今回は、共稼ぎ夫婦の家事分担の実態とその解決策についてのお話しです。夫婦間で意見が合わなくて、イライラ度の高くなることといえば、”家事分担”ではないでしょうか?なかには”お金の遣い方”、さらにお金の遣い方と直結する”子どもの教育”などを挙げる人もいますが、やはり”家事分担”を挙げる人が圧倒的に多いようです。特にこの家事分担については、共働き世帯の増加によりあらゆる議論がなされていますが、その解決策をご紹介します。■ 夫の70%以上が家事分担の割合をたった3割以下と回答ロボット掃除機ルンバのアイロボットジャパン合同会社の調査によると(全国の20代~40代の子どもがいる既婚男性600名が対象)、実に70%以上の男性が自身の家事分担の割合を”3割以下”であると回答していました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)依然として家事については妻主体であることが分かります。夫が家事を5割担当してくれたら納得!?それとも諦めて違う方法を考える?Graphs / PIXTA(ピクスタ)さらに詳しく、家事分担の実態を見ていきましょう。■ 家事分担の不満をつくっているのは”妻”!?夫が担当している家事はいくつありますか?という問いに対しての調査結果を見てみましょう。この調査結果を見てみると、ゴミ出し、食器洗い、風呂掃除という比較的単純な家事を担当する家庭が50%を超えていますね。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)23.4%ではありますが、食事の支度をしている男性が存在することには拍手を贈りたいほどなのですが……。cba / PIXTA(ピクスタ)「”自身がこなす家事の分担量と妻が期待する家事の分担量”に関して、”夫婦間でギャップがあると思うか”?」という質問に対しては、実に67.0%もの男性が”ある”と回答しているんです。この数字を見ると、妻の抱く家事分担量の期待値は一応伝わっているように感じます。しかし、このギャップの溝はなかなか埋まらず、家事は女性主体になりがち。それは、夫の帰宅時間や勤務形態により妻の期待する家事をこなすことはまず不可能であったり、「やり方が雑!」「洗剤の量が多い!」「ゴミの分別の仕方が違う!」など、プラナ / PIXTA(ピクスタ)夫たちは妻から叱られた数々の経験があるため、本当はできる家事も妻が無意識にやらせていない可能性だってあります。確かに筆者も、頼んでいた家事を夫に担当してもらい、その仕上がりが自分の期待値より低いことがあり、「もうやらなくていい!」と言ってしまった経験があります。夫の家事への期待値をちょっとだけ下げることで家事分担のギャップは少しだけ埋まるかもしれません。つまり、7割の仕上がりでもいいから「○○をしてくれた」ことに焦点を当ててみるのです。■ 分担ではなく「家事分散」のススメ!家事分担ではっきり線引きをするとパートナーの家事のでき具合にイライラ。家事分担の線引きを曖昧にすると、夫はきっと家事をしなくなり、やはりイライラ。結局、家事分担にイライラはつきものであることは皆さん薄々感じているとは思いますが、調査によると、夫婦の家事分担量を見直すにあたり実施しようと考えていることがある男性の割合は64.4%。なかでも、”時短家電の購入や家事代行サービスなど夫婦以外に家事を託すことを検討している割合”が25%存在することに、今後の家事分担のヒントがあると思いませんか?つまり、夫と妻で分担するのではなく、パートナー以外の誰かに家事を託すのです。mits / PIXTA(ピクスタ)“家事分担”ではなく“家事分散”という考え方はいかがでしょうか。例えばロボット掃除機は”掃除機をかけなくては”というプレッシャーから解放してくれますし、乾燥機付き洗濯機があれば洗濯物を干す時間を他のことに使うことができます。Komaer / PIXTA(ピクスタ)家事代行も、”お部屋のここだけを掃除してほしい”というスポット依頼が可能であったり、サービスはどんどん多様化しています。家事分担のイライラから解放されるには、”過度な期待をしないこと”、”家事を分散してみること”にヒントがあるかもしれません。ご家庭でも一度検討されてみてはいかがでしょうか?【参考】※夫が思う家事における妻の働きは時給平均1,461円家族の時間をつくるのに取り入れたい家電1位はロボット掃除機-PR TIMES
2019年02月14日”共働きの世帯数”が”夫が正社員・妻が無職”の世帯数を上回ったのは、今から21年前の平成9年以降だったそうです。妻の勤務形態がパートタイムのみならずフルタイムである世帯も珍しくなくなりました。そこで気になるのが”家事分担の実態”。“父親は働き、母親は家事というイメージのもと育ってきた世代”と”母親が働く姿を見て育った世代”では、大人になったときの家事分担の価値観は違ってくるものなのでしょうか?今回は、「世代別の家事分担」についてのお話です。■ フルタイム世帯の家事分担の実態株式会社「マクロミル」が調査した、“共働き夫婦の家事分担”。まずは、夫婦の就業状況を”世代別”に見ていきましょう。”共働き世帯”(フルタイム勤務、フルタイム勤務以外の合計)は、20代が46%、30代が52%、40代が61%と年代が上がるに連れて増加しています。また、共働きではない世帯は年代が上がるに連れ減少しており、夫婦のどちらかが“フルタイム以外”の形態で就業する家庭が増加している傾向がうかがえます。次に調査対象のうち、”夫婦ともにフルタイム勤務世帯”の家事分担上昇を見てみると……、家事を”妻がほとんど担う”と回答した世帯は約27%。”妻が主だが、夫も少し分担”が38%で、妻メイン家事を担っている家庭は全体の64%。”妻と夫で分担”とハッキリ回答できている世帯は31%という実態が明らかになりました。saki / PIXTA(ピクスタ)■ 家事分担比率の理想と現実”フルタイム世帯で家事分担できていると回答した世帯が31%”という結果は、筆者からするとそれほど悪くはない結果という印象を受けますが、実際はどう感じているのでしょうか?”理想”では、「夫50%:妻50%」と夫婦平等に分担したい人が4割でトップ。次いで「夫40%:妻60%」が2割、「夫30%:妻70%」が2割となりました。Yannamelissa / PIXTA(ピクスタ)反対に、”現実”を見てみると、最多は「夫10%:妻90%」が2割、次いで「夫20%:妻80%」も2割弱と、やはり家事をメインに担当するのは妻であることがわかります。そして、理想のトップに挙がった「夫50%:妻50%」を実現している夫婦はわずか1割程度。理想と現実の間には大きな開きがあることがわかりますね。ヒロシ / PIXTA(ピクスタ)■ 若い世代ほど家事分担をしている!家事分担の現実を見てみると、理想へたどり着くには程遠い……という印象を受けてしまいますが、家事分担の比率を”世代別”に焦点を当ててみると、大変興味深い結果が明るみになりました。”20代の家事分担の現実”を見てみると、「夫50:妻50」というアンケート対象者が理想としていた家事分担の比率の割合が他の世代よりも高い結果となりました。「夫40%:妻60%」の割合もこの世代は高く、さらに「夫10%:妻90%」の割合が、30代、40代のそれと比較すると最も低く、若い世代ほど家事分担は進み、妻に協力的である傾向であることがわかりました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)共働き世帯の増加により、”家事分担”については結婚と同時に夫婦間で協議してきたであろう若い世代。家事分担が身近なテーマであるからこそ、家事に協力的なのかもしれませんね。大切なのは、家事分担の比率ではなくお互いを思いやる気持ちや行動であると感じますが、仮に家事分担の比率が50:50になれば、今以上に社会での女性の活躍が期待できそうですね。【参考】※2018年 共働き夫婦の家事分担調査(定量調査編)。若い夫婦ほど家事分担が進んでいることが明らかに(マクロミル調べ)-PRTIMES※共働き等世帯数の推移-内閣府男女共同参画局
2018年12月21日