3月18日に東京国際フォーラムで開催された「トニー賞コンサート in TOKYO」。日本初のトニー賞公認ミュージカルコンサートを謳ったこの催しには、ケリー・オハラ、マシュー・モリソン、井上芳雄、濱田めぐみが出演。日米ミュージカルスター4人が様々なナンバーを披露しました。その素晴らしいコンサートの模様を丸ごとふり返りたいところですが、本コラムは“シネマカフェ的海外ドラマ”。やはりここは、みんな大好き「glee/グリー」のシュー先生ことマシュー・モリソンに注目していきたいと思います。コンサートを2日後に控えた3月16日、まずは4人揃って記者会見を実施。初来日のマシューはすでに奥様共々京都を観光し、日本を楽しんでいる様子でした。日本食も口に合ったようで、会見前にはお弁当を堪能したそう。「ミュージカルに対する僕の情熱を2日後の舞台で皆さんにお届けしたい」と語るマシューはケリーと共に、2人の初共演作「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」からの1曲「Say It Somehow」を一足先に披露してくれました。会見の舞台上にもかかわらず瞬時に役と化し、作品の世界観を目の前に広げてくれた2人の美し過ぎる歌声に、本番への期待が高まったのは言うまでもありません!そして当日。結論を先に言ってしまいますと、会場に足を運んだ誰もが、そして生中継を観ていた誰もが素敵な時間を過ごせたのではないでしょうか。自分たちの出演作はもちろん、新旧の名作ミュージカルナンバーを次々と披露する4人にうっとり。共演作「南太平洋」の曲をケリーとマシューがそれぞれ歌えば、井上さんと濱田さんが「ミス・サイゴン」の曲で会場を魅了。ケリーがトニー賞ミュージカル主演女優賞に輝いた「王様と私」、マシューの「ファインディング・ネバーランド」など、近作からの歌曲披露ももちろんあり、舞台の感動がよみがえってくることもしばしばでした。そんな中、軽妙なトークでコンサートの進行役も担う(!)井上さんによると、「『glee/グリー』に出演したことで、自分の舞台を観に来てくれる客層に広がりができた」とマシュー自ら語っていたそう。その感謝の意からか、「glee/グリー」ファン熱狂の瞬間も何度かありました。ドラマの中ではリアーナの「Umbrella」とマッシュアップして歌われていた「Singing in the Rain」、シュー先生がカートのお父さんとフィンのお母さんの結婚パーティーで歌った「Sway」、そして「glee/グリー」と言えばコレ!「Don’t Stop Believin’」も披露。「Don’t Stop Believin’」にはマシューだけでなく、ケリー、井上さん、濱田さんも参加。ピョコピョコと飛び跳ねながらみんなで歌う姿が可愛らしかったです。さらに、アンコールではマシューとケリーによる「Over the Rainbow」も。「glee/グリー」のシーズン1最終話でシュー先生がグリー部のみんなに優しく歌いかけていたのと同じように、この日もマシューがウクレレを弾きながら柔らかな歌声を聴かせてくれました。「トニー賞コンサート in TOKYO」を観てから、何だか無性に「glee/グリー」が観たくなってしまった!という人も多いはず。シュー先生ことマシュー、そしてケリー、井上さん、濱田さん、素敵な夜をありがとうございました!(text:Hikaru Watanabe)
2017年04月05日日本でも注目された今年のアカデミー賞授賞式。その晩の豪華な夕食会で余ってしまった食事を、大ヒット映画『スラムドッグ$ミリオネア』に出演したインド出身の俳優*1フリーダ・ピントーが、ハリウッド近郊に住む800人のお腹をすかせた人々に提供した。
2017年04月05日第42回菊田一夫演劇賞が4日発表となり、女優の麻実れいが菊田一夫演劇大賞に輝いた。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。大賞に選ばれた麻実は、『8月の家族たちAugust:Osage County』バイオレット役、『炎 アンサンディ』ナワル役の演技が高く評価された。菊田一夫演劇賞には、読売演劇大賞の最優秀作品賞も受賞した『ジャージー・ボーイズ』でフランキー・ヴァリ役を演じた中川晃教、『1789~バスティーユの恋人たち~』ロナン役&『キンキーブーツ』チャーリー・ブライス役の演技が評価された小池徹平、『食いしん坊万歳! ~正岡子規青春狂詩曲~』八重役の新橋耐子、『ジャージー・ボーイズ』『手紙2017』の演出を務めた藤田俊太郎が選出された。また、菊田一夫演劇賞特別賞は永年の舞台照明デザインにおける功績がたたえられ、勝柴次朗が受賞した。
2017年04月04日東京・中央区の酒店や飲食店などで構成される「日本橋日本酒プロジェクト」主催の「第5回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2017」が、2017年4月15日(土)に開催されます!前回よりもエリアと参加店舗を拡大し、日本橋周辺の約50店舗で全国51蔵の銘柄を楽しめます。日本橋エリア 日本酒利き歩きってどんなイベント?「第5回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2017」は、全国各地51蔵の日本酒が飲み放題で味わえる“利き酒イベント”です。今回は、2016年9月にオープンした東京・中央区日本橋室町の福徳神社横の広場「福徳の森」でも、飲食・物販ブースが出店します。三越前や人形町界隈だけでなく、日本橋小網町や日本橋大伝馬町などのエリアも加わって、日本橋エリアをまんべんなく歩いて楽しめるようになっています。受付で「オリジナルの利き酒専用お猪口」をゲットしたら利き酒体験スタート!飲食店1店舗に対して酒蔵1蔵を回って、日本酒を心ゆくまで楽しめます。各飲食店では、自慢の銘酒を出品する各蔵元が参加者を出迎え、蔵本自らが日本酒を注いでくれますよ。蔵元いち推しの銘酒秘話や地元名物、逸話など、日本酒や酒蔵にまつわる会話も楽しめます。老舗料亭からイタリアンまで!バリエーション豊かな飲食店が参加今回のイベントでは、東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅、半蔵門線「水天宮前」駅、銀座線「三越前」駅、JR総武線快速「新日本橋」駅に近い東西約1.3キロ、南北約1キロのエリアにある居酒屋や老舗料亭、イタリアン、カフェといったバリエーション豊かな飲食店が、利き酒の店として参加します。各店舗では日本酒に合う300円〜1,000円程度のお手頃なおつまみメニューも用意されています。いろんなタイプのおつまみを日本酒にあわせて楽しみましょう!また、参加店舗で日本橋や日本酒にちなんだオリジナル商品を販売したり、特別ワークショップを開催するなど、利き酒以外の楽しみも充実しています。ミシュラン掲載の料亭「玄冶店 濱田家」の特製弁当や、老舗「手ぬぐい・ゆかたの梨園染戸田屋商店」のオリジナル手ぬぐいが販売されるほか、「COREDO室町3無印良品」では日本酒利き歩きキャラクターウサギのスタンプサービス、創業360年を超える「 東京・日本橋 和紙の専門店小津和紙」では和紙ワークショップが開催されます。日本酒利き酒を通じて、お酒と人との出会いを楽しみましょう!イベント概要名称:第5回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2017開催日時:4月15日(土)午後2時~午後6時参加受付:【前売券購入者】午後1時~午後3時30分【当日券購入者】午後2時~午後3時30分会場:日本橋日本酒プロジェクト加盟約120店(詳細情報参照)日本橋人形町、日本橋室町、日本橋大伝馬町、日本橋堀留町 界隈参加受付店舗: 新川屋 佐々木酒店(日本橋人形町2-20-3)、 きく家はなれ(日本橋人形町1-5-2)、DALIA ダリア(日本橋大伝馬町2-9)、日本橋案内所(日本橋室町2-2-1 コレド室町1 地下1F)参加蔵:全国51蔵(詳細情報参照)詳細情報紹介ページ:参加料:【前売】2,500円【当日】3,000円(いずれも税込)※日本酒飲み放題、フード別途有料※定員の7,000人に達し次第、販売終了になります。※当日券を販売しない場合もあります。チケット販売:イープラス()「日本酒利き歩き」で検索前売券販売店、店舗情報地図紹介ページ:
2017年04月03日2017年4月16日(日)、有楽町で「第2回 東京占いまつり」が開催されます!昨年11月に開催した「第1回 東京占いまつり」では、申込枠(600名)があっという間に埋まり、大盛況となりました。今年は、人気占い師40名による生鑑定を受けられるほか、タレントのLiLiCoさんやヨガインストラクターEikoさんなどによるトークショー、ネイルやマッサージといった“美容・健康・癒し”をテーマにした女性向けブースが設置される参加体験型イベントとなります。気になる春の運勢を人気占い師が生鑑定!今回のイベントでは、「電話占いマヒナ」の人気占い師を前回より増員して総勢40名が集結。チャネリング占いの月湖先生、霊感タロット占いのSHIN-HA先生、カルデア占いの矢野真弓先生などがブースごとに座っており、来場者は占ってほしいブースに自由に並んで、各10分間の対面占いを楽しめます。※当日の占い師は変更になる可能性があります。※入場チケットに1回分の10分対面占い付き。2回目以降は、1回1,000円となります。有名人によるトークショーや特別イベントも!さらに、今回は有名人3名によるスペシャルトークショーも開催されます!タレント・映画コメンテーターのLiLiCoさんや占い師の矢野真弓先生、開脚女王として知られ著書がベストセラーとなっているヨガインストラクターEikoさんによるミニ開脚レッスンもありますよ!女性が輝くための秘密が聞けそうですね!今年は前回の約2倍のスペースでの開催となり、コンテンツも前回よりもパワーアップしています。ぜひ会場に足を運んで、気になる春の運勢をチェックしましょう!■開催概要名称: 第2回 東京占いまつり日時: 2017年4月16日(日) 11:30開場~19:00場所: 東京交通会館12Fカトレアサロンアクセス: JR京浜東北線・山手線「有楽町駅」徒歩1分チケット料金: 前売り…1,000円(税込)、当日…2,000円(税込)※入場チケットに1回分の10分対面占い付き。2回目以降は、1回1,000円。購入方法: 銀行振込み、クレジットカード、コンビニ決済、当日現金払いお申込み: 公式URL :
2017年04月01日日本橋エリアの飲食店など約50店舗をめぐって全国各地の約51蔵による日本酒が味わえる利き酒イベント「第5回 日本橋エリア日本酒利き歩き 2017」が2017年4月15日(土)に開催される。5回目を迎える「日本酒利き歩き」。東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅、半蔵門線「水天宮前」駅、銀座線「三越前」駅、JR総武線快速「新日本橋」駅に近い東西約1.3キロ、南北約1キロのエリアにある居酒屋や老舗料亭、イタリアン、カフェといったバリエーション豊かな飲食店が、利き酒の店として参加。三越前や人形町界隈だけでなく、日本橋小網町や日本橋大伝馬町などのエリアも加わって、日本橋エリアをまんべんなく歩いて楽しめるようになった。参加者は、受付で「オリジナルの利き酒専用お猪口」を手に飲食店1店舗に対して酒蔵1蔵を回る。好きなルートで好きなだけ利き酒を楽しめるのが嬉しい。各飲食店では、自慢の銘酒を出品する各蔵元が参加者を出迎え、参加者に日本酒を注ぐ。日本酒は飲み放題なので、酔いすぎないように。さらに、店内では、蔵元いち推しの銘酒秘話や地元名物、逸話など、日本酒や酒蔵にまつわる会話も楽しめる。フードは別料金のキャッシュオン方式。おつまみは300円から1,000円程度で食べられる。各店舗において日本酒に合うメニューをオリジナルで用意しているので、何店舗も足を運びたい。参加費は、前売券が2,500円(税込)、当日券が3,000円(税込)。定員の7,000人に達し次第、販売は終了する。当日券を販売しない場合もあるので、気になる人はお早めに。【開催概要】第5回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2017日時:2017年4月15日(土)午後2時~午後6時開催エリア:日本橋エリア【参加受付】参加受付店舗・ 新川屋 佐々木酒店(日本橋人形町2-20-3)・ きく家はなれ(日本橋人形町1-5-2)・ DALIA ダリア(日本橋大伝馬町2-9)・ 日本橋案内所(日本橋室町2-2-1 コレド室町1 地下1F)前売券購入者:午後1時~午後3時30分当日券購入者:午後2時~午後3時30分会場:日本橋日本酒プロジェクト 加盟約120店(詳細情報参照)日本橋人形町、日本橋室町、日本橋大伝馬町、日本橋堀留町 界隈参加蔵:全国51蔵【参加料】前売:2,500円当日:3,000円(いずれも税込)※日本酒飲み放題、フード別途有料※チケット販売:イープラスで「日本酒利き歩き」で検索。【問い合わせ先】日本橋日本酒プロジェクト(窓口:新川屋 佐々木酒店)TEL:03-3666-7662【蔵元常駐】(または代理人常駐)・綿屋(宮城/金の井酒造)・まんさくの花(秋田/日の丸醸造)・角右衛門(秋田/木村酒造)・奥清水(秋田/高橋酒造店)・上喜元(山形/酒田酒造)・東光(山形/小嶋総本店)・奥羽自慢(山形/奥羽自慢㈱)・末廣(福島/末廣酒造)・弥右衛門(福島/大和川酒造)・豊賀(長野/高沢酒造)・今錦(長野/米澤酒造)・吟田川(新潟/代々菊酒造)・田友(新潟/高の井酒造)・昇龍蓬莱(神奈川/大矢孝酒造)・雄東正宗(栃木/杉田酒造)・門外不出(栃木/西堀酒造)・龍力(兵庫/本田商店)・香住鶴(兵庫/香住鶴㈱)・沢の鶴(兵庫/沢の鶴㈱)・花巴(奈良/美吉野醸造)・梅乃宿(奈良/梅乃宿酒造)・白木久(京都/白杉酒造)・池雲(京都/池田酒造)・羽根屋(富山/富美菊酒造)・若鶴(富山/若鶴酒造)・谷泉(石川/鶴野酒造店)・加賀鳶(石川/福光屋)・越前岬(福井/田辺酒造)・三千盛(岐阜/三千盛㈱)・若葉(岐阜/若葉㈱)・臥龍梅(静岡/三和酒造)・萩錦(静岡/萩錦酒造)・蓬莱泉(愛知/関谷醸造)・田光(三重/早川酒造)・作(三重/清水清三郎商店)・半蔵(三重/大田酒造)・鉾杉(三重/河武醸造)・誉池月(島根/池月酒造)・月山(島根/吉田酒造)・隠岐誉(島根/隠岐酒造)・龍勢(広島/藤井酒造)・華姫桜(愛媛/近藤酒造)・豊能梅(高知/高木酒造)・三芳菊(徳島/三芳菊酒造)・古伊万里 前(佐賀/古伊万里酒造)・日下無双(山口/村重酒造)【出品のみ】(蔵元不在)・酉与右衛門(岩手/川村酒造店)・亀甲花菱(埼玉/清水酒造)・睡龍(奈良/久保本家酒造)・常山(福井/常山酒造)・富久心(茨城/椎名酒造店)
2017年03月30日歌手で俳優の星野源が、「第9回伊丹十三賞」を受賞したことが28日、伊丹十三記念館を運営するITM伊丹記念財団から発表された。デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督など、さまざまな分野で才能を発揮し、時代を切り開く役割を果たした伊丹十三氏の遺業を記念して創設された同賞は、伊丹十三氏が「これはネ、たいしたもんだと唸りましたね」とつぶやきながら膝を叩いたであろう人と作品に贈られるもの。この受賞に星野は「本当に驚いています」とコメント。「自分にとって伊丹さんの存在は、はるか遠くに見える灯台のようでした。しかし、その灯りへはどうやっても辿り着けないようにできていて、その活動の姿勢や後ろ姿から、暗に『君は君の場所を作れ』と言われてるようにいつも感じていました」と打ち明け、「そしていま、こうして伊丹十三賞をいただけたことは、身に余る光栄であり、人生を丸ごと認めていただいたようにうれしいです。これからも手探りで活動を続けたいと思います。本当に、有り難うございます」と感激している。周防正行氏、中村好文氏、平松洋子氏、南伸坊氏からなる伊丹十三賞選考委員会は、星野源の受賞理由として「音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断し、どこか息の詰まる時代に、エンターテイナーとして驚くような風穴をあけてしまった星野的表現世界に」とコメント。贈呈式は、4月17日に行われる。星野は、自身も出演したTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌として注目された大ヒット曲「恋」が累計150万ダウンロードを突破、同曲が入場行進曲となっている「第89回選抜高等学校野球大会」も日々熱戦が繰り広げられている中、3月30日にはエッセイ『いのちの車窓から』が発売、4月7日には声優として出演する映画『夜は短し歩けよ乙女』が公開、さらには今夏、WOWOWで放送される『連続ドラマWプラージュ』の主演が発表されるなど、音楽家、文筆家、俳優として2017年も引き続き大きな話題が続いている。なお、同賞は過去に、糸井重里、タモリ、内田樹、森本千絵、池上彰、リリー・フランキー、新井敏記、是枝裕和が受賞した。
2017年03月28日イランの名匠アスガー・ファルハディ監督が手がけ、第89回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『セールスマン』。緻密な脚本と繊細な演出、スリリングな心理描写で妻の暴行事件の真相を紡いでゆくサスペンスから、待望の予告編映像と新ポスタービジュアルが解禁となった。トランプ政権の入国制限命令に抗議したファルハディ監督と主演女優タラネ・アリドゥスティが、アカデミー賞授賞式へのボイコットを表明する中、国境や信教を超えて、見事、外国語映画賞を受賞した本作。ファルハディ監督は、『別離』でもイラン映画初のオスカーとなる同賞を獲得しており、二度目の受賞という快挙を成し遂げた。カンヌ国際映画祭でも脚本賞と男優賞をW受賞し、全米ではたった3館で限定公開されたが、その週の公開作品でアベレージ1位となる大ヒット・スタートを記録した。このたび解禁となった予告編映像は、小さな劇団に所属し、俳優としても活動している主人公の教師エマッドとその妻ラナが上演する舞台「セールスマンの死」を映し出す。ところが、ある日、引っ越して間もない夫妻の自宅で、ラナが侵入者に襲われてしまう。犯人を何としてでも捕まえたい夫と、表沙汰にしたくない妻の感情は、次第にすれ違い始める。やがて、犯人は前の住人だった女性と関係がある人物だとわかるが、その行く手には、彼らの人生をさらに揺るがす意外な真実が待ち受け…。ゆるやかに理性をかき乱されていく夫婦の葛藤を軸に、登場人物たちの思惑がスリリングに絡み合う様が描き出されていく本映像。また、新たなポスタービジュアルは、妻ラナ役のタラネ・アリドゥスティの美しい横顔がひと際目を引く。「ある夜の闖入者(ちんにゅうしゃ)…たどり着いた真実は、憎悪か、それとも愛か…」というキャッチコピーも、緻密な心理サスペンスを感じさせるものとなっている。『セールスマン』は6月10日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月27日「第9回地酒フェスタ~京都日本酒紀行~」がウェスティン都ホテル京都で、2018年6月3日(日)に開催される。「第9回地酒フェスタ~京都日本酒紀行~」では、酒処で知られる伏見のほか京都中心部・北部などから20以上の蔵元が集結。100種を越える地酒を試飲することが可能となっており、好みのお酒が見つかれば、その場で購入することもできる。さらに、有料でホテルシェフが趣向を凝らした日本酒に合う料理を和食・洋食・デザートまで楽しめる。他にも日本酒に合う塩のコーナーでは、塩の専門家が日本酒のタイプに合わせてセレクトした4種の塩を試食できるほか、京焼・清水焼の酒器展示・販売やクイズ大会、ホテル唎酒師による日本酒セミナーなど、楽しめるプログラムが満載となっている。【詳細】「第9回地酒フェスタ~京都日本酒紀行~」日時:2018年6月3日(日) 第一部11:30~14:00 / 第二部15:00~17:30場所:ウェスティン都ホテル京都 西館4階 瑞穂の間住所:京都市東山区粟田口華頂町1(三条けあげ)入場料:前売り券 2,500円 / 当日3,000円、プレミアムチケット4,500円(前売りのみ、50枚限定)※料金には試飲(一部、追加料金が必要)・税金・サービス料を含む。※プレミアムチケットは、前売りチケット・フードチケット1,200円分・日本酒セミナー・日本酒購入15%割引券(当日利用のみ)がセット。チケット販売窓口:都ホテルオンラインショップ、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス(e+)■フード<チケット制>フードチケット1,000円(200円×6枚綴り)※チケットは会場で販売■特典・きもの着用特典:きもので来場するとフードチケット600円分プレゼント(要予約)・オリジナル利き猪口プレゼント・オリジナルお猪口ホルダープレゼント※プレゼントはなくなり次第終了。■ホテル唎酒師による日本酒セミナー時間:14:10~14:40 ひとり 1,500円(要予約)■出店蔵元城陽酒造株式会社、松井酒造株式会社、招徳酒造株式会社、月桂冠株式会社、株式会社山本本家、齊藤酒造株式会社、宝酒造株式会社、株式会社北川本家、株式会社京姫酒造、羽田酒造有限会社、玉乃光酒造株式会社、キンシ正宗株式会社、竹野酒造有限会社、株式会社豊澤本店、株式会社増田徳兵衞商店、佐々木酒造株式会社、黄桜株式会社、東山酒造有限会社、向井酒造株式会社、池田酒造株式会社、熊野酒造有限会社、東和酒造有限会社、若宮酒造株式会社(順不同)※内容・出店蔵元は変更になる場合あり。【問い合わせ先】ウェスティン都ホテル京都 イベント係TEL:075-771-7159 (10:00〜19:00)
2017年03月27日第74回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門を受賞しオスカーの栄光を手にした『ムーンライト』。この度、本作の場面写真とメイキング写真がシネマカフェに到着した。名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々の中、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になってもそんな日々は続いていたある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れる…。しかし、ある裏切りに遭い2人は別々の道へと進む。そして、大人になり再会した2人。静かに語り合うなか、どんなに時が流れても忘れられずにいた想いが募る…。ブラッド・ピットがエグゼクティブ・プロデューサーを務める本作。主人公の母親役には、本作でオスカーに初ノミネートされたナオミ・ハリス、少年の父親代わりになる麻薬ディーラー役で見事オスカーを獲得したマハーシャラ・アリ。そして、それぞれの時代の主人公シャロン役にアレックス・ヒバート、アッシュトン・サンダース、トレバヴァンテ・ローズが抜擢されている。北米で大ヒットを記録し、世界中から熱狂的な賛辞を贈られている本作だが、一体本作の何が世界中を魅了しているのか――。それは、人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情が描かれているから。どうにもならない日常、胸を締め付ける痛み、初恋のような切なさ、いつまでも心に残る後悔、思いもよらない再会により、秘めた想いを抱え生きてきたシャロンの暗闇に光がさしたとき、観客の心は大きく揺さぶられ、深い感動と余韻に包まれる。本作は、自分の居場所を探し求める主人公の姿を幼少期、少年期、青年期の3つの時代に切り取り、色彩豊かで圧倒的な映像美と情緒的な音楽で映し出した愛の物語。また劇中では、原案となった戯曲「In Moonlight Black Boys Look Blue」、「月明りで、おまえはブルーに輝く」という意味のタイトルを象徴するような、主人公シャロンと親友ケヴィンのロマンスシーンが登場する。そして今回到着した写真では、夜の浜辺で静かに語らうシャロンとケヴィンの姿が。このシーンでは、月明かりに照らされた黒い肌が青く輝く中、初めて2人の心が触れ合う瞬間が、繊細にかつ美しく描かれている。またこの美しい一夜の想い出が、シャロンの心を月明りのように照らし続け、ケヴィンへの一途な想いを抱えたまま大人へと成長していく…。直射日光が強く、昼間は光が痛いほど美しいマイアミ。しかしそこから一変、この夜のロマンスシーンは、真っ暗な静寂の中撮影が行われており、同時に公開されたメイキング写真では、照明にぽつんと照らされる2人の俳優の後ろ姿がとても印象的に写っている。『ムーンライト』は3月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 A24 Distribution, LLC
2017年03月24日2012年に劇場公開され大ヒットを記録、第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した細田守監督のアニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』が、3月24日(金)今夜「金曜ロードSHOW!」で本編ノーカット放送される。幾度も映像化されてきた筒井康隆のSF小説の世界観をアップデートしてアニメ映画化した2006年公開の『時をかける少女』や、少年と田舎の大家族が仮想世界を舞台に世界の危機を救う2009年公開の『サマーウォーズ』を手がけた細田監督が、4作目となる長編アニメ映画として世に送り出した本作。2012年に劇場公開されると国内興行収入は42.2億円、動員数344万人という大ヒットを記録し、世界93の国と地域でも配給され、スペインのシッチェス・カタロニア映画祭のアニメーション部門では最優秀長編作品賞を受賞するなど、国内のみならず世界で高い評価を受けた。主人公は両親を亡くしてアルバイトをしながら大学に通う、花。大学の講義に潜り込んでいた不思議な男性と恋に落ちるが、彼はなんと“おおかみおとこ”。彼の秘密を受け入れ、共に暮らすようになった花は、彼との間に新しい命を授かる。長女の雪と、弟の雨。しかし、雨が産まれてまもなく、“おおかみおとこ”は命を落としてしまう。たったひとりで“おおかみこども”を育てることになった花。ふたりの将来、つまり“人間として生きるか、おおかみとして生きるか”を案じて、人里離れた田舎へと移り住むことに。里の人たちに見守られながら、手探りで子育てに奮闘する花。周りとは違う自分に戸惑いながら、成長していく雪と雨だったが…という物語。主人公の花の声優には2015年公開の細田監督作『バケモノの子』でも声優を担当した宮崎あおい、“おおかみおとこ”を大沢たかおがそれぞれ起用されたほか、大河ドラマ「真田丸」などで注目の女優・黒木華、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子などがキャストに名を連ね、黒木さんが演じる花の長女・雪のクラスメイト役で『君の名は。』の上白石萌音も出演。豪華な声優陣の演技も見どころだ。今回、リニューアルされた番組公式HP「金曜ロードシネマクラブ」では作品の名シーンをショートムービーで期間限定公開しているほか、「愛を感じる感動シーントップ10」を投票で決定。本日20時からは「LINE LIVE」での生配信も行われ、こちらではプロデューサーや制作スタッフによる制作当時のエピソードも語られるという。金曜ロードSHOW!『おおかみこどもの雨と雪』は3月24日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開(C) 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2017年03月24日ライアン・ゴズリングが、先月のアカデミー賞授賞式で作品賞が間違えて発表されたとき、ステージ上で笑っていた理由を明かした。ライアンとエマ・ストーンが主演の『ラ・ラ・ランド』は、先月26日(現地時間)の第89回アカデミー賞授賞式で作品賞受賞作として発表されたが、直後に受賞結果の封筒がプレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイに間違って渡されたことが発覚。ステージ上に本当の受賞作『ムーンライト』と『ラ・ラ・ランド』両作の関係者が入り乱れる状態になった。大混乱のステージ上で、エマやデイミアン・チャゼル監督らと登壇していたライアンが口元を押さえて笑いをかみ殺している姿をカメラがキャッチし、SNSなどで話題を呼んだが、ライアンがついにその理由を語った。22日(現地時間)、ラスベガスで開催中の「Adobe Summit」のQ&Aセッションに参加したライアンは、あのときのことを聞かれて「観客席の人々がパニックのような反応をし始めたのを見て、インカムをつけた人たちが(ステージに)来るのを見て、誰かが怪我をしたのかと思った」「医療的な事態か何か起きたのかと思ったんだ。最悪のシナリオが頭に浮かんでいた」「そうしたら、『ムーンライト』が受賞したと聞いて、すごく安心したんだ。それで笑い始めた」と答えた。アカデミー賞の歴史に残るハプニングについて「非現実的」だったとふり返ったライアンは「本当に、『ムーンライト』が受賞してすごくうれしかった。本当にとても画期的な映画なんだ。製作費100万ドルで、信じられない完成度の作品だ。彼らが認められて、とてもうれしい」と自分のことのように喜んでいた。(text:Yuki Tominaga)
2017年03月24日アジア版アカデミー賞「第11回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、作品賞・監督賞・主演男優賞の主要3部門にノミネートされた映画『淵に立つ』が、3月21日(火)に香港で開催された受賞式にて、浅野忠信が「主演男優賞」を受賞したことが分かった。昨年、同アワードで浅野さんは最優秀助演男優賞(『岸辺の旅』)を受賞しており、2年連続で同じ俳優が受賞することは、前例のない初の快挙となった。「アジア・フィルム・アワード」は、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興・文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀女優賞に黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、最優秀助演男優賞に綾野剛(『怒り』)、最優秀脚本賞に新海誠(『君の名は。』)、最優秀衣装デザイン賞に黒澤和子(『真田十勇士』)、最優秀視覚効果賞に大屋哲男(『シン・ゴジラ』)、最優秀音響賞に中村淳(『シン・ゴジラ』)らがノミネート。結果、浅野さんの主演男優賞のほか、今回『シン・ゴジラ』の大屋哲男氏も「最優秀視覚効果賞」を受賞する運びとなった。過去の俳優部門では、『おくりびと』で本木雅弘が主演男優賞、『嫌われ松子の一生』で中谷美紀が主演女優賞を受賞している同アワード。浅野さんは、「本当にありがとうございます。この場に戻れて光栄です。昨年は最優秀助演男優賞を頂きました。今年は本当に特別です。とても幸せです」とトロフィーを掲げながら受賞の喜びを述べ、「深田晃司監督に心からの感謝を申し上げたいです。監督には、多くのことを助けられました、また多くのことを教えて頂きました。我々は本当に多くのディスカッションをしましたし、リハーサルもたくさんして、私の役を築き上げることができました。だからこそ、この賞を頂くことができました!」と監督への感謝のコメントを寄せた。また、受賞式に一緒に出席した深田晃司監督は、「浅野忠信さん、おめでとうございます!本当に、俳優が評価されることは監督にとって最高の栄誉です。映画作りの過程で交わした浅野さんとの対話は私にとっても刺激に満ちた創造的なもので、浅野さんは圧倒的な存在感で八坂という役に血肉を与えてくれました。映画はスタンドプレイでは作れません。浅野さんのみならず、『淵に立つ』の俳優たちのアンサンブルを誇りに思います」と祝福している。『淵に立つ』は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。昨年10月より公開された本作は、現在もロングラン公開中。さらに、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞して以来、ヨーロッパ・アジア・北米で世界30か国以上での世界配給が決定。また、日本国内の各映画賞でも高い評価を得ており、第31回高崎映画祭での最優秀作品賞と最優秀女優賞(筒井さん)をはじめ、第38回ヨコハマ映画祭では主演女優賞(筒井さん)と最優秀新人賞(太賀)など高い評価を受けている。『淵に立つ』は全国にて公開中。『淵に立つ』Blu-ray&DVDは5月3日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2017年03月22日本年度アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、助演男優賞に輝いた『ムーンライト』。このたび、本作の日本オリジナル予告編がついに完成。主人公シャロンの成長を幼少期、少年期、青年期の3つの時代に切り取り、その一途で純粋な愛を映し出している。本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンス監督が、自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで圧倒的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代で綴った本作。北米で大ヒットを記録し、タイム誌、NYタイムズ紙、LAタイムズ紙などが「2016年ベスト1ムービー」に選出するなど、世界中から熱狂的な賛辞を贈られている。エグゼクティブ・プロデューサーはブラッド・ピット。主人公の母親役には、本作でオスカーに初ノミネートされたナオミ・ハリス、少年の父親代わりになる麻薬ディーラー役で見事オスカーを獲得したマハーシャラ・アリ、そのガールフレンドには『Hidden Figures』(原題)にも出演するシンガーのジャネール・モネイ。そして、それぞれの時代の主人公シャロンには、同じ内面を感じさせる“瞳”を持つアレックス・ヒバート、アッシュトン・サンダース、トレバヴァンテ・ローズが抜擢されている。なぜ、『ムーンライト』がこれほどまでに世界中を魅了しているのか。それは、人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情が描かれているから。本作は、貧困やネグレクト、いじめ、ドラッグなどが描かれてはいるものの、実は主人公シャロンのピュアで一途な恋心が綴られた切ないラブストーリー。89回を迎えたアカデミー賞の歴史の中で、セクシャルマイノリティの人々を描いた映画として初めて作品賞を受賞し、まさに「映画史を変えた作品」となった。また、米・映画サイト「THE PLAYLIST」が選ぶ「21世紀のロマンス映画」でも、『エターナル・サンシャイン』『花様年華』『キャロル』『ビフォア・サンセット』に次ぐ5位に選ばれている。そして今回、ついに日本だけのオリジナル本予告編が完成。幼少期、少年期、青年期の“3人のシャロン”の人生を切り取りながら、シャロンが秘めた想いを寄せる親友ケヴィンと再会する様をとらえた、切なくも純粋な愛が情緒的に描かれたものとなっている。幼少期。母親ポーラはドラッグに溺れ、どこにも居場所がなかった少年のシャロンは、父親代わりとなる麻薬ディーラーのフアンとの出会い、たった1人の親友ケヴィンへの淡い恋心を通し、少しずつ成長していく。少年期。月明りが輝く浜辺で、初めてお互いの心に触れあったケヴィンとシャロン。しかし、ある事件をきっかけに2人は別々の道へと進むことに。二度と会うことはないと思っていた2人だが、大人になり、ふたたび巡り合う――。「あの夜のことを、いまでもずっと、覚えている」。どんなに時が流れても忘れられずにいた、シャロンの一途な秘めた想いに貫かれた美しい映像を、ここから確かめてみて。『ムーンライト』は3月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 A24 Distribution, LLC
2017年03月17日先日、通称『酔いどれ定期報告会』に参加しました。メンバーは、さわにゃんこと鈴木砂羽、みっちゃんこと吉瀬美智子、そしてさわにゃんいわく「無駄に美人」の西山繭子。一人だけあだ名じゃないし、無駄ってなんだよ。そんなさわにゃんとはドラマ、映画で共演して以来の仲良しで、この7年、クリスマスは毎年さわにゃん宅で催されるホームパーティーに参加させてもらっています。色んな人がやって来るホームパーティーですが、7年連続で参加しているのは私だけです。絶句。そしてみっちゃんは同じ事務所に所属しています。普通、同じ事務所だから仲良しということってあまりないのですが、嬉しいことにさわにゃんとみっちゃんが共演して仲良くなり『酔いどれ定期報告会』が開催されるようになりました。美味しい焼鳥に舌鼓をうちつつ、あーでもない、こーでもないとお喋り。話は私の恋愛事情になり、この7年間クリスマスにいつも一人で参加する私を見ているさわにゃんは「たぶん繭子は、本当はもう一人でもいいやって思ってるんだよ」とな。私が「ない!ない!彼氏欲しい!そして結婚したい!」と鼻息荒く答えると「じゃあ、どんな人がいいのさ?」とさわにゃん。「もう私のことを好きになってくれる人だったら誰でもいいよ」と答えた私に「いやいや繭子ちゃん、もう少し理想を高く持とうよ」とみっちゃん。でも実際問題、40歳手前でたいしたキャリアもなく、かといって家庭的でもなければ時間があれば一人で旅に出るという女を伴侶に選ぶのは、よっぽどの変わり者でありましょう。だから、そんな身の程を知った私としては、もう私のことを好きになってくれる人がいたら喜んで飛んでいきたいのです。しかしこの「好き」というのが厄介で、大人になると男も女も「好き」という言葉を口に出さなくなります。何となくごはんに誘って、何となくOKそうだったら、何となく前に進んで、何となく一緒にいる時間が増えて、何となく付き合ってるんだろうな、みたいな。もう、何となくのオンパレード!そういう何となくの「好き」ではなく、「好きだ!」の「好き」がいいのです。あ、でもフラッシュモブは禁止ね。あんなものやられたらドン引きですよ。『ラララララララランド』のライアン・ゴスリングみたいだったら許すけどさ。でもこの「好きだ!」の件、私は友だちに何年も前から言っているんです。「次に私のことを声に出して好きだって言ってくれた人と一緒になる」って。つまり、もう何年も私のことを「好きだ!」な人がいないというわけです。自分のモテなささに震え上がります。
2017年03月17日「作り置きおかず」特集、第3回。メインにもなって、副菜にもなって、お弁当のおかずにもなる、そんなおかずをまとめて簡単に作りたい!そんな要望を満たしてくれるのが、「洋風おでん」。練り物が多くなりがちな和風おでんと違い、沢山の野菜がたっぷりとれる洋風おでん。旬の野菜やお好みの具材を入れてアレンジ多彩なところも大きな魅力。今回はロールキャベツをメインに、お弁当にも使い勝手のいいお洋風おでんをご紹介します。ロールキャベツ入り洋風おでん(ポトフ)材料(Daloplastランチボックス 2.0L1つ分)■ 出汁固形コンソメの素:2個水:800cc塩コショウ:少々■ ロールキャベツキャベツ:6枚挽肉:200g玉ねぎ:1/2個塩コショウ:適量■ アスパラ肉巻きアスパラ:5本ベーコン:5枚■ 他、具材うずら卵:5個ミニトマト:5個ヤングコーン:5本ブロッコリー:1/2房カブ:2個ウィンナー:6本【1】キャベツの葉を柔らかくなるまでゆがきます。玉ねぎみじん切りしておきます。【2】挽肉、玉ねぎ、塩コショウをボウルに入れ、粘りがでるまでよく混ぜ合わせます。【3】キャベツの葉は芯を取り、2の挽肉をのせ巻いていきます。【4】巻き終わりは爪楊枝か、スパゲッティでとめておけば煮崩れがなく安心です。【5】■アスパラ肉巻きアスパラはピーラーで固い部分をとり、1/3〜1/4にカットします。【6】アスパラ3個をベーコンで巻き、爪楊枝で刺します【7】■その他具材うずらは茹でて、皮をむき、ミニトマトと爪楊枝で刺します。【8】カブは皮をむき、葉をカットとして、1/4にします。ブロッコリーは洗って食べやすい大きさに切っておきます。水、固形コンソメを大きめの鍋にいれたら、ロールキャベツから煮込んでいきます。30分ほど煮込んだら、アスパラベーコン、ウィンナーを入れさらに10分ほど煮込み、最後にブロッコリー、ヤングコーン、カブを加えて軽く煮込んで完成です。お好みで粒マスタードを添えると美味しく頂けます。熱々をいただいた残りは深型2リットルのフードコンテナに保存。たっぷり容量で汁気の多いおかずも安心して保存できます。ロールキャベツはメインに、その他のおかずはこぶりなので、お弁当のサブのおかずとして大活躍。子供にも食べやすい味付けです。6種のフードコンテナにあわせた「作り置きおかず」を3回に渡ってご紹介しましたが、来週からはこの「作り置きおかず」を使った1週間お弁当アレンジをお届けします。お楽しみに!= 文・写真:大西佳葉 =食のはなし 作り置きおかず(常備菜レシピ) 特集連載:作り置きおかず【第1回】鶏ハムと生鮭でメインのおかず 2種【第2回】バランスよく野菜を食べよう副菜3種【第3回】たっぷり作って大活躍〜洋風おでん(ポトフ)【ご紹介したアイテム】余った食材や常備菜の保存などはもちろん、お弁当箱としても活躍するDaloplastストレージコンテナ。スウェーデンを代表する樹脂ブランドの保存容器は、無駄なくスタッキングできる設計。毎日のお料理をもっと楽しく、効率的にしてくれます。⇒Daloplastストレージコンテナ6点セット/ダロプラスト【送料無料】3,618円(税込)
2017年03月17日先日ハンブルクで開催されたドイツの「第52回ゴールデンカメラ賞」授賞式。その年の国内外の映画やテレビ、音楽などの優れた人物や作品を表彰する式であり、今年はインターナショナル部門で最優秀女優賞を受賞したニコール・キッドマン、最優秀男優賞のコリン・ファレルなどが出席していた。最優秀作品賞には『ラ・ラ・ランド』が選ばれ、プレゼンターが「本日、監督が来ることができなかったため、ある人が代理で受け取ることを快諾してくれました。彼をここに迎えられてうれしいです。だって、この映画の成功は彼のおかげでもありますからね」と受け取り手について説明。こうやって聞いてみれば、もちろん主演のあの人が来ているのだと期待するだろう。さらに「ハリウッドで最もホット、世界に一人しかいないライアン・ゴズリングです!」という紹介の声で会場は大いに盛り上がり、ライアンが登場したのだが…。それはニセモノのライアンであった。顔つきはほんの少し似ているかもしれない。しかし、ライアンより身体がぽっちゃり目だ。ドイツ語なまりの英語で受賞スピーチを読み上げる中、ニコールはクスクス笑っていたものの、コリンはムッツリ顔を見せていた。「People」誌によると、さっさと切り上げて帰って行ったライアンもどきは実はミュンヘンのシェフ。ドイツの有名コメディアンが企画した悪ふざけだったが、授賞式側はライアンもどきが舞台に登場するまで本物のライアンが来ているものだと信じ切っていたという。(Hiromi Kaku)
2017年03月09日2017年ゴールデンウィークの注目作、木村拓哉主演映画『無限の住人』。「第40回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞受賞はじめ映画賞席巻した杉咲花がヒロイン役で出演しているが、この度、木村さん演じる万次の妹役の一人二役を演じていることが明らかに。あわせて本編冒頭で描かれる杉咲さんの熱演シーンも公開された。かつて100人斬りと恐れられた伝説の人斬り万次。罠にはめられ妹を失い「生きる意味」を失ったとき、謎の老婆に無理やり「永遠の命」を与えられてしまう。斬られた傷は、勝手に再生、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまった。生きるには十分すぎるその時間は、剣術の腕も鈍らせ、彼は永遠のときをただ孤独に生き続けるだけだった。ある日、親を殺され、仇討ちの助っ人を依頼したいと現れた少女。だがそれは、不死身の万次をも追い込む予想外の戦いの始まりだった――。本作に出演する杉咲さんは、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にて高畑充希演じる主人公・常子の妹・美子役を演じブレイク。また、宮沢りえの娘役を演じた『湯を沸かすほどの熱い愛』では、「第59回ブルーリボン賞」助演女優賞、「おおさかシネマフェスティバル2017」助演女優賞、「第41回報知映画賞」助演女優賞、「第90回キネマ旬報ベスト・テン」で助演女優賞を受賞。さらに「第40回日本アカデミー賞」にて最優秀助演女優賞と新人俳優賞を堂々のW受賞など、数々の映画賞を席巻し、いま最も注目の若手実力派の女優だ。杉咲さんが演じるのは、江戸最強と謳われる“無天一流”を受け継ぐ浅野道場の一人娘・浅野凜。統主・天津影久(福士蒼汰)率いる謎の剣客集団・逸刀流が道場破りに現れ、両親を殺されてしまった凜は、自身の命を懸けて仇討ちすることを決意。不死身の体を持つ男・万次に用心棒を依頼し、逸刀流への復讐を誓う…という役どころだ。そしてこの凜役に加えて、万次の妹・町役として一人二役に挑戦していたことが判明。このほど解禁されたのは、そんな町の場面写真。万次が凜の用心棒を引き受けた大きな動機となる、映画の中で重要なキャラクターで、凜とは違ったクールな表情を見せながらも、風車を上に向け、息を吹きかける無邪気な様子が写し出されている。また併せて公開された映像は、本編冒頭の凜と謎の老婆・八百比丘尼(山本陽子)との出会い。凜が墓参りをしていると、どこからともなく八百比丘尼が現れ、万次という不死身の男を探して用心棒にするように導く、万次と凜が出会うきっかけとなった人物との出会いが収められた本作の鍵を握る重要なシーンとなっている。エグゼクティブプロデューサー・小岩井宏悦は、「凜の役を誰がやるかということが、この映画の成否を決めます。杉咲花さんの出ている作品を何本も観て、その圧倒的な演技力と無垢なビジュアルにこの子しかいない、と惚れこみました」とキャスティング経緯を明かす。杉咲さんは、本作への参加が決まった際に「不安もありましたが、三池組の現場に立った途端に解決しました。現場での日々は本当に楽しかったと同時に、スタッフの皆さん、キャストの皆さんの技術や演技が素晴らしく、見ているだけで悔しくなってしまう。それぐらい説得力のある場所で撮影することができました」とコメントし、凜と町を演じる際は、「演じているときに、そこで起きたことを背負い受け止めるように演じました」と語った。『無限の住人』は4月29日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:無限の住人 2017年4月29日より全国にて公開(C) 沙村広明/講談社 (C) 2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年03月09日本年度第89回アカデミー賞にて外国語映画賞を獲得したイランの名匠アスガー・ファルハディ監督の『セールスマン』。このほど、本作の日本公開日が6月10日(土)に決定し、ファルハディ監督のコメントとともに貴重なメイキング画像が解禁となった。作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演中の夫婦。夫は教師をしながら、小さな劇団で妻とともに俳優をしていた。ある日、引っ越ししたばかりの自宅で、夫の留守中に妻が何者かに襲われ、暴行を受ける。事件を表沙汰にしたくないと、警察への通報を拒否する妻の態度に納得できない夫は、自分自身で決着をつけるべく、ひそかに犯人捜しを続ける。演劇と犯人探し、夫婦の感情のずれがスリリングに絡み合い、やがて事態は思わぬ展開に…。第69回カンヌ国際映画祭にて脚本賞&主演男優賞をW受賞し、本年度アカデミー賞では外国語映画賞に輝いた本作。しかし、ファルハディ監督と主演女優のタラネ・アリドゥスティは、トランプ政権の入国禁止措置に抗議し、授賞式へのボイコットを表明、連日大きくニュース報道もされた。その渦中にあって国境や信教を超えて作品が高く評価され、見事、外国語映画賞を受賞したファルハディ監督。『別離』(’11)でも同賞に輝いており、二度目のオスカー獲得という快挙を成し遂げた。ファルハディ監督は、本作について「ひとつの映画で、7,000万人のそれぞれの信仰や生活がある多様な社会全体を描くことは、誰もできないことだと認識しています。しかし、ひとつの映画で、ひとつの社会の風景を描くことはできます。それが、たとえ、私の視点であったとしてもです。しかし、映画監督として、自分の才能を限定しない限りは、イランに開かれた窓を提供する機会を与えられていると思っています」と、映画制作に込めた思いを口にする。また、暴漢に襲われる妻・ラナ役を演じたタラネ・アリドゥスティについて、「この映画の概要を書いているときから、この夫婦役を誰が演じるか考えていました。それが、映画の世界に入っていくのに大変役に立つのです。撮影中、私はとても安心した状態でいられました。なぜなら、みんなが役柄のテイストを理解していたからです」と語る。タラネから「なぜラナは家族と一緒に住んでいないのか?」と聞かれたという監督は、「私は『彼女の家族は違う町に住んでいる』という考えを伝えました。そうすると、彼女は『わかりました。それではこれから私はこの役柄をいままでとは変えて演じます。だって、彼女は地方出身ですから』と言ったのです」と、彼女との役作りにおけるやりとりを明かしている。イラン国内では60万人を動員する大ヒットとなり、全米でも1月27日にたった3館で限定公開されたが、その週公開の作品でアベレージ1位となるヒットスタートを記録。緻密な脚本と繊細な演出、スリリングな心理描写で事件の真相を紡いでゆく、サスペンスドラマの傑作として熱い視線を送られている。そして今回、主演女優タラネの来日も決定。日本でもさらに注目を集めそうだ。『セールスマン』は6月10日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月08日第40日本アカデミー賞の授賞式で司会を務めた女優・安藤サクラ(31)に、絶賛の声が寄せられている。ここでは、現場取材をした記者の目線でその魅力を振り返る。安藤は、今回で4年連続となる西田敏行(69)と共に初司会に挑んだ。21時から日本テレビ系でその模様が放送され、ネット上では「専用の定点カメラつけてほしい」「どうなるんだろ?って思ったけど・・・凄くイイ」「聞きやすくて素敵」「余裕も華もあってお見事」「安心して見れる」「自然体で良い」「安定感すごい」「美しさに釘づけ」など司会ぶりを評価する声が上がり、安藤のツイッターやインスタグラムにも同様のメッセージが続々と寄せられた。司会者は進行と共に、受賞者の聞き手にもなる。「俳優が俳優をインタビューする」という同賞ならではのやりとりは毎回の注目ポイントではあるが、3時間半~4時間の長丁場の雰囲気を解きほぐすのも重要な役割の1つだ(約2時間の放送に収めるため、カットされる名場面も多い)。西田は広瀬すずを前に「あー! すずちゃんだ!」とデレデレモードになるなど各役者の魅力や作品の感想を親しみを込めながら伝え、安藤は桝太一アナウンサーと共に具体的な質問で撮影秘話を引き出していく。優秀助演男優賞の妻夫木聡(最優秀助演男優賞受賞)が、『怒り』の恋人役・綾野剛との同棲生活エピソードで笑いを取る場面があった。すると安藤は、優秀主演男優賞のインタビュー時、役作りのために2週間歯を磨かなかったと明かした綾野に「その時は妻夫木さんと一緒に暮らしてないですよね?」と確認して会場を和ませる。一方、『聖の青春』で体重を増やした役作りが話題になった松山ケンイチが「サクラちゃんは『百円の恋』であれだけの役をやった。それがすごかった。その"火"を絶やしたくないと思った」と役者としての興奮をあらわにした時には、自分のことは一切触れずに軌道修正。ただ、その熱い思いを言葉としてうまく理解できなかった松山は「ちょっと分からないかな」とツッコミ場内爆笑。2人の白熱する議論が続いたことから、思わず西田も止めに入る。桝アナから「あとは楽屋で」と促され、松山は「楽屋に話しに行っていいの?」と本気モードに。安藤も「したいっす!」と明るく返し、松山は「サクラさん大好きなので、いろいろインタビューしたいです」と盛り上がる。放送ではどちらもカットされたが、同賞のステージでしか見ることのできない貴重なやり取りだった。記者席ではそれらすべてがモニターで映し出され、われわれは黙々と原稿と向き合いながら時には吹き出したり、うなったり、スピーチにウルッときたり。司会席で進行をするたびに水を口に含んで喉を潤し、キリッと口角を上げた笑顔で一語一語丁寧に発声する安藤の姿も、モニターはしっかりと捉えていた。大役を務め上げ、安藤は「こんなに近くで本当にたくさんの俳優さんや監督さん、みなさんのお話をうかがえて。そして、こんなに近くで受賞の感動を一緒に感じることができて、なんだろう……この時間は将来忘れることのない時間になりそうです。ありがとうございました」の言葉で締めくくり、万雷の拍手を浴びた。昨年、第39回で最優秀主演女優賞を受賞した安藤。女性司会は前年の同賞受賞者が務めることが慣例となっていて、今年1月に行われた優秀賞者発表の記者会見では、「今年初詣に行った時、『とにかく目上の方に頼りなさい。そうすれば上手くいくが、だからと言って調子に乗ってはダメ』とおみくじに書かれていました。それを読んだ瞬間、これはきっとアカデミー賞の司会のことだと思いました」「西田さんに頼りながら、調子に乗らず、受賞者の皆さんに粗相がないように務めていきたいと思います」と抱負を述べていた。
2017年03月05日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた。授賞式にはEXILE・三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典、坂口健太郎、千葉雄大といった若手俳優から、佐藤浩市、リリー・フランキーなどベテラン陣まで様々な男性俳優がスーツ&タキシード姿で登場した。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で新人俳優賞、および話題賞に選ばれた岩田は、SAINT LAURENTのスーツで登場。『日本で一番悪い奴ら』で優秀主演男優賞となった綾野剛も同じくSAINT LAURENTのスーツ、靴で決めた。また、『64-ロクヨン-前編』『64-ロクヨン-後編』で新人俳優賞を受賞した坂口は全身GUCCIで固めて登場し、会場を沸かせていた。『SCOOP!』で助演男優賞となったリリー・フランキーは「こうやって賞をいただいて褒めていただくのは嬉しいことなんですけど、薬物中毒者の役で、褒めてくださる方が『すごいリアルだった』と言ってくれるのは、あんまりいいことじゃないんじゃないかと」と心配し、「個人事務所で細々とやってるので」と苦笑。「目立たないように黒い感じで決めてきました」と衣装について語った。俳優は他、新人俳優賞の佐久本宝(『怒り』)、千葉雄大(『殿、利息でござる』)、真剣佑(『ちはやふる -上の句-』『ちはやふる -下の句-』)、優秀助演男優賞の妻夫木聡(『怒り』)、竹原ピストル(『永い言い訳』)、東出昌大(『聖の青春』)、森山未來(『怒り』)、優秀主演男優賞の佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)、岡田准一(『海賊とよばれた男』)、長谷川博己(『シン・ゴジラ』)、松山ケンイチ(『聖の青春』)、プレゼンターの本木雅弘、二宮和也が出席した。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、監督賞&作品賞を受賞した樋口真嗣監督が、最優秀主演男優賞の佐藤浩市とともに取材に応じた。最優秀作品賞、最優秀監督賞を含め、最多7部門の栄冠に輝いた映画『シン・ゴジラ』。樋口監督は「もらえるとは思ってなかったんです。ここに来られるだけでも十分幸せだったんですが……」と恐縮しきりで「あんまり幸せに慣れてないんです」と弁解。「反動が怖いんです。絶対なんかあるから」と、今後を不安がっていた。「怪獣映画が作品賞に」と話題になった同作だが、樋口監督は「自分たちが一番、怪獣映画を撮ってるつもりがなかったのかもしれない」と語る。「一般映画として作って。恋愛だったり犯罪だったりと同じように、事件として怪獣が現れたらどうだろう、という話で」と説明し、「怪獣映画だったから、今までこうやってるから、こうしよう、ということを一回全部リセットした」と製作の裏側について語った。庵野秀明総監督は仕事で欠席となったが、受賞については「報告しました」と笑顔に。庵野監督からも「一行だけ、おめでとうと。ただ一応、花吹雪が落ちてくるやつ(スタンプ)にはなってました」と明かした。「一応、花吹雪が落ちてたので、みんなで見てほっこりしましたね」と感想を語った。佐藤は今回の結果について、日本アカデミー賞が「ちゃんと映画の賞として、独り歩きした賞になった」と感想を述べた。「アニメであったり、特撮ではないとは言いながらも特撮といったジャンルであったり、いろんな意味で融合的に映画として成立してきたな」と日本映画界の現状を振り返り、欧米の映画賞とは違う「日本ならではの形になってきた」と感慨深げな様子だった。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…(佐藤浩市『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…(宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた。多くの名優が一堂に会する授賞式だが、今回は「男性俳優同士の絆」が話題に。映画『怒り』で共演した妻夫木聡と綾野剛は、恋人役として熱演したが、役作りのために2週間の同居生活を送っていたことを明かした。一緒にお風呂に入ったり、寝坊する綾野を妻夫木が起こしたりと「ラブラブでした」という生活で絆を深めた2人は、妻夫木が同作で最優秀助演男優賞に選ばれると、固く熱いハグ。互いが互いをリスペクトする様が垣間見えた。また、『永い言い訳』で優秀助演男優賞に選ばれた竹原ピストルは、同作の主演を務め、今回はプレゼンターとして登場した俳優・本木雅弘とのエピソードを語る。普段はミュージシャンとして活躍する竹原だが「本木さんが歌の感想を言ってくださったりとか、富山までライブに来てくださったり、福岡まで僕のライブを来てくださったり」と本木の”竹原ファン”っぷりを明かした。本木は竹原について「これからの映画界に必要な存在感」と絶賛しつつ、「私はただのイチおっかけです」と恐縮。竹原は、本木に「『竹原ピストルを売るにはこうしなきゃだめだよ! って僕のマネージャーに説教した姿、一生忘れないと思います」と語りかけ、「いろんな面でお気遣い下さってありがとうございました」と頭を下げた。○演技に火をつけあった2人『聖の青春』で実在の棋士・羽生善治を演じ優秀助演男優賞に選ばれた東出昌大と、村山聖を演じて優秀主演男優賞に選ばれた松山ケンイチも、演技で戦って得た絆を見せる。松山は東出について「演技を超えたところで表現されてた」と評価。「そういう方が目の前にいてくれて支えにもありましたし、火がつきましたね」と撮影時の気持ちを振り返った。東出も「松山さんが命と向き合うために命を削ってらしたので、僕も最強のライバルとして、村山聖と殺しあうつもりで盤面を挟んで共演できたことは、役者人生の宝です」と真摯に語り、松山は「ありがとう、でっくん!」とニックネームで呼びかけた。異色のエピソードを明かしたのは映画『SCOOP!』で優秀助演男優賞に選ばれたリリー・フランキー。主演の福山雅治と六本木で「イチャイチャしながら横断歩道を渡るシーン」があり、「撮影中だとは知らない写真週刊誌にスクープされまして」と明かした。福山とのキスシーンも話題となったが「映画初キスだったんですよ。あの後ロケバスで号泣しました俺。初めてのキスシーンでしたもん」と冗談交じりで語り、会場を笑わせていた。授賞式では日本テレビでの放映も行われたが、Twitterでは「妻夫木聡と綾野剛、映画みたいに感動した」「松ケンのコメント泣ける」「本木さんに向けるピストルさんの笑顔が素敵」と、様々な俳優たちの絆が話題となっていた。
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀助演男優賞に選ばれた妻夫木聡が受賞の喜びを語った。優秀賞を受賞した竹原ピストル(『永い言い訳』)、東出昌大(『聖の青春』)、森山未來(『怒り』)、リリー・フランキー(『SCOOP!』)とそうそうたるメンバーが並ぶ中から、最優秀賞に選ばれた妻夫木。『怒り』では、千葉編・沖縄編・東京編と3つの物語が交錯する仲で、東京のゲイの青年・優馬を演じ、綾野剛演じる直人と愛を育むも、直人が殺人犯ではないかと悩む姿を演じた。妻夫木は「ああ、ありがとうございます」と感極まった様子。「小さい頃から特に何の取り柄もなかった自分が、今俳優やってること自体が不思議なんですけど、その俳優でこうやって素敵な賞までいただける現実が本当に夢のようです」と真摯に喜びを語った。恋人役となった綾野とは、役作りのために2週間ほど一緒に住んだ仲だが、妻夫木は改めて「これも綾野剛くんと一緒に作り上げた役で」と綾野への感謝の気持ちを表す。また、メガホンを取った李相日監督には「李さんが『東京はお前に任せた』と言われた一言は本当に嬉しかったです。終わってからも『お前に救われた』と言われたのは僕の一生の財産となりました」と監督へのメッセージを贈った。優秀主演男優賞を受賞し、会場にいた綾野剛も目を潤ませ、壇上を降りた妻夫木と熱くハグ。綾野は「めっちゃ嬉しいよ」と声をかけていた。最優秀賞発表前のトークでは「同性愛者の作品を日本でずっとやりたかった」と語った妻夫木。綾野とは、役作りのために2週間ほど一緒に住んでいたエピソードを披露した。妻夫木は「2人で一緒にお風呂に入ったりとか、ベッドは別だったんですけど、いつも彼が寝坊して僕が起こしてあげるとか」と綾野との同居生活について明かし、「ラブラブしてました」と笑顔を見せた。綾野も「今でも愛おしい時間です」と同居生活を振り返り、「妻夫木聡という人がいなければ僕の役は存在しませんでした」と語る。綾野が「妻夫木さんが直人を、僕を愛してくださったことによって、妻夫木さんが座っているんだなと思うと心から本当に、きれいごと抜きに嬉しいです」と妻夫木を見つめながら語ると、妻夫木は「若干会場が引いてる感じが。すいません」と苦笑しながらも「嬉しいです」と喜びを表した。
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、優秀助演女優賞に選ばれた石原さとみと市川実日子が登場した。最優秀作品賞、最優秀監督賞を含め、最多7部門の栄冠に輝いた映画『シン・ゴジラ』。主演の長谷川博己が優秀主演男優賞、石原&市川が優秀助演女優賞に選ばれるなど、俳優陣の演技も高く評価された。米国大統領特使のカヨコ・アン・パタースンを演じた石原と、環境省自然環境局野生生物課長補佐の尾頭ヒロミを演じた市川は気心の知れた雰囲気で現れた。作中のシーンとともに演技が紹介されたが、カヨコの「ここから先はpersonal service!」という名言が飛び出すと、石原は「恥ずかし~!」と苦笑。また、市川はゴジラの音楽に合わせて首を振り、リズムを取っていた。石原は『シン・ゴジラ』のために、外務省で働いている友人に話を聞いて服装や英語についてなど、話を聞いて役に生かしたというエピソードを披露。英語力を褒められた石原は「すみません、あの時の全力です」と苦笑しながら謝っていた。共演した長谷川について、石原が「何を考えているかわからないことが多々ありまして……」と語ると、長谷川は額に手を当てて苦笑い。しかし石原は「常にフラットでいてくださるので、安心感を与えていただきますし、突き刺さるような一言を言ってくださったりしてとても刺激をいただいております」と長谷川への感謝の言葉を述べた。一方市川は、『シン・ゴジラ』上映後の”尾頭ブーム”を知って驚いたと語る。「イラストレーターの方にお会いしたんですけど、『知ってる? 今、イラストレーター界隈では尾頭ヒロミ描いた? というのが挨拶代わりになってるんだよ』って」と説明し、「いろんなファンの方のイラストを見せていただいて、ありがたかったねですね」と笑顔になった。様々な形で愛されるキャラクターになったが、市川は「どこか自分にもある共通点があったんだと思うんですけど、こういうなかなかない役に出会えたのは嬉しいですね」と喜びを表した。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…(佐藤浩市『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…(宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』
2017年03月04日女優の宮沢りえ(43)が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第40回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀賞主演女優賞を受賞。同作で娘役を演じた杉咲花(19)も最優秀助演女優賞に輝き、"母娘W受賞"の快挙を成し遂げた。舞台出演のため、受賞者発表時にはすでに会場を後にしていた宮沢。事前に収録された優秀賞のスピーチでは「今日は夜公演で参加できませんので、先にごあいさつさせていただきます」と詫び、「すばらしい賞をありがとうございます」と受賞の喜びを伝えた。また、「最近は役を演じるというよりは、1つ1つの役が自分の体を通過して、自分の体に爪あとをつけて通過していく」と女優としての変化も明かす。「生きることの貴重さ、みなさまの前で称えられることのありがたさを感謝と共に教えてもらっているような気がします」と語り、「本当にありがとうございました」と重ねて感謝の思いを伝えた。宮沢に代わってブロンズを受け取った中野量太監督は、初めて感銘を受けた映画が宮沢が主演で女優デビューを飾った『ぼくらの七日間戦争』(88年)だったことを明かし、「僕に映画を教えてくれたりえさんと映画をやれて本当にうれしかった」と運命的な巡り合わせを喜ぶ。一方、同作で宮沢の娘役を演じ、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花(19)は「りえさんから教えていただいたことは本当にたくさんあって、それはこの先ずっと忘れられないことばかり」と存在の大きさを形容し、「"お母ちゃん"に代わって、映画を観て下さった方々、ありがとうございました」と2人を"母娘W受賞"へと導いた人々にメッセージを送った。その後、宮沢は21時から日本テレビ系で放送された授賞式番組に電話出演。「こうやって受賞できたのも、"彼女が醸し出す演技を目の当たりにした私の表情"を皆さまに認めていただけた」「花のおかげです」と、杉咲への感謝と絆の強さを象徴するコメントを残していた。優秀主演女優賞は宮沢のほか、大竹しのぶ(『後妻業の女』)、黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』)、宮崎あおい(『怒り』)。宮沢の最優秀主演女優賞は、第26回(『たそがれ清兵衛』)、第38回(紙の月)に続いて3度目。第12回には新人俳優賞(『ぼくらの七日間戦争』)、第31回には優秀主演女優賞(『オリヲン座からの招待状』)を受賞している。
2017年03月04日女優の杉咲花(19)が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第40回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀助演女優賞を受賞。壇上で涙ながらにスピーチした。杉咲は一呼吸置き、まずは「本当にありがとうございます」と感謝の言葉。「今日が怖すぎて、2週間ぐらい前から眠れなくて、やっと寝れたと思ったら悪夢で。この日が近づくと肌がブツブツザラザラに」と精神的に追い込まれていたことを告白した。その不安な気持ちをメールで伝えたのは、同作の母親役で共演した宮沢りえ(43)。「どんな結果であっても得たものは変わらないから」の返信に励まされ、この日を迎えた。最優秀賞の発表前には、「本当にお母ちゃんでした。撮影終わった今でもお世話になっていて、映画のように血の繋がっている関係を築けている気がします」と語っていた杉咲。宮沢からの返信を「本当にそうだなと思って」と噛み締め、「私が一番幸せなのは、この作品に携わらせていただいたことです。本当にありがとうございます」と涙ながらにメッセージを送った。杉咲は同作で新人俳優賞も受賞。優秀助演女優賞は杉咲のほか、石原さとみ(『シン・ゴジラ』)、市川実日子(『シン・ゴジラ』)、広瀬すず(『怒り』)、宮崎あおい(『バースデーカード』)が受賞した。
2017年03月03日女優の橋本環奈(18)が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第40日本アカデミー賞の授賞式に出席し、新人俳優賞のスピーチで女優としての覚悟を語った。『セーラー服と機関銃-卒業-』での受賞。昨年は『暗殺教室 ~卒業編~』に出演し、今年も『ハルチカ』(3月4日公開)、『銀魂』(7月14日公開)など話題作への出演が続く。3月で高校を卒業、所属しているアイドルグループ・Rev. from DVLが3月31日をもって解散することが決まっているなど転機を迎えている。登壇した橋本は、「名誉ある賞をいただけたのは、『セーラー服と機関銃-卒業-』に関わったすべてのみなさまのおかげだと思います」と周囲の支えに感謝。「名だたる女優さん方が演じてこられた役。喜びもあったんですけど、重圧もあって。本当に自分らしい星泉を演じようと思いました」と撮影を振り返り、「この賞を励みとして、謙虚に誠実に映画界と演技の道に人生を捧げる覚悟で、これからも日々精進して参りたいと思っています」と決意を新たにした。同賞は橋本のほか、杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)、高畑充希(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』)、岩田剛典(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』)、坂口健太郎(『64-ロクヨン-前編』『64-ロクヨン-後編』)、佐久本宝(『怒り』)、千葉雄大(『殿、利息でござる!』)、真剣佑(『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる-下の句-』)が受賞した。
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞授賞式が3月3日(金)に開催され、庵野秀明監督/樋口真嗣監督の『シン・ゴジラ』は11部門で優秀賞を受賞しており、そのうち作品賞、監督賞に加え、編集賞、撮影賞、照明賞、録音賞、美術賞などで最優秀賞を受賞した。なお、最優秀主演男優賞は佐藤浩市、最優秀主演女優賞は宮沢りえ、最優秀助演女優賞は杉咲花、最優秀助演男優賞は妻夫木聡が受賞した。第1作の『ゴジラ』が公開されてからおよそ60年、『シン・ゴジラ』は、東宝が12年ぶりに製作したゴジラ映画となった。興行収入は80億円を超え、社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した。現代日本における巨大不明生物ゴジラの出現と立ち向かう戦略を、徹底的なリサーチをもとにリアリティを追求し、見事に描写。緊迫感あふれる新時代のゴジラ作品となった。3.11以降の日本を見据えた災害シミレーション映画としても注目を集めた。監督賞受賞の際、この日、仕事都合で欠席となった庵野監督に代わり、樋口監督がスピーチを行った。樋口監督は、「思えば、この映画が始まってから、すべてのスタッフ・キャストにものすごい無理難題を押しつけて今日があります。苦楽を共にしたスタッフが賞を取れたので、本当にうれしいです。映画を支持していただいた皆さまに本当に感謝しています。ありがとうございます!」と感激の言葉を連ねた。しかし、いよいよ最優秀監督賞の受賞で名前が呼ばれると、喜びより困惑の表情になぜか変わる…。樋口監督は、「しゃべることをさっき全部言っちゃったので…」と正直に話し、場内の笑いを誘った。だが、想いは徐々にあふれていき、「誰かが票をひとつひとつ入れた賞だと思っています。60年前に怪獣を使って映画をつくることを始めた大先輩がいて、受け継いできたバトンを僕らがもらったと思っています。バトンに恥ずかしくないものをもう一度ちゃんと作ろうと思い、本気でゴジラと向き合って作りました」と、熱心に『ゴジラ』に対する思いを口にした。さらに最優秀作品賞の受賞が告げられると、『シン・ゴジラ』テーブルでは、皆でうれしそうに握手を交わす姿が見られた。樋口監督は、改めて「こんなことが待っているかと思うと、毎日映画を作ったりして、寝れなかったりしたスタッフの皆も、いつかこういうときがくるよって声を大にして言いたいです」と、製作クルーに言葉をかけた。同作で主演男優賞を受賞した長谷川博己も大きな笑みを広げ、「特撮映画で作品賞って、今までなかなかなかたのではと思います。映画のひとつのテーマでもあるチームワークというか、皆で力を合わせて何かを倒すのは、これからの日本映画につながるのではと思い、作品賞をとったのはいいことだったんじゃないかなって勝手に思っています」と映画愛あふれる胸の内を語った。ゴジラ出現により、米国国務省から派遣された日本エージェントのカヨコ・アン・パタースンを演じ、助演女優賞受賞となった石原さとみ。英語と日本語を話すバイリンガルで、個性の強いキャラクターを堂々と演じた。作品賞の受賞について、石原さんは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんの1文字1文字が本当に魅力的で、私で汚してしまうのではと震えていたんですけど、最後に『カヨコが石原さんでよかった』と言ってくれて涙が出ました」と、作品への強い想いと重圧を打ち明けた。同じく同作で助演女優賞受賞となり、巨大不明生物特設災害対策本部でゴジラの生態解析を担当する環境省自然環境局野生生物課長補佐、尾頭ヒロミを演じた市川実日子。寝癖をつけたままで身なりに気を使わず、無愛想かつ早口だが笑顔を見せる瞬間もあるというギャップのあるキャラクターで熱心なファンを作るほど、強い印象を残した。市川さんは、初めて脚本を読んだときの感想について、「夜だったんですけど、カーテンの外にゴジラがいるんじゃないかと思うくらい、リアリティを感じました。改めて本当にすごい作品に関わらせていただいたんだなと光栄に思いました。本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、映画『シン・ゴジラ』が最優秀作品賞に決定した。同作は作品賞、監督賞、編集賞、録音賞、照明賞、撮影賞、美術賞で最優秀賞を獲得し、7冠を達成した。日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は「アニメ界、特撮界、普通の映画、垣根を超えた画期的な1年だったと思います。みんなで頑張って日本映画を支えましょう」と、会場に訴えかけた。さらに「どこかの国と同じように間違えないようにしたいと思います」と、米国で行われた封筒取り違えのハプニングを想起させるようなコメントの後に、『シン・ゴジラ』の最優秀作品賞受賞を発表した。総監督の庵野秀明は仕事で欠席となったが、壇上に現れた樋口真嗣監督は「みんな怒ってませんか!? 大丈夫ですか!」と心配した様子。主演の長谷川博己も「(会場が)すごい引いてる感じがしたんですけど、気のせいですか。特撮映画とか怪獣映画で作品賞って、今までなかなかなかったんじゃないかと思います」と心配した。しかし長谷川は「作品の一つのテーマである、チームワークというか、みんなで力を合わせて何かを倒すというのが、岡田会長のおっしゃってた『これからの日本映画をどうにかする』というのに繋がる気がして」と喜びを表し、「この作品が作品賞をとったのは、いいことだったんじゃないかなと勝手に思っています」と映画界全体の展望を見据えながら話した。また、石原さとみは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんが書かれた脚本が本当に面白くて、1文字1文字本当に魅力的で、それを私が汚してしまうんじゃないかと思って震えていた」と心情を吐露。総監督の庵野秀明が最後に「カヨコが石原さんでよかった」と言ったことで涙したことを明かし、「ゴジラに関わった2年間、胃が痛い毎日だった」と振り返りながら、「こういう場で終わることができて、救われました」と頭を下げた。市川実日子は、作品の「リアリティ」を讃え、「3.11の時に、1日中テレビで会見を見てた私たちが感じていたことが書かれていた」と振り返る。「改めて、すごい作品に関わらせていただいたんだなということを光栄に思いました」と感謝の気持ちを表した。東宝 山内章弘プロデューサーは「こんなに重いとは思いませんでした」とブロンズの重さをかみしめた。「本当に、特撮映画とか、怪獣映画とか、シリーズ映画って、どうしてもジャンルの中に押し込めようとするのを、こうやって一本の作品として評価していただいたことを本当に感謝しています」と喜んでいた。最後にまたコメントを求められた樋口は「え! 俺ですか!!」と驚きながら、「なんとなくみんな、ムッとした感じに見えるのが気のせいかもしれませんが……」とさらに心配。「こういう映画も素晴らしいので、いいなと思ったらまた一緒にお仕事をしたいなと思います」と会場に向かって語りかけた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』■これまでの最優秀作品賞第39回…『海街diary』第38回…『永遠の0』第37回…『舟を編む』第36回…『桐島、部活やめるってよ』第35回…『八日目の蝉』第34回…『告白』第33回…『沈まぬ太陽』第32回…『おくりびと』第31回…『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』第30回…『フラガール』第29回…『ALWAYS三丁目の夕日』第28回…『半落ち』第27回…『壬生義士伝』第26回…『たそがれ清兵衛』第25回…『千と千尋の神隠し』第24回…『雨あがる』第23回…『鉄道員(ぽっぽや)』第22回…『愛を乞うひと』第21回…『もののけ姫』第20回…『Shall we ダンス?』第19回…『午後の遺言状』第18回…『忠臣蔵外伝 四谷怪談』第17回…『学校』第16回…『シコふんじゃった。』第15回…『息子』第14回…『少年時代』第13回…『黒い雨』第12回…『敦煌』第11回…『マルサの女』第10回…『火宅の人』第9回…『花いちもんめ』第8回…『お葬式』第7回…『楢山節考』第6回…『蒲田行進曲』第5回…『駅 STATION』第4回…『ツィゴイネルワイゼン』第3回…『復讐するは我にあり』第2回…『事件』第1回…『幸福の黄色いハンカチ』
2017年03月03日