「実は師匠、昨年夏ごろに脳出血で入院していたんです。一時は体重も40kgぐらいまで落ちてしまって……。でも師匠は『大ごとにしたくない』と、ひそかに自宅近くのマンションでリハビリに励まれていました。おかげで少しずつ体力も回復し、最後まで芸人として表舞台に立つための努力をしていました……」(芸能関係者)8月22日、都内の病院で多臓器不全のため亡くなった内海桂子さん(享年97)。現役最高齢漫才師として舞台に立ち続けた彼女の訃報に、日本中が悲しみに包まれている――。’38年に16歳で初舞台を踏み、’50年には相方の内海好江さん(享年61)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。’97年に好江さんが亡くなってからも、ピン芸人として奔走してきた。’98年には漫才協会の会長、’07年には名誉会長に就任。後進の育成にも力を注ぐなど、演芸界に残した功績は計り知れない。「’82年には、漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞。’89年には紫綬褒章、’95年には勲四等宝冠章などといった名誉ある章も受章しています。いっぽうで弟子のナイツと積極的にコラボするなど、最後まで気取らずに活躍の場を広げようとされていました。’10年には、ツイッターも開設。フォロワー数は49万人を超え、その率直な発言で若者からも支持されていました」(前出・芸能関係者)常に謙虚で、人を喜ばせようとしてきた内海さん。本誌もこれまで何度も取材してきたが、いつもプロ意識に驚かされてきた。’18年の戌年企画では「面白いから」と、犬の着ぐるみを着て登場。帰り際には、記者にこんな言葉をかけてくださった。「また何かご協力できることがあったらいつでも呼んでください。なんでもやりますから」そのバイタリティの陰には、過去の経験があった。本誌’19年5月7日号では小3から子守り奉公として働いていたことを明かし、「私の強さは、当時の貧しさからきているのかも」と語っていた。また当時のインタビューでは元気の秘訣について「私のなかには“死ぬ”と“引退する”という言葉はない」とコメント。時代を切り開いてきた彼女らしく、こんな力強い言葉を続けていた。「“もう舞台には要らないよ”と言われたら、よそに行って、金もうけをします(笑)。96歳なら96歳のネタを作る。今日のネタは、今日あったことのなかから探す。いつも舞台には新鮮な気持ちで立っていますよ」生涯現役を貫いた内海さん。それを支えたのは、24歳年下の夫でマネージャーの成田常也さん(73)だった。彼女を“おっかあ”と慕い、『大沢悠里のゆうゆうワイド』でも共演した大沢悠里(79)は語る。「あるとき、“おっかあ”に『24歳も離れた若い奴から盛んに好きだと言われて困っているんだけど、どうしたらいいかな?』と相談されたんです。それが、今の旦那さんです。ただ“おっかあ”は本当に困っていたわけじゃなくて、ノロケ話がしたかったみたい(笑)。だから僕も『そんなに好かれているなら結婚しちゃえば?』と言ったのを覚えています」実際、’99年に2人は結婚。内海さんの横には、いつも成田さんの姿があった。「成田さんは『がん、骨折、肺炎……一緒になってからずっと波瀾万丈でした』とおっしゃっていました。昨年の脳出血後も、師匠は手すりにつかまってやっと歩けるという状態でした……。でも成田さんは、決して甘やかさないんです。無理にでも立たせて、どんどん歩かせる。ここで手助けをしたら、もう動けなくなると理解していたのでしょうね」(前出・芸能関係者)夫の献身的なサポートもあり、内海さんは何度もカムバック。体に気を使いながら、今年1月まで舞台に立っていたという。そんな彼女は本誌’19年5月14・21日合併号で、令和に生きる女性たちに向けてこんなメッセージも遺していた。《“時代は自分で作るもの”なんです。ずっと働きっぱなしで世の中を見ているから、その移り変わりを見ていくうちに、“どうせ変わるなら、世の中は自分で変えていけばいいじゃないか”と思ってね。生き方ひとつで、世の中は楽しくもつまらなくもなる。自分に合った生き方は何なのか、それがわからないようでは、世間に踊らされるままに生きてしまう。そんな人間が、他人の世話なんて焼けないですよ。自分の時代は、自分の手でつかまないと》その言葉どおり時代を切り開き、97歳で大往生した内海さん。彼女の“遺言”は、これからも人々の心に残り続けるはずだ――。「女性自身」2020年9月15日号 掲載
2020年09月03日8月22日に亡くなった内海桂子さん(享年97)。実は本誌97年10月28日号で、桂子さんは相方・好江さん(享年61)との48年にもわたる漫才生活を回想。好江さんが亡くなってすぐの取材だったが、多くの思い出を語ってくれていた。38年、16歳で漫才師になった桂子さん。そのデビューは夫婦漫才ユニットの、女性側の代役というものだった。そして12年後の50年、好江さんと漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成した。結成当時、好江さんは14歳!そのいっぽう両親はどちらも漫才師という“サラブレッド”でもあった。そのため、桂子さんは「厳しくした」と語っている。「なまじ楽屋を知っているものだから、偉い浪曲の先生にふざけたりしたら、鼻持ちなんないガキになってしまう。だから、きびしくしましたよ。『内海桂子は鬼ババだ』って言われたもの」しかし、その厳しさがたたったこともあったという。「NHKの漫才コンクールに3回も落っこって、『こっちは15年もやってんだ。おまえが悪いんだよ!』って言ったら、夜中に睡眠薬飲んじゃってね。飲みすぎたからよかったんだけど、適量だったら死んでいたんだって。お母さんに申しわけなくてね。一晩中、好江ちゃんのそばに座っていましたよ」活躍をし続けるなか、ギャラの配分のことで揉めることもあったという2人。また好江さんは自身が結婚した66年頃、1人の仕事を増やそうとしていたと桂子さんは明かしている。そうして紆余曲折あった2人だが83年、女性漫才師として初となる芸術選奨文部大臣賞を受賞することに。桂子さんは、そのときに好江さんから言われた言葉を忘れられないと教えてくれた。「そんなこんながあったわけだけど、あの賞をいただいたとき、あの子はじめて舞台の上で、『お姉さん、ありがとう』と言ってくれたの。『お姉さんがいろんな面でやってくれたから』ってね」しかし97年10月、好江さんは胃ガンで死去。桂子さんはそれまで好江さんの病状を何も知らされていなかったため、ショックが大きかったようだ。「亡くなる日の朝、マネージャーから電話があって、行ったら、痩せた瀬戸物の人形のようになって、ふとんに入っているのよ。もう冷たくなって……。あたしはくやしくて、腹が立って、思わず『馬鹿!』って叫んでしまったの」14歳上の桂子さんよりも先に、好江さんが逝くとはーー。その衝撃を堪えながらも桂子さんは当時、「あたしは生きてる間はしゃべりつづけますよ。芸人として、あの子のぶんまで生きてしゃべります」と宣言。さらにこう語ってくれた。「死んだら死んだで、閻魔さまの前で漫才をやらなくちゃ。三味線を持って行って閻魔さまの前だって、好江ちゃんと2人で精いっぱいね」好江さんが亡くなって約23年。逝去した桂子さんは、久しぶりの再会を喜んでいることだろうーー。
2020年08月31日漫才師・内海桂子(本名・安藤良子)さんが22日に多臓器不全のために97歳で亡くなったことを受け、同じ所属事務所のお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良と南原清隆が28日、事務所の公式サイトで追悼コメントを発表した。内村は「突然の訃報にとても 驚いています。お会いする度 未熟な私にもいつも優しく寛大に接してくださいました。あの笑顔を忘れません。師匠、本当にありがとうございました。心より ご冥福をお祈り申し上げます」と感謝。南原は「デビュー前の頃、桂子師匠を見て芸人としての生き方、厳しさを学ばせていただきました。これからも長生きされて色々な事を教わりたかったのに残念でなりません。舞台で三味線を弾き、歌い笑う、ありし日のお姿を偲びつつ、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。内海さんは1922年に東京に生まれ、50年に内海好江さん(97年死去)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。58年にNHK漫才コンクールで優勝し、82年には漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞した。最近では漫才界の最長老でありながら、浅草演芸とマセキの後輩である弟子のナイツに愛嬌あるキャラクターをイジられるなどして広い世代に知名度を集め、独特の言い回しによるTwitterも話題だった。
2020年08月28日漫才師・内海桂子(本名・安藤良子)さんが22日に多臓器不全のために97歳で亡くなったことを受け、弟子のお笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之が28日、所属事務所の公式サイトで追悼コメントを発表した。塙は「『言葉で絵を描きなさい』」師匠から何度も教えて頂いた指導です。誰より漫才を愛した師匠でした。意志を継いでいくので安心してゆっくりと休んでください。本当にありがとうございました」と感謝。土屋も「とにかく舞台が好きで、お客様への愛情に満ちた師匠でした。最後まで芸人として力強く生ききったその姿を間近で学ばせて頂くことができて、僕らはきっと日本一幸せな漫才師です。本当にありがとうございました」と思いをつづった。内海さんは1922年に東京に生まれ、50年に内海好江さん(97年死去)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。58年にNHK漫才コンクールで優勝し、82年には漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞した。最近では漫才界の最長老でありながら、浅草演芸とマセキの後輩である弟子のナイツに愛嬌あるキャラクターをイジられるなどして広い世代に知名度を集め、独特の言い回しによるTwitterも話題だった。
2020年08月28日2020年8月28日、漫才コンビ『内海桂子・好江』で人気を博し、漫才界の大御所として活躍した内海桂子さんが同月22日に亡くなっていたことが明らかになりました。内海さんは97歳でした。所属事務所のマセキ芸能社は、公式サイトで以下のように発表しています。関係各位弊社所属の内海桂子が2020年8月22日23時39分、多臓器不全のため永眠いたしました。(享年97歳)ここに生前に賜りましたご厚誼に深く感謝するとともに謹んでお知らせ申し上げます。ご遺族の意向により、通夜及び葬儀は、近親者のみにて執り行なわせていただきました。誠に勝手ながら、ご香典・ご供花・ご供物の儀も、固くご辞退申し上げます。マセキ芸能社ーより引用大正11年生まれの内海さんは、漫才活動のほか、映画やドラマ、バラエティ番組などにも出演。社団法人漫才協会の会長も務めていました。また、1989年には紫綬褒章を受章するなど多くの功績を残しています。ネット上では、内海さんへの追悼コメントが多数寄せられました。・内海師匠、大往生ですね。母を見ているようで大好きでした。安らかにお眠りください。・本当に楽しい漫才と、素晴らしい三味線を聞かせていただきありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。・こちらの世と同じように好江師匠とあの世の人を笑わせてくださいね。長きにわたり漫才の第一線で活躍し、多くの人に笑顔や幸せを届けた功績は語り継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年08月28日芸人の内海桂子(本名・安藤良子)さんが22日23時39分、多臓器不全のために亡くなっていたことが分かった。享年97。28日、所属するマセキ芸能社が発表した。遺族の意向により、通夜・葬儀は、近親者のみで執り行われた。内海さんは1922年に東京に生まれ、50年に内海好江さん(97年死去)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。58年にNHK漫才コンクールで優勝し、82年には漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞した。最近では漫才界の最長老でありながら、浅草演芸とマセキの後輩である弟子のナイツに愛嬌あるキャラクターをイジられるなどして広い世代に知名度を集め、独特の言い回しによるTwitterも話題だった。最後のツイートは、今年4月10日に「そう簡単には成果は出ないのだろうが、電車も道路も街中ガラガラになる位みんな頑張っているのに感染者数がうなぎ上りに上がっているのはどうゆうことなのか全くちんぷんかんぷん。感染検査が多くなった故なのか等中々細かく説明してくれる人が少ない。各自の勝手な判断がより多くの分裂を起こしそう」と、新型コロナウイルス影響を危惧するものだった。
2020年08月28日株式会社ディノス・セシール(本社:東京都中野区)は、人気園芸研究家の吉谷桂子さんと、園芸のプロも愛用するトップレベルの土・有機肥料ブランド「Biogold®(バイオゴールド)」とのコラボレーションアイテムとして、薄めずそのまま使えるスプレータイプの活性液「バイオゴールドミスト」を、ディノスで展開するガーテンアイテムのカタログ「GARDENSTYLING(ガーデンスタイリング)VOL.39」の発行に先立ち、ディノスオンラインショップで、2020年3月6日に新発売しました。植物との暮らしが、もっと楽しい時間にこのたび新登場の「バイオゴールドミスト」は、人気園芸研究家の吉谷桂子さんの監修のもと、天然成分の「アミノ酸」を従来品より高配合し、日本の土に少ないとされる「マグネシウム」も配合した、植物用活性液です。ミスト状ならではの微細な粒子によって、葉裏や葉先まで栄養が行きわたるため、使うごとに葉が目に見えていきいきとします。早朝か夕方1日1回の散布でOKな手軽さも魅力。コンテナ栽培でも、ハーブの香りや果実の実付きがアップするため、植物と過ごす時間がもっと楽しくなります。高い安全性が認められた有機JAS規格別表適合資材です。同条件で栽培のガーデンレタス。ミストを使うと生き生き。■有機JAS規格別表1適合資材バイオゴールドミスト・1本…2,400円(税抜)・お得な2本組…4,600円(税抜)容量…500cc(1本)00日本製◆吉谷桂子さんプロフィール英国園芸研究家、ガーデンプロダクトデザイナー。7年間英国に滞在した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また、国際バラとガーデニングショウやレストランの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「shadeYOSHIYAKEIKO」を立ち上げた。◆Biogold®(バイオゴールド)株式会社タクトが開発。植物の基本である「根」に着目し、「白く太い根に育てる」「生きた土壌を作る」ことを目指した土・肥料・活性液で、業務用として20年以上の実績を誇り、世界中のプロフェッショナルが愛用。自然由来の天然素材で薬剤や防腐剤を一切使用しておらず、使用すると土壌内の有用菌が増加し、使い続けていくことによって土壌がどんどん豊かにふかふかになっていく特徴がある。このほかにも「GARDENSTYLING(ガーデンスタイリング)VOL.39」では、ガーデニングのシーンで活躍する、吉谷桂子さんとコラボレーションしたオリジナルのエクステリアや雑貨類を豊富に展開しています。オーガニックカラーのテーブル今ガーデニングの本場イギリスでは、ガーデン用家具のトレンドは、植物を邪魔しないオーガニック(ナチュラル)カラー。クラシカルデザインのテーブルで洗練された空間に。■アンティーク風テーブル・小(幅70奥行70高さ72cm)…26,500円(税抜)・大(幅120奥行70高さ72cm)…35,000円(税抜)耐水性・耐久性に優れたバスケット一見ラタンに見えますが、ラタンの素材感を精工に再現したポリプロピレン製のフェイクバスケットです。ツールボックスとしての使用や、内側にヤシマットやシートに排水穴を開けて敷けばプランターにも。■ラタン調バスケット5,980円(税抜)幅43奥行30高さ36cmおしゃれな植物名プレート吉谷さんが英国でよく目にするという、植物名を書けるプレートを商品化。華やかさのある鉢に合うハンギングタイプと、ハーブ栽培のキッチンガーデンに合うストレートタイプの2種類をラインナップしています。金属に書けるタイプのマーカーやチョークで記入し、メラミンスポンジで簡単に落とせます■プランツネームプレート8本組2,800円(税抜)タイプ:ストレート、ハンギングガーデンスタイリング2020-2021Vol.39概要■販売期間:2020年3月6日(WEB先行発売)~2021年6月30日■掲載アイテム:ガーデン、エクステリアをベースとした雑貨、ファニチャーなど◆カタログ発行日:2020年4月1日◆版型:A4変型版◆総ページ数:92ページWEB SHOP※プレスリリースは以下のURLからPDFでもご覧いただけますプレスリリースPDF<お客様からのお問い合わせ先>ディノスハートコールセンターTel:0120-343-774(9時~21時、携帯・PHS可)企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年04月17日さまざまな分野を縦横無尽に活躍するエイジレスな女性たち。彼女たちが好きな人・空間・コトには、ずっと探していた「キレイ」のヒントが隠されているはず。 “KIREI interview” では、そんな彼女たちのキレイの秘密を探ります。裏地 桂子さん / ギフトコンシェルジュギフトコンシェルジュとして雑誌・TVなどでもおなじみの裏地桂子さん。忙しい日々の著述業やお仕事のかたわらで、美しくあることへの気配りはもちろん、周囲への心配りも驚くほどきめ細やか。すでに8冊もの著書を発表するパワフルウーマンでありながら、常にしなやかでチャーミング。会うたびに輝きを増す彼女の「キレイ」の秘密を探ります。裏地桂子 Keiko Uraji ギフトコンシェルジュ。クリエイティブコーディネーター。草月流師範。1996年より、『Grazia』『メイプル』『和樂』などの女性誌でライター、コーディネーターとして活躍後、衣食住ライフスタイル全般に精通した知識とそのセンスを生かし、プロデュース、ブランディングなどを数多く手がけている。食通、きもの好き、京都好きでも知られ、講演会やトークショー、執筆活動にも力を入れている。著書に『わたし好みのHAPPYデザインギフト100選』(小学館)、『ほめられきもの宣言』(小学館)、『贈る心得。ご縁結びのスイーツ』(講談社)など多数。昨年10月ワニブックスより刊行した『ごきげん力 8つの育て方』も話題に。裏地桂子ホームページ www.uraji-keiko.com― 会うたびにキラキラ度があがっているように思うのですが、どんなことを日々心がけているのか、スキンケアや美容法なども含めて、そのいくつか教えていただけるでしょうか?先ほども※お話ししたように、自分の「ごきげん力」を育てるために常に “好きのあぶり出し” をしています。分かりやすい例で言えば「香り」。好きな香りって纏っているだけで気分が上がるでしょう? そのくらい身近なものから、なんでもいいから「好き!」と感じることをあぶり出していく作業。香り以外は、たとえば好きなハンカチ、箸置き、なんでもいいの。ノートとかにひたすら好きなものを書き出しておけば、落ち込んでいる時や気分が沈んでいる時の特効薬になってくれるんですよ。※【前編】記事 それから、良質な睡眠をとること。睡眠って考えてみれば人生の約1/3を占めるのだから、その環境をしっかり整えることってものすごく大切なことだと思うの。以前睡眠で悩んだ時期があって、その時以来「ラークオール」のマットレスを使ってます。季節を問わず、とにかくこのマットレスさえあれば上質な眠りが得られるというものすごく快適なマットレス。ちょっとお高いのだけど、長い目でみればそうでもないって思えてくるくらい、もはや私の生活においてなくてはならないもののひとつになってます。あと、睡眠繋がりでもうひとつ、IWATAの羽毛の靴下もとってもおすすめよ。よく寝るときは靴下を脱ぎなさいって言うけれど、足先が冷たいとなかなか眠りにつけないでしょ? これはおやすみ専用ソックスで、羽毛がふんわり足全体を包み込んで足首までポカポカにしてくれるの。冷え性の人にはとにかくおすすめしてます。お風呂に入るのは朝って決めてます。お風呂がとにかく好き。朝のばたばたがひと段落して家でひとりになった時間、バスタブにお湯を張ってお気に入りのオイルやバスソルトを入れて「あ~、私って幸せ!」と思いながらお風呂に浸かっている時間が、とにかく最高に好きなの。「ごきげん力」の源にもなっているのね。今愛用中のバスソルトは大好きな「JO MALONE」と、キャピタル東急のアメニティになっているこちら。チェリーブラッサム(桜)の香りがものすごくリラックスできて、ぜひ商品化して欲しいのだけど今のところは非売品なので、キャピタルを定宿にしている知人にお願いして譲っていただいてるの。― ヘアケア、スキンケアで愛用されているアイテムも教えていただけますか?▼「john masters organics」のヘアケアアイテムもともと少しクセっ毛なので、オーガニック過ぎるのは好きじゃないの。キシキシするのが多いでしょう? 「john masters organics」(ジョン マスター オーガニック)は洗い上がりがきしまないし、香りも好み。あと、高過ぎないのもいいのよね。▼「SYNACTIF」のスキンケアいまスキンケアはクレ・ド・ポー ボーテのスキンケアライン「SYNACTIF(シナクティフ)」が基本。シンプルステップが好きだから、洗顔のあと、保湿液+日中美容液、保湿液+夜用美容液。それぞれ2万円くらい。ちょっと高いかな? と思うのだけどたった3アイテムのシンプル2ステップだから許せてしまう。塗ってみるとすぐ分かると思うけれど、とにかくぐいぐい中に入っていく感じで圧倒的な浸透力。これに変えてから肌が変わったってよく言われるようになったの。1度使ってからもう手放せなくなってます。▼「クレ・ド・ポー ボーテ」のSPF付きハンドクリームこれね、SPF18なの。ハンドクリームでSPFついてるのはなかなかないでしょう? でも手って実はいちばん無防備に紫外線を浴びているパーツ。SPFはついていて然るべきものだと思うの。これはSPF18に加えてPA++。しかも日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ美白有効成分も入っていて至れり尽くせり。ものすごく賢い。香りもちょっと嗅いでみて!良い香りでしょう? 塗ってるだけで気分も上がるし、いいことづくめのアイテムよ!メイク遍歴のなかでいきついた、私的優秀コスメたち― メイクアイテムでは、どんなものを愛用されていますか? 私、ある時からファンデーションを塗るのをやめたんです。肌に確実に負担をかけている気がして…。現代は秀逸なコスメがたくさんあるので、ファンデーションをぬらなくても肌の質感は上げることはできるはず、というのが信条。メイクの中でもとくに大事だと思うのが最後の仕上げのステップ。ドゥ・ラ・メールの「ザ・イルミネーティング パウダー」は化粧ポーチにも入れて持ち歩いてるのだけど、メイクの最後に大きめブラシでぱぱっと塗るだけで顔全体につや感を出してくれる。勝手に「魔法の粉」って呼んでます(笑)「さぁ!」と気持ちを押してくれる魔法の粉ですね。ファンデーションをやめたので、洗顔は洗顔フォーム派。使っているのはもうずっとディオールの「DIOR SNOW」オンリーです。これも泡のきめ細やかさと洗い上がりが理想的なのね。メイクアイテムでもうずっと愛用しているのは、IPSAのコントロールパウダーとコンシーラー。アイカラーやライナー、チークはどれもBOBBI BROWN。最近、口紅はゲランの「KISS KISS ローズリップ」N'R371。お着物のときは(お着物に負けない発色の)N'R329を愛用。どれもあれこれ本当にいろいろ試したうえで行き着いたわたしの「好き」なアイテムばかり。教えたがりなので、自分がいいと思ったものはなんでも公開してしまうの(笑)― ありがとうございます! 本当に裏地さんのお肌って思わず触りたくなるくらいきめ細やか。この艶感を目の当たりにすると、どれもこれも説得力があり過ぎますね。思わず前のめり気味にメモしてしまいました(笑)最後にひとこと、読者へメッセージをお願いします。自分の「ごきげん力」を養うクセをつけることってそんなに難しいことではないはずなんです。ひとつ言えるのは、「ごきげん」は人に移るということ。つまり、ちゃんと自分のごきげんをとってあげれば、もれなく周りをハッピーにすることもできる。だから「大手を振ってもっと自分を甘やかしてあげてね」と、みなさんに声を大にして伝えたいです!(インタビュー・文:松浦明) ギフトコンシェルジュ 裏地桂子さん 「ごきげん力」と「キレイ」の源はここにあり! 【前編】はこちら>> 『ごきげん力 8つの育て方』(ワニブックス刊)前向きになりたいと願っているのに、何か心が晴れない。いつもなにか不安に苛まれている。“揺れやすい”女性たちの心に一筋の光が差し込むような感覚で、思わず一気に読み上げたくなる一冊。「自分のご機嫌をとれるのは自分だけ」「好感度をあなどるなかれ」「言霊(ことだま)は私の守り神」「その『いつか』はいつくるの?」気になる章はどこから読んでもOK。マル高出産で子育てと仕事の両立に奮闘中の私自身(インタビュアー)も元気をいただいた一冊です。
2016年01月29日さまざまな分野を縦横無尽に活躍するエイジレスな女性たち。彼女たちが好きな人・空間・コトには、ずっと探していた「キレイ」のヒントが隠されているはず。 “KIREI interview” では、そんな彼女たちのキレイの秘密を探ります。裏地 桂子さん / ギフトコンシェルジュギフトコンシェルジュとして雑誌・TVなどでもおなじみの裏地桂子さん。忙しい日々の著述業やお仕事のかたわらで、美しくあることへの気配りはもちろん、周囲への心配りも驚くほどきめ細やか。すでに8冊もの著書を発表するパワフルウーマンでありながら、常にしなやかでチャーミング。会うたびに輝きを増す彼女の「キレイ」の秘密を探ります。裏地桂子 Keiko Uraji ギフトコンシェルジュ。クリエイティブコーディネーター。草月流師範。1996年より、『Grazia』『メイプル』『和樂』などの女性誌でライター、コーディネーターとして活躍後、衣食住ライフスタイル全般に精通した知識とそのセンスを生かし、プロデュース、ブランディングなどを数多く手がけている。食通、きもの好き、京都好きでも知られ、講演会やトークショー、執筆活動にも力を入れている。著書に『わたし好みのHAPPYデザインギフト100選』(小学館)、『ほめられきもの宣言』(小学館)、『贈る心得。ご縁結びのスイーツ』(講談社)など多数。昨年10月ワニブックスより刊行した『ごきげん力 8つの育て方』も話題に。裏地桂子ホームページ www.uraji-keiko.com― 先日刊行された著書『ごきげん力』ですが、ページをめくるごとに勇気をもらうメッセージやキーワードが次々と飛び込んできて、「ああ、今この本を読んで本当によかった!」という清々しい読了感。「悩みも心配ごともたくさん。だって人間だもの」というくだりから「そうかぁ。そうよね!」と。相当前のめり気味に読ませていただきました。嬉しいわ。本当に書いているとおり「どうしていつもそんなに元気いっぱいなの?」「悩みごとなんてないでしょう?」ってよく言われるの(笑)過ぎた今だから振り返ってそう思えるのだけど、30代ってまだまだ若いのよね。とにかく体力があるし、周囲から評価もされるようにもなってキャリアもどんどん磨かれて。続いて訪れる40代は、私自身は雑誌のライターを辞めていまのキャリアへとこぎ出す大きな転機となった時期で、それこそ「いけいけどんどん」。新しいことへの挑戦が次から次へと繋がって、変化していくこと自体が楽しくて仕方がなかった時代。でも、いざ「50代」に突入するとなった時、正直想像できないことだらけだったの。明らかな体力の変化に戸惑うことも多かったし、とにかく不安だらけ。でもいちいち落ち込んでいても仕方がないないでしょう? 上を見ればきりがないし、下を見ても仕方がないのよね。そう思って、自分なりにあれこれと試行錯誤しながら「いつまでもキラキラしていたい!」という目的に向かって行き着いた解決策が、この本の主題にもなっている「ごきげんに暮らす」ことだったんです。― これまでの書籍は、贈り物や手土産のテーマや、京都好き、食通、着物などご自身の「好き」が主題でした。今回の『ごきげん力』は今までにないアプローチですよね。本書を書くに至ったきっかけは何だったのでしょう?最近よく若い女性から人生相談を受けるようになって。おしなべて感じるのは、30代は焦っている人が多い。揺れているのよね。私だってそうだったもの。だからご相談を受けるたびに思うんです。今、世の中はセルフコントロールの時代。自分のことは自分にしかわからないのだから、どんどん自分のことを知る作業を重ねるべきなのよって。でも、話を聞いているとみな大体自分で答えを決めているの。私がしてあげられるのは、背中を押してあげることなんだな~と。本書を書く原動力になったのは、自分自身が紆余曲折してたどり着いた答えを共有することで、揺れているもやもやした気持ちや悩んでいる背中を押してあげれるかも! と感じたからなんです。― 本書ではマーカー片手に読みたくなるほど、心にすとんと落ちるキーワードがたくさん登場するのですが、なかでも「好きのあぶり出し」ということばには、膝を打つ女性たちも多いように思います。現代の荒波をくぐって前向きに生きていくには強いセルフコントロール力が必要だと思うんです。まず第一に「私って幸せ!」と思えることはものすごく大切で、そう感じることが多ければ多いほど「ごきげん力」を養うことができると思うんです。本書でも書いてますが、 “好きのあぶり出し” はマスト作業なんですよね。ものすごくシンプルな作業で、頭に思い浮かぶ「好き」なことを何でも良いから紙に書き出していくんです。このステップを踏むと、「どうすれば自分が喜ぶのか」を知ることができるでしょう? たとえ何かで落ち込んでも「そういえば私、朝からお風呂に入ってシャンパン飲むのが好きだったじゃない?」って。そうやって少し自分を甘やかしてあげると「心のリカバリー」が早いんです。― 裏地さんは会うたびに「これものすごくいいわよ!」って、コスメでもなんでも惜しみなく情報公開してくださるんですよね。なおかつその情報がものすごく信憑性があって、どれもこれもすぐ買いに走りたくなるものばかり。50数年生きてきた分、失敗もたくさん。だからその試行錯誤の末に出会った良いものはどんどん人に共有していきたいって思うんです。本に書いていることも含めて、自分が本当に良いなと思ったものはできるだけ多くの人と共有したい。すべて「お福分け」だと思ってるんです。 【後編】へ続く>> (インタビュー・文:松浦明)★裏地さんインタビュー記事【後編】では、「キレイ」になれる愛用品の数々をご紹介! 【後編】はこちら>> 『ごきげん力 8つの育て方』(ワニブックス刊)前向きになりたいと願っているのに、何か心が晴れない。いつもなにか不安に苛まれている。“揺れやすい”女性たちの心に一筋の光が差し込むような感覚で、思わず一気に読み上げたくなる一冊。「自分のご機嫌をとれるのは自分だけ」「好感度をあなどるなかれ」「言霊(ことだま)は私の守り神」「その『いつか』はいつくるの?」気になる章はどこから読んでもOK。マル高出産で子育てと仕事の両立に奮闘中の私自身(インタビュアー)も元気をいただいた一冊です。
2016年01月29日