見た目が大人っぽい人ですてきと思っていたら、いざ文字を書くと子どもっぽくて、なんだかがっかり。そんな経験ありませんか?今回は、『大人のきれい字書き方』の通信講座やセミナーを実施されている、今井淑恵先生に大人っぽい文字を簡単に書く方法を教えてもらいます。(以下、今井先生)「子供っぽい字」で恥ずかしい、という悩みをよく耳にします。子供っぽい字と大人のきれいな字との違いは、どのようなところにあるのでしょうか?人の体形に例えてみると分かりやすいかも知れません。子供はズンドウで、大人はシェイプアップされメリハリのある体形をイメージしますよね。文字にも、これが当てはまります。子供っぽい字は、四角い字形でズンドウ。一方、大人のきれいな字には、長い線と短い線とが交じりあい、字形にメリハリがあります。では、なぜ「子供っぽい字」になるのかということですが、理由は2つあります。一つ目は、「正方形」の枠内に字を収めて書いてしまうからです。四角のマス目からはみ出さないように書けば、きれいな字になると思うのは大きな勘違いで、小さいころからの字の覚え方に問題があると思います。中学、高校と学年が上がるにつれ、けい線の細いノートを使うようになります。6mm、7mmなどの細い線からはみ出さないように書くことは“スゴイ”ことですが、このような書き方を続けていると、誰でもチマチマとした子供のような字を書くようになってしまいます。二つ目は、「活字」を手本字にしてまねて書いてしまうからです。活字は手書き文字とは違い、フォントデザイナーによって作られています。印刷やパソコンなど、「機械」処理をするために都合の良いもので、これもまた四角の枠に規制されています。そのうえ、デザイナーがそれぞれデザインをしていることで、長く書くべき線が短かったり、反対に短い線が長くなったりと、美しい手書き文字とは異なった字形になっていることを知っておく必要があります。前置きが長くなりましたが、子供っぽい字から、メリハリボディの大人のきれい字に変身させるコツをひとつ、ご紹介いたしましょう。それは、『主役』を決めることです。ドラマに主役がいるように、文字にも『主役の線』を決めましょう。一字の中に“一つだけ目立つ線を作る”ことがコツとなります。映画やドラマでは、主役と脇役がいます。主役は一人。脇役はあくまで主役の補佐でなければならず、脇役が目立ってはドラマは台無しです。それと同じように、一字の中に、長い線が2本、3本あるのは、空間をうめてしまい、結果、四角い字形になり、子供っぽい、活字的な字形となります。ちなみに「春」という字は、どのように書きますか? 1画目、2画目は短く、3画目の横線を長く書いていませんか?「春」の主役は、左右のハライ。4画目の左ハライと、5画目の右ハライの線を一番目立たせるように書きます。あとの線は、脇役と考えてください。ハライがある文字は「ハライが主役」になります。また、「事」という字はどのように書きますか? 「事」は、1画目の横線を主役にして、この線を一番目立つように長く書きます。ほかの横線は、脇役に徹(てっ)し、短めにすることがコツです。このように一字の中で、主役と脇役をしっかり演じることで、字形にメリハリがつき、大人のきれいな字に変わります。簡単なコツなのでぜひ試してみてください。(今井淑恵)●著者プロフィール今井淑恵先生Allabout ProFileの実務書道専門家(。有限会社彩華代表取締役、実用手書き塾代表講師。漢字6段(一東会)、書写検定2級(硬筆)、日本語検定2級といった資格を持つ、手書き文字に関するエキスパート。『大人のきれい字 書き方』を通信講座やセミナーなどを通し、数多くの生徒への指導を行っている。【関連リンク】【コラム】ミステリー小説翻訳家に聞く、人を引き付ける文章の秘訣(ひけつ)とは?【コラム】夜中書いた文章は妙にテンションが高くなる。その謎に迫ってみた【コラム】言語分析家に聞いた、理想のラブレターの書き方とは?
2011年07月11日今年を漢字四文字で回顧する住友生命保険相互会社は9日、本年の10月1日~11月3日にかけて募集していた、「2010年の世相を反映した『創作四字熟語』50編」の結果を公表した。『この1年間に起こった出来事を漢字四文字で振り返ろう』という企画から誕生したこのイベントも、今回で21回目を迎え、全国から7,528作品の応募があった。審査員は歌人の俵 万智さん。応募作のジャンル分布を見ると、高齢者の戸籍・不在問題や猛暑など社会系が32.6%。首相交代や事業仕分けなど政治系が24.3%。チリの落盤事故や尖閣諸島問題など国際情勢が13.5%となった。全人見塔に三見立体優秀作品は全10編で、東京都のスカイツリーにちなんだ「全人見塔(前人未到)」。たばこの値上げについての「愛煙棄縁(合縁奇縁)」。スマートフォンなどに関した「一指操電(一子相伝)」。3D映像に対する「三見立体(三位一体)」などが選ばれた。また審査員の俵 万智さんは、応募を総括して下記のようなコメントを発した。四つの文字が並んでいるだけなのに、ぱっと意味が伝わり、思わずにやっとさせられる。表意文字としての漢字、面目躍如のこの企画。今年もまた、簡潔にして意味深な創作四字熟語が多数寄せられた。
2010年12月11日今年も住友生命恒例の「創作四字熟語」を募集・表彰住友生命保険が、今年の世相を漢字4文字で表現する「創作四字熟語」の募集を開始した。今年一番印象に残った出来事を、あなたのオリジナル四字熟語で表現して応募して欲しいという。これは1年の出来事を漢字四文字で振り返る「ことば遊び」で、同社恒例の行事として今年で21回目とのこと。これへの応募は、はがきかインターネットででき、11月3日必着となっている。審査員は歌人の俵万智さんが務め、12月中旬に審査の発表があり、選ばれた優秀作10編と入選作40編には、図書カードや同社グッズとともに、入選作品集が贈られる。なお、今年の世相情報と過去の創作四字熟語の優秀・入選作品情報は、募集サイトに掲載がある。<募集概要>募集テーマ2010年の世相を的確に表現した「創作四字熟語」で未発表のもの。応募期間10月1日(金)~11月3日(水)必着審査発表12月中旬同社ホームページにて発表審 査 員 俵 万智さん(歌人)入選優秀作10編図書カード(5,000円分)およびスミセイオリジナルグッズと入選作品集入選作40編図書カード(2,000円分)およびスミセイオリジナルグッズと入選作品集
2010年10月05日