NTTは2月17日、光のパターンを投影することで、止まった画像にリアルな動きの印象を与えることが可能な光投影技術「変幻灯」を開発したと発表した。今回、NTTコミュニケーション科学基礎研究所は、人間の感覚情報処理の研究に基づき、人間が自然な動きを知覚する際に働く視覚メカニズムの科学的知見を応用して、印刷物などの止まった対象にさまざまな動きの印象を与えることができる同技術を開発した。同技術は、炎のゆらめきや、風の印象、人物が生きているような動きなどを絵画や写真に加えることができ、止まっているはずのものが動いて見えるという、視覚体験を生み出す。同技術は動画によって確認することができる。普通の映像を見る時、脳は映像中の色、形、動きを個別に処理し、後でそれらを統合して1つの世界を見ているという。これに対し、変幻灯を体験する時は、色や形は止まった対象から取得され、動きは投影されたモノクロの映像から取得される。色や形は止まっているので、動きと空間的に「ずれ」が生じるが、つじつまが合ったようにものを見ようとする脳は動き、色、形を統合する際に、その「ずれ」を補正する。そのため、変幻灯を体験する際、動き、形、色のずれに気づかずに、あたかも止まった対象の色や形が動いているように感じるという。
2015年02月18日ロシアは12月23日、新型の大型ロケット「アンガラーA5」の打ち上げ試験に成功した。アンガラーA5はこれが初飛行で、またアンガラー・ロケットが人工衛星を軌道に乗せたのも初めてのことであった。アンガラーはソ連崩壊直後の1992年に、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることを目指して開発が始まった。資金難と技術の衰退から、22年間にも及ぶ苦難の道を歩むことになったが、ようやくついにその努力は実を結んだ。今回は、アンガラーの概要と開発の歴史、そして今後の展望について、3回に分けて解説したい。○ロシア連邦が初めて開発したロケット「アンガラー」アンガラーはGKNPTsフルーニチェフ社が開発したロケットで、設計から製造に至るまで、すべてロシア国内で実施され、部品もロシア製、そして打ち上げもロシアの地からのみ行える、真の意味で「ロシアのロケット」といえる初めての機体だ。アンガラーは、「ユニヴァーサル・ロケット・モジュール1(URM-1)」と呼ばれる第1段を、1基のみ使ったり、あるいは3基、5基、7基まで束ねたり、また上段を組み替えたり、さらに追加で第4段を搭載したりと、その構成を柔軟に組み替えられるようになっている。言い換えれば、アンガラーという名のロケットは、小型ロケットでもあり、また中型ロケットでもあり、あるいは大型ロケットでもあり、そして超大型ロケットにもなれるというわけだ。こうした仕組みはモジュラー式、あるいはモジュラー・ロケットと呼ばれている。アンガラーのURM-1のロケットエンジンには、RD-170から派生したRD-191が装着されている。RD-170はソ連末期に開発された超大型ロケット、エネールギヤの第1段エンジンとして開発されたもので、きわめて高い性能を持つ。RD-170は燃焼室とノズルが4つあり、一見すると4基のエンジンを束ねたように見えるが、これで1つのエンジンである。そのRD-170から派生したエンジンの1つに、RD-170を半分にして燃焼室とノズルを2つにしたRD-180があり、米国へ輸出され、アトラスVロケットの第1段として使われている。RD-191はRD-180をさらに半分にして、燃焼室とノズルを1つにしたものだ。推力はもちろんRD-170の4分の1になってはいるが、エンジンの燃費や、エンジンの質量と出せる推力の比率などは、RD-170譲りの高い性能を持つ。URM-1の上にはURM-2が搭載される。URM-2は、現在運用されているソユース2.1bロケットの第3段ブロークIから派生したもので、ロケットエンジンもブロークIで使われているRD-0124エンジンの改良型の、RD-0124Aが使われる。RD-0124/RD-0124Aは液体酸素とケロシンを推進剤とするエンジンだ。また静止衛星の打ち上げ用として、URM-2の上にプロトーン・ロケットでも使われているブリースMや、新開発のKVSKやKVTKと呼ばれる上段も搭載できる。KVSKとKVTKには、米国のエアロジェット・ロケットダイン社が製造しているRL10エンジンをロシアで生産したRD-0146エンジンが搭載される。RF-0146は液体酸素と液体水素を推進剤として使用するエンジンで、四酸化二窒素と非対称ジメチル・ヒドラジンを推進剤とするブリースMのエンジンよりも性能が良い。アンガラーの中でもっとも最小の構成はアンガラー1.2で、他に中型ロケットのアンガラーA3、大型ロケットのアンガラーA5、そして超大型ロケットのアンガラーA7といった構成が造られる予定だ。アンガラー1.2はURM-1を1基、その上にソユース2.1bの第3段であるブロークIを載せた構成をしている。地球低軌道(高度200km、軌道傾斜角63.1度、以下同)に3.80tの衛星を投入することができ、現在運用されているローカトやドニェープルといったロケットを代替する予定だ。かつては、第2段にブリースKMを搭載した、さらに打ち上げ能力が小さいアンガラ1.1と呼ばれる構成も提案されていたが、現在では中止されている。中型ロケットのアンガラーA3はURM-1を3基束ねて使用し、そのうち両脇の2基を第1段として、中央の1基を第2段として使用する。そしてその上にURM-2を第3段として搭載する。地球低軌道に14.6tの衛星を投入する能力を持ち、また第4段にブリースMやKVSKを搭載した場合は、静止トランスファー軌道(高度5,500km x 36,000km、軌道傾斜角25度、以下同)にブリースMは2.40t、KVSKは3.60t、静止軌道への直接投入であれば、ブリースMは1.00t、KVSKは2.00tの打ち上げ能力を持つ。アンガラーA3は、現在運用されているソユースやゼニートといったロケットを代替する予定だ。大型ロケットのアンガラーA5はURM-1を5基束ねて使用する。中央の1基が第2段で、その周囲を取り巻くように4基の第1段が装着される形だ。その上にURM-2が載り、また第4段にブリースM、あるいはKVTKが搭載される。3段式であれば地球低軌道に24.5tの打ち上げ能力を持つ。また第4段を搭載した場合は、静止トランスファー軌道にブリースMは5.40t、KVTKは7.50t、静止軌道への直接投入であれば、ブリースMは3.00t、KVSKは4.60tの打ち上げ能力がある。アンガラーA5は、現在運用されているプロトーンMを代替することを目指している。また、有人宇宙船を打ち上げられるように改修を施したアンガラーA5Pの開発も検討されている。そして超大型ロケットのアンガラーA7はURM-1を7基束ねて使用する。中央の1基が第2段で、その周囲を取り巻くように6基の第1段が装着される形だ。その上にはアンガラーA5と同じく第3段と、必要に応じて第4段にKVTK-A7が搭載される。3段式であれば地球低軌道に35.0tの打ち上げ能力を持つ。また第4段にKVTK-A7を搭載した場合は、静止トランスファー軌道に12.5t、静止軌道への直接投入であれば7.60tの打ち上げ能力を持つ。現在のロシアにはアンガラーA7に匹敵するほどのロケットはなく、将来的に大型の宇宙ステーションの打ち上げや、月や火星への有人飛行などで使うことが予定されている。○自力でロケットを打ち上げられなくなったロシアロシアは現在、アンガラーA5の実用化を真っ先に進めている。これは現在、ロシアの大型衛星打ち上げにおいて主力として活躍している、プロトーンMの代替を急いでいるためだ。1991年12月25日にソヴィエト連邦が崩壊し、直後に成立したロシア連邦は、宇宙開発において大きな問題に直面した。有人宇宙船や静止衛星の打ち上げに使っているバイコヌール宇宙基地はカザフスタン共和国のものになり、またロケットや人工衛星、有人宇宙船に使われている部品のいくつかを造っている工場の多くがウクライナ共和国のものになったことで、ロシアは独力での宇宙への輸送手段を事実上失ったのだ。その結果ロシアは、バイコヌール宇宙基地を引き続き利用するためにカザフスタン政府に、年間100億円以上もの賃料を払い続けることになり、またウクライナからの部品購入に際しては、たびたび値段が吊り上げられ、それを受け入れざるを得なかったとされる。こうした問題は金銭で解決できることではあり、現に今日に至るまで金銭で解決されてきたが、ロシアの安全保障を他国の意思に依存せざるを得なくなってしまったことが何よりの問題であった。当時、大型の軍事衛星や通信衛星などを打ち上げに使われていたのはプロトーンとゼニート・ロケットだったが、プロトーンはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からしか打ち上げられず、また機体の一部にウクライナ製の部品を使っていた。ゼニートに至ってはより悪く、バイコヌールからしか打ち上げられない上に、ロケット自体がウクライナ製だった。そうした背景から、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることが求められたのは必然だった。1992年、ロシア政府は新型ロケットの開発を決定する。しかしそれは、20年以上に及ぶ苦難の歴史の始まりでもあった。(次回は12月27日に掲載予定です)参考・・・・・
2014年12月26日ウェブシャークは13日、アメリカのビーズソファーブランドYogibo(ヨギボー)の製品を扱う公式ウェブストアをオープンした。○特殊繊維技術で変幻自在Yogiboは、アメリカ東海岸のショッピングモールを中心に現在20店舗を展開するビーズソファーブランドで、今回のウェブストアーは日本で初めて同社製品を買うことができる窓口となる。同製品の特徴は、ビーズソファーでありながら、様々な形に変形するという点。同社特殊繊維技術のカバーにより、通常のビーズソファーとは異なり、変形させた状態で保つことが可能。クッション単体で立たせる、背もたれを作るなど自由な使い方ができる。価格は1万5,800円~。ソファーの他にも、首あてや枕などのオプション製品も販売中。
2014年11月17日コスメブランド「アールエムケー(RMK)」が、2014年の春夏メイクアップコレクションを1月17日に発売する。クリエーティブディレクターが創業者のルミコ(RUMIKO)からカオリ(KAORI)に引き継がれて、初のコレクションとなる。発売に合わせ、伊勢丹新宿店でイベントも予定されている。今春夏は、「プレー・オン・ピンク(PLAY ON PINK)」をコンセプトに、様々なニュアンスのピンクを使った変幻自在なメイクアップを提案。「カレードスコープ ニュアンスカラー」(全2種、各5,040円)は、万華鏡のようにデザインされた6色をブレンドして使用することで肌に自然な陰影をプラスするニュアンスカラー。肌をワントーン明るく整えるベージュピンク、ヘルシーな印象に仕上げるコーラルピンクの2種類。「カレードスコープ アイズ」(全5種、各3,360円)は、ピンクのベースにカラーパールを重ねて遊ぶアイシャドウ。両サイドのカラーパールは、偏光パールがブレンドされた柔らかな光と、大粒ラメのまばゆい輝きを与える2種類がセットされている。「カレードスコー プ チークス」(全2種、各3,150円)は、幾何学模様にデザインされた2色セットのチークカラー。ベースカラーとシャイニーカラーが肌に程よいツヤと透明感を与える。マットな発色のリップクレヨンと半透明のグロスがセットになった「Wクレヨン&グロスリップス」(全5種、各3,990円)、使いやすさと仕上がりを追求したヤギ毛100%の「フェイスカラーブラシ」(3,675円)も登場。「ネイルカラー EX」(1,575円)にはクリアな発色のレッドやピンクなど新たに4色が加わり、ホログラフィックのラメがきらめき感をプラスする「シャイニー ベース&トップコート」(1,575円)もそろう。ネイルカラー EXとフェイスカラーブラシ以外は数量限定。また、雑誌『シュプール(SPUR)』とのコラボレーションイベント「SPUR×RMKハッピーメイクアップデー(Happy Make up Day)」を1月12日に伊勢丹新宿店本館7階で開催。14時と17時の2回にわたり、KAORIと同誌スタイリストの影山蓉子がトークショーを行う(要予約)。KAORIのワンポイントアドバイス付きの、RMK専属アーティストによるメイクアップレッスンも予約制で受けられる。その他、本館2階でのデモンストレーション(12日15時半)やメイクアップアドバイス(11日から13日)、本館1階でのメイクアップレッスン(12日から14日)なども実施。コーラルピンクとグリーンのパールのカレードスコープ アイズの伊勢丹・三越限定色を含む2014年の春夏メイクアップコレクションが、8日に先行発売される。
2014年01月06日CASIOより新登場の「EXILIM TR100」は、これまでのカメラの発想を超えた、“自由自在”な楽しみ方のできるデジタルコンパクトカメラだ。まず驚くのは、その形状。カメラの要素を大きくレンズ、液晶、フレームの3つに分解して考え、デジタル画像の撮影に必要な最小限のエレメントだけで構成した「エレメントデザイン」で最大の機能性をもたせることにチャレンジ。それぞれのパーツの可動域を広げ、回転液晶と、自在に動くフレームを装備した。これにより、フリーアングルでの操作がカンタンに。小さな子どもやペットなど、ローアングルで撮ることが多い場面の撮影もラクラク! ハンドルのようなユニークな形状のフレームは、三脚なしでもカメラを自立させることができたり、木の枝やフック、ボトルに引っ掛けることができたりと、これまでより多彩なシーンでの撮影が可能となる。さらに、広角21mmレンズによるダイナミックな撮影を実現。手持ちでの仲間撮りなども、従来より広範囲での撮影ができるので、とっておきの瞬間を残せそう。シャッターのタイミングがわかりやすい「カウントダウンタイマー」や、離れたところから手を振ればタイマーが作動する「モーションシャッター」など、記念撮影にピッタリの機能も搭載され、楽しい雰囲気をそのまま写すことができる。 別売りのEye-Fiカードを使えば、スマートフォンなどに撮影画像を直接送信もできるので、撮影した画像データをtwitterやfacebookなどに即時にアップすることも可能!自由自在な「EXILIM TR100」で、あなたのスタイルに合った楽しみ方を探してみては?「EXILIM TR100」スペシャルサイトはこちら 取材/おうちスタイル編集部
2011年08月18日THREE、新メイクアップコレクション到着!SPYのように魅惑的に、そして変幻自在に、思い描く姿に生まれ変わることができたら…そんなセンシュアルな魅力を求める女性におすすめのメイクアップコレクションが豊富なラインナップで登場だ。THREEの新コレクションで8月24日から発売される。今回のコレクションテーマは「EYESPY」。とくにアイメイクにこだわり、なりたいスタイルを印象的に演出、実現してくれるアイテムをそろえた。なかでも注目度No.1は「フラッシュパフォーマンスアイライナーペンシル」。アイライナーは失敗しがちで…という人も多いアイテムだが、これなら安心。手ぶれしないジェルテクスチャーで思い通りのラインが描きやすく、一度描いたラインはしっかりまぶたにフィットして一日中にじむことがない。カラーも豊富に5色展開で、多彩に目元を彩れる。濡れツヤ感でさらに魅力アップ!他のアイテムも魅力的だ。「シマリングカラーヴェール」はモノトーンがシックなラインナップのアイシャドウでしっとりと濡れたようなツヤ感が特徴。より魅惑的な表情をもたらしてくれる。口元には「ビブラントリップクレヨン」を。マットな仕上がりながら、実は光をわずかにキャッチ。唇の縦シワなどを感じさせないよう工夫されていて、美しい仕上がりがどんな口元にも実現できる。さらに「グラムタッチリップグロス」を使えば、複雑でリッチな透明感がプラスされる。より上級者メイクな仕上がりが楽しめるだろう。この秋、THREEで魅惑的なあなたを演出してみては?元の記事を読む
2011年08月11日『プラダを着た悪魔』、『マンマ・ミーア!』など数多くの映画で、等身大の女性像を変幻自在に演じてきたハリウッド随一の名女優、メリル・ストリープ。そんな彼女が、人気ベーカリーの女性経営者に扮し、自分らしい幸せな人生を手にしていくさまを描いた『恋するベーカリー』が2月19日(金)より公開される。今後の賞レースでも注目を浴びる本作の予告編が、劇場より一足早くシネマカフェに到着した。メリル・ストリープと言えば、アカデミー賞を2度受賞、昨年もダブルノミネートを果たすなど、アカデミー賞の常連とも言うべきひとり。まもなく発表の本年度ゴールデン・グローブ賞でも本作、そして現在公開中の『ジュリー&ジュリア』と2作品で最優秀主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされている。加えて、監督のナンシー・マイヤーズは脚本賞の候補入り。さらに、3月に行われるアカデミー賞授賞式では、本作で共演したアレック・ボールドウィンとスティーブ・マーティンが異例のダブル司会に決定したことも注目を集めている。今後の賞レースでの動向はもちろん、劇場公開での観客の反応も楽しみなところ。まずは予告編でメリルの魅力に浸ってみては。『恋するベーカリー』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:恋するベーカリー 2010年2月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:『タイタニック』越え見えた?『アバター』旋風止まずオスカー候補も奮闘の全米戦線ゴールデン・グローブ賞候補が発表 G・クルーニーと豪華キャスト『NINE』一騎打ち?オスカー前哨戦のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でG・クルーニー新作が4冠
2010年01月15日