みなさん、年賀状は出していますか?年賀状の起源は平安時代の貴族や公家が、遠方の知り合いに対して年始に出していたとされる挨拶状だそうです。しかし残念ながら日がな一日、蹴鞠(けまり)に興じていた人たちと同じだけの余暇時間は、現代人にはありません。12月は仕事、プライベート問わず、何かと忙しいもの。億劫になって、なかなか準備に手を付けられていない人も多いはずです。でも、みんな分かっているんです、送ったほうがいいって……! 年賀状は文化であり慣習、それすなわち礼儀です。ビジネス上では当たり前ですが、お世話になってきた人たちや会社の上司や先輩にも、気持ちの表れとして送ったほうがいいに決まっています。手軽でスピーディ、そして便利になれば、送るほうも送られるほうも、みんな幸せになれるのに……。○「翌日発送」がかなり良いそこで試してみるのがこちらのアプリ、「スマホで年賀状 2015」です。特長はこれ。・スマホで作成から発送までできる・自由なデザインと文章・まとめて自宅配送可能・翌日発送何とも言っても今回注目したいのは翌日発送が可能であること! つまり年賀状にまつわる不測の事態が起きたとしても、最小限の手間であらゆる状況に即座に対応できるのです。実は年賀状、時期が限定されているせいか、何かと緊急事態を招きやすい曲者です。例えば、年賀状は通常、12月25日までに投函しなければ元日に届く可能性が低くなります。しかしこの時期、仕事からプライベートまでがっちりとタスクが詰まっているもの。仕事の追い込み、忘年会の準備、帰省の新幹線の手配、クリスマスのプレゼント用意など、枚挙にいとまがありません。そんなときも、焦る必要はないのです。より気持ちを込めたいのであれば、自宅配送を利用するのもありですね。翌日に発送されていますから、時間に余裕をもって手書きコメントを添えることも可能です。○年賀状、焦るシーンはたくさんあるまた、この時期になると、会社でも年賀状どれくらい送る? と探り合いが起こったりします。そこで突如上司から「年賀状、送ったから」と言われたら…!?「だ、だしてない……」上司は上機嫌ですが、即座に送らなければ元日に間に合わず、機嫌を損ねて最悪の仕事始めを迎えることにもなりまねません。しかし、そんなときもアナタは悠々と昼食を食べ、食後のコーヒーの時間で対応できてしまいます。これも安心の翌日発送です。緊急事態以外では、年末近くで開催されたイベントなどの写真を、急ぎで年賀状に使いたい場合も便利です。スマホの写真データを直接、アプリに送り込んで使用できます。デザインも豊富にあるため、納得の1枚ができあがることでしょう。クリスマスの記念写真を使った特別な年賀状を相手のためだけに送ってみてはどうでしょう。贈ったプレゼントに対する恋人の不満も、少しは解消されるかもしれません。考えれば考えるほど、翌日発送って無敵です。○これだけのコストで人間関係のメリットがあるなら…結局、年賀状を出さないといけない人は「メールでは済ませられない、義理のある人」。送るかどうか迷った段階で、送ったほうがいいに決まっています。送らないことによって貼り付けられるレッテルは「不義理」の一言です。スマホでぽちぽちするだけで関係性が保てるなら、こんなにメリットのあることはありません。逆に、これだけ楽なのだから、今までスルーしていた人たちに送ってみてもよいですね。ひょんな連絡をきっかけに交友が復活し、何かが生まれるなんて、世の中にいくらでも転がっている話です。私は今日布団のなかで寝ながらフォーマットだけ完成させて、明日の通勤中に宛先を入力することにします。年末はこたつから出ないぞ~。(翌日発送に甘えて送り損ねないように!)ちなみに、元日に間に合わせるには24日までの注文が必要ですが、24日以降でも年末・年始休まず翌日発送してくれるらしいので、出してない人から来た返事にもすぐに対応できそうですね。(イラスト:松尾達)
2014年12月19日1991年に悪人会議プロデュースとして上演され、1998年には日本総合悲劇協会公演として再演、演劇界を超えてカルチャーシーンに衝撃を与えた松尾スズキ(作・演出)の『ふくすけ』。薬剤被害や宗教ビジネス、テロ行為に没入する人々など、世紀の変わり目を経てなお“今の物語”であり続け、生温かいヒューマニズムをも笑いつくす伝説的作品だ。実に14年ぶりの再々演となる今回は、古田新太や多部未華子、大竹しのぶら豪華メンバーに、阿部サダヲ、皆川猿時、平岩紙ら大人計画の劇団員も出演する最強のキャスティング。某日、宣伝写真撮影中の都内のスタジオで松尾の話を訊いた。『ふくすけ』チケット情報スタジオに到着すると、ちょうど古田が撮影中。劇中ではさえない中年男を演じる古田だが、撮影は作品自体のビジュアルイメージということで、ネックレスを胸元にチャラチャラと光らせた服装で不敵に立つ。見ている松尾から思わず「脂が乗ってるよね」という言葉が漏れ、その圧倒的な存在感にスタッフ全員が引き込まれる。次に衣裳を身につけた阿部がフラリと現れ、スタジオの中央へ。指の爪をかじりながらカメラに視線を向ける様子はどこまでが阿部自身で、どこからが阿部が演じるフクスケなのか分からないほど。キュッと細められた阿部の瞳を見ているうちに、本番で見られるであろうフクスケの物語が俄然楽しみになってきた。今回のキャストについて松尾に訊くと、「あえての地味な男の役を見たかった古田さんに、絆と尊敬を感じている大竹さん。毒々しい舞台に透明感を放ってくれるであろう多部さんと、理想のキャスティング。あとは、フクスケの哀しみを出せるのはこいつしかいねぇな、と阿部(笑)」との答えが返ってきた。その最強キャストで迎える14年ぶりの上演については「初演はバブル景気の頃で、世の中の浮かれ気分に対する20代の自分の“怒り”を込めて作っていたんです。でも今は状況が違う。日本全体が不景気だし、発散しきれない怒りや諦めとかで覆われてるでしょう。実は前回、30代後半で再演した時に、初演とは別の手応えを客席から感じたんです。“怒り”って人間の根源的な部分だと思うし、年代によっても感じ方は違ってくる。だから40代最後に演出する今回、『ふくすけ』を通して感じられる怒りを普遍的なものとして受け止めてもらえるかどうか。それを見極めたいという思いがあります」と語った。生の舞台はリアルと地続きだからこそ、そのときどきに形を変える。本作が常に“事件”であり続ける理由を、ぜひ劇場で確かめてほしい。公演は8月1日(水)から9月2日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、9月6日(木)から13日(木)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演される。なお、チケットは東京・大阪とも6月3日(日)10:00より一般発売開始。また、チケットぴあではWEB先行抽選を東京公演は5月24日(木)11:00まで、大阪公演は5月23日(水)11:00まで受付中。取材・文佐藤さくら
2012年05月22日