東山紀之主演の舞台『英国王のスピーチ』が、8月24日より東京・世田谷パブリックシアターにて開幕する。前日の8月23日には公開リハーサルが行われ、東山と、共演の安田成美、近藤芳正の3人が囲み取材に応じた。『英国王のスピーチ』チケット情報『英国王のスピーチ』は2010年に映画化され、アカデミー賞での脚本賞をはじめ数々の映画賞を受賞。日本でも累計動員数が150万人を突破するなど話題を集めたヒット作だ。今回の舞台版では、幕が開くとバスタブの中から、いきなり全裸の東山が登場する。その姿から舞台上で衣裳を身に着けていくと、見た目は王になっていくが、王といえども生身の人間であることが強く感じられる。東山が演じるのは、吃音症をもつ英国王バーティ。ラジオの発達により、王室にとって国民へのスピーチは重要な仕事であり、バーティにも信頼感がある声のカリスマ性が求められていた。吃音症を克服するために妻のエリザベス(安田)が依頼したのが言語聴覚士のライオネル・ローグ(近藤)だ。これまでの医者とまったくちがう、型破りな手法に反発するバーティだったが、次第にローグへ信頼を置くようになっていく。本作は、舞台上に舞台が組まれたセットでメタシアター的構造となっており「演じるとは何か」ということが象徴的に描かれている。ローグは実は役者くずれ。王の資質に欠けるバーティと、役者になりそこなったローグが「王にみえるということとは?」を探していく。立場のちがいから傷つけあうこともあるが、いたるところで見つけられる相手を気遣う気持ちに、観ていてはっとさせられる。夫婦の愛情や友との友情とは、無私の精神をもって相手を思いやれることなのだということを思い出させてくれる。また舞台では映画版よりローグ側の事情が細かく描かれているのも特徴だ。今回の役について東山は「吃音症という難役。コンプレックスを抱えたひとりの人間が、どのような人生を歩んできたのかを、ぜひ観ていただきたい」とコメント。王妃役である安田は「東山さん本人が素敵だし、役の王様は本当に大変。いろいろな重圧に耐えている後ろ姿が素敵で、母性本能をくすぐられます」と東山の熱演を称えた。チャーミングな仕草をみせつつも、献身的に夫を思いやる安田の演技は実に印象的だ。ふたりの夫婦役について近藤は「全ての夫婦の見本になるような美しい愛情が流れています」と絶賛。東山は近藤との共演について「近藤さんは素晴らしい友情と男気で守ってくれる。一緒にやらせてもらえて良かった。心からそう思う」と語り、役柄同様の強い絆が感じられた。公演は8月24日(金)から9月9日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて、9月14日(金)から17日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。チケットは発売中。取材・文:大林計隆
2012年08月24日名古屋市東山総合公園/東山動植物園(愛知県名古屋市千種区東山元町3-70)では、同園で35年ぶりに誕生したライオンの赤ちゃん(2頭)の一般公開を開始した。今回公開する赤ちゃんは、6月18日生まれの2頭で性別は不明。出生時の体の大きさは推定で体長30cm程度、体重は1~2kg程度。現在では体長50cm程度、体重4~5kg程度まで成長している。幼獣期は、体に暗色斑(バラ斑)があり、成長に伴い消失する。2頭とも経過は順調で、最近では寝室内を活発に歩き回るようになったという。公開は、動物園本園「ライオン舎屋内観覧室」にて。動物の体調により公開を中止することがあり、照明、フラッシュ、ストロボ撮影は禁止となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月15日名古屋市東山総合公園/東山動植物園(愛知県名古屋市千種区東山元町3-70)では、暑い名古屋の夏を涼しくすごさせるために、毎年この時期にホッキョクグマに氷を与えている。飼育員が60リットル程度の容器で、リンゴなどの果物やホッケ(魚)を入れた氷の塊を作り、ホッキョクグマに与える。ホッキョクグマは、氷を抱きかかえたり少しずつかじったりしながら、その冷たさを楽しむように遊ぶ。本年度も、8月の毎週日曜日14:00より、「ホッキョクグマ舎」にて実施。氷は運動場に設置するため、一般来園者も観覧できる。見ることで、来園者も涼を感じられるこの行事、ぜひ足を運んでみては。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月03日名古屋市東山総合公園/東山動植物園(愛知県名古屋市千種区東山元町3-70)では7月25日、フタユビナマケモノの赤ちゃんが誕生した。赤ちゃんが生まれたのは、同園の「自然動物館」夜行性動物コーナー。動物園飼育第二係の安藤和典氏は、「とてもかわいい赤ちゃんなので、ぜひ覗きに来てくださいね」と話している。ただし、「お母さんのおなかで隠れてしまっていることもあるので、ご覧いただけないときもあります。その際は残念ですがご了承ください」とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月03日東山紀之主演の舞台『英国王のスピーチ』の会見が6月19日、東京・駐日英国大使館で行われ、東山と共演の安田成美、近藤芳正、演出を担当する鈴木裕美が登壇した。『英国王のスピーチ』チケット情報『英国王のスピーチ』は、デヴィッド・サイドラーが執筆した戯曲をもとに映画化され、アカデミー賞の脚本賞を受賞。日本でも2011年2月に公開され、累計動員数が150万人を突破するなどメガヒットとなった。この映画の大ヒットを受け、今年2月英国にて舞台版『英国王のスピーチ』が初上演され、今夏日本でも上演されることとなった。物語の舞台は英国王室。先日、在位60年を迎えたエリザベス女王の父にあたるジョージ6世の史実を元に描かれた作品。兄、エドワード8世の思いがけない退位により望まぬ国王の座についたジョージ6世。彼は幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていが、妻エリザベスの献身的な愛に支えられ、またスピーチ矯正の専門家ライオネル・ローグの独自の療法によりコンプレックスを克服。国民の望む、強く優しい王へと成長していくという真実の物語。ジョージ6世を演じる東山は、早速ロンドンでこの舞台を見てきたと話し、「ある男が全裸でバスタブに入って、そこから立ち上がって舞台がスタートするんです。これ、まさか僕なのかな?と思い、さきほど鈴木さんに『この全裸はこうやって始まるんでしょうか?』と聞いたら『大丈夫、大丈夫、すぐにタオルを持ってくるから』と言われました。どうやら全裸からのスタートになりそうです。(裸が)クセにならないよう頑張ります」とユニークな抱負を語った。妻エリザベス役の安田は「実は、このキャストの方々と演出の鈴木さんを近くで見たくて、今回参加させていただこうと思いました」と一演劇ファンとして興味があった旨を明かし、国王役の東山については「高貴な役がお似合いになるので、今回もまさにぴったりだなと思います」と印象を語った。ライオネル役の近藤は「スピーチ講師という変わった役ですが、オファーが来た時に『大丈夫かな?近藤?』と思って、設定を見直してみると“役者の夢を諦めた人”と書いてありました。この挫折感というのは僕以外に演じられないんじゃないかと」と謙遜。すると東山が「近藤さんとの共演が決まってから注目してました。インタビューを受ける姿とか、正直な方で嘘がないなと。この人となら一緒に死ねるなと思いました」と絶賛。早くもチームワークのよさが垣間見えた。演出の鈴木は「舞台上に舞台があって、そこで演じられている二重の構造をとろうと思ってます」と演出プランを一部明かし、「豪華なセットではなくシンプルにして、俳優の中に何が起こるのかという事をお目にかける芝居にしたい」と自信を見せた。上演台本は若手劇作家の倉持裕が手がける。公演は8月24日(金)から9月9日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。その後、9月14日(金)から17日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて開催される。チケットは東京・大阪ともに6月23日(土)より一般発売開始。
2012年06月20日スーツ専門店AOKI「BIZ-TECHパンツ」の新CM記者発表会が5月10日、都内にて行われ、東山紀之が登場した。東山紀之の新CM詳細新CMは、東山の軽快なステップと華麗なダンスで、同商品の履き心地の良さと美しいシルエットを表現。撮影について東山は「“踊り”は仕事ではありますけど、ちょっと照れくさいです。でも、(撮影現場が)とってもアットホームでいい雰囲気のなかで表現できました」と振り返った。新商品については「機能性、動きやすさをとても感じました。CMと同じようにいつでも踊れます(笑)。僕のような40代は、仕事で人前に立つことが多いですから、美しさと機能性は非常に必要になってくると思います。AOKIのスーツは画期的なので、自分自身も助けられてます」とアピールした。また、発表会ではファッションショーも行われ、CMさながら華麗な足上げを披露し会場を沸かせた。AOKIは、ビジネスで安心して着用ができる“マナーアップスタイル”、時代に合った“スマートなスタイル”、手入れが簡単な“機能性”を併せ持った「プレミアムクールビズ」キャンペーンを展開。洗濯機で洗える機能性スラックス「BIZ-TECHパンツ」をはじめとした250万点のアイテムが発売される。東山が出演する新CM「スマートウォッシュ」篇は5月10日よりオンエア。
2012年05月11日関西出身のジャニーズグループ、関ジャニ∞のデビュー8周年を記念した主演映画『エイトレンジャー』の新キャストが発表され、エイトレンジャーと対立する悪の総統役を東山紀之、刑事役をタレントのベッキーが演じることがわかった。その他の写真本作は、かつては平和だった近未来都市・八萬市(エイトシティー)を舞台に、テロリストによって支配され荒廃してしまった街の平和と未来を取り戻すために立ち上がったヒーローたちが奮闘する物語。劇場版は『TRICK』『SPEC』の堤幸彦監督がCGを駆使してエイトレンジャーの活躍を描く。ベッキーが演じるのは、腐敗した警察機構に憤りを感じ、エイトレンジャーとともに闘う刑事の鬼頭桃子役で、笑顔を一切見せない正義感の強い女性のため、テレビで普段見せる明るく元気なキャラクターを完全に封印したという。ベッキーは、「自分の中ですごく新鮮でしたし、ずっとそういう役をやりたかったので本当に嬉しかったです。映画を観た方は「ベッキーこわっ!」って思うかもしれないですけど(笑)」と話しており、初めて挑戦したアクションについて「爽快、痛快です」と撮影を楽しんでいる様子。また、関ジャニ∞の先輩でもある東山は、長い俳優人生で初めての悪役に挑戦。八萬市を牛耳るテロリスト集団“ダーククルセイド”の総統を演じ、エイトレンジャーと対峙する役どころだ。東山は、「今回の作品で『レオン』の時のゲイリー・オールドマンの悪の凄み、彼のような雰囲気を出せたらと思います」と意気込みを話し、後輩との共演に「負けてられない」と気合いが入っているようだ。豪華キャストとの共演にも注目したい本作は、エイトレンジャー率いる伝説のヒーロー役を演じる舘ひろしをはじめ、東山、ベッキー、蓮佛美沙子、竹中直人、田山涼成、石橋蓮司、上島竜兵と、個性豊かな面々が参加。関ジャニ∞とどのような絡みを見せるのか、期待が高まる。『エイトレンジャー』7月28日(土)より全国東宝系ロードショー
2012年04月11日映画『小川の辺』が7月2日(土)に公開を迎え、主演の東山紀之をはじめ勝地涼、松原智恵子、藤竜也、篠原哲雄監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇。まもなくやってくる七夕にちなんで願いを書いた短冊を笹に飾った。藤沢周平の「海坂藩大全」(文藝春秋刊)に収められた一篇を原作に、妹の夫で親友である男の討伐を命じられた武士とその奉公人の旅路を中心に武士として生きる苦悩、義と情の思いを描く。山形での撮影に加え、数々のプロモーション活動に精を出し、総移動距離9,000キロにおよぶ全国展開のキャンペーンも行って、ついに全国公開を迎えたとあって東山さんは感無量の面持ち。「やっと初日を迎えました。スタッフ、キャストの思いが小川となり、大河へと向かうことを切に願います」と関係者の思いを代弁した。勝地さんは、藤沢作品への参加に「プレッシャーも感じました」と明かしつつ「人が人を思う気持ち、家族を思う気持ちについて考えさせられました」と晴れ晴れとした表情。松原さんは「現場で階段があれば、東山さんも勝地さんも手を引いてくださって、藤沢作品の登場人物そのままの優しさを感じました」と撮影をふり返り笑顔を浮かべた。ひとりだけ松原さんをエスコートしなかったという藤さんは「その理由は誤解されるからであります!」と照れ笑い。そして「(映画を)封切りの初日に観れば、開運間違いなしという定説があります」とこの日の観客に幸運が訪れることを約束した。この日は、上映前にあらかじめ観客に短冊に願いを書いてもらっており、それらが吊るされた笹が舞台に運び込まれた。様々な願いが書かれた短冊に東山さんは興味津々。「勝地涼がんばれ」と書かれた短冊を見つけると「よっぽど頑張ってないと思われてるんだな」と勝地さんをイジり、先日、入院が伝えられたジャニーズの後輩である「嵐」の相葉雅紀の回復を願う短冊には「僕も本当にそう願います」とポツリ。では、気になる東山さん自身が短冊に書いた願いはというと「世界が平和になりますように」。東山さんは少し照れくさそうに「本当の願いは給料が上がりますように」と明かし、さらに勝地さんの「たくさんの人が笑顔になりますように」という願いに対して「キミはアイドルだね。まだモテたいのか?」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘っていた。『小川の辺』は全国にて公開中。■関連作品:小川の辺 2011年7月2日より全国にて公開© 2011「小川の辺」製作委員会■関連記事:勝地涼インタビュー東山紀之と向かい合い「目で語り合った」東山紀之藤沢周平が描く家族の姿から「多くの発見と気づきがあった」菊地凛子が時代劇初挑戦!藤沢周平原作『小川の辺』でヒロインに
2011年07月04日「武士というのは難しいものだな」――。映画の中で東山紀之演じる主人公・朔之助がつぶやく。この映画がなぜこうまで美しいのかがこのセリフに凝縮されている。現代においてもある種の称賛を込めて“武士”や“侍”という言葉が人物を形容するのに頻繁に使われるが、映画『小川の辺』からは、武士という生き方の不条理、そしてその不条理がゆえの美しさがひしひしと伝わってくる。「人を許せる、命を賭けて許せるということ」。朔之助の奉公人・新蔵を演じた勝地涼は、この映画を通じて感じた武士というものをこう表現する。決してセリフが多くなく、感情を露わにすることもない。その中で彼は何を感じ、表現したのか――?「凛とした強さと思いやり」藤沢作品に出演する“覚悟”親友であり、妹の夫でもある男の成敗を命じられた朔之助。朔之助とその妹の田鶴とは兄弟同然に育てられた奉公人の新蔵。2人の旅路を中心に物語は綴られていく。原作は、これまでにもいくつもの作品が映像化されており、多くの俳優が出演を熱望する作家・藤沢周平による「海坂藩大全」に収められた一編。「藤沢さんの作品に出てくる人物は、日本人の凛とした強さを持っていて、物語には人が人を思いやる気持ちがあふれている。“大人”の俳優さんたちが演じているのを見て、いつか映画に出てみたいという気持ちは持っていましたが、一方で自分にはまだ早いという思いもありました。そういう意味で、嬉しさの反面、セリフが少ない分、きちんと表現できなければ中身のない役になってしまうという不安もありましたね」。言葉どころか、表情にさえもなかなか自分の思いを出そうとしない新蔵だが、勝地さん曰く「感情はうごめいている」。田鶴の住まいを見つけたことを新蔵が朔之助に報告するシーンには、互いの心中を汲み取る男2人の複雑な胸中の思いがにじみ出ている。「見つけてからどれくらいになるか?と尋ねられて『5日になります』と答え、朔之助さんが『ご苦労だった』と返す。当初、僕は新蔵の言葉に、どこか後ろめたさや気まずさを出すべきかと思ってました。そうしたら東山さんが『ここはお互いに目と目を見てやりたい』と仰ってくださったんです。だから、あのシーンはほかのシーンと違い、新蔵は最初から顔を上げて話をして、しっかりと自分の中で覚悟を決めているんです。それに対して朔之助さんもあえて大げさに『受け止めた』という思いを出すことなく、ただ『ご苦労だった』と。このシーンは特に、現場で作り上げた感が強いです。いまの人ってすぐに感情を出したがるけど、この映画の登場人物たちは相手の感情が動くのを待って、汲み取る。分かっていてもあえて口や表情に出さない、そうしたこの時代の人間の生き方がよく出てて、やっていてすごく気持ちよかったですね」。朔之助、田鶴と兄弟同然に育てられつつも、彼らに仕える立場にある新蔵。特に田鶴との間には特別な感情が――。親友を斬らねばならぬ朔之助と同様に、新蔵の姿、思いからもまた武士の家に生きる男の儚さが伝わってくる。「ちっちゃな頃から一緒にいたので、おそらく新蔵には田鶴の気持ちが分かっていたと思いますよ。ただ、年を経て身分をわきまえるようになっていく中で、自分のことを想っているのか?と考えることさえもなくなっていったんじゃないかと。自分の気持ちを抑え込むというよりも、そんなことを考えるのはおかしい、発想自体がない。だから、嫁ぐことが決まった田鶴との納屋でのシーンに関しては、僕自身、演じる上でどう受け止めていいか分からなかったです。あの時代の女性としてはあり得ないようなアプローチをしてくる田鶴に対して、目を背けるべきか見つめるべきか――?ただ実際のシーンでは菊地(凜子)さんが目で語りかけてくるようで、それに引きこまれて目と目で会話ができたと思います。菊地さんの目に素直に反応していたというか…正直、いまふり返ってもどんな感情がわき上がって来たのか思い出せないくらいなんです」。年を重ねることが「楽しみ」な25歳10代半ばでのデビューから数えて昨年でちょうど10年を迎え、20代半ばに差し掛かった。「10年経って見えてきたものというのはなかなかないんですが」と前置きしつつ、変化や成長について、こんな言葉を口にする。「10代のときには当然、10代の役が来ていましたが、歳を取るにつれてもちろん、演じる役柄も歳を取っていくんですね。年齢を重ねることでセリフが説得力を持つというのは確かにあるとは思いますが、それだけじゃ足りないなと思ってます。10代の頃は、学生の役であれ、恋愛のシーンであれ、自分の経験から分かる部分が多かったけど、今後、自分の経験に当てはまらない役をやっていかなくちゃいけない。経験を積んで、役やセリフに説得力を持たせられるようにしたいです」。その口ぶりは、年齢を重ねることを心待ちにしているようだ。「ワクワクしてますね。10代の終わり頃は、早く大人になりたかった。背伸びしていた時期もありましたが、背伸びはダメですね(笑)。だからいまは、25歳として25歳の役ができればいいかな、と。焦りはないけど、年を取ることが楽しみです。あえていま、やってみたい役を挙げるなら悪役。10代の頃の悪役って、どうしても少年犯罪の類で動機が単純なんですよ。単なる悪とは違う、悪は悪なんだけど“何か”を抱えて悪に走るような役で葛藤や悪が突きつけるものを表現したいです。25歳じゃまだ説得力ないかな…(笑)?」淡々と、そして貪欲に自らを成長させる要素を取り込んでいく。20代後半、30代とどのように歳を重ね、役柄を変化させていくのか?楽しみに見守りたい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:小川の辺 2011年7月2日より全国にて公開© 2011「小川の辺」製作委員会■関連記事:東山紀之藤沢周平が描く家族の姿から「多くの発見と気づきがあった」菊地凛子が時代劇初挑戦!藤沢周平原作『小川の辺』でヒロインに
2011年06月28日映画『小川の辺』完成記者会見が6月7日(火)、都内で開催され、主演の東山紀之をはじめ、勝地涼、片岡愛之助、松原智恵子、藤竜也、篠原哲雄監督が出席。東山さんは映画の撮影が行われた東北地方への思い、家族への思いなどを明かした。藤沢周平の人気連作をまとめた「海坂藩大全」(文芸春秋社刊)の中の一篇「闇の穴」(新潮文庫刊)を原作に、親友であり妹の夫でもある男を討てと藩命を受けた武士の旅を綴った義と情の物語。東山さんは先月より、本作を携えて山形、仙台、盛岡と東北地方に足を運んできたが「撮影では、山形のみなさんをはじめ、東北の方々のお世話になりました。心をひとつにして、勇気を持っていただけるようにと回ってきました」と真摯な表情で語る。本作の撮影終了後に、女優の木村佳乃と入籍し、先ごろ第一子を授かったことが報じられたが「藤沢先生の作品には、家族の愛が多く含まれていて、発見や気づかされることが多いです。今回の震災で、目が覚めたところもありました。ごくごく普通のことが幸せで、ちょっとの幸せを大切にしていきたいと改めて感じました」と心境を明かした。本作の登場人物について「古き良き日本人の凛とした強さ、清らかな心を感じさせてくれる」と語るのは、藤沢作品初挑戦の勝地さん。東山さんとの二人旅が物語の軸となっているが、東山さんとの共演については「飲みに連れて行ってもらって勉強になるお話をいっぱい伺いました」と笑顔を見せた。この日も、東山さんが突然「勝地くん、(質疑応答を)仕切って」とむちゃぶりするなど、2人は強い絆を感じさせた。舞台公演の合間をぬって駆けつけた愛之助さんは、かつて舞台で藤沢作品の「蝉しぐれ」に出演したこともあり、藤沢さんの小説の大ファンだったという。東山さんとの激しい殺陣を披露しているが「道場に通って四苦八苦しながら勉強しました。東山さんと会わせる時間はあまりなかったんですが、東山さんは運動神経抜群ですぐに入ってきて楽しく務めることができました」と充実した表情を見せた。松原さんは美しい着物で出席。椅子に座ろうとすると隣の東山さんがすかさず手を引いてエスコートしていたが、東山さんについて、現場での芝居への取り組み方を絶賛。「(東山さんは)いつも立っていました。座っているところをほとんど見たことがなかったです」と明かした。すると、東山さんは照れくさそうに椅子から立ち上がり、会見場は笑いに包まれた。藤さんは東山さんの父親役だが「これまで家庭でも立派なお父さんだと言われたことはなかったけど、今回、立派なお父さんをやらせていただき、役者冥利につきます」と感謝。“息子”について「イメージ通りストイック。こんなに月代(さかやき)が似合う俳優はあまりいない」と讃えた。また、東山さんはこの日は残念ながら欠席となった妹役の菊地凜子の印象を聞かれ「『バベル』で強烈な印象を持っていたので、エキセントリックな方かと思っていたらすごくきちんとした自立した素晴らしい女優さんでした」と語り、菊地さん演じる田鶴との重要なシーンの撮影の日の思い出として「(その日は)僕の誕生日だったんですが、菊地さんが『東山さん、誕生日イエーイ!』と言ってくださり、僕も『イエーイ』とちょんまげ姿で返しました(笑)」と意外な“バースデイエピソード”を明かしてくれた。『小川の辺』は6月18日(土)より山形県で先行公開ののち、7月2日(土)より全国にて公開。■関連作品:小川の辺 2011年7月2日より全国にて公開© 2011「小川の辺」製作委員会■関連記事:菊地凛子が時代劇初挑戦!藤沢周平原作『小川の辺』でヒロインに
2011年06月07日TBS系新連続ドラマ「GM〜踊れドクター〜」に主演する東山紀之、共演の椎名桔平らが6月25日(金)、東京・赤坂の同局で行われた制作会見で、FIFAワールドカップで同日早朝に決勝トーナメント進出を決めた日本代表を祝福した。東山さんは、この日の同ドラマのリハーサルに備え、リアルタイム観戦はしなかったものの「日本代表を信じていました。勝って良かった」と喜び「スタジオ撮影の初日が、ちょうどオランダ戦の日で、みんなで試合を見つつやっていて、そこで心がひとつになった気がした」と日本代表のチームワークに触発された様子。共演の大和田伸也が「3時にパッと目が覚めて試合を見た。この日本代表はチームワークがすごくよくて爽やか。それで勝ったと思う。この(ドラマの)チームもチームワークがよくて爽やかですね」と上手く共通項をあげると、同じ共演の八嶋智人も「GMと書いてチームワークと読みます。そういうことを言いたいんですよね、東山さん?」と強引なフリ。東山さんは「まさに、そういうことです。チームワークがあれば、怖いものはないです」とちゃっかり乗っかってPRした。日本代表の次戦、パラグアイ戦は、日本時間で29日午後11時からで、同局で放送される。サッカー好きで知られる椎名さんは「いま、問題になっているのが、その日は夜中の2時まで埼玉でロケの予定になっていまして」と真顔(?)で問題提起。鈴木早苗プロデューサーは「椎名さんのご意見をいただいて、検討しておりますが、いろいろ問題もありまして…検討中です」と苦笑いでなだめた。同ドラマは、アメリカ帰りの総合医療のスーパードクター、後藤英雄(東山さん)を中心に大学付属病院の総合診療科で働く医師、看護師たちの奮闘と成長を描く物語。後藤はかつてのアイドルでダンサーとしての一面を併せ持つ設定。奇しくもこの日は、キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの命日にあたり、東山さんは「とても寂しいけど、心の中ではいつか会いたいって思いながら僕も頑張ろうと思っています。世界中のマイケルのファンが彼の功績を称えていると思う」とオマージュを口にしていた。「GM〜踊れドクター〜」は7月18日(日)放送開始(日曜21:00〜/初回は15分拡大)。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:君に届け 2010年9月25日より全国東宝系にて公開大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:三浦春馬仕事飲みデビュー「初めて監督とお酒飲みました」将軍様のおな〜り〜!柴咲コウ、ついにクランクイン『大奥』御鈴廊下で製作会見『大奥』堀北真希、着物で撮影快調前売券も快調、2万枚が即日完売!“男女逆転”に世界も注目よしながふみ「大奥」がSFファンタジー文学賞受賞柴咲コウ、次は写真詩集に挑戦?「葛藤、叫びを伝えたい」写真集発売イベント
2010年06月25日