようやく少し寛(くつろ)ぎ始めたころ、何と店が片づけに入りだしたのだ。「え?まだ9時だよ!」ビックリしていると「あ。材料がなくなったら店閉めちゃうからね。大体9時くらいだよ」と余裕の冨田さん。9時閉店!?いくらなんでも飲み足りない……。涙目になりつつも店を後にすることにした。●informationのんき屋名古屋市西区名駅2-18-6次に訪れたのは、「のんき屋」から徒歩10秒の「五條」。ここも老舗の居酒屋だ。かろうじて閉店まで余裕があった。店に入ると、速攻で名物の「どて焼き」をオーダー。ちなみにここの「どて」は、串ではなく皿盛りで出てくる。そして、何より真っ黒なところに特徴がある。静岡のおでんしかり、石巻の焼きそばしかり、真っ黒というのはどこか心惹かれるものがある。おでんもいいなと「玉子」と「こんにゃく」も注文。ちなみに、「五條」のおでんやどてを見て、初体験の人が仰天するのがその色だ。真っ黒なのである。一体何で煮込んでいるのだろうか。店に聞くと、「赤味噌だけ。 煮込み続けると、真っ黒になるんだわ」とのこと。意外なことに食べるとさらっとしているので、見た目でビビらず一口挑戦してほしい。この店で仲良しになったのが倉本幸樹さんと林孝美さん。「ここのおでんが好きでね。よく来るんですよ」。確かに、家庭ではこんなに真っ黒になるまで煮込むことはできない。また、この店でオッと思ったのが「たこ焼き」だ。実は名古屋風のたこ焼きはしょう油味。これが酒のアテにバッチリなのだ。その他、名古屋つまみのド定番「手羽唐揚」もチョイス。店の壁に貼ってあった「夫婦の十二支相性図」をネタに、ビールを飲み交わすのもまた一興だ。●information五條名古屋市西区那古野1-37-28こんな昭和レトロな雰囲気なのに、見あげれば高層ビルっていうのも味わい深い。寛げる人とうまい酒と名古屋の「アテ」。敷居は決して高くないので、是非このディープな界隈に足を踏み入れていただきたい。そう、名古屋の飲み屋街は、県外からのひとり客やビジネスマンたちに温かい街なのである。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月02日名駅(=名古屋市中村区と西区にある地名)エリアの超高層ビル街から徒歩数分のところに、名古屋では知る人ぞ知る飲み屋街がある。戦後のドヤ街からの流れをくむ佇(たたず)まいは、まさに「ザ・昭和」。空襲で焼野原となったエリアにできたこの飲み屋街は、名称こそないが実は酒飲みのメッカなのだ。とは言え、ここは4~5軒の店が軒を並べる小さなこの飲み屋街。しかし、その濃さを知れば、メッカという言葉にも納得するはず。今回は、庶民の胃袋を満たす「名古屋の酒のアテ」を紹介したい。○赤味噌仕立てのおでんで味噌カツ風にまずは、昭和29年(1954)創業の「のんき屋」。この界隈でもっとも有名な店だ。店頭に並ぶのは味噌おでん、焼き鳥、そして串カツ。定番の名古屋メシがズラリだ。店内にテーブルがあるけれど、今回はツウらしく店頭での立ち飲みといきたい。おでんの鍋は、赤味噌仕立てのつゆがグツグツと湯気を立てている。よく味がしみた大根や練り物をセルフで皿に取っていただく。串カツもそう。目の前でキツネ色に揚がった串カツをセルフで取り、ソースの入ったバットに漬けていただく。もちろん二度漬け禁止。え?名古屋風に味噌カツが食べたい?そんな時はおでんの鍋にボトッと串カツを漬ければいい。常連客の冨田順一さんに話しかけた。安城市からわざわざ電車に乗ってやってくるという。「串カツを焼き鳥のタレに絡めるとまたウマイんだ!」満面の笑みでアドバイスしてくれた。筋金入りの「のんき屋ファン」に見える冨田さんだが、「実はね、ここには常連しか知らない裏メニューもあるんだって!僕はここに15年通っているけどまだ認められてないんだよ」。15年でも知らない裏メニューがある!?常連への道のりは険しいようだ。とはいえ、個人的には「どてやき」がイチオシだ。味噌で煮込まれてトロンと柔らかい豚のモツで、甘辛さとモツのうまみが口に広がる。ようやく少し寛(くつろ)ぎ始めたころ、何と店が片づけに入りだしたのだ。「え?まだ9時だよ!」ビックリしていると「あ。材料がなくなったら店閉めちゃうからね。大体9時くらいだよ」と余裕の冨田さん。9時閉店!?いくらなんでも飲み足りない……。涙目になりつつも店を後にすることにした。●informationのんき屋名古屋市西区名駅2-18-6○名古屋のたこ焼きはしょう油で次に訪れたのは、「のんき屋」から徒歩10秒の「五條」。ここも老舗の居酒屋だ。かろうじて閉店まで余裕があった。店に入ると、速攻で名物の「どて焼き」をオーダー。ちなみにここの「どて」は、串ではなく皿盛りで出てくる。そして、何より真っ黒なところに特徴がある。静岡のおでんしかり、石巻の焼きそばしかり、真っ黒というのはどこか心惹かれるものがある。おでんもいいなと「玉子」と「こんにゃく」も注文。ちなみに、「五條」のおでんやどてを見て、初体験の人が仰天するのがその色だ。真っ黒なのである。一体何で煮込んでいるのだろうか。店に聞くと、「赤味噌だけ。 煮込み続けると、真っ黒になるんだわ」とのこと。意外なことに食べるとさらっとしているので、見た目でビビらず一口挑戦してほしい。この店で仲良しになったのが倉本幸樹さんと林孝美さん。「ここのおでんが好きでね。よく来るんですよ」。確かに、家庭ではこんなに真っ黒になるまで煮込むことはできない。また、この店でオッと思ったのが「たこ焼き」だ。実は名古屋風のたこ焼きはしょう油味。これが酒のアテにバッチリなのだ。その他、名古屋つまみのド定番「手羽唐揚」もチョイス。店の壁に貼ってあった「夫婦の十二支相性図」をネタに、ビールを飲み交わすのもまた一興だ。●information五條名古屋市西区那古野1-37-28こんな昭和レトロな雰囲気なのに、見あげれば高層ビルっていうのも味わい深い。寛げる人とうまい酒と名古屋の「アテ」。敷居は決して高くないので、是非このディープな界隈に足を踏み入れていただきたい。そう、名古屋の飲み屋街は、県外からのひとり客やビジネスマンたちに温かい街なのである。
2013年09月02日外食事業を展開するロイヤルホールディングスが運営する天丼てんやは、年末年始にあわせ”冬のごちそう”を集めた「海の幸天丼」を、11月22日より期間限定で販売開始した。同商品は、冬季限定販売の天ぷら4種類を含む、5種類の天ぷらを使った海鮮天丼。同店の冬の風物詩である「ズワイガニ」、真冬に旬を迎える春菊を使った「貝柱と春菊のかき揚げ」、やわらかくあっさりとした「すけそう鱈(だら)」、しいたけの中でも肉厚な「どんこしいたけ」といった”冬のごちそう”4種に、自慢の「えび」を盛り込んでいるという。価格は、単品(みそ汁付き)830円、小うどんセット980円、小そばセット1,030円。セットとお持ち帰り弁当には、みそ汁はついていないとのこと。販売期間は2013年1月9日までを予定している。なお、11月22日から12月30日までの期間、大みそか限定販売となる「年越し天ぷら」の予約も実施。「天然大えび」、「穴子1本揚げ」、「天然マダイ」、「ずわいがに爪肉」などのメニュー6種類を詰め合わせた数量限定のパック「夢」(2,000円)や、「天然大えび」などの定番メニュー6種類を詰め合わせたパック「寿」(1,500円)など、人数や好みにあわせて選べる7種類のパックを用意しているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月26日俳優の加藤和樹とシンガーソングライターの伊達幸志によるユニットJOKERが、10月10日(水)にシングルをリリースする事が決定した。【公演情報はこちら】JOKERは2011年にデビュー。ミュージカル「テニスの王子様」出演がきっかけで知り合ったふたりはそれぞれソロで音楽活動をしていたが、加藤の誘いがきっかけでユニットを結成。セカンドシングルとなる今作のタイトルは『Rolling Life』。小室哲哉が作詞・作曲そしてコーラスやピアノ演奏まで参加する楽曲で、何度も繰り返されるサビメロが印象的でメロディアスなロックナンバーだ。9月26日(水)には今年の5月に行われたファーストライブを収録したDVD『ALIVE I』をリリース。12月14日(金)からはライブツアー、JOKER Live “GAME” Tour 2012-2013~OVER~が仙台を皮切りに全国12都市13会場で行われる。本人たちも「ライブという緊張感ある生の現場で新たなJOKERが誕生する」と語っているだけに、気になる方は是非ご確認を。なお、チケットぴあでは9月24日(月)午前11時まで、先行抽選プレリザーブを実施中。■JOKER Live “GAME” Tour 2012-2013~OVER~12月14日(金) 仙台 darwin12月16日(日) 札幌 ペニーレーン2412月22日(土) 広島 ナミキジャンクション12月23日(日) 広島 ナミキジャンクション12月24日(月) 福岡 BEAT STATION1月5日(土) 浜松 窓枠1月6日(日) 柏 PALOOZA1月12日(土) 名古屋 ダイアモンドホール1月14日(月) 松山 サロンキティ1月19日(土) 大阪 BIGCAT1月20日(日) 金沢 AZ1月26日(土) さいたま新都心 HEAVEN’S ROCK VJ-31月27日(日) 東京 SHIBUYA-AX※チケット一般発売11月10日(土)
2012年09月17日服部栄養専門学校理事長・校長、医学博士の服部幸應氏と共同企画したオンラインショップ「服部幸應のお取り寄せ」が、5月28日オープンした。「服部幸應のお取り寄せ」は、服部幸應氏がすべて実食・厳選。素材本来のおいしさにこだわり、無農薬や減々農薬、無添加の商品を作り手より直接届けるお取り寄せサイト。取り扱う商品は、世代を超えた逸品はもちろん、育児や仕事などで忙しい30~40代の女性にもおススメの素材ばかり。保存や調理が簡単な、無添加のお総菜や冷凍食品など積極的に紹介し、健康的で華のある食生活をサポートしていく。各商品のページでは、作り手のもとへスタッフが足を運び、商品の製造現場や、作り手の商品に込める思い、誕生秘話をリポート。また、こだわりの食品をより楽しく、身近に感じてもらうため、服部幸應、スタッフ、購入者によるお勧めのおいしい食べ方やアレンジレシピを紹介する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月04日倉本聰が1992年に執筆したオリジナル脚本を映像化した「學」が来年元日にWOWOWで放送される。11月21日(月)、カナダ大使館で制作発表会見が行われ、倉本さんに仲代達矢、高杉真宙、八千草薫に監督の雨宮望が出席した。「北の国から」で知られる倉本さんが、20年ほど前に書き上げた幻の脚本をWOWOW開局20周年記念作品としてドラマ化。少女を殺してしまったことで感情に蓋をしてしまった14歳の少年が、元南極越冬隊の祖父に連れられて行ったカナダのロッキー山脈で自然に向き合い、生を取り戻していくさまが描かれる。倉本さんは約20年前に書いた本作について「『北の国から』のネガティブバージョンとして、違った視点で若者たちを書きたかった」と説明。コンピュータなど文明の利器に囲まれて他人とのコミュニケーションや自然との触れ合いを失っていく若者が描かれるが「改めて取り出してみたら、いまの時代に合ってきちゃったかな」と残念そうな表情も。高杉さんは演技面での監督からの厳しい指導に加え、自然とも対峙する過酷な環境に身を置いたが「最初は僕で大丈夫かと思った」と言いつつ「(監督に)厳しく接していただいて、成長できたと思う」と充実した表情を見せた。「こんな素敵な作品が20年も放送されなかったのが不思議」と語る仲代さん。“孫”の高杉さんについて「15歳で監督の過酷な要求に対して頑張ったね」と称賛する一方で「僕はもうすぐ80で60年も俳優やってるけど変な商売。俳優なんて商売やらない方がいいよ」とも。大先輩からの思わぬアドバイスに高杉さんは神妙に耳を傾けていた。八千草さんは倉本作品の登場人物について「滑稽と言うと変ですが、おかしさやかわいさを持っていて、その人の内側に隠されている明るさを感じる」とその魅力を説明。それを聞いた倉本さんは「本人を見てるとそういうのが(脚本に)自然に出てくるんです。(八千草さんも)間が抜けているところがあるし、品が良くて面白い素材です」と笑顔で語った。一方で倉本さんは、高杉さんについて聞かれると「(本作が)初めてですからこれからだと思います」と語るにとどまり、司会者の「具体的には?」という問いかけにも「遠慮します」。最後に作品の魅力を尋ねられても「作り手が自分の作品の魅力なんて恥ずかしくて言えないよ」と毅然とした表情。完成した作品を見てくれという強い思いと自信をうかがわせた。ドラマWスペシャル「學」は2012年1月1日(日・祝)、WOWOWにて放送。ドラマWスペシャル「學」
2011年11月21日