1990年より30年以上にわたって、社会に存在する様々な制度や価値観、約束事に対して独自の手法で対峙してきた現代美術家・豊嶋康子の、美術館では初となる大規模個展が、東京都現代美術館で12月9日(土)から2024年3月10日(日)まで開催される。東京藝術大学在学中の1990 年に、東京の田村画廊と軽井沢の西武高輪美術館で作品を発表し、そのコンセプチュアルな作風が注目を浴びた豊嶋康子(1967-)。1990年の《エンドレス・ソロバン》や《鉛筆》など、物や道具の使用法や構造に着目して、その機能を宙づりにするような作品制作からキャリアを始めた豊嶋は、90年代後半には「表現」の領域を広げ、銀行での口座開設や株式購入、生命保険への加入といった社会・経済活動を素材とした作品を発表。2000年代からは、一般的に共有される色彩の体系を自身の設定で塗り替える作品や、表と裏、支持体と図、天と地などのように二項対立するものをずらし、重ね、反転させることで、複数の見方を可能とする作品など、多彩な創作活動を展開してきた。だが、その多彩さの根底には一貫して、既成の仕組みや枠組みなどに対して自らが感じる違和感や関心を梃(てこ)として、それらを独自のやり方で読み替え、捉え返すことで別の見方を挿入し、人の思考の型の形成や、社会と自己の成り立ちの在り様を問う姿勢があるのだという。同展は、その豊嶋の制作の全貌を、初期作から新作まで約400 点を一堂に集めて検証する初の試みだ。展示構成も豊嶋自身の構想に基づいて行われ、作品同士の関係性を見ることができる展観となっている。デビューを飾った2作品が、全面修復のうえで 33 年ぶりに公開されるのも話題となろう。「コンセプチュアル・アート」は難解なイメージもあるが、「表現」を万人の行為と捉えている豊嶋の作品は、美術の専門家だけではなく、様々な人に向けられており、「考えさせる」だけではなく、「見る」楽しみや「作ること」への誘惑も感じさせるものだという。ときにユーモアも感じられるその作品群を通じ、「天地」や「左右」はどう決まるのか、あるいは裏と表をひっくり返すとどうなるのか、観る者それぞれが既存の約束事を問い直す機会となるに違いない。<開催概要>『豊嶋康子発生法──天地左右の裏表』会期:2023年12月9日(土)~2024年3月10日(日)会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)、12月28日(木)~1月1日(月・祝)、9日(火)、2月13日(火)開館時間:10:00~18:00(入室は17:30まで)観覧料:一般1,400 円、大学・65 歳以上1,000円、高中600円展覧会公式サイト:
2023年12月01日光浦靖子さんと大久保佳代子さんからなる、お笑いコンビ『オアシズ』。1996年~2018年に放送されていた人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に出演し、広く知られる存在になりました。番組終了後もコンビでの活動は続いていましたが、2021年8月、光浦さんは50歳の時にカナダに留学。2023年5月現在も、カナダで生活を続けています。光浦さんは、同月15日に自身のInstagramを更新し、カナダでの暮らしぶりをファンに報告しました。素晴らしい天気。屋外でゴロゴロよ。このような文章とともに、光浦さんはカナダの風景を投稿。さらにサングラスをかけた自撮り写真を公開し、のんびり過ごしている様子を伝えています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 光浦さんの報告には、「緑が美しいですね!」「元気そうでよかったです」などの声が寄せられています。カナダでの暮らしを満喫していることが伝わってきますね!光浦靖子、カナダで『手芸』のワークショップを開催実は光浦さんには、手芸という意外な趣味があります。約40年ほど続けている趣味で、手芸に関する本を数冊出版するほどの腕前です。そんな光浦さんは、同年5月7日にカナダのバンクーバーで手芸のワークショップを行っています。ワークショップの開催を予告したInstagramの投稿には、フェルトで作ったクマの写真を3種類も掲載していました。 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 恐らく光浦さんが制作したものでしょう。かわいらしいビジュアルに、多くのファンが『いいね!』をし、「日本でも開催してほしい」と望む声も多く上がっていました。日本で多くの人を笑わせた光浦さんは、カナダでもたくさんの人を笑顔にさせていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年05月15日お笑いコンビ・オアシズの光浦靖子が、16日に東京・大手町三井ホールで開幕する『巨大映像で迫る五大絵師 ―北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界―』で、美術展の解説ナレーターに初挑戦する。同展は、江戸時代の絵師たちの情熱と想像力が込められた歴史的作品の数々が超高精細デジタルアートとして蘇る、新感覚アートエキシビション。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いた2つの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の傑作が巨大映像となって集結する。そして俵屋宗達の国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」など金屏風5作品が加わることも決定。全42作品の中から上映作品が毎日入れ替わるダブルプログラムとなる。開幕翌日の7月17日(16:00~)には、BSフジで特別番組『遂に開幕!「巨大映像で迫る五大絵師」に迫る!』が放送される。光浦は「自分の手芸展示会の時にイヤホンで聴ける案内をコントみたいにやったことはありましたが、こんな公式の美術展覧会で解説ナレーションをしたのは初めてです。ナレーション収録の前に、この五大絵師展の映像を体験したのですが、とにかく面白い! こんな名画で遊べるし、あっと言う間に時間が過ぎしまいます。風神雷神と若冲が好きで、大画面で観たら超かっこいいです。私たちはほとんどのモノをいっぱい見てるから、どこかで既視感があるんです。だけど、巨大映像で初体験できたことがうれしい。もう興奮して、興奮して、一瞬泣きそうになるところもありました。あまり構えず、想像せず、体感したほうが絶対楽しいです。絵画を見るではなく、されるがままにジェットコースター乗っている感覚で“体感”する五大絵師展を楽しんでください」と話している。
2021年07月07日お笑いコンビ・よゐこの濱口優とオアシズの光浦靖子が5月27日、YouTubeチャンネル『濱口優と秘密基地』に出演。動画「【めちゃイケメンバー】光浦濱口を描く。」のなかで、人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の思い出を語り合った。『めちゃイケ』を振り返り、「決して楽しくはなかったよ(笑)。つらかったのが全部、楽しかった思い出に変わるっていうやつ」と話した光浦。濱口によると、光浦が「ちょっとおかしくなった」時期があったそうで、「光浦が歌下手で、みんながツッコむみたい企画があって。光浦が歌ってて、俺らが『もっと上上上!』とか言うわけやん。そうしたら光浦が、『いい加減にしてよ! なんであんたらは私にウソばっかり教えるの! みんなで私を追い込んで!』っれすごい怒られて……」というエピソードを披露。濱口は、「ちゃうちゃう! コントだから。みんな分かってるから」と思っていたそうだが、光浦は、「私はすごい頑張って音を整えてるのに、うるさくてパニクっちゃうの。歌が下手になっちゃうの」「みんなが下だ上だうるさいから、嫌になっちゃって」と、当時の状況を説明。コントだと理解していながら、激怒してしまった理由について、「その頃は、テレビ嫌だなとか思いながら出てたのもあるけど……」と明かしつつ、「それを本気で怒るって狂ってるな~。面白いな~」と苦笑いしていた。また、同番組でしょっちゅうドッキリを仕掛けられていた濱口。ソニンが“怖い人”たちに連れ去られるドッキリ企画では、濱口が泣きながら立ち向かっていたそうで、光浦は、「泣きながら本気で戦いに行ったのを見て心痛めてた。『テメー! この野郎!』って、濱口が見たことないくらいキレてて……。心が痛くなっちゃった。心が壊れないかしらと思って」と回顧。「大丈夫」と笑顔で返す濱口に、光浦は、「濱口さんは、『めちゃイケ』メンバーで1番ハートが男らしかった」と大絶賛していた。
2021年06月01日・本人の特徴をうまくとらえている。・すごい!クオリティがハンパない。・素敵な才能だと思う。自分の好きな芸能人も作ってほしい!お笑いコンビ『オアシズ』の光浦靖子さんが、Instagramで公開している作品に、そんな声が上がっています。クオリティが高すぎる!光浦靖子のフェルト作品ネット上に投稿されているのは、羊毛フェルトでできた手芸作品です。芸能人の顔をテーマに制作された作品をいくつかご紹介します!お笑いトリオ『森三中』の大島美幸 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 - 2020年 7月月31日午後9時40分PDTわさお(犬)と同じ目をもつ女の子、大島美幸ちゃん。会うといつもフィナンシェをくれます。yasukomitsuuraーより引用秋田犬『わさお』 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 - 2020年 8月月2日午前5時14分PDT思わず作りたくなって、、、、わさお!yasukomitsuuraーより引用お笑いコンビ『フォーリンラブ』のバービー この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 - 2020年 7月月23日午後10時30分PDTフォトジェニックな女の子バービーです。正直、作りやすい。ザキヤマさんにならないよう、可愛らしさを表現しました。yasukomitsuuraーより引用俳優の平泉成 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 - 2020年 9月月1日午前12時08分PDTやったー!平泉成さんができました。別の人を作るつもりが、フェルトが自ずと平泉成さんに。yasukomitsuuraーより引用年齢や性別を問わず、生み出された作品の数々。名前を聞かずとも、作品を見た瞬間に「あの人だ!」と納得させてしまう、クオリティの高さはさすがですね。光浦さんのInstagramには、ほかにも親交のあるお笑いタレントなどの作品が投稿されています。興味のある人はぜひのぞいてみてください。[文・構成/grape編集部]
2020年09月04日光浦靖子(46・以下光浦)「私は人生=『めちゃイケ」だったんで。好きも嫌いもひっくるめて、その感情より深いものを感じてる。『信頼』という人間関係をはじめて経験したかな」 雛形あきこ(39・以下雛形)「(うなずいて)家族でもきょうだいでも親戚でもないけれど、この世界でず~っと一緒にいるって今までないので、この世界の“幼なじみ”みたい。みんなそれぞれの人生があり、でもその中でずっと会っているって、なかなかない経験だと思います」 大久保佳代子(46・以下大久保)「紗理奈さん、離婚とか過去とか、全部番組で出しているもんね」 鈴木紗理奈(40・以下鈴木)「そうですよ!」 ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)がメイン司会を務め、’96年10月にスタートした人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』(以下『めちゃイケ』、フジテレビ系・土曜19時57分)。岡村自らが『めちゃイケ』メンバーを訪問し、『来春3月に番組が終了する』と告げたのは11月の放送でのこと。 最終回まで残すところ3カ月。20代から40代へ、番組とともに生きてきた女性メンバーの光浦、大久保、鈴木、雛形が、収録前にフジテレビ・湾岸スタジオに集合。「めちゃイケ愛」を語りつくした。 鈴木「今後の人生で精神的にも肉体的にも『めちゃイケ』以上のものを求められることはないでしょう。相当鍛えられたから、この後の芸能界で怖いものがない。どんと来いという気持ちしかないです」 光浦「ここではメークするだけで、5時間前にスタジオ入るじゃん。この現場が“狂ってる”って、ほかの現場でやっとわかったよ。待ち時間もめちゃくちゃだったし」 雛形「メークしてから10時間待ちとかもよくありました」 鈴木「深夜12時終わりと言われたら、だいたい朝の6時終わりでしたね」 大久保「加藤さん(メンバーの加藤浩次)が『スッキリ』(日本テレビ系)の現場に行っちゃった後もやってたし」 光浦「ただ、オンエアは60分だからほとんどがカットになっちゃうんだもんね」 鈴木「懐かしいね」 20年以上の付き合いだが、プライベートでも連絡をあまり取らなかったという4人。番組終了後、その関係性はどう続いていくのだろうか。 雛形「いままでは、ここに来れば会えましたもんね。でもそれがなくなっても、『ご飯行こう、旅行行こう』と言われたら、普通に行ける」 光浦「収録が空いたときに、ヒナと一緒に、伊豆大島に行ったこともあるよね。それに、お互いに気遣いなんていらない関係じゃん」 雛形「誘われて断ったとしても、あと腐れもないし」 光浦「私、ぶっちゃけ『打ち上げ』のスピーチを考えてるんだけど」 鈴木「え、打ち上げあるの?」 雛形「ないでしょう。収録終わったら、もうサァーッと帰る気がしませんか?」 鈴木「嫌だ、行きたくないよ。なんで終わりをかみしめないといけないの?」 光浦「だって『めちゃイケ』は本当に過酷で、そのために体を壊したスタッフもいっぱいいるから。そういう人を集めて、500人くらいで、感謝の気持ちをこめてさ」 現在、’13年に再婚した雛形以外の3人は独身。過去に光浦は「めちゃイケ」を“寿退社したかった”と語っていた。 光浦「私、けっこう人生かけてきたんで、最後の最後、飛鳥さん(番組総監督の片岡飛鳥)がなんとかしてくれるんじゃないかと」 鈴木「え、結婚相手をってこと?それは自分で見つけないと!!」 光浦「だって、『めちゃイケ』に捧げた人生だったじゃん」 雛形「でもそこは、人まかせじゃダメですよ」 光浦「じゃあ打ち上げで飛鳥さんに言うか。『20代のとき、“男と付き合うな”とあなたが言ったから、私ずっと我慢してたじゃないですか!』って」 一同(爆笑) 鈴木「最後に『私と結婚してください』っていうのも、おもしろいかも。それ、やりましょ!」 大久保「私は、もう番組終わるし、スタッフに合コン、お願いしてますから」 鈴木「え、ついていこうかな」 光浦「そうか、紗理奈もフリーか。紗理奈vs.大久保さんねぇ……。46のババアと40のバツイチ子持ちか~」 雛形「そしたら私、どうしようかな、娘がもう大学生になるし……」 光浦「ヒナはグラビアやれば?」 大久保「人妻だし、エロいかも」 雛形「じゃあ、それは大久保さんにプロデュースしてもらわないと」 鈴木「それ、すごく過激なのをやらされるよ」 雛形「いちおう、考えたいとは思いますけど(笑)。でも、みんなの幸せを願ってます!」
2018年01月03日光浦靖子(46・以下光浦)「もう『めちゃイケ』も残り6~7回なのかな?スペシャルが多いと聞いたけど」 大久保佳代子(46・以下大久保)「できれば、残り全部の収録現場にいたいね」 雛形あきこ(39・以下雛形)「みんなに会うのが当たり前になっていたから、それがなくなると思うと。やっぱり『終わり』ってくるんだな~って」 鈴木紗理奈(40・以下鈴木)「永遠に続くと思ってた……。私、心のどこかではまだ受け入れられてないかも」 ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)がメイン司会を務め、’96年10月にスタートした人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』(以下『めちゃイケ』、フジテレビ系・土曜19時57分~)。岡村自らが『めちゃイケ』メンバーを訪問し、『来春3月に番組が終了する』と告げたのは11月の放送でのこと。 最終回まで残すところ3カ月。20代から40代へ、番組とともに生きてきた女性メンバーの光浦、大久保、鈴木、雛形が、収録前にフジテレビ・湾岸スタジオに集合。「めちゃイケ愛」を語りつくした。 光浦「残りの間に、私は女子プロレスをやりたいな。コントだからいつも負け役だけど、最後だから『私のほうが本当は強い』って、ガチ勝負したい。怒られようがいいの。骨折ってもいいと思ってるもん」 大久保「いいね~。46歳で体どこまで動くかだよね」 「めちゃイケの知性」と呼ばれる光浦だが、「心に格闘家がいる」と明かす。女子レスラー・チャイナマイト光浦に扮した「格闘女神MECHA(めちゃ日本女子プロレス)」企画も人気を博した。同じく話題を呼んだのは、雛形がコントで演じていた「ドSキャラ」だ。 雛形「ここでしかやらないこともすごく多かったので、残りの中で、何かしらやらせてもらえたら、全力でできるようにしたい!」 大久保「私、しばらくは雛形さんのこと『芸能界一きれい』と思ってました。でも、榮倉奈々ちゃんを見たとき、雛形さんが2番手になったんだよな」 一同(爆笑) 鈴木「大久保さん、ヒナの格好とか、まねしている時期ありましたよね!」 大久保「まねてない~!」 そう語る大久保は、現在多くのレギュラーを抱える「めちゃイケの出世頭」。超ミニスカート姿で、男性ゲストにマッサージをしていく「台湾のマッサージ師・黄さん」のキャラは強烈だった。 鈴木「私、ファンなので、ぜひやってほしい!」 大久保「ほんとにセクハラなだけの企画だよね(笑)。でもおかげで北京語も覚えたし」 鈴木「パンツ見せて、男性を触りまくる。女の人が男の人を困らせて笑いをとるのが、女子として爽快だった」 大久保「じゃあ、やらせてもらえたらいいな。紗理奈さんも、『サリナンデス』やりなよ~。女子メンバーのメイン企画で、最低視聴率だったやつ(笑)」 鈴木「絶対ダメでしょう。残り何回かしかないのに。私は、自分がメインじゃなくて、誰かのサポートをしたい。これぞ『めちゃイケ』というのをやってほしいし、みんなの企画を精いっぱい盛り上げたいです」 「女子にももっと見てもらう」をコンセプトに、女子力向上クイズ「サリナンデス」という企画で初めてMCを務めた鈴木。彼女の言葉を聞いた光浦が、感慨深そうにうなずいて21年前の鈴木との出会いを振り返った。 光浦「初対面のときはね、もう『われが先、われが先』の子だった。いつのまにやら、こんないい子になっちゃって」鈴木「最初に光浦さんに会ったのは、大阪の心斎橋のひっかけ橋でのロケでしたね」 光浦「初対面でにらみつけられて。紗理奈はガンとばすのが癖だったもんね」 鈴木「光浦さんこそいきなり、カメラの前で『こういうタイプは好きじゃない』と言ってきて。『ケンカ売ってきたぜ、コイツ』とマジで腹立って(笑)」 光浦「私も嫌いだった。なんか怖かったもんな~。ヒナは、最初に会ったときに、ちゃんと挨拶して『ポッキー食べます?』ってくれたもんね。この人はいい人だと思いました」 雛形「いまでこそ年齢差は感じないけど、10代だった自分にとって7歳上の光浦さんは、すごくお姉さんに感じたんだと思います」 光浦「ヒナのほうが、(鈴木より)大人な気がした。初対面のときから」 鈴木「芸能界とか、テレビのルールも何もわかってなかったので。光浦さんのあの言葉も、プロとしてカメラが回っているときだからこそ。でもそれに気づかずムカついていたから、しばらくはお互いにまったく相いれなかった」 光浦「3年くらいはね。いま考えると、飛鳥さん(番組総監督の片岡飛鳥)の思うツボだった。当時は、マジのケンカっぽいのをバラエティにしていた感じ。だから裏でもしゃべるな、的な」 雛形「飛鳥さんははじめから計算していたんでしょうね」 光浦「踊らされてたよなぁ」 鈴木「でも、あるタイミングから、光浦さんの行動や言葉の奥に意味があることを学んで、かめばかむほど味が出る人だと、すごく尊敬するようになったんですよ」 大久保「嘘つけって、言っときな(小声で)」 光浦「(つぶやくように)嘘つけ~(笑)」
2018年01月02日●とりあえずワンレンにしようと思ってますお笑い芸人の光浦靖子さんがこのほど、さまざまな悩み相談に答えるエッセイ『お前より私のほうが繊細だぞ!』を上梓した。寄せられた悩みには、「先生が好き」「私を置き去りにした彼氏」「本当の女子力とは?」「友達の結婚式が退屈」「好きな人にゲボをかけた」などなど、恋愛・結婚をテーマにしたものも多い。「読者の悩みに、輪をかけて『お前より私のほうが、もっともっと繊細だぞ』という態度で私は答えています」と同著で語っている光浦さんに、ご自身の恋愛にまつわる話を聞いた。○「ビッチ化計画、バブルよもう一度」が今のテーマ――光浦さんは著書「お前より私のほうが繊細だぞ!」の冒頭で、後で読み返してみて、「自分のメンタルが落ちまくってる時期、落ち着いた時期、浮かれまくってる時期、手に取るようにわかって」と書かれていましたよね。本の最後のほうは「いい人になりたい」という時期のようでしたが、今はどういう気分ですか?「いい人になりたい」っていうのはずっとあることはあるんですけど、演じて「いい人」になるのも疲れちゃうんでね。それでイライラすると自分が損するし疲れちゃう。だから、今のテーマは「ビッチ化計画、バブルよもう一度」ですね。とりあえずワンレンにしようと思ってます。2015年に入ってからそうしようと決めたんですけど、モテたいとか、人生を変えたいとかいろいろありまして。ビッチなほうが男が手を出しますからね。男の人もナイーブな生き物になってきたので、こちらが手を出される演出をしないといけないと思ったんです。――そのために何か実際にやっている行動ってありますか?食べ物を食べるときに、いちいち口紅を気にしながら運ぶとかね、おしゃべりに夢中になってお寿司のネタが渇いちゃうとか、そういうことをコツコツと……。――そうなんですね(笑)。周囲はなんて言われてますか?頑張れって言ってますね。友達は、もう私が抜け駆けしたって怒る人はいないですからね。男の芸人さんたちは、もう私のパーソナリティやキャラクターを知ってますから、それは合わないと言われました。もう私の恋愛話にはのってくれないんですよ。でもまあ、人に評価されないことをコツコツ頑張るのって、引きで見たら面白いじゃないですか。だいたい私がやってきたことってのは評価されないし。今回も新たな企画を立ち上げて何をしてるんですかって世間は思うかもしれないんですけどね。●繊細ではない人の魅力に気付き始めた――ビッチになろうと思ったきっかけって何だったんですか?キャラクターを守ることを気にしているのは自分だけじゃないかと思いまして。テレビを見ている人も「もういいよ、お前のモテないトークは」と思ってるのかもしれないなって。そこに関して、自分は「面白いですよ」ということはどこかで見せればいいわけですけど、それだけを名刺にすることもないのかなって。モテないというのは芸に昇華させて、プライベートではビッチになってもいいんじゃないかなって思ったんです。自分が繊細だっていう傾向は、今の主流で、悩みっていうのはすべてそこから始まってるじゃないですか。でも、最近になって何も感じない、動じない人の魅力に気付き始めて、あっけらかんとした人はいいなって思うからビッチになろうと思ったんです。――誰か具体的にこの人のあっけらかんさがいいなっていうのはありますか?具志堅用高さんですね。今、好きなタイプでいうと、身体がでっかくておおらかな人、ハートが強くてへこたれない人。いまどきそういう人はなかなかいないけれど、明るい人はいいですね。○ビッチはかっこいい――光浦さんのビッチのイメージってどういう感じなんですか?ビッチはかっこいいイメージですね。明るくてあっけらかんとして強いし、ウソもつかないでしょ。誰かを理想にしたり目標にしたりするんじゃなくて、概念ですね。――そういうかっこよさ、あっけらかんさでのビッチだったんですね。43歳になって、このままババアになって、男ともっと遊びたかったという強い後悔が念になって地縛霊になるのかと思ったら、一回くらい男と遊んでみたいなと思って。だから、パートナーを探すとかそういうのは次のステップです。ビッチになって恋人を作るという、初歩の初歩を43歳になってやってみようと。男の人が声をかけようと思う引き出しに入るのが目標です。――恋人とかパートナーを探すのは二の次とのことですが、光浦さんを見てると、回りに友達がたくさんいて、すごく楽しそうでいいなと思います。そうですね、そこは他の人よりも恵まれてると思います。未婚の人がどんどん寄ってくるし、大学時代の友達もみんな独身ですね。強いし、優しいし、楽しいですよ。――そんなお友達との面白そうな企画として、今後「芸能人と歌手とバンドの春フェス」というのを開催するそうですよね。「たんぽぽ」の白鳥久美子さんと飲み屋にいたときに盛り上がって、ミュージシャンの人にも出てもらうんです。学園祭とか大好きなもんでね。手芸のワークショップも学園祭気分ですね。でも、こういうことをやってくには、ハードル下げて世間にもそんなに注目されないことが大事ですね。ちょうどいい感じでコソコソと楽しいことをやって、一部の人たちにクスクスっと笑ってもらう、そういうのっていい関係性だなって思うんです。
2015年03月02日手芸歴34年のお笑い芸人・光浦靖子による作品展「男子がもらって困る・子供がもらって、そうでもない ブローチ展」が、表参道ヒルズの新情報発信スペース「表参道ヒルズ ポケット(OMOTESANDO HILLS POCKET)」にて6月5日から22日まで開催される。会場では新作を含む100点超の作品を展示し、初の展示作品販売(新作ブローチ5点)も実施。6月7日14時よりゲストの千秋を迎えてトークイベントと書籍サイン会を開催し、21日には光浦本人による手芸ワークショップ(参加費3,000円、先着20名)を14時と16時より行う。光浦が所属する手芸女子集団「ブッス!!手芸部」による物販も同時開催し、メンバーのパネルを背景に記念撮影できるフォトスポットも設置。光浦は幼少時よりフェルトマスコットに熱中し、成人してからはミシンで巾着袋などを制作。2007年にニードルフェルトと出合いブローチに専念。「夢と希望と愛を込めて」作ったブローチをタレント仲間などに配布している。12年に初の手芸本『男子がもらって困るブローチ集』、14年1月にはエッセイやフォトストーリーも加えた第2弾『子供がもらって、そうでもないブローチ集』(共にスイッチ・パブリッシング刊)を発表。作品は合同展示会「ルームス(rooms)」などで展示され話題を呼んだ。OMOTESANDO HILLS POCKETは表参道ヒルズ本館3階中央オープンスペースに開設。クリエーターの作品展示や新プロジェクトの発表などを発信していく。会場の基本構成とロゴデザインは、建築家・村山圭率いるクリエーターユニット「ファミリー(PHAMILY)」が手掛ける。
2014年05月22日芸人・光浦靖子。その存在は、多数のテレビ番組を通じて多くの人が知っている。だが、彼女が長年手芸に取り組み、趣味の枠を超えたハイクオリティな作品を数多く生み出し続けていることはあまり知られていない。数年間取り組み続けているフェルト製のブローチ作りを『男子がもらって困るブローチ集』という1冊の本にまとめ、さらには渋谷・ロゴスギャラリーでの展覧会も開催するなど、最近はクリエイターとしての活動が目立つ。芸人として日夜活躍する彼女が、本業のかたわら作品を作り続ける、その理由に迫った。――長らく手芸を趣味にされているということですが、始めたきっかけを教えてください。手芸をはじめたのは小学校3年生で、クラブの時間に始めました。フェルトでマスコットを作っていましたね。――現在に至るまでどんなモノを作ってきたか教えてください。小学校のころからフェルトマスコットをずっと作ってまして。ほかには、ミシンで手提げやきんちゃくやらいっぱい作りましたし、途中で編みぐるみみたいなのもやりました。あと、ビーズでネックレスやブレスレットを作ったりしましたね。それからニードルにたどり着いたんです。やっとこさ、といった感じです。――今回著書を出されたニードルに行きつくまで様々なものづくりに挑戦されていますが、一番楽しいと感じたのはどれですか?フェルトですね。フェルトマスコット作りが一番楽しいです。というか、やっぱり役に立たないモノを作るのが一番楽しいですね。マスコット作りは、寸が足りなければ生地を引っ張れば伸びるし、気に入らなければちぎってしまえばいいのでとにかく楽。大人になっても思い立ったらやっていました。何かテキストとかを見ながらやるのが嫌いなんですよ。あと、とにかく数字が嫌いで。だから好きな手芸でも、モノを測ったり、型紙を取ったりするのがまあ、苦手。洋服作るのはうまくできないし、何となくできるものが好きですね。――ずっと続けていたフェルトマスコットから、ニードルでのブローチづくりに移行したきっかけは?材料を見つけたという、ただそれだけですね。ある日手芸屋さんに行った時、ニードルのマスコットを初めて見つけて、縫い目のない人形ができるんだってことに感動したんです。お店に見本のマスコットがあったので、それを作るのに何が必要なのか店員さんに聞いて、その場で材料を即買いしましたね。それで、その日のうちに作りました。――その日のうちにできてしまうものなんですね。はい、すぐに作れましたね。やりゃあできます。なかなか伝わりづらいですよね。針で(フェルトを)刺したら固まるんだっていうイメージが。やればすぐ分かるんですけどね。――ブローチは既存の型ではなくオリジナルのものを作っていらっしゃるそうですが、デザインする際に着想はどこから得ることが多いですか?(そういったアイデアのネタ元は)まったく無いですね。まず適当に「この動物を作ろう」って決めて作り始めるんですけど、頭の中で「たぶんこんなものだろう」と思ってやっていくと、大体の場合、想像の通りにうまくは行かないんですよ。まあそうは言っても、自分としては愛らしいモノができるんですよ。なので、それに合わせて土台のイメージカラーをまず決めて、そこからはある材料を何でもかんでも乗っけていって。できた人にお洋服を着せていくような感覚です。――ひとつの作品あたりで、制作時間はどれくらいかかっていますか?ゼロからやるので、6~7時間くらいかな。規定のもので形が決まってれば2~3時間くらいで出来るかもしれないけど、自由に作る方が楽しいので。――出演されるTV番組などでは、恋愛、率直に言ってしまえば「モテない」ということに関してトークを展開されることが多いですが、あえて「男子がもらって困るブローチ」を作り続ける理由はなんでしょうか?自分ではカワイイと思って作っていて、決してわざとそういう風にしてるわけじゃないんですよ。自分としては本気でカワイイと思って作っているんですけど、どうにもこうにも、特に異性に気持ち悪がられるという事実がありまして。――著書では、巻末に加藤浩次さんと星野源さんにブローチをプレゼントした際のレポートが掲載されていましたが、お二人の拒絶っぷりは本当なんでしょうか?あれはドキュメンタリーです。でも、あげた相手の反応に対して「やーん嫌われた、どうしよー」とか、「いやがられちゃった!」とか落ち込む理由はこれっぽっちもなくて。それよりも、手芸とか、カワイイものに対する乙女の困っちゃったハートの方が、男性の好き嫌いよりはよっぽどか根が深いと思ってるんです。好きな男の子が困っちゃうようなブローチを渡すのは、イタズラというか、例えば男の子が好きな女の子のスカートをめくっちゃうみたいな気持ちでしょうかね。でも、根っこには愛情しかないですよ。○『男子がもらって困るブローチ集』趣味を超えたクオリティの手芸作品を作り続ける光浦靖子、初の手芸本。手芸にまつわる愛のこもったエッセイや、インタビュー巻末で触れた"ドキュメンタリー"「本当に男子はブローチをもらったら困るのか」も収録。初心者でもできるニードル講座を収録したもりだくさんの1冊となっている。価格:1,365円/出版社:スイッチパブリッシング 書籍の詳細はこちら続くvol.2は、光浦さんの手芸に注ぐ有り余る程の愛がにじみ出るエピソードから、彼女にとっての「ものづくりの真髄」に迫った。続きはこちら。撮影:石井健
2012年07月07日