妊娠2ヶ月は、つわりが始まる人もいる時期。「この先、どうなっちゃうのかな?」という不安も多いだろう。お金のことをじっくりと考えるのは厳しい時期かもしれない。今月は、「妊娠・出産にかかる費用の相場」にザッと目を通してみよう。 入院・分娩にかかる費用は、およそ50万円厚生労働省の統計(平成25年度)によると、出産にかかる費用の全国平均は、約49万円。もっとも東京都の平均は約59万円、鳥取の平均は約40万円など、住んでいる地域によって金額に開きがあるし、総合病院か、個人病院、産院で生むのかによっても金額は違ってくる。参考までに住んでいる地域の平均データを知りたい方は下記をチェック。・ 統計情報 出産費用|国民健康保険中央会 かかるお金のおもな内訳は分娩費と入院費のほかに、差額ベッド料、検査や処置料、投薬料、新生児管理料、おむつやミルクの費用、文書料などだ。入院・分娩費をフォローしてくれる「出産育児一時金」入院・分娩費に、およそ50万円かかる! そう聞いて焦る人もいるかもしれない。けれども、加入している健康保険から出産育児一時金として基本額42万円が給付される。さらに、住んでいる自治体や加入している健康保険(健康保険組合の場合)によっては、基本額の42万円に加えて「+α」の給付がある場合もあるので、自分がもらえる出産育児一時金の金額は、事前にチェックしておこう。病院によっては、平均額を大きく上回る分娩・入院費が必要なところもある。自分の希望と予算、出産育児一時金の金額を照らし合わせて、出産する産院を選ぶことが大切だ。 出産育児一時金の直接支払い制度が使えるかもチェック!最近では、事前に手続きをしておくことで、出産育児一時金を医療機関が直接受け取る制度(出産育児一時金の直接支払制度)が基本のため、多額な分娩・入院費を一時的に立て替える必要もなくなっている。出産したい産院に、「出産育児一時金の直接支払制度が利用できるか?」を、念のため確認しておいたほうがよいだろう。マタニティ用品は買うべき?出産準備用品としてまず思い浮かぶのが、マタニティ用の下着やマタニティウェアなのでは? マタニティウェアは、チュニックを着回したり、ウエストがゴムのスカートやボトムスを利用したりするなど、「産後も使えそうなものを選ぶ」という視点が大切。ただし、マタニティ用の下着については妊娠期限定で必ず必要になるアイテムもあるため、過度な節約は、安全・衛生・健康管理を考慮した上で考えたいもの。【赤すぐネットで実際の相場を見てみる】・ マタニティ下着 ・ マタニティブラジャー ・ マタニティワンピース ・ 妊婦帯 ベビー用品の買い物は、ポイントを絞って節約をベビー用品として、最初に思い浮かぶのは、かわいいベビー服! ここはお金のページなので、本来は「お祝いでもらえるものもある」「お下がりを上手に利用して!」といったことを書くべきなのかもしれない。ただ、かわいいベビー服を着せられるのは、ほんの一時期。「ベビー服を着せるのは、ママの大きな楽しみ」だと思うので、無理に節約しなくても良いのではと、個人的には思うところ。新生児期の肌着も量が必要なので、意外とお値段がかさむが、できるだけ新品を用意しておこう。それよりも、「ベビー用品で、値が張る買い物は何なのか?」を知り、節約ポイントの的を絞るほうが効果的。たとえば値が張るベビー用品の筆頭は、ベビーカー、チャイルドシートだが、こちらを「お下がり手配」ができると、節約効果は大! また、ベビーの寝具関係も「大作のお買い物」なので、おじいちゃん、おばあちゃんからの「お祝い品候補」にしてみては?【赤すぐネットで実際の相場を見てみる】・ ベビーカー ・ チャイルドシート ・ ベビー用肌着 ・ ベビー用寝具 (監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2016年04月04日いよいよ妊娠10ヶ月、出産目前! 赤ちゃんに会うのは楽しみだけれど、重いお腹、圧迫される胃など、ママの体も大変な時期。赤ちゃんと一緒にいられるのもあと少しと思って、今の時期を乗り切ろう。そんな今月は、パパとのコミュニケーションの意味合いも込めて、出産後の手続きについて、夫婦で打ち合わせをしておくのがおすすめ。産後、身動きがとれないママに代わって、パパが書類申請に行ってもらうこともあるからだ。 出生届けは、生後2週間以内に提出を!赤ちゃんが生まれて、まずやることは、住民票がある市区村の役所に出生届を提出すること。出生届けの提出の期限は、赤ちゃんが生まれた日を含めて14日以内。里帰り出産のときは、出産した市区町村の役所で出生届を提出することもOK。役所が記入する箇所があるので母子手帳も忘れずに!「児童手当」の申請のタイミングは、「出生届けと同時」児童手当は、申請しなければもらうことができない手当。また、過去にさかのぼっての支給もないので、児童手当は、出生届けと同じタイミングで提出したいもの。提出した日の翌月から支給が開始される。ただし、児童手当は里帰り先では申請ができないのでご注意を!「赤ちゃんの保険証」手続きも忘れずに!赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃん個人の健康保険証も必要になる。健康保険証の加入受付窓口は、パパやママが加入している健康保険によって違ってくるので、下記の表でチェックを!また、健康保険証の申請タイミングも違ってくる。国民健康保険の場合は、出生手続きと同時に市区町村の窓口で申し込みができる。勤務先で健康保険に加入している場合は、出生届けの提出後、役所で「出生届受理証明書」を発行してもらい、勤務先へ申請しよう。「乳幼児医療助成」は赤ちゃんの健康を守る強い見方!赤ちゃんが病気になったとき、医療費を助成してくれる乳幼児医療助成の制度。助成の内容や対象年齢は、自治体によって違うので、あらかじめ役所で制度の内容や手続きなどを確認しておくと安心だ。届け出をせずに支払った医療費は、さかのぼって助成してくれない場合もあるので、できるだけ早く申請したいもの。こちらも里帰り先の役所窓口では申請ができないのでご注意を!10ヶ月間お付き合いいただいた「お金について」も、これにてひとまず終わり。ベーシックなお金のことは整理できたはずだ。さぁ! どうぞ安心して、赤ちゃんと一緒に暮らす、「ママへの扉」を開いてください!(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2016年04月04日こんにちは、齋藤惠です。私事で恐縮ですが、現在妊娠9か月目に突入しました!いよいよ心も体も出産準備を万全にしなければいけない時期です。しかし、そんな大切な時期に降りかかった最大の悩みが……“寝不足”です。2〜3時間おきにトイレに起きてしまったり、お腹が張ってなかなか寝付けなかったりと、日に日に睡眠時間が少なくなっていき体力も落ちていく気がします。こんなことで出産・育児まで体が持つのかしら?そこで、愛読している大葉ナナコさんの著書『ナチュラルなお産』を参考に、出産前後の寝不足をどう乗り切るべきかを考えてみました!同じ境遇に悩むプレママのお力添えになれたら幸いです。●寝不足は自然なこと著書によると、**********妊娠後期からお産までの間に女性の体は短期集中睡眠サイクルに切り替わっているので、短い時間でグッと深く睡眠が取れるようになっていて、実はそんなに疲れていない のです。妊娠後期には大きくなったおなかで膀胱が圧迫されて、夜中に何度もトイレに起きることがあるのですが、それは産後の夜中の授乳にむけて、自分でちゃんと夜中に何度も起きる練習をしているのです**********とのこと。なるほど!私は今まで、夜中に何度もトイレに行きたくなってしまう自分自身を「不健康だな……」「もっと寝なくちゃ!」と精神的に追い込んでいたのかもしれません。産後は数時間ごとに起きて何が何でも赤ちゃんの授乳やおむつ替えに明け暮れる日々が待っているのですから、今はその練習期間 で自然な現象なのだとわかれば、気持ちも楽になりますね。●好きなときに寝て、好きなときに起きましょう妊娠をすると自分の体を自分でコントロールすることが難しくなる一方で、おなかのわが子を思うがあまり「規則正しい生活をしなければ」という強迫観念にとらわれてしまいがち。しかし、おなかの赤ちゃんはあなたと一心同体の存在です。ママがストレスを感じて苦しんでいるときに、赤ちゃんにも同時に肩身の狭い思いをさせているかもしれません。命を預かっているのだから体の変化は仕方がない!それよりも、肩の力を抜いてママ自身が心の重荷を下ろしてあげる ことがハッピーなお産への近道なのですね。私もこれからは規則正しい生活に縛られず、好きなときに寝て、夜中寝付けなくても読書やカフェタイムを楽しむなどして心休まるひと時を過ごそうと思います。【参考文献】・『体と心にやさしいナチュラルなお産』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年03月07日妊娠するちょっと前にふと「何月に出産するのが一番育てやすいだろう?」と考えたことがありました。いつ産まれても可愛いことには変わりはありませんが、同じ年でも月によってこんなに違う、ということについて紹介します。■出産時期:冬生まれ冬生まれは、ママは着込んで温かくできるから良いけれど、赤ちゃんはお風呂に入れる時の着替えもオムツ替えも冷えないよう手早くしなくてはいけません。寒い時期の頻回授乳もつらく、夜も部屋を温かく設定して加湿器をつけたりと気を遣う事も多く、赤ちゃんに触れるママの手やおしりふきが冷たくて困ることも。お宮参りも寒い時期に当たりやすいため心配です。また、保育園は満二ヶ月以上にならないと入園できないので2、3月生まれは激戦期に当たってしまいます。ですが、冬生まれは花粉の時期から遠いため、一番敏感な新生児期を花粉にさらすことなく過ごさせてあげられます。幼稚園時代は春生まれの子と体格も発達も違い過ぎて心配かもしれませんが、小学校中学年くらいになると差はなくなり、将来的には良い面も出てくるでしょう。■出産時期:春生まれ〜初夏生まれ春~初夏生まれは暖かく風邪などの心配もあまりない時期なので、一般的には一番人気があります。「洗濯物が乾きやすく、赤ちゃんも湯冷めしにくく薄着で大丈夫」「温度調節がとにかくラク」など利点を感じる場合も多いようです。とにかく成長が早く、3歳ごろの幼稚園などの入園時に「まだオムツが外れない」「ひとりで着替えられない」などの心配事が少なくて済みます。しかし、お散歩し始める時期が真夏に当たってしまうため秋まで外に出づらいのと、妊娠中はママの悪阻(つわり)が暑い時期と当たって夏バテが心配です。また、妊娠後期は寒く、インフルエンザ予防をしっかりしなければいけません。■出産時期:夏生まれ~秋生まれ夏~秋生まれはとにかく臨月期が暑い! しかし、お腹を冷やす心配はありませんし、マタニティウェアも少なくて済みます。産後一ヵ月は湯船に浸かれなくても体が冷えなくて良さそうです。あせもや湿疹、ひどい紫外線や熱中症には気をつける必要があります。秋生まれはお散歩できるようになる頃に寒い冬が来るため、防寒が大切になります。わが家の場合、長女が4月生まれ、次女が1月生まれなので、学年の中で一番のお姉ちゃんと早生まれの小さい子という位置づけになります。長女は4月生まれだからか幼稚園が始まる頃にはすでにできることが多く、積極的にお友達の輪に入れました。身長差はもちろん、勉強の理解度や計算速度、着替える早さや言葉の発達も違うかもしれません。でも妊娠期は暑さと悪阻が重なり大変でした…。産まれる前はいろいろ考えますが、産まれてしまえば子供の誕生月は何月でも親にとってかわいさは同じ。最初の一年は特に大変な時期ですから、いつ産まれても総合的に考えたらあまり関係ないかもしれません。
2014年07月18日