手に取ると、まずそのボリュームに驚かされます。『酒井若菜と8人の男たち』(キノブックス)は、昨年芸能生活20年を迎えた女優・酒井若菜さんが、友人である8人の男性芸能人との対談とエッセイをまとめた1冊。2段にびっしり埋め尽くされた文字と、厚さ3cm、400ページを超える重量感にたじろいでしまいます。でもそれは、本書を開くまでのこと。俳優・脚本家のマギー氏、俳優のユースケ・サンタマリア氏、芸人で俳優の板尾創路氏、ロックバンド「サンボマスター」の山口隆氏、俳優の佐藤隆太氏、お笑いコンビ「バナナマン」の日村勇紀氏、「ナインティナイン」の岡村隆史氏、「浅草キッド」の水道橋博士氏を招いて繰り広げられる8つの対談はどれも率直で驚きに満ちていて、ページをめくる手を止めるのが難しいほど。そんな8つの対談を支えるのが、対談相手の話を引き出す酒井さんの「聞く力」。その源はどこにあるのでしょうか。ノンストップで2時間に及ぶこともあったという各対談を牽引したのは、人間関係づくりになによりも大切な「3つのK」の存在でした。■1つめのK:「好意」対談相手は、酒井さんが仕事の現場で知り合い、その後も縁が続いている人たち。誰もが酒井さんとの対談の時間をとても楽しんでいる様子が文面から伝わってきます。そんな空気をつくり出しているのが「好意」の感情。酒井さんは、相手への尊敬・敬意よりもと強い、「恋心」といってもいいくらいの感情を素直に言葉で伝えていて、ドキッとすることもしばしばです。佐藤氏との対談では「私、りゅうちゃん(佐藤さん)と結婚するかもと思ってたけどな~」と、サラッと衝撃発言。でもそこにいやらしさはまったくありません。対談相手にも、読者にも、酒井さんが抱く相手への敬意がしっかりと伝わるのです。酒井さん流の好意の最上級表現といったところ。普段、好意を言葉で伝えるのはなかなか難しいこと。恥ずかしさが先に立ち、受け入れられなかったときの不安も大きくなりがちです。でも、案外いわれたほうは素直にうれしいと感じてくれるもの。酒井さんと対談相手とのやりとりを追っていくと、そのことに気づかされます。■2つめのK:「共感」会話のなかで、共通の趣味などお互いがよく知っているテーマを話題にすることってよくありますよね。でも、話題が広がれば広がるほど、会話の着地点を見失う恐れも。サンボマスター・山口さんとの対談でのこと。さまざまなカルチャーに造詣が深い山口さんの話題は、落語や歌舞伎からジャズ、尊敬するミュージシャン・忌野清志郎さんへの思いなど、どんどん変化していきます。熱中して話す山口さん、ときどき「こんな話ばっかで大丈夫?」と不安顔に。すると酒井さんは「大丈夫。さいっこうです」「とりとめのない話、聞きたいです」と、とことん相手の思いに共感し、がっちりと受け止めます。それは、向き合う相手をまるごと受け止めたい、という酒井さんの思いの現れ。「もっと聞きたい」という思いを伝えることが、相手を丸ごと受け入れる意思表示になるのです。■3つめのK:「感謝」本書全体から感じられるのは、対談相手に対する酒井さんの感謝の気持ち。なかなか口にできない言葉を、酒井さんは率直に伝えます。マギーさんとの対談では、悩みを抱えて女優を休業した酒井さんと、その日々を支えていたマギーさんの関係が明かされています。苦しみのなか、救いを求めてマギーさんに頻繁にメールを送っていた酒井さん。あるとき、不安に負けそうな酒井さんが「いつ死ぬかわからないから」と送ると、年上のマギーさんから返ってきたのは「順番抜かし禁止」というメッセージだったそう。対談中、酒井さんはメッセージを受け取った当時の思いを振り返り「それだけで泣きそうになっちゃって」「あ、生きようとか思っちゃいましたね」と率直に話しています。悩んでいるときに、家族や友人のちょっとした一言に救われることは誰にでもあること。そんなとき、「救われた」という思いをこんなふうに率直に相手に伝えることができたら。いまよりもう一歩、強いきずなを結ぶことができるのではないでしょうか。*読み進めるうちに感じるのは、本書全体を取り巻く「もう一つのK」の気配。その正体が、あとがきで明かされます。「完治のない病ばかり患うけれど、わたしが新たに患った「幸福」という病に関してのみ言えば、これだけは不治の病であればいいのに、と思っている。私は今、幸福を患っている」「聞く力」といっても、そこにあるのは特別なテクニックではなく、相手を思う素直な気持ち、この時間が幸せだ、という思い。それが対談相手にも、読む人にも伝わって、幸福感を生んでいるのでしょう。対談中「第二弾、第三弾とかで、女性バージョンとか、いろんなバージョンで(対談集を)創れるかなっていうもくろみがあったりもして」と展望を語る酒井さん。第二弾も期待大です。(文/よりみちこ) 【参考】※酒井若菜(2016)『酒井若菜と8人の男たち』キノブックス
2016年03月22日名古屋を拠点として活動する男性エンターテインメント集団・BOYS AND MEN(ボーイズ・アンド・メン)の若菜太喜が3月をもってグループを脱退し、所属事務所のフォーチュンエンターテイメントも退所することが分かった。若菜さんは昨年12月15日より持病のアレルギー性皮膚炎悪化のため休業に入っていたが、今月16日に公式サイトで、3月いっぱいでのグループ脱退と事務所退所が発表された。BOYS AND MENは、2010年に東海エリア出身・在住の男性タレント・俳優で構成された11人組ユニット。歌、ダンス、芝居を中心に、ミュージカルの定期公演なども行っているエンターテインメント集団。東海地方を中心にテレビ・ラジオのレギュラーは10本以上で、昨年2月には愛知・日本ガイシホールで1万人ライブを敢行するなど、東海エリアで高い知名度を誇っている。若菜さんはブログで、復帰を待っていたファンと、ほかメンバーに謝罪。「いろいろ経験していく中で日に日に役者をしたい!芝居をしたい!という気持ちが強くなり、自分の力で一からその夢に向かってゼロからチャレンジしたいと思い脱退することを決意しました」と今後は役者を目指すことを明かし、「体のことも心配おかけしましたが、おかげさまで元気です」と現在は体調も回復していることを伝えた。Twitterでは脱退を惜しむ声が多い中、「新しい夢に向かう若菜くんを応援します」「違うところでも頑張ってくださいね!」と役者という道を選んだ若菜さんを応援する声もあがっている。俳優としての道を歩むことに決めた若菜さんの今後の活躍が楽しみだ。(花)
2016年03月17日平成仮面ライダーシリーズの第1弾にあたる特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』のBlu-rayが東映ビデオから発売されている。1月6日に発売された「Blu-ray BOX VOL.1」は、当時のSD素材をもとにアップコンバートが行われ、最新のHD化を実現。当時とは比べものにならない高画質のマスターによる"復活"が叶ったことで、『クウガ』ファン待望の映像商品になりえている。さらに、3月9日に発売された「Blu-ray BOX VOL.2」では、映像特典としてオダギリジョー(五代雄介役)、葛山信吾(一条薫役)、荒川稔久氏(シリーズ構成・脚本)、石田秀範監督、阿部卓也氏(キャラクターデザイン)、野中剛氏(キャラクターデザイン)、高寺成紀プロデューサーの証言で構成されるドキュメンタリー『「検証」~ドキュメンタリー・オブ・クウガ~』が収録されるのも大きな話題となった。さる1月28日には、新宿バルト9にて『「検証」~ドキュメント・オブ・クウガ』上映+キャストトークショー/「仮面ライダークウガ スペシャルナイト」が開催され、かつての出演者、プロデューサーがステージに駆けつけて『検証』を見た感想や『クウガ』撮影当時の思い出を語り合った。「スペシャルナイト」ではBlu-ray発売に先がけ、この『「検証」~ドキュメント・オブ・クウガ』を先行上映したあと、ステージに葛山信吾、松山鷹志(杉田守道役)、酒井一圭(ゴ・ガメゴ・レ役)、たなかえり(笹山望見役)、千崎若菜(五代みのり役)が登場。当時『クウガ』のプロデューサーを務め、作品世界の骨子をつかさどる役割を果たした高寺成紀氏が司会進行を務める形でトークが始まった。クウガ/雄介を警察の立場からバックアップする頼もしい相棒・一条薫を演じた葛山信吾は、「僕自身は、役者として与えられた役を一生懸命に演じるという形で参加しましたが、関係スタッフの思いを映像で見て、あらためて感心しました。今後、役者を続けていく中で悩んだら、これを見ようと思いました」と、『検証』の内容を真摯な姿勢で絶賛した。警視庁捜査一課の刑事で、クウガを仲間と認めて共に戦う杉田守道役・松山鷹志は「台本が前日や当日に来る時があって、セリフが覚えられずアドリブを入れたこともありました」と撮影当時の苦労を振り返りつつ、「自由に芝居をさせてもらって、楽しい思い出しかない。共演者との別れが寂しくて、終わりの時は泣いた」とはにかんだ。未確認生命体第39号ことグロンギ族のゴ・ガメゴ・レ役の酒井一圭は、作品中で印象的だった「グロンギ語」で観客にあいさつして喝采を浴びたあと、「製作スタッフの尋常じゃない熱量を感じた」と『検証』の感想を興奮気味に語った。途中、高寺の進行があまりにもフリーダムすぎるため、酒井がマイクを奪って急遽司会進行を買って出るという、頼もしいひと幕も見られた。合同捜査本部の婦警で、グロンギ出現の報を知らせる笹山望見役・たなかえりは「15年も前の作品について語っているとは思えない。そのくらいみんなの心に熱いものが残っている」と、『検証』でのスタッフ証言の熱気を振り返った。『クウガ』当時の思い出を尋ねられると「当時、桜井刑事(米山信之)と恋仲になるって話もあったんですけど、メインのストーリーと関係ないのでなくなったって聞きました」と、裏話を明かしていた。優しい保育士で、雄介の妹・みのりを演じた千崎若菜は、「お兄ちゃん(オダギリジョー)は番組が終わっても、ずっと私を妹のようにかわいがってくださって、私が悩んだ時はいつも話を聞いてくれて……、たぶん私の過去で知らないことがないと思います」と、当時から続くオダギリジョーとの交友関係を語った。『検証』にも出演し、作品の成立過程から「今までにないヒーローを創造する」作業の苦労を語った高寺成紀氏は、「実は『検証』では僕のパートだけで6時間も収録していたんです。それだけ語っても、まだ足りない。このあと大阪でもイベントがあったり、ラジオでもしゃべったりしていますが、まだ語り尽くすことができません。『クウガ』を作っていた1年間があってよかったと、自分でも思っています。本当に「賭けた」1年間でした」と振り返った。『仮面ライダークウガ スペシャルナイト』の模様は5月11日発売の『仮面ライダークウガBlu-ray BOX VOL.3』に収録される。
2016年03月13日女優達の心のオアシス、ジュリークのミスト宝島社出版の人気女性ファッション誌の「SWEET」8月号で女優たちがジュリークのミストを褒めたたえている。女優の酒井若菜さん、モデルの橋本麗香さんもジュリークのミストが手放せないらしい。「ローズ、カモマイル、ラベンダーの3つを持っていて、日によって肌が求めている香りを使用。ミスト状なので、メイク後でもシュシュッと気軽に使えるのがポイント。毎日持ち歩いています。」女優の酒井若菜さんが「SWEET」の8月号で愛用していることをアピールした。モデルの橋本麗香さんも「メイク前にさっとスプレー!肌にスッとなじみ、活き活きとしたお肌になるのを感じます。メイク直しにも使えます。」とコメントしている。香りは3種類のオーガニックミストジュリークのミストはカモミール、ラベンダー、ローズの3種類。お肌の乾燥を防ぐだけでなく、リラックス効果も期待できる。夏の暑い日差しで焼けてしまったダメージお肌や、冷房で乾燥したお肌に心が落ち着く香りでケアができる。元の記事を読む
2011年08月23日