岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「スタッフをねぎらいたい」です。最近、なにをしても疲れが取れません。よくよく考えれば僕は実年齢こそ32歳ですが体幹年齢は54歳です。2時間のライブを一人きりでこなすと、とにかくしんどいのです。好きなことをやっていてしんどいとは何ごとか、と思われるかもしれませんが疲れるものは疲れます。寝てもなかなか疲れが取れません。しかし、はたと気づいたのは、僕より周りのスタッフのほうがしんどいのではないか?ということ。先日の横浜アリーナのライブでは、マネージャーの松下はその日の歩行距離が10kmもあったそうです。入り口までゲストを迎えに行ったり僕の楽屋へ用事をしに来たりと、朝から終演まで、なんなら終演後もずーっと走りっぱなし。どう考えても、ステージの端から端まで走るのは無理だからとママチャリを用意してもらった僕よりも重労働です。そのほかにも誰よりも先に会場に入って準備している舞台監督をはじめとしたスタッフのみなさん、ライブの写真を撮影してくださるライブカメラマンさんは重い機材を抱えて会場中を走り回ってくれるし、ライブが終わってからも撤収作業をするために何百人というアルバイトさんも待ってくれている。そういうことをあらためて考えると、僕のやりたいことを実現するために多くの方々にご協力をいただいていて、本当にスタッフのみなさんをねぎらいたい気持ちになります。では、どうやってねぎらえばいいかなと考えると、おいしいものを差し入れるとか豪勢な打ち上げを企画するなど、なにかをしてあげるのもいいですが、もっといいことは、シンプルでスムーズでコンパクトなライブをすることなのではないかと思い至りました。まず、ライブ用の楽曲を即座にあげる。そうすることでライブ映像を作ってくれているVJチームはとても助かるはずです。いつもぎりぎりまで粘って楽曲制作をしているので、そのしわ寄せで映像制作はいつもライブ当日ぎりぎりまで作業をしてくれています。僕が曲を早くあげれば早く作業を進めることができるはずです。また、ライブ当日も無駄なMCなどはしない。決まっている通りにきちんとライブを進めて、素早く撤収できるように配慮する。それが今のミュージシャンにできることなのではないかと思いました。働き方改革が叫ばれている昨今、ミュージシャンばかりがいちばん偉くて甘やかされる時代は終わりです。もっとスタッフをいたわりたいです!おかざきたいいく岡崎体育ワンマンライブ「実写版 クッキングばぁば」を、3/4愛知公演を皮切りに5都市で6公演開催。TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演中。※『anan』2022年2月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年02月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「休憩時間」です。昨年、横浜アリーナでライブを開催しましたが、途中で休憩時間を入れてました。それがミュージシャンのライブとしては新鮮だったと、感想をいただきました。僕のライブでは休憩時間を設けることは定番です。その間、幕間映像などを楽しんでもらうようにしています。ただ、横浜アリーナでは「これから5分間の休憩に入ります」とアナウンスを流したので、特に印象に残ったのかもしれません。僕がライブに休憩時間を設けるにはいくつか理由があります。まずは、みんなにちゃんと休んでほしいんです。自分自身が10代のころから3時間ぶっ通し、立ちっぱなしのライブに参加すると「しんどいって」と思うタイプだったので、観客の立場から考えても休憩があるとうれしいな、と思うんです。とくにホールやアリーナ公演だと椅子がありますから。みなさんに椅子に座ってもらって、水分補給をしたりトイレ休憩をとったりしてほしい。それで、また集中力を持ってライブ後半戦を楽しんでほしいと思います。と同時に、僕も休憩をちゃんとしたい。みなさんが休んでいる時、僕がなにをしているかというと、次のステージの準備とかではなくて、同じようにしっかりと休んでいます。スポーツドリンクとかを飲んで普通に座って呼吸を整えています。僕にとっても大事な休憩時間なんです。もうひとつ大きな理由としては1回リセットができるということ。僕はセットリストを長尺で考えるのが実は苦手です。だからサッカーの試合のように、前半後半の45分ハーフずつで考えたい。例えばオープニングの曲、観客を掴む派手な1曲目は長尺のセットリストで考えると当然、1回しかできません。でも、休憩を挟みリセットすることでもう1回組み込むことができる。僕の楽曲は「XXL」や「Championship」など1曲目に向いている派手なナンバーが充実しています。1番バッターの打席が2回あれば2曲エントリーすることができる。お客さんも2回盛り上がることができて楽しい。他の楽曲も同様に、踊れるコーナーも聴かせるコーナーも2度作れます。全20曲を通して組むより、10曲と10曲それぞれで打線を考えるほうがちょうどいいんです。なので、休憩を挟むスタイルが自分のライブには合っているんだと思います。おかざきたいいく岡崎体育ワンマンライブ「実写版 クッキングばぁば」を、3/4愛知公演を皮切りに5都市で6公演開催。TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演中。※『anan』2022年2月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月29日ヤバイTシャツ屋さんと岡崎体育のコラボレーションによる新曲「Beats Per Minute 220」が、2022年1月24日(月)に配信リリース。ヤバTと岡崎体育の初コラボ楽曲「Beats Per Minute 220」ヤバイTシャツ屋さんと岡崎体育が初のコラボレーションを実施。お互い2016年にメジャーデビューし、ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやと岡崎体育が同じ中学校の先輩後輩であることなど、共通点が多く、互いに高め合いながら日本のカルチャーシーンを築き上げてきた両者が初めてタッグを組む。コラボレーションによる新曲「Beats Per Minute 220」は、2022年4月2日(土)に幕張メッセで開催される音楽イベント「Red Bull SoundClash 2022」に向けて制作した楽曲。2組のアーティストが個性と技量を競い合う新スタイルの歌合戦イベントに相応しい、疾走感に溢れた一曲となっている。本楽曲の発表にあたり、こやまたくやは「今回初めてがっつり 1 曲を一緒に作りました。めちゃくちゃカッコいい自信作。ほんまにすごい楽しくてライブ映えする。」とコメント。岡崎体育はは「お互いがゼロの状態からイチにして 100 にするってのは無かったので、どんな風になるのかな想像できなかったけど、疾走感が凄くあるので、もしかして曲の途中でお客さんみんな走って出てっちゃうかもしれない」とのコメントを寄せている。ミュージックビデオも公開なお、1月27日(木)20:00にはミュージックビデオも公開。こちらも併せてチェックしてみて。詳細ヤバイTシャツ屋さん×岡崎体育 新曲「Beats Per Minute 220」配信リリース日:2022年1月24日(月)<イベント情報>Red Bull SoundClash 2022開催日:4月2日(土)開催時間:開場 15:00/開演 17:00会場:幕張メッセ9~11番ホール住所:千葉県千葉市美浜区中瀬2-1料金:限定盤(CD+DVD)付指定席 7,777円/小人 5,777円、指定席 6,500円/小人 4,500円※18歳未満購入不可。※チケットは1人6枚まで。※大人は18歳以上、小人は6歳以上18歳未満。未就学児同無料。
2022年01月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2022年」です。年明けなので今年の抱負をここに記しておきたいと思います。2022年にやりたいことといえば、まず何よりオリジナルアルバムをリリースしたいですね。昨年10月に『FIGHT CLUB』というアルバムをリリースしましたが、これが前作から2年9か月ぶりと結構間が空いてしまったので、次はもう少し早めのスパンでリリースしたい。いや、正直言えば、空いている間にタイアップ曲などをまとめた『OT WORKS II』や、ポケモン映画の劇中歌をまとめたアルバムも出しているので、結構楽曲制作はしているんです。僕はデビューして6年たちますが、アルバムだけでいえば7枚出しているので1年に1枚以上出していることに。でもオリジナルアルバムにはタイアップ曲を入れないという縛りを自分に課しているので、そこはどうしても間隔が空いてしまう。なので今年はできるだけ自分のための楽曲制作に時間をあてたいですね(とはいえ、タイアップや楽曲提供のお話も引き続き積極的に取り組んでいきたいと思っています)。あとはやっぱりライブをもっとできるようになるといいですね。3月からワンマンライブの全国ツアーを予定しています。先日の横浜アリーナでのワンマンでも実感しましたがライブはいいです。でも、やっぱりみなさんの声が聞けないのが残念です。少しずつ日常が戻りつつある今、期待するのはノーマスクで、お客さんたちが自由に声を出して歌ったり、歓声を出せるライブができること。早くもっとダイレクトな交流がしたいです。プライベートでいうと「死ぬまでにやりたい100のこと」リストを少しでも消化したいです。富士山にも登ってみたいし、バンジージャンプも跳んでみたい。以前、バンジーを跳ぶとしたらマザー牧場のちびっこでもできるようなバンジーでええやろというような話をしたと思いますが、そこは少し考えが変わりました。僕がマザー牧場のバンジー跳んで、何がおもろいねんと。どうせやるならとびきり怖い日本一高いバンジーに挑戦したいです。とはいえ、自分で跳ぶ勇気があるとはまだ全然思えません。誰かに背中を押してほしいと思って、押してくれないかとマネージャーの松下にお願いしてみましたが、「バンジーは押してはいけないんですよ。自分の意志で跳んでください」とあっさり断られてしまいました。そうなってくると、やっぱりイヤやな、と思っています。おかざきたいいく全国ツアー、岡崎体育ワンマンライブ「実写版 クッキングばぁば」は、3/4愛知公演を皮切りに5都市で6公演開催。TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演中。※『anan』2022年1月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月22日『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』(所在地:京都府京都市左京区)が、美しい自然と文化・歴史が調和した京都岡崎において、日本国内では約20年ぶりとなる「ホテルオークラ」ブランドの新ホテルが、本日2022年1月20日に開業しました。ホテルオークラ京都 岡崎別邸は、スイートルーム8室を含む60室のホテルで、ホテルオークラとして手掛ける初のスモールラグジュアリーホテル。大人の隠れ家のような“別邸”で、新時代の京の美意識を感じられる空間、お客様一人ひとりへのきめ細かなおもてなし、そして美食に癒される滞在を楽しめる。『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』日本庭園からの外観開業に際して、『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』の総支配人に就任した新川 達也は、以下のように述べております。 「世界から注目され、数々のラグジュアリーホテルが誕生する京都において、伝統と革新が交差する、独創的で文化の薫り高いホテルを開業できたことを嬉しく思います。新時代の京の美意識を継ぐホテルとして、お客様一人ひとりに寄り添うおもてなしを通じて長く愛されるホテルを目指してまいります」■客室タイプごとに異なるアートピースを設えた趣ある空間当ホテルでは、館内のインテリアやダイニングシーンを通して、現代的な京の美を随所で感じることができます。インテリアには京都の伝統工芸を担う後継者6人によるプロジェクトユニット「GO ON(ゴオン)」をはじめ、京都を拠点に活動する芸術家を中心に精緻なアート作品を設えました。西陣織「細尾」のオリジナルアートピースを設えた『別邸スイートルーム』東山に佇む山荘をテーマに設えた客室は60室。北側に位置する客室からは、隣接する「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」の庭園や東山に広がる豊かな自然の連なりが楽しめます。また、西陣織「細尾」が手掛けた“光と揺らぎをまとった湖面”を織物で表現した作品(2部屋)や、書家の川尾朋子氏が空中での筆の動きに着目した作品「呼応」の連作(6部屋)を堪能できる全室バルコニー付きのスイートルームを用意しています。水面を織物で表現した西陣織「細尾」のアートピース書家 川尾 朋子氏による連作「呼応」柾合わせの技法を用いた 「中川木工芸」の中川 周士氏による作品「開化堂」の茶筒の製法を用いたルームナンバーと 石塚 源太氏の漆(奥)と佐藤 聡氏のガラス(前)アート■イノベーティブ・ガストロノミー「ヌーヴェル・エポック」イノベーティブ・ガストロノミーをテーマとする「ヌーヴェル・エポック」では、オークラフレンチの系譜を引く美食に、京都の四季や食文化を融合させた、その名のとおり“新しい時代”(Nouvelle Epoque)のフランス料理を提供します。旬をとらえ、繊細な味わいを表現した料理の数々や、オークラフレンチを代表するスペシャリテに京のエッセンスを取り入れた一品など、総料理長 山下の美食がゲストのダイニングシーンを華やかに彩ります。総料理長 山下 亮一ホテルオークラに入社後、フランス料理「ラ・ベル・エポック」をはじめ、ホテルの洋食調理部門にて経験を積む。ホテルオークラアムステルダムのコンテンポラリー・フレンチ「シエルブルー」(現 ミシュラン二つ星)での勤務や、サン=レミ=ド=プロヴァンスのミシュラン一つ星レストラン「ラ・メゾン・ジョンヌ」にて更なる研鑽を重ね、帰国後は、ホテルオークラ東京(現The Okura Tokyo)にて腕を振るう。館内のレストランにて副料理長、料理長を歴任し、「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」の開業に際して総料理長に就任。和牛パイ包み焼きほんのり味噌の香る九条ネギと フォアグラ 旬の京野菜と赤ワインソースヌーヴェル・エポック内観【イノベーティブ・ガストロノミー「ヌーヴェル・エポック」営業概要】〈営業時間〉ブレックファスト: 7:00~10:00 (L.O. 10:00)ランチ: 12:00~15:00 (L.O. 14:00)ディナー: 17:30~21:30 (L.O. 20:00)〈提供コース料金〉ブレックファスト:アメリカン・ブレックファスト・・・6,050円 / きょうと・ブレックファスト・・・7,865円ランチ:Lunch A・・・1万8,150円 (全8品)Lunch B・・・1万4,520円 (全8品)Lunch C・・・ 9,680円 (全7品)ディナー:Dinner A・・・3万250円 (全9品)Dinner B・・・2万4,200円 (全9品)Dinner C・・・1万8,150円 (全7品)※京の季節に合わせた料理をお召し上がりいただくため、ランチ・ディナーは2カ月毎に新メニューをご用意。※上記料金には、全て消費税・サービス料が含まれています。〈ご予約・お問い合わせ〉ヌーヴェル・エポック TEL:075-771-5766 / E-mail:fb@okazakibettei.hotelokurakyoto.com■『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』 開業記念宿泊プラン開業を記念した特別料金を用意いたしました。この機会に新たなホテルでの滞在をご堪能ください。予約期間: 2022年7月31日(日)まで宿泊期間: 2022年7月31日(日)チェックインまで〈特典〉一般: ベスト・アベイラブル・レートより15%オフOne Harmony会員: 会員料金(ベスト・アベイラブル・レートより5%オフ)より20%オフ〈共通内容〉 開業記念ギフト付き一般料金:スーペリアルーム 5万4,510円~(1室2名様/消費税・サービス料込、宿泊税別)One Harmony会員料金:スーペリアルーム 4万8,738円~(1室2名様/消費税・サービス料込、宿泊税別)※上記は、特典適応後の料金です。ご予約・お問い合わせ:オンライン予約 一般: / One Harmony会員:ホテルオークラ京都 岡崎別邸 予約センターTEL: 075-252-5201 (9:00~18:00)/E-mail:rvs@okazakibettei.hotelokurakyoto.com※One Harmonyは、オークラ ニッコー ホテルズでご利用いただける会員プログラムです。入会金・年会費が無料でホテルをご利用のたびにポイントがたまるほか、多彩な特典を用意しております。-『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』 施設概要-所在地 : 京都市左京区岡崎天王町26-6階数 : 地上4階客室数 : 60室レストラン : フランス料理、ラウンジその他の施設 : フィットネスアクセス : 京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅 徒歩14分京都市営バス「岡崎神社前」停留所 徒歩1分設計・監理 : 株式会社三菱地所設計施工 : 株式会社大林組内装設計 : 株式会社乃村工藝社 RENS()内装施工 : 株式会社乃村工藝社アートワーク協力先 : 株式会社細尾()、同社参画京都伝統後継者によるプロジェクトユニット「GO ON」()※当ホテルは、三菱地所が開発し、オークラ ニッコー ホテルマネジメントが委託を受けて運営します。
2022年01月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アオリ」です。前回の“フェイク”の話とつながるのですが、歌の合間などで入れる「飛べー!」や「踊れー!」のような“アオリ”もライブでとても大事にしています。僕は観客を盛り上げるアオリもよくするタイプのミュージシャンだと思います。これをする上で「影響を受けているな」と思うのが、小さいころからよく聴いていたQueenのフレディ・マーキュリーです。例えば「We Will Rock You」では、フレディはサビの「We will, we will rock you」の部分をほぼほぼ歌わないんですよね。ライブではサビの部分は観客が声を合わせて歌って盛り上がります。フレディはサビ前に「everybody」とか「come on up」「sing it」と声をかけてオーディエンスを煽ります。その煽り方がめちゃくちゃうまいんです。観客が歌いやすくなるような音の持っていき方だったり、タイミングを計ってアオリを入れてくれるんです。みんなが「We will」の「ウィ」の音が出しやすいように、持っていってくれるんです。それがすごいなと思います。僕もライブでは、みんながノリやすくなるようなアオリを常に考えています。「Quick Report」という曲では「観客のボルテージは一気に最高潮に!」というフレーズを入れました。この歌詞で煽られたら「観客のボルテージは一気に最高潮」にならざるを得ないじゃないですか。こちらから先に言ってしまえば、それにノらないのは損ですから、もうやるしかない!となるはず。日本のお客さんは受け身の方が多い。自由に踊るとか、自由に歌うとかを自分発信ですることが苦手です。だからこそ、ステージに立つ側が先導して盛り上げるのが大事かなと思います。僕的なアオリのポイントはまずは声量。どんなことでもめちゃくちゃ叫ぶと「え、大事なこと言ってる!?」とみんな聴いてくれるし、盛り上がってくれる。あとは尺感やタイミングなども大事ですが、もっとも大事なのはやはり、何を言うかだと思います。言葉が大事。本心から湧き上がってきた言葉であれば、小さいライブハウスでもどでかいアリーナでも同じように響くと思う。だから、僕はアオリの文句は事前に決めておかないんです。本番の時にアドリブで出てきたものを言っています。ど直球で泥くさい考え方かもしれませんが、その場その場の思いを乗せたものほどみんながついてきてくれると思っているんです。おかざきたいいくNHK Eテレ『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』Season2(毎週水曜22:00~)の放送がスタート。また、1月16日から始まるTBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2022年1月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フェイク」です。以前の連載で横浜アリーナでの単独ライブの見どころについて“僕の歌”と答えましたが、ライブを観に来てくださったみなさま、いかがでしたでしょうか。個人的には表現力や声の出し方など成長したのではないかと自負しております。曲によっては“フェイク”もめっちゃハマっていたと褒めていただきました。フェイクとは何かというと“メロディやコーラスではない間奏部分などで即興的に歌ったり無言歌を入れること”と、ウィキペディアに書いてありました。その通りで、間奏の部分で「う~」とか「あ~」とか感嘆詞に近いような言葉にならない声で、間奏にのせて即興のメロディを歌い上げることです。僕は意外とこのフェイクをよくやるほうです。「鴨川等間隔」のラストや最新曲の「おっさん」でも入れていますし、ライブでは「Eagle」や「Voice Of Heart2」などでも聴くことができると思います。とはいえ、フェイクを上手にやるコツを僕には聞かないでください。そんなに上手くはないからというのと、あまりフェイクの入れ方について考えて入れてないというのが理由です。ほんまにフェイクが上手な方は、フェイクの型をけっこう固めて練習していると思います。僕の場合はその場の雰囲気でやってしまうので、普通に音を外してしまうこともたまにあります。もちろん、リハーサルなどで「なんとなくこうしよう」と練習することもありますが、本番のフィーリングで変えてしまうことが多いです。カラオケで歌っていて、みなさんもフェイクを入れてみたいと思うかもしれません。音楽のスケール感やコード進行を理解して、それに対してどのメロディをのせればいいとわかっていればできる、とは言えますが、それがどういうことなのかは、それぞれのフィーリングやセンスなのではないかと思います。僕もなんとなく音楽の知識があるのでフィーリングで理解しています。絵の上手下手と一緒で、できる人はできるしできない人はできないことだと思います。ただ、音源に収録されているものも多いと思うので「このフェイクかっこいいな」と思ったものを真似てみるといいのでは?僕はライブでやっているお気に入りのフェイクが音源には入ってなくて、もったいないなと思うこともあります。だから、車で自分の曲を流す時には、いつもフェイクを入れて歌っています。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。1月16日から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2022年1月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「全国ネットのテレビCM」です。すでにご覧になっている方もいると思いますが、ラグビー日本代表の稲垣啓太選手とともにSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇に出演させていただいています。僕の役どころは、稲垣選手と高校時代の同級生でラグビー部のチームメイト。稲垣選手はもちろんチームのエースで、僕は万年補欠だったという設定です。卒業後、僕は就職してSMBCの社員として働き、稲垣選手はもちろんラグビーのプロリーグの選手に。それぞれ別の道を歩いているけれど、どちらも誰かのために自分のために走り続けている。そんなそれぞれが懸命に生きる姿を描いた素敵なCMです。僕は本編で演じさせていただいただけでなく、CM中に流れるイメージソングも歌わせていただきました。フラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」です。企画の段階からこの曲をぜひ歌ってほしいと言われ、僕も大好きな曲でしたので喜んで引き受けました。テレビCMで他の方の曲をカバーする経験ははじめてで、しかもミュージシャンなら誰しもが感情移入できる名曲です。僕も気持ちを乗せて歌うことができたかなと思っています。このCMソングや、僕の出演シーンで「稲垣選手と並んでも遜色ない、体格のいいこの人って誰?」と、興味を持っていただけるだけでうれしいですね。地上波の全国ネットのテレビCMは、音楽を熱心に聴く方だけでなくお茶の間まで届くもの。そういうところにキャスティングしていただき歌まで歌わせていただいて、より多くの人に岡崎体育を知ってもらえる機会をもらえたのは本当にうれしいことです。稲垣選手との共演もとても思い出深いものになりました。稲垣選手というと“笑わない男”で有名ですが、実際のところどうかと言うと、めちゃくちゃ笑っていました。グラウンドのシーンで二人だけで待つタイミングがけっこうあったのですが、そういう空き時間に「ベンチプレスどれくらいあげられるんですか?」とか、そういう他愛ない話にノッてくださって。僕が質問したことイチに対して3つも4つも返してくださる。寡黙な印象があったのですがとてもコミュニケーション能力が高くて優しい方でした。僕の曲も聴いてきてくれたり、日本代表のユニフォームをサイン入りでプレゼントしてくれたり。もう、今後はあらゆるスポーツ選手の中でも稲垣選手を特別に応援していこうと心に誓いました。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「連載4年」です。2017年12月6日発売号からスタートした「岡崎体育の体育ですけど、オンガクです。」が、早いもので連載開始から丸4年経ち、5年目に突入しました。ありがとうございます!僕のメジャーデビューが2016年5月ですから、デビューして1年半で連載をスタートさせていただきました。その後の僕のいろいろな活動とともにずっとこの連載があるように思います。今後も楽しく続けていけたらと考えています。4年間って長いようですが、まだまだ僕の「オンガク」にまつわる話はたくさんあるよなって、あらためて思います。いつも編集部の方々とどんなテーマがいいか考えていますが、あの話もしたい、この話もしたいといつも迷っています。だから、まだまだやれるなって本当に思いますし、僕の連載を読んで、業界のことを知って興味を持ってもらえたり、音楽の聴き方や幅が広がったりしてくれたらうれしいです。そう考えていますので、僕としてはどんなに忙しくなっても自分からこの連載をやめることはありません。これははっきりと申し上げておきたいです。もう、編集部から切られるまでやり続けたいと思います。あと、僕は前から言っている通り、戸建てを建てたいので。そのローンを組むためにも連載やレギュラーのお仕事は大事にしたいと思っています。ミュージシャンにとっても安定のある仕事はとても大事です。これも「オンガク」にまつわるお話としてみなさん、覚えておいてください。連載以外でもアルバムのインタビューをしていただいたり、ビッケブランカさんと対談させていただいたり、楽しいお仕事をいただいて感謝していますが、その上で編集長にお願いを申し上げるとしたら、やっぱり表紙ですかね。いつ表紙をさせてもらえるのか。もちろん『anan』の表紙を飾ることは並大抵のことではないと理解しております。年間で約50回しかその栄誉を勝ち取るチャンスはないわけですから。でも、同じ人が何回も出てるんやったら、1回くらい岡崎体育が交じっていてもええんちゃうかと思うんです。今度ドラマで共演させていただく横浜流星くんと一緒にとかどうですか。流星くんの横にちらっと写るだけでもいいです。遠巻きに写るでも構いません。なんなら背表紙の号数が書いてある細いところでもいいです。ありえないとこから写り込んでいるほうが岡崎体育っぽくていいかなと思います。編集長、ご検討お願いします!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月18日京都の邸宅ウェディング「岡崎庵」( )を運営している株式会社LLB(所在地:京都市左京区 代表取締役社長:鈴木 将巨)は2022年1月1日(土)から「和装結婚式の無料プレゼント」を開始します。挙式イメージ「和装結婚式の無料プレゼント」は、コロナ禍で結婚式を諦めてしまっていた新郎新婦を対象に【結婚式という文化を絶やさないために】そして新郎新婦の背中をおす【応援企画】として結婚式に必要なアイテム(新郎新婦衣装・衣装小物・新婦ヘアメイク・新郎新婦着付・会場使用料・結婚証明書・人前式・司式者・音響照明&オペレーター・ゲスト全員分のウェルカム抹茶&お茶菓子・親族控室・来賓控室・受付セット・プロフィール映像)を無料でプレゼントします。◆結婚式プレゼントキャンペーンの概要名称 :京都和婚無料プレゼントキャンペーン対象期間:2022年1月1日(土)~12月31日(土)内容 :下記アイテムを無料でプレゼント・新郎新婦衣装・衣装小物・新婦ヘアメイク・新郎新婦着付・会場使用料・結婚証明書・人前式・司式者・音響照明&オペレーター・ゲスト全員分のウェルカム抹茶&お茶菓子・親族控室・来賓控室・受付セット・プロフィール映像※土日祝日開催を希望の場合は施設使用料として別途¥11,000(税込)が必要となります◆キャンペーンサイト ◆SDGsの取り組みの一環として挙式に伴う演出やご飲食で発生する売上の一部を京都市内の児童福祉施設へ寄付いたします◆株式会社LLBについて京都に本社をおく結婚式場運営・プロデュース・コンサルティングを手掛ける会社です◆会社概要社名 :株式会社LLB代表 :鈴木 将巨所在地 :京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-65◆京都の邸宅ウェディング「岡崎庵」 概要所在地 : 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-65TEL : 075-762-1616MAIL : info@weddingdesk.jp 定休日 : 火曜定休営業時間: 11:00~18:00 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「すぎやまこういち」です。誰もが知るRPGゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手がけたことで知られる、すぎやまこういち先生。先日、訃報に触れ、とても驚きました。たくさんの素晴らしい音楽を届けてくださり、感謝と敬意の念しかありません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。すぎやま先生には、僕のラジオにコメントを寄せていただいたこともあり、その優しい声がいまも印象に残っています。『ドラゴンクエスト』ももちろん大好きです。『ドラクエIII』に関しては、全クリする様子を生配信したので、僕がプレイしていることをご存じの方もいるのではないでしょうか。VとVIに関しては、地元の友達のよっしーがプレイしているところをずっと見ていたので、ストーリーも音楽も全部頭の中に入っていますね。学生時代にはサントラ集をレンタルショップで借りて、MDに落として電車の中で聴いていました。ドラクエの世界に浸りながら通学していましたね。音楽的にすごいなと思うのは、すぎやま先生は独自の音楽メソッドをお持ちなところ。それが「すぎやまメソッド」とか「すぎやま節」と呼ばれています。理論に基づいた音楽技法を多数、作曲に取り入れているんです。例えば、『ドラクエIV』のラスボスと対峙する時に流れる曲(「悪の化身」)は、不安感や緊張感を高めるために12音技法というテクニックを使っています。これはドからシまでの白鍵と黒鍵の12の音を全部使って主旋律を作曲するという技法です。全部の音を並べると、前回紹介した“調”の縛りを破ることになり、調性のない、どこか不安を感じさせるような不協和音の音楽が生まれます。それが、ゲームのゾクゾクとする緊迫した場面とめちゃくちゃマッチする、というわけです。これ以外にもすぎやま先生が取り入れている技法はたくさんあります。しかも、それらを使って複雑な音楽を作るのではなく、誰の耳にも残り、誰しもが共感できる、とてもわかりやすくてシンプルな音楽を生み出しているところが素晴らしいです。僕も『ポケットモンスター』などで劇伴を手がけましたが、シンプルでいながらシーンに合った音楽を作るのは、実はとても難しいことです。それをすぎやま先生はゲーム音楽黎明期から最新作まで25年間ずっと手がけて、世界的に愛されるコンテンツのひとつになった。本当に、その偉業には憧れしかありません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「キー」です。みなさんもカラオケで、「キーが合ってない」ということがあると思います。今回はその“キー”の話です。日本語では“調”と言い、基準になる音を第1音(主音)として、どの音階でその曲が構成されているかを指します。例えばCがキーの曲はC(ドの音)を基準に作っているよ、ということです。カラオケで「声が出ないからキーを上げる下げる」と言うのは、この基準となる音を半音ずつ上げたり下げたりして調整し、歌いやすい音階に変更しているということです。ただ僕の持論からいうと、よく言われる「キーが高くて歌えない」とは、たいていの場合思い込みです。人の声帯や喉の構造は、(男女差はあるかもしれませんが)ほとんど同じです。「こんな高い音出ない」と言っている方は、出ないのではなく喉の使い方がわかってないだけだろうなと思います。高い音はトレーニング次第で出るようになる。あとは恥ずかしがらずに喉を使うことができるかどうか、という精神力の問題だと僕は思っています。スポーツ選手と同じで喉もガチガチに固まっていてはいい声は出ない。いい声が出ているときのことを「喉が開いている」と言いますが、そういうリラックスしている状態を作ることがまず大事なのではと思います。人前より家やカラオケボックスで一人で歌うほうが上手に歌えるというのはまさにそういうことだと思います。そんな岡崎体育のキーはどうなのかというと、偉そうなことを言いながらめちゃくちゃ高いところはそんなに出ません。でも、レンジ(キーの幅)は広いほうです。美しい高音ボイスでいうとOfficial髭男dismの藤原(聡)さんのイメージがあると思いますが、藤原さんと僕はレンジでいうとそんなに差がありません。それは僕のほうが低い音が出るからです。なので僕が訓練次第で高い音もがんがん出せるようになれば、マライア・キャリーのようにいつか5オクターブの声を出せるようになるかもしれません。高い音の出し方では今、ミックスボイスという発声方法が男性歌手でも注目を集めています。高い音のときに裏声に切り替えるのではなく、地声(チェストボイス)と裏声(ファルセット)が混ざったような中間の声を出すことなのですが、BTSのメンバーやKing Gnuの井口理さんも使っています。ミックスボイスの話もまた今度してみたいですね。実は僕も「おっさん」でミックスボイスに挑戦しているんです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月05日岡崎体育が、新曲「深夜高速」を12月8日より配信リリースすることを発表した。「深夜高速」はフラワーカンパニーズが2004年にリリースした楽曲で、岡崎とラグビー日本代表の稲垣啓太選手が出演するSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇では岡崎のカバーが起用されている。同TVCMでは、高校時代のラグビー部でスター選手だった稲垣選手と補欠に終わった岡崎が卒業して別の道を選び、それぞれがラグビーのプロリーグ選手、SMBCの社員として今を一生懸命に生きる姿が描かれる。主人公をラグビー選手ではなく会社員として描くことで、スターにはなれなくてもそれぞれが地道な努力や挑戦を続け、人生を諦めず懸命に生きることの素晴らしさを伝えている。<配信情報>岡崎体育「深夜高速」2022年12月8日(水) 配信スタート配信URL:<TVCM情報>SMBCグループ新CM「ともに、前へ」篇放映開始日:2021年11月20日(土)出演:岡崎体育 / 稲垣啓太三井住友銀行 TVCM「ともに、前へ」篇(30秒版)三井住友銀行 TVCM「ともに、前へ」篇(60秒版)<リリース情報>4th Album『FIGHT CLUB』発売中●初回生産限定盤【CD+BD】6,800円(税込)●通常盤【CD Only】2,800円(税込)【CD収録】01. Championship02. おっさん03. Hospital04. Fight on the Web05. Quick Report06. Yes07. Okazaki Little Opera08. 八月の冒険者09. 普通の日10. 湖11. Eagle【Blu-ray収録】※初回生産限定盤のみ・岡崎体育ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』@エディオンアリーナ大阪購入リンク:■「Fight on the Web」配信リンク:■「Championship」配信リンク:岡崎体育「Championship」MV■「おっさん」配信リンク:岡崎体育「おっさん」MV関連リンク岡崎体育 Official HP岡崎体育 Music岡崎体育 Official YouTube Channel岡崎体育 Twitter岡崎体育 Instagram岡崎体育 TikTok
2021年12月04日浜辺美波主演の新感覚の医療ミステリードラマ「ドクターホワイト」に、岡崎紗絵が出演することが決定した。雑誌「Seventeen」専属モデルとしてデビューし、現在は、雑誌「Ray」の専属など、様々なファッション誌に登場する岡崎さん。「パーフェクトワールド」や「ナイト・ドクター」、『シノノメ色の週末』など、女優としても近年、注目を集めている。そんな岡崎さんが本作で演じるのは、医療雑誌「月刊メディカルサーチ」の記者・狩岡将貴(柄本佑)の妹で、看護師を目指している狩岡晴汝。事故で両親を亡くし、兄と2人暮らしをしているが、将貴が白夜(浜辺さん)の面倒を見ることになり、3人で暮らすことに。料理と買い物とおしゃべりが大好きで、白夜がやって来たことを素直に喜ぶ晴汝は、一般常識のない彼女に様々なことを教え込む。また、頭に脳動脈瘤という、いつ悪化してもおかしくない重い病気を抱え、内心は怯えながらも、周囲に気を遣い、いつも元気に明るく振る舞うキャラクターだ。さらに今回役作りのため、初めて髪を金髪ショートに挑戦。すんなりとは色が抜けず、ブリーチ剤を3回塗りなおし、約4時間かけ染め上げ、また肩まであった髪をバッサリ約10センチカットし、大胆にイメチェン。「元気で明るい女の子だなと思います」と役の印象を語ったり、「ガラっと変わりました!自分で見ても別人です。こんなに変わるんだと…とても新鮮でうれしいです」と施術後の感想を語ったりと、インタビューとともに、そのビフォーアフターを記録した映像も合わせて公開された。岡崎紗絵のビフォーアフター&インタビュー「ドクターホワイト」は2022年1月、毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「友達」です。僕は友達が少ない方だとずっと思っていましたが、最近、めちゃ多い方かもしれないと思うようになりました。2人で飯に行ったとしても間が持つなって思える友達が40人くらいはいます。これって多い方じゃないですか?ただそれは、友達付き合いが急に増えたというよりも、自分が大人になるにつれ自分自身が成長して変わった部分が大きいように思います。人と話すとき、何を話せばいいか、聞けばいいかわからないから人付き合いが苦手だとずっと思っていました。インディーズ時代とか、知らんバンドしかいない打ち上げなどに出るのが苦手でしたし。それが年齢を重ねることであまり気負わずに話を振ったり、率直に聞いたりすればいいんやと思えるようになった。僕はゲームが好きなのでオンラインゲームを友達とします。サッカーゲームだと11人でやっているので、オンラインボイスチャットも11人で会話します。ゲーム中はゲームの話をしていますが、マッチングしている待ち時間の間は、けっこうみんなで雑談になる。そういうときも無言になっている人に話を振ったりとか、気を配れるようになった。人と話すことが苦でなくなったことで、自然と話せる人が増えて、友達も増えたと感じるようになったんだと思います。友達付き合いをしていく中で難しいなあと思うのが年齢とキャリアです。例えば同学年のミュージシャンだと堂々とタメ口でいける。僕からすると阿部真央や夜の本気ダンスの鈴鹿(秋斗)がそれにあたります。僕自身、年功序列を大事にしたいタイプなので相当、心許し許されていないとタメ口にはできません。ビッケ(ブランカ)さんからは「頼むからタメ口にしてくれ!」と言われます。でも、デビューの時期は近いですが2歳年上ですから。心はもちろん許しているのですが、今はまだ敬語とタメ口が交ざった感じです。これからどんどん距離を縮めていけたらいいなと思っています。僕がそうやってミュージシャン友達との仲を少しずつ深めている一方で、僕の地元の幼馴染みで親友のよっしーは、僕のミュージシャン仲間を紹介するとどんどん仲良しになっていくので、それはそれで面白いです。気付けば、僕抜きでMy Hair is Badのメンバーとゲーム配信とかしていて、「お前、マイヘアがどんだけすごいバンドか知ってんのか!?」と思います。たぶん、よっしーはよくわかっていません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる、4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に出演が決定。※『anan』2021年12月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アルバムを引っさげて」です。もうすぐ、僕の久しぶりのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」が開催されます。これまで僕は、“アルバムを引っさげて”ライブをしたことがありませんでした。さいたまスーパーアリーナのライブも過去曲が多かったですし、そんなに引っさげた感がなかったと思います。しかし、たいていのバンドはアルバムを引っさげてワンマンライブをしたり、ツアーを回ったりします。今回は、10月20日に4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリースしているので、念願の引っさげるカタチでのライブパフォーマンスになります。……でも、何をどうしたら引っさげたライブになるんでしょうか。この言葉を雑誌などでもよく見かけますが、それがどういう意味か正直あまりよく分かっていません。引っさげるの“ひっ”って何?と思います。なので、みんなそれぞれの引っさげ方があると思いますが、僕は僕なりに考えてアルバムを引っさげてみたいと思います。ま、簡単に言えば「アルバムの曲たくさんやるよ」ってことなのかなと。そうなんです。ニューアルバムの曲が今回のライブの最大の見どころとなると思います。『FIGHT CLUB』は岡崎体育の原点回帰のような一枚。なのでライブも同じように僕の真骨頂をお見せしたい。シンプルに僕らしいライブにしたいと思っています。ステージとスピーカーがあればこれだけ盛り上がるライブができるというところをお見せしたいです。前回のさいたまスーパーアリーナではフライングをしたり、トロッコで外周を回ったり、細長い花道を作ったりといろいろ仕掛けを考えましたが、それはそれでもちろん盛り上がりますし楽しいのですが、裏方の事情を話しますと、ひとつひとつ連携をしっかりしないといけなかったり、パフォーマンスをしながら気を使うことが多かった。でも僕は、その場その場で動きを考えたいタイプなので、そういった縛りがないほうがより僕らしいステージになるんじゃないかと思いました。若いとき、奈良NEVER LANDでライブしていたころと変わらないパフォーマンスをお見せしたいと考えています。そして“めっちゃめちゃおもしろ”の部分もいろいろ考えたい。まだ現時点では、めちゃめちゃおもしろいことは思いついていません。……でも、絶対おもしろくなるはずなのでたくさんの人に観にきてほしいです!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。ワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」は、11月23日(火・祝)、横浜アリーナで開催!※『anan』2021年11月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月20日歌手の岡崎体育とラグビー日本代表の稲垣啓太が出演する、三井住友フィナンシャルグループの新CM「ともに、前へ」編が、20日より放送される。新CMでは、高校ラグビー部のスターで現在はプロリーグに所属する一流選手を稲垣、補欠のまま卒業して現在は会社員となった同級生を岡崎が演じ、2人がそれぞれの道で懸命に生きる姿を描く。営業先を訪ねるために急ぐ岡崎とグラウンドを疾走する稲垣、腰を低くして頭を下げる岡崎と低い構えでスクラムを組む稲垣が、同じ姿勢ながら対照的に表現されている。CMソングには、フラワーカンパニーズの「深夜高速」(04)を使用。岡崎がオリジナルアレンジでカバーしている。稲垣のトレーニングシーンは肌寒さを感じる秋に撮影されたが、台本通りの設定で演技をしていた稲垣が突然、頭から水をかぶるアドリブを披露。その迫力を気に入った監督が、急きょ台本に追加した。自動ドアがなぜか反応せずに焦る岡崎のシーンでは、開かないドアにぶつかってみたり、反応しないセンサーに向かって手をふってみたり、さらにすれ違う人にペコリとお辞儀をしたりと、岡崎から次々に繰り出されるユニークなアドリブに、現場は笑いに包まれた。
2021年11月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「スキューバダイビング」です。前回のこの連載で阿部寛さん主演の日曜劇場『DCU』に出演が決まったことがダイエットのひとつの動機だったと書きましたが、もうひとつドラマのためにチャレンジしたことがあります。それがスキューバダイビングのライセンスの取得。ドラマでは潜水士を演じるので、海に潜るダイビングのシーンももちろんあります。そのためスキューバのライセンスを撮影が始まる前に取りに行ってきました。ちなみに言うと、僕はまったく泳げません。運動は全般的に得意なほうですが、水泳だけは苦手なんです。水に顔をつけるのもイヤ。朝、顔を洗うのもイヤなくらい。4~5歳のころに、スイミングスクールに通おうとなったこともあったのですが、初めて行ったその日の夜に熱を出してしまい、おばあちゃんに「水泳なんか行くからや!」と言われ、そのまま通わなくていいということになってしまいました。小学校にあがってからも周りの友達がスイスイと泳ぐなか、僕は顔をつけない平泳ぎで25m泳いで水泳の授業を乗り切っていました。なので、今回も本当にできるか心配でしたが、酸素ボンベがあると水中でも息ができるので気持ちが軽くなり、また潜ってしまえば“泳いでいる”というよりも宇宙空間に漂うような感覚だったので、すぐできるようになりました。酸素を取り込む呼吸の仕方もコツをつかめば効率よくできるように。あとは、バディが常に一緒にいるのも心強い。今までは「溺れたらどうしよう」という緊張感から、うまく体を使えていなかったんだなと思いました。息ができる、サポートしてくれる人がいると安心できれば、水の中でも案外と思うように体を動かすことができるものです。すでに、海で潜水体験もしてきました。初めてのダイビング。その日は前日が悪天候だったので海がとても濁っていました。視界がむちゃくちゃ悪くて海中では何も見えませんでした。でも、それがかえって良かった。僕、海洋恐怖症でもあるので。どんなに優しいマンボウでも海で遭遇したらめちゃくちゃ怖い。視界が悪いとなにも見えないので海の生き物に遭遇することもなく、それにビビってパニックになることもなく無難に終えることができました。今は泥の海しか知りませんが、きれいな海を見たらまた違う感動があるかもしれません。それも楽しみです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダイエットその後」です。少し前に7月にダイエットを始めたというお話をしました。その時、8月末までに20kg落としたいと宣言をしていましたが、結果どうだったかというとマイナス17kg達成しました。20kg減はできませんでしたが、まずまずの結果ではないかと満足しています。そもそも、ダイエットを始めようと思ったのは、人間ドックで痩せなさいとドクターから言われたのがきっかけですが、がんばらないと…と思ったのにはもうひとつ大きな理由があったんです。すでにご存じの方もいるかと思いますが、岡崎体育、光栄にも2022年1月スタートの阿部寛さん主演のドラマ、日曜劇場『DCU』に出演することが決まったんです。『DCU』はDeep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)の略称。海上保安庁に新設された、水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団という設定です。僕もその一員で、もちろん水中に潜って捜査をしないといけない…となると、このむっちりすぎるボディはあかんな…と思うようになりました。プロデューサーさんには「少し痩せたほうがいいかも」くらいでアドバイスをいただきましたが、僕の判断で撮影開始までに20kgは落とそうと決めました。同じananの連載陣には、役作りで過酷な肉体改造をされている鈴木亮平さんもいらっしゃいます。これは生半可なことを同じ連載仲間として言うことはできないな…という自覚もありました。無事、体重をだいたい目標まで落とすことができてよかったです。挑戦してみて感じたのは、明確な目標があるとどんな怠惰な性格でもダイエットを乗り切れるんだということ。みなさんももしダイエットをされるなら、自ら目標を課してみるとモチベーションになるかもしれません。僕の場合は、ウェットスーツ姿を全国ネットのテレビで放送されるというとんでもない危機感でしたが、SNS時代の今だからフォロワーの方々が監視役になってくれると思います。「3か月後に体重を公開しないといけない」とか「半年後に水着姿を披露する」など勝手にルールを決めてしまえば、それに向けてがんばれるんじゃないかなと思います。その過程を公開すればみんなに励ましてももらえるし、一石二鳥です。僕もトレーナーさんにめちゃくちゃ励ましていただきました。励ましをもらうっていうのもダイエットが続く大きなポイントだと思います!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「オンラインゲーム」です。オンラインゲームが好きです。ミュージシャン仲間でサッカーやバトルロイヤルなどのゲームをしてネットで実況をすることもあります。先日、『Apex Legends』という、いま世界で最もプレイされているといわれるバトルロイヤルFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)のカスタムマッチイベント「VCC APEX」が開催され、僕も参加させていただきました。ほかには、HIKAKINさんをはじめゲーム実況で人気の方々や、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、ミュージシャンではKing Gnuの井口理さんや清水翔太さんなど豪華な顔ぶれが登場しました。僕もその末席に、ちょろっとだけ出させていただいたんです。一緒にチームを組んだのは、人気VTuberの白雪レイドさん、ゲーム実況で人気のホロ酔いさんです。僕は、ゲームは好きなんですがテクニックはほとんどないので、お二人に助けていただきながらなんとかプレイをすることができたって感じです。プロレベルの腕前の持ち主の中に入ると手も足も出ず、ほぼ何もできませんでした。でも、自分なりに面白い見どころは作れたと思うので、楽しくプレイすることができました。このプレイの模様は参加者それぞれが自身のチャンネルで配信し、総視聴者数は数百万人にもなったそう。想像もできないような数の人が見てくれた。それだけの人がゲーム実況に注目しているって、正直驚いてしまいます。知り合いのライターさんのお子さんも5歳にしてすでにYouTubeでマインクラフトのゲーム実況を見ているとか。もうそういう時代なんです。僕より上の世代だと、ゲーム実況なんて「見たらダメ!」と怒られてしまう対象だったと思いますが、いまやゲームはひとつのカルチャー、コンテンツとして急成長している。そこで学ぶことも多いですし、夢も持てるし、もしかしたらお金も稼げるかもしれない。そう考えると、頭ごなしに「ゲームばっかりしてたらあかんやろ!」とは言えないよな、と思います。eスポーツの普及もそうですし、ゲームは暇つぶしの遊びというだけでない、限りない可能性を秘めている。だけどそう思う一方で、ゲームばっかりしていてそれでごはんが食べられなかったらそれはそれで困るのでは?とも考えてしまいます。やっぱり地道に就職に役立つような資格を取ることも大事だよ、と思います。おじさんは両方を若い世代に伝えたいです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイムパフォーマンス」です。アルバムリリース、そして横浜アリーナのワンマン準備と、10月はスケジュールに追われています。そんな中で気になっているのはタイムパフォーマンスです。よくコスパ(コストパフォーマンス)と言いますが、今の時代みんなが気にしているのはコスパより“タムパ”ですよね。情報過多の現代では、どんな情報を取捨選択するのかという時間の使い方が重要視されています。同世代の中では僕は時間の使い方にうるさいほうだと思います。無駄な時間があるのがとにかく苦手なので、仕事もわざとツメツメにして入れていただくことが多いです。例えば、アルバムの取材が4つあるとしたら、1日に1つずつでゆったり4日間かけるよりは1日に4件ともまとめて、残りの3日は自分が自由に使えるようにしてほしい。作業をするなど自分が使い方を決められる時間を確保できていると、僕の中でタイムパフォーマンスがいいなと感じます。なので、逆に「これ何待ち?」みたいなことが苦手でそういう場面ではついイライラしてしまいます。そして、「これ何待ち?」というような時間はけっこうこの業界ではざらにあります。たまに気の利くADさんとかに「こういうトラブルで調整にあと30分くらいかかります」などと教えていただけることもあるのですが、そういう現場ばかりでもないので、「あと、どれくらいこの無駄な時間と向き合わなくてはいけないのか…」と不毛に感じることはよくあります。プライベートでも、洗濯ボタンを押して洗濯機が回ってから洗濯が終わるまでの時間を有効活用できないか…など、効率を良くすることを実践したいと考えています。いつも、洗濯をしている間は皿洗いをするとか床掃除をするなど、別の家事をするように心がけてはいるのですが、それをもっとシステマティックに分刻みのスケジュールにしたい。でも、一人分だと洗濯物もそう毎日溜まりませんし、溜まる量もそのときどきで変わってしまう。だから、洗濯時間が定まらず家事のシステム化は一向に進んでいません。もう一つ無駄だと思うのは朝、目が覚めてからベッドから出るまでの10分間。どうしても10分かかります。できることなら目覚めたらスパッと起きて、やるべきことをさっと始められるようになりたい。でも、休みの日はとくに布団から出られずにゴロゴロしてしまう…。とてもタイムパフォーマンスがいいとは言えない現状です。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年10月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月22日『anan』連載でもおなじみの岡崎体育さんが、約2年9か月ぶりに4枚目のオリジナルアルバム『FIGHTCLUB』をリリースする。“捨て曲はアリ”だけど間違いなく僕の最高傑作です!「ドラマ主題歌や提供曲をまとめたコンセプト・アルバム『OT WORKS II』や『劇場版ポケットモンスターココ』のテーマソング集をリリースしていたので、自分的にはそんなに間が空いている感じがしていなかったんですが、あらためて2年9か月もの間、新譜を出してないってなると『いやこれRADWIMPSのスパンやないか!』と思いました。まだデビューして5年のくせに、モンスターバンド級じゃないと許されない制作期間をいただいてしまっている。これはそろそろ動かないとあかんなと思いました」確かに3年近く間は空いたけれど、岡崎体育らしさは変わらず健在。すでにMVが先行配信されている「インターネットで喧嘩すんな!」と、オンラインでの炎上案件を見事に切り取った新曲「Fight on the Web」など、前作では封印気味だったネタ曲も多めに収録し、岡崎体育ここにありという趣だ。「デビュー以降、いろんなタイプの楽曲を手がけながらずっと自分の立ち位置を探していたんですが、30歳を越えてなんかようやくポジショニングが明確になった気がしています。ネタ曲も真剣な曲も、ライブで踊れる曲も全部過去の自分をアップデートして作ることができた。このアルバムは今の僕の立っている場所を表していると思う。なんかやっと“ここに立てばいい”って足元にバミり(目印)がついた感じがします」本人がリード曲と豪語する「おっさん」では、おじさんになった自分を“だからこそ更新したい”と高らかに歌い上げる。さらに、仲間たちとかき鳴らすギターロックもピアノが美しい朴訥としたバラードも、これまでの延長線上にある彼らしいカラーリングを感じさせてくれるもの。そんな楽曲の中には岡崎体育ならではの捨て曲もある、と言うが…。「11曲入りのアルバムですが、僕は“捨て曲ナシ”なんて甘いことは言いません。今回は3曲。並びでいうと3、7、9曲目です。通常、捨て曲は5曲目以降がセオリーですが、3曲目から捨てたろかな?と大胆にやってみました。でも、僕の中では捨て曲って悪い意味ではなく、肩に力が入ってない曲ってことなんですけど。よく考えたら『MUSICVIDEO』もアルバム制作の最後に急いで作った捨て曲だった。そういう曲こそみんなに拾っていただいて話題にしてもらえたりする。今回も何か化けたら面白いですよね。SNSでバズるなんて狙ってできることじゃない。そんな謙虚さも持ってる、おっさんです」『FIGHTCLUB』24時間合宿生配信で完成した「Championship」、THE FIRSTTAKEで披露し世界中を虜にした「Yes」など全11曲収録。10/20発売。【初回生産限定盤(CD+BD)】¥6,800【通常盤(CD)】¥2,800(SME Records)おかざきたいいく1989年生まれ、京都府出身。2016年5月発売のアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。以降、幅広い分野で活躍を広げる。11/23横浜アリーナでワンマンライブを開催する。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ジブリ」です。先日、急に観たくなってアニメ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』を観ました。みなさん、スタジオジブリお好きですか?僕は大好きです。そして、僕はジブリでは完全に高畑勲派です。宮崎駿監督作品ももちろん大好きですが、どちらか選ばないといけないとしたら高畑監督作品がより好きです。『ホーホケキョ となりの山田くん』をはじめ『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』など、いつでもゆっくり観られる感じがいいんです。こだわりはめちゃくちゃあるのですが、描いていることは日常に寄り添っていたり、キャラクターをとても自然に描いていたり。なんか無理がないんですよね。だから熱が39℃あって観てもツラくない感じがして好きなんです。『ホーホケキョ となりの山田くん』なんてどっから観てもいい。原作が4コマ漫画なのでいろんなエピソードが入っている。デパートで子どもが迷子になった話とか、駅についたら雨が降ってたから迎えにきてもらう話とか、本当に誰でも経験したことあるようなごく普通のエピソードが、とても優しく楽しく描かれている。ほっとします。『おもひでぽろぽろ』も大好きで、何度観たかわからないくらいです。今年、32歳になった記念にブルーレイも買いました。初めて観たのは大学生くらいのときでしょうか。そのとき観た印象よりさらに良かった。歳を重ねるごとに登場人物の心理だとかいろんなことが深く理解でき、どんどん面白くなる。これはどういうことやねんと思いました。作った当時の勲さんの年齢に近づけば近づくほど、わかることが増えるんじゃないかなと思っていて、観るたびに発見がありそうで、これからも繰り返し観るのが楽しみです。三鷹の森ジブリ美術館も行ってみたいです。常設展示室の「映画の生まれる場所(ところ)」では制作現場を覗けると聞いて、ぜひ見てみたいなと思いました。クリエイターの端くれとして違う世界のクリエイティブの現場を見るのが大好きなんです。メイキング映像を観るのも好きだし刺激を受けます。違う世界のクリエイティブを見ると単純にワクワクしますし、自分にも大きな影響をもらえます。アイデアを必死で出しているところは共感するし、いろんな工夫をされていると知ると凝り固まった自分の考え方をほぐしてもらえる。他のジャンルであってもいろんな人の作品作りを覗いてみるのは大事なことだなって思っています。おかざきたいいく10月20日に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』を発売。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイックレポート」です。音楽フェス好きの方なら一度は目を通したことがあると思うクイックレポート。フェスなどの現場でライブを観たライターさんが終了後、1時間もたたないうちにそのライブのレポートをweb媒体などにアップしてくれるものです。ライブに来られなかった人が読んだり、ライブを観た人でも、あらためてライブの内容をテキストで確認するために読んでくれているものだと思っています。セットリストを知ることもできますよね。クイックレポートは、その名の通り短時間でライブの感動を美しい表現で形容してお届けしてくれるので本当にありがたいんです。極端に言うと、そのクイックレポート次第でその日のライブの印象ががらっと変わることもある。基本、書いてくださる内容はライターさんにお任せです。スピード重視の世界なので、こちらサイドが校正することもありません。だからこそ書いてくださる方も神経を研ぎ澄ませ、本気でその場の熱狂や興奮を伝えようとしてくださっていると思っています。その感動を僕は曲にしてお返しできればと思い「Quick Report」という曲を書きました。10月20日に出るニューアルバムに収録されているので、ぜひ聴いてみてください。すでに、フェスなどで披露していて、いい反応をいただいています。曲を作るにあたっては、僕のデビュー以降のクイックレポートを全部読み返しました。そこで、「MUSIC VIDEO」における“MVあるある”ではないですが、やっぱり定型文ってあるんだなということに気づきました。なかでもめっちゃ気に入ったフレーズは、“観客のボルテージは一気に最高潮”です。僕のクイックレポートにめっちゃ書いてあった。だったら、「もっと観客のボルテージは一気に最高潮になる曲を作らな!」と思って、この曲ができました。実際に、フェスで初めてこの曲を披露した日のクイックレポートには、「岡崎さん、こんなところまで気にかけてくれてありがとうございます」とライターさんがわざわざ書いてくれていて、なんだかうれしかったです。クイックレポートもフェスの一部。同じフェスを作っている仲間って感じがしていいですよね。みなさんもフェスで岡崎体育のライブを観たあとは、必ずその日のクイックレポートまでチェックしてくださいね。そこまでがひとつのセットです。おかざきたいいく11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。10月20日(水)に4枚目となるオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。※『anan』2021年10月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロングインタビュー」です。アルバムをリリースしたタイミングなどで、雑誌などからインタビュー取材をしていただくことがあります。ときには“2 万字インタビュー”などと銘打ったロングインタビューをしませんか?とお話をいただくこともあります。ロングインタビューをしていただけるなんて、本当にありがたいことです。ただ、ありがたいのですが、とにかくインタビューを収録する時間が長い!通常の雑誌などに掲載される1ページ程度のインタビューは長くても収録は1時間程度です。でも、ロングインタビューは平気で2時間、3時間かかってしまいます。それだけ長い間話を聞いていただけるのは、ありがたいことなのですが…。インタビューは、たぶん取材する側は準備をしてくださっていると思います。インタビュー対象のことを調べたり、過去の記事を読んだり、ミュージシャンだったら過去のアルバムから現在の最新アルバムまで聴き直したり。では、受ける側はどうか?というと、僕の場合はとくに準備をしていません。聞かれたことをその場で考えて思うままに答えています。インタビュアーの方にもいろんな方がいます。ときには「こう答えてほしいのかも…」と、こちらが逆に気になってしまう人もいたり。以前にテレビの某ドキュメンタリー番組に出演した際には、“SNSの寵児”という感じで僕のことを紹介したい雰囲気をなんだか感じ取ってしまい、自分の中に“SNSの寵児”を憑依させてしゃべってしまった感があります。いや、それも本音でないわけではないのですが、僕の性格的に、どんな相手だろうと常に本心でぶつかるというより、その場その場の空気を読んで場に合った答えを言って、気まずい空気を回避してしまうクセが自分にはあると思います。あとは、僕みたいにちょっと“ちょけた”ことを言うタイプは、どこまでそれをシャレとして受け取ってくれるか、というのも気になってしまいます。インタビュアーさんは初対面であることも多いです。本心を言ってどこまで真剣に受け取ってくれるのか、逆にシャレをシャレとわかってくれるのか…そこを見定めるのは正直、難しいです。だったら、インタビュアーさんのノリに合わせてお答えしたほうが場もスムーズですし、記事もうまくまとまるのでは、などと余計なお世話かもですが考えてしまうんです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月02日岡崎体育の最新CDアルバム『FIGHT CLUB』が、2021年10月20日(水)に発売される。岡崎体育、約2年9カ月振りとなるオリジナルCDアルバム『FIGHT CLUB』岡崎体育は、京都府宇治市出身の男性ソロプロジェクト。2016年に発売したアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビューし、同アルバム収録の楽曲「MUSIC VIDEO」の世界観が話題となり人気に。2020年には“1人フェス”「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」を開催するなどユニークな活動で注目を集めている。2021年5月にはコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースしている。そんな岡崎体育が約2年9カ月振りとなる4枚目の最新オリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。CDには全11曲を収録する。ライブ人気曲や夜ダン・鈴木ら参加の楽曲含む全11曲を収録収録曲には、8月から9月にかけて先行配信された「Fight on the Web」「Championship」や以前からライブで披露されてきた「Eagle」、岡崎体育節全開のネタ曲「Quick Report」など。さらに、夜の本気ダンスの鈴鹿秋斗、ハンブレッダーズのでらし、Benthamの須田原生、マシネ・アカルイネを演奏に迎えて制作した「Hospital」といったスペシャルな楽曲もラインナップに加わる。初回限定盤にはワンマンライブ映像収録のBD付属また、CDのパッケージは初回生産盤と通常盤の2形態で用意。初回生産限定盤には、ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』を完全収録した映像作品を収録したブルーレイディスクが付属する。【詳細】岡崎体育 最新アルバム『FIGHT CLUB』CD発売日:2021年10月20日(水)価格:通常盤 2,800円、初回生産限定盤(CD+BD) 6,800円<収録内容>・CD1.Championship2.おっさん3.Hospital4.Fight on the Web5.Quick Report6.Yes7.Okazaki Little Opera8.八月の冒険者9.普通の日10.湖11.Eagle・ブルーレイディスク岡崎体育ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」@エディオンアリーナ大阪
2021年09月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Z世代」です。最近、よく耳にする(ananでも特集が組まれているのを読みました)Z世代というワード。1990年代中盤から2012年生まれ、現在9~25歳くらいの方を指すそうです。ちなみに僕は1989年生まれなので、その前の世代であるミレニアル世代に当てはまるそうです。僕としてはゆとり教育を受けた「ゆとり世代」っていう言葉のほうが耳馴染みがありますが…。ミレニアル世代は、検索エンジンを使い始めたり、スマホができたりというネットの台頭を目の当たりにしたデジタルパイオニア。一方でZ世代は、そんなデジタルインフラがあって当たり前のデジタルネイティブだそう。なるほど確かに違うなと思いますし、次の世代がめちゃくちゃ新しい価値観を生み出しているな、というのはひしひしと感じています。感じていないミュージシャンはいないのではないでしょうか。僕はテレ東系列の朝の子ども向けバラエティ『おはスタ』に出演していますが、共演者のおはガールたちなど10代のキャストたちと感覚の違いを感じることがあります。レイザーラモンHGさんの真似をして「フォーーー!」とギャグをしても通用しません。ジェネレーションギャップを感じます。そうなんです。ジェネレーションギャップって、これまでは僕にとっては大人たちが言うことがわからないことだったのですが、去年くらいからジェネレーションギャップの上世代側=伝わらない側に立つことがあり、ああ、自分はおっさんなんだな…というのを実感しています。僕たちとZ世代の違いはなにかと考えると、デジタルネイティブならではの情報の取り扱い方ではないでしょうか。先ほどのジェネレーションギャップがある事柄についても、僕なんかは大人が言っていることでわからないことがあると、意味を知りたいので調べていました。ずん飯尾さんがギャグで「ポンセ」と言えば「ポンセってどんなやつ?」とネットで調べたり(大洋ホエールズに所属していた野球選手のカルロス・ポンセ氏でした)。でも今の世代はそういうソースは必要としていない感じがします。ネットが発達してあらゆる情報が多すぎる分、取捨選択の仕方が僕たちとはまるで違うんだと思います。ゆえにアウトプットの仕方も違うので、想像もつかない新しい令和カルチャーやコンテンツがたくさん生まれているのだと思います。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SNS」です。以前に「SNSからメジャーへ」というお題でお話をさせていただいたことがあると思います。その時も“SNS生まれのアーティスト”とくくるのはナンセンスだと思う、と話をしました。今、アーティストがSNSをやって自己アピールするのは当然のこと。誰しもがSNS発信をする時代です。僕自身もYouTubeでMVがバズって注目を集めたタイプのミュージシャンですし、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して、自分の活動のひとつの支柱としてきました。しかし、最近は、そろそろもうそれに頼りすぎなくてもいいのではないか?と思い始めてきています。そう思うのは、今、ネットカルチャーの中心にいるのは、僕より若い世代の方々だと思うからです。10代、20代が中心だということは何も悪いことではないと思います。新しいものをどんどん吸収したいと思うのは当然のことですし、TwitterやYouTubeよりTikTokが流行の発信地になっていることもそうですし、みんなが関心あるのは、まだ流行ってない、これから流行るもの。TikTokはそういう意味では、自分の興味あるものだけでなく、なんでもザッピングしながら、手軽にいま面白そうなものをキャッチアップすることができる。トレンド感のあるものが、良くも悪くも凝縮されている場だと思います。そこで楽しい、面白いと多くの人に思われたネタや人、音楽などが話題の中心となっていく。ネットの世界は、そうやって何かしら新しいアクションを起こし続けていないと生き残れない世界です。だからといって若い世代と同じことを真似してやっても仕方ない。僕がこれから考えないといけないのは30代の表現者としてSNSでどんな発信をしていくべきなのか、ということだと思います。ミュージシャンの間で、「最近はYouTubeにMVを公開しても視聴数が伸びない」という話をよく聞きますが、それを時代のせいにばかりしてはいけないですよね。僕はこれからも岡崎体育の訴求力ここにあり、というオリジナリティのある発信をしていきたいです。コロナ禍の世の中で日々、仕事の現場と家の往復だけ。日常のツイートも自炊したごはんのことばっかりになりがちですが、そんな中でもみなさんに面白い!と言ってもらえることを果敢に狙っていきたいと思います。SNSでのそういう嗅覚はまだまだ衰えていないはずです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「二次創作」です。日本ではニコニコ動画の普及によって一般的になった音楽の二次創作カルチャー。もともとはボーカロイドが歌うボカロP制作のオリジナル曲を元ネタに、誰かが「歌ってみた」「踊ってみた」「弾いてみた」と引用していったことが始まりなのではないかと思います。今ではTikTokの広がりなどもあって、よりカジュアルにみんなが挑戦できるようになっていると思います。とにかくみんなしていますよね。もはや、二次創作がしやすいかどうかが、その音楽が流行るかどうかの鍵になっていると言っても過言ではありません。作る側としても、いろんな方が自分の作品に参加して新しいものを作り出してくれるのはうれしいことで、「もっと広まれ、もっとやって!」と思っています。小学生の男の子が僕の音楽に合わせてダンスをしてくれているだとか、僕の打ち込みの音源を楽器で生演奏してくれている動画などを見ると、とてもワクワクします。今の二次創作のスタイルって2つに区分できると僕は考えています。一つは、高度なものに挑戦するというパターン。YOASOBIの「夜に駆ける」などがそうかと思うのですが、歌うのも演奏するのも難しい曲をあえてやってみて、「すごい!」と評価されるもの。プロも参加して、この人が歌うなら、演奏するなら見てみたいとなるタイプのものです。もう一つが、歌やダンスが簡単で誰でも挑戦できるもの。こちらは自分も参加したいとなって、参加者が増えて二次から三次創作へとつながり、広がっていきます。僕の楽曲は後者のパターンが多いと思います。前回に捨て曲として紹介した「なにをやってもあかんわ」などが当てはまると思います。今では音楽配信サイトで岡崎体育のトップソングにまで上り詰めていて個人的には「なんでこの曲やねん!」と思いますが、ありがたいことです。だから、本当にどんな曲が二次創作されるかは想定外の出来事で、作り手から狙うことはできないと個人的には思います。普段の曲作りでも、二次創作のための余白だとか、歌いやすさだとかを考えることはないのですが、たまにタイアップなどのお仕事で「二次創作でバズりやすいものを」と依頼されることもあります。でも、そういうのってたいてい上手く機能しないものなんです。意識しすぎずに、でも、みんなが面白がって参加してみたいと思ってもらえる曲を今後も作れたらなと思ってます。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。「Fight on the Web」は、絶賛配信中&ミュージックビデオが公開中!※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「捨て曲」です。自分が作った曲を堂々と“捨て曲”だと明言するミュージシャンはそんなに多くないと思いますが、僕は以前から、捨て曲は捨て曲だとはっきり申し上げています。なぜ、そう言い始めたかというと、よくレコード屋さんの新譜を紹介するポップで「捨て曲ナシ!」と書かれることってあるじゃないですか?これはつまり書かれてないCDは捨て曲あるってこと?と思ってしまったんです。僕の知る限り岡崎体育のアルバムで「捨て曲ナシ!」とポップに書いていただいたことはないので、レコ屋の店員さんに「これは捨て曲やな…」と思われているんだ、それなら自ら捨て曲は捨て曲と明確に言っていこうと思ったのです。いわゆる定型文への逆張りなのですが、まあ意外と“捨て曲”っていいものなんです。ゲームにおける“デバフ”じゃないですけど、あえて力を入れない、肩肘張らずに作るというポジションを取ることでうまくいく楽曲もあると思います。そういう意味で僕は“捨て曲”をポジティブに使っています。これまではっきり捨て曲だと公言しているのは2曲、「なにをやってもあかんわ」と「まわせPDCAサイクル」です。「なにをやってもあかんわ」は、地元の友達と一緒に演奏する曲を作りたいなとサクッと7~8分ほどで作った曲。それがNHKの番組『テンゴちゃん』をきっかけにTikTokでバズり、今やサブスクで岡崎体育のトップソングになっています。これは、なにがどうなるかわからないなあという感じです。「まわせPDCAサイクル」も、ライブではタオルを回して盛り上がる曲としてファンの方々に愛される一曲になりましたし、本人の意図とどう聴かれるかは全く別のものなんだなと思いました。なので、今後も僕はアルバムに必ず1曲は捨て曲を入れていきたいなと思っています。アルバムの谷間になりやすい、だいたい5曲目ですね。僕のアルバムは5曲目は捨て曲だと思っていただいて問題ないです。裏を返せば捨て曲は弛みがちな打順の中盤を守ってくれる頼れるやつ。サイン出さんでも好きに打ってこい!とバッターボックスに送り出せるような存在です。なのでレコ屋の店員さんも岡崎体育に関しては、堂々とポップに「5曲目以外捨て曲ナシ!」と書いていただきたいです。だってそう書いてあったら、逆に5曲目を聴きたくなりませんか?おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」のMVが絶賛配信中。※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月04日