作家・有吉佐和子が遺した傑作戯曲として名高い『ふるあめりかに袖はぬらさじ』。尊王攘夷の嵐が吹き荒れる幕末の横浜を舞台に、恋に殉じた遊女・亀遊と通訳の藤吉の恋を見守りながら、波乱の時代を必死に生き抜こうとする芸者・お園の姿を情緒豊かに描く。お園を演じる坂東玉三郎は、初代の杉村春子から1988年にこの役を受け継いで以来、これが10度目の出演。毎回衣裳や舞台美術の監修も担当し、美意識に貫かれた舞台で観客を魅了している。今回は亀遊役に檀れい、藤吉役に松田悟志を抜擢。新たな表情を見せる本作の公開稽古と記者会見が、9月27日、東京・赤坂ACTシアターにて行われた。会見で玉三郎は「セットを作り込みましたし、いつもの赤坂ACTシアターとは違う雰囲気になって楽しみです」と、にこやかな表情。檀については「歌舞伎と(檀の所属していた)宝塚とは似た世界なので、気持ちがわかりやすいんですよ」と話すと、檀も「(稽古中は)何でも言ってくださいとお願いしたんですが、“大丈夫よ”と優しく言ってくださって…。教えていただいたことは私の宝物です」と充実の表情。一方、昨年から稽古を続けているという松田には、「以前は“大丈夫よ”とだけ言っていましたが、今は厳しく指導しています」と笑いかける玉三郎。松田は頭をかきながらも、「周りから“人間国宝(玉三郎は7月に認定されたばかり)に教えてもらえるなんて大変なこと”と言われるんですが、玉三郎さんは昨年と変わらない。僕も平常心を意識して付いて行きます」と意気込みを語った。続いて行われた公開稽古では、芝居の前半を披露。横浜・岩亀楼の行燈部屋で寝ている亀遊をお園が見舞いにきた幕開きでは、年増の芸者らしく何くれとなく世話を焼くお園が窓を開けると、カモメの鳴き声と共に横浜港の明るい光がサァッと部屋に入ってくる。花魁ながら病のために暗い部屋に押し込められている哀しさと、異国情緒漂う港町の明るい空気のコントラストが印象的だ。続く二幕では、久しぶりの顔見せで花魁のしつらえをした亀遊の美しさが見どころ。アメリカ人イルウス(団時朗)が亀遊を身請けしようとするが、恋情のために訳すのをためらう藤吉の表情が切ない。そんなふたりを気遣いつつ、浮世に身を任せざるを得ないお園の姿は、どこにでもいる市井の人のそれだ。歌舞伎の世話物にも通じる情緒を見事に浮き彫りにする玉三郎。24年間演じ続けている役の重みを改めて感じさせる。公演は9月28日(金)から10月21日(日)まで。取材・文佐藤さくら
2012年09月28日東京・赤坂ACTシアターにて今秋上演される『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の製作発表が都内で行われ、出演者の坂東玉三郎、檀れい、松田悟志らが記者会見を行った。有吉佐和子が劇作を手がけ、杉村春子の主演で『ふるあめりか~』が初演されたのは、1972年のこと。杉村の当たり役となった芸者・お園役は、1988年に玉三郎に受け継がれた。今回が10度目の出演となる玉三郎は、「新しい顔ぶれならではの新しい舞台ができれば。赤坂ACTシアターという空間の使い方を意識して、この戯曲をできる限りお客様に身近に感じていただけるようにしたい」と意欲を見せる。物語は、開港まもない幕末の横浜を舞台に展開する。通辞・藤吉(松田)とのかなわぬ恋に身を焦がす遊女・亀遊(檀)。彼女が自害すると、やがて、“外国人から操を守るためだった”という説が流れるように。亀遊の最期に居合わせたお園は、事実は違うと知りながらも、攘夷派の思惑にのせられ、そのプロパガンダに加担させられてしまう。檀が「すばらしい女優さん(波乃久里子、宮沢りえ、寺島しのぶら)が演じてこられている役なので、私もそれに負けないように、一生懸命取り組んでいきたい」と緊張気味に語る一方で、松田は「お話をいただいたとき、まず“どうして僕なのか”と思った。それで玉三郎さんに“僕に出来ますか?”とお訊きしたら、“大丈夫です”とのことでしたので、それを鵜呑みにしてがんばることにしました」とどこまでも屈託がない。玉三郎はそんなふたりについて、「檀さんは、劇団(宝塚歌劇団)で十分に経験を積んでいらっしゃる。優しいイメージの奥にある芯の部分が本番では出てくると思う。松田くんは、この記者会見で皆さんが持った印象どおりの人。そこをあの時代(幕末)にうまく持っていくことが大事だと思う」と語った。すでに玉三郎と松田は、5月3日から6日まで愛知・御園座、5月12日から27日まで京都・南座にて同作品を演じており、檀のみが東京公演からの参加となる。公演は赤坂ACTシアターにて、9月28日(金)から10月21日(日)まで開催。チケットぴあでは、6月1日(金)23:59までインターネット先着先行プリセールを受付中。一般発売は6月2日(土)より。
2012年05月28日事実にちょっとだけ脚色を加えて「盛った話」をしてしまうことってありますよね。「盛った話」をするのはその場を盛り上げるためだったり、自分を守るためだったりと、さまざまな理由がありますが、盛ったせいで後で困ってしまうこともあったりするようで……。マイナビニュース読者にアンケートで、「盛った話のエピソード」をお聞きしました。調査期間:2012/3/6~2012/3/10アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)■男性編「バイクで日本一周したと話をしたが、実際は東日本だけだった。九州の話をされないよう祈るばかりだった」(35歳/男性)半分制覇したら、全国制覇したって言いたいですもんね……。「就職活動の時、実際はサークルの書記だったにも関わらず、リーダーだったとアピールした。入社後、統率力を求められて苦労した」(29歳/男性)経歴に傷が付かないようにがんばったのはえらいと思います。「実際には私立大学しか受験しなかったのに、難関国立大を落ちて滑り止めで入学したということにした」(33歳/男性)学歴などに関することを盛ってしまう人は結構多いようで。「相手を笑わそうという気持ちがあるのか、日常的無意識に話を盛っている。あまりにも数が多く個々の内容は覚えていない」(25歳/男性)サービス精神が豊富な方のよう。個人的には、楽しく盛るならいいとは思うのですが。■女性編「社会人になっても母親が弁当を作ってくれていたが、回りにはずっと自分で作っていると言っていた」(29歳/女性)自分を追い込んで、料理の腕前を上げるという方法もありそうです。「安い洋服を着て友達に褒められたのでついブランドものだとうそをついた」(28歳/女性)安い洋服を着こなしているのもすてきだと思いますよ!「住んでいる場所は、隣のちょっと聞こえのいい区ということにしている(道1本へだてて隣の区なので)」(28歳/女性)気持ちは分からなくもありませんが……。「カップラーメンはほとんど食べたことがなかったので、一度も食べたことがないといった」(26歳/女性)カップラーメン……おいしいのもありますよ!後々考えてみて、「あのとき、別に盛る必要なかった……」と、後悔することってありますよね。正直すぎるのも考えものですが、盛りが常態化しすぎて、「いつもちょっと大げさな人」になってしまわないように気をつけたいものです。 さて、皆さんは話を盛った経験、ありますか?(根岸達朗/プレスラボ)
2012年05月14日カワイイ女の子との、待ちに待ったデートの日。デートの最中はずっと楽しい時間を過ごすはずが、相手の行動一つでガクンと盛り下がってしまうこともあるようです。できる限りそんな事態は避けたいもの。「デート中に盛り下がる女性の行動」について、男性陣に聞いてみました。■「おごられて当然という態度を取る」(27歳/電子機器)「おごること自体は嫌なことじゃなくても、ごちそうさまを言わなかったり、お会計のときに財布を出すそぶりを全く見せない女性は悪い印象が残る」とのこと。自分の分は出そうとする姿勢を持っている方が、今の時代では一般的に好印象なのかも?結局おごられるにしても、最低限のマナーを守ったほうがお互いが気持ちよく過ごせそう。■「携帯ばかり気にして、話に全く集中していない」(28歳/百貨店勤務)「自分といるのがつまらないのかと悲しくなる」、「実はほかに男がいるのではないかと疑ってしまう」という理由から。面と向かって相手と会話をする時間は、お互いの仲を深めるチャンス。相手と過ごす時間に集中したいものです。そんなときには、急に携帯が邪魔に感じたりするんですよねぇ。■「自分でやたらとたくさん食べ物を注文したのに、全然食べない」(29歳/会社経営)これは、単純にもったいない。「たくさん食べる女性が好き」という男性もいますよね。ですがおなかがいっぱいになってしまうのは仕方ないので、食べ物ははじめにあまり頼みすぎないようにしましょう。■「店員への態度がおかしいとげんなりする。横暴な態度はやめてほしい」(30歳/飲食店勤務)飲食店の従業員である彼は、「そんなときは、げんなりするだけでなく店員に同情してしまう」と話していました。まぁ、飲食店に勤めていない人からしてもこれは盛り下がりますよね。彼ばかりに愛想よくしていても、こういうところはシッカリ見られているみたいです。■「自慢話ばかりする」(26歳/芸能関係)「何人もの男にモテた話とか、自分の稼ぎが良い話とか、聞いているとウンザリする」とのこと。「男性の過去の自慢話を聞くのは疲れる」と話す女性はよくいますが、男性も女性も一緒ですね。特に、女性の自慢話は男性のプライドを傷つけてしまう可能性もあるのかもしれません。気をつけましょう。■「スカートをはいているのに、大また開きで座る」(24歳/IT系)お下品に見えちゃいますよね。分かっているんですけど、足をぴったり閉じて座るのって疲れるんですよね。まぁ、そういう女性はスカートをはかない方がいいということかもしれません。ちなみに私はパンツスタイルが好きです。さてさていろんな意見が挙がりましたが、共感できる男性は多かったのではないでしょうか。女性の皆さまは、次のデートに生かしましょう。私も、今回登場してくれた男性たちの意見をいち女性としてまじめに受け止めようと思いました。さて、女性陣の逆襲(?)、社会人女性に聞いた「デート中に盛り下がる行動【男性編】」は、後日ご紹介します!(桜まゆみ/プレスラボ)【関連リンク】男子必見! こうして僕は成功した「次のデートの取り付け方」!最も短かったお付き合いの期間ランキング【Q&A】何回目のデートで告白していい?
2010年06月07日